JP2008259341A - 電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】整流子外周面の磨耗およびブラシの磨耗を低減できる電動機を提供する。
【解決手段】電動機100は、磁界を発生させるマグネット3と、マグネット3の作る磁束中を回転するコア部2と、コア部2と同軸である回転軸8を有し、回転軸8の周りに環状に配された整流子5と、第1のブラシ本体12を有し、第1のブラシ本体12を整流子5の外周面に接触させて整流子5に電流を与える第1のブラシ装置10と、第2のブラシ本体22を有し、第2のブラシ本体22を整流子5の外周面に接触させて第1のブラシ装置10によって与えられた電流を整流子5から取り出す第2のブラシ装置20と、を備えている。第1のブラシ装置10と第2のブラシ装置20は、それぞれのブラシ本体12、22と接触する整流子外周面の接触部14、24が回転軸8の軸方向について重ならないように互いにずらした位置に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電機子に電流を一定方向に供給する械的整流子とこの整流子に接触する複数のブラシ装置とを備える電動機に関する。
従来、この種の電動機としては例えば特許文献1に記載の装置が知られている。この電動機は、電機子の回転軸の表面に環状に配置された整流子としての導電部材21と、導電部材21の表面に押圧され導電部材21に給電する第1のブラシ装置22と、導電部材21から流れ出る電流を集電する第2のブラシ装置26とを有している。第1のブラシ装置22は、導電部材21に接触するブラシ本体23と、ブラシ本体23を導電部材21の外周面に押圧する力を提供するブラシスプリング24と、ブラシ本体23およびブラシスプリング24を格納するブラシホルダ25によって構成されている。同様に第2のブラシ装置26も、ブラシ本体23と導電部材21を挟むように配置されているブラシ本体27と、ブラシスプリング28と、ブラシ本体27およびブラシスプリング28を格納するブラシホルダ29とによって構成されている。
実開平6−48377号公報
しかしながら特許文献1に記載の電動機においては、ブラシ本体23と接触する導電部材21の表面部分はブラシ本体27と接触する導電部材21の表面部分の一部と軸方向の位置が一致している。このため、導電部材21がその回転軸周りに1回転すると、その外周面にはブラシ本体23とブラシ本体27の両方に擦れる部分が形成されることになる。
このように導電部材21の外周面のうち特定の部分が一対のブラシ本体の両方と擦れる場合、当該特定の部分は他の部分と比べて早く磨耗することになり、またその表面が荒れることによりこれと接触するブラシ本体の磨耗も早くなり、電動機の作動音が大きくなるという問題があった。また、これにより電動機の寿命が短くなるという問題もある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は整流子外周面の磨耗およびブラシの磨耗を低減できる電動機を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。すなわち、電動機に係る第1の発明は、磁界を発生させる界磁部(3)と、界磁部(3)の作る磁束中を回転するコア部(2)と、コア部(2)と同軸である回転軸(8)を有し、回転軸(8)の周りに環状に配された整流子(5)と、第1のブラシ本体(12)を有し、第1のブラシ本体(12)を整流子(5)の外周面に接触させて整流子(5)に電流を与える第1のブラシ装置(10)と、第2のブラシ本体(22)を有し、第2のブラシ本体(22)を整流子(5)の外周面に接触させて当該第1のブラシ装置(10)によって与えられた電流を整流子(5)から取り出す第2のブラシ装置(20)と、を備え、
当該第1のブラシ本体(12)と当該第2のブラシ本体(22)は、それぞれと接触する整流子外周面の各接触部(14、24)が重ならないように回転軸(8)の軸方向に互いにずらした位置に設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、整流子が1回転したとき、整流子外周面の摺動部は第1のブラシ本体および第2のブラシ本体の両方と接触するのではなく、いずれかのブラシ本体と接触することになり、整流子外周面の磨耗やブラシ本体の磨耗を低減することができ、経年運転による作動音増大を抑制した電動機を提供することができる。
さらに、上記第1のブラシ本体(12)と第2のブラシ本体(22)は、整流子(5)の回転軸(8)方向に伸長するそれぞれの幅を整流子外周面に投影した各投影部(15、25)が重ならないように回転軸(8)方向に互いにずらして設けられていることが好ましい。
この発明によれば、長時間の運転によりブラシの磨耗が相当量進行したとしても、整流子が1回転したときに、整流子外周面の摺動部は第1のブラシ本体および第2のブラシ本体のうちいずれかのブラシ本体と接触する状態を維持することができるので、さらに、整流子外周面やブラシ本体の磨耗速度を遅くして経年運転による作動音増大を遅らせることができ、また寿命を延ばすことができる。
さらに、第3のブラシ本体(62)を有し第3のブラシ本体(62)を整流子(5A)の外周面に接触させて整流子(5A)に電流を与える第3のブラシ装置(60)と、第4のブラシ本体(82)を有し第4のブラシ本体(82)を整流子(5A)の外周面に接触させて第3のブラシ装置(60)によって与えられた電流を整流子(5A)から取り出す第4のブラシ装置(80)と、を備えており、
当該第3のブラシ装置(60)と当該第4のブラシ装置(80)は、第3のブラシ本体(62)および第4のブラシ本体(82)のそれぞれと接触する整流子外周面の各接触部(64、84)が重ならず、さらに上記第1のブラシ本体(52)および上記第2のブラシ本体(72)のそれぞれと接触する整流子外周面の各接触部(54、74)のいずれにも重ならないように、回転軸(8)方向にずらして設けられていることが好ましい。
この発明によれば、整流子に対して電流供給側のブラシ本体と電流流出側のブラシ本体とを有する一対のブラシ装置を複数組み備える電動機について、整流子外周面の磨耗やブラシ本体の磨耗を低減することができ、経年運転による作動音増大を抑制することができる。
さらに、上記整流子は回転軸(8)の軸方向に離れて配列されている複数個の整流子(205、206)で構成されており、第1のブラシ本体(220)は一方側の整流子(206)の外周面に接触して一方側の整流子(206)に電流を与え、第2のブラシ本体(210)は一方側の整流子(206)と通電する他方側の整流子(205)の外周面に接触して第1のブラシ本体(220)によって与えられた電流を他方側の整流子(205)から取り出すように構成されていることが好ましい。
この発明によれば、回転軸方向に離れて配置されている複数個の整流子を備える電動機について、整流子外周面の磨耗やブラシ本体の磨耗を低減することができ、経年運転による作動音増大を抑制することができ、また寿命を延ばすことができる。
上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
第1実施形態の電動機は、電機子に電流を一定方向に供給する整流子(コンミテータ)と、この整流子に摺動接触して電流を流す機能を有する複数のブラシ装置を有する直流電動機である。この電動機は、電機子にかかる電圧と磁界を作る界磁部に流れる励磁電流の大きさにより電機子の回転数が変化するので速度制御能力に優れている。電動機は例えば車両用空調装置において車室内へ空調風を供給する風量制御可能なブロワモータや電動フューエルポンプのモータとして用いることができる。
以下に電動機100について図1〜図5を用いて説明する。図1は電動機100の全体的構成を示した断面図である。図2は図1のII−II切断面における概略断面図である。図3は、整流子5と各ブラシ本体の位置関係を示しており、部分的に断面で表した正面図である。電動機100は、円筒形状のハウジング1の内部に電機子9、マグネット3、第1のブラシ装置10、第2のブラシ装置20等を収納して構成されている。
マグネット3は磁束を形成する環状の界磁部であり、フェライト系、アルニコ系、希土類系等の磁石である。マグネット3は電機子9のコア部2の周囲を囲むように配されハウジング1の内周壁面に圧入固定されている。
電機子9は、マグネット3が作る磁束中を回転するアーマチュアであり、コア部2、コア部2の回転軸4、整流子5、整流子5の回転軸8および電機子コイルから構成されている。電機子コイルには整流子5の整流子片7が接続されている。
コア部2には磁束密度を高めるために電磁鋼板等が用いられている。コア部2は回転軸4を備えており、回転軸4の反コア部側には図示しないファンが固定されている。回転軸4はハウジング1などに固定された軸受によって回転自在に支持されている。
整流子5はブラシから供給される電流をコイルの一定方向に流すものであり、例えば少量の銀を含有した銅材で形成されている。整流子5は、コア部9の回転軸4と同軸である回転軸8と、回転軸8の周囲に環状に形成された絶縁体の円筒部6と、円筒部6の外周面に回転軸8の軸方向に延設され、周方向に等間隔をおいて設けられた複数個の整流子片7とを備えている。各整流子片7には電機子コイルが接続されており、各整流子片7は回転軸8とともに回転する。回転軸8はハウジング1などに固定された軸受によって回転自在に支持されている。
ブラシ装置は、整流子5の周囲に配される一対のブラシ装置である第1のブラシ装置10および第2のブラシ装置20からなり、ブラシ本体を整流子外周面に接触させて整流子5に対して電流の供給および取り出しを行う装置である。第1のブラシ装置10は、高電位側と接続されている第1のブラシ本体12、スプリング13、およびこれらを収納する絶縁性部材のホルダ11から主に構成されている。第2のブラシ装置20は、低電位側と接続されている第2のブラシ本体22、スプリング23、およびこれらを収納する絶縁性部材のホルダ21から主に構成されている。
第1のブラシ装置10および第2のブラシ装置20のそれぞれは、整流子5を挟んで向かい合う位置関係にあり、図示しない支持部材によって支持されハウジング1内の所定の位置に配置されている。ホルダ11、21は、それぞれ整流子寄りの一方側に開口部を有する筒体状であり、当該開口部からそれぞれ突出したブラシ本体12、22が整流子外周面に当接している。
第1のブラシ本体12はホルダ11内で回転軸8に対して垂直な方向に移動可能に収納されている。第1のブラシ本体12は整流子外周面のコア部2側に接触した状態に設けられており、スプリング13の弾性力による押しつけ力を受けて当該整流子外周面の整流子片7に圧接されている。第1のブラシ本体12は銅を含有したカーボン材料により形成されている。
第2のブラシ本体22はホルダ21内で回転軸8に対して垂直な方向に移動可能に収納されている。第2のブラシ本体22は整流子外周面の反コア部2側に接触した状態に設けられており、スプリング23の弾性力による押しつけ力を受けて当該整流子外周面の整流子片7に圧接されている。第1のブラシ本体12が整流子外周面と接触する部位は、第2のブラシ本体22が整流子外周面と接触する部位よりも回転軸方向についてコア部2寄りである。第2のブラシ本体22は銅を含有したカーボン材料により形成されている。
つまり、第1のブラシ本体12と接触する整流子外周面の接触部14(図3のコア部側の二点鎖線で表わした整流子外周面上の軌跡)は、第2のブラシ本体22と接触する整流子外周面の接触部24(図3の反コア部側の二点鎖線で表わした整流子外周面上の軌跡)に対して重ならないように互いに軸方向にずらして配置されている。
より好ましくは、第1のブラシ本体12と第2のブラシ本体22は、整流子5の回転軸8方向に伸長するそれぞれの軸方向幅が重ならないように回転軸8方向に互いにずらした位置に設けられていることである。すなわち、第1のブラシ本体12の回転軸8方向に伸長する幅を整流子外周面に投影した投影部と、第2のブラシ本体22の回転軸8方向に伸長する幅を整流子外周面に投影した投影部とが重ならない関係となる(図4の摺動軌跡15および25参照)。第1のブラシ本体12と第2のブラシ本体22は、第1のブラシ本体12における回転軸方向の下端部が第2のブラシ本体22における回転軸方向の上端部よりも軸方向の上方に位置するように、配置されている。なお、図4は図3においてブラシ本体の磨耗が進行した状態を示しており、部分的に断面で表した正面図である。
上記構成の電動機100においては、マグネット3が作る磁界、電機子9にかかる電圧、マグネット3に流れる励磁電流の大きさによって電機子9(コア部2)の回転数が制御されている。整流子5は、電機子9(コア部2)の回転運動に伴って第1のブラシ本体12および第2のブラシ本体22と摺動接触しながら回転する。整流子5の回転時間の初期時においては、図3に示すように、整流子外周面の軸方向に互いに重ならない2本の摺動線(接触部14および24の軌跡)が形成されることになる。
さらに、回転時間が長時間になると、徐々にブラシ本体の磨耗が進行して当該2本の摺動線が徐々に軸方向に広がっていく。この2本の摺動線の軸方向への拡大はブラシ本体の磨耗につれて進行する整流子表面の荒れ面積の拡大である。そして最終的に整流子外周面の軸方向には、回転軸8の軸方向に伸長するブラシ本体12および22の幅寸法と略等しい幅寸法を有する摺動軌跡15および25が形成されることになる。この摺動軌跡15は、第1のブラシ本体12と長時間にわたり摺動接触したことによる整流子外周面の磨耗部を示している。同様に摺動軌跡25は、第2のブラシ本体22と長時間にわたり摺動接触したことによる整流子外周面の磨耗部を示している。
上記従来の電動機のごとく、第1のブラシ本体、第2のブラシ本体のそれぞれと接触する整流子外周面の接触部14、24が重なるように、第1のブラシ装置および第2のブラシ装置が配置されている場合には、整流子が1回転するにつき整流子外周面の特定の箇所が第1のブラシ本体と第2のブラシ本体の両方と擦れることになる。そして、ブラシ本体の磨耗、整流子の表面粗さの進行、整流子片間の段差などの悪化が促進されて、経年劣化に伴う電動機の作動音悪化が早く到来してしまう。特に、整流子外周面の磨耗が進行すると、周方向に隣り合う整流子片7間の径方向突出量の差が大きくなり、整流子片7の周方向の段差によって作動音の増大やブラシの磨耗が促進することになり寿命が低下する。
これに対して本実施形態の電動機100においては、整流子5が1回転するにつき整流子外周面には第1のブラシ本体と擦れる接触部と第2のブラシ本体と擦れる接触部とが重ならないように独立して2箇所形成されている。したがって、上記従来の電動機に比べて整流子外周面の特定箇所の磨耗度合いが半分になり、これにより整流子外周面の磨耗や整流子片間の段差悪化が遅れ、ブラシの磨耗の進行や作動音の上昇が運転時間に対して緩やかな曲線を描くように推移させることができ、電動機の長寿命化にも寄与する。
以上のように本実施形態の電動機100は、磁界を発生させるマグネット3と、マグネット3の作る磁束中を回転するコア部2と、コア部2と同軸である回転軸8を有し、回転軸8の周りに環状に配された整流子5と、第1のブラシ本体12を有し、第1のブラシ本体12を整流子5の外周面に接触させて整流子5に電流を与える第1のブラシ装置10と、第2のブラシ本体22を有し、第2のブラシ本体22を整流子5の外周面に接触させて第1のブラシ装置10によって与えられた電流を整流子5から取り出す第2のブラシ装置20と、を備えている。第1のブラシ装置10と第2のブラシ装置20は、それぞれのブラシ本体12、22と接触する整流子外周面の各接触部14、24が回転軸8の軸方向について重ならないように互いにずらした位置に設けられている。
この構成によれば、整流子5が1回転したとき、整流子外周面には二つのブラシ本体と同時に接触する摺動箇所がなく、いずれか一つのブラシ本体にのみ接触する摺動箇所を有することになり、整流子外周面やブラシ本体の磨耗の進行を遅らせることができるので、経年運転による作動音の増大を抑制することができ、また寿命を延ばすことができる。
さらに第1のブラシ本体12と第2のブラシ本体22は、整流子5の回転軸8方向に伸長するそれぞれの幅を整流子外周面に投影した各投影部が重ならないように回転軸8方向に互いにずらして設けられていることが好ましい。
この構成を採用した場合には、長時間の運転によりブラシの磨耗が相当量進行したとしても、整流子外周面は両方のブラシ本体と接触する摺動箇所がなく、第1のブラシ本体12および第2のブラシ本体22のうち、いずれか一つのブラシ本体と接触する状態を常に維持することができる。これにより、さらに整流子外周面やブラシ本体の磨耗速度を遅くして経年運転による作動音増大を遅らせ、寿命を延ばすことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の電動機は、第1実施形態の電動機100に対して、さらに第3のブラシ本体および第4のブラシ本体を設けたものである。その他の構成部品については第1実施形態と同様であり、構成および作用効果において同様である。以下に図6〜図8を用いて第1実施形態と異なる点について説明する。図6は本実施形態の電動機における整流子5Aとブラシ本体52、62、72および82の位置関係を示しており、部分的に断面で表した平面図である。図7は図6のVII−VII切断面における概略断面図である。図8は図6のVIII−VIII切断面における概略断面図である。
図6に示すように、本実施形態の電動機は、整流子5Aの外周面周囲には二対のブラシ本体、すなわち4個のブラシ本体が周方向に略等しい間隔で配置されている。第1のブラシ装置50および第3のブラシ装置60は、整流子5Aを挟んで向かい合う位置関係にある。同様に第2のブラシ装置70および第4のブラシ装置80は、整流子5Aを挟んで向かい合う位置関係にある。図示しない支持部材によって支持されハウジング1内の所定の位置に配置されている。いずれのブラシ装置も図示しない支持部材によって支持されハウジング1内の所定の位置に配置されている。
二対のブラシ装置は高電位側となるように電源側と有線接続されている第1のブラシ装置50および第3のブラシ装置60と、低電位側となるように有線接続されている第2のブラシ装置70および第4のブラシ装置80である。つまり、第1のブラシ装置50および第2のブラシ装置70と、第3のブラシ装置60および第4のブラシ装置80は、整流子5Aを介して並列接続の関係にある。
第1のブラシ装置50はホルダ51に収納されている第1のブラシ本体52を有し、第1のブラシ本体52を整流子5Aの外周面に接触させて整流子5Aに電流を与える。同様に第3のブラシ装置60はホルダ61に収納されている第3のブラシ本体62を有し、第3のブラシ本体62を整流子5Aの外周面に接触させて整流子5Aに電流を与える。
一方、第2のブラシ装置70はホルダ71に収納されている第2のブラシ本体72を有し、第2のブラシ本体72を整流子5Aの外周面に接触させて第1のブラシ装置50によって与えられた電流を整流子5Aから取り出している。同様に、第4のブラシ装置80はホルダ81に収納されている第4のブラシ本体82を有し、第4のブラシ本体82を整流子5Aの外周面に接触させて第3のブラシ装置60によって与えられた電流を整流子5Aから取り出している。
図7に示すように、第1のブラシ装置50と第3のブラシ装置60は、第1のブラシ本体52と接触する整流子外周面の接触部64と、第3のブラシ本体62と接触する整流子外周面の接触部64とが重ならないように回転軸方向にずらした位置に配置されている。図8に示すように、第2のブラシ装置70と第4のブラシ装置80は、第2のブラシ本体72と接触する整流子外周面の接触部74と、第4のブラシ本体82と接触する整流子外周面の接触部84とが重ならないように回転軸方向にずらした位置に配置されている。さらに、各ブラシ装置50、60、70および80は各接触部54、64、74、および84のいずれもが互いに重ならないように軸方向にずらして位置に設けられている。
上記構成によれば、整流子5Aに対して電流供給側のブラシ本体と電流流出側のブラシ本体とを有する一対のブラシ装置を複数組み備える電動機において、整流子5Aが1回転したとき、整流子外周面には2つ以上のブラシ本体と同時に接触する摺動箇所がなく、いずれか一つのブラシ本体と接触する摺動箇所のみを有することになり、整流子外周面やブラシ本体の磨耗の進行を遅らせることができるので、経年運転による作動音の増大を抑制することができ、また寿命を延ばすことができる。
(第3実施形態)
第3実施形態の電動機200は、第1実施形態の電動機100に対して、回転軸方向に複数個存在する整流子205、206外周面にそれぞれ摺動接触する第1のブラシ装置および第2のブラシ装置を設けたものである。その他の構成部品については第1実施形態と同様であり、構成および作用効果において同様である。以下に図9を用いて第1実施形態と異なる点について説明する。図9は本実施形態の電動機200の全体的構成を示した模式的な断面図である。
図9に示すように、電動機200は、円筒形状のハウジング201の内部にコア部202、マグネット203、整流子205、206、第1のブラシ本体220、第2のブラシ本体210等を収納して構成されている。整流子205、206は、巻線を介して電気的に通電し、コア部202を挟むように回転軸204の軸方向に離れて配列されている2個の整流子である。
回転軸方向一方側の整流子206に摺動接触する第1のブラシ本体220は、高電位側となるように電源側と有線接続されており、整流子206に電流を供給している。回転軸方向他方側の整流子205に摺動接触する第2のブラシ本体210は、低電位側となるように有線接続されており、第1のブラシ本体220によって与えられた電流を他方側の整流子205から取り出すように構成されている。
図9の下方側の二点鎖線で表わした整流子外周面上の軌跡は、第1のブラシ装置のブラシ本体220と接触する整流子外周面の接触部204である。図9の上方側の二点鎖線で表わした整流子外周面上の軌跡は、第2のブラシ装置のブラシ本体210と接触する整流子外周面の接触部214である。
上記構成によれば、回転軸204の軸方向に分かれて配置されている複数個の整流子205および206を備える電動機200において、整流子205および206が1回転したとき、整流子206、206の各外周面は両方のブラシ本体と接触する箇所がなく、いずれか一つのブラシ本体とのみ接触することになり、整流子外周面やブラシ本体の磨耗の進行を遅らせることができるので、経年運転による作動音の増大を抑制することができ、また寿命を延ばすことができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記第1実施形態の電動機100において整流子5と第1のブラシ本体12および第2のブラシ本体22の位置関係は、図5に示すような位置関係であってもよい。つまり、第1のブラシ装置30および第2のブラシ装置40は、それぞれの第1のブラシ本体32および第2のブラシ本体42がスプリング33および43の押圧力により整流子5の外周面と接触して整流子外周面との接触部を形成することとなり、整流子5の回転に伴い整流子外周面上に接触部34、44の軌跡(図5参照)を描くように整流子5に対して配置されている。
この整流子外周面の接触部34、44は電動機の運転初期時には重ならない軌跡を描いているが、ブラシ本体の磨耗が一定以上進行した状態、つまり運転時間が長時間におよんだ時には重なるようになってもよい。このような構成であっても電動機の運転初期時からブラシ本体の磨耗が一定量に到達するまでの間は、整流子外周面の磨耗およびブラシの磨耗を低減する効果を奏している。また、このような構成により、整流子5の回転軸8方向に長さを短くすることができ、電動機の小型化が図れる。
また、整流子と摺動接触するブラシ装置は、上記実施形態のように一対や二対のブラシ本体に限らず、三対以上の数量のブラシ本体で構成してもよい。
第1実施形態の電動機の全体的構成を示した断面図である。 図1のII−II切断面における概略断面図である。 同電動機において整流子とブラシ本体の位置関係を示しており、部分的に断面で表した正面図である。 図3においてブラシ本体の磨耗が進行した状態を示しており、部分的に断面で表した正面図である。 図3の整流子とブラシ本体の位置関係に対してその他の形態を示したものであり、部分的に断面で表した正面図である。 第2実施形態の電動機について整流子とブラシ本体の位置関係を示しており、部分的に断面で表した平面図である。 図6のVII−VII切断面における概略断面図である。 図6のVIII−VIII切断面における概略断面図である。 第1実施形態の電動機の全体的構成を示した模式的な断面図である。
符号の説明
2…コア部
3…マグネット(界磁部)
5、5A、205、206…整流子
8…回転軸
9…電機子
10…第1のブラシ装置
12、52、210…第1のブラシ本体
15、25…摺動軌跡(投影部)
14、24、54、64、74、84…整流子外周面の接触部
20、72…第2のブラシ装置
22、220…第2のブラシ本体
60…第3のブラシ装置
62…第3のブラシ本体
80…第4のブラシ装置
82…第4のブラシ本体

Claims (4)

  1. 磁界を発生させる界磁部(3)と、
    前記界磁部(3)の作る磁束中を回転するコア部(2)と、
    前記コア部(2)と同軸である回転軸(8)を有し、前記回転軸(8)の周りに環状に配された整流子(5)と、
    第1のブラシ本体(12)を有し、第1のブラシ本体(12)を前記整流子(5)の外周面に接触させて前記整流子(5)に電流を与える第1のブラシ装置(10)と、
    第2のブラシ本体(22)を有し、前記第2のブラシ本体(22)を前記整流子(5)の外周面に接触させて前記第1のブラシ装置(10)によって与えられた電流を前記整流子(5)から取り出す第2のブラシ装置(20)と、を備え、
    前記第1のブラシ本体(12)と前記第2のブラシ本体(22)は、それぞれと接触する前記整流子外周面の各接触部(14、24)が重ならないように前記回転軸(8)の軸方向に互いにずらした位置に設けられていることを特徴とする電動機。
  2. さらに、前記第1のブラシ本体(12)と前記第2のブラシ本体(22)は、前記整流子(5)の回転軸(8)方向に伸長するそれぞれの幅を前記整流子外周面に投影した各投影部(15、25)が重ならないように前記回転軸(8)方向に互いにずらして設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  3. さらに、第3のブラシ本体(62)を有し、前記第3のブラシ本体(62)を前記整流子(5A)の外周面に接触させて前記整流子(5A)に電流を与える第3のブラシ装置(60)と、
    第4のブラシ本体(82)を有し、前記第4のブラシ本体(82)を前記整流子(5A)の外周面に接触させて前記第3のブラシ装置(60)によって与えられた電流を前記整流子(5A)から取り出す第4のブラシ装置(80)と、を備え、
    前記第3のブラシ装置(60)と前記第4のブラシ装置(80)は、前記第3のブラシ本体(62)および前記第4のブラシ本体(82)のそれぞれと接触する前記整流子外周面の各接触部(64、84)が重ならず、さらに前記第1のブラシ本体(52)および前記第2のブラシ本体(72)のそれぞれと接触する前記整流子外周面の各接触部(54、74)のいずれにも重ならないように、前記回転軸(8)方向にずらして設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動機。
  4. 前記整流子は前記回転軸(8)の軸方向に離れて配列されている複数個の整流子(205、206)で構成されており、
    前記第1のブラシ本体(220)は一方側の前記整流子(206)の外周面に接触して前記一方側の整流子(206)に電流を与え、
    前記第2のブラシ本体(210)は前記一方側の整流子(206)と通電する他方側の前記整流子(205)の外周面に接触して前記第1のブラシ本体(220)によって与えられた電流を前記他方側の整流子(205)から取り出すことを特徴とする請求項1または2に記載の電動機。
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