JP4662436B2 - シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートクッションに設けられるロアアームと、シートバックの下部に設けられ、前記ロアアームに対して前後方向に回転可能に設けられたアッパアームと、シートバックの上部に設けられ、前記アッパアームに対して前後方向に回転可能に設けられたシートバックフレームと、前記アッパアームの前記ロアアームに対する回転をロック/ロック解除するリクライニング機構と、前記シートバックフレームが前記アッパアームと共同して着座者の背部を支持可能な使用状態、前記アッパアームに対して前倒れした前倒れ状態の2つの状態で前記シートバックフレームの回転をロックする2段折れ機構とを有するシートに関する。
自動車などに搭載されるシート装置では、通常はシートクッションに対して起立状態にあるシートバックを前方へ回転させて、その背面をテーブルや座面として使用可能としたものがある。
このようなシートの一例として図10に示すようなものがある。図において、シート1は、着座者の臀部を支持するシートクッション3と、着座者の背中を支持するシートバック5とを有している。
シートクッション3にはロアアーム7が設けられ、シートバック5の下部には、ロアアーム7に対して前後方向に回転可能に設けられたアッパアーム9が設けられている。シートバック5の上部にはアッパアーム9に対して前後方向に回転可能に設けられたシートバックフレーム13が設けられる。そして、アッパアーム9のロアアーム7に対する回転をロック/ロック解除するリクライニング機構11と、シートバックフレーム13がアッパアーム9と共同して着座者の背部を支持可能な使用状態(図においてM、L状態)、アッパアーム9に対して前倒れした前倒れ状態(図においてN状態)の2つの状態でシートバックフレーム13の回転をロックする2段折れ機構15とが設けられている。
アッパアーム9は、リクライニング機構11の操作レバー11bを操作することにより、回転中心軸11aを中心として起立状態(図においてM状態)と、後倒状態(図においてL状態)との間で傾動可能となっている。
また、2段折れ機構15の操作レバー15bを操作することにより、シートバックフレーム13は、回転中心軸15aを中心として使用状態(図においてM状態)と、前倒状態(図においてN状態)との2つの状態を取ることが可能となっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−101992号公報(図1)
しかし、図10に示す構成のシートにおいて、着座可能な状態のシート1のシートバック5の背面をテーブルや座面とする場合以下のような操作手順が必要である。
(1)リクライニング機構11の操作レバー11bを操作して、リクライニング機構11のロック解除を行い、アッパアーム9を起立状態(図10におけるM状態)とする。
(2)2段折れ機構15の操作レバー15bを操作して、2段折れ機構15のロック解除を行い、シートバックフレーム13を前傾状態(図10におけるN状態)とする。
このように、リクライニング11、2段折れ機構15の操作レバーをそれぞれ操作する必要があり、操作回数が多く、操作性が悪い問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、操作性がよいシートを提供することにある。
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、シートクッションに設けられるロアアームと、シートバックの下部に設けられ、前記ロアアームに対して前後方向に回転可能に設けられたアッパアームと、シートバックの上部に設けられ、前記アッパアームに対して前後方向に回転可能に設けられたシートバックフレームと、前記アッパアームの前記ロアアームに対する回転をロック/ロック解除するリクライニング機構と、前記シートバックフレームが前記アッパアームと共同して着座者の背部を支持可能な使用状態、前記アッパアームに対して前倒れした前倒れ状態の2つの状態で前記シートバックフレームの回転をロックする2段折れ機構と、を有するシートにおいて、前記2段折れ機構をロック方向に付勢する2段折れ付勢手段と、前記シートバックフレームが使用状態で、前記リクライニング機構をロック解除して前記アッパアームを前方へ回転させると、前記シートバックフレームが前倒れ状態に向かって回転するまで、前記2段折れ付勢手段の付勢力に抗して前記2段折れ機構をロック解除し続けるロック解除連動機構とを有することを特徴とするシートである。
前記シートバックフレームが使用状態で、前記リクライニング機構をロック解除して前記アッパアームを前方へ回転させると、ロック解除連動機構により、前記シートバックフレームが前倒れ状態に向かって回転するまで前記2段折れ機構がロック解除され続ける。
アッパアームが前方へ回転して、シートバックが前倒れ状態に向かって回転し前倒れ状態となり、更にアッパアームが前方へ回転すると、2段折れ付勢手段により2段折れ機構がロックされる。
請求項2に係る発明は、前記ロック解除連動機構は、前記アッパアーム側に回転可能に設けられ、前記2段折れ機構のロック解除部材を押して前記2段折れ機構をロック解除する当接面を有したロック解除手段と、一端部が前記ロック解除手段の回転中心以外の箇所に回転可能に取り付けられ、他端部が前記ロアアームに回転可能に取り付けられ、前記アッパアームが前方へ回転すると、前記ロック解除手段の当接面を前記2段折れ機構のロック解除部材を押すように前記ロック解除手段を回転させるリンクとからなり、前記ロック解除手段の当接面は、前記シートバックフレームが使用状態で、前記リクライニング機構をロック解除して前記アッパアームを前方へ回転させると、前記シートバックフレームが自重で前倒れ状態に向かって回転するまで、前記2段折れ機構のロック解除部材を押して前記2段折れ機構を前記2段折れ付勢手段の付勢力に抗してロック解除するように設定したことを特徴とする請求項1記載のシートである。
前記シートバックフレームが使用状態で、前記リクライニング機構をロック解除して、前記アッパアームを前方へ回転させると、リンクに引かれて、ロック解除手段が回転し、ロック解除手段の当接面が2段折れ機構のロック解除部材を押して、2段折れ機構のロック解除を行う。アッパアームが前方へ回転して、シートバックが前倒れ状態に向かって回転し前倒れ状態となり、更にアッパアームが前方へ回転すると、2段折れ付勢手段により2段折れ機構がロックされる。
請求項3に係る発明は、前記リクライニング機構の回転中心軸に回転可能に設けられ、前記回転中心軸以外の箇所に前記リンクが回転可能に接続されたプレートと、前記ロアアーム側に設けられ、前記アッパアームが前方へ回転した際に、前記プレートが当接可能なロアストッパと、前記プレートが前記ロアストッパに当接する方向に付勢するプレート付勢手段とを設けたことを特徴とする請求項2記載のシートである。
アッパアームが前方へ回転すると、プレートが前記ロアストッパに当接し、更にアッパアームが前方へ回転すると、リンクはロック解除手段を引く。
請求項4に係る発明は、前記ロック解除連動機構に、前記アッパアームが前方へ回転すると、前記ロック解除手段の当接面が前記2段折れ機構のロック解除部材をロック解除方向へ押してロック解除し、ロック解除した後、前記アッパアームが後方に回転する際には、前記ロック解除手段がロック位置にある前記2段折れ機構のロック解除部材を乗り越える空振り機構を設けたことを特徴とする請求項2記載のシートである。
前記シートバックフレームが使用状態で、リクライニング機構をロック解除してアッパアームを前方へ回転させると、当接面が前記2段折れ機構のロック解除レバーをロック解除方向へ押し、その後、前記アッパアームが後方に回転する際には、空振り機構により、前記ロック解除手段がロック位置にある前記2段折れ機構のロック解除部材を乗り越える。
請求項5に係る発明は、前記空振り機構は、前記2段折れ機構のロック解除部材に設けられ、前記ロック解除連動機構の当接面が当接可能なピンと、前記アッパアーム側に回転可能に設けられ、前記リンクが回転可能に取り付けられるキャンセルベースと、該キャンセルベースに回転可能に設けられ、一方の側面側に前記当接面が形成されたキャンセルプレートと、前記キャンセルベースに設けられ、前記キャンセルプレートが当接することにより、前記アッパアームが前方へ回転した際に前記当接面が前記2段折れ機構のロック解除部材のピンを押すことを可能とするストッパと、前記キャンセルプレートを前記ストッパに当接する方向に付勢するキャンセルプレート付勢手段とからなることを特徴とする請求項4記載のシートである。
前記シートバックフレームが使用状態で、リクライニング機構をロック解除してアッパアームを前方へ回転させると、キャンセルベースのストッパに当接するキャンセルプレートの当接面が前記2段折れ機構のロック解除レバーをロック解除方向へ押す。
その後、前記アッパアームが後方に回転する際には、キャンセルプレートにピンが当接し、キャンセルプレートはピンに押されてストッパから離れる方向に回転し、ピンを乗り越える。
請求項6に係る発明は、前記ロアアームに対して前記アッパアームを前方へ回転する方向に付勢するアッパアーム付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のシートである。
リクライニング機構をロック解除すると、アッパアーム付勢手段の付勢力により、アッパアームは前方へ回転する。
請求項7に係る発明は、前記アッパアームに対して前記シートバックフレームを前方へ回転する方向に付勢するシートバックフレーム付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1又は5記載のシートである。
2段折れ機構をロック解除すると、シートバックフレーム付勢手段の付勢力によりシートバックフレームは前方へ回転する。
請求項1、2、6、7に係る発明によれば、前記シートバックフレームが使用状態で、前記リクライニング機構をロック解除して前記アッパアームを前方へ回転させると、ロック解除連動機構により、前記シートバックフレームが前倒れ状態に向かって回転するまで前記2段折れ機構がロック解除され続け、アッパアームが前方へ回転して、シートバックが前倒れ状態に向かって回転し前倒れ状態となり、更にアッパアームが前方へ回転すると、2段折れ付勢手段により2段折れ機構がロックされる。
2段折れ機構をロック解除する操作が不要となるので、操作性が良い。
請求項2に係る発明によれば、一端部が前記ロック解除手段の回転中心以外の箇所に回転可能に取り付けられ、他端部が前記ロアアームに回転可能に取り付けられ、前記アッパアームが前方へ回転すると、前記ロック解除手段の当接面を前記2段折れ機構のロック解除部材を押すように前記ロック解除手段を回転させるリンクを用いることで、確実にアッパアームの動きをロック解除手段に伝達することができる。
請求項3に係る発明によれば、ロック解除連動機構の作動が必要ない着座可能状態では、プレートがロアストッパに当接しないようにすることで、アッパアームの前方への回転によるロック解除手段の作動を防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、前記ロック解除連動機構に、前記アッパアームが前方へ回転すると、前記ロック解除手段の当接面が前記2段折れ機構のロック解除部材をロック解除方向へ押してロック解除し、ロック解除した後、前記アッパアームが後方に回転する際には、前記ロック解除手段がロック位置にある前記2段折れ機構のロック解除部材を乗り越える空振り機構を設けたことにより、アッパアームを前方へ回転させて2段折れ機構のロック解除した後に、前記アッパアームが後方に回転しても、ロック解除手段がロック位置にある前記2段折れ機構のロック解除部材を乗り越えることにより、2段折れ機構をロック状態にしたまま、アッパアームを後方に回転させることができる。
請求項5に係る発明によれば、前記空振り機構は、前記2段折れ機構のロック解除部材に設けられ、前記ロック解除連動機構の当接面が当接可能なピンと、前記アッパアーム側に回転可能に設けられ、前記リンクが回転可能に取り付けられるキャンセルベースと、該キャンセルベースに回転可能に設けられ、一方の側面側に前記当接面が形成されたキャンセルプレートと、該キャンセルプレートが当接することにより、前記アッパアームが前方へ回転した際に前記当接面が前記2段折れ機構のロック解除部材のピンを押すことを可能とするストッパと、前記キャンセルプレートを前記ストッパに当接する方向に付勢するキャンセルプレート付勢手段とで構成したことにより、アッパアームを前方へ回転させて2段折れ機構のロック解除した後に、前記アッパアームが後方に回転しても、ロック解除手段がロック位置にある前記2段折れ機構のロック解除部材を乗り越えることにより、2段折れ機構をロック状態にしたまま、アッパアームを後方に回転させることができる。
請求項6に係る発明によれば、前記ロアアームに対して前記アッパアームを前方へ付勢するアッパアーム付勢手段を設けたことにより、リクライニング機構をロック解除すると、アッパアーム付勢手段の付勢力により、アッパアームは前方へ回転するので、操作性がよい。
請求項7に係る発明によれば、2段折れ機構をロック解除すると、シートバックフレーム付勢手段の付勢力によりシートバックフレームは前方へ回転するので、操作性がよい。
最初に、図1を用いて、本形態例のシートの全体構成を説明する。図において、シート101は、着座者の臀部を支持するシートクッション103と、着座者の背中を支持するシートバック105とを有している。
シートクッション103にはロアアーム107が設けられ3、シートバック105の下部には、ロアアーム107に対して前後方向に回転可能に設けられたアッパアーム109が設けられている。シートバック105の上部にはアッパアーム109に対して前後方向に回転可能に設けられたシートバックフレーム113が設けられる。そして、アッパアーム109のロアアーム107に対する回転をロック/ロック解除するリクライニング機構111と、シートバックフレーム113がアッパアーム109と共同して着座者の背部を支持可能な使用状態、アッパアーム109に対して前倒れした前倒れ状態の2つの状態でシートバックフレーム113の回転をロックする2段折れ機構115とが設けられている。
なお、本形態例では、ロアアーム107に対してアッパアーム109を前方へ回転する方向に付勢する図示しないアッパアーム付勢手段と、アッパアーム109に対してシートバックフレーム113を前方へ回転する方向に付勢する図示しないシートバックフレーム付勢手段とが設けられている。更に、アッパアーム109は、図1に示す状態から前方へ約30度回転可能となっている。また、シートバックフレーム113は、図1に示すようにアッパアーム109と共同して着座者の背部を支持可能な使用状態と、図8に示すようにアッパアーム109に対して前倒れした前倒れ状態との間で回転可能となっている。
そして、シートバックフレーム113が使用状態で、リクライニング機構111をロック解除してアッパアーム109を前方へ回転させると、シートバックフレーム113が前倒れ状態に向かって回転するまで2段折れ機構115をロック解除し続けるロック解除連動機構201が設けられている。2段折れ機構115において、117は操作レバーで、図示しない付勢手段によりロック方向(矢印I方向)に付勢されている。
このロック解除連動機構201は、アッパアーム109側に段付ピン303を用いて回転可能に設けられ、2段折れ機構115のロック解除部材である操作レバー117に設けられたピン119を押して、2段折れ機構115をロック解除する当接面205を有したロック解除手段203と、一端部がロック解除手段203の回転中心以外の箇所にピン211を用いて回転可能に取り付けられ、他端部がロアアーム107に回転可能に取り付けられたリンク131とからなっている。そして、ロック解除手段203の当接面205は、シートバックフレーム113が使用状態で、リクライニング機構111をロック解除してアッパアーム109を前方へ回転させると、シートバックフレーム113が前倒れ状態に向かって回転するまで、2段折れ機構115のロック解除部材である操作レバー117のピン119を押して2段折れ機構115をロック解除するように設定されている。
なお、本形態例では、リンク131の他方の端部は、リクライニング機構111の回転中心軸112に回転可能に取り付けられたプレート135の回転中心軸112以外の箇所にピン133を用いて回転可能に接続されている。また、ロアアーム107には、アッパストッパ214が設けられ、このアッパストッパ214にアッパアーム109に形成された2つの凸部109b、凸部109cが当接する範囲で、アッパアーム109は回転可能となっている。
そして、プレート付勢手段により、プレート135は矢印II方向、即ち、ロアストッパ213に当接する方向に付勢されている(詳細は後述する)。
ロック解除連動機構201には、アッパアーム109が前方へ回転すると、ロック解除手段203の当接面205が2段折れ機構115のロック解除部材である操作レバー117のピン119をロック解除方向へ押してロック解除し、ロック解除した後、アッパアーム109が後方に回転する際には、ロック解除手段203がロック位置にある2段折れ機構115のロック解除部材である操作レバー117のピン119を乗り越える空振り機構301が設けられている。
ここで、図1及び図1のロック解除手段203の分解斜視図である図2を用いて、空振り機構301を説明する。
アッパアーム109には、段付ピン303を用いてキャンセルベース305が回転可能に設けられている。このキャンセルベース305には、前述したリンク131の一端部がピン211を用いて回転可能に取り付けられている。そして、中間部が段付ピン303の大径部に巻回され、一方の端部がアッパアーム109の穴109aに係止され、他方の端部がキャンセルベース305の穴305bに係止されたスプリング306の付勢力によって、キャンセルベース305はアッパアーム109に対して、段付ピン303を中心にリンク131を引く方向(図2において矢印III方向)に付勢されている。この付勢力が、リンク131を介してプレート135に作用し、前述したプレート付勢手段となっている。
更に、キャンセルベース305には、段付ピン307を用いてキャンセルプレート309が回転可能に取り付けられている。このキャンセルプレート309の一方の側面は、前述した2段折れ機構115の操作レバー117のピン119を押す当接面205が形成されている。更に、キャンセルプレート309には、キャンセルベース305の側面のストッパ面305aに当接可能なストッパ部309aが形成されている。そして、中間部が段付ピン307の大径部に巻回され、一方の端部がキャンセルベース305の穴305cに係止され、他方の端部がキャンセルプレート309に係止されるキャンセルプレート付勢手段としてのスプリング311の付勢力によって、キャンセルプレート309はキャンセルベース305に対して、段付ピン307を中心にストッパ部309aがキャンセルベース305のストッパ面305aに当接する方向(図2において矢印IV方向)に付勢されている。
そして、キャンセルプレート309のストッパ部309aがキャンセルベース305のストッパ面305aに当接することにより、アッパアーム109が前方へ回転した際にキャンセルプレート309の当接面205が2段折れ機構115の操作レバー117のピン207を押すことを可能となっている。逆に、キャンセルプレート309の他方の側面、即ち、当接面205と対向する面205aが操作レバー117のピン207に当接する場合は、ピン207に押されてキャンセルプレート309が回転するようになっている。
次に、図1及び図3を用いて2段折れ機構115の説明を行う。図において、シートバックフレーム113の下端には、ロックプレート401が設けられている。
アッパアーム109に対するシートバックフレーム113の回転中心軸403はロックプレート401を挿通した後外部に突出し、その外部突出部分に、操作レバー117が回転可能に取り付けられている。操作レバー117には、徐々に回転中心軸403からの距離が長くなるように設定された長穴118が形成されている。一方、アッパアーム109には、回転中心軸403に向かって延びる長穴407が形成されている。
更に、ロックプレート401の周縁部には、ロックプレート401が回転することにより、アッパアーム109の長穴407上を通過する2つの溝、すなわち、使用状態ロック溝411と、前倒れ状態ロック溝413との2つのロック溝が形成されている。長穴407、長穴118には、両方に長穴に移動可能に係合したロックピン415が設けられている。そして、操作レバー117を矢印I方向に付勢する付勢手段により、ロックピン415は長穴118に案内されて、ロックプレート401の使用状態ロック溝411又は前倒れ状態ロック溝413に係合し、シートバックフレーム113の回転が禁止されている。また、付勢手段の付勢力に抗して操作レバー117を反時計方向に回転させることにより、ロックピン415はロックプレート401の使用状態ロック溝411又は前倒れ状態ロック溝413から離脱し、シートバックフレーム113は回転可能な状態となる。
次に、上記構成の作動を、図1、図4〜図9を用いて説明する。図1は2段折れ機構115が使用状態にあり、リクライニング機構111が中間位置にある状態を示している。図4〜図8は図1の状態からリクライニング機構111を用いてアッパアーム109を前方へ回転させ、シートバックフレーム113を前倒れ状態にした時の作動を説明する図、図9は図8の状態からリクライニング機構111を用いてアッパアーム109を後方に回転させたときの作動を説明する図である。
図1に状態は、2段折れ機構115が使用状態にあり、リクライニング機構111が中間位置にある状態を示している。この時、スプリング306の付勢力によりキャンセルベース305はリンク131を引く方向に付勢され、プレート135の上部はアッパストッパ214に当接している。
図1の状態からリクライニング機構111をロック解除すると、図示しない付勢手段により、アッパアーム109は前方へ向かって約30度回転し始める。このとき、図4に示すように、リンク131によりプレート135が反時計方向に回転し、プレート135の下部がロアストッパ213に当接する。
更に、アッパアーム109が前方へ回転すると、図5に示すように、ロック解除手段203のキャンセルベース305が反時計方向に回転し、キャンセルプレート309の当接面205が2段折れ機構215の操作レバー117のピン119に当接する。
更にアッパアーム109が前方へ回転すると、図6、図7に示すように、キャンセルプレート309の当接面205が2段折れ機構215の操作レバー117のピン119に摺接しながら押すことにより、操作レバー117が反時計方向、即ちロック解除方向に回転し、2段折れ機構115がロック解除される。
2段折れ機構115がロック解除されると、図示しない付勢手段の付勢力により使用状態にあったシートバックフレーム113が前方へ回転し、前倒れ状態となる。この時、アッパアーム109が図1の状態から約30度回転することにより、ロック解除手段203のキャンセルプレート309の当接面205が2段折れ機構115の操作レバー117のピン119から外れ、これにより、2段折れ機構115の操作レバー117が図示しない付勢手段により時計方向に回転し、格納状態でロックされ、シートバック105の背面がテーブルや座面として使用可能となる。
この図8に示す状態から図1に示す状態に復帰させる場合は、リクライニング機構111をロック解除して、アッパアーム109を後方へ回転させる。すると、ロック解除手段203のキャンセルプレート309の当接面205と対向する面205aが2段折れ機構115の操作レバー117のピン119に当接し、キャンセルプレート309はスプリング311の付勢力に抗して回転し、図9に示すように、キャンセルプレート309は2段折れ機構115の操作レバー117のピン119を乗り越える。即ち、2段折れ機構115のロック解除を行なわない。そして、キャンセルプレート309がピン119を乗り越えると、スプリング311の付勢力により、キャンセルプレート309のストッパ部309aがキャンセルベース305のストッパ面305aに当接するまで回転復帰する。
そして、操作レバー117を用いて2段折れ機構115をロック解除し、シートバックフレーム113を使用状態に戻すことで図1に示す状態に復帰する。
このような構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)シートバックフレーム113が使用状態で、リクライニング機構111をロック解除してアッパアーム109を前方へ回転させると、ロック解除連動機構201により、2段折れ機構115がロック解除され、使用状態にあるシートバックフレーム113が格納状態となる。よって、2段折れ機構115をロック解除する操作が不要となるので、操作性が良い。
(2)一端部がロック解除手段203の回転中心以外の箇所に回転可能に取り付けられ、他端部がロアアームに回転可能に取り付けられ、アッパアーム109が前方へ回転すると、ロック解除手段203の当接面を2段折れ機構115のロック解除部材を押すようにロック解除手段203を回転させるリンク131を用いることで、確実にアッパアーム109の動きをロック解除手段203に伝達することができる。
(3)プレート135と、アッパアーム109が前方へ回転した際に、プレート135の下部が当接可能なロアストッパ213とを設けた。すなわち、ロック解除連動機構201の作動が必要ない着座可能状態では、プレート135がロアストッパ213に当接しないようにすることで、アッパアーム109の前方への回転によるロック解除手段203の作動を防止することができる。
(4)空振り機構301を設けたことにより、アッパアーム109を前方へ回転させて2段折れ機構115のロック解除した後に、アッパアーム109が後方に回転しても、ロック解除手段203がロック位置にある2段折れ機構115の操作レバー117のピン119を乗り越えることにより、2段折れ機構115をロック状態にしたまま、アッパアーム109を後方に回転させることができる。
(5)ロアアーム107に対してアッパアーム109を前方へ付勢するアッパアーム付勢手段を設けたことにより、リクライニング機構111をロック解除すると、アッパアーム付勢手段の付勢力により、アッパアーム109は前方へ回転するので、操作性がよい。
(6)2段折れ機構115をロック解除すると、シートバックフレーム113付勢手段の付勢力によりシートバックフレーム113は前方へ回転するので、操作性がよい。
なお、本発明は、上記形態例に限定するものではない。上記形態例では、シートバックフレーム113を前方へ回転させる付勢手段を設けた例で説明を行なったが、シートバックフレーム113が自重で前倒れ状態に向かって回転するまで2段折れ機構115をロック解除し続けるようにロック解除連動機構201を設定すれば、そのような付勢手段はなくてもよい。
シートの全体構成を説明する図である。 図1のロック解除手段の分解斜視図である。 図1の2段折れ機構を説明する図である。 図1の状態からリクライニング機構を用いてアッパアームを前方へ回転させた時の作動を説明する図である。 図4の状態からリクライニング機構を用いてアッパアームを前方へ回転させた時の作動を説明する図である。 図5の状態からリクライニング機構を用いてアッパアームを前方へ回転させた時の作動を説明する図である。 図6の状態からリクライニング機構を用いてアッパアームを前方へ回転させた時の作動を説明する図である。 図7の状態からリクライニング機構を用いてアッパアームを前方へ回転させた時の作動を説明する図である。 図8の状態から図1の状態へ復帰させるときの作動を説明する図である。 従来例を説明する図である。
符号の説明
107 ロアアーム
109 アッパアーム
111 リクライニング機構
113 シートバックフレーム
115 2段折れ機構
201 ロック解除連動機構

Claims (7)

  1. シートクッションに設けられるロアアームと、
    シートバックの下部に設けられ、前記ロアアームに対して前後方向に回転可能に設けられたアッパアームと、
    シートバックの上部に設けられ、前記アッパアームに対して前後方向に回転可能に設けられたシートバックフレームと、
    前記アッパアームの前記ロアアームに対する回転をロック/ロック解除するリクライニング機構と、
    前記シートバックフレームが前記アッパアームと共同して着座者の背部を支持可能な使用状態、前記アッパアームに対して前倒れした前倒れ状態の2つの状態で前記シートバックフレームの回転をロックする2段折れ機構と、
    を有するシートにおいて、
    前記2段折れ機構をロック方向に付勢する2段折れ付勢手段と、
    前記シートバックフレームが使用状態で、前記リクライニング機構をロック解除して前記アッパアームを前方へ回転させると、前記シートバックフレームが前倒れ状態に向かって回転するまで、前記2段折れ付勢手段の付勢力に抗して前記2段折れ機構をロック解除し続けるロック解除連動機構と、
    を有することを特徴とするシート。
  2. 前記ロック解除連動機構は、
    前記アッパアーム側に回転可能に設けられ、前記2段折れ機構のロック解除部材を押して前記2段折れ機構をロック解除する当接面を有したロック解除手段と、
    一端部が前記ロック解除手段の回転中心以外の箇所に回転可能に取り付けられ、他端部が前記ロアアームに回転可能に取り付けられ、前記アッパアームが前方へ回転すると、前記ロック解除手段の当接面を前記2段折れ機構のロック解除部材を押すように前記ロック解除手段を回転させるリンクとからなり、
    前記ロック解除手段の当接面は、前記シートバックフレームが使用状態で、前記リクライニング機構をロック解除して前記アッパアームを前方へ回転させると、前記シートバックフレームが自重で前倒れ状態に向かって回転するまで、前記2段折れ機構のロック解除部材を押して前記2段折れ機構を前記2段折れ付勢手段の付勢力に抗してロック解除するように設定したことを特徴とする請求項1記載のシート。
  3. 前記リクライニング機構の回転中心軸に回転可能に設けられ、前記回転中心軸以外の箇所に前記リンクが回転可能に接続されたプレートと、
    前記ロアアーム側に設けられ、前記アッパアームが前方へ回転した際に、前記プレートが当接可能なロアストッパと、
    前記プレートが前記ロアストッパに当接する方向に付勢するプレート付勢手段と、
    を設けたことを特徴とする請求項2記載のシート。
  4. 前記ロック解除連動機構に、
    前記アッパアームが前方へ回転すると、前記ロック解除手段の当接面が前記2段折れ機構のロック解除部材をロック解除方向へ押してロック解除し、ロック解除した後、前記アッパアームが後方に回転する際には、前記ロック解除手段がロック位置にある前記2段折れ機構のロック解除部材を乗り越える空振り機構を設けたことを特徴とする請求項2記載のシート。
  5. 前記空振り機構は、
    前記2段折れ機構のロック解除部材に設けられ、前記ロック解除連動機構の当接面が当接可能なピンと、
    前記アッパアーム側に回転可能に設けられ、前記リンクが回転可能に取り付けられるキャンセルベースと、
    該キャンセルベースに回転可能に設けられ、一方の側面側に前記当接面が形成されたキャンセルプレートと、
    前記キャンセルベースに設けられ、前記キャンセルプレートが当接することにより、前記アッパアームが前方へ回転した際に前記当接面が前記2段折れ機構のロック解除部材のピンを押すことを可能とするストッパと、
    前記キャンセルプレートを前記ストッパに当接する方向に付勢するキャンセルプレート付勢手段と、
    からなることを特徴とする請求項4記載のシート。
  6. 前記ロアアームに対して前記アッパアームを前方へ回転する方向に付勢するアッパアーム付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のシート。
  7. 前記アッパアームに対して前記シートバックフレームを前方へ回転する方向に付勢するシートバックフレーム付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1又は5記載のシート。
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