JP4748575B2 - 光ファイバライトガイドの端末部保護機構 - Google Patents
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Description
まず,図1は本発明の機構を適用した光ファイバライトガイドの端末部の外観を模式的に示す正面図,図2は縦断面図,また図3は斜視図である。
これらの図に示すように,本発明では,光ファイバ束1を構成する多数本の光ファイバ素線2の夫々の端部の被覆を除去し,この被覆除去部分3に対応する光ファイバ束1の先端側にガラスパイプ4を嵌合して加熱手段により加熱し,光ファイバ素線2の端部をガラスパイプ4と共に溶融させることにより,束ねた多数本の光ファイバ素線2のクラッド5が溶融により一体化された端末部6を形成した光ファイバライトガイドにおいて,光ファイバ束1は光ファイバ素線2の被覆除去部分3を,ガラスパイプ4の端部との間に隙間7を形成するように被覆部分8と共に保護チューブ9で保持すると共に,保護チューブ9とガラスパイプ4の端部間の隙間7に不透明の耐熱保護材10を充填した構成を特徴としている。図3の斜視図に示すように,溶融が良好に成された場合には,全ての光ファイバ素線2のクラッド5が,模式的に示すように六角形となって隣接するクラッドと当接するように溶融一体化し,光の入射効率が非常に高い構造が形成される。尚,符号5cは各光ファイバ素線2のコアである。
まず装置を模式的に示す図4において,符号11は真空ポンプ12に連なる縦長の真空チャンバであり,この真空チャンバ11を,その軸13の回りに回転可能とするように基体14に支持する。真空チャンバ11を回転可能とする構成は適宜であり,例えば基体14はガラス旋盤を利用し,この右側のチャックに真空チャンバ11を固定して,この真空チャンバ11を回転可能に支持している。基体14にはバーナー台15をレール16により,上記軸13と平行な方向に移動可能に構成している。バーナー台15にはバーナー17を装置しており,このバーナー17は酸水素バーナーとして構成しており,マスフローメーター18を介して酸素ボンベ19と水素ボンベ20に接続している。尚,符号21は圧力計である。
1.まず図6において,光ファイバ束1の端部をクリップ23等で軽く押さえ,光ファイバ素線2を拡げる。
2.次いで拡げた端部を,例えば先端6〜7cm程度を濃硫酸等の処理液により処理して光ファイバ素線2の被覆を除去した後,水やエタノール等を用いて洗浄を行う。こうして被覆を除去した被覆除去部分を,上述したように符号3で示し,また被覆を除去していない部分,即ち,ここで云う被覆部分を符号8で示している。
3.次いで図7においては,拡がっている光ファイバ束1の被覆除去部分3の端部をエタノールに浸して穂先を揃え,これに図7,図8に示すようにガラスパイプ4(例えばバイコールや石英ガラス)を嵌合し,光ファイバ束1の被覆除去部分3の先端1〜2cmをガラスパイプ4から突出させる。この後,再度エタノールで超音波洗浄を行う。この超音波洗浄には,被覆除去部分3を整列させる効果もある。その後,ヒートガン等により熱風を当てて乾燥させる。
4.次いで図9では,光ファイバ束1を真空チャンバ11に気密的に支持するために,光ファイバ束1に治具24を嵌合する。
5.治具24の内径はガラスパイプ4の外形よりも僅かに大きいものとし,図10に示すようにガラスパイプ4の端部にテフロン(登録商標)シール25等のシール材を施して,図11に示すように治具24をガラスパイプ4に嵌合した際に,テフロン(登録商標)シール25により気密を確保する構成とする。
6.次いで図12に示すように光ファイバ束1を治具24により真空チャンバ11の貫通支持部26にOリング等を用いて気密的に支持する。
7.次に,真空チャンバ11を回転させた状態で,バーナー17に点火し,水素炎の状態において,図13に示すように,治具24側の1cm程度を除いて,ガラスパイプ4の部分と先端の光ファイバ束1の部分を往復させながらじっくりと炙る。この過程により,光ファイバ束1に付着していたエタノールや水等の洗浄液を蒸発して除去することができる。また,被覆の残留物,塵や埃を燃焼させて炭化させ,後工程の真空吸引により除去する効果もある。
8.次いでバーナー17を酸水素炎とし,まず図14に示すようにガラスパイプ4の先端から突出している光ファイバ束1の被覆除去部分3の先端を炙る。この過程では,炙られた光ファイバ束1の状態により酸水素炎の火力状態を知ることができ,こうして適切な火力に調節を行うことができる。
9.前過程において火力を適切に調節したら,図15に示すようにバーナー17を徐々に図中右側に移動して,まずガラスパイプ4の,先端から突出している直ぐの部分を炙る。例えば5〜10分程度炙って,この部分の光ファイバ束1の被覆除去部分3を十分に溶融させる。
10.次いで図16に示すように,バーナー17を徐々に図中右側に移動して,まずガラスパイプ4の先端部分を炙り,例えば5〜10分程度炙って,この部分のガラスパイプ4を十分に溶融させる。
11.次いで図17に示すように,バーナー17を更に図中右側に移動して,ガラスパイプ4の先端部分のみを炙って,この部分のガラスパイプ4を十分に溶融させる。
12.前工程においてガラスパイプ4の先端部分が十分に溶融したことを確認したら,真空ポンプ2を運転して真空チャンバ11からの真空吸引を開始する。真空吸引を開始してから,ある時間が経過すると,回転により均一に加熱されたガラスパイプ4と光ファイバ束1の被覆除去部分3の端部が次第に溶融し,溶融したガラスパイプ4の部分が真空チャンバ11を介して加わる真空圧により内部に吸引されて縮径し,光ファイバ束1の外周を内側に押すため,図18に示すように次第に凹んでくる。そして時間が経過すると,光ファイバ素線2のクラッド間の隙間が次第に埋まっていって透明になって行く。このような透明部分28においては,図3に示したように,全ての光ファイバ素線2の被覆除去部分3のクラッドが,模式的に示すように六角形となって隣接するクラッドと当接するように溶融一体化し,光の入射効率が非常に高い構造が形成される。
13.時間が経過して真空チャンバ11内が十分な真空状態に達したら,バーナー17を更に右側に移動して,図19に示すように透明部分28を拡大する。
14.次いで,図20に示すようにバーナー17の酸水素炎27をガラスパイプ4の部分から外して,透明部分28の長さが所定の長さ以上有るかを確認する。
15.図20に示すように,溶融して真空により凹んだ個所と,溶融していない個所の間には大きな曲率の曲がり部29が生じており,このままでは,外周側の光ファイバ素線2に曲がり損失が生じてしまう。
16.そこで次に,図21に示すように,バーナー17の酸水素炎27を曲がり部29にもたらし,左右に移動させながら曲がり部29を炙り,曲がり部を均して,図22の状態とする。
17.以上の過程により溶融処理が完了し,次には冷却時間経過後,図23に示すように端末加工した光ファイバ束1を治具24ごと真空チャンバ11から取り外す。
18.次いで図24に示すように治具24をガラスパイプ4から外した後,図25に示すようにテフロン(登録商標)シール25を取り除く。
19.次いで図26に示すように,研磨代が含まれるように透明部28の適所を横断方向に切断する。
20.次いで図27に示すように,光ファイバ束1の被覆部分8と被覆除去部分3を,ガラスパイプ4の端部との間に隙間7を形成するように熱収縮チューブ等の保護チューブ9で保持する。
21.次いで図28に示すように,保護チューブ9とガラスパイプ4の端部間の隙間7に,例えば白色のセラミックス系接着剤等の不透明の耐熱保護材10を充填して端末部6の加工を完了する。
1.束ねた多数本の光ファイバ素線のクラッドが溶融により一体化された端末部を形成した光ファイバライトガイドにおいて,被覆除去部分を,被覆部分と共に熱収縮チューブ等の保護チューブにより,束として保持し,そして保護することができる。
2.以上の構成であることから,端末部にハイパワーレーザ等のレーザー光源から高出力レーザー光を入射させた場合において,入射光が外周側のガラスパイプ内を透過した場合にも,透過した入射光は,不透明の耐熱保護材に遮られるため,光ファイバ素線の被覆や保護チューブの焼損を防止することができる。
3.不透明の耐熱保護材として,例えば,白色のセラミック系接着剤を使用すると,自体の耐熱性と光の反射作用により,耐熱保護材自体の焼損を防止することができる。
2 光ファイバ素線
3 被覆除去部分
4 ガラスパイプ
5 クラッド
5c コア
6 端末部
7 隙間
8 被覆部分
9 保護チューブ
10 耐熱保護材
11 真空チャンバ
12 真空ポンプ
13 軸
14 基体
15 バーナー台
16 レール
17 バーナー
18 マスフローメーター
19 酸素ボンベ
20 水素ボンベ
21 圧力計
22 束バンド
23 クリップ
24 治具
25 テフロン(登録商標)シール
26 貫通支持部
27 火炎
28 透明部
29 曲がり部
Claims (3)
- 光ファイバ束を構成する多数本の光ファイバ素線の夫々の端部の被覆を除去し,この被覆除去部分に対応する前記光ファイバ束の先端側にガラスパイプを嵌合して加熱手段により加熱し,前記光ファイバ素線の端部を前記ガラスパイプと共に溶融させることにより,束ねた多数本の前記光ファイバ素線のクラッドが溶融により一体化された端末部を形成した光ファイバライトガイドにおいて,前記ガラスパイプは前記端末部への入射光に対して透過性を有し,また前記光ファイバ束は,前記光ファイバ素線の前記被覆除去部分を,前記ガラスパイプの端部との間に隙間を形成するように被覆部分と共に保護チューブで保持すると共に,前記保護チューブと前記ガラスパイプの端部間の隙間に,前記端末部への入射光に対して不透明の耐熱保護材を充填したことを特徴とする光ファイバライトガイドの端末部保護機構。
- 保護チューブは,熱収縮チューブとすることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバライトガイドの端末部保護機構。
- 耐熱保護材は,白色のセラミック系接着剤とすることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバライトガイドの端末部保護機構。
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