JP2019161821A - ブラシ付きモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラシ付きモータにおいてブラシの摩耗状況に関わらず一定角度で整流子に対して接触させ安定した出力を得る。【解決手段】ブラシ付きモータ10を構成するカバー部材18には、一対のブラシ20a、20bがブラシホルダ32a、32bに収納され、このブラシ20a、20bは、先端54側に向かってスプリング44によって付勢されると共に、整流子16の回転方向側となる第1側面60が前記先端54近傍でブラシホルダ32a、32bの第1内壁面38へと接触し、該回転方向とは反対側となるブラシ20a、20bの第2側面62は、前記ブラシホルダ32a、32bの第2内壁面40から突出した凸部42へと接触して支持される。【選択図】図3
Description
本発明は、整流子に対して接触することで通電を行うブラシを有したブラシ付きモータに関する。
従来から、回転子に設けられた整流子に接触する一対のブラシを有し、このブラシからの電力を前記整流子を介して回転子巻線へと供給するブラシ付きモータが知られている。このブラシ付きモータは、例えば、特許文献1に開示されるように、モータヨークの内部に、アーマチュアシャフトを有するアーマチュアが収容され、このアーマチュアシャフトの中央には複数枚の薄板を重ねたアーマチュアコアが固定されると共に、該アーマチュアコア近傍にコンミュテータが固定されている。
また、モータヨークの内側に設けられたホルダベースには、コンミュテータを挟んで対称となる位置に2個のブラシケースが設けられ、このブラシケースにはブラシがそれぞれ収納され、このブラシの先端部がコンミュテータの外周面に接触するようにブラシ押圧部材によって付勢されると共に、前記ブラシは、コンテミュータの回転方向に対して鋭角となるように所定角度傾斜した状態で接触している。
上述したブラシ付きモータでは、ブラシがコンミュテータへ接触した際の暴れを防止するために先端部側が該コンミュテータの回転方向側へと傾斜して配置されると共に、ブラシホルダ内においてブラシの先端部側がコンミュテータの回転方向側の内壁に接触し、後端部側が回転方向とは反対方向となる内壁面に接触する構成としている。そのため、回転するコンミュテータとの接触によってブラシの先端部が徐々に摩耗しブラシ長さが徐々に短くなった際、前記ブラシがブラシ押圧部材によって前記コンミュテータ側へと付勢されているため、先端部側における接触位置は変化しないが、ブラシ押圧側となる後端部側が徐々に前記コンミュテータ側へと移動していくことで後端部側と内壁面との接触位置が変化し、それに伴ってブラシホルダ内におけるブラシの傾斜角度が徐々に大きくなる。
その結果、コンミュテータに対するブラシの接触角度が変化し、この接触角度の変化に伴って前記コンミュテータに対するブラシの接触面積が変化することで出力性能の低下を招くという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、ブラシの摩耗状況に関わらず一定角度で整流子に対して接触させることで安定した出力を得ることが可能なブラシ付きモータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ブラシホルダに収納されたブラシを整流子に対して圧接させ通電するブラシ付きモータにおいて、
ブラシホルダ内においてブラシに接触し、ブラシを整流子側に向かって付勢するスプリングを備え、スプリングの付勢方向は、整流子の回転方向とは反対方向へと傾斜しており、
整流子の回転軸方向から見て、ブラシがブラシホルダに対して両側面で接触し、ブラシの延在方向において整流子側となり整流子の回転方向側となる第1接触部と、整流子の回転方向とは反対方向となる第2接触部と、
を有し、
第2接触部が、ブラシとスプリングとの接触部位と第1接触部との間に設けられることを特徴とする。
ブラシホルダ内においてブラシに接触し、ブラシを整流子側に向かって付勢するスプリングを備え、スプリングの付勢方向は、整流子の回転方向とは反対方向へと傾斜しており、
整流子の回転軸方向から見て、ブラシがブラシホルダに対して両側面で接触し、ブラシの延在方向において整流子側となり整流子の回転方向側となる第1接触部と、整流子の回転方向とは反対方向となる第2接触部と、
を有し、
第2接触部が、ブラシとスプリングとの接触部位と第1接触部との間に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、ブラシ付きモータにおけるブラシが、整流子の回転軸方向から見て、ブラシの延在方向において整流子側となり回転方向側となる第1接触部と、整流子の回転方向とは反対方向となる第2接触部とでブラシホルダに対して接触すると共に、スプリングによって整流子側に向かって付勢されている。
そして、第2接触部を、ブラシにおけるスプリングとの接触部位と第1接触部との間に設けることにより、例えば、ブラシが整流子との接触によって摩耗して短くなりスプリングとの接触部位が整流子側へと移動していった場合でも、第2接触部の位置が変化することがないため、ブラシホルダに対するブラシの傾斜角度を一定とし、それに伴って、整流子に対するブラシの接触角度(接触面積)を一定に維持することで安定した出力が得られる。
また、ブラシの延在方向において、ブラシとスプリングとの接触部位から第2接触部までの距離を、第1接触部と第2接触部との間の距離よりも長くするとよい。
さらに、スプリングは、整流子側とは反対側となるブラシの後端に接触し、後端を、整流子の回転方向側となり第1接触部を有した端面と後端との頂部が整流子側に近づくように傾斜させるとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、ブラシ付きモータにおけるブラシが、整流子の回転軸方向から見て、ブラシの延在方向において整流子側となり回転方向側となる第1接触部と、整流子の回転方向とは反対方向となる第2接触部とでブラシホルダに対して接触すると共に、その第2接触部が、ブラシにおけるスプリングとの接触部位と第1接触部との間に設けられ、スプリングによって整流子側に向かって付勢されている。そのため、例えば、ブラシが整流子との接触によって摩耗してスプリングとの接触部位が整流子側へと移動していった場合でも、第2接触部の位置が変化することがない。その結果、ブラシホルダに対するブラシの傾斜角度が変化せず、整流子に対してブラシを常に一定の接触角度(接触面積)で接触させることができるため安定した出力が得られる。
本発明に係るブラシ付きモータについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るブラシ付きモータを示す。
このブラシ付きモータ10は、図1に示されるように、有底円筒状のヨーク12と、該ヨーク12の内部に回転自在に収納される回転子14と、該回転子14の軸方向に沿った一端部側(矢印A1方向)に設けられる整流子16と、前記ヨーク12の一端部側を閉塞するカバー部材18と、前記整流子16の外周側に設けられ接触自在な一対のブラシ20a、20bとを含む。なお、ここでは、図2に示される整流子16の回転軸方向から見て、前記整流子16及び回転子14が反時計回り(矢印B方向)に回転する場合について説明する。
ヨーク12には、その中央に軸方向(図1中、矢印A1、A2方向)に沿って回転子14が収納され、該回転子14の一端部に形成された出力軸22が軸受24aを介してカバー部材18に回転自在に支持されると共に、前記回転子14の他端部に形成された軸部26が軸受24bを介してヨーク12の底部に支持される。
この出力軸22の外周側に嵌合されるように整流子16が同軸上に設けられ、この整流子16は、外周面に周方向に沿って複数の整流片16aを有し、図示しないコイルとそれぞれ電気的に接続されている。
また、ヨーク12の内部には、回転子14に臨む位置に永久磁石28が設けられている。
カバー部材18は、図1及び図2に示されるように、例えば、円盤状に形成されるプレート部30と、該プレート部30の端面に設けられた一対のブラシホルダ32a、32bとを有し、前記プレート部30の中心に開口したシャフト孔34に出力軸22が挿通され軸受24aを介して回転自在に支持されると共に、該出力軸22の先端54はカバー部材18に対して外部へと突出している。そして、カバー部材18は、ブラシホルダ32a、32bがヨーク12の内側(矢印A2方向)となるようにプレート部30がヨーク12の一端部を閉塞して固定される。
ブラシホルダ32a、32bは、例えば、断面矩形状で筒状に形成され、カバー部材18のシャフト孔34に対して対称となるように配置され、前記シャフト孔34に対して径方向外側へと延在するように設けられると共に、整流子16の外周面に臨むように配置される。換言すれば、一方のブラシホルダ32aと他方のブラシホルダ32bとが、カバー部材18の中央に収納された整流子16を挟んで対向するように配置される。
なお、以下の説明では、ブラシ20a、20b及びブラシホルダ32a、32bにおける整流子16側(径方向内側、矢印C方向)となる一端部を先端、該整流子16とは反対側となる径方向外側の他端部側(矢印D方向)を後端として説明する。
また、ブラシホルダ32a、32bは、その先端側が整流子16の回転中心に対して該整流子16の回転方向(矢印B方向)に沿って所定角度だけ傾斜するように形成され、その内部にはブラシ20a、20bの収納される収納室36が形成される。
この収納室36は、例えば、断面矩形状に形成され長手方向(矢印C、D方向)に沿って同一断面形状で延在すると共に、その長手方向に沿った一端部及び他端部が開口している。また、収納室36には、図2及び図3に示されるように、整流子16の回転軸方向から見て、該整流子16の回転方向側(矢印B方向)となる第1内壁面38と、該回転方向とは反対側(矢印E方向)となる第2内壁面40とを有し、前記第1内壁面38と前記第2内壁面40とが所定間隔離間して略平行に形成される。
この第2内壁面40には、整流子16側(矢印C方向)となる先端近傍に第1内壁面38側に向かって突出した凸部42が形成される。この凸部42は、例えば、第1内壁面38側に向かって先細状となる断面三角形状に形成され、整流子16の回転軸方向に沿って延在すると共に、前記ブラシホルダ32a、32bを形成する際に同時に形成される。なお、凸部42を、ブラシホルダ32a、32bとは別体とし、第2内壁面40に対して溶接や接着等によって固定するようにしてもよい。
そして、収納室36の内部には後述するブラシ20a、20bとスプリング44が収納され、このスプリング44が後端側(矢印D方向)に設けられる。
さらに、ブラシホルダ32a、32bの後端にはスプリング44を保持するためのホルダ46が設けられ、該後端を覆うように装着されると共に、前記ホルダ46の中心には支持部48が整流子16側に向かって突出するように設けられ収納室36内へ挿入されることで、スプリング44の他端部が保持される。
ブラシ20a、20bは、導電性を有した金属製材料から形成され、極性の異なる正極ブラシと、負極ブラシとして機能し、それぞれリード線50及びターミナル52を介して図示しないバッテリと電気的に接続されている。
このブラシ20a、20bは、例えば、断面矩形状で軸方向(矢印C、D方向)に沿って所定長さで形成されると共に、整流子16の回転軸方向から見て、その先端54は、整流子16の断面形状に対応した断面円弧状に形成され該整流子16(整流片16a)に接触自在に形成される。
また、ブラシ20a、20bは、ブラシホルダ32a、32bの収納室36へと収納され、整流子16の回転軸方向から見て、前記ブラシ20a、20bの側面と収納室36の第1及び第2内壁面38、40との間にはクリアランスを有している。すなわち、収納室36内においてブラシ20a、20bが傾動自在に設けられている。
さらに、ブラシ20a、20bの後端56とホルダ46との間にスプリング44が介装され、このスプリング44の弾発力がブラシ20a、20bの後端56へと付勢され、このブラシ20a、20bが常に整流子16側(径方向内側、矢印C方向)に向かって押圧されることで、前記ブラシ20a、20bの先端54が前記整流子16の外周面に対して所定の圧力で押圧された状態で接触している。
そして、ブラシホルダ32a、32bの収納室36において、整流子16の回転方向側(矢印B方向)となるブラシ20a、20bの第1側面60が第1内壁面38に臨み、該回転方向とは反対側(矢印E方向)となるブラシ20a、20bの第2側面62が第2内壁面40に臨むように収納されると共に、図3に示されるように、前記第1側面60の先端54近傍が前記第1内壁面38の先端近傍に対して第1接触点(第1接触部)P1で接触し、第2側面62が第2内壁面40に設けられた凸部42(第2接触点P2)で接触して支持される。この際、後端56における第2側面62との角部が、第2内壁面40に対して非接触となるように保持されている。
すなわち、ブラシ20a、20bは、図2に示される整流子16の回転軸方向から見た際、ブラシホルダ32a、32bの収納室36において第1及び第2接触点P1、P2の2点で接触して支持されている。なお、第1及び第2接触点P1、P2は、整流子16の回転軸方向に沿った線接触となる。
さらに、図3に示されるように、ブラシ20a、20bの長手方向(矢印C、D方向)において、スプリング44の当接する後端56からブラシホルダ32a、32bの第2接触点P2までの距離L1が、第1接触点P1と第2接触点P2との距離L2よりも長くなるように形成される(L1>L2)。
さらにまた、ブラシ20a、20bの後端56は、第2側面62側の角部から第1側面60側の角部に向かって所定角度だけ整流子16側(矢印C方向)へと傾斜した傾斜面58を有している。
本発明の実施の形態に係るブラシ付きモータ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、図示しないコントローラからの制御信号によってターミナル52及びリード線50を通じて一方のブラシ20aへと流れた電流が、このブラシ20aに接触している整流子16の整流片16a、該整流片16aに電気的に接続されたコイル(図示せず)、該コイルに電気的に接続された他方の整流片16aに接触している他方のブラシ20bへと流れることで、コイルが励磁され磁力発生する。これにより、コイルの磁力と永久磁石28により発生している磁力とによって回転子14が図2における反時計方向(矢印B方向)へと回転する。
この際、ブラシ20a、20bは、後端56側に設けられたスプリング44の弾発力によって先端54が整流子16の外周面(整流片16a)に対して所定圧力で押圧され接触し、且つ、前記ブラシ20a、20bの先端54に付与される整流子16からの回転力によって、該ブラシ20a、20bの先端54側が後端56に対して回転方向(矢印B方向)へと移動することで収納室36内で傾動する。この傾動動作は、図3に示されるように、ブラシ20a、20bの第1側面60が、整流子16の回転方向(矢印B方向)において第1内壁面38に対して第1接触点P1で接触し、前記整流子16の回転方向と反対方向(矢印E方向)において第2側面62が第2内壁面40側において凸部42で接触した状態で保持されている。
また、整流子16の回転作用下にブラシ20a、20bの先端54が整流片16a、隣接する整流片16aの間に設けられたスリット64と接触することで、摩耗して長手寸法が短くなった場合、前記ブラシ20a、20bはスプリング44によって整流子16側(矢印C方向)へと押圧されているため、その先端54の位置が変わることはなく、摩耗した分だけ後端56が徐々に先端54側(矢印C方向)へと近づくように変化していく(図3中、二点鎖線形状参照)。
この場合でも、ブラシ20a、20bは、第1内壁面38側では先端54近傍となる第1接触点P1でブラシホルダ32a、32bへと接触し、第2内壁面40側では凸部42となる第2接触点P2で接触しているため、ブラシホルダ32a、32bに対する相対的な傾斜角度が変化することがなく、整流子16に対するブラシ20a、20bの接触角度も変化することなく一定となる。すなわち、整流子16に対するブラシ20a、20bの接触面積が変化することがなく一定に維持される。
その結果、ブラシ20a、20bの摩耗状況に関わらず、常に一定の接触面積で整流子16の外周面に対してブラシ20a、20bの先端54を接触させることが可能となる。
なお、ブラシホルダ32a、32bの凸部42は、整流子16の回転方向と反対側(矢印E方向)となる第2内壁面40であって、且つ、前記ブラシ20a、20bの長手方向(矢印C、D方向)において、前記ブラシ20a、20bがスプリング44に接触する後端56と前記凸部42との距離L1が、該ブラシ20a、20bの先端54側が接触する第1接触点P1と凸部42との距離L2に対して大きく設定される範囲内であれば、特にその位置は限定されるものではない。
以上のように、本実施の形態では、ブラシ付きモータ10を構成するカバー部材18のブラシホルダ32a、32bにブラシ20a、20bの収納される収納室36を有し、この収納室36において整流子16の回転方向側(矢印B方向)となる第1内壁面38には、前記ブラシ20a、20bの第1側面60が先端54近傍で接触し、前記第1内壁面38と対向し回転方向と反対側(矢印E方向)となるブラシホルダ32a、32bの第2内壁面40に、該第1内壁面38側に向かって突出した凸部42を設け、この凸部42によってブラシ20a、20bの第2側面62を支持している。
これにより、ブラシ20a、20bの長手方向において、第2側面62がスプリング44に当接するブラシ20a、20bの後端56よりも先端54側(矢印C方向)で凸部42によって支持されているため、例えば、前記ブラシ20a、20bの先端54が整流子16との接触によって摩耗し、該ブラシ20a、20bの後端56の位置が先端54側(矢印C方向)へと移動していった場合でも、第2内壁面40側における接触点(第2接触点P2)が変化してしまうことがない。
そのため、ブラシ20a、20bをブラシホルダ32a、32bに対して常に一定の角度に維持することが可能となり、前記整流子16に対するブラシ20a、20bの接触角度(接触面積)を一定にできるため、ブラシ付きモータ10において安定した出力が得られる。
また、整流子16に対するブラシ20a、20bの接触角度を一定とすることで、整流子16が回転した際のブラシ20a、20bとの接触抵抗を一定とすることができるため円滑に作動させることが可能となり、それに伴って、振動や該振動に起因した異音の発生を抑制することができる。
さらに、スプリング44の当接するブラシ20a、20bの後端56からブラシホルダ32a、32bの第2接触点P2までの長手方向に沿った距離L1が、前記ブラシホルダ32a、32bの第1接触点P1と第2接触点P2との間の距離L2よりも長くなるように設定されている。そのため、ブラシの長手方向に沿った先端部と後端部とでブラシケースに対してブラシが支持されていた従来技術に係るブラシ付きモータと比較し、本願発明のブラシ20a、20bでは、第1内壁面38に接触する第1接触点P1と、第2内壁面40側で接触する凸部42(第2接触点P2)との距離を近くすることで、整流子16からの回転力がブラシ20a、20bへと付与された場合でも前記ブラシホルダ32a、32b内におけるブラシ20a、20bの変位量(傾き)を小さくすることができる。
さらにまた、整流子16との接触作用下にブラシ20a、20bがブラシホルダ32a、32b内において第2接触点P2を支点としてモーメント方向に傾動する際、スプリング44の当接するブラシ20a、20bの後端56からブラシホルダ32a、32bの第2接触点P2までの距離L1が、第1接触点P1と第2接触点P2との距離L2よりも長いため、従来技術に係るブラシ付きモータと比較してより大きな力でブラシ20a、20bの先端54を整流子16へと押し付けることが可能となる。
またさらに、ブラシ20a、20bの後端56には、整流子16の回転方向側(矢印B方向)となるブラシ20a、20bの第1側面60と前記後端56との角部が前記整流子16側(矢印C方向)に近づくように傾斜した傾斜面58を有している。そのため、後端56と接触するスプリング44の弾発力は、整流子16の回転方向と反対方向(矢印E方向)となる分力を有し、この分力によってブラシ20a、20bには、第2接触点P2となる凸部42を支点とした前記回転方向とは反対方向への回転力が生じる。そのため、この回転力によってブラシ20a、20bをより強力に固定することが可能となる。
なお、本発明に係るブラシ付きモータは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…ブラシ付きモータ 12…ヨーク
14…回転子 16…整流子
18…カバー部材 20a、20b…ブラシ
32a、32b…ブラシホルダ 36…収納室
38…第1内壁面 40…第2内壁面
42…凸部 44…スプリング
54…先端 56…後端
58…傾斜面 60…第1側面
62…第2側面 P1…第1接触点
P2…第2接触点
14…回転子 16…整流子
18…カバー部材 20a、20b…ブラシ
32a、32b…ブラシホルダ 36…収納室
38…第1内壁面 40…第2内壁面
42…凸部 44…スプリング
54…先端 56…後端
58…傾斜面 60…第1側面
62…第2側面 P1…第1接触点
P2…第2接触点
Claims (3)
- ブラシホルダに収納されたブラシを整流子に対して圧接させ通電するブラシ付きモータにおいて、
前記ブラシホルダ内において前記ブラシに接触し、該ブラシを前記整流子側に向かって付勢するスプリングを備え、該スプリングの付勢方向は、前記整流子の回転方向とは反対方向へと傾斜しており、
前記整流子の回転軸方向から見て、前記ブラシが前記ブラシホルダに対して両側面で接触し、前記ブラシの延在方向において前記整流子側となり該整流子の回転方向側となる第1接触部と、前記整流子の回転方向とは反対方向となる第2接触部と、
を有し、
前記第2接触部が、前記ブラシと前記スプリングとの接触部位と前記第1接触部との間に設けられることを特徴とするブラシ付きモータ。 - 請求項1記載のブラシ付きモータにおいて、
前記ブラシの延在方向において、前記ブラシと前記スプリングとの接触部位から前記第2接触部までの距離は、前記第1接触部と前記第2接触部との間の距離よりも長いことを特徴とするブラシ付きモータ。 - 請求項1又は2記載のブラシ付きモータにおいて、
前記スプリングは、前記整流子側とは反対側となる前記ブラシの後端に接触し、前記後端は、前記整流子の回転方向側となり前記第1接触部を有した端面と後端との頂部が前記整流子側に近づくように傾斜していることを特徴とするブラシ付きモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018044410A JP2019161821A (ja) | 2018-03-12 | 2018-03-12 | ブラシ付きモータ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2019161821A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021117292A1 (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 株式会社明電舎 | 回転機の軸接地装置 |
-
2018
- 2018-03-12 JP JP2018044410A patent/JP2019161821A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021117292A1 (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 株式会社明電舎 | 回転機の軸接地装置 |
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