JP2020054153A - モータ - Google Patents

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JP2020054153A
JP2020054153A JP2018182654A JP2018182654A JP2020054153A JP 2020054153 A JP2020054153 A JP 2020054153A JP 2018182654 A JP2018182654 A JP 2018182654A JP 2018182654 A JP2018182654 A JP 2018182654A JP 2020054153 A JP2020054153 A JP 2020054153A
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和弘 半沢
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和弘 半沢
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Abstract

【課題】モータにおいてハウジングに対する組み付け性を向上させると共に、動作時における振動及び動作音の低減を図る。【解決手段】モータ10は、出力軸30が連結された回転子14と、ハウジング12の底部24に形成され出力軸30の一方側を支持する第1軸受38を保持した第1軸受ホルダ26と、前記出力軸30の他方側を支持する第2軸受54を保持する第2軸受ホルダ56を有し前記ハウジング12の前記開口部28を覆うカバー部材18とを備えている。そして、第1軸受ホルダ26は、その内周面が本体部22の底部24に向かって徐々に拡大しつつ軸方向へと延在する拡径部42によって前記底部24と接続されると共に、前記底部24と前記第1軸受ホルダ26とが前記出力軸30の径方向において重複することがないように配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、回転子が通電作用下に回転することで回転駆動力を出力するモータに関する。
従来から、回転子に設けられた整流子に接触する一対のブラシを有し、このブラシからの電力を前記整流子を介して回転子巻線へと供給するモータが知られている。このモータは、例えば、特許文献1に開示されるように、有底筒状のヨークハウジングと、該ヨークハウジングの内部に回転自在に収納される電機子と、前記ヨークハウジングの上方開口部を閉塞する上部ブラケットとを有し、該ヨークハウジングには、前記電機子の外周面に臨むように複数の永久磁石が設けられている。
また、プレス成形されるヨークハウジングの下端部中央には、下部軸受を保持するための軸受ホルダが下方へと突出するように形成され、電機子の中心に嵌合された回転軸が下部軸受によって回転自在に支持され、前記回転軸の上部側端部は上部ブラケットに設けられた上部軸受によって回転自在に支持されている。
さらに、ヨークハウジングの底部には、軸受ホルダに対して径方向外側へと離れた位置に、モータを他部材に固定する際に用いられる螺子穴が形成されている。
特開2010−183821号公報
上述した特許文献1に係るモータでは、ヨークハウジングの下端部に対して有底円筒状の軸受ホルダをプレス成形する際、前記ヨークハウジングの下端となる底部と軸受ホルダの接続部位が曲げ加工となりゆがみが生じることがある。このゆがみによって軸受ホルダの真円度が低下し、前記軸受ホルダの内周面と下部軸受との接触面積が増加してしまうことがある。さらに、ヨークハウジングの底部に螺子穴をドリル等によって加工する際、前記底部に対して径方向へのひずみが生じ、このひずみによって軸受ホルダの内周面にさらなるひずみが生じてしまうことがある。
このように軸受ホルダの内周面に生じたひずみによって前記軸受ホルダの内周面と下部軸受との接触面積が増加することで、電機子の振動が回転軸及び下部軸受を介してヨークハウジングへと伝達されやすくなり、振動及び騒音が増加してしまうという問題がある。
また、軸受ホルダと下部軸受との接触面積が増加することで、前記下部軸受が前記軸受ホルダに対して完全に固定されてしまい、異なる2つの部材に設けられた該下部軸受と上部軸受との間に生じる径方向へのばらつきを吸収することができないという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、ハウジングに対する組み付け性を向上させると共に、動作時における振動及び動作音の低減を図ることが可能なモータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、出力軸及び電機子を有した回転子と、
電機子の挿入される第1開口を有し電機子と共に磁石を内部に収容する本体部と、第1開口とは反対側となる本体部の端部に形成される底部と、底部に設けられ出力軸の一方側を支持する第1軸受を保持した第1軸受ホルダとを有するハウジングと、
出力軸の挿入される第2開口と、出力軸の他方側を支持する第2軸受を保持する第2軸受ホルダとを有し、ハウジングの第1開口を覆うカバー部材と、
を備え、
第1軸受ホルダは、その内周面が本体部の底部に向かって徐々に拡大しながら軸方向へと延在する拡径部によって底部と接続されると共に、底部と第1軸受ホルダとが出力軸の軸方向において重複することがないように配置される。
本発明によれば、モータにおけるハウジングには、電機子の挿入される第1開口と反対側となる端部に形成された底部に第1軸受ホルダを備え、この第1軸受ホルダは、第1軸受を保持可能に設けられ、その内周面が本体部の底部に向かって徐々に拡大しながら軸方向へと延在する拡径部によって底部と接続される。また、底部と第1軸受ホルダとが出力軸の軸方向において重複することがないように配置される。
従って、ハウジングを成形する際にゆがみの生じやすい底部と第1軸受ホルダとの接合部位を、拡径部を介して第1軸受の接触する部位から離間させることで、第1軸受をゆがみの影響を受けることなく第1軸受ホルダに対して保持することが可能となる。
その結果、回転子が回転する際において、第1軸受ホルダと第1軸受との接触状態が好適に維持され、出力軸から第1軸受を介してハウジングへと伝達される振動を低減できると共に、該振動に起因した動作音も低減することができる。また、拡径部に沿って第1軸受を挿入することで第1軸受ホルダに対して容易且つ確実に組み付けることができ、しかも、第1軸受と第2軸受の径方向へのずれを第1軸受ホルダ内で好適に吸収できるため、組み付け性の向上を図ることができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、ハウジングにおいて、電機子の挿入される第1開口と反対側となる端部に形成された底部に第1軸受ホルダを備え、この第1軸受ホルダが第1軸受を保持し、且つ、その内周面が本体部の底部に向かって徐々に拡大しつつ軸方向へと延在する拡径部によって底部と接続されると共に、底部と第1軸受ホルダとが出力軸の軸方向において重複することがないように配置している。
これにより、ハウジングを成形する際にゆがみの生じやすい底部と第1軸受ホルダとの接合部位を、拡径部を介して第1軸受の接触する部位から離間させることで、第1軸受を第1軸受ホルダに対してゆがみの影響を受けることなく保持することができる。
その結果、回転子が回転する際において、第1軸受ホルダと第1軸受との接触状態が好適に維持され、出力軸から第1軸受を介してハウジングへと伝達される振動及び該振動に起因した動作音を低減させることができ、しかも、拡径部に沿って第1軸受を挿入し、且つ、第1軸受と第2軸受との径方向へのばらつきを吸収可能とすることで組み付け性の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態に係るモータの全体断面図である。 図1のモータにおける第1軸受ホルダ近傍を示す拡大断面図である。 図3Aは、図2のIIIA−IIIA線に沿った断面図であり、図3Bは、ハウジングを第1軸受ホルダ側から見た平面図である。 変形例に係るハウジングの第1軸受ホルダ近傍を示す拡大断面図である。
本発明に係るモータについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るモータを示す。
このモータ10は、図1に示されるように、ハウジング12と、該ハウジング12の内部に回転自在に収納される回転子14と、該回転子14の軸方向に沿った一端部側(矢印A方向)に設けられる整流子16と、前記ハウジング12の一端部側を閉塞するカバー部材18と、前記整流子16の外周側に設けられ接触自在な一対のブラシ20とを含んだブラシ付きモータである。
ハウジング12は、例えば、プレス成形によって有底円筒状に形成され、略一定径で軸方向(矢印A、B方向)に沿って形成された本体部22と、該本体部22における底部24の中央に対して下方(矢印B方向)へと突出した第1軸受ホルダ26とを有し、前記ハウジング12の上端部には開口部(第1開口)28が開口している。すなわち、第1軸受ホルダ26は、ハウジング12の軸方向(矢印A、B方向)において本体部22と重複することがないように形成される。
そして、本体部22の内部には、回転子14が回転自在に収納され、その中心に連結された出力軸30が前記ハウジング12の軸方向(矢印A、B方向)に沿って延在するように配置される。
また、本体部22の下端部に形成される底部24は、図1〜図3Bに示されるように、ハウジング12の軸線と直交した円盤状に形成され、その中央部に第1軸受ホルダ26が形成されると共に、この第1軸受ホルダ26の径方向外側には複数の冷却用開口34(図3B参照)が形成される。
冷却用開口34は、例えば、長円状に形成され底部24を軸方向(矢印A、B方向)に貫通すると共に、第1軸受ホルダ26に対して径方向外側へと所定距離だけ離れ、本体部22の周方向に沿って長尺となり互いに等間隔離れて形成される。そして、冷却用開口34を通じて外気がハウジング12の内部へと供給されることで、内部に収納される回転子14等が冷却される。なお、ここでは、4個の冷却用開口34を備える場合について説明する。
さらに、本体部22の底部24には、周方向に隣接した2つの冷却用開口34の間となる位置にねじの形成されたねじ孔36が形成され、例えば、ハウジング12を介してモータ10を他の部材へと固定する際に図示しない固定用ボルトがねじ孔36へと螺合される。
第1軸受ホルダ26は有底円筒状に形成され、ハウジング12の軸方向(矢印B方向)に沿って所定深さで形成され、その内部にボールベアリングからなる第1軸受38が収納される。この第1軸受ホルダ26は、該第1軸受ホルダ26の下端側(矢印B方向)に形成され第1軸受38の外周面に当接する接触部40と、前記接触部40と前記本体部22の底部24とを接続する拡径部42とを有している。
接触部40は、ハウジング12の軸方向(矢印A、B方向)に沿った略一定径となる断面円形状に形成され、第1軸受38の外周面に対して当接可能に形成され、第1軸受ホルダ26の下端部となる底壁44から上方(矢印A方向)に向かって所定高さで形成されている。
また、接触部40は、図3Aに示されるように、第1軸受38の外周径よりも大きな内周径で形成され、前記第1軸受38が内部へと挿入された際、外周面の一部のみが前記接触部40に対して接触し、且つ、前記接触部40の内周面において、第1軸受38の接触している接触面積(接触範囲)S1に対し、該第1軸受38が接触していない非接触面積(非接触範囲)S2の方が大きくなる(S1<S2)。
拡径部42は、接触部40の上端部から本体部22の底部24側(矢印A方向)に向かって徐々に拡径したテーパ状に形成され、その上端部が前記底部24と接合されている。すなわち、拡径部42は、第1軸受38の外周径よりも大きな直径で形成され、該第1軸受38の外周面に対して非接触となるように形成されている。
そして、上述した接触部40及び拡径部42を含む第1軸受ホルダ26は、ハウジング12と共にプレス成形によって一体的に形成される。
すなわち、第1軸受38は、第1軸受ホルダ26の内部に挿入された際、その外周面の一部のみが接触部40へと接触するように形成されている。
また、第1軸受ホルダ26の底壁44と第1軸受38との間にはスプリングワッシャ46が設けられ、前記第1軸受38の外輪を上方(矢印A方向)へと付勢している。
さらに、第1軸受ホルダ26における底壁44の中央には第1開口部48が開口し、前記第1軸受ホルダ26に挿通され、第1軸受38に支持された出力軸30の下端部が前記第1開口部48に挿通されている。
回転子14は、ハウジング12における本体部22の内部に収納され、中心に挿通された出力軸30が連結されると共に、その外周面には巻回されたコイルからなる複数の電機子32が設けられる。
そして、出力軸30の下端部が第1軸受38の中心に圧入されることで支持され、上端部が後述する第2軸受54の中心に圧入されることで支持される。これにより、回転子14が、第1及び第2軸受38、54を介してハウジング12及びカバー部材18の内部で回転自在に支持される。
また、出力軸30の上端部近傍には、外周側に嵌合されるように複数の整流片50からなる整流子16が設けられ、後述するカバー部材18の内部に臨むように配置されると共に、電機子32と電気的に接続されている。
さらに、回転子14に臨むハウジング12の本体部22には、その内周面に永久磁石52が設けられている。
カバー部材18は、ハウジング12の開口部28を覆うように設けられ、その中央には第2軸受54の収納される第2軸受ホルダ56が形成される。第2軸受ホルダ56は、上方(矢印A方向)に向かって突出した円筒状に形成され、その上端中央には第2開口部(第2開口)58が開口している。
この第2軸受ホルダ56には、軸方向(矢印A、B方向)に沿った内周面が略同一直径で形成され第2軸受54が内部に収納される。そして、第2軸受54に挿通された出力軸30の上端部が第2開口部58へと挿入され外部へと突出している。
また、カバー部材18には、ハウジング12の内部に収納され、整流子16に臨むように一対のブラシホルダ60が設けられ、前記ブラシホルダ60は、例えば、断面矩形状で筒状に形成され、第2開口部58を通る軸線に対して対称となる位置に配置される。
そして、ブラシホルダ60は、カバー部材18の中心側となる内周側端部が開口し、その内部にブラシ20がそれぞれ移動自在に設けられると共に、前記ブラシ20の端部とブラシホルダ60の外周側端部との間にスプリング62が設けられる。
このブラシ20は、例えば、導電性を有した金属製材料から形成され、極性の異なる正極ブラシと、負極ブラシとして機能し、それぞれ図示しないリード線を介して図示しないバッテリと電気的に接続されている。そして、ブラシ20は、スプリング62の弾発作用下に内周側に配置される整流子16側へと付勢して所定圧力で接触させている。
なお、ブラシ20は、第1軸受ホルダ26(第1軸受38)と比較して第2軸受ホルダ56(第2軸受54)に近接するように設けられている。換言すれば、図1に示されるように、モータ10の軸方向(矢印A、B方向)において、ブラシ20と第1軸受38(第1軸受ホルダ26)との離間距離L1が、前記ブラシ20と第2軸受54(第2軸受ホルダ56)との離間距離L2に対して長くなる(L1>L2)。
本発明の実施の形態に係るモータ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に前記モータ10を組み付ける場合について説明する。
先ず、回転子14を構成する出力軸30の下端部及び上端部近傍の所定位置に対して第1及び第2軸受38、54をそれぞれ圧入して固定する。
次に、第1軸受38が下方となるように回転子14をハウジング12の開口部28から内部へと挿入し、前記第1軸受38を拡径部42に沿って第1軸受ホルダ26の内部へと挿入する。この際、第1軸受38を、拡径部42に沿って下方へと移動させることで、下方へと徐々に縮径する拡径部42によって第1軸受ホルダ26の底壁44側、且つ、径方向中心に向かって好適に案内される。そして、第1軸受38は、第1軸受ホルダ26に収納されたスプリングワッシャ46に当接し、且つ、外周面の一部が接触部40へと接触した状態で収納される。
また、接触部40の内周径が、第1軸受38の外周径よりも大きく形成されているため、前記第1軸受38を第1軸受ホルダ26へと挿入した際に、その外周面の一部のみが接触部40に対して接触することとなる。そのため、第1軸受38の挿入時における接触抵抗が低減され、第1軸受ホルダ26に対して容易に挿入して組み付けることが可能となる。
そして、出力軸30の下端が第1軸受ホルダ26の第1開口部48へと挿通される。
次に、ハウジング12の開口部28を覆うようにカバー部材18を装着し、その第2開口部58に出力軸30の上端部を挿通させると共に、第2軸受54を第2軸受ホルダ56の内部へと挿入する。これにより、カバー部材18に設けられた一対のブラシ20が、スプリング62の弾発作用下に回転子14に設けられた整流子16に対してそれぞれ接触した状態となる。
この際、出力軸30は、ブラシ20に近接した第2軸受ホルダ56側を基準とし、該第2軸受ホルダ56を有したカバー部材18と、第1軸受ホルダ26を有したハウジング12との径方向へのばらつき(ずれ)を、第1軸受38が第1軸受ホルダ26内において径方向へ移動することで吸収することができる。
そのため、出力軸30に設けられた整流子16とカバー部材18に設けられたブラシ20との径方向へのずれが好適に抑制され、前記整流子16に対して前記ブラシ20を好適に押圧して接触させることができる。
換言すれば、別部材からなるハウジング12の第1軸受ホルダ26とカバー部材18の第2軸受ホルダ56の間に生じる径方向へのばらつき(ずれ)を、接触部40と第1軸受38との間に設けられた隙間と拡径部42によって吸収可能な調芯機能を有している。
そして、最後に、ハウジング12の本体部22に対してカバー部材18を図示しない締結ボルト等によって固定することでモータ10の組み付けが完了する。
次に、上述したように組み付けられたモータ10の動作について説明する。
先ず、図示しないコントローラからの制御信号によってリード線(図示せず)を通じて一方のブラシ20へと流れた電流が、このブラシ20に接触している整流子16の整流片50、該整流片50に電気的に接続された電機子32、該電機子32に電気的に接続された他方の整流片50に接触している他方のブラシ20へと流れることにより、電機子32が励磁され磁力が発生する。これにより、電機子32の磁力と永久磁石52により発生している磁力とによって回転子14がハウジング12内で回転し、それに伴って、出力軸30が回転することで回転駆動力として出力される。
この際、第1軸受38が、第1軸受ホルダ26において接触部40の一部のみに接触し、且つ、ゆがみの生じやすい本体部22の底部24に対して接触することがないため、前記第1軸受38と前記第1軸受ホルダ26とを所望の接触面積で高精度に接触させることができる。その結果、回転子14が回転した際の振動が、出力軸30から第1軸受38へと伝達された場合でも、第1軸受ホルダ26内において好適に吸収され、前記振動及び該振動に起因した動作音がハウジング12へと伝達されることが抑制される。
以上のように、本実施の形態では、モータ10を構成するハウジング12の底部24に形成された第1軸受ホルダ26において、第1軸受38の外周面に当接する接触部40と、前記底部24と前記接触部40とを接続する拡径部42とを備え、該拡径部42は、前記底部24側(矢印A方向)に向かって徐々に拡径するテーパ状に形成され、且つ、前記底部24と前記接触部40とが軸方向(矢印A、B方向)に重複することがないように形成されている。
従って、ハウジング12を成形する際にゆがみの生じやすい本体部22の底部24と第1軸受ホルダ26との接合部位が、第1軸受38に対して直接接触することがなく、該第1軸受38は、前記接合部位に対して拡径部42を介して接続された接触部40と接触しているため、ゆがみの影響を受けることなく第1軸受38を高精度に所望の接触面積で第1軸受ホルダ26に対して保持することができる。
その結果、通電作用下に回転子14が回転する際、第1軸受ホルダ26と第1軸受38との接触状態が好適に維持され、出力軸30からハウジング12へと伝達される振動を抑制できると共に、該振動に起因した動作音も抑制することができる。
また、回転子14をハウジング12内へと挿入し、出力軸30の下端部に設けられた第1軸受38を第1軸受ホルダ26へと挿入する際、本体部22側に向かって拡径した拡径部42をガイドとして挿入することで、該拡径部42に沿って第1軸受38を容易且つ確実に接触部40側へと導くことができるため、第1軸受ホルダ26に対する第1軸受38の組立性を向上できる。
さらに、回転子14をハウジング12へと組み付ける際、該ハウジング12内に設けられた永久磁石52によって前記回転子14が径方向外側へと吸引されてしまう場合でも、出力軸30の下端部に装着された第1軸受38を第1軸受ホルダ26の拡径部42に沿って下降させることで、該永久磁石52の影響を受けながらでも第1軸受ホルダ26の中心となるように第1軸受38を導きながら容易且つ確実に挿入させ組み付けることが可能となる。
さらにまた、ハウジング12における本体部22の底部24と第1軸受ホルダ26とが出力軸30の軸方向に互いに重複しないように配置している。これにより、ハウジング12を成形した際、底部24と第1軸受ホルダ26との接合部位の形状が安定しないことが多いが、第1軸受38を支持する第1軸受ホルダ26の接触部40を前記接合部位に対して軸方向へオフセットさせることで、前記接触部40における成形性を向上させることができる。その結果、第1軸受ホルダ26と第1軸受38とを所望の接触面積で接触させて保持することが可能となる。
またさらに、第1軸受ホルダ26における接触部40の内周径を第1軸受38の外周径よりも大きく形成し、出力軸30の軸方向における前記第1軸受ホルダ26と前記第1軸受38とが重なる範囲において、前記第1軸受ホルダ26と前記第1軸受38とが接触している接触面積S1に対し、第1軸受ホルダ26と前記第1軸受38とが接触していない非接触面積S2が大きくなるように設定している(図3A参照)。
これにより、第1軸受ホルダ26に対する第1軸受38の接触面積を減少させることで、ハウジング12に対する回転子14及び出力軸30からの振動の伝達がより一層抑制され、該振動に起因した動作音の発生もより低減させることができる。
また、ハウジング12及び出力軸30の軸方向において、第1軸受38とブラシ20との離間距離L1を、第2軸受54と前記ブラシ20との離間距離L2よりも長く設定している(図1参照)。すなわち、第1軸受38の設けられるハウジング12に対して第2軸受54の設けられるカバー部材18を組み付ける際に、前記第1軸受38を保持する第1軸受ホルダ26と、前記第2軸受54を保持する第2軸受ホルダ56とが径方向にずれが生じた場合でも、前記第2軸受54、前記ブラシ20及び整流子16を近接させ、且つ、前記第2軸受ホルダ56を基準として組み立てることで、前記ブラシ20と前記整流子16の間に生じる径方向へのずれを好適に抑制することができる。その結果、整流子16に対してブラシ20を確実且つ安定的に押圧して接触させることができる。
さらに、第1軸受ホルダ26には、出力軸30の軸方向と直交する底壁44と拡径部42とを接続する接触部40を備え、この接触部40が第1軸受38の外周面に対して接触することにより、軸受ホルダの内周面全面が下部軸受に対して接触していた従来技術に係るモータと比較し、第1軸受ホルダ26と第1軸受38との接触面積をさらに減少させることができ、出力軸30及び第1軸受38からハウジング12への振動の伝達をより一層抑制することができる。
さらにまた、ハウジング12の底部24に複数の冷却用開口34やねじ孔36を形成する際、該底部24に対して径方向に生じるゆがみを第1軸受ホルダ26における拡径部42によって好適に吸収できるため、第1軸受38を保持する第1軸受ホルダ26の接触部40の変形(ゆがみ)を確実に防止できる。
また、モータ10において第1軸受38を保持可能な第1軸受ホルダ26は、上述したようなテーパ状の拡径部42を有する場合に限定されるものではなく、例えば、図4に示されるハウジング80のように、その底部24に対して下方へ向かって略直交した鉛直部82と、該鉛直部82の下端から径方向内側へと延在する水平部84と、該水平部84の内縁から略直交するように下方へと延在した接触部86とからなる第1軸受ホルダ88を備えるようにしてもよい。
この第1軸受ホルダ88は、例えば、複数の段部を有した階段状に形成され、接触部86の内周面が第1軸受38の外周面に対して接触可能に形成されると共に、鉛直部82が前記接触部86よりも大径で略平行に形成されている。換言すれば、鉛直部82は、前記接触部86に対して第1軸受38からより離れた位置に形成される。
上述したようなハウジング80の第1軸受ホルダ88では、鉛直部82及び水平部84によって本体部22の底部24との接合部位が、第1軸受38に接触可能な接触部86から径方向外側に離れている。そのため、ハウジング80の成形時において底部24と鉛直部82との接合部位に生じたゆがみの影響が接触部86へと及ぶことが回避され、しかも、前記底部24に対して冷却用開口34やねじ孔36を形成した場合でも、形成時に生じたゆがみが鉛直部82及び水平部84によって好適に吸収され前記接触部86にゆがみが生じることがない。
そのため、第1軸受ホルダ88の接触部86に対して第1軸受38を所望の接触面積で接触させて保持することができるため、モータ10の動作時において出力軸30から第1軸受38を介してハウジング80へと伝達される振動を抑制できると共に、該振動に起因した動作音も抑制することができる。
なお、本発明に係るモータは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…モータ 12、80…ハウジング
14…回転子 16…整流子
18…カバー部材 22…本体部
24…底部 26、88…第1軸受ホルダ
30…出力軸 32…電機子
34…冷却用開口 36…ねじ孔
38…第1軸受 40…接触部
42…拡径部 54…第2軸受
56…第2軸受ホルダ 82…鉛直部
84…水平部 86…接触部

Claims (7)

  1. 出力軸及び電機子を有した回転子と、
    前記電機子の挿入される第1開口を有し該電機子と共に磁石を内部に収容する本体部と、前記第1開口とは反対側となる前記本体部の端部に形成される底部と、該底部に設けられ前記出力軸の一方側を支持する第1軸受を保持した第1軸受ホルダとを有するハウジングと、
    前記出力軸の挿入される第2開口と、前記出力軸の他方側を支持する第2軸受を保持する第2軸受ホルダとを有し、前記ハウジングの前記第1開口を覆うカバー部材と、
    を備え、
    前記第1軸受ホルダは、その内周面が前記本体部の底部に向かって徐々に拡大しながら軸方向へと延在する拡径部によって前記底部と接続されると共に、前記底部と前記第1軸受ホルダとが前記出力軸の軸方向において重複することがないように配置される、モータ。
  2. 請求項1記載のモータにおいて、
    前記第1軸受ホルダの内径が前記第1軸受の外径よりも大きく形成され、前記出力軸の軸方向における前記第1軸受ホルダと前記第1軸受とが重なる範囲内において、前記第1軸受ホルダと前記第1軸受とが接触している接触面積に対し、第1軸受ホルダと前記第1軸受とが接触していない非接触面積の方が大きい、モータ。
  3. 請求項1又は2記載のモータにおいて、
    前記回転子は、前記電機子及び前記出力軸と共に回転する整流子を備えると共に、前記整流子に対して押圧され接触するブラシを備える、モータ。
  4. 請求項3記載のモータにおいて、
    前記出力軸の軸方向において、前記第1軸受と前記ブラシとの離間距離が、前記第2軸受と前記ブラシとの離間距離よりも長く設定される、モータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記第1軸受ホルダは、前記出力軸の軸方向と直交する底壁と前記拡径部とを接続する接触部を有し、該接触部が前記第1軸受の外周面に対して接触する、モータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記底部には、少なくとも1つ以上の冷却用開口が設けられる、モータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記底部には、少なくとも1つ以上のねじ孔が設けられる、モータ。
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