JP2008256186A - サイレントチェーン - Google Patents

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Minoru Komada
稔 駒田
Hitoshi Ohara
均 大原
Takayuki Morimoto
孝之 森本
Yoshiaki Iwasaki
良紀 岩▲崎▼
Hideshi Hamaguchi
秀史 浜口
Shohei Adachi
祥平 足立
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    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G13/00Chains
    • F16G13/02Driving-chains
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

【課題】チェーン屈曲時における摩擦抵抗、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を小さくすることができると共に、チェーンの屈曲抵抗安定化を図ることができるサイレントチェーンを提供することを目的とする。
【解決手段】サイレントチェーン1は一対のピン孔3と一対の歯部4とを有するリンクプレート2がチェーン長手方向及びチェーン幅方向に多数配置され連結ピン7で連結されてなる。隣接して相対的に回動するリンクプレート2同士の対峙するプレート面2aの少なくとも一方のプレート面2aに、ピン孔3と同心円状にこのピン孔3の径より大きい内径を有する環状突起部5が設けられ、環状突起部5同士が接触、あるいは環状突起部5がプレート面2aに接触するため、リンクプレート2同士の当接面積が小さく、チェーン屈曲時における摩擦抵抗が減少する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スプロケットに巻掛けられて動力を伝達する伝動装置に使用するサイレントチェーンに関し、特に、隣接して相対的に回動するリンクプレート同士の対峙するプレート面に突起部を設けて接触面積を小さくし、リンクプレート同士の屈曲抵抗を小さくすると共に、チェーンの屈曲時における屈曲抵抗安定化を図ったサイレントチェーンに関する。
サイレントチェーンは、一対のピン孔と一対の歯部とを有するリンクプレートが1枚ずつ又は2,3枚重ねてチェーン長手方向及びチェーン幅方向に多数配置され、前記ピン孔に挿入した連結ピンにより連結して屈曲可能に形成され、このようなサイレントチェーンは公知(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)であり、また、サイレントチェーンとしては、チェーン幅方向に並んだリンクプレートの間に皿ばねを組み込んだばね付きサイレントチェーンも公知(例えば、特許文献3参照。)である。
従来、サイレントチェーン71は、図17,図18に示すように、一対のピン孔73と一対の歯部74とを有するリンクプレート72がチェーン長手方向及びチェーン幅方向に多数配置され連結ピン75により屈曲可能に連結され、リンクプレート72同士のプレート面が連結ピン75近傍で重なり合い、プレート面の重なり合った部分(同図の斜線記入部分)が摺動接触面72aとなり、この摺動接触面72aは平坦面となっている。
特許第3091458号公報 特開2006−144852号公報 特開2000−304105号公報
従来のサイレントチェーンは、隣接して相対的に回動する前記リンクプレート同士の対峙するプレート面の摺動接触面が平坦面で接触面積が大きいため、チェーン屈曲時における摩擦抵抗、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗が大きい、という問題がある。また、チェーン屈曲時に連結ピンを中心軸線としてリンクプレート同士が相対的に回動するとき、回動に伴って摺動接触面の接触面積が変化するため、摩擦抵抗が変動し、さらに、リンクプレートは、プレート面に微少な反り、凹凸が生じているため、接触位置、接触面積の大きさなどが一瞬一瞬で変化し、摩擦抵抗も一瞬一瞬で変動する。その結果、摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗も変動し、サイレントチェーンの屈曲抵抗安定化が図れない、という問題がある。このような問題は、リンクプレートの間に皿ばねを組み込んだばね付きサイレントチェーンの場合顕著である。
そこで、本発明は、従来技術における問題を解決し、チェーン屈曲時における摩擦抵抗、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を小さくすることができると共に、チェーンの屈曲抵抗安定化を図ることができるサイレントチェーンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る本発明は、一対のピン孔と一対の歯部とを有するリンクプレートがチェーン長手方向及びチェーン幅方向に多数配置され連結ピンにより屈曲可能に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、隣接して相対的に回動する前記リンクプレート同士の対峙するプレート面の少なくとも一方のプレート面に、前記各ピン孔と同心円状に該ピン孔の径より大きい内径を有する環状突起部が設けられているサ
イレントチェーン、としたものである。
上記目的を達成するために、請求項2に係る本発明は、一対のピン孔と一対の歯部とを有するリンクプレートがチェーン長手方向及びチェーン幅方向に多数配置され連結ピンにより屈曲可能に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、隣接して相対的に回動する前記リンクプレート同士の対峙する両方のプレート面に、前記ピン孔と同心円状に、チェーン屈曲時に相互に干渉しない突起部が設けられ、該突起部の先端が対峙する前記プレート面に接触するサイレントチェーン、としたものである。
請求項3に係る本発明は、前記請求項2に係る本発明のサイレントチェーンにおいて、前記突起部は、半円に満たない円弧状突起部である、としたものである。
請求項4に係る本発明は、前記請求項2に係る本発明のサイレントチェーンにおいて、前記突起部は、長さの短い方形状突起部である、としたものである。
請求項5に係る本発明は、前記請求項2に係る本発明のサイレントチェーンにおいて、前記突起部は、点形状突起部の集合体である、としたものである。
請求項1に係る本発明によれば、サイレントチェーンは、隣接して相対的に回動するリンクプレート同士の対峙するプレート面の少なくとも一方のプレート面に、前記各ピン孔と同心円状に該ピン孔の径より大きい内径を有する環状突起部が設けられているので、隣接するリンクプレート同士は環状突起部先端同士が接触するか、あるいは環状突起部先端が対峙するプレート面に接触することとなるため、隣接するリンクプレート同士の当接面の接触面積が小さくなり、その結果、チェーン屈曲時における摩擦抵抗を小さくすることができると共に、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を安定化することができる。
また、隣接して相対的に回動するリンクプレート同士の対峙するプレート面の少なくとも一方のプレート面に、前記各ピン孔と同心円状に該ピン孔の径より大きい内径を有する環状突起部が設けられているので、ピン孔に挿入された連結ピンと環状突起部との間に環状の空間が形成される。この空間を油溜まりとすることができるため、常時隣接するリンクプレート同士が当接している環状突起部に油を供給することが可能となる。その結果、チェーン屈曲時における摩擦抵抗をさらに小さくすることができると共に、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を安定化することができ、この油溜まりからピン孔と連結ピンとの接触面にも油が供給されるため、チェーンの摩耗伸びを抑制し、チェーンの長寿命化を図ることができる。
さらに、リンクプレート同士の対峙する両方のプレート面にピン孔と同心円状に環状突起部が設けられている場合は、サイレントチェーン製造時にリンクプレートを表裏の区別なく組み付けても環状突起部同士が当接するようになるので、製造工程を単純化できる。
請求項2に係る本発明によれば、サイレントチェーンは、隣接して相対的に回動する前記リンクプレート同士の対峙する両方のプレート面に、前記ピン孔と同心円状に、チェーン屈曲時に相互に干渉しない突起部が設けられ、該突起部の先端が対峙する前記プレート面に接触するので、隣接するリンクプレート同士の当接面の接触面積が小さくなり、その結果、チェーン屈曲時における摩擦抵抗を小さくすることができると共に、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を安定化させることができる。
請求項3〜請求項5に係る本発明によれば、サイレントチェーンは、隣接して相対的に回動する前記リンクプレート同士の対峙する両方のプレート面に設けられる突起部が、半
円に満たない円弧状突起部、長さの短い方形状突起部、あるいは点形状突起部の集合体であるので、隣接するリンクプレート同士の当接面の接触面積が小さくなり、その結果、チェーン屈曲時における摩擦抵抗を小さくすることができると共に、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を安定化させることができる。
本発明の実施例1を図1〜図4に基づいて説明する。サイレントチェーン1は、一対のピン孔3と一対の歯部4とを有するリンクプレート2が1枚ずつチェーン長手方向に交互に位置をずらせると共に、チェーン幅方向に多数配置され、これらリンクプレート2が連結ピン7で連結される。このサイレントチェーン1は、屈曲するときチェーン幅方向に隣接するリンクプレート2同士が連結ピン7を中心軸線として相対的に回動する。
図1、図2に示すように、リンクプレート2の表裏両プレート面2aには、ピン孔3と同心円状にピン孔3の径より大きい内径を有する同一寸法の環状突起部5が設けられている。このリンクプレート2で形成されたサイレントチェーン1(図3参照。)は、図4に示すように、チェーン幅方向に並んで隣接するリンクプレート2同士のプレート面2aが対峙し、リンクプレート2同士が相対的に回動し、それぞれの環状突起部5の先端5a同士が摺動接触する。図4に拡大して示すように、連結ピン7と先端5aが接触している環状突起部5との間に環状の空間6が形成され、この空間6を油溜まりとすることが可能となる。なお、図4における符号5bは環状凹部である。
この実施例1では、リンクプレート2の表裏両プレート面2aに環状突起部5が設けられているものとしたが、環状突起部5を表裏いずれか一方のプレート面2aにだけ形成し、他方のプレート面2aを平坦面としてもよい。この場合は、サイレントチェーン製造時に、環状突起部5を設けたプレート面2aと突起部のない平坦面からなるプレート面2aとが対峙するようにリンクプレート2を組み付ければよい。この場合も連結ピン7と環状突起部5との間に環状の空間が形成され、この空間が油溜まりとなる。
環状突起部5の形成に際しては、リンクプレート2のプレート面2aに環状突起部5を形成したい位置の両サイドに環状凸部を有する治具を押し当てることにより、両環状凸部の間の空間に環状突起部5を形成する。
この実施例1では、プレート面2aに形成される環状突起部5が1つのものとしたが、図5(A)に変形例として示すように、環状突起部5を2重に設けるようにしてもよい。この場合は、3つの環状凸部を有する治具をリンクプレート2に押し当てて形成する。また、図5(B)に示すように、環状突起部5を肉盛りして形成しても構わない。
以上、サイレントチェーン1の構成について説明したが、以下その作用効果を説明する。サイレントチェーン1は、隣接して相対的に回動するリンクプレート2同士の対峙するプレート面2aの一方のプレート面2a、又は両方のプレート面2aに、ピン孔3と同心円状にピン孔3の径より大きい内径を有する環状突起部5が設けられているので、隣接するリンクプレート2同士は環状突起部先端5a同士が接触するか、あるいは環状突起部先端5aがプレート面2aに接触するため、隣接するリンクプレート2同士の当接面の接触面積が小さくなり、その結果、チェーン屈曲時における摩擦抵抗を小さくすることができると共に、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を安定化することができる。また、隣接するリンクプレート2は環状突起部先端5a同士が接触するか、あるいは環状突起部先端5aがプレート面2aに接触するので、リンクプレート2同士の平行状態を維持することができる。
また、対峙するプレート面2aの一方のプレート面2a、又は両方のプレート面2aに
、ピン孔3と同心円状にピン孔3の径より大きい内径を有する環状突起部5が設けられているので、ピン孔3に挿入された連結ピン7と環状突起部5との間に環状の空間6が形成されるため、この空間を油溜まりとすると環状突起部に油が供給されることとなり、その結果、チェーン屈曲時における摩擦抵抗を更に小さくすることができると共に、屈曲抵抗を安定化することができる。さらに、ピン孔3と連結ピン7との間に油を供給することが可能となるため、チェーンの摩耗伸びを抑制し、チェーンの長寿命化を図ることができる。
さらに、リンクプレート2同士の対峙する両方のプレート面2aにピン孔3と同心円状に環状突起部5が設けられている場合は、リンクプレート2の表裏両プレート面2aに環状突起部5が設けられることになるので、サイレントチェーン製造時にリンクプレート2を表裏の区別なく組み付けても環状突起部5の先端5a同士が当接するため、チェーンの屈曲抵抗を安定化することができると共に、製造工程を単純化することができる。
本発明実施例2を図6、図7に基づいて説明する。この実施例2のサイレントチェーン(図示省略)は、前記実施例1のサイレントチェーン1と同じように、一対のピン孔13と一対の歯部14とを有するリンクプレート12が1枚ずつチェーン長手方向に交互に位置をずらせると共に、チェーン幅方向に多数配置され、これらリンクプレート12が連結ピンで連結される。このサイレントチェーンは、チェーン幅方向に隣接するリンクプレート12同士が連結ピンを中心軸線として相対的に回動する。
リンクプレート12は、図6、図7に示すように、表裏両面にプレート面12aを有すると共に、背面部12b、肩部12c、外側フランク面12d、内側フランク面12e等を有する。この実施例2のサイレントチェーンに用いるリンクプレート12は、隣接して相対的に回動する前記リンクプレート12同士の対峙する両方のプレート面12aにピン孔13と同心円状に半円に満たない長さの円弧状突起部15が設けられたものである。円弧状突起部15は、一対のピン孔13外側の外側フランク面12d上部側に設けられ、チェーン屈曲時、対峙するそれぞれのプレート面12aに設けられている円弧状突起部15同士が相互に干渉しない大きさのものである。
サイレントチェーンは、リンクプレート12がチェーン長手方向に相互に位置をずらせて連結されているため、一方のリンクプレートの円弧状突起部先端15aが隣接する他方のリンクプレート12のプレート面12aにそれぞれ接触するので、隣接するリンクプレート12同士の当接面の接触面積が小さくなり、その結果、チェーン屈曲時における摩擦抵抗を小さくすることができると共に、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を安定化させることができる。それと共に、隣接するリンクプレート12同士のそれぞれの円弧状突起部先端15aが対峙するプレート面12aにそれぞれ接触するので、リンクプレート12同士の平行状態を維持することができる。
本発明実施例3を図8〜図10に基づいて説明する。実施例3のサイレントチェーン21は、前記実施例2のサイレントチェーンとリンクプレートに設ける突起部が異なるだけである。実施例3のサイレントチェーン21に用いるリンクプレート22は、図8、図9に示すように、隣接して相対的に回動する前記リンクプレート22同士の対峙する両方のプレート面22aの一対のピン孔23の内側に、ピン孔23と同心円状に半円に満たない長さの円弧状突起部25が設けられたものである。この円弧状突起部25は、チェーンが屈曲するときに、対峙するプレート面22aに設けられている円弧状突起部25同士が相互に干渉しないような大きさである。
サイレントチェーン21は、リンクプレート22がチェーン長手方向に相互に位置をずらせて連結ピン27で連結されているため、図10に示すように、一方のリンクプレート
22の円弧状突起部先端25aが隣接する他方のリンクプレート22のプレート面22aに接触するので、隣接するリンクプレート22同士の当接面の接触面積が小さくなり、その結果、チェーン屈曲時における摩擦抵抗を小さくすることができると共に、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を安定化させることができる。それと共に、隣接するリンクプレート22同士のそれぞれの円弧状突起部先端25aがピン孔23を中央として対峙するプレート面22aにそれぞれ接触するので、リンクプレート22同士の平行状態を維持することができる。
なお、上記実施例2,3の円弧状突起部15、25の形成に際しては、リンクプレート12、22のプレート面12a、22aに突起部を形成したい位置の両サイドに凸部を有する治具を押し当てることにより、両凸部の間の空間に円弧状突起部15、25を形成するようにする。
本発明実施例4を図11〜図12に基づいて説明する。実施例4のサイレントチェーン(図示略)に用いるリンクプレート32は、図11、図12に示すように、隣接して相対的に回動する前記リンクプレート32同士の対峙する両方のプレート面32aの各ピン孔33の肩部32c側と内側フランク面32e側とに、ピン孔33と同心円状に半円に満たない長さの円弧状突起部35,35が設けられたものである。この円弧状突起部35,35は、ピン孔33を中心とした対称位置にあり、チェーンが屈曲するときに、対峙するプレート面32aに設けられている円弧状突起部35,35同士が相互に干渉しないような大きさである。
そして、サイレントチェーンは、リンクプレート32がチェーン長手方向に相互に位置をずらせて連結されているため、一方のリンクプレート32の円弧状突起部先端35aが隣接する他方のリンクプレート32のプレート面32aに接触するので、隣接するリンクプレート32同士の当接面の接触面積が小さくなり、その結果、チェーン屈曲時における摩擦抵抗を小さくすることができると共に、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を安定化させることができる。それと共に、隣接するリンクプレート32同士のそれぞれの円弧状突起部先端35aがピン孔33を中央として対峙するプレート面32aにそれぞれ接触するので、リンクプレート32同士の平行状態を維持することができる。
本発明実施例5を図13、図14に基づいて説明する。実施例5のサイレントチェーン(図示略)に用いるリンクプレート42は、図13、図14に示すように、隣接して相対的に回動する前記リンクプレート42同士の対峙する両方のプレート面42aの各ピン孔43の外側フランク面42d側と背面部42b中央寄り側とに、ピン孔43と同心円状に半円に満たない長さの円弧状突起部45,45が設けられたものである。この円弧状突起部45,45は、ピン孔43を中心とした対称位置にあり、チェーンが屈曲するときに、対峙するプレート面42aに設けられている円弧状突起部45,45同士が相互に干渉しないような大きさである。
そして、サイレントチェーンは、リンクプレート42がチェーン長手方向に相互に位置をずらせて連結されているため、一方のリンクプレート42の円弧状突起部先端45aが隣接する他方のリンクプレート42のプレート面42aに接触するので、隣接するリンクプレート42同士の当接面の接触面積が小さくなり、その結果、チェーン屈曲時における摩擦抵抗を小さくすることができると共に、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を安定化させることができる。それと共に、隣接するリンクプレート42同士のそれぞれの円弧状突起部先端45aがピン孔43を中央として対峙するプレート面42aにそれぞれ接触するので、リンクプレート42同士の平行状態を維持することができる。
なお、上記実施例4、5の円弧状突起部35、45形成の際は、リンクプレート32、
42のプレート面32a、42aの突起部を形成したい位置の裏面側に凸部を有する治具を押し当て、その反対側の表面に円弧状突起部35、45を突出させる。
本発明実施例6を図15に基づいて説明する。実施例6のサイレントチェーン(図示略)に用いるリンクプレート52は、図15に示すように、隣接して相対的に回動する前記リンクプレート52同士の対峙する両方のプレート面52aの一対のピン孔53の両外側、すなわち外側フランク面52d側に、ピン孔53と同心円状に長さの短い方形状突起部55が設けられたものである。この方形状突起部55は、チェーン屈曲時に、対峙するプレート面52aに設けられている方形状突起部55同士が相互に干渉しない大きさである。
そして、サイレントチェーンは、リンクプレート52がチェーン長手方向に相互に位置をずらせて連結されているため、一方のリンクプレート52の方形状突起部55の先端が隣接する他方のリンクプレート52のプレート面52aに接触するので、隣接するリンクプレート52同士の当接面の接触面積が小さくなり、その結果、チェーン屈曲時における摩擦抵抗を小さくすることができると共に、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を安定化させることができる。
本発明実施例7を図16に基づいて説明する。実施例7のサイレントチェーン(図示略ん)に用いるリンクプレート62は、図16に示すように、隣接して相対的に回動する前記リンクプレート62同士の対峙する両方のプレート面62aの一対のピン孔63の両外側、すなわち外側フランク面62d側に、ピン孔63と同心円状に円弧状に並べられた点形状突起部65の集合体が外側フランク面62d側に設けられたものである。この点形状突起部65は、チェーン屈曲時に、対峙するプレート面62aに設けられている点形状突起部65の集合体同士が相互に干渉しないような大きさである。
そして、サイレントチェーンは、リンクプレート62がチェーン長手方向に相互に位置をずらせて連結されているため、一方のリンクプレート62の点形状突起部65の先端が隣接する他方のリンクプレート62のプレート面62aに接触するので、隣接するリンクプレート62同士の当接面の接触面積が小さくなり、その結果、チェーン屈曲時における摩擦抵抗を小さくすることができると共に、この摩擦抵抗に起因する屈曲抵抗を安定化させることができる。
以上、実施例1〜7として、リンクプレートを1枚ずつチェーン長手方向及びチェーン幅方向に位置をずらせて配置したサイレントチェーンについて説明したが、リンクプレートを2,3枚ずつ重ねてチェーン長手方向及びチェーン幅方向に位置をずらせて配置したサイレントチェーン(特許文献2参照。)の場合は、隣接して相対的に回動するリンクプレートの対峙するプレート面に突起部を設ければよい。また、本発明のサイレントチェーンは、連結ピンとして丸ピンのほかにロッカーピンを用いたものでもよく、また、背面駆動可能なサイレントチェーンでも構わない。
本発明実施例1のサイレントチェーンに用いるリンクプレートの正面図である。 図1のX−X線断面図である。 実施例1のサイレントチェーンの要部を示す一部正面図である。 図3のX−X線断面図である。 (A)は実施例1におけるリンクプレートの変形例の要部を示す一部断面図、(B)はリンクプレートの他の変形例の要部を示す一部断面図である。 実施例2のサイレントチェーンに用いるリンクプレートの正面図である。 図6のX−X線断面図である。 実施例3のサイレントチェーンに用いるリンクプレートの正面図である。 図8のX−X線断面図である。 実施例3のサイレントチェーンの要部を示す一部断面図である。 実施例4のサイレントチェーンに用いるリンクプレートの正面図である。 図11に示すリンクプレートの平面図である。 実施例5のサイレントチェーンに用いるリンクプレートの正面図である。 図13に示すリンクプレートの平面図である。 実施例6のサイレントチェーンに用いるリンクプレートの正面図である。 実施例7のサイレントチェーンに用いるリンクプレートの正面図である。 従来のリンクプレートの正面図である。 従来のサイレントチェーンの要部を示す一部正面図である。
符号の説明
1 サイレントチェーン 2 リンクプレート
2a プレート面 3 ピン孔
4 歯部 5 環状突起部
5a 先端 5b 環状凹部
6 空間 7 連結ピン
12 リンクプレート 12a プレート面
12b,42b 背面部 12c,32c 肩部
12d,42d,52d,62d 外側フランク面
12e,32e 内側フランク面
13,23,33,43,53,63 ピン孔
14 歯部 15 円弧状突起部
15a 先端
21 サイレントチェーン 22 リンクプレート
22a プレート面 25 円弧状突起部
25a 先端 27 連結ピン
32 リンクプレート 32a プレート面
35 円弧状突起部 35a 先端
42 リンクプレート 42a プレート面
45 円弧状突起部 45a 先端
52 リンクプレート 52a プレート面
55 方形状突起部 62 リンクプレート
62a プレート面 65 点形状突起部

Claims (5)

  1. 一対のピン孔と一対の歯部とを有するリンクプレートがチェーン長手方向及びチェーン幅方向に多数配置され連結ピンにより屈曲可能に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、
    隣接して相対的に回動する前記リンクプレート同士の対峙するプレート面の少なくとも一方のプレート面に、前記各ピン孔と同心円状に該ピン孔の径より大きい内径を有する環状突起部が設けられていることを特徴とするサイレントチェーン。
  2. 一対のピン孔と一対の歯部とを有するリンクプレートがチェーン長手方向及びチェーン幅方向に多数配置され連結ピンにより屈曲可能に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、
    隣接して相対的に回動する前記リンクプレート同士の対峙する両方のプレート面に、前記ピン孔と同心円状に、チェーン屈曲時に相互に干渉しない突起部が設けられ、該突起部の先端が対峙する前記プレート面に接触することを特徴とするサイレントチェーン。
  3. 前記突起部は、半円に満たない円弧状突起部であることを特徴とする請求項2記載のサイレントチェーン。
  4. 前記突起部は、長さの短い方形状突起部であることを特徴とする請求項2記載のサイレントチェーン。
  5. 前記突起部は、点形状突起部の集合体であることを特徴とする請求項2記載のサイレントチェーン。
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