JP4352936B2 - 車両用格納シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用格納シートに関する。とりわけシートクッションに揺動可能に取付けられ起立状態と折畳み状態とに揺動される脚部材と、その脚部材を起立状態にて車両フロアにロックする使用状態ロック機構と、脚部材を折畳み状態にした状態にてシートクッションを車両フロアの格納位置にてロックする格納状態ロック機構とを有する車両用格納シートに関する。
車両用格納シートは、従来様々な構成のものが知られている。例えば特許文献1,2に記載の車両用格納シートが知られている。
特許文献1に係る車両用格納シートは、シートクッションに揺動可能に取付けられる脚部材と、その脚部材を起立状態にて車両フロアにロックする使用状態ロック機構と、使用状態ロック機構を解除操作する際に操作される解除部材とを有している。
特許文献2に係る車両用格納シートは、シートクッションを使用位置と格納位置とに移動可能に支持する移動支持機構と、シートクッションを格納位置にてロックする格納状態ロック機構と、格納状態ロック機構を解除操作する際に引張られる帯状の解除部材とを有している。
そして従来、使用状態ロック機構と格納状態ロック機構とをいずれをも有し、これらを同じ解除部材によって解除操作し得る車両用格納シートが望まれていた。そこで特許文献1と2の構成を組合せることで、使用状態ロック機構と格納状態ロック機構とを同じ解除部材によって解除操作し得る構成も考えられる。
特開2001−347864号公報 特開2001−347865号公報
しかし特許文献1と2の構成をそのまま組合せた構成では、解除部材を操作する際に大きな操作力が必要になってしまう。例えば、格納状態ロック機構のみを操作すればよい場合に解除部材を操作すると、使用状態ロック機構をも同時に操作してしまう。したがって解除部材を操作する際の操作力が大きくなってしまう。
そこで本発明は、使用状態ロック機構と格納状態ロック機構とが同じ解除部材によって解除操作される構成であって、かつ解除部材の操作性が優れている車両用格納シートを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える車両用格納シートであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によると、使用状態ロック機構と格納状態ロック機構とが、同じ解除部材によって解除操作される構成になっている。そして解除部材と使用状態ロック機構との間には、脚部材を折畳み状態にすることで、解除部材の操作による操作力の使用状態ロック機構側への伝達を遮断する操作力遮断機構が設けられている。そして脚部材を折畳み状態にすることで第一操作力遮断機構が作動し、該状態で解除部材を操作した場合は、使用状態ロック機構と格納状態ロック機構の内、格納状態ロック機構のみが解除操作される。
すなわち車両用格納シートは、格納状態において脚部材が折畳み状態にされる。そしてその状態にて解除部材を操作した場合には、使用状態ロック機構を操作することなく、格納状態ロック機構を操作することができる。
したがって格納状態における解除部材の操作力が小さくなり、格納状態ロック機構を小さな操作力で解除操作し得る。かくして車両用格納シートは、解除部材の操作性が優れた構成になっている。
請求項2に記載の発明によると、操作力遮断機構は、シートクッション側に設けられたクッション側係合部材と、脚部材の揺動に連動してクッション側係合部材に対して移動する脚側係合部材とを有している。そして脚側係合部材は、脚部材を起立状態にした際にクッション側係合部材に係合し、脚部材を折畳み状態にした際には、クッション側係合部材から離間する構成になっている。
すなわち操作力遮断機構は、係合・離間する二つの係合部材から構成されている。そして係合・離間は、脚部材に連動する脚側係合部材の移動によって構成される。したがって第一操作力遮断機構は、脚部材の起立あるいは折畳み状態を検出するための特別な構成が不要であって容易な構成になっている。
請求項3に記載の発明によると、解除部材と格納状態ロック機構との間には、脚部材を起立状態にすることで、解除部材の操作による操作力の格納状態ロック機構側への伝達を遮断する第二操作力遮断機構が設けられている。
すなわち脚部材を起立状態にして、その状態にて解除部材を操作した場合には、格納状態ロック機構を操作することなく、使用状態ロック機構を操作することができる。
したがって起立状態における解除部材の操作力が小さくなり、使用状態ロック機構を小さな操作力で解除操作し得る。かくして車両用格納シートは、解除部材の操作性が優れた構成になっている。
請求項4に記載の発明によると、脚部材を折畳み状態にした場合における解除部材と使用状態ロック機構との間、あるいは脚部材を起立状態にした場合における解除部材と収納状態ロック機構との間、の少なくとも一方には、解除部材を解除操作してもその操作力が伝達されないように遮断される操作力遮断機構が設けられている。そして脚部材を折畳み状態にすることで操作力遮断機構が作動しかつ該状態で解除部材を操作した場合は、使用状態ロック機構と格納状態ロック機構の内、格納状態ロック機構のみが解除操作され、あるいは脚部材を起立状態にすることで操作力遮断機構が作動しかつ該状態で解除部材を操作した場合は、使用状態ロック機構と格納状態ロック機構の内、使用状態ロック機構のみが解除操作される。
したがって脚部材を折畳み状態にした場合、格納状態ロック機構を小さな操作力で解除操作し得る。あるいは脚部材を起立状態にした場合、使用状態ロック機構を小さな操作力で解除操作し得る。かくして車両用格納シートは、解除部材の操作性が優れた構成になっている。

(実施の形態1)
実施の形態1を図1〜5にしたがって説明する。
車両用格納シート1は、図1に示すようにシートクッション2とシートバック3を有している。そして一対の前脚(脚部材)40と一対の後脚(脚部材)41がシートクッション2の下側面に揺動可能に取付けられている。
また車両用格納シート1は、車両フロア10に設けられたアンカー11,12にロックする(係止する)ロック機構(使用状態ロック機構)5を有している。そしてロック機構5を解除可能な状態と解除不能な状態とに切替える解除機構6を有している。
シートクッション2と車両フロア10の間には、シートクッション2を使用位置と格納位置とに移動可能に支持する移動支持機構(8)が設けられている。そしてシートクッション2には、シートクッション2を格納位置にてロックするロック機構(格納状態ロック機構)7が取付けられている。
そしてロック機構5とロック機構7は、同じ解除レバー(解除部材)60を操作することで解除操作される構成になっている。
シートクッション2とシートバック3は、それぞれ枠状のフレーム20,30と、発泡ウレタンなどから成るパッド21,31と、パッド21,31の外表面を覆う表皮22,32とを有している。
フレーム20とフレーム30の間には、リクライニング機構(23,33)が設けられている。リクライニング機構は、フレーム20に固定されたベース23と、ベース23に回動可能に取付けられた回転盤33とを有している。そして回転盤33にフレーム30が固定されている。かくしてシートバック3は、リクライニング機構を介してシートクッション2の座面上に伏倒可能に取付けられている。
前脚40と後脚41は、フレーム20に対して揺動可能に取付けられている。そして前脚40と後脚41は、揺動されることで、車両フロア10に対して立設した起立状態と、シートクッション2の下面側に横臥された折畳み状態とに変態する。
ロック機構5は、図2に示すようにフック50を有している。フック50は、前脚40または後脚41の下端部に回動可能に取付けられている。そして回動することでアンカー11,12に対して係止する構成になっている。
解除機構6は、図2に示すように前側の解除機構6aと後側の解除機構6bと解除レバー60とを有している。
解除レバー60は、左右方向に延出する回動軸68の左右略中心位置に固定されている。回動軸68は、軸周り回動可能にフレーム20に取付けられている。そして回動軸68の左右両端には連動レバー68aとクッション側係合部材68bとが固定されている。
したがって解除レバー60を操作することで、連動レバー68aとクッション側係合部材68bが回動する。そして解除レバー60の操作力は、連動レバー68aによって前側の解除機構6aに伝達され、クッション側係合部材68bによって後側の解除機構6bに伝達される。
前側の解除機構6aは、図2に示すようにクッション側ロッド63と脚側ロッド66とを有している。そして前脚40の先端側にポール67を有し、クッション側ロッド63と脚側ロッド66との間には、第一操作力遮断機構34を有している。
第一操作力遮断機構34は、クッション側係合部材64と脚側係合部材65を有している。
クッション側係合部材64は、前脚40を軸支するためにフレーム20に取付けられた回動軸43に回動可能に取付けられている。そしてクッション側係合部材64が、クッション側ロッド63を介して連動レバー68aと連結されている。したがってクッション側係合部材64は、解除レバー60を操作することで回動軸43中心に回動する。
回動軸43には、脚側係合部材65も回動可能に取付けられている。脚側係合部材65は、クッション側係合部材64に向けて(図面厚み奥側に向けて)張出す力受部65aを有している。これに対してクッション側係合部材64は、後方に延出する力付与部64aを有している。そして力受部65aと力付与部64aは、前脚40を起立状態にした場合に係合する。
したがってクッション側係合部材64が回動されることで、力付与部64aが力受部65aを押し上げ、脚側係合部材65がクッション側係合部材64とともに回動する。
ポール67は、前脚40の下端部に傾動可能に取付けられている。そしてポール67と脚側係合部材65が脚側ロッド66を介して連結されている。
またポール67は、回動部67aを中心に回動する構成であり、フック50aに向けて張出すストッパー67bを有している。ストッパー67bは、ポール67の傾動によってフック50に対して当接位置が変わる。そして当接位置が変わることで、フック50aを傾動可能な状態と傾動不能な状態とに切替える。
したがって解除機構6aは、ロック機構5aを解除可能な状態と解除不能な状態とに切替える構成になっている。
後側の解除機構6bは、図2に示すように脚側係合部材61と従動リンク62を有している。
脚側係合部材61は、後脚41を軸支するためにフレーム20に取付けられた回動軸42に回動可能に取付けられている。
従動リンク62は、下端部62aが後脚41の下端部に傾動可能に取付けられている。そして従動リンク62の上端部62bと脚側係合部材61の下端部とが回動かつ位置ズレ可能に連結されている。
また従動リンク62は、フック50bに向けて張出すストッパー62cを有している。ストッパー62cは、従動リンク62とともに傾動することでフック50bに対して当接する位置が変わる。そして当接位置が変わることで、フック50bを傾動可能な状態と傾動不能な状態とに切替える。
したがって解除機構6bは、ロック機構5bを解除可能な状態と解除不能な状態とに切替える構成になっている。
クッション側係合部材68bと脚側係合部材61の間には、クッション側係合部材68bと脚側係合部材61によって構成される第一操作力遮断機構35が設けられている。
脚側係合部材61は、図2に示すようにクッション側係合部材68bが当接される当接部61aを有している。そして当接部61aとクッション側係合部材68bは、後脚41を起立状態にした際に係合する関係になっている。
したがってクッション側係合部材68bが回動されることで、クッション側係合部材68bが当接部61aを押し下げ、脚側係合部材61が回動する。これによって解除機構6bが操作される。
移動支持機構(8)は、図1に示すように収納用リンク8を有している。収納用リンク8は、下端部80が車両フロア10に凹設された格納部13の底面に傾動可能に取付けられている。そして収納用リンク8の上端部と後脚41の下端部とが一体状に連結されている。
したがってシートクッション2は、収納用リンク8を下端部80中心に回転させ、これと同時に後脚41を徐々に折畳むことで、図1の実線に示す使用位置から格納部13内の格納位置に移動する。
また後脚41と前脚40の間には、後脚41を折畳むことで前脚40を折畳むリンク機構が設けられている(図示省略)。そのためシートクッション2を使用位置から格納位置に移動させることで前脚40も同時に折畳まれる。
ロック機構(格納状態ロック機構)7は、図5に示すようにフック73を有している。フック73は、フレーム20に対して回動可能に取付けられている。そして回動することで格納部13の底面に設けられたアンカー14に対して係止する。
ロック機構7と後脚41の間には、後脚41を起立状態から折畳み状態へ移動させることで、ロック機構7を図3に示す上方位置から図5に示す下方位置へ回動させる連動機構(74,75)が設けられている。
連動機構は、図3に示すように後脚41に回動可能に取付けられた連動リンク75と、フレーム20に回動可能に取付けられたベース74を有している。
連動リンク75は、一端部が回動ピン41aによって後脚41に回動可能に取付けられている。そして他端部には、長穴75aが形成されている。そして長穴75aに、ベース74に設けられた取付ピン74aが差込まれている。つまり連動リンク75とベース74は、回動可能でかつ位置ズレ可能に連結されているため、後述するフック73とベース74とによってアンカー11をより強固に挟持できるように設計されている。
ベース74は、フック73と同様に軸部材72に回動可能に取付けられている。そしてベース74とフック73は、付勢部材76(例えば、巻バネ)を介して連結されている。
したがって後脚41を起立状態から折畳み状態に揺動させると、連動リンク75とベース74と付勢部材76を介してフック73が、図3に示す上方位置から図5に示す下方位置に回動する。
フック73と解除レバー60の間には、図3に示すように解除レバー60の操作力をフック73に伝達する伝達機構を有している。
伝達機構は、連動レバー68aと解除用リンク70と係合部材71とを有している。
連動レバー68aは、前記したように回動軸68に固定されている。したがって解除レバー60を操作することで回動する。そして連動レバー68aは、解除用リンク70を介して係合部材71と連結されている。
係合部材71は、フック73と同様に軸部材72に回動可能に取付けられている。したがって係合部材71は、解除レバー60を操作することで軸部材72を中心に回動する。
係合部材71とフック73の間には、図3に示すように解除レバー60からの操作力をフック73に伝達し得る状態と伝達し得ない状態とに切替える第二操作力遮断機構77が設けられている。
第二操作力遮断機構77は、係合部材71に設けられた力付与部71aと、フック73に設けられた力受部73aを有して構成されている。
力付与部71aは、係合部材71の前端部から前方に張出し、その先端部からフック73に向けて(紙面奥側に向けて)張出す構成になっている。
一方、力受部73aは、フック73から後方(図5の状態では上方)に向けて延出する構成になっている。
次に、第二操作力遮断機構77の作用について説明する。
図3に示すように後脚41を起立状態にした場合、フック73が上方位置に位置する。そしてフック73の力受部73aは、軸部材72よりも後方に位置する。したがって力受部73aと力付与部71aは、大きく離間した位置関係になる。そしてこの状態で解除レバー60を操作し、力付与部71aを回動させた場合でも、離間距離が力付与部71aの回動量よりも十分に大きいために、図4に示すように力付与部71aが力受部73aを押すことができない。すなわち第二操作力遮断機構77は、後脚41を起立状態にすることで、解除レバー60の操作による操作力のフック73への伝達を遮断する。
一方、図5に示すように後脚41を折畳み状態にした場合は、フック73が連動機構(74,75)によって下方位置に位置する。そして力受部73aが軸部材72の上方前方側に位置する。これにより力受部73aは、力付与部71aに対して係合可能な近接位置に位置する。そしてこの状態において解除レバー60を操作し、力付与部71aを回動させた場合、力付与部71aが力受部73aを押す。これによりフック73は、付勢部材76に反して回動し、アンカー14から外れる。
またベース74には、図5に示すようにアンカー14が差込まれる凹部74bが設けられている。またベース74は、図3に示すように力受部73aが反時計回りに回転することを防止する回止部74dを有している。
次に、第一操作力遮断機構34,35の作用について説明する。
第一操作力遮断機構34,35は、脚部材(前脚40または後脚41)を折畳み状態にすることで、解除レバー60の操作による操作力のロック機構5a,5b側への伝達を遮断する構成になっている。
すなわち第一操作力遮断機構34,35は、図2に示すようにクッション側係合部材64,68bと、脚側係合部材65,61とを有している。そしてこれらは、脚部材を起立状態にした際に係合する。そのため起立状態で解除レバー60を操作した場合は、操作力が第一操作力遮断機構34,35を介してロック機構5a,5b側に伝達され、これによってロック機構5a,5bがロック解除される。
しかし後脚41を起立状態から折畳み状態へ揺動させた場合には、第一操作力遮断機構35の脚側係合部材61が、後脚41とともに回動軸42中心に時計周り方向に回動する。そのため脚側係合部材61の当接部61aがクッション側係合部材68bから離間する。そしてこの離間量は、解除レバー60を操作した際のクッション側係合部材68bの回動量よりも大きい。したがって解除レバー60を操作しても、クッション側係合部材68bが脚側係合部材61を押すことができず(空回り状態)、ロック機構5bが操作されない。
そして後脚41を起立状態から折畳み状態にすることで、前脚40も起立状態から折畳み状態に回動する。そしてこれによって、前脚40とともに脚側ロッド66が反時計周りに回動する。そして脚側ロッド66が脚側係合部材65を押し、脚側係合部材65が回動軸43を中心に回動する。そして脚側係合部材65の力受部65aが、力付与部64aから離間する。そしてこの離間量は、解除レバー60を操作した際の力付与部64aの回動量よりも大きい。したがって解除レバー60を操作しても、力付与部64aが力受部65aを押すことができず(空回り状態)、ロック機構5bが操作されない。
以上のようにして車両用格納シート1が構成されている。
すなわち車両用格納シート1は、図1に示すように格納状態において脚部材(前脚40、後脚41)が折畳み状態にされる。そしてその状態にて解除レバー60を操作した場合には、ロック機構5a,5bを操作することなく、ロック機構7を操作することができる(図2参照)。
したがって格納状態における解除レバー60の操作力が小さくなり、ロック機構7を小さな操作力で解除操作し得る。かくして車両用格納シート1は、解除レバー60の操作性が優れた構成になっている。
また第一操作力遮断機構34,35は、図2に示すようには、係合・離間する二つの係合部材(クッション側係合部材64,68b、脚側係合部材65,61)から構成されている。そして係合・離間は、脚部材(前脚40、後脚41)に連動する脚側係合部材65,61の移動によって構成される。したがって第一操作力遮断機構34,35は、容易な構成になっている。
また車両用格納シート1は、脚部材(前脚40、後脚41)を起立状態にして、その状態にて解除レバー60を操作した場合には、ロック機構7を操作することなく、ロック機構5a,5bを操作することができる。
したがって起立状態における解除レバー60の操作力が小さくなり、ロック機構5a,5bを小さな操作力で解除操作し得る。かくして車両用格納シート1は、解除レバー60の操作性が優れた構成になっている。
(実施の形態2)
実施の形態2を図6にしたがって説明する。
実施の形態2は、実施の形態1とほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態2は、ロック機構5a,5bを解除可能な状態と解除不能な状態とに切替える解除機構と、解除機構を操作する際に操作される解除部材とが実施の形態1と相違している。また解除機構の途中には、操作力遮断機構が設けられており、その構成も相違している。以下、これら相違点を中心に実施の形態2について説明する。
前脚40側の解除機構は、ケーブル91と脚側ロッド66とを有している。そして前脚40先端側にポール67を有し、ケーブル91と脚側ロッド66の間に、リンク93,95と第一操作力遮断機構98を有している。
ケーブル91は、一端部が解除レバーなどの解除部材に連結されており(図6への記載は省略している)、解除部材の操作によって引張られる構成になっている。そして他端部側がリンク93に取付けられている。
リンク93は、フレーム20の先端側に設けられた回動軸94に回動可能に取付けられている。そしてリンク93とリンク95の一端部とが回動可能に連結されている。そしてリンク95の他端部が第一操作力遮断機構98側に連結されている。
第一操作力遮断機構98は、クッション側係合部材96と脚側係合部材97を有している。
クッション側係合部材96は、前脚40が取付けられる回動軸43に回動可能に取付けられている。そしてクッション側係合部材96にリンク95が回動可能に連結されている。したがってクッション側係合部材96は、ケーブル91を引張ることで回動する。
また回動軸43には、脚側係合部材97も回動可能に取付けられている。脚側係合部材97は、前方へ張出す力付与部96aを有している。これに対してクッション側係合部材96は、力付与部96aに向けて(紙面手前側に向けて)張出す力受部97aを有している。
そして力付与部96aと力受部97aは、図6に示すように前脚40を起立状態にした際に係合する。したがってその状態で解除部材を操作した場合は、クッション側係合部材96が回動し、クッション側係合部材96の力付与部96aが力受部97aを押し下げる。これにより脚側係合部材97が回動し、脚側ロッド66を介して脚側係合部材97に連結されたポール67が傾動する。かくしてロック機構5aが解除操作される。
後脚41側の解除機構は、ケーブル90と第一操作力遮断機構99と従動リンク62を有している。
ケーブル90は、一端部が解除レバーなどの解除部材に連結されており、解除部材の操作によって引張られる。そして他端部側が第一操作力遮断機構99と連結されている。
第一操作力遮断機構99は、クッション側係合部材92と脚側係合部材61を有している。
クッション側係合部材92は、後脚41を軸支する回動軸42に回動可能に取付けられている。そしてクッション側係合部材92にケーブル90の他端が取付けられている。したがってクッション側係合部材92は、ケーブル90を引張ることで回動する。
また回動軸42には、脚側係合部材61も回動可能に取付けられている。脚側係合部材61には、当接部61aが形成されており、クッション側係合部材92には、当接部61aに向けて(紙面手前側に向けて)張出す力付与部92bが形成されている。
そして当接部61aと力付与部92bは、図6に示すように後脚41を起立状態にした際に係合する。したがってその状態で解除部材を操作した場合は、クッション側係合部材92が回動し、力付与部92aが当接部61aを押し下げる。これにより脚側係合部材61が回動し、脚側係合部材61に回動かつ位置ズレ可能に連結された従動リンク62が回動する。かくしてロック機構5bが解除操作される。
次に、脚部材(前脚40または後脚41)を折畳み状態にした際の第一操作力遮断機構98,99の作用について説明する。
第一操作力遮断機構98,99は、脚部材(前脚40または後脚41)を折畳み状態にすることで、解除部材の操作による操作力のロック機構5a,5b側への伝達を遮断する構成になっている。
すなわち後脚41を起立状態から折畳み状態へ揺動させた場合は、第一操作力遮断機構99の脚側係合部材61が、後脚41とともに回動軸42中心に回動する。そのため脚側係合部材61の当接部61aが力付与部92bから離間する。そしてその離間量は、解除部材を操作した際の力付与部92bの回動量よりも広い。したがってこの状態で解除部材を操作しても、力付与部92bが当接部61aを押すことができず(空回り状態)、ロック機構5bが操作されない。
また後脚41を起立状態から折畳み状態へすることで、前脚40も起立状態から折畳み状態へ回動する。そしてこれによって、前脚40とともに脚側ロッド66が回動する。そして脚側ロッド66が脚側係合部材97を押し、脚側係合部材97が回動軸43中心に回動する。そして脚側係合部材97の力受部97aが、力付与部96aから離間する。そしてこの離間量は、解除部材を操作した際の力付与部96aの回動量よりも大きい。したがって解除部材を操作しても、力付与部96aが力受部97aを押すことができず(空回り状態)、ロック機構5bが操作されない。
なお各操作力遮断機構と使用状態ロック機構または格納状態ロック機構との組合せについては、本実施例に限定されるものではなく、適宜入れ替えた変形例も可能である。
(他の実施の形態)
また本発明は、実施の形態1,2に限定されず、以下の形態であってもよい。
(1)すなわち実施の形態1,2に係る格納状態ロック機構(7)は、シートクッションのフレーム(20)に設けられていた。しかし格納状態ロック機構が脚部材(前脚や後脚)に設けられ、シートクッションが脚部材を介して格納状態ロック機構によって格納位置にロックされる形態であっても良い。
(2)また実施の形態1,2に係る後脚側の解除機構は、脚側係合部材と従動リンク部材とを有するリンク機構によって構成されていた。しかし後脚側の解除機構が実施の形態1,2に係る前脚側の解除機構と同様にケーブルを有して構成される形態であってもよい。
(3)また実施の形態1,2に係る前脚側の解除機構は、ロッドを有して構成される形態であった。しかし前脚側の解除機構が後脚側の解除機構と同様にリンク機構から構成される形態であってもよい。
実施の形態1に係る車両用格納シートの左側面図である。 左側方からの実施の形態1に係る車両用格納シートの一部断面拡大図である。 実施の形態1に係る車両用格納シートの左側方からの格納状態ロック機構近傍の断面拡大図である。 実施の形態1に係る車両用格納シートの上方からの格納状態ロック機構近傍の断面拡大図である。 格納状態ロック機構近傍の実施の形態1に係る車両用格納シートの左側方からの一部断面拡大図である。 左側方からの実施の形態2に係る車両用格納シートの一部断面拡大図である。
符号の説明
1…車両用格納シート
2…シートクッション
3…シートバック
5,5a,5b…ロック機構(使用状態ロック機構)
6,6a,6b…解除機構
7…ロック機構(格納状態ロック機構)
8…収納用リンク
11,12,14…アンカー
20,30…フレーム
34,35,98,99…第一操作力遮断機構
40…前脚
41…後脚
50,50a,50b,73…フック
60…解除レバー(解除部材)
61,65,97…脚側係合部材
63…クッション側ケーブル
64,68b,92,96…クッション側係合部材
66…脚側ケーブル
67…ポール
70…解除側リンク部材
71…係合部材
72…軸部材
74…ベース
75…連動リンク
76…付勢部材
77…第二操作力遮断機構


Claims (4)

  1. シートクッションに揺動可能に取付けられ起立状態と折畳み状態とに揺動される脚部材と、その脚部材を起立状態にて車両フロアにロックする使用状態ロック機構と、前記脚部材を折畳み状態にした状態にて前記シートクッションを車両フロアの格納位置にてロックする格納状態ロック機構とを有する車両用格納シートであって、
    前記使用状態ロック機構と前記格納状態ロック機構とが、同じ解除部材によって解除操作される構成になっており、かつ
    前記解除部材と前記使用状態ロック機構との間には、前記脚部材を折畳み状態にすることで、前記解除部材の操作による操作力の前記使用状態ロック機構側への伝達を遮断する第一操作力遮断機構が設けられており、
    前記脚部材を折畳み状態にすることで前記第一操作力遮断機構が作動し、該状態で前記解除部材を操作した場合は、前記使用状態ロック機構と前記格納状態ロック機構の内、前記格納状態ロック機構のみが解除操作されることを特徴とする車両用格納シート。
  2. 請求項1に記載の車両用格納シートであって、
    操作力遮断機構は、シートクッション側に設けられたクッション側係合部材と、脚部材の揺動に連動して前記クッション側係合部材に対して移動する脚側係合部材とを有し、
    前記脚側係合部材は、前記脚部材を起立状態にした際に前記クッション側係合部材に係合し、前記脚部材を折畳み状態にした際には、前記クッション側係合部材から離間する構成になっていることを特徴とする車両用格納シート。
  3. 請求項1または2に記載の車両用格納シートであって、
    解除部材と格納状態ロック機構との間には、脚部材を起立状態にすることで、前記解除部材の操作による操作力の前記格納状態ロック機構側への伝達を遮断する第二操作力遮断機構が設けられていることを特徴とする車両用格納シート。
  4. シートクッションに揺動可能に取付けられ起立状態と折畳み状態とに揺動される脚部材と、その脚部材を起立状態にて車両フロアにロックする使用状態ロック機構と、前記脚部材を折畳み状態にて前記シートクッションを車両フロアの格納位置にてロックする格納状態ロック機構とを備え、前記使用状態ロック機構と前記格納状態ロック機構とを同一の解除部材によって解除操作する車両用格納シートであって、
    前記脚部材を折畳み状態にした場合における前記解除部材と前記使用状態ロック機構との間、あるいは前記脚部材を起立状態にした場合における前記解除部材と前記収納状態ロック機構との間、の少なくとも一方には、前記解除部材を解除操作してもその操作力が伝達されないように遮断される操作力遮断機構が設けられており、
    前記脚部材を折畳み状態にすることで前記操作力遮断機構が作動しかつ該状態で前記解除部材を操作した場合は、前記使用状態ロック機構と前記格納状態ロック機構の内、前記格納状態ロック機構のみが解除操作され、あるいは前記脚部材を起立状態にすることで前記操作力遮断機構が作動しかつ該状態で前記解除部材を操作した場合は、前記使用状態ロック機構と前記格納状態ロック機構の内、前記使用状態ロック機構のみが解除操作されることを特徴とする車両用格納シート。
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