JP2008051167A - トルクリミッター - Google Patents
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Abstract
【課題】レイアウト性の向上や、生産性の向上によるコストダウンなどを図り得るようにする。
【解決手段】円板状ギヤ2とリング状ギヤ3とを同心状に隣接配置し、円板状ギヤ2の一側面の軸心位置からリング状ギヤ3の中空部4へ向けて軸線方向6へ延びるドラム部8を突設すると共に、リング状ギヤ3の他側面にドラム部8を貫通支持可能な軸孔15を有する閉塞板16を取付け、リング状ギヤ3の閉塞板16の内側面からドラム部8に摺接可能なシュー18を突設し、リング状ギヤ3の内周面とシュー18との間にシュー18をドラム部8へ圧接可能な押付スプリング23を介装するようにしている。
【選択図】図1
【解決手段】円板状ギヤ2とリング状ギヤ3とを同心状に隣接配置し、円板状ギヤ2の一側面の軸心位置からリング状ギヤ3の中空部4へ向けて軸線方向6へ延びるドラム部8を突設すると共に、リング状ギヤ3の他側面にドラム部8を貫通支持可能な軸孔15を有する閉塞板16を取付け、リング状ギヤ3の閉塞板16の内側面からドラム部8に摺接可能なシュー18を突設し、リング状ギヤ3の内周面とシュー18との間にシュー18をドラム部8へ圧接可能な押付スプリング23を介装するようにしている。
【選択図】図1
Description
この発明は、トルクリミッターに関するものである。
モータなどの駆動装置の駆動力を伝達するための駆動力伝達機構には、回転トルクを制限可能なトルクリミッターを設置したものがある(例えば、特許文献1参照)。
実公平7−53146号公報
しかしながら、従来のトルクリミッターは、構造が複雑で部品点数が多いため、厚みが大きくなってレイアウト性が悪いという問題や、生産性が良くないためコストがかかるという問題があった。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、円板状ギヤとリング状ギヤとを同心状に隣接配置し、円板状ギヤの一側面の軸心位置からリング状ギヤの中空部へ向けて軸線方向へ延びるドラム部を突設すると共に、リング状ギヤの他側面にドラム部を貫通支持可能な軸孔を有する閉塞板を取付け、リング状ギヤの閉塞板の内側面から前記ドラム部に摺接可能なシューを突設し、リング状ギヤの内周面とシューとの間にシューをドラム部へ圧接可能な押付スプリングを介装したトルクリミッターを特徴としている。
請求項1の発明によれば、押付スプリングによってシューがドラム部に圧接されることによりブレーキ力が発生され、このブレーキ力によって円板状ギヤとリング状ギヤとが共廻りされるため、両者間にトルクを伝達することが可能となる。そして、上記ブレーキ力を越える荷重が作用したような場合には、シューとドラム部とが滑動されることにより、円板状ギヤとリング状ギヤとがズレ廻りされるため、両者間のトルクの伝達が遮断される。このトルクリミッターの制限トルクは、押付スプリングの強さを変えることによって簡単に調節することが可能である。そして、このトルクリミッターは、円板状ギヤとリング状ギヤとのギヤ2枚分の厚み分で実現できるので、薄型に仕上げることができ、レイアウト性を向上することが可能となる。また、円板状ギヤとリング状ギヤと押付スプリングとの3種類の部品を組付けることのみで製造することができるので、生産性を向上しコストダウンを図ることができる。
レイアウト性の向上や、生産性の向上によるコストダウンなどを図り得るようにするという目的を、円板状ギヤとリング状ギヤとを同心状に隣接配置し、円板状ギヤの一側面の軸心位置からリング状ギヤの中空部へ向けて軸線方向へ延びるドラム部を突設すると共に、リング状ギヤの他側面にドラム部を貫通支持可能な軸孔を有する閉塞板を取付け、リング状ギヤの閉塞板の内側面からドラム部に摺接可能なシューを突設し、リング状ギヤの内周面とシューとの間にシューをドラム部へ圧接可能な押付スプリングを介装する、という手段で実現した。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図5は、この発明の実施例を示すものである。
まず、構成について説明する。この実施例のトルクリミッター1は、以下の構成を備えている。
即ち、先ず、円板状ギヤ2とリング状ギヤ3とを同心状に隣接配置する。ここで、円板状ギヤ2は、円板状のギヤ本体の外周に複数の歯を等間隔で刻設したものである。また、リング状ギヤ3は、内部に円形の中空部4を有するリング状のギヤ本体の外周に複数の歯を等間隔で刻設したものである。円板状ギヤ2とリング状ギヤ3との大きさおよび歯の数は、任意のものとすることができる。
そして、円板状ギヤ2の一側面(リング状ギヤ3側の側面)の軸心位置からリング状ギヤ3の中空部4へ向けて軸線方向6へ延びるドラム部8を突設する。この場合、ドラム部8は、円筒状となっているが、図6に示すように、円柱状としても良い。ドラム部8は、リング状ギヤ3の一側面(円板状ギヤ2とは反対側の側面)から若干突出する程度の長さとする。なお、図1のようにドラム部8を円筒状とした場合には、ドラム部8の軸心部には軸挿通孔9が形成される。また、図6のようにドラム部8を円柱状とした場合には、軸挿通孔9がないので、軸心質から支軸となるボス部10を突設する。
また、リング状ギヤ3の他側面(円板状ギヤ2側の側面)にドラム部8を貫通支持可能な軸孔15を有する閉塞板16を取付ける。
更に、リング状ギヤ3の閉塞板16の内側面から、ドラム部8に摺接可能なシュー18を突設する。この場合、シュー18は、180度位相をずらせた位置に2個対向形成されている。但し、シュー18の形成個数は、2個に限るものではない。このシュー18のドラム部8に対する摺接面は、ドラム部8とほぼ合致する曲率となるように凹設形成されている。シュー18は、軸線方向6へ向けて延設されており、それぞれが、所要の強度と所要の弾性変形能を得られるように外向きのほぼE字断面形状を有している。なお、閉塞板16におけるシュー18の基部の外側位置には、型抜用の孔部19が形成されている。
また、ドラム部8の先端近傍の外周面と、シュー18の摺接面における対応する位置との間に、抜止用の凹溝20と突条21とを、互いに嵌合して、軸線方向6に対しては係止可能に、また、回転方向に対しては摺動可能に形成する。
そして、リング状ギヤ3の内周面とシュー18との間に、シュー18をドラム部8へ圧接可能な押付スプリング23を介装する。この場合、押付スプリング23は、リング状ギヤ3の内周面に沿った円弧形状部と、円弧形状部の両端部を内側へ折曲げて成る折曲部と、折曲部に連続されたシュー押え部とを有する板バネなどとされている。なお、この押付スプリング23は、コイルバネなどとすることもできる。また、リング状ギヤ3の中空部4における、押付スプリング23の両端部間の位置には、押付スプリング23に対する廻り止め用のストッパ部24が形成されている。
このようなトルクリミッター1は、モータなどの駆動装置の駆動力を伝達するための駆動力伝達機構の中に設置される。即ち、駆動力伝達機構の入力側ギヤと出力側ギヤとの一方に、円板状ギヤ2とリング状ギヤ3との一方を噛み合わせ、入力側ギヤと出力側ギヤとの他方に、円板状ギヤ2とリング状ギヤ3との他方を噛み合わせるように配置する。
次に、この実施例の作用について説明する。
押付スプリング23によってシュー18がドラム部8に圧接されることによりブレーキ力が発生され、このブレーキ力によって円板状ギヤ2とリング状ギヤ3とが共廻りされるため、両者間にトルクを伝達することが可能となる。
そして、上記ブレーキ力を越える荷重が作用したような場合には、シュー18とドラム部8とが滑動されることにより、円板状ギヤ2とリング状ギヤ3とがズレ廻りされるため、両者間のトルクの伝達が遮断される。
このトルクリミッター1の制限トルクは、押付スプリング23の強さを変えることによって簡単に調節することが可能である。
そして、このトルクリミッター1は、円板状ギヤ2とリング状ギヤ3とのギヤ2枚分の厚み分で実現できるので、薄型に仕上げることができ、レイアウト性を向上することが可能となる。
また、円板状ギヤ2とリング状ギヤ3と押付スプリング23との3種類(3個)の部品を組付けることのみで製造することができるので、生産性を向上しコストダウンを図ることができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、これらの可能な組合せが含まれることは勿論である。
1 トルクリミッター
2 円板状ギヤ
3 リング状ギヤ
4 中空部
6 軸線方向
8 ドラム部
15 軸孔
16 閉塞板
18 シュー
23 押付スプリング
2 円板状ギヤ
3 リング状ギヤ
4 中空部
6 軸線方向
8 ドラム部
15 軸孔
16 閉塞板
18 シュー
23 押付スプリング
Claims (1)
- 円板状ギヤとリング状ギヤとを同心状に隣接配置し、
円板状ギヤの一側面の軸心位置からリング状ギヤの中空部へ向けて軸線方向へ延びるドラム部を突設すると共に、リング状ギヤの他側面にドラム部を貫通支持可能な軸孔を有する閉塞板を取付け、
リング状ギヤの閉塞板の内側面から前記ドラム部に摺接可能なシューを突設し、
リング状ギヤの内周面とシューとの間にシューをドラム部へ圧接可能な押付スプリングを介装したことを特徴とするトルクリミッター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006226259A JP2008051167A (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | トルクリミッター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006226259A JP2008051167A (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | トルクリミッター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008051167A true JP2008051167A (ja) | 2008-03-06 |
Family
ID=39235426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006226259A Pending JP2008051167A (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | トルクリミッター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008051167A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012062963A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Nidec Sankyo Corp | 出力軸機構および減速機付きモータ |
CN103872845A (zh) * | 2012-12-07 | 2014-06-18 | 日本电产科宝株式会社 | 齿轮传动电动机 |
-
2006
- 2006-08-23 JP JP2006226259A patent/JP2008051167A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012062963A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Nidec Sankyo Corp | 出力軸機構および減速機付きモータ |
CN102401102A (zh) * | 2010-09-16 | 2012-04-04 | 日本电产三协株式会社 | 输出轴机构及带减速机的电动机 |
CN103872845A (zh) * | 2012-12-07 | 2014-06-18 | 日本电产科宝株式会社 | 齿轮传动电动机 |
JP2014117039A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Nidec Copal Corp | ギヤドモータ |
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