JP4965206B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに係るものであり、特に、前方の車両用シートを前側に移動させて、後側にある車両用シートとの間に、乗降空間を形成するウォークイン装置に関するものである。
従来、着座位置の背凭シートを前倒れさせると、スライド機構のロックを解除してシート全体を前進させるウォークイン機構は、公知である(特許文献1参照)。
特開2004−155228号公報
前記公知例は、背凭シートを前倒れさせて、そのまま、シート全体を前進させてウォークイン状態にすると、ウォークイン状態のシートを元に戻すのに、シートを後進させるが、所定位置で停止しないので、その都度、シートの前後位置を調節しなければならず、ウォークイン操作が面倒あるという課題がある。
本願は、ウォークインさせた後のシートの後方移動を、常時、所定位置で停止させると共に、通常のシートの前後調節は支障なく行えるようにして、操作性を向上させたものである。
請求項1の発明は、スライド機構5により前後移動自在の座席シート2と、リクライニング機構4により傾斜回動中心軸14中心に傾斜角度調節自在の背凭シート3とを有し、該背凭シート3を所定傾斜角度の着座位置から前倒れさせると、前記スライド機構5のロックを解除してシート全体を前進させて後側のシートとの間に乗降空間を形成するウォークインするように構成し、前記スライド機構5は前記背凭シート3を前倒れさせてウォークインさせた状態からシート全体を後進させると、所定位置にて後進を停止させてロックするように構成し、前記スライド機構5のスライドロック機構5Aは、スライドレール9の車体側に固定のロアーレールの所定位置に、ウォークインさせた状態からシート全体を後進させると、後進を停止させる所定位置停止用ストッパ88を設けると共に、シート全体の前後位置調節のとき、所定位置停止用ストッパ88とは無関係にシート全体を前後させて所望位置にてロックするように構成した車両用シートとしたものである。
請求項2の発明は、スライド機構5により前後移動自在の座席シート2と、リクライニング機構4により傾斜回動中心軸14中心に傾斜角度調節自在の背凭シート3とを有し、該背凭シート3を所定傾斜角度の着座位置から前倒れさせると、前記スライド機構5のロックを解除してシート全体を前進させて後側のシートとの間に乗降空間を形成するウォークインするように構成し、前記スライド機構5は前記背凭シート3を前倒れさせてウォークインさせた状態からシート全体を後進させると、所定位置にて後進を停止させてロックするように構成し、前記スライド機構5のスライドロック機構5Aは、スライドロック片72を係合孔71に係脱変位させるスライドリンク杆73と、該スライドリンク杆73の当接部75に当接してスライドロック片72をロックするように変位させるスライド用クランク76およびウォークイン用クランク80とを有して構成し、前記スライド用クランク76はスライドレール9の車体側に固定のロアーレールの所定位置に設けた所定位置停止用ストッパ88とは無関係にシート全体を前後させて所望位置にて前記スライドリンク杆73の当接部75から離脱するように構成し、前記ウォークイン用クランク80は、前記所定位置停止用ストッパ88に当接すると回動するメモリー体86により、前記スライドリンク杆73の当接部75から離脱するように構成した車両用シートとしたものである。
請求項3の発明は、前記リクライニング機構4は、リクライニング用操作レバー15またはウォークイン用操作部材67の何れでも前記リクライニング機構4のアンロック操作可能に構成し、かつ、前記ウォークイン用操作部材46により前記背凭シート3を前倒れさせてウォークインさせた後に、ウォークイン位置からシート全体を後進させると、所定位置にて停止させてロックするように構成した車両用シートとしたものである。
請求項4の発明は、前記スライド機構5は、ウォークイン用操作部材46またはスライド用操作部材の何れでも操作可能に構成し、ウォークイン用操作部材46により前記背凭シート3を前倒れのままウォークイン位置からシート全体を後進させると、所定位置にて停止させてロックするように構成した車両用シートとしたものである。
請求項5の発明は、前記スライド機構5は、ウォークイン用操作部材46により前記背凭シート3を前倒れのままウォークイン位置からシート全体を後進させたとき、所定位置まで後進させると停止させてロックすると共に、前記所定位置より手前で前記背凭シート3を着座状態に起こすと、起こした位置にて停止させてロックするように構成した車両用シートとしたものである。
請求項6の発明は、前記スライド機構5のスライドロック機構5Aは、スライドロック片72を係合孔71に係脱変位させるスライドリンク杆73と、該スライドリンク杆73の当接部75に当接してスライドロック片72をロックするように変位させるスライド用クランク76およびウォークイン用クランク80とを有して構成し、前記スライド用クランク76はスライドレール9の車体側に固定のロアーレールの所定位置に設けた所定位置停止用ストッパ88とは無関係にシート全体を前後させて所望位置にて前記スライドリンク杆73の当接部75から離脱するように構成し、前記ウォークイン用クランク80は、前記所定位置停止用ストッパ88に当接すると回動するメモリー体86により、前記スライドリンク杆73の当接部75から離脱するように構成した車両用シートとしたものである。
請求項7の発明は、前記ウォークイン用クランク80には、前記メモリー体86が当接するウォークイン用ローラ83を有するアーム81の基部を回動自在に取付け、前記所定位置停止用ストッパ88に前記メモリー体86が当接すると、該メモリー体86はウォークイン用クランク80に対して前記ウォークイン用ローラ83を回動させて前記スライドリンク杆73の当接部75から離脱させるように構成し、もって、前記スライドロック片72を係合孔71にロックさせると共に、前倒れさせた背凭シート3が元の着座状態に復帰すると、前記ウォークイン用クランク80は元の位置に復帰して前記スライドリンク杆73の当接部75から離脱するように構成した車両用シートとしたものである。
請求項8の発明は、前記スライド用クランク76と前記ウォークイン用クランク80は、座席シート2側のスライドレール9に設けた支持ブラケット10の取付軸77に同軸上に配置し、前記メモリー体86は前記ウォークイン用ローラ83にのみ当接するように配置した車両用シートとしたものである。
請求項9の発明は、前記背凭シート3には、該背凭シート3を前倒れさせるように付勢するバネ42を設け、バネ42の弾力は、スライド機構5による座席シート2の移動抵抗より強く構成した車両用シートとしたものである。
請求項1の発明では、ウォークインさせた後、車両用シート1を後方移動させると、常時、所定位置で停止するので、ウォークインの特に復帰操作の操作性を向上させることができる。
請求項2の発明では、ウォークイン用操作部材46によりウォークインさせたとき、車両用シート1を後方移動させると、常時、所定位置で停止させることができ、スライド用操作部材による通常の前後位置調節ではウォークイン復帰の所定停止位置とは無関係に位置調節でき、ウォークインの復帰操作およびシートの前後位置調節の両方の操作性を向上させることができ、簡単な構成で、ウォークイン復帰時の所定位置停止を実現できる。
請求項3の発明では、リクライニング用操作レバー15により背凭シート3を前倒れさせても、ウォークインしないので、誤操作を防止でき、ウォークインの復帰操作を含めて、全体の操作性を向上させることができる。
請求項4の発明では、ウォークイン用操作部材46によりウォークインさせたときの車両用シート1を後方移動させると、常時、所定位置で停止するので、通常のスライド用操作部材による前後位置調節に支障を与えずに、ウォークインの復帰操作の操作性を向上させることができる。
請求項5の発明では、所定位置より手前で背凭シート3を起立させると、スライド機構5をロックさせて停止させるので、誤操作を防止することができる。
請求項6の発明では、ウォークイン用操作部材46によりウォークインさせたとき、車両用シート1を後方移動させると、常時、所定位置で停止させることができ、スライド用操作部材による通常の前後位置調節ではウォークイン復帰の所定停止位置とは無関係に位置調節でき、ウォークインの復帰操作およびシートの前後位置調節の両方の操作性を向上させることができ、簡単な構成で、ウォークイン復帰時の所定位置停止を実現できる。
請求項7の発明では、ウォークイン復帰のとき、所定位置停止用ストッパ88の位置をメモリー体86が検出して、メモリー体86がアーム81を回動させることによりスライドロック片72をロックさせるから、前倒れさせた背凭シート3を元の傾斜角度に復帰させるための起立操作を頗る容易に行うことができる。即ち、前倒れさせた背凭シート3を起立操作するには所定の操作力が必要となり、車両用シート1が前後に移動可能状態のときには操作姿勢が不安定になるが、車両用シート1が所定位置で停止しているので、起立操作は容易にできる。
請求項8の発明では、スライド用クランク76とウォークイン用クランク80を並設することにより、ウォークイン操作と前後位置調節操作とを独立させることができ、取付軸77に同軸上に配置しているので、取付スペースも小さくすることができ、合理的構成にできる。
請求項9の発明では、前倒れの背凭シート3を後方に押して、車両用シート1を後方移動させることができ、ウォークインの復帰操作操作性を向上させることができ、ウォークインのときに前倒れさせた背凭シート3を、元の傾斜角度に復帰させる所謂メモリー機構の併存も容易にすることができる。
本発明の一実施例を図面により説明すると、1は車両用シートであり、車両用シート1は、背凭シート3をリクライニング機構4により傾斜角度調節自在に取付け、前記座席シート2はスライド機構5を介して車体側に前後位置移動調節自在に取付ける。
車両用シート1には、背凭シート3を所定傾斜角度の着座位置から前倒れさせると、前記スライド機構5のスライドロック機構5Aを解除してシート全体を前進させるウォークイン機構6を設ける。また、車両用シート1には、背凭シート3を前倒れさせると、座席ロック機構7のロックを解除させて座席シート2を起立させるチップアップ機構8を設ける。
しかして、スライド機構5のスライドレール9には、支持ブラケット10を取付け、支持ブラケット10には背凭フレーム11を傾斜回動中心軸14により回動自在に取付ける。支持ブラケット10と背凭フレーム11との間に前記リクライニング機構4を設ける。
リクライニング機構4の詳細は後述するが、リクライニング用操作レバー15によりロックを解除すると、背凭フレーム11は傾斜回動中心軸14を中心に前後回動する。リクライニング用操作レバー15は前記支持ブラケット10にレバー取付軸16により回動自在に取付け、リクライニング用操作レバー15にはリンク杆17の一端を軸18により取付ける(図3)。リンク杆17の他端には、空振孔19を形成する。
空振孔19には軸20を挿通し、軸20には回動アーム21の先端の屈曲取付部22を取付ける。回動アーム21の基部は前記傾斜回動中心軸14に固定状態に取付け、回動アーム21を図6において左側(時計回転)に回動させることで、リクライニング機構4のロックを解除する。
23は、アンロック状態に回動した前記回動アーム21を保持するメモリーリンク杆であり、前記支持ブラケット10に軸24により回動自在に取付ける。メモリーリンク杆23の先端にはメモリー係合部25を形成する。メモリー係合部25は、ウォークインのとき、回動アーム21のアンロック係合面26に係合してリクライニング機構4のロック解除状態(アンロック状態)を保持する。27はカム突起、28,29はカム面である(図3)。
前記支持ブラケット10には、前記メモリーリンク杆23を、回動アーム21に対して係脱させる切替作動体(ピン)30を設ける。切替作動体30は切替用アーム31の先端側所定位置に設ける。切替用アーム31は、その取付孔32をレバー取付軸16に挿通して支持ブラケット10に回動自在に取付ける。切替作動体30は、ウォークイン操作と単独の背凭シート3の傾斜調節操作とを切り替える。
切替作動体30は、メモリーリンク杆23のカム突起27に当接すると、メモリーリンク杆23を下方回動させて、メモリーリンク杆23を回動アーム21から離脱させ、アンロック保持状態を解放する(リクライニング機構4をロック状態にする)。
切替用アーム31には、切替作動体30を後述する案内溝33の係合溝部34に移動させるための操作規制面35を形成し、操作規制面35にはリクライニング用操作レバー15に設けた規制突起36を接離させる(図6)。
しかして、前記案内溝33は前記支持ブラケット10に形成し、案内溝33は傾斜回動中心軸14を中心とする略円弧状に長くかつ所定の幅を有して形成した案内溝部37を有し、案内溝部37の前端には案内溝部37より放射方向外側に外れるように前記係合溝部34を形成して、全体として略「へ」の字形状に形成する。
前記背凭フレーム11には、前記切替作動体30を移動させる当接部材38を設ける(図3,図9)。当接部材38の作動突起39は背凭シート3を前倒れさせると、切替作動体30に当接して、切替作動体30を案内溝33の案内溝部37内を移動させる。当接部材38には復帰用突起40を設け、復帰用突起40は案内溝部37内の切替作動体30を図18において左側に移動させる。
この場合、切替用アーム31はレバー取付軸16を中心に回動し、当接部材38は傾斜回動中心軸14を中心に回動するため、当接部材38が切替作動体30を案内溝33の案内溝部37内を移動させうるように、切替用アーム31と、当接部材38と、案内溝33とを相対的に配置構成する。
図中、41はメモリーリンク杆23のメモリー係合部25を回動アーム21のアンロック係合面26に係合するように付勢するバネ、42は背凭シート3を前倒れさせるように付勢するバネ、43は回動アーム21をロック方向に回動するように付勢するバネ、44はケーブルであり、ケーブル44の一端は回動アーム21の係止部45に係止する。ケーブル44の他端は車両用シート1の所望位置に設けたウォークイン用操作部材46に接続する。47は切替用アーム31とスライドロック機構5Aとを連結するワイヤー等の伝達部材である。
しかして、前記ウォークイン機構6は、メモリーリンク杆23と切替作動体30(切替用アーム31)と支持ブラケット10の案内溝33と当接部材38とを有して構成し、リクライニング機構4のロックを解除して背凭シート3を前倒れさせ、次に、スライド機構5のロックを解除してシート全体を前進させる。また、メモリーリンク杆23と切替作動体30と支持ブラケット10の案内溝33と当接部材38は、前倒しさせた背凭シートを、元に戻すとき、元の所定傾斜位置に復帰させるメモリー機構を兼用する。
しかして、前記座席シート2の左右両側の所定位置には、チップアップブラケット51を設け、チップアップブラケット51は取付軸(チップアップ軸)52により支持ブラケット10に回動自在に取付ける。取付軸52にはチップアップ用バネ52Aを取付け(図21、なお、図21ではチップアップブラケット51の図示省略)、チップアップ用バネ52Aは常時座席シート2を起立するように付勢する。
即ち、チップアップブラケット51と軸52によりチップアップ機構8を構成する。
前記チップアップ用バネ52Aの弾力は、座席シート2の自重と釣り合うように設定すると、座席シート2を跳ね上げる力を座席シート2の可動部の摺動抵抗と略等しくなるように構成でき、操作性を向上させることができ、好適である。
左右のチップアップブラケット51のうちの何れか一方にはチップアップ作動軸53を設け、チップアップ作動軸53は支持ブラケット10に形成した透孔54より突出させる。透孔54より突出させたチップアップ作動軸53はチップアップリンク杆58の案内溝59に挿通する。案内溝59は、直線状の空振部59Aと空振部59Aの略中間に下方に突き出る係合部59Bにより「T字」形状に形成する。チップアップリンク杆58の基部は切替用アーム31の他端に軸58Aにより軸着する。
したがって、チップアップ作動軸53とチップアップリンク杆58と切替用アーム31を有して、チップアップ機構8をウォークイン機構6に連動させる連動機構Rを構成している。
連動機構Rは、ウォークイン用操作部材46により背凭シート3を前倒れさせると、切替作動体30が案内溝部37内を移動して切替用アーム31を回動させるウォークイン機構6の作動を、切替用アーム31とチップアップ作動軸53とをチップアップリンク杆58により連結することによりチップアップ機構8に伝達し、切替用アーム31が回動するとチップアップリンク杆58を前動させて係合部59Bに係合しているチップアップ作動軸53を押し、チップアップ作動軸53はチップアップブラケット51を取付軸52中心に上方回動させて、座席シート2を跳ね上げる(チップアップ)。
即ち、チップアップ作動軸53は、チップアップ用バネ52Aにより係合部59Bに対して交差方向に付勢されているので、係合部59Bに係合しているチップアップ作動軸53は、係合部59Bの内面に当接したままチップアップリンク杆58と共に前動し、チップアップ作動軸53はチップアップブラケット51を取付軸52中心に上方回動させする。
したがって、チップアップレバー60を単独操作すると、チップアップリンク杆58が軸58Aを中心に下方回動して、係合部59Bがチップアップ作動軸53より下方になると、チップアップ作動軸53はチップアップ用バネ52Aの弾力により空振部59A内を図6において左動して、チップアップ用バネ52Aの弾力および/または手動操作により座席シート2を跳ね上げる。
チップアップリンク杆58には、係合部59Bにチップアップ作動軸53を係合させるバネ58Bを係止する。バネ58Bは、チップアップリンク杆58を常時軸58A中心に上方回動するように付勢し、係合部59Bがチップアップ作動軸53に係合するようにする。
係合部59Bからチップアップ作動軸53が外れたとき(チップアップレバー60単独操作のとき)、座席シート2を元の着座位置に戻すと、チップアップリンク杆58が軸58A中心に上方回動するように付勢されているから、係合部59Bから外れたチップアップ作動軸53は常時空振部59Aの下側内周に摺接することになり、座席シート2を元の着座位置に戻すようにしてチップアップ作動軸53を後進させて係合部59B上に至ると、チップアップリンク杆58が上方回動して、係合部59Bがチップアップ作動軸53に係合する。
したがって、係合部59Bとチップアップ作動軸53は、ウォークイン機構6の作動を連動させるときに、外れることはなく、チップアップ作動軸53はチップアップリンク杆58とともに連動伝達部材となり、しかも、係合部59Bは着座位置にチップアップ作動軸53を保持するストッパ部材としても兼用され、合理的な構成となる。
また、前記係合部59Bは、上方に至るに従い幅が広くなるように形成し、ウォークイン中に座席シート2を元に戻す方向に力が作用したとき、チップアップ作動軸53が係合部59Bから外れるように構成する。
また、案内溝59の係合部59Bとチップアップ作動軸53により、座席シート2を着座位置に保持するストッパ作用を奏するが、これとは別に、座席シート2を着座位置に保持する座席ロック機構7を設けており、二重ロック構成にしている。この座席ロック機構7の構成は任意であるが、図25に一例を示すと、61はラッチ、62はラチェット、63は作動体である。
この場合、座席ロック機構7は左右の支持ブラケット10のうちの一側に設け、左右の支持ブラケット10のうちの他側にチップアップ機構8を設けると、支持ブラケット10の周囲の空間を取付スペースとして有効利用でき、好適である(図2)。
しかして、前記スライド機構5のスライドロック機構5Aの構成を、以下、図22に一例を示すと、スライド機構5のスライドレール9は、車体側に固定のロアーレールにアッパーレールを前後摺動自在に取付け、アッパーレールに支持ブラケット10を固定状態に取付ける。ロアーレール70には、アッパーレール(図示省略)の移動方向に複数の係合孔71を設ける(図25)。係合孔71にはスライドロック片72を継脱させて、ロックとアンロックとに切替える。
スライドロック片72にはスライドリンク杆73の先端に軸着する。スライドリンク杆73の前後中間部は軸74により支持ブラケット10に回動自在に取付ける。スライドリンク杆73はスライドロック片72がロックする方向に回動するようにバネ(図示省略)により付勢されている。
スライドリンク杆73の後部には、平面(平板)状の当接部75を形成し、当接部75の上方には、スライド用クランク76を設ける。スライド用クランク76は取付軸77により支持ブラケット10に回動自在に軸着し、スライド用クランク76の一端にはスライドリンク杆73の当接部75に接離するスライド用ローラ78を取付ける。スライド用クランク76の他端にはスライド操作部材79A(図24)に接続したスライド操作伝達部材79を接続する。
また、前記取付軸77には、ウォークイン用クランク80を回動自在に軸着し、ウォークイン用クランク80の一端にはアーム81の基部を軸82により回動自在に取付ける。アーム81の先端にはスライドリンク杆73の当接部75に接離するウォークイン用ローラ83を取付ける。アーム81はバネ84により常時図25において時計回転方向に付勢され、アーム81に設けたストッパ85をウォークイン用クランク80に当接させている。
ウォークイン用クランク80には前記切替用アーム31に接続した伝達部材47を接続する。ウォークイン用クランク80は伝達部材47によりウォークイン機構6と連動して回動し、ウォークイン用クランク80がスライドリンク杆73の当接部75上面を押すと、スライドロック片72が軸74中心に下方回動することにより係合孔71から離脱してスライド機構5をアンロックさせてウォークイン状態にする(図29)。
また、ウォークイン用クランク80のウォークイン用ローラ83がスライドリンク杆73の当接部75から離れると、スライドリンク杆73が軸軸74中心に上方回動することによりスライドロック片72が係合孔71に係合してスライド機構5をロックする(図31)。
スライド用クランク76およびウォークイン用クランク80は、それぞれ図示は省略するが、スライドリンク杆73の当接部75から離れる方向にバネにより付勢されている。
前記ウォークイン用ローラ83の移動軌跡には、該移動軌跡に対して出退して前記ウォークイン用クランク80を回動させるメモリー体86を軸87により回動自在に取付ける。メモリー体86は上下に長く形成し、その上下中間部を軸87により軸着する。メモリー体86の下端移動軌跡上のロアーレール70の所定位置には、ウォークインから復帰させるために後方スライドさせて車両用シート1を停止させる所定位置停止用ストッパ88を設ける。
即ち、メモリー体86は、車両用シート1を後方移動させると、所定位置停止用ストッパ88に当接し、所定位置停止用ストッパ88に当接すると、メモリー体86の上部は図30において、時計回転してウォークイン用ローラ83にのみ当接し、スライド用クランク76のスライド用ローラ78スライド用クランク76のスライド用ローラ78には当接しないように構成する。
換言すると、スライド用クランク76のスライド用ローラ78は手前にあり、ウォークイン用ローラ83は奥側に位置させ、この奥側のウォークイン用ローラ83にのみメモリー体86の上部を当接させる。
したがって、スライド操作部材による操作では、所定位置停止用ストッパ88にメモリー体86が当接して回動しても、メモリー体86はスライド用クランク76のスライド用ローラ78に当接しないので、所定位置停止用ストッパ88よりも後方に車両用シート1をスライド移動させることができる。
それゆえ、背凭シート3を前倒れ状態から後方にスライドさせて所定位置停止用ストッパ88にメモリー体86が当たると、車両用シート1の後方移動は停止し、スライド機構5はスライドロック状態に復帰し、次に、背凭シート3を着座状態に戻すと、ウォークイン復帰操作は完了する。
なお、メモリー体86はバネ89により常時、所定起立状態に保持され、しかも、ストッパ88が当接すると、正逆何れの方向にも回動する(図28)。
しかして、前記リクライニング機構4の一例を図35,36に示すと、嵌合支持兼ガイド部材90を有し、嵌合支持兼ガイド部材90は側方に膨出する膨出部91により摺動ロック部材92が摺動するロック摺動溝95を形成する。
前記摺動ロック部材92は摺動方向の一方面にロックギヤ部96を形成し、摺動ロック部材92の中間部には略円形で前後いずれかを開口したカム溝97を形成する。カム溝97内にはカム体98を嵌合させ、カム体98には傾斜回動中心軸14に固定する。
前記膨出部91の外周にはリング部材99の正円形の嵌合孔100を嵌合させ、嵌合孔100の内周面には前記摺動ロック部材92のロックギヤ部96が継脱する円弧ギヤ101を形成する。
前記嵌合支持兼ガイド部材90と前記リング部材99によりシートのリクライニング機構4を構成することは可能であるが、本実施例では、リング部材99の外側に他方側嵌合支持兼ガイド部材102を設け、リング部材99を嵌合支持兼ガイド部材90と他方側嵌合支持兼ガイド部材102とにより挟持し、リクライニング機構4として完成させ、取付・組付を容易にしている。
図中、103はウォークイン用操作部材46と座席ロック機構7を連結する伝達部材、104はチップアップレバー60と座席ロック機構7とを連結する伝達部材、105はチップアップレバー60とチップアップ機構8とを連結する伝達部材、106はウォークイン機構6(切替用アーム31)と座席ロック機構7を連結する伝達部材である。
(実施例の作用)
背凭シート3の所望位置に設けたウォークイン用操作部材46を操作すると、まず、リクライニング機構4がアンロック状態になって背凭シート3が前倒れし、次に、背凭シート3の前倒れによりスライド機構5のロックを解除してシート全体を前進させ、前進させたシート後方の車両用シート1との間に、人が乗降可能な乗降空間を形成して、ウォークイン状態となる(なお、ウォークイン機構6にチップアップ機構8およびスライドロック機構5Aが連動するが、理解を容易にするため、チップアップ機構8およびスライドロック機構5Aの連動は後述する)。
以下、具体的作動を説明する。
(ウォークイン)
ウォークイン用操作部材46を操作すると、ケーブル44が牽引され、ケーブル44は回動アーム21を図5において左側に回動させ、回動アーム21は傾斜回動中心軸14を時計回転させてリクライニング機構4をアンロック状態にする(図9)。
この場合、リクライニング用操作レバー15は操作されていないので、軸20は回動アーム21の回動によりリンク杆17の空振孔19内を移動し、リンク杆17は動かず、もちろん、リクライニング用操作レバー15も動かない(図9)。
したがって、詳細は後述するが、リクライニング用操作レバー15の規制突起36は切替用アーム31の操作規制面35に当接しないので、切替作動体30は案内溝33の案内溝部37内に位置している。
しかして、回動アーム21の左側回動により、背凭シート3が着座位置より前倒れすると(図10)、背凭シート3の当接部材38の作動突起39が切替作動体30に当たり、背凭シート3の前倒れにより作動突起39は切替作動体30を支持ブラケット10の案内溝33の案内溝部37内を図9において右移動させる。
切替作動体30が右移動してメモリーリンク杆23のカム突起27を通過すると(図10)、メモリーリンク杆23はバネ41の弾力により上方回動し、メモリーリンク杆23のメモリー係合部25が回動アーム21のアンロック係合面26に係合する。
メモリーリンク杆23のメモリー係合部25が回動アーム21のアンロック係合面26に係合すると、回動アーム21はアンロック状態の位置で保持され、背凭シート3は更に前倒れする。ウォークインの位置まで背凭シート3が前倒れすると、切替用アーム31が回動して伝達部材47を牽引してスライド機構5のロックを解除してシート全体を前進させてウォークイン状態にする。
しかして、ウォークインの位置まで背凭シート3が前倒れすると、図14の状態になり、切替作動体30は案内溝33の案内溝部37の右側に位置し、メモリーリンク杆23のメモリー係合部25は回動アーム21のアンロック係合面26に係合している。
そして、スライド機構5はアンロック状態のままであるから、ウォークイン状態から車両用シート1を後方移動させる。
次に、背凭シート3を起こすと、図14の状態から当接部材38の復帰用突起40が切替作動体30を、案内溝部37内を左側に向けて移動させる(図15)。切替作動体30が左移動してメモリーリンク杆23のカム突起27を通過すると、メモリーリンク杆23のメモリー係合部25はバネ41の弾力に抗して下方回動し、メモリーリンク杆23のメモリー係合部25は回動アーム21のアンロック係合面26から離脱する。
メモリーリンク杆23のメモリー係合部25が離脱すると、回動アーム21はバネ43の弾力によりロック状態へ回動する。
即ち、切替作動体30が左移動してメモリーリンク杆23のカム突起27を通過するとき、背凭シート3は元の所定傾斜角度になっており、このとき、回動アーム21が右回動してリクライニング機構4をロック状態になるので、背凭シート3を元の傾斜角度に復帰させて保持する。
また、切替作動体30が左移動してメモリーリンク杆23のカム突起27を通過すると、切替用アーム31は伝達部材47を緩めてスライド機構5をロックさせる。
したがって、メモリー機構を有しないリクライニング機構4を使用しながら、ウォークイン機構6によりウォークインさせて復帰させると背凭シート3を元の傾斜角度に復帰させることができ、安価なリクライニング機構4で、しかも、取付を容易にして、合理的構成となる。
(リクライニング)
リクライニング機構4による背凭シート3の傾斜角度調節時のウォークイン機構6の作動を説明すると、リクライニング用操作レバー15を操作すると、リクライニング用操作レバー15はリンク杆17を牽引し、リンク杆17の空振孔19の内周が軸20に当接して軸20を牽引し、軸20は回動アーム21を図16のように左側に回動させ、回動アーム21は傾斜回動中心軸14を時計回転させてリクライニング機構4をアンロック状態にする。
このリクライニング用操作レバー15の操作のとき、リクライニング用操作レバー15の規制突起36は切替用アーム31の操作規制面35に当接し、切替用アーム31はレバー取付軸16に対して図19の矢印のように全体が斜めに移動するので、切替作動体30が支持ブラケット10の案内溝33の係合溝部34に嵌合する。
背凭シート3の前倒れによる作動突起39の移動軌跡から切替作動体30は退避するので(図17)、切替作動体30は背凭シート3のリクライニング調節している間常時メモリーリンク杆23を下方に退避させ、メモリーリンク杆23のメモリー係合部25を回動アーム21のアンロック係合面26に係合させない。
リクライニング機構4がアンロック状態のときに、背凭シート3を所望の傾斜角度に調節し、リクライニング用操作レバー15を離すと、回動アーム21はバネ43の弾力により図16の右側へ回動し、回動アーム21の右回動により傾斜回動中心軸14が回転して、リクライニング機構4をロック状態にし、背凭シート3を所望の傾斜角度に保持する。
以上のように、リクライニング用操作レバー15の操作のときには、リクライニング機構4を単独で操作でき、ウォークイン機構6を作動させないので、仮に、背凭シート3を前倒れさせても、切替用アーム31は回動しないので、スライド機構5はアンロックにはならず、ウォークインしない。したがって、誤操作を防止する。
(ウォークインのときのチップアップ)
ウォークイン用操作部材46を操作すると、ケーブル44が牽引されて回動アーム21を図5において左側に回動させ、通常の傾斜調節でなく、ウォークイン操作によるリクライニング機構4のアンロック状態となる。
したがって、前記したように、リクライニング用操作レバー15の規制突起36は切替用アーム31の操作規制面35に当接しないので、切替作動体30は案内溝33の案内溝部37内に位置している。
次に、リクライニング機構4がアンロック状態になったので、背凭シート3を着座位置より前倒れさせると、背凭シート3の当接部材38の作動突起39が切替作動体30を支持ブラケット10の案内溝33の案内溝部37内を図9において右移動させる。
切替作動体30の右移動によりメモリーリンク杆23のメモリー係合部25が回動アーム21のアンロック係合面26に係合する。
この切替作動体30の右移動は、レバー取付軸16を中心に切替用アーム31が回動して行われ(図5から図14)、切替用アーム31にはチップアップリンク杆58の後部が軸58Aにより軸着されているから、切替用アーム31はチップアップリンク杆58を前進移動させる。
チップアップリンク杆58の案内溝59の係合部59Bにはチップアップブラケット51に固定のチップアップ作動軸53が係合しているから、チップアップ作動軸53はチップアップリンク杆58の係合部59Bにより押されて、チップアップブラケット51を上方回動させ、座席シート2をチップアップさせる(図14)。
座席シート2がチップアップして、背凭シート3が更にウォークインの位置まで前倒れすると、ウォークイン機構6の切替用アーム31が回動しているので、伝達部材47がこれを伝達してスライド機構5のスライドロック機構5Aを解除してシート全体を前進させてウォークイン状態にする。
したがって、ウォークイン用操作部材46を操作すると、背凭シート3が前倒れになって、座席シート2がチップアップした状態で、シート全体を前進させてウォークイン状態にする。
しかして、復帰させるときには、ウォークイン状態の前倒れの背凭シート3のまま、車両用シート1全体を元の所定位置まで後進させる。
すると、前記したように、図14の状態であり、切替作動体30は案内溝33の案内溝部37の右側に位置し、メモリーリンク杆23のメモリー係合部25は回動アーム21のアンロック係合面26に係合している。
次に、背凭シート3を起こすと、図14の状態から当接部材38の復帰用突起40が切替作動体30を、案内溝部37内を左側に向けて移動させて(図15)、メモリーリンク杆23のメモリー係合部25は回動アーム21のアンロック係合面26から離脱させるが(図8)、切替作動体30の案内溝部37内の左側移動により、切替用アーム31の軸58Aは図14から図5へ後方移動してチップアップリンク杆58を後方に牽引させる。
チップアップリンク杆58が後方に移動すると、チップアップリンク杆58の係合部59Bに係合しているチップアップ作動軸53は後方移動して、チップアップブラケット51を下方回動させ、チップアップさせた座席シート2を元の着座状態に復帰させる。
したがって、ウォークイン機構6に際して作動する切替作動体30および切替用アーム31の移動に、チップアップリンク杆58を連動させたので、チップアップ機構8をウォークイン機構6に簡単に連動させて、座席シート2を復帰させ、ウォークイン機構6操作を簡単にさせる。
なお、図14では、背凭フレーム11がかなり傾斜しているが、背凭フレーム11の前倒れの傾斜角度は任意であり、背凭シート3の当接部材38の作動突起39の取付位置や支持ブラケット10の案内溝33の位置等の設定によって、図1のように背凭シート3が略垂直状態の前倒れでも、チップアップおよびウォークインさせることができ、図面は作動を理解を容易にするためのもので、これにより構成が限定されることはない。
(単独チップアップ)
座席シート2はチップアップ用バネ52Aにより常時起立する方向に付勢されているから、チップアップ作動軸53は常時空振部59A内を前進するように付勢されている。
一方、チップアップリンク杆58はバネ58Bにより常時軸58A中心に上方回動するように付勢されているから、チップアップレバー60を単独操作すると、チップアップリンク杆58は軸58Aを中心に下方回動し、係合部59Bからチップアップ作動軸53は外れ、チップアップ作動軸53は空振部59A内の移動が自由になって、手動操作またはバネ弾力による座席シート2は跳ね上がりと共に、チップアップ作動軸53は図20のように左動する。
チップアップリンク杆58はバネ58Bにより常時軸58A中心に上方回動するように付勢されているから、係合部59Bから外れたチップアップ作動軸53は常時空振部59Aの下側内周に摺接することになり、チップアップ作動軸53が係合部59B上に至るとチップアップリンク杆58が上方回動して、係合部59Bがチップアップ作動軸53に係合する。
したがって、係合部59Bがチップアップ作動軸53に係合するように、チップアップリンク杆58がバネ58Bにより常時上方回動方向に付勢され、チップアップ作動軸53は係合部59Bに対して交差方向にチップアップ用バネ52Aにより付勢されているから、係合部59Bとチップアップ作動軸53は、ウォークイン機構6の作動を連動させるときに、外れことはなく、チップアップ作動軸53はチップアップリンク杆58とともに連動伝達部材となり、しかも、係合部59Bは着座位置にチップアップ作動軸53を保持するストッパ部材としても兼用され、合理的な構成となる。
なお、係合部59Bは、上方に至るに従い幅が広くなるように形成しても、係合部59Bとチップアップ作動軸53は、ウォークイン機構6の作動を連動させるときに、外れことはなく、しかも、ウォークイン中のとき座席シート2を元に戻す方向に力が作用したとき、チップアップ作動軸53が係合部59Bから外れるように構成することができるので、座席シート2を元に戻す方向に力が作用したとき、チップアップ作動軸53が係合部59Bから外れ、破損するのを防止する。
(通常のシートの前後移動)
スライド機構5のスライドレール9は、車体側に固定のロアーレールにアッパーレールを前後摺動自在に取付け、アッパーレールに支持ブラケット10を固定状態に取付け、ロアーレール70には、アッパーレールの移動方向に複数の係合孔71を設け、係合孔71にはスライドリンク杆73の先端に軸着したスライドロック片72が係合しているから、スライドロック機構5Aはロック状態となる(図25)。
スライドリンク杆73の後部上方には、スライド用クランク76を設けているから、スライド操作部材を操作すると、スライド操作伝達部材79がスライド用クランク76を回動させ、スライド用クランク76のスライド用ローラ78はスライドリンク杆73の当接部75を下方に押し、次に、スライドロック片72が軸軸74中心に下方回動することにより係合孔71から離脱してスライド機構5をアンロックさせて、位置調節可能状態となる(図26)。
次に、この状態で、車両用シート1を前後移動させて所望位置にで停止させ、スライド操作部材から手を離すと、スライド用クランク76は元に戻り、スライド用ローラ78はスライドリンク杆73の当接部75より上方に退避する。
スライド用ローラ78が上方に退避すると、スライドリンク杆73の後部は上方回動してスライドロック片72を下方回動させて、スライドロック機構5Aをロックさせる。
したがって、通常の車両用シート1の前後移動調節中は、スライド操作部材により伝達部材79を牽引を継続する必要があり、スライド操作部材から手を離すと、スライド用クランク76は元に戻り、スライドロック機構5Aをロックさせる。
この場合、メモリー体86はスライドリンク杆73の当接部75より内側に位置し、スライド用クランク76はウォークイン用クランク80の外側に位置させているから、メモリー体86はスライド用クランク76のスライド用ローラ78には如何なるときにも当接しない。したがって、通常の車両用シート1の前後調節のときには、所定位置停止用ストッパ88とは無関係に位置調節行える。
(ウォークインのときのシートの移動)
ウォークイン用操作部材46を操作すると、ケーブル44が牽引されて回動アーム21を図5において左側に回動させ、通常の傾斜調節でなく、ウォークイン操作によるリクライニング機構4のアンロック状態となり、背凭シート3を前倒れさせると、前記のように、切替用アーム31が回動し、操作伝達部材47を牽引し、操作伝達部材47は、ウォークイン用クランク80をウォークイン機構6と連動させて回動させ、ウォークイン用クランク80はスライドリンク杆73の後部を下方に押して、スライドロック片72が軸74中心に下方回動することにより係合孔71から離脱してスライド機構5をアンロックを保持させてウォークイン状態にする(図29)。
しかして、背凭シート3を前倒れさせた状態で、車両用シート1を後方移動させると、所定位置でメモリー体86の下部が所定位置停止用ストッパ88に当接し、メモリー体86は図29において時計回転し、メモリー体86の上部はウォークイン用ローラ83に当たり(図30)、メモリー体86はアーム81の基部中心にウォークイン用ローラ83を回動させる。
ウォークイン用ローラ83が後方に退避すると、スライドリンク杆73の後部は上方回動して、スライドロック片72を下方回動させて、スライドロック機構5Aをロックさせる。
次に、前倒れさせている背凭シート3を起立させると、前記のように、切替用アーム31が回動し、操作伝達部材47を緩めて、これにより、ウォークイン用クランク80はバネ弾力により元の位置に向けて復帰回動を開始する。
この場合、操作伝達部材47により牽引されてウォークイン用クランク80がウォークインの状態のとき、ウォークイン用ローラ83のアーム81は、ウォークイン用ローラ83がメモリー体86の上部より上方に位置するまで、軸82中心に図31の状態で反時計回転方向には回動自由に設定されているから、ウォークイン用クランク80が復帰回動に伴って、メモリー体86の上部に当接しているウォークイン用ローラ83は、アーム81が軸82中心に図31の状態で反時計回転方向には回動しながらメモリー体86の上部を通過し、ウォークイン用クランク80にストッパ85が当接するまで、ウォークイン用ローラ83はバネ84の弾力により元の位置に復帰回動し、ウォークイン用クランク80も元の位置へ復帰する。
したがって、メモリー体86はウォークイン用ローラ83と所定位置停止用ストッパ88との両方に当接するが、ウォークイン用ローラ83が退避するので、メカロックは防止され、所定位置に設けた所定位置停止用ストッパ88に、メモリー体86が当接することにより、スライドロック機構5Aをロックさせることができ、ウォークインの復帰操作を容易にする。
この場合、メモリー体86はスライドリンク杆73の当接部75より内側に位置し、スライド用クランク76はウォークイン用クランク80の外側に位置させているから、メモリー体86はスライド用クランク76のスライド用ローラ78にはいかなるときにも当接しない。したがって、通常の車両用シート1の前後調節のときには、所定位置停止用ストッパ88とは無関係に位置調節行える。
なお、通常の車両用シート1の前後位置調節のとき、所定位置停止用ストッパ88にメモリー体86は当接するが、操作伝達部材47により、ウォークイン用クランク80が回動していないとき(非ウォークイン状態)、ウォークイン用ローラ83はメモリー体86の上部よりも上方に位置しているので、メモリー体86が所定位置停止用ストッパ88に当接して回動するだけで、所定位置停止用ストッパ88を乗り越えたメモリー体86は所定位置に復帰する(車両用シート1を前方移動させたときに、所定位置停止用ストッパ88にメモリー体86が当接しても、回動方向が反対になるだけで、それ以外の点は同様である)。
この場合、メモリー体86はバネ89(図28)により常時、所定起立状態に保持され、しかも、ストッパ88が当接すると、正逆何れの方向にも回動して、正逆何れの方向からもバネ89の弾力により所謂センター復帰のように当初の所定起立位置に復帰する。
しかして、スライドリンク杆73の後部には、平面(平板)状の当接部75を形成しているので、スライド用クランク76のスライド用ローラ78およびウォークイン用クランク80のウォークイン用ローラ83の両方を、スライドリンク杆73に確実に当接させることができ、スライド用クランク76とウォークイン用クランク80の操作の切替およびロック・アンロックを確実に行える。
ウォークイン用ローラ83はアーム81の先端に取付け、アーム81はウォークイン用クランク80に回動自在に取り付けているので、ウォークイン用ローラ83が当接部75から退避させてスライドロック機構5Aをロックさせたとき、背凭シート3は前倒れのままで行える。
したがって、背凭シート3が前倒れの状態で車両用シート1を後方移動させ、所定位置で車両用シート1を停止させてスライドロック機構5Aをロックさせ、次に、背凭シート3を起こすという一連操作になるので、誤操作を防止して、ウォークイン操作の操作性を向上させる。
即ち、背凭シート3が通常着座可能な傾斜の起立した状態のままで、車両用シート1全体が後方移動可能になると、ウォークイン復帰操作の終了が認識できず、背凭シート3が起立した状態の車両用シート1でありながらスライドロック機構5Aがアンロックになるという不具合が発生することになるが、本願では、これを防止する。
また、ウォークインの前方位置からの復帰の際に、背凭シート3が前倒れの状態で車両用シート1を後方移動させてる途中の、ストッパ88より手前所望位置で、背凭シート3を起こすと、切替作動体30の案内溝部37内の左側移動により、切替用アーム31は回動して、操作伝達部材47を緩めて、ウォークイン用クランク80が元の位置に回動し、ウォークイン用ローラ83がスライドリンク杆73の後部上面から退避して、スライドロック機構5Aをロックさせる。
したがって、一旦、ストッパ88のある所定位置にまで後方移動させて、背凭シート3を起こしてから、再び、前進させなくても、ウォークイン状態から直接背凭シート3を起こすだけで、車両用シート1の前後位置調節も行え、誤操作を防止するだけでなく、他の操作性を向上させる。
この場合、車両用シート1を後方移動させる際のスライドロック機構5Aの抵抗より背凭シート3を前倒れさせるバネ42の弾力を強くすると、前倒れさせた背凭シート3を後方に押しても、背凭シート3は起立しないから、一層、誤操作防止および操作性の向上の点から、好適である。
なお、理解を容易にするため、図10等において、回動アーム21の屈曲取付部26の図示を省略しているが、これにより、構成が限定されることはない。
リクライニングおよびスライド状態と、ウォークイン状態(チップアップ)の説明側面図。 シートのフレーム概略斜視図。 ウォークイン機構の分解斜視図。 ウォークイン機構を省略した側面図。 背凭シートの起立状態側面図。 背凭シートが起立状態のときの回動アームの側面図。 同斜視図。 同一部を省略して当接部材の位置を示す側面図。 リクライニング装置をアンロックにした状態の側面図。 背凭シートの前倒れを開始した状態の側面図。 メモリーリンク杆のメモリー係合部と回動アームのアンロック係合面との係合状態側面図。 同斜視図。 ウォークインのときの背凭シートの前倒れ状態の側面図。 チップアップさせた状態の側面図。 背凭シートの起こし始めた状態の側面図。 リクライニング用操作レバーを操作した状態の側面図。 傾斜調節のときの背凭シートの前倒れ時の作動突起と切替作動体との位置関係を示す側面図。 同背凭シートの前倒れ状態の側面図。 傾斜調節のときのウォークイン機構とチップアップリンク杆との位置関係を示す側面図。 チップアップ単独操作のときの側面図。 座席ロック機構の一例を示す斜視図。 スライド機構の斜視図(レール省略)。 同概略斜視図。 同分解斜視図。 単独スライド調節時のロック状態の側面図。 同アンロック状態の側面図。 ウォークイン用クランクの斜視図。 ウォークイン前のときのスライドロック状態の側面図。 ウォークインで背凭シートを前倒れさせたときのスライドアンロック状態の側面図。 ウォークイン復帰させるための後方移動中のスライドアンロック状態の側面図。 ウォークイン復帰の所定位置でのスライドロック状態の側面図。 ウォークイン用クランクのアンロックへの移行状態の側面図。 ウォークイン用クランクのアンロックからロックへの移行状態の側面図。 ウォークイン用クランクのロックから元の位置(背凭シートの起立)への移行状態の側面図。 リクライニング機構の分解図。 同側面図。
符号の説明
1…車両用シート、2…座席シート、3…背凭シート、4…リクライニング機構、5…スライド機構、6…ウォークイン機構、10…支持ブラケット、11…背凭フレーム、14…傾斜回動中心軸、15…リクライニング用操作レバー、16…軸、17…リンク杆、18…軸、19…空振孔、20…軸、21…回動アーム、22…屈曲取付部、23…メモリーリンク杆、24…軸、25…メモリー係合部、26…アンロック係合面、27…カム突起、30…切替作動体、31…切替用アーム、32…軸、33…案内溝、34…係合溝部、35…操作規制面、36…規制突起、37…案内溝部、38…当接部材、39…作動突起、40…復帰用突起、41…バネ、42…バネ、43…バネ、44…ケーブル、45…係止部、51…チップアップブラケット、52…取付軸、52A…チップアップ用バネ、53…チップアップ作動軸、54…透孔、58…チップアップリンク杆、58A…軸、58B…バネ、59…案内溝、59A…空振部、59B…係合部、60…チップアップレバー、70…ロアーレール、71…係合孔、72…スライドロック片、73…スライドリンク杆、74…軸、75…当接部、76…スライド用クランク、77…取付軸、78…スライド用ローラ、79…スライド操作伝達部材、80…ウォークイン用クランク、81…アーム、83…ウォークイン用ローラ、84…バネ、85…ストッパ、86…メモリー体、87…軸、88…所定位置停止用ストッパ。

Claims (9)

  1. スライド機構5により前後移動自在の座席シート2と、リクライニング機構4により傾斜回動中心軸14中心に傾斜角度調節自在の背凭シート3とを有し、該背凭シート3を所定傾斜角度の着座位置から前倒れさせると、前記スライド機構5のロックを解除してシート全体を前進させて後側のシートとの間に乗降空間を形成するウォークインするように構成し、前記スライド機構5は前記背凭シート3を前倒れさせてウォークインさせた状態からシート全体を後進させると、所定位置にて後進を停止させてロックするように構成し、前記スライド機構5のスライドロック機構5Aは、スライドレール9の車体側に固定のロアーレールの所定位置に、ウォークインさせた状態からシート全体を後進させると、後進を停止させる所定位置停止用ストッパ88を設けると共に、シート全体の前後位置調節のとき、所定位置停止用ストッパ88とは無関係にシート全体を前後させて所望位置にてロックするように構成した車両用シート。
  2. スライド機構5により前後移動自在の座席シート2と、リクライニング機構4により傾斜回動中心軸14中心に傾斜角度調節自在の背凭シート3とを有し、該背凭シート3を所定傾斜角度の着座位置から前倒れさせると、前記スライド機構5のロックを解除してシート全体を前進させて後側のシートとの間に乗降空間を形成するウォークインするように構成し、前記スライド機構5は前記背凭シート3を前倒れさせてウォークインさせた状態からシート全体を後進させると、所定位置にて後進を停止させてロックするように構成し、前記スライド機構5のスライドロック機構5Aは、スライドロック片72を係合孔71に係脱変位させるスライドリンク杆73と、該スライドリンク杆73の当接部75に当接してスライドロック片72をロックするように変位させるスライド用クランク76およびウォークイン用クランク80とを有して構成し、前記スライド用クランク76はスライドレール9の車体側に固定のロアーレールの所定位置に設けた所定位置停止用ストッパ88とは無関係にシート全体を前後させて所望位置にて前記スライドリンク杆73の当接部75から離脱するように構成し、前記ウォークイン用クランク80は、前記所定位置停止用ストッパ88に当接すると回動するメモリー体86により、前記スライドリンク杆73の当接部75から離脱するように構成した車両用シート。
  3. 請求項1または請求項2において、前記リクライニング機構4は、リクライニング用操作レバー15またはウォークイン用操作部材67の何れでも前記リクライニング機構4のアンロック操作可能に構成し、かつ、前記ウォークイン用操作部材46により前記背凭シート3を前倒れさせてウォークインさせた後に、ウォークイン位置からシート全体を後進させると、所定位置にて停止させてロックするように構成した車両用シート。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3において、前記スライド機構5は、ウォークイン用操作部材46またはスライド用操作部材の何れでも操作可能に構成し、ウォークイン用操作部材46により前記背凭シート3を前倒れのままウォークイン位置からシート全体を後進させると、所定位置にて停止させてロックするように構成した車両用シート。
  5. 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、前記スライド機構5は、ウォークイン用操作部材46により前記背凭シート3を前倒れのままウォークイン位置からシート全体を後進させたとき、所定位置まで後進させると停止させてロックすると共に、前記所定位置より手前で前記背凭シート3を着座状態に起こすと、起こした位置にて停止させてロックするように構成した車両用シート。
  6. 請求項1において、前記スライド機構5のスライドロック機構5Aは、スライドロック片72を係合孔71に係脱変位させるスライドリンク杆73と、該スライドリンク杆73の当接部75に当接してスライドロック片72をロックするように変位させるスライド用クランク76およびウォークイン用クランク80とを有して構成し、前記スライド用クランク76はスライドレール9の車体側に固定のロアーレールの所定位置に設けた所定位置停止用ストッパ88とは無関係にシート全体を前後させて所望位置にて前記スライドリンク杆73の当接部75から離脱するように構成し、前記ウォークイン用クランク80は、前記所定位置停止用ストッパ88に当接すると回動するメモリー体86により、前記スライドリンク杆73の当接部75から離脱するように構成した車両用シート。
  7. 請求項において、前記ウォークイン用クランク80には、前記メモリー体86が当接するウォークイン用ローラ83を有するアーム81の基部を回動自在に取付け、前記所定位置停止用ストッパ88に前記メモリー体86が当接すると、該メモリー体86はウォークイン用クランク80に対して前記ウォークイン用ローラ83を回動させて前記スライドリンク杆73の当接部75から離脱させるように構成し、もって、前記スライドロック片72を係合孔71にロックさせると共に、前倒れさせた背凭シート3が元の着座状態に復帰すると、前記ウォークイン用クランク80は元の位置に復帰して前記スライドリンク杆73の当接部75から離脱するように構成した車両用シート。
  8. 請求項において、前記スライド用クランク76と前記ウォークイン用クランク80は、座席シート2側のスライドレール9に設けた支持ブラケット10の取付軸77に同軸上に配置し、前記メモリー体86は前記ウォークイン用ローラ83にのみ当接するように配置した車両用シート。
  9. 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8において、前記背凭シート3には、該背凭シート3を前倒れさせるように付勢するバネ42を設け、バネ42の弾力は、スライド機構5による座席シート2の移動抵抗より強く構成した車両用シート。
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