JP2009138815A - 一方向クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの低減を図ることができる一方向クラッチを提供する。
【解決手段】一方向クラッチ1は、軸部材2に設けられた一方向クラッチであって、外軸3と、ローラ6と、捩りコイルばね7と、を備えている。外軸3は軸部材2の外周側に配置されている。ローラ6は軸部材2と外軸3との半径方向間に配置されている。捩りコイルばね7は、捩りばね力を利用してローラ6に対して押圧力を付与する。
【選択図】図3

Description

本発明は、弾性部材を利用した一方向クラッチに関する。
従来の一方向クラッチは、例えば、外軸と、複数のローラと、複数の弾性部材と、を備えている。外軸は軸部材の外周側に配置されており、環状の本体部と、本体部から半径方向内側へ突出する複数の突出部と、を有している。隣り合う突出部の回転方向間には、ローラおよび弾性部材が配置されている。弾性部材はローラを回転方向の一方側へ押圧している(例えば、特許文献1を参照)。
特開2003−214461号公報
従来の一方向クラッチでは、弾性部材として、例えばコイルスプリングが用いられている。コイルスプリングを用いる場合、コイルスプリングの先端にキャップを設ける必要があるため、部品点数が多くなる。この結果、従来の一方向クラッチでは、製造コストの低減が図りにくい。
本発明の課題は、製造コストの低減を図ることができる一方向クラッチを提供することにある。
第1の発明に係る一方向クラッチは、軸部材に設けられた一方向クラッチであって、外軸と、ローラと、捩りコイルばねと、を備えている。外軸は軸部材の外周側に配置されている。ローラは軸部材と外軸との半径方向間に配置されている。捩りコイルばねは、捩りばね力を利用してローラに対して押圧力を付与する。
この一方向クラッチでは、捩りコイルばねを用いているため、コイルスプリングを用いる場合とは異なり、キャップやガイドが不要となる。これにより、構造の簡素化が可能となり、製造コストの低減を図ることができる。
第2の発明に係る一方向クラッチは、第1の発明の一方向クラッチにおいて、捩りコイルばねが外軸に回転可能に支持されている。
第3の発明に係る一方向クラッチは、第2の発明の一方向クラッチにおいて、外軸が、環状の本体部と、突出部と、を有している。突出部は、本体部から半径方向内側に延びており、軸方向に延びる支持孔を有している。捩りコイルばねは、支持孔に挿入された支持部と、ローラと当接する当接部と、支持部および当接部を弾性的に連結し押圧力を発生する弾性部と、を有している。
ここで、支持孔としては、貫通孔および貫通していない孔が挙げられる。
第4の発明に係る一方向クラッチは、第3の発明の一方向クラッチにおいて、弾性部が外軸の軸方向側方に配置されている。
第5の発明に係る一方向クラッチは、第3または第4の発明の一方向クラッチにおいて、弾性部が支持孔よりも半径方向外側に配置されている。
第6の発明に係る一方向クラッチは、第3から第5のいずれかの発明の一方向クラッチにおいて、外軸の軸方向側方に配置されたカバーをさらに備えている。カバーは、外軸との軸方向間に支持部を収容するとともに支持部と軸方向に当接可能な規制部を有している。
第7の発明に係る一方向クラッチは、第3から第6のいずれかの発明の一方向クラッチにおいて、軸方向から見た場合に、当接部が円筒状のローラと複数の箇所で当接している。
第8の発明に係る一方向クラッチは、第3から第7のいずれかの発明の一方向クラッチにおいて、軸方向から見た場合に、当接部がローラに沿った形状を有している。
本発明に係る一方向クラッチでは、捩りコイルばねを利用することにより製造コストの低減を図ることができる。
以下、添付の図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
<一方向クラッチの全体構成>
図1および図2を用いて、一実施形態に係る一方向クラッチ1の全体構成について説明する。図1は一方向クラッチ1の平面概略図である。図2は一方向クラッチ1のI−I断面図である。図1において、矢印R1が軸部材2の回転方向を示しており、矢印R2がその反対方向を示している。図2に示すO−O線が軸部材2の回転軸である。
図1に示すように、軸部材2と他の部材(図示せず)との特定の一方向における相対回転を規制するために、一方向クラッチ1が軸部材2の外周側に設けられている。ここでは、一方向クラッチ1は、軸部材2に対する他の部材(図示せず)のR1方向への回転を規制し、軸部材2に対する他の部材のR2方向への回転を許容する。
具体的には、一方向クラッチ1は、外軸3と、複数のローラ6と、複数の捩りコイルばね7と、を有している。外軸3は軸部材2の外周側に配置されている。ローラ6は軸部材2と外軸3との半径方向間に配置されている。捩りコイルばね7はローラ6に概ねR1方向へ押圧力を付与している。
一方向クラッチ1は、さらに、外軸3の軸方向側方に配置されたカバー4およびプレート9を有している。図2に示すように、カバー4は外軸3の第1側面3aを覆うように配置されている。プレート9は外軸3の第2側面3bを覆うように配置されている。
<外軸およびローラ>
外軸3は、軸部材2の外周側に配置されており、他の部材(図示せず)が固定されている。外軸3は、軸部材2の外周側に配置された概ね環状の本体部31と、本体部31から半径方向内側へ突出する複数の突出部32と、を有している。
本体部31は軸方向に突出する環状突起31bを有している。環状突起31bの内周側にはカバー4が嵌め込まれている。環状突起31bはカバー4の半径方向の位置決めを行っている。
突出部32は軸部材2の回転方向において概ね等ピッチで配置されている。突出部32にはリベット34によりカバー4が固定されている。突出部32が軸部材2の外周面と接触しないように、突出部32と軸部材2との半径方向間には隙間が形成されている。
隣り合う突出部32の回転方向間であって本体部31と軸部材2との半径方向間には、ローラ6が配置されている。ローラ6は、軸部材2と外軸3との相対回転を規制あるいは許容するための円柱状の部材である。ローラ6は外軸3に支持される捩りコイルばね7により概ねR1方向に押し付けられている。ローラ6が軸部材2と外軸3との半径方向間に配置されていると言うこともできる。さらには、ローラ6が配置されている空間として、外軸3がポケット11を有しているとも言える。ポケット11は、本体部31の半径方向内側であって隣り合う突出部32の回転方向間に形成されている。
隣り合う突出部32の回転方向間において、本体部31は傾斜部31aを有している。傾斜部31aは、概ね平面であり、R1方向にいくにしたがって軸部材2に近づくように傾斜している。このため、傾斜部31aと軸部材2との間に形成される半径方向隙間は、R1方向へいくにしたがって徐々に小さくなる。
例えば、ポケット11のR2側半分では半径方向隙間がローラ6の外径よりも大きく設定されているため、軸部材2と傾斜部31aとの間でローラ6は回転可能である。一方、ポケット11のR1側半分では、半径方向隙間がローラ6の外径よりも小さく設定されているため、軸部材2と傾斜部31aとの間にローラ6が挟み込まれ、ローラ6を介して軸部材2および外軸3の相対回転が規制される。この状態で、ローラ6のR1側の突出部32とローラ6との回転方向間には隙間が確保されている。捩りコイルばね7によりローラ6がR1方向へ押圧されているため、外軸3に対して軸部材2がR1方向へ回転すると、軸部材2と傾斜部31aと間にローラ6が挟み込まれやすい。
<捩りコイルばね>
図3〜図6を用いて、捩りコイルばね7およびその周辺の構成について説明する。図3および図4は捩りコイルばね7およびその周辺の部分平面図である。図3はカバー4がない状態を示している。図4はカバー4がある状態を示している。図5は捩りコイルばね7およびその周辺の部分断面図である。図6は捩りコイルばね7の単体図(圧縮状態)である。
図3〜図5に示すように、ローラ6をR1方向へ押圧するために、一方向クラッチ1には複数の捩りコイルばね7が設けられている。図6に示すように、捩りコイルばね7は、1本の線材から構成されており、ばね本体73(弾性部の一例)と、支持部71と、当接部72と、を有している。
ばね本体73は、捩りばね力を発生させるためにコイル状に巻かれている部分である。図5に示すように、本実施形態では、ばね本体73は外軸3の軸方向側方(カバー4側)に配置されている。ばね本体73により支持部71および当接部72が弾性的に連結されている。
図6に示すように、支持部71は、外軸3に支持される部分であり、第1支持部71aと、第2支持部71bと、を有している。第1支持部71aは、ばね本体73の第1端部73a(より詳細には、外軸3側に配置された端部)に連結されており、第1端部73aから外軸3の第1側面3aに沿って延びている。
図3〜図5に示すように、外軸3の突出部32は軸方向に貫通する支持孔35を有している。第2支持部71bは、第1支持部71aの端部から軸方向に延びており、支持孔35に挿入されている。支持孔35の内径は第2支持部71bの外径よりも大きいため、支持孔35内で第2支持部71bは回転可能である。このように、突出部32の支持孔35および支持部71により、ばね本体73が外軸3に対して支持されている。
図3に示すように、当接部72は、ローラ6に押圧力を伝達する部分であり、ローラ6と当接している。具体的には図6に示すように、当接部72は、根元部72aと、第1当接部72bと、中間部72cと、第2当接部72dと、を有している。
根元部72aは、ばね本体73の第2端部73b(より詳細には、外軸3と反対側に配置された端部)に連結された部分であり、第2端部73bから軸方向に延びている。根元部72aの端部はポケット11内に配置されている。
図3に示すように、第1当接部72bは、根元部72aの端部から概ね半径方向内側へ延びる部分であり、ローラ6と当接している。第1当接部72bがローラ6と複数の箇所で当接するように、第1当接部72bはローラ6の外形に概ね沿った形状を有している。具体的には図6に示すように、軸方向から見た場合、ローラ6の外形に概ね沿うように、第1当接部72bは中央付近で折れ曲がっている。これにより、例えば、第1当接部72bは、2点(点P1およびP2)においてローラ6と当接している。
図6に示すように、中間部72cは第1当接部72bの端部から軸方向に延びており、第1当接部72bと第2当接部72dとを連結している。図5に示すように、中間部72cの長さはローラ6の軸方向寸法よりも若干短い。
図6に示すように、第2当接部72dは、中間部72cの端部から概ね半径方向外側へ延びる部分であり、第1当接部72bと同様にローラ6と当接している。第2当接部72dは第1当接部72bとほぼ同じ形状を有している。具体的には、軸方向から見た場合、ローラ6の外形に概ね沿うように、第2当接部72dは中央付近で折れ曲がっている。これにより、例えば、第2当接部72dは、2点(点P3およびP4)においてローラ6と当接している。
図3および図4に示す状態は、外軸3の傾斜部31aと軸部材2との間にローラ6が挟み込まれている状態である。この状態で、ローラ6と突出部32の支持孔35との間で捩りコイルばね7は回転方向に圧縮されているため、ローラ6は常にR1方向に押圧されている。
<カバー>
図2および図5に示すように、ローラ6および捩りコイルばね7が脱落しないように、外軸3の軸方向側方にはカバー4が配置されている。具体的には、カバー4は、外軸3の第1側面3aを覆うように配置された概ね円板状の部材であり、カバー本体41と、カバー本体41から半径方向外側へ延びる複数の固定部42と、を有している。
図2に示すように、固定部42はリベット34により外軸3に固定されている。外軸3の突出部32に対応するようにカバー部43が配置されている。隣り合う固定部42の回転方向間にはローラ6およびポケット11が配置されている。
固定部42のR2側には、カバー部43が設けられている。カバー部43は、カバー本体41から半径方向外側へ延びており、ローラ6の軸方向側方に配置されている。カバー部43は固定部42よりも半径方向の寸法が小さい。例えば、カバー部43の半径方向寸法は固定部42の半径方向寸法の概ね半分である。ローラ6は固定部42と軸方向に当接可能である。これにより、ローラ6がポケット11から脱落するのを防止できる。
固定部42のR1側には、規制部44が設けられている。規制部44は、捩りコイルばね7の支持部71(より詳細には、第1支持部71a)を覆うように設けられており、カバー本体41から半径方向外側に(固定部42からR2方向に)延びている。
図4に示すように、規制部44は突出部32と対向するように配置された凹部44aを有している。凹部44aには第1支持部71aが収容されている。捩りコイルばね7の回転方向への移動がカバー4により規制されないように、凹部44aの範囲は第1支持部71aの可動範囲よりも広い。
図5に示すように、規制部44は凹部44a内に形成された支持面44bを有している。支持面44bは外軸3と軸方向に対向している。外軸3の第1側面3aと支持面44bとの間に、第1支持部71aが配置されている。第1側面3aと支持面44bとの間には、第1支持部71aの径よりも大きい隙間が確保されている。支持面44bは第1支持部71aと軸方向に当接可能であるため、第1支持部71aの軸方向の移動は第1側面3aおよび支持面44bの軸方向間で規制されている。
カバー4の形状を別の観点から説明する。カバー4はカバー本体41、固定部42、カバー部43および規制部44を有しているが、カバー4が複数の切欠き45を有している、と考えることもできる。具体的には図1および図4に示すように、切欠き45は、回転方向に概ね等ピッチで配置されており、ローラ6および捩りコイルばね7に対応して設けられている。切欠き45内には、捩りコイルばね7のばね本体73が配置されている。後述するように、ばね本体73は主に回転方向に移動するため、ばね本体73の移動する空間を確保する必要がある。ここでは、ばね本体73の移動空間が切欠き45として確保されている。
図5に示すように、ばね本体73の軸方向寸法はカバー4(より詳細には、固定部42、カバー部43および規制部44)の軸方向寸法(厚み)よりも小さいため、ばね本体73はカバー4よりも軸方向に突出していない。このため、
<プレート>
図2および図5に示すように、ローラ6が脱落しないように、外軸3の軸方向側方にはプレート9が配置されている。具体的には、プレート9は、外軸3の側面を覆うように外軸3に嵌め込まれた環状の部材であり、円板状のプレート本体91と、筒状部92と、を有している。筒状部92は、プレート本体91の外周部から軸方向に延びており、外軸3の外周部に嵌め込まれている。プレート本体91はカバー4と反対側の外軸3の第2側面3bを覆っている。これにより、ローラ6の脱落を防止できる。
<一方向クラッチの動作>
図7を用いて一方向クラッチ1の動作について説明する。図7はローラ6および捩りコイルばね7の動作説明図である。
図1において、外軸3に対してR1方向に軸部材2が回転すると、ローラ6が捩りコイルばね7によりR1方向へ押圧されているため、外軸3の傾斜部31aと軸部材2との間にローラ6が挟み込まれる。この結果、ローラ6により軸部材2および外軸3の相対回転が規制され、外軸3が軸部材2と一体回転する。これにより、軸部材2のR1方向の動力がローラ6を介して外軸3に伝達される。
一方、外軸3に対してR2方向に軸部材2が回転すると、捩りコイルばね7の押圧力に逆らってR2方向にローラ6が移動する。この結果、傾斜部31aと軸部材2との間でローラ6が回転可能となり、外軸3が軸部材2に対して回転可能となる。これにより、軸部材2から外軸3への動力伝達が遮断される。
このとき、ローラ6のR2方向への移動に伴い、捩りコイルばね7の当接部72がローラ6に押されて、捩りコイルばね7が圧縮される。この結果、図7に示すように、支持孔35に挿入された第2支持部71bを支点として支持部71がR2方向へ回転し、ばね本体73がR2方向および半径方向外側へ移動する。ばね本体73が切欠き45内を移動する。当接部72がローラ6と4点(点P1〜P4)で当接しているため、捩りコイルばね7がローラ6を押圧する状態および捩りコイルばね7の姿勢が安定する。
また、支持部71の第1支持部71aが規制部44の凹部44aに収容されているため、捩りコイルばね7が脱落する方向に動いても、第1支持部71aが規制部44の支持面44bに当接する。これにより、捩りコイルばね7の動作が安定する。
<特徴>
一方向クラッチ1の特徴は以下の通りである。
(1)
この一方向クラッチ1では、捩りコイルばね7を用いているため、コイルスプリングを用いる場合とは異なり、キャップやガイドが不要となる。これにより、構造の簡素化が可能となり、製造コストの低減を図ることができる。
(2)
この一方向クラッチ1では、捩りコイルばね7が外軸3により回転可能に支持されている。より具体的には、捩りコイルばね7の支持部71(より詳細には、第2支持部71b)が外軸3の支持孔35に挿入されているため、外軸3の突出部32に支持孔35を形成するだけで捩りコイルばね7の支持が可能となる。これにより、捩りコイルばね7の支持構造の簡素化が可能となる。
特に、支持孔35に第2支持部71bが挿入されているため、支持部71に不要なトルクが作用せず、捩りコイルばね7の動作が安定する。また、これにより、捩りコイルばね7の破損を防止できる。
(3)
この一方向クラッチ1では、外軸3の軸方向側方にばね本体73が配置されているため、ばね本体73を収容するためにポケット11の容積を大きく確保する必要がない。これにより、外軸3の強度を確保しつつ小型化を図ることできる。
(4)
この一方向クラッチ1では、支持孔35よりも半径方向外側にばね本体73が配置されているため、捩りコイルばね7が弾性変形する際にばね本体73の移動する空間を確保しやすくなる。これにより、捩りコイルばね7を外軸3の側方に設ける構成を容易に実現できる。
前述の実施形態では、カバー4に切欠き45を設けることで、ばね本体73の移動する空間を確保することができる。
(5)
この一方向クラッチ1では、カバー4の規制部44により支持部71の軸方向の移動が規制されるため、捩りコイルばね7が弾性変形する際に捩りコイルばね7が軸方向に移動するのを防止できる。これにより、捩りコイルばね7の動作が安定し、一方向クラッチ1の動作も安定する。また、捩りコイルばね7の脱落を防止できる。
(6)
この一方向クラッチ1では、軸方向から見た場合に、当接部72がローラ6と複数の箇所(点P1〜P4)で当接しているため、ローラ6に対する捩りコイルばね7の姿勢が安定する。これにより、一方向クラッチ1の動作が安定する。
<他の実施形態>
本発明の具体的構成は、前述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更および修正が可能である。
(1)
捩りコイルばね7の配置は、前述の実施形態に限定されない。例えば、前述の実施形態では、捩りコイルばね7のばね本体73が外軸3の側方に配置されており、ポケット11に収容されていない。しかし、捩りコイルばね7がポケット11内に配置されていてもよい。この場合、一方向クラッチ1の軸方向寸法が短縮される。なお、捩りコイルばね7をポケット11内に設ける場合、捩りコイルばね7の移動する空間を考慮して、ポケット11の形状を決定することが好ましい。
(2)
捩りコイルばね7の形状は、前述の実施形態に限定されない。例えば、前述の実施形態では、軸方向から見た場合に、捩りコイルばね7の第1当接部72bおよび第2当接部72dが中央付近で折れ曲がっている。しかし、第1当接部72bおよび第2当接部72dが折れ曲がっていなくてもよい。
逆に、第1当接部72bおよび第2当接部72dがさらに多くの折れ曲がり部を有していてもよい。さらに、図8に示す捩りコイルばね207の当接部272のように、ローラ6の外周面に沿って湾曲していてもよい。この場合であっても、ローラ6に対する捩りコイルばね207の姿勢が安定し、一方向クラッチ1の動作が安定する。
(3)
前述の実施形態では、支持孔35は貫通孔であるが、貫通していない孔であってもよい。
(4)
捩りコイルばね7,207は、カバー4またはプレート9に支持されていてもよい。
一方向クラッチの平面図。 一方向クラッチの断面図。 捩りコイルばねおよびその周辺の部分平面図(カバーなし)。 捩りコイルばねおよびその周辺の部分平面図(カバーあり)。 捩りコイルばねおよびその周辺の部分断面図。 捩りコイルばねの単体図(圧縮状態)。 捩りコイルばねの動作説明図。 捩りコイルばねおよびその周辺の部分平面図(他の実施形態)。
符号の説明
1 一方向クラッチ
2 軸部材
3 外軸
31 本体部
31a 傾斜部
32 突出部
35 支持孔
4 カバー
41 カバー本体
42 固定部
43 カバー部
6 ローラ
7 捩りコイルばね
71 支持部
72 当接部
73 ばね本体(弾性部の一例)

Claims (8)

  1. 軸部材に設けられた一方向クラッチであって、
    前記軸部材の外周側に配置された外軸と、
    前記軸部材と前記外軸との半径方向間に配置されたローラと、
    捩りばね力を利用して前記ローラに対して押圧力を付与する捩りコイルばねと、
    を備えた一方向クラッチ。
  2. 前記捩りコイルばねは、前記外軸に回転可能に支持されている、
    請求項1に記載の一方向クラッチ。
  3. 前記外軸は、環状の本体部と、軸方向に延びる支持孔を有し前記本体部から半径方向内側に延びる突出部と、を有しており、
    前記捩りコイルばねは、前記支持孔に挿入された支持部と、前記ローラと当接する当接部と、前記支持部および当接部を弾性的に連結し前記押圧力を発生する弾性部と、を有している、
    請求項2に記載の一方向クラッチ。
  4. 前記弾性部は、前記外軸の軸方向側方に配置されている、
    請求項3に記載に一方向クラッチ。
  5. 前記弾性部は、前記支持孔よりも半径方向外側に配置されている、
    請求項3または4に記載の一方向クラッチ。
  6. 前記外軸の軸方向側方に配置されたカバーをさらに備え、
    前記カバーは、前記外軸との軸方向間に前記支持部を収容するとともに前記支持部と軸方向に当接可能な規制部を有している、
    請求項3から5のいずれかに記載の一方向クラッチ。
  7. 軸方向から見た場合に、前記当接部は、前記ローラと複数の箇所で当接している、
    請求項3から6のいずれかに記載の一方向クラッチ。
  8. 軸方向から見た場合に、前記当接部は、前記ローラに沿った形状を有している、
    請求項3から7のいずれかに記載の一方向クラッチ。
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