JP2020175774A - スライド装置 - Google Patents

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弘樹 森本
Hiroki Morimoto
弘樹 森本
裕弥 赤井
Yuya Akai
裕弥 赤井
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Abstract

【課題】 解除レバーが過度に変位することを抑制可能なスライド装置の一例を開示する。【解決手段】 スライド装置は、操作力を受けてロック位置側から非ロック位置側に正転変位したときに、カンヌキ部を非係合位置側に変位させる解除レバー15と、解除レバー15が予め決められた位置を越えて正転変位することを規制する規制部16と、解除レバー15を回転可能に支持する第1機能、及び規制部16により解除レバー15の回転が規制されている状態で当該解除レバー15に操作力が入力されたときに、当該解除レバー15をスライド可能とする第2機能を発揮可能な支持機構17とを少なくとも備える。これにより、規制部16により解除レバー15が過度に回転してしまうことが抑制されるので、保持バネ13Bの弾性変形量が過度に大きくなることを抑制可能となり得るとともに、当該解除レバー15が他の部品と干渉してしまうことも抑制でき得る。【選択図】 図6

Description

本開示は、シート本体をスライド可能に支持するスライド装置に関する。
例えば、特許文献1に記載の車両シート用のスライド装置では、操作レバーの回転操作がリンク機構を介してロック機構に伝達される。操作レバーは、当該車両の利用者により回転操作される。ロック機構は、スライド装置のスライド機能を不能とするための機構である。
特開2017−47728号公報
スライド装置は、固定レール及び可動レールを有している。ロック機構は、固定レール及び可動レールと係合するカンヌキ部、カンヌキ部を係合位置に保持するための保持バネ、及びカンヌキ部を非係合位置に変位させるための解除レバー等を有する。
解除レバーは、当該シートを利用する者(以下、利用者という。)からの操作力を受けて変位することにより、カンヌキ部を非係合位置に変位させる。このとき、(a)利用者の操作量が過度に大きい場合や(b)解除レバーに操作力を伝達する機構の寸法バラツキが大きい場合には、解除レバーが過度に変位してしまうおそれがある。
解除レバーが過度に変位すると、保持バネの弾性変形量が過度に大きくなるとともに、当該解除レバーが他の部品と干渉してしまうそれがある。本開示は、左記点に鑑み、解除レバーが過度に変位することを抑制可能なスライド装置の一例を開示する。
シートクッション及びシートバックを有するシート本体をスライド可能に支持するスライド装置は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、固定レール(11)と、固定レール(11)に対してスライド可能な可動レール(12)であって、シート本体が装着可能な可動レール(12)と、可動レール(12)及び固定レール(11)と係合する係合位置と当該係合が解除された非係合位置との間で変位可能なカンヌキ部(13A)と、カンヌキ部(13A)を係合位置に保持する弾性力を発揮する保持バネ(13B)と、ロック位置と非ロック位置との間で回転変位可能な解除レバー(15)であって、操作力を受けてロック位置側から非ロック位置側に正転変位したときに、カンヌキ部(13A)を非係合位置側に変位させる解除レバー(15)と、解除レバー(15)が予め決められた位置を越えて正転変位することを規制する規制部(16、16A)と、解除レバー(15)を回転可能に支持する第1機能、及び規制部(16、16A)により解除レバー(15)の回転が規制された後、当該解除レバー(15)に操作力が入力されたときに、当該解除レバー(15)をスライド可能とする第2機能を発揮可能な支持機構(17)とである。
これにより、操作量や寸法バラツキ等が大きい場合であっても、規制部(16、16A)により解除レバー(15)が過度に回転してしまうことが抑制されるので、保持バネ(13B)の弾性変形量が過度に大きくなることを抑制可能となり得るとともに、当該解除レバー(15)が他の部品と干渉してしまうことも抑制でき得る。
さらに、規制部(16、16A)により解除レバー(15)の回転が規制された後、当該解除レバー(15)に更に操作力が入力されたときには、当該解除レバー(15)がスライドでき得るので、操作量や寸法バラツキ等が大きい場合であっても、解除レバー(15)やその他の部品に過大な操作力が作用してしまうことが抑制され得る。
なお、当該スライド装置は、例えば、以下の構成であってもよい。
すなわち、支持機構(17)は、解除レバー(15)が連結された軸部(18、18A)、軸部(18、18A)を支持するベース部(19)、及びベース部(19)に軸部(18、18A)を係止することにより軸部(18、18A)がスライドすることを規制するスライド禁止機構(20)であって、解除レバー(15)がロック位置側から非ロック位置側に予め決められた角度を超えて正転変位したときに、当該軸部(18、18A)の係止状態を解除するスライド禁止機構(20)とを有することが望ましい。これにより、スライド装置は、簡素な支構成にて上記第2機能を確実に発揮でき得る。
スライド禁止機構(20)は、軸部(18、18A)に設けられた係合部(21、21A)、及びベース部(19)に設けられ、軸部(18、18A)が回転可能に挿入された長円状の長穴(22)が形成された軸受部(22A)を有し、長穴(22)の内周面には、係合部(21、21A)が係合可能な被係合部(23)が設けられており、被係合部(23)に係合部(21、21A)が係合した状態では、ベース部(19)に軸部(18、18A)が係止された状態となり、さらに、軸部(18、18A)が予め決められた角度を超えて正転変位したときに、被係合部(23)から係合部(21、21A)が離脱して当該係止状態が解除されることが望ましい。これにより、スライド装置は、簡素な支構成にて上記第2機能を確実に発揮でき得る。
軸部(18、18A)は、軸部(18、18A)の中心軸線を中心として、当該解除レバー(15)に対して予め決められた範囲内で回転可能であることが望ましい。これにより、仮に、軸部(18、18A)が元の位置に復帰できないといった不具合が生じた場合であっても、カンヌキ部(13A)は、保持バネ(13B)の弾性力により、確実に係合位置に復帰し得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
第1実施形態に係る乗物用シートを示す図である。 第1実施形態に係るスライド装置を示す図である。 第1実施形態に係るロック機構を示す図である。 第1実施形態に係るロック機構を示す図である。 第1実施形態に係る解除機構の分解図である。 第1実施形態に係る解除機構を示す図である。 第1実施形態に係る解除機構を示す図である。 第1実施形態に係る解除機構を示す図である。 第1実施形態に係る解除機構を示す図である。 第1実施形態に係る支持機構を示す図である。 第1実施形態に係る支持機構を示す図である。 第1実施形態に係る支持機構を示す図である。 第2実施形態に係る支持機構の分解図である。 第2実施形態に係る支持機構を示す図である。 第2実施形態に係る支持機構を示す図である。 第2実施形態に係る支持機構を示す図である。 第2実施形態に係る支持機構を示す図である。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
本実施形態は、車両等の乗物に搭載されるシート(以下、乗物用シートという。)に本開示に係るスライド装置が適用された例である。各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び部材又は部位の形状等を理解し易くするために記載したものである。
したがって、当該スライド装置は、各図に付された方向に限定されるものではない。各図に示された方向は、本実施形態に係る乗物用シートが車両に組み付けられた状態における方向である。斜線が付された図は断面図を示すものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示された乗物用シートは、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素を備える。
(第1実施形態)
1.乗物用シートの概要(図1参照)
本実施形態に係る乗物用シート1は、2つのスライド装置10及びシート本体2等を少なくとも備える。シート本体2は、シートクッション3及びシートバック5等を少なくとも有する。
シートクッション3は、着席者の臀部を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。本実施形態に係るシートバック5は、下端側を回転中心としてシート前後方向に回転可能である。
2つのスライド装置10は、シート本体2をスライド可能に支持するための装置である。シート本体2は、2つのスライド装置10によりスライド可能に支持される。具体的には、第1のスライド装置10は、シート本体のシート幅方向一端側を支持する。第2のスライド装置10は、シート本体2のシート幅方向他端側を支持する。
本実施形態に係る乗物用シート1は、いわゆる「ウォークイン機能」を発揮可能である。ウォークイン機能は、シートバック5をシート前方側に回転変位させた状態でシート本体2をシート前方側にスライド可能とする機能である。本実施形態では、操作部7が実線の位置から二点鎖線の位置まで操作されたときに、ウォークイン機能が作動する。
2.スライド装置の構成
<スライド装置の概要>
本実施形態では、2つのスライド装置10は同一構造である。以下の説明は、シート幅方向左端側に配置されたスライド装置10の説明である。スライド装置10は、図2〜図4に示されるように、固定レール11、可動レール12、ロック機構13及び解除機構14等を少なくとも備える。
<固定レール及び可動レール(図1及び図2参照)>
固定レール11は、乗物に対して固定される部材である。当該固定レール11は、シート前後方向に延びている。なお、本実施形態では、固定レール11の延び方向は、車両前後方向と一致している。
可動レール12は、固定レール11に対してスライド可能な部材である。当該可動レール12には、シート本体2が装着される。したがって、シート本体2は、可動レール12と共に、シート前後方向(本実施形態では、車両前後方向)にスライド可能となる。
<ロック機構(図3及び図4参照)>
ロック機構13は、可動レール12のスライドを規制する場合と当該規制が解除された場合とを切り替えるための機構である。当該ロック機構13は、カンヌキ部13A及び保持バネ13B等を少なくとも有する。
本実施形態では、複数のカンヌキ部13Aが設けられている。各カンヌキ部13Aは、可動レール12及び固定レール11と係合する係合位置(図3参照)と当該係合が解除された非係合位置(図4参照)との間で変位可能な部材である。
各カンヌキ部13Aが係合位置にあるとき、ロック機構13は可動レール12のスライドを規制するロック状態となる。各カンヌキ部13Aが非係合位置にあるき、当該規制が解除されて可動レール12はスライド可能となってロック機構13は非ロック状態となる。
各カンヌキ部13Aは、シート幅方向に延びて固定レール11に設けられた複数の凹部11A(図4参照)のいずれかに嵌り込み可能な部材である。つまり、各カンヌキ部13Aがいずれかの凹部11Aに嵌り込むと、当該カンヌキ部13Aは係合位置となる。
本実施形態では、複数のカンヌキ部13Aは、矩形波状に屈曲した1本の金属棒にて構成されている。以下、特に断りが記載された場合を除き、カンヌキ部13Aとは、矩形波状の部位、つまり、複数のカンヌキ部13A全体を意味する。
保持バネ13Bは、カンヌキ部13Aを係合位置に保持する弾性力を発揮する弾性体である。本実施形態では、複数の保持バネ13Bが設けられている。具体的には、カンヌキ部13Aを挟んでスライド方向一方側及び他方側それぞれに保持バネ13Bが設けられている。
各保持バネ13Bは、カンヌキ部13Aからスライド方向に延びる棒状の部材である。各保持バネ13Bの延び方向先端側は、可動レール12に係止固定されている。本実施形態では、各保持バネ13B及びカンヌキ部13Aは、1本の金属棒にて構成されている。
なお、図3及び図4は、スライド装置10のシート幅方向中央より右側を示している。当該スライド装置10は、シート幅方向中央に対して左右対称構造である。したがって、シート幅方向左側にもカンヌキ部13A及び複数の保持バネ13Bが設けられている。
<解除機構>
解除機構14は、操作部7(図1参照)が操作されたときに、カンヌキ部13Aを非係合位置として、可動レール12をスライド可能とするための機構である。当該解除機構14は、図5に示されるように、解除レバー15、規制部16及び支持機構17等を少なくとも有する。
解除レバー15は、ロック位置(図6参照)と少なくとも非ロック位置(図7参照)との間で回転変位可能な部材である。当該解除レバー15は、操作力を受けてロック位置側から非ロック位置側に正転変位したときに、カンヌキ部13Aを非係合位置側に変位させる。
つまり、ロック位置とは、カンヌキ部13Aが係合位置となってロック機構13がロック状態となる解除レバー15の位置である。非ロック位置とは、カンヌキ部13Aが非係合位置となってロック機構13が非ロック状態となる解除レバー15の位置である。
上記操作力は、解除レバー15を正転させる力である。当該操作力は、利用者により操作部7が操作されたときに発生する力である。本実施形態では、当該操作力は操作ケーブル7Aを介して解除レバー15に伝達される。
なお、本実施形態に係る解除レバー15は、図4に示されるように、スライドロックレバー13Dを介して間接的にカンヌキ部13Aを押圧する。スライドロックレバー13Dは、解除レバー15を介さずに直接的にロック機構13を操作するための部材である。
解除機構14は、図6に示されるように、復帰バネ7Bも有する。復帰バネ7Bは、上記操作力と反対向きの弾性力を常に解除レバー15に作用させる。したがって、操作力が消失すると、解除レバー15は、復帰バネ7Bの弾性力により、ロック位置(図6参照)に復帰しようとする。
規制部16は、操作力を受けて解除レバー15がロック位置から正転変位したときに、当該解除レバー15が予め決められた位置を越えて正転変位することを規制する。すなわち、解除レバー15には、規制部16と接触可能な当接部15Aが設けられている。
解除レバー15が非ロック位置を越えて正転変位すると、図8に示されるように、当接部15Aが規制部16に接触する。このため、解除レバー15が予め決められた位置を越えて正転変位することが規制される。
支持機構17は、第1機能及び第2機能を少なくとも発揮可能である。第1機能は、解除レバー15を回転可能に支持する機能である(図6〜図8参照)。第2機能は、規制部16により解除レバー15の回転が規制されている状態(図8参照)で当該解除レバー15に操作力が入力されたときに、図9に示されるように、当該解除レバー15をスライド可能とする機能である。
2.支持機構の詳細
<支持機構の構成>
支持機構17は、図10に示されるように、軸部18、ベース部19及びスライド禁止機構20等を少なくとも有している。軸部18は、解除レバー15が連結されたシャフトである(図6〜図9参照)。
ベース部19は、軸部18を支持する部材である。なお、本実施形態に係る規制部16は、ベース部19に設けられている。復帰バネ7Bの固定端は、ベース部19に係止固定されている。
スライド禁止機構20は、ベース部19に軸部18を係止することにより軸部18がスライドすることを規制する機構である。当該スライド禁止機構20は、解除レバー15がロック位置側から非ロック位置側に予め決められた角度を超えて正転変位したときに、軸部18の係止状態を解除する。
<スライド禁止機構の構成及び作動>
スライド禁止機構20は、係合部21及び軸受部22A等を少なくとも有する。係合部21は軸部18に設けられている。本実施形態に係る係合部21は、軸部18の外周面から径方向に突出した凸部にて構成されている(図5参照)。軸受部22Aは、軸部18を支持するための部位である。
すなわち、軸受部22Aは、ベース部19に設けられている。当該軸受部22Aには、軸部18が回転可能に挿入された長円状の長穴22が設けられている。長穴22の長径方向は、軸部18のスライド方向(紙面左右方向)と一致している。
長穴22の内周面のうち長径方向と平行な部位には、係合部21が係合可能な被係合部23が設けられている。被係合部23は、係合部21が嵌り込み可能な凹部にて構成されている。このため、被係合部23に係合部21が嵌り込んで係合した状態では、軸部18がベース部19に係止された状態となる(図10参照)。
そして、当接部15Aが規制部16に近接するまで軸部18が正転変位すると、図11に示されるように、被係合部23から係合部21が離脱する。なお、被係合部23から係合部21が離脱する時の角度(以下、離脱角度という。)が、上記「予め決められた角度」に相当する。
軸部18が離脱角度に到達した状態(図11参照)で更に操作力が解除レバー15に作用し、軸部18が離脱角度を超えて正転変位すると、図12に示されるように、係合部21が被係合部23から離脱して軸部18の係止状態が解除される。
このため、軸部18及び解除レバー15は、図9に示されるように、操作力の向きにスライド変位する。なお、本実施形態では、軸部18が離脱角度に到達した以降においては、当接部15Aは規制部16に接触したままである。
つまり、軸部18が離脱角度に到達した以降においては、解除レバー15は、当接部15Aが規制部16を越えて正転変位することなく、平行移動するようにスライド変位する。なお、解除レバー15がスライド変位する際には、本実施形態では、当接部15Aは規制部16に対して滑り接触しながらスライド変位する。
ベース部19には、複数の突条19A〜19C(図10参照)が設けられている。それら突条19A〜19Cは、解除レバー15がスライド変位又は回転変位する際に、当該解除レバー15と滑り接触する部位である。
<軸部と解除レバーとの連結構造>
軸部18は、図6及び図7に示されるように、軸部18の中心軸線を中心として、当該解除レバー15に対して予め決められた範囲内で回転可能である。具体的には、解除レバー15には、軸部18の係合部21が嵌り込む凹部15Bが設けられている。
図6に示されるように、凹部15Bのうち軸部18の回転方向と平行な部位の寸法Aは、係合部21のうち回転方向と平行な部位の寸法Bより大きい。このため、係合部21、つまり軸部18は、解除レバー15に対して予め決められた範囲内で回転できる。
そして、凹部15Bの内壁うち第1内壁15Cは、軸部18が解除レバー15に対して正転変位したときに係合部21が接触する部位である。凹部15Bの内壁うち第2内壁15Dは、軸部18が解除レバー15に対して逆転変位したときに係合部21が接触する部位である。
換言すれば、軸部18に対して解除レバー15が正転変位すると、第2内壁15Dが係合部21に接触する。軸部18に対して解除レバー15が逆転すると、第1内壁15Cが係合部21に接触する。
3.スライド禁止機構の作動
<操作力が作用したとき>
解除レバー15がロック位置にあるときには、図6に示されるように、係合部21が被係合部23に嵌り込んでいる(図10参照)。図6に示される状態において、操作力が解除レバー15に作用すると、図7に示されるように、軸部18が正転変位することなく、解除レバー15が正転変位する。
第2内壁15Dが係合部21に接触するまで解除レバー15が正転すると、軸部18は、解除レバー15を介して操作力を受けて正転変位する。このため、係合部21は、図11に示されるように、被係合部23から離脱する。
係合部21が被係合部23から離脱した状態で解除レバー15に操作力が作用し続けると、当接部15Aが規制部16に接触して解除レバー15の正転変位が停止するとともに、解除レバー15が軸部18と共に操作力の向き(シート後方)にスライド変位する(図9及び図12参照)。
<操作力が消失したとき>
図9に示される状態において、操作力が消失すると、復帰バネ7Bの弾性力により、軸部18が弾性力の向き(シート前方)側にスライドし、当該軸部18は、長穴22の長手方向端部に到達する(図11参照)。
軸部18が長穴22の長手方向端部に到達すると、復帰バネ7Bの弾性力が解除レバー15を逆転変位させる力となり、係合部21が第1内壁15Cに接触するので、軸部18が逆転変位して係合部21が被係合部23に嵌り込む(図10参照)。係合部21が被係合部23に嵌り込むと、軸部18の逆転変位及び解除レバー15の逆転変位が停止してロック位置に復帰する(図6参照)。
4.本実施形態に係る乗物用シート(特に、スライド装置)の特徴
本実施形態に係るスライド装置10は、操作力を受けてロック位置側から非ロック位置側に正転変位したときに、カンヌキ部13Aを非係合位置側に変位させる解除レバー15と、解除レバー15が予め決められた位置を越えて正転変位することを規制する規制部16と、解除レバー15を回転可能に支持する第1機能、及び規制部16により解除レバー15の回転が規制されている状態で当該解除レバー15に操作力が入力されたときに、当該解除レバー15をスライド可能とする第2機能を発揮可能な支持機構17とを少なくとも備える。
これにより、操作量や寸法バラツキ等が大きい場合であっても、規制部16により解除レバー15が過度に回転してしまうことが抑制されるので、保持バネ13Bの弾性変形量が過度に大きくなることを抑制可能となり得るとともに、当該解除レバー15が他の部品と干渉してしまうことも抑制でき得る。
規制部16により解除レバー15の回転が規制されている状態で当該解除レバー15に更に操作力が入力されたときには、当該解除レバー15がスライドでき得るので、操作量や寸法バラツキ等が大きい場合であっても、解除レバー15やその他の部品に過大な操作力が作用してしまうことが抑制され得る。
すなわち、支持機構17は、解除レバー15が連結された軸部18、軸部18を支持するベース部19、及びベース部19に軸部18を係止することにより軸部18がスライドすることを規制するスライド禁止機構20であって、解除レバー15が離脱角度を超えて正転変位したときに、当該軸部18の係止状態を解除するスライド禁止機構20とを有する。これにより、スライド装置は、簡素な支構成にて上記第2機能を確実に発揮でき得る。
スライド禁止機構20は、軸部18の外周面から径方向に突出した係合部21、及び軸部18が回転可能に挿入された長円状の長穴22が形成された軸受部22Aを有している。長穴22の内周面には、係合部21が嵌り込み可能な被係合部23が設けられている。
被係合部23に係合部21が嵌り込んだ状態では、ベース部19に軸部18が係止された状態となる。軸部18が離脱角度を超えて正転変位したときに、被係合部23から係合部21が離脱して当該係止状態が解除される。これにより、スライド装置は、簡素な支構成にて上記第2機能を確実に発揮でき得る。
軸部18は、当該軸部18の中心軸線を中心として、当該解除レバー15に対して予め決められた範囲内で回転可能である。これにより、仮に、軸部18が元の位置に復帰できないといった不具合が生じた場合であっても、カンヌキ部13Aは、保持バネ13Bの弾性力により、確実に係合位置に復帰し得る。
(第2実施形態)
上述の実施形態に係る規制部16はベース部19に設けられていた。これに対して、本実施形態では、図13に示されるように、第1実施形態に係る規制部16に相当する部位(以下、規制部16Aという。)は、長穴22に設けられている。
具体的には、長穴22の内周壁のうち長径方向と平行な部位が規制部16Aとして機能する。第1実施形態に係る当接部15Aに相当する部位(以下、当接部18Bという。)は、軸部18Aに設けられている。軸部18Aは、第1実施形態に係る軸部18に相当する。
以下の説明は、上述の実施形態に係る支持機構17との相違点に関する説明である。なお、上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号が付されている。このため、本実施形態では、重複する説明は省略されている。
1.支持機構等の構成
図13に示されるように、本実施形態に係る軸部18Aには、係合部21Aに加えて当接部18B及び係合部21Bも設けられている。係合部21A(以下、第1係合部21Aという。)は、スライド禁止機構20の一部を構成する部位であって、被係合部23に嵌り込み可能な部位である。
係合部21B(以下、第2係合部21Bという。)は、解除レバー15の凹部15Eに嵌り込んで係合することにより、解除レバー15の回転を軸部18Aにて伝達する部位である。凹部15Eは、後述されるように、第1実施形態に係る凹部15Bに相当する。
なお、第1実施形態に係る係合部21は、本実施形態に係る第1係合部21Aの機能と第2係合部21Bの機能とを兼ね備えた部位である。つまり、当該係合部21が被係合部23に嵌り込んだ状態では、軸部18が係止されて当該軸部18のスライドが禁止される。
そして、当該係合部21は、図6〜図9に示されるように、解除レバー15の凹部15Bに嵌り込んで係合することにより、軸部18が解除レバー15に対して予め決められた範囲内で回転可能とした状態で、解除レバー15の回転を軸部18に伝達する。
本実施形態では、当接部18Bは複数(本実施形態では、2つ)設けられている。第2の当接部18Bは、第1の当接部18Bに対して軸部18Aの中心軸線を挟んで対称の位置に設けられている。
このため、規制部16Aも複数(本実施形態では、2つ)設けられている。複数の規制部16Aそれぞれは、軸部18Aの中心軸線を挟んで対称の位置それぞれに設けられている。
本実施形態では、第1係合部21Aも複数(本実施形態では、2つ)設けられている。第2の第1係合部21Aは、第1の第1係合部21Aに対して軸部18Aの中心軸線を挟んで対称の位置に設けられている。
このため、被係合部23は第1係合部21Aと同数(本実施形態では、2つ)設けられている。第1の被係合部23は、第1実施形態に係る被係合部23と同じ位置に設けられている。第2の被係合部23は、第1の被係合部23に対して長穴22の円弧部中心を挟んで対称の位置に設けられている。
軸部18Aは、図14及び図15に示されるように、軸部18Aの中心軸線を中心として、当該解除レバー15に対して予め決められた範囲内で回転可能である。具体的には、解除レバー15には、各第2係合部21Bが嵌り込み可能な凹部15Eが第2係合部21Bと同数設けられている。
各凹部15Eのうち軸部18Aの回転方向と平行な部位の寸法は、各第2係合部21Bのうち回転方向と平行な部位の寸法より大きい。このため、各第2係合部21B、つまり軸部18Aは、解除レバー15に対して予め決められた範囲内で回転できる。
そして、凹部15Eの内壁うち2つの第1内壁15Fは、軸部18Aが解除レバー15に対して正転変位したときに各第2係合部21Bが接触する部位である。凹部15Eの内壁うち2つの第2内壁15Gは、軸部18Aが解除レバー15に対して逆転変位したときに各第2係合部21Bが接触する部位である。
換言すれば、軸部18Aに対して解除レバー15が正転変位すると、各第2内壁15Gが各第2係合部21Bに接触する。軸部18Aに対して解除レバー15が逆転すると、各第1内壁15Fが各第2係合部21Bに接触する。
2.スライド禁止機構の作動
<操作力が作用したとき>
解除レバー15がロック位置にあるときには、2つの第1係合部21Aが各被係合部23に嵌り込んでいるとともに、図14に示されるように、各第2内壁15Gと各第2係合部21Bとが離間している。当該状態において、操作力Fが解除レバー15に作用すると、軸部18Aが正転変位することなく、解除レバー15が正転変位する。
各第2内壁15Gが各第2係合部21Bに接触するまで解除レバー15が正転変位すると(図15参照)、軸部18Aは、解除レバー15を介して操作力を受けて正転変位する。このため、各第1係合部21Aは、各被係合部23から離脱する(図16参照)。
各第1係合部21Aが各被係合部23から離脱した状態で解除レバー15に操作力Fが作用し続けると、解除レバー15の正転変位が停止した状態で、当該解除レバー15が軸部18Aと共に操作力Fの向き(シート後方)にスライド変位する(図17参照)。
つまり、各第2内壁15Gが各第2係合部21Bに接触すると、各第1係合部21Aが各被係合部23から離脱するため、2つの当接部18Bのうち少なくとも一方の当接部18Bがいずれかの規制部16Aに接触する。
このため、解除レバー15の正転変位が規制されるため、解除レバー15に作用する操作力Fは、解除レバー15を正転変位させるための力から解除レバー15をスライド変位させるための力に変化する。
<操作力が消失したとき>
図17に示される状態において、操作力Fが消失すると、復帰バネ7Bの弾性力により、軸部18Aが弾性力の向き(シート前方)側にスライドし、当該軸部18Aは、長穴22の長手方向端部に到達する(図16参照)。
軸部18Aが長穴22の長手方向端部に到達すると、各当接部18Bが各規制部16Aから離間可能となるので、復帰バネ7Bの弾性力が解除レバー15を逆転変位させる力となる。
これにより、各第2係合部21Bが各第1内壁15Fに接触するので、当該解除レバー15が逆転変位して各第1係合部21Aが各被係合部23に嵌り込む。各第1係合部21Aが各被係合部23に嵌り込むと、軸部18Aの逆転変位及び解除レバー15逆転変位が停止してロック位置に復帰する(図14参照)。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係る解除レバー15は、スライドロックレバー13Dを介して間接的にカンヌキ部13Aを押圧した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、カンヌキ部13Aを解除レバー15が直接的に押圧する構成であってもよい。
上述の実施形態に係るカンヌキ部13Aは、複数のカンヌキ部13Aが矩形波状に屈曲した1本の金属棒にて構成されていた。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、1本の棒部材にてカンヌキ部13Aが構成されていてもよい。
上述の実施形態に係る軸部18、18Aは、当該軸部18、18Aの中心軸線を中心として、解除レバー15に対して予め決められた範囲内で回転可能であった。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態では、軸部18、18Aが離脱角度に到達した以降においては、当接部15A、18Bは規制部16、16Aに対して滑り接触しながらスライド変位する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
すなわち、当該開示は、例えば、当接部15A、18Bが規制部16、16Aに接触して解除レバー15の回転を規制した後、当接部15A、18Bが規制部16、16Aに接触することなく、解除レバー15がスライドする構成であってもよい。
上述の実施形態では、車両に本開示に係る乗物用シートを適用した。しかし、本明細書に開示された発明の適用はこれに限定されるものではなく、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、本開示に係る支持機構17、スライド禁止機構20等は、上述の実施形態に示された具体的構成に限定されるものではない。
同様に、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成でもよい。
1… 乗物用シート 2… シート本体 3… シートクッション
5… シートバック 7… 操作部 7A… 操作ケーブル
7B… 復帰バネ 10… スライド装置 11… 固定レール
11A… 凹部 12… 可動レール 13… ロック機構
13A… カンヌキ部 13B… 保持バネ 13D… スライドロックレバー
14… 解除機構 15… 解除レバー 15A… 当接部
15B… 凹部 15C… 第1内壁 15D… 第2内壁
16… 規制部 17… 支持機構 18… 軸部
19… ベース部 20… スライド禁止機構 21… 係合部
22… 長穴 22A… 軸受部 23… 被係合部

Claims (4)

  1. シートクッション及びシートバックを有するシート本体をスライド可能に支持するスライド装置において、
    固定レールと、
    前記固定レールに対してスライド可能な可動レールであって、前記シート本体が装着可能な可動レールと、
    前記可動レール及び前記固定レールと係合する係合位置と当該係合が解除された非係合位置との間で変位可能なカンヌキ部と、
    前記カンヌキ部を前記係合位置に保持する弾性力を発揮する保持バネと、
    ロック位置と非ロック位置との間で回転変位可能な解除レバーであって、操作力を受けて前記ロック位置側から前記非ロック位置側に正転変位したときに、前記カンヌキ部を前記非係合位置側に変位させる解除レバーと、
    前記解除レバーが予め決められた位置を越えて正転変位することを規制する規制部と、
    前記解除レバーを回転可能に支持する第1機能、及び前記規制部により前記解除レバーの回転が規制された後、当該解除レバーに前記操作力が入力されたときに、当該解除レバーをスライド可能とする第2機能を発揮可能な支持機構と
    を備えるスライド装置。
  2. 前記支持機構は、
    前記解除レバーが連結された軸部、
    前記軸部を支持するベース部、及び
    前記ベース部に前記軸部を係止することにより前記軸部がスライドすることを規制するスライド禁止機構であって、前記解除レバーが前記ロック位置側から前記非ロック位置側に予め決められた角度を超えて正転変位したときに、当該軸部の係止状態を解除するスライド禁止機構と
    を有する請求項1に記載のスライド装置。
  3. 前記スライド禁止機構は、
    前記軸部に設けられた係合部、及び
    前記ベース部に設けられ、前記軸部が回転可能に挿入された長円状の長穴が形成された軸受部を有し、
    前記長穴の内周面には、前記係合部が係合可能な被係合部が設けられており、
    前記被係合部に前記係合部が係合した状態では、前記ベース部に前記軸部が係止された状態となり、
    さらに、前記軸部が予め決められた角度を超えて正転変位したときに、前記被係合部から前記係合部が離脱して当該係止状態が解除される
    請求項2に記載のスライド装置。
  4. 前記軸部は、当該軸部の中心軸線を中心として、当該解除レバーに対して予め決められた範囲内で回転可能である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスライド装置。
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