JP2010252885A - シートリクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バック側ブラケットを一時停止位置で確実に停止させる。
【解決手段】クッション側ブラケット1に対してバック側ブラケット2が操作軸3を介して回動自在に設けられ、着座可能位置とテーブル位置とでクッション側ブラケット1に対してバック側ブラケット2がロック可能であり一時停止位置ではロックしないリクライナ23を設け、バック側ブラケット2を前傾させる倒しばねと後傾させる戻しばねとを設け、バック側ブラケット2を前傾させたときにバック側ブラケット2を一時停止位置で停止させるための一時停止用ストッパ13をバック側ブラケット2の係合部2bに係合可能な係合位置へ向かって回動自在にクッション側ブラケット1に設け、操作軸3を回動させてリクライナをロック解除するための一時停止用レバー10をクッション側ブラケット1に設け、該一時停止用レバー10を第2リンク12を介して一時停止用ストッパ13に連結した。
【選択図】図3

Description

本発明はシートリクライニング装置に関し、シートバックをテーブル位置だけでなく、一時停止位置でも停止できるようにしたものである。
車両に設けられるシートリクライニング装置には、シートバックを着座可能位置と、ウォークイン動作させるために少し前傾させた一時停止位置と、略水平位置まで前傾させたテーブル位置とに設定できるようにしたものがある。
従来のシートリクライニング装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1の図6の初期位置から図示しないノブを操作してシャフト32を回動させると、図1におけるカム31が時計方向へ回動し、ツース部材29を支持していた突起cがツース部材29の凹部bへ移動するため、ツース部材29がシャフト30を中心として反時計方向へ回動し、ツース部材29の歯部28による第1歯部26への係合が外れ、アームプレート12は図2の渦巻きばね41の付勢力で図1の反時計方向へ回動し、図6の位置から図7を介して図8の状態になる。このとき、アームプレート12と一体に回転するウォークインプレート14の下端のピン16が第1レバー17をばね24の付勢力に抗して時計方向へ回動させる。すると、第1レバー17がストッパピン22を介して第2レバー21を時計方向へ回動させる。該第2レバー21が約45度回転すると第2レバー21に転結されたワイヤ19が上方へ引かれてシートスライド装置のシートロックが解除される。従って、図8の一時停止位置まで前傾した状態で、シートは前方へ移動する。シートバックを図8の状態まで倒すと、図5のようにアームプレート12が時計方向へ倒れ、アームプレート12と一体のストッパディスク35のストッパ部36がストッパレバー37に当接して停止する。
前方へ移動したシートをシートロックした状態で、シートを図9のようにテーブルとして使用する場合は、図示しないノブを操作して図5のシャフト38を回動させる。すると、ストッパディスク37が反時計方向へ回動し、その上部がストッパディスク35のストッパ部36から外れる。このため、アームプレート12は図9のように略水平状態まで前傾する。そして、ウォークインプレート14のピン16は第1レバー17の側面Aから外れ、第1レバー17および第2レバー21は倒しばね24の付勢力により元の位置へ復帰し、ワイヤ19も元の位置へ復帰するため、再びシートロックが行われる。一方、ツース部材29の歯部28は図8の状態では無歯部へ移動しているので、そのままアームプレート12が回動すると、アームプレート12が略水平状態になって図1に示すアームプレート12の第2歯部27はツース部材29の歯部28の位置まで来るため、該歯部28が第2歯部27に係合する。
ところが、図6の状態から図1のノブを操作してカム31を回動させることによりシャフト32を回動させると、図8の一時停止位置までシートバックが倒れ、更に他のノブを操作して図5のシャフト38を回動させると係合が外れて図9のテーブル位置までシートバックが倒れることになり、テーブル位置までシートバックを倒すのに2つのノブを操作して2段階の操作を行わなければならない。
一方、一時停止位置から何らかのレバー操作を要することなくシートバックを最前傾位置に回動できる構成を有する特許文献2に記載の発明は、図1に示すようにベースプレート1に対してバック側ブラケット2を時計方向へ付勢する渦巻きスプリング8と反時計方向へ付勢する渦巻きスプリング5とを設け、この渦巻きスプリング5にシートバックSbが持ち上げられた位置を図5の一時停止位置としたものである。このため、図2のニュートラル位置でシートバックSbのロックを解除すると図5の一時停止位置で渦巻きスプリング5の反力によりシートバックSbが停止すると共にスライドロック機構はロック解除され、該一時停止位置ではシートバックSbはロックされていないので、図5の状態のシートバックSbを上から加圧して図7の最前傾位置まで回動させると、シートバックSbはロックされかつスライドロック機構もロックされる。
特開2004−58928号公報 特開2008−295695号公報
ところが、特許文献2に記載のシートリクライニング装置は、渦巻きスプリングの付勢力によりシートを前方へ移動させるため、シートバックがニュートラル位置よりも後頃側にある状態の特に最後傾位置にある状態で、シートバックのロックを解除してシートバックを一時停止位置にしてスライドロック機構のロックを解除する場合に、シートバックが勢いよく前傾するため、このような場合はシートバックが一時停止位置を越えて前傾することがあり、スライドロック機構のロックが解除された直後に再度ロックされ、その後に再びスライドロック機構のロックが解除されることになり、作動の安定性に欠けるという問題がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決したシートリクライニング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、シートクッション側のクッション側ブラケットに対してシートバック側のバック側ブラケットを回動自在に支持すると共に、前記バック側ブラケットが着座可能位置と一時停止位置とテーブル位置とに設定可能に設けられ、前記着座可能位置と前記テーブル位置とにおいて前記バック側ブラケットが前記クッション側ブラケットに対してロック可能であって前記一時停止位置ではロックしないリクライナが設けられたシートリクライニング装置において、前記バック側ブラケットが一時停止位置よりも前傾した位置を占めると前記バック側ブラケットを後傾方向へ付勢する付勢手段を設け、前記バック側ブラケットに係合部を設け、前記バック側ブラケットが前傾したときに前記バック側ブラケットを一時停止位置で停止させるための一時停止用ストッパを前記係合部に係合可能な係合位置へ向って進退自在に前記クッション側ブラケットに設け、前記リクライナをロック解除するための一時停止用レバーを前記クッション側ブラケットに設け、該一時停止用レバーのロック解除操作に連動して前記一時停止用ストッパが前記係合部と係合する位置へ前進する連動機構を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、バック側ブラケットが着座可能位置にあるときに一時停止用レバーが操作されると、リクライナがロック解除され、かつ一時停止用レバーに連結された一時停止用ストッパが係合部と係合可能な位置へ前進する。このため、バック側ブラケットが着座可能位置から前傾し、該バック側ブラケットの係合部が一時停止用ストッパに係合してバック側ブラケットの前傾が止まる。従って、バック側ブラケットは一時停止位置で確実に停止する。その後、一時停止用レバーから手を離すと一時停止用ストッパがバック側ブラケットの係合部が係合しない位置まで後退し、バック側ブラケットは一時停止位置から更に前傾させることが可能になる。また、一時停止位置では、バック側ブラケットはリクライナによりロックされていないので、バック側ブラケットを下方へ押すと、バック側ブラケットはテーブル位置まで前傾し、テーブル位置でリクライナによりロックされる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のシートリクライニング装置において、前記クッション側ブラケットに対して前記バック側ブラケットを前傾する方向へ付勢する倒しばねと後傾する方向へ付勢する前記付勢手段としての起しばねとを設け、前記バック側ブラケットが前記一時停止位置を占めるときは前記倒しばねおよび前記起しばねの付勢力が前記バック側ブラケットに作用するのを規制し、前記一時停止位置よりも後傾側では前記倒しばねのみを蓄勢させて前記バック側ブラケットを前傾させる付勢力を作用させる一方、前記一時停止位置よりも前傾側では前記起しばねのみを蓄勢させて前記バック側ブラケットを後傾させる付勢力を作用させるばねストッパを前記クッション側ブラケットに設けたことを特徴とする。
この発明によれば、バック側ブラケットが一時停止位置よりも後頃側にあるときは、起しばねはばねストッパに係合して起しばねの付勢力は作用せず、倒しばねのみが蓄勢されて付勢力が作用する。一方、バック側ブラケットが一時停止位置よりも前頃側にあるときは、倒しばねはばねストッパに係合して倒しばねの付勢力は作用せず、起しばねのみが蓄勢されて付勢力が作用する。バック側ブラケットが一時停止位置にあるときは、起しばねと倒しばねとの双方がばねストッパに係合するので、いずれの方向にも付勢力が作用することはなく、バック側ブラケットは一時停止位置で停止する。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のシートリクライニング装置において、前記一時停止位置を、前記一時停止ストッパが前記係合部と係合する係合位置よりも僅かに後傾した位置に設定したことを特徴とする。
この発明によれば、一時停止用レバーが操作され、着座可能位置にあるバック側ブラケットが前傾し、該バック側ブラケットの係合部が一時停止用ストッパに係合してバック側ブラケットが係合位置で止まると、その後にバック側ブラケットが起しばねの付勢力によって僅かに後傾方向へ戻り回動し、係合部が一時停止用ストッパから僅かに離れてバック側ブラケットが一時停止位置で停止する。このため、一時停止用レバーを操作してその後に一時停止用レバーから手を離して一時停止用ストッパが復帰しようとする際に、一時停止用ストッパとバック側ブラケットの係合部との間に摩擦抵抗が作用して一時停止用ストッパが後退できない事態となるのが回避され、一時停止用ストッパはバック側ブラケットの係合部と係合する係合位置から確実に後退する。従って、バック側ブラケットを上から押してテーブル位置にする操作も確実に行える。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のシートリクライニング装置において、前記リクライナをロック解除して前記バック側ブラケットをリクライニング操作するためのリクライニングレバーを前記リクライナの操作軸に固着し、該リクライニングレバーと前記一時停止用レバーとをリンクを介して連結し、該リンクとリクライニングレバーまたは一時停止用レバーとの連結部は、リンクの端部に形成した長孔と該長孔に遊嵌されて他方に形成されたピンとにより構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、バック側ブラケットが着座可能位置にあるときに、リクライニングレバーを操作して操作軸を回動させることによりリクライナを直接にロック解除してバック側ブラケットのリクライニング角度を調整する際に、ピンが長孔の内部を移動することから、一時停止用レバーの無用な回動が回避される。
請求項1に係るシートリクライニング装置によれば、乗降のためにバック側ブラケットを着座可能位置から一時停止位置まで前傾させこれにより例えばウォークイン機構を作動させてシートスライドのロックを解除した場合に、バック側ブラケットの回動は一時停止用ストッパの存在により一時停止位置で確実に停止し、従来のようにシートバックが勢いよく前傾して一時停止位置を越えることはなく、一時停止位置を越えたためにシートスライドのロックが解除された直後に再度ロックされ、その後に再びスライドロック機構が解除されて作動が不安定になるという問題がなくなる。つまり、ウォークイン機構を有する場合は、その動作が安定する。
また、バック側ブラケットが着座可能位置にあるときに一時停止用レバーによりリクライナのロック解除の操作を行なって、バック側ブラケットが前傾し一時停止位置でバック側ブラケットが停止したら、一時停止用レバーから手を離してバック側ブラケットを下方へ押すとバック側ブラケットはテーブル位置まで前傾してリクライナによりロックされるので、一時停止用レバーの操作のみでバック側ブラケットをテーブル位置まで前傾させることができ、従来のように2つの操作レバーを操作する必要がなく、バック側ブラケットをテーブル位置に設定する際の操作性が良い。
請求項2に係るシートリクライニング装置によれば、係合部が一時停止用ストッパに係合する係合位置でバック側ブラケットが停止するため、バック側ブラケットが一時停止位置で確実に停止し、停止位置がずれることはない。
請求項3に係るシートリクライニング装置によれば、バック側ブラケットの係合部は一時停止用ストッパから離れる方向へ僅かに回動するので、一時停止用ストッパを係合部と係合可能な位置から容易に後退させることができ、係合部または一時停止用ストッパに、係合部から一時停止用ストッパが容易に抜けるようにするための抜け角等を設ける必要がなく作動性が向上する。
請求項4に係るシートリクライニング装置によれば、リクライニングレバーによりリクライナを直接にロック解除してバック側ブラケットのリクライニング角度を調整する際に、一時停止用レバーの無用な回動が回避される。
シートバックが着座可能位置にあるときに係り、(a)はシートリクライニング装置の正面図、(b)はシートの外観図(実施の形態)。 シートバックが着座可能位置にあるときのシートリクライニング装置の背面図。 シートバックが一時停止位置にあるときに係り、(a)はシートリクライニング装置の正面図、(b)はシートの外観図(実施の形態)。 シートバックが一時停止位置にあるときのシートリクライニング装置の背面図。 シートバックがテーブル位置にあるときに係り、(a)はシートリクライニング装置の正面図、(b)はシートの外観図(実施の形態)。 シートバックがテーブル位置にあるときのシートリクライニング装置の背面図。 シートバックが着座可能位置にあってリクライニングレバーを操作したときに係り、(a)はシートリクライニング装置の正面図、(b)はシートの外観図(実施の形態)。 シートバックが着座可能位置にあるときのシートリクライニング装置の背面図。
以下、本発明によるシートリクライニング装置の実施の形態を説明する。
(構成)
図1(b)に示すようにシートクッション21に対してシートバック22が回動自在に設けられている。即ち、シートクッション21にクッション側ブラケット1が設けられる一方、シートバック22にバック側ブラケット2が設けられ、図1(a)に示すようにクッション側ブラケット1に対してバック側ブラケット2がリクライナ23を介して回動自在に設けられている。リクライナ23はクッション側ブラケット1とバック側ブラケット2との間に配置されており、リクライナ23によりクッション側ブラケット1に対してバック側ブラケット2をロックあるいはロック解除することができる。
該リクライナ23は、前記クッション側ブラケットに結合される固定側部材と、前記バック側ブラケットに結合される可動側部材と、固定側部材と可動側部材とを相対回転自在にこれらの外周部を保持するホルダと、固定側部材に半径方向へ移動可能に設けられ半径方向外側へ押圧されることにより可動側部材の内周面に形成された内歯歯車に噛み合って可動側部材をロックするロックツースと、該ロックツースを半径方向外側へ押圧するカムと、該カムをロック方向へ回転付勢するばねとによって構成され、固定側部材と可動側部材との中心位置を貫通する操作軸3が設けられると共に該操作軸3にはカムが一体に設けられ、前記ばねの付勢力に抗して前記操作軸3を前記カムと共にロック解除方向へ回動させると、リクライナ23をロック解除することができる。
前記バック側ブラケット2は、図1,2の着座可能位置と、図3,4の一時停止位置と、図5,6のテーブル位置とに設定することができる。そして、リクライナ23は、図1の着座可能位置を挟んでバック側ブラケット2を後傾側へ倒した所定のリクライニング角度の範囲内と、図5,6のテーブル位置とで前記ロックツースが前記内歯歯車に噛み合い、その他の角度では噛み合うことができないように構成されている。また、このリクライニング装置ではロックされない図3,4の一時停止位置で前記バック側ブラケット2の回動を規制するため、後述する一時停止用ストッパ13が設けられている。
前記バック側ブラケット2が一時停止位置よりも前傾すると前記バック側ブラケット2を後傾方向へ付勢する付勢手段が設けられている。図2に示すようにクッション側ブラケット1に対してバック側ブラケット2を前倒し方向へ付勢する倒しばね4と、起す方向へ付勢する付勢手段としての起しばね5とが設けられている。以下、詳細に説明する。クッション側ブラケット1の上部には左右の2つのリベット6aを介して内側フック6の左右の両端部が固定され、該内側フック6の上下位置には軸方向へ突出する一対の係止部6b,6cが円弧に沿って形成されている。一方、バック側ブラケット2には外側フック7が2つのリベット7aを介して固定され、該外側フック7には軸方向へ突出する係止部7bが円弧に沿って形成されている。また、内側フック6と外側フック7との間であってクッション側ブラケット1の上部には、ばねストッパ8が固着されており、該ばねストッパ8には軸方向へ突出するストッパ部8aが円弧に沿って曲げ起こし形成されている。前記倒しばね4および起しばね5は渦巻き形状を有し、夫々の渦巻き方向は逆方向であり、軸方向へ重ねるように配置されている。そして、図4に示すように、倒しばね4の内端部4aが上部の係止部6bに掛けられ、外端部4bが係止部7bの左の側部に掛けられる一方、起しばね5の内端部5aが下部の係止部6cに掛けられ、外端部5bが係止部7bの右の側部に掛けられている。
図3,図4のようにバック側ブラケット2が一時停止位置を占めるときは、倒しばね4の外端部4bと起しばね5の外端部5bとがばねストッパ8のストッパ部8aの側部に夫々反対方向から係合することにより、バック側ブラケット2にばねによる付勢力が作用せず、シートバックの自重が起しばね5によって支持されて停止する。図1,図2のように一時停止位置よりも後傾側へバック側ブラケット2を起したときは、起しばね5の外端部5bがばねストッパ8によって止められるため、倒しばね4の外端部4bのみが外側フック7に押されて倒しばね4が蓄勢されるので、倒しばね4がバック側ブラケット2を倒す方向へ付勢する。図5,図6のように一時停止位置よりも前傾側へバック側ブラケット2を倒したときは、倒しばね4の外端部4bがばねストッパ8によって止められるため、起しばね5の外端部5bのみが外側フック7に押されて起しばね5が蓄勢されるので、起しばね5がバック側ブラケット2を起す方向へ付勢する。
図1に示すように、前記バック側ブラケット2の下部であって操作軸3から離れた外周部には、半径寸法の長さを異ならしめて段部が形成され、係合部2bが構成されている。そして、バック側ブラケット2を前傾させたときに図3の一時停止位置でバック側ブラケット2を停止させるため、前記係合部2bに係合可能な係合位置へ向って進退自在に一時停止用ストッパ13が、バック側ブラケット2の下方に設けられている。即ち、クッション側ブラケット1に軸13aを介して一時停止用ストッパ13の基端部が回動自在に設けられ、先端部が係合部2bへ向って進退自在になっている。また、前記リクライナ23をロック解除して前記バック側ブラケット2を手動でリクライニング操作するためのリクライニングレバー9が前記操作軸3に固着されている。更に、該操作軸3の車体後方(図3中右側)には、前記リクライナ23をロック解除するための一時停止用レバー10がクッション側ブラケット1に軸10aを介して回動自在に設けられている。そして、一時停止用レバー10とリクライニングレバー9とが第1リンク11を介して連結されている。該第1リンク11とリクライニングレバー9との連結部は、第1リンク11の端部に形成した長孔11aと該長孔11aに遊嵌されてリクライニングレバー9に突出形成されたピン9aとにより構成されている。また、第1リンク11と一時停止用レバー10との連結部は、単にピン11bを介して回動自在に結合されている。
次に、一時停止用レバー10のロック解除操作に連動して一時停止用ストッパ13が係合部2bと係合する位置へ前進する連動機構が設けられている。即ち、一時停止用レバー10は、その斜め下方に位置する前記一時停止用ストッパ13に連結されている。第2リンク12が斜め上下方向に配置され、その上端部が前記ピン11bを介して一時停止用レバー10に回動自在に結合され、第2リンク12の下端部がピン12aを介して一時停止用ストッパ13の中間部に回動自在に結合されている。一時停止用レバー10の回動範囲を規制するため、一時停止用レバー10には軸10aを中心とする円弧孔10bが形成され、該円弧孔10bにはクッション側ブラケット1から突出形成されたピン1aが挿入されている。また、一時停止用ストッパ13の下方への回動を規制するため、クッション側ブラケット1にストッパ1bが形成されている。
図3に示すように一時停止用レバー10をロック解除方向である図中の時計方向へ回動させると、リクライニングレバー9が時計方向へ回動して操作軸3が回動し、リクライナ23をロック解除することができる。そして、一時停止用レバー10を開放したときに一時停止用レバー10および一時停止用ストッパ13を反時計方向へ復帰させるため、一時停止用レバー10,一時停止用ストッパ13とクッション側ブラケット1との間には、ばね10c,13bが設けられている。
この発明では、倒しばね4と起しばね5の付勢力が作用しないで前記バック側ブラケット2の外側フック7が倒しばね4の外端部4bおよび起しばね5の外端部5bに当接した位置が、一時停止位置に設定されている。即ち、図4において倒しばね4により前傾するバック側ブラケット2の係合部2bが図3に示すように一時停止用ストッパ13の先端に係合する係合位置に対し、図3において僅かに後傾方向である図中の時計方向へ回動した位置に、バック側ブラケット2が起しばね5の付勢力により押し戻されて停止する一時停止位置が設定され、バック側ブラケット2が一時停止位置で止まるとき、係合部2bと一時停止用ストッパ13の先端部との間には僅かな隙間Gが形成されている。
(作用)
次に、シートリクライニング装置の作用を説明する。
この発明によれば、バック側ブラケット2が図1,図2に示す着座可能位置にあるときに一時停止用レバー10が図1の時計方向へ回動されると、図3のよう第1リンク11を介してリクライニングレバー9が回動させられることにより、操作軸3が回動してリクライナ23がロック解除され、かつ一時停止用レバー10に第2リンク12を介して連結された下方の一時停止用ストッパ13が時計方向へ回動し、その先端部が上動する。このため、バック側ブラケット2が図1,図2の着座可能位置から倒しばね4の付勢力により図3,図4のように前傾し、該バック側ブラケット2の係合部2bが一時停止用ストッパ13の先端部に係合してバック側ブラケット2の前傾が止まる。そして、バック側ブラケット2は、図2に示す起しばね5の外端部5bが図4に示すようにばねストッパ8のストッパ部8aに係合するまで回動し、起しばね5の付勢力により僅かに押し戻されて停止する。従って、バック側ブラケット2は一時停止位置で確実に停止する。その後、一時停止用レバー10から手を離すと、ばね10c,13bの作用により一時停止用ストッパ13が反時計方向へ回動して復帰し、一時停止用ストッパ13の先端部はバック側ブラケット2の係合部2bと係合しない位置まで後退し、バック側ブラケット2を一時停止位置から更に前傾させることが可能になる。また、前記のように、図3,図4の一時停止位置では、バック側ブラケット2はリクライナ23によってはロックされない。そこで、バック側ブラケット2を下方へ押すと、バック側ブラケット2は図5,図6に示すテーブル位置まで前傾し、該テーブル位置でバック側ブラケット2はリクライナ23によりロックされる。バック側ブラケット2をテーブル位置から図1,図2の着座可能位置へ戻すには、リクライニングレバー9を上動させてリクライナ23をロック解除し、バック側ブラケット2を引き上げて回動させればよい。リクライニングレバー9を上動させると、図7,図8に示すようにピン9aが第1リンク11の長孔11aの内部を移動するため、第1リンク11が押されることがなく第1リンク11を介して連結された一時停止レバー10および一時停止用ストッパ13は、ばね10c,13bに付勢されていて、図中の時計方向へ回動することはない。
この発明によれば、バック側ブラケット2が図1,図2の着座可能位置にあるときに一時停止用レバー10が図1の時計方向へ回動操作され、バック側ブラケット2が前傾し、図3,図4のように該バック側ブラケット2の係合部2bが一時停止用ストッパ13に係合してバック側ブラケット2が係合位置で止まると、その後にバック側ブラケット2が起しばね5の付勢力により一時停止位置へ向って僅かに後傾方向へ戻り回動し、係合部2bが一時停止用ストッパ13から僅かな隙間Gだけ離れる。このため、一時停止用レバー10を時計方向へ回動操作してその後に一時停止用レバー10から手を離して一時停止用ストッパが反時計方向へ復帰しようとする際に、一時停止用ストッパ13とバック側ブラケット2の係合部2bとの間に摩擦抵抗が作用して一時停止用ストッパ13が後退できない事態となるのが回避され、一時停止用ストッパ13はバック側ブラケット2の係合部2bと係合する係合位置から確実に後退する。従って、バック側ブラケット2を上から押して図5,図6のようにテーブル位置にする操作も確実に行える。このため、一時停止用ストッパ13を係合部2bと係合した位置から確実に後退させるために、係合部2bまたは一時停止用ストッパ13に、係合部2bから一時停止用ストッパ13が容易に抜けるようにするための抜け角等を設ける必要がない。
この発明によれば、図1,図2に示すようにバック側ブラケット2が一時停止位置よりも後頃側にあるときは、起しばね5の外端部5bはばねストッパ8に係合して起しばね5の付勢力は作用せず、倒しばね4のみが蓄勢されて付勢力が作用する。一方、図5,図6に示すようにバック側ブラケット2が一時停止位置よりも前頃側にあるときは、倒しばね4の外端部4bはばねストッパ8に係合して倒しばね4の付勢力は作用せず、起しばね5のみが蓄勢されて付勢力が作用する。図3,図4に示すようにバック側ブラケット2が一時停止位置にあるときは、倒しばね4の外端部4bと起しばね5の外端部5bとの双方がばねストッパ8に係合するので、いずれの方向にも付勢力が作用することはなく、バック側ブラケット2は一時停止位置で停止する。
この発明によれば、バック側ブラケット2が図1,図2の着座可能位置にある状態から、図7,図8のようにリクライニングレバー9を上動させて操作軸2bを回動させることによりリクライナ23を直接にロック解除してバック側ブラケット2のリクライニング角度を調整する際に、ピン9aが長孔11aの内部を左から右へ移動することから、一時停止用レバー10の無用な回動が回避される。
このシートリクライニング装置によれば、乗降等のためにバック側ブラケット2を図1,図2の着座可能位置から図3,図4の一時停止位置まで前傾させこれにより例えば図示しないケーブルを引くことによりウォークイン機構を作動させてシートスライドのロックを解除した場合に、バック側ブラケット2の回動は一時停止用ストッパ13の存在により一時停止位置で確実に停止し、従来のようにシートバックが勢いよく前傾して一時停止位置を越えることはなく、一時停止位置を越えたためにシートスライドのロックが解除された直後に再度ロックされ、その後に再びスライドロック機構が解除されることで作動が不安定になるという問題がなくなる。つまり、ウォークイン機構を有する場合は、その動作が安定する。
また、バック側ブラケット2が図1,図2の着座可能位置にあるときに一時停止用レバー10によりリクライナのロック解除の操作を行なって、図3,図4のようにバック側ブラケット2が前傾しバック側ブラケット2の係合部2bが一時停止用ストッパ13に係合して一時停止位置でバック側ブラケット2が停止したら、一時停止用レバー10から手を離してバック側ブラケット2を下方へ押すとバック側ブラケット2はテーブル位置まで前傾してリクライナ23によりロックされるので、一時停止用レバー10の操作のみでバック側ブラケット2をテーブル位置まで前傾させることができ、従来のように2つの操作レバーを操作する必要がなく、バック側ブラケット2をテーブル位置に設定する際の操作性が良い。
なお、本実施の形態では倒しばね4の外端部4bがばねストッパ8のストッパ部8aに係合する位置を一時停止位置と同じに設定している。即ち、倒しばね4の外端部4bと起しばね5の外端部5bが、ストッパ部8aに係合したときに、同時に外端部4b,5bが外側フック7の係止部7bにも当接するようにしているが、係止部7bの幅寸法を小さくすることでバック側ブラケット2が一時停止位置よりも後傾側で倒しばね4の外端部4bが係止部7bに係合するようにしても良い。また、本実施の形態では長孔とピンとをリンクとリクライニングレバーとの連結部に設けたが、リンクと一時停止用レバーとの連結部に設けてもよい。更に、一時停止用ストッパは回動して先端が係合位置へ進退する構成にしたが、直線移動して係合位置へ進退する構成にしてもよい。
1…クッション側ブラケット
2…バック側ブラケット
2b…係合部
3…操作軸
4…倒しばね
5…起しばね(付勢手段)
8…ばねストッパ
9…リクライニングレバー
9a…ピン
10…一時停止用レバー
11…第1リンク
11a…長孔
12…第2リンク(リンク)
13…一時停止用ストッパ

Claims (4)

  1. シートクッション側のクッション側ブラケットに対してシートバック側のバック側ブラケットを回動自在に支持すると共に、前記バック側ブラケットが着座可能位置と一時停止位置とテーブル位置とに設定可能に設けられ、前記着座可能位置と前記テーブル位置とにおいて前記バック側ブラケットが前記クッション側ブラケットに対してロック可能であって前記一時停止位置ではロックしないリクライナが設けられたシートリクライニング装置において、
    前記バック側ブラケットが一時停止位置よりも前傾した位置を占めると前記バック側ブラケットを後傾方向へ付勢する付勢手段を設け、前記バック側ブラケットに係合部を設け、前記バック側ブラケットが前傾したときに前記バック側ブラケットを一時停止位置で停止させるための一時停止用ストッパを前記係合部に係合可能な係合位置へ向って進退自在に前記クッション側ブラケットに設け、前記リクライナをロック解除するための一時停止用レバーを前記クッション側ブラケットに設け、該一時停止用レバーのロック解除操作に連動して前記一時停止用ストッパが前記係合部と係合する位置へ前進する連動機構を設けたことを特徴とするシートリクライニング装置。
  2. 請求項1に記載のシートリクライニング装置において、
    前記クッション側ブラケットに対して前記バック側ブラケットを前傾する方向へ付勢する倒しばねと後傾する方向へ付勢する前記付勢手段としての起しばねとを設け、前記バック側ブラケットが前記一時停止位置を占めるときは前記倒しばねおよび前記起しばねの付勢力が前記バック側ブラケットに作用するのを規制し、前記一時停止位置よりも後傾側では前記倒しばねのみを蓄勢させて前記バック側ブラケットを前傾させる付勢力を作用させる一方、前記一時停止位置よりも前傾側では前記起しばねのみを蓄勢させて前記バック側ブラケットを後傾させる付勢力を作用させるばねストッパを前記クッション側ブラケットに設けたことを特徴とするシートリクライニング装置。
  3. 請求項1または2に記載のシートリクライニング装置において、
    前記一時停止位置を、前記一時停止ストッパが前記係合部と係合する係合位置よりも僅かに後傾した位置に設定したことを特徴とするシートリクライニング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のシートリクライニング装置において、
    前記リクライナをロック解除して前記バック側ブラケットをリクライニング操作するためのリクライニングレバーを前記リクライナの操作軸に固着し、該リクライニングレバーと前記一時停止用レバーとをリンクを介して連結し、該リンクとリクライニングレバーまたは一時停止用レバーとの連結部は、リンクの端部に形成した長孔と該長孔に遊嵌されて他方に形成されたピンとにより構成されていることを特徴とするシートリクライニング装置。
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