JP5167395B1 - トルクコンバータのロックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロックアップ装置における軸方向寸法を短縮し、トルクコンバータ全体の軸方向の占有スペースをコンパクトにでき、かつ部品点数を少なくする。
【解決手段】このロックアップ装置は、ピストン10と、第1及び第2プレート11,12と、複数の外周側及び内周側トーションスプリング14,15と、を備えている。ピストン10は、このピストン10の側面に固定された摩擦部材19を、フロントカバー2に押圧あるいは押圧解除する。また、ピストン10は一部をタービン側に折り曲げて形成された複数の係合部10cを有する。第2プレート12はタービンに連結されている。外周側トーションスプリング14は、ピストン10と第1プレート11との間に配置され、周方向の端部がピストン10の係合部10cに係合してトルクをピストン10から第1プレート11側に伝達する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロックアップ装置、特に、エンジン側の部材に連結されるフロントカバーとトルクコンバータのタービンとの間に配置され、フロントカバーからのトルクをタービンに機械的に伝達するためトルクコンバータのロックアップ装置に関する。
特許文献1又は特許文献2に示されるように、トルクコンバータには、トルクをフロントカバーからタービンに直接伝達するためのロックアップ装置が設けられている場合が多い。これらの特許文献に示されたロックアップ装置は、フロントカバーに摩擦連結可能なピストンと、ピストンに固定されるリティニングプレートと、半径方向の外周側及び内周側に設けられた複数のトーションスプリングと、複数のトーションスプリングを介して伝達されたトルクをタービンに伝達するためのドリブンプレートと、を備えている。外周側トーションスプリングと内周側トーションスプリングとは、1対のプレートによって連結されている。
ここで、ピストンから外周側のトーションスプリングにトルクを伝達するために、リティニングプレートが設けられている。リティニングプレートは、ピストンのタービン側の側面にリベット等によって固定されている。そして、リティニングプレートの外周部がタービン側に折り曲げられており、この折り曲げられた部分が外周側トーションスプリングの周方向端部に係合している。
このようなロックアップ装置では、ピストンに伝達されたトルクは、リティニングプレートを介して外周側トーションスプリングに伝達され、さらに1対のプレートを介して内周側トーションスプリングに伝達される。そして、内周側トーションスプリングに伝達されたトルクは、ドリブンプレートを介してタービンに伝達される。
特開2011−122640号公報 特開2009−250288号公報
ロックアップ装置を含むトルクコンバータ全体の軸方向長さを短縮するために、各部の軸方向寸法を短くすることが求められている。また、製造コストを低減するために、部品点数を少なくすることが求められている。
しかし、従来のロックアップ装置では、軸方向の占有スペースが大きく、トルクコンバータ全体の小型化の妨げになっている。
本発明の課題は、ロックアップ装置における軸方向寸法を短縮し、トルクコンバータ全体の軸方向の占有スペースをコンパクトにでき、かつ部品点数を少なくすることにある。
第1発明に係るトルクコンバータのロックアップ装置は、エンジン側の部材に連結されるフロントカバーとトルクコンバータのタービンとの間に配置され、フロントカバーからのトルクをタービンに機械的に伝達するための装置であって、ピストンと、出力プレートと、複数の弾性部材と、を備えている。ピストンは、フロントカバー側の側面に摩擦部材を有し、軸方向に移動して、摩擦部材を、フロントカバーに押圧あるいはフロントカバーから分離可能にする。また、ピストンは一部をタービン側に折り曲げて形成された複数の係合部を有する。出力プレートはタービンに連結されている。複数の弾性部材は、ピストンと出力プレートとの間に配置され、周方向の端部がピストンの係合部に係合してトルクをピストンから出力プレート側に伝達する。ピストンは環状のプレート部材である。また、複数の係合部のそれぞれは、ピストンの外周端から内周に向かう所定長さの一部をタービン側に折り曲げて形成されている。そして、摩擦部材は、ピストンの外周端部に装着された環状の部材であり、ピストン外周端部の複数の係合部に対応する部分に切欠き部を有している。
このロックアップ装置では、ピストンの摩擦部材がフロントカバーに押圧されると、フロントカバーからピストンにトルクが入力される。このトルクは、ピストンの一部に形成された係合部を介して弾性部材に入力される。弾性部材に入力されたトルクは、出力プレートを介してタービンに出力される。
ここでは、ピストンからのトルクはピストンの一部に形成された係合部を介して弾性部材に入力される。すなわち、従来装置におけるリティニングプレートが設けられていない。このため、ロックアップ装置の軸方向寸法を短くすることができる。また、従来装置に比較して部品点数が少なくなる。
また、ピストンの外周端部の一部を折り曲げることによって係合部が形成されている。ここで、ピストンの外周部には摩擦部材が設けられているが、係合部が形成された部分には摩擦部材をバックアップする部分が欠落している。
そこで、この第1発明では、摩擦部材のピストン係合部に対応する位置には、切欠き部が設けられている。この切欠き部は、潤滑油の溜まり部として機能する。このため、冷却性能が向上し、特に、ロックアップ装置において、摩擦部材を滑らせながら作動させるスリップ制御を行う場合に有効である。
発明に係るトルクコンバータのロックアップ装置は、第発明のロックアップ装置において、ピストン及び出力プレートに対して相対回転自在に配置され、複数の弾性部材のうちの隣接する2つの弾性部材を直列的に作用させるためのサポート部材をさらに備えている。このサポート部材は、それぞれ弾性部材の外周部、ピストンと逆側の側部、及び内周部を覆う外周支持部、側部支持部、及び内周支持部を有している。
ここでは、複数の弾性部材のうちの、隣接する2つの弾性部材を直列的に作用させるために、サポート部材が設けられている。そして、弾性部材は、内外周への移動がサポート部材によって、また軸方向の移動がピストンとサポート部材によって規制されている。このため、ピストンに弾性部材の移動を規制するための構成を設ける必要がなく、ピストンの構成が簡単になる。
発明に係るトルクコンバータのロックアップ装置は、第発明のロックアップ装置において、出力プレートは、第1プレートと第2プレートとを有している。第1プレートは、複数の弾性部材の周方向端部に係合する複数の係合部を外周部に有し、複数の第1弾性部材収納部を有する。第2プレートは、タービンに連結され、複数の第1弾性部材収納部に軸方向に対向して設けられた第2弾性部材収納部を有する。また、この装置は、複数の支持部材と、複数の内周側弾性部材と、をさらに備えている。複数の支持部材は、第2プレートを、第1プレートに対して所定角度範囲で相対回転自在に、かつ軸方向相対移動不能に支持する。複数の内周側弾性部材は、弾性部材の内周側に配置され、第1弾性部材収納部と第2弾性部材収納部との間に収納されている。
このロックアップ装置では、第1プレートと第2プレートとが所定の角度範囲で相対回転自在に連結されるとともに、これらの両プレート間に内周側弾性部材が収納されている。そして、フロントカバーからピストンに入力されたトルクは、弾性部材から第1プレートに伝達され、内周側弾性部材を介して第2プレートに伝達される。そしてさらに、第2プレートからタービンに出力される。
ここでは、内周側弾性部材を収納する1対のプレートによって、内周側弾性部材にトルクが入力され、かつ内周側弾性部材からタービンにトルクが出力される。このため、従来装置のように、内周側弾性部材の入出力部を、1対の入力プレート及びこの1対の入力プレートの間に配置された出力プレートによって構成する場合に比較して軸方向寸法を短縮することができる。また、部品点数を削減できる。このため、小型化及びコストの低減を図ることができる。
発明に係るトルクコンバータのロックアップ装置は、第発明のロックアップ装置において、第2プレートは周方向に延びる複数の円弧状の長孔を有している。また、支持部材は、長孔を通過する円形の胴部と、胴部より大径であり第2プレートの第1プレートとは逆側の側面に当接する頭部と、第1プレートの第2プレートとは逆側の側面にかしめられたかしめ部と、を有する。
ここでは、支持部材は円形の胴部と頭部とかしめ部とを有している。円形の胴部は第2プレートの円弧状の長孔を通過しており、かしめ部は第1プレートにかしめられている。このため、第2プレートは第1プレートに対して、円形の胴部と長孔との間に生じる隙間分だけ相対回転が可能である。また、第1プレートと第2プレートとは頭部とかしめ部とによって互いに軸方向に移動不能に接続されている。
発明に係るトルクコンバータのロックアップ装置は、第又は第発明のロックアップ装置において、第1プレートは、内周側弾性部材の外周側において、内周側弾性部材の周方向端部の軸方向の中央部に当接可能である。第2プレートは、内周側弾性部材の内周側において、内周側弾性部材の周方向端部の軸方向の中央部に当接可能である。
ここで、内周側弾性部材の周方向の一端側は、1枚の第1プレートによって押圧され、また内周側弾性部材の周方向の他端側は、1枚の第2プレートを押圧する。すなわち、内周側弾性部材の周方向の端部は、それぞれ1枚のプレートと当接することになる。このため、一方のプレートを内周側弾性部材の軸方向中央部に当接させた場合、他方のプレートは内周側弾性部材の軸方向中央部からずれた位置で当接することになる。このような構成では、各プレートと内周側弾性部材とを押圧した場合、内周側弾性部材がねじれて変形することになる。
そこで、この第発明では、内周側弾性部材の外周側においては、第1プレートを内周側弾性部材の周方向端部の軸方向中央部に当接させ、内周側弾性部材の内周側においては、第2プレートを内周側弾性部材の周方向端部の軸方向の中央部に当接させている。
以上のように、第1プレート及び第2プレートは、それぞれ内周側又は外周側において内周側弾性部材の軸方向中央部と当接するので、内周側弾性部材の弾性変形時におけるねじれを抑えることができる。
第6発明に係るトルクコンバータのロックアップ装置は、第3から第5発明のロックアップ装置において、ピストン及び出力プレートに対して相対回転自在に配置され、複数の弾性部材のうちの隣接する2つの弾性部材を直列的に作用させるためのサポート部材をさらに備えている。このサポート部材は、それぞれ弾性部材の外周部、ピストンと逆側の側部、及び内周部を覆う外周支持部、側部支持部、及び内周支持部を有している。
ここでは、複数の弾性部材のうちの、隣接する2つの弾性部材を直列的に作用させるために、サポート部材が設けられている。そして、弾性部材は、内外周への移動がサポート部材によって、また軸方向の移動がピストンとサポート部材によって規制されている。このため、ピストンに弾性部材の移動を規制するための構成を設ける必要がなく、ピストンの構成が簡単になる。
第7発明に係るトルクコンバータのロックアップ装置は、第6発明ロックアップ装置において、サポート部材は、内周支持部からさらに内周側に延びて形成された内側突出部をさらに有している。そして、サポート部材の内周支持部の内周側の面は第2プレートの外周端面に当接して、サポート部材の径方向の位置決めがなされている。また、サポート部材の内側突出部は第1プレートの外周部と第2プレートの外周部との間に配置されて、サポート部材の軸方向の位置決めがなされている。
ここでは、第1プレートは第2プレートに形成された複数の支持用突起によって径方向及び軸方向の位置決めがなされている。このため、簡単な構成で第1プレートの芯出しを行うことができる。
以上のように、本発明では、ロックアップ装置の軸方向寸法を短くでき、かつ部品点数が少なくなって、製造コストの低減を図ることができる。
本発明の一実施形態によるロックアップ装置の断面構成図。 前記ロックアップ装置の正面図。 ピストンの断面図。 ピストンの正面図。 第1プレートの断面図。 第1プレートの正面図。 第2プレートの断面図。 第2プレートの正面図。 リベットの構成図。
図1及び図2に本発明の一実施形態によるトルクコンバータのロックアップ装置1を示している。ここでは、トルクコンバータの構成については、フロントカバー2とタービンの一部であるタービンハブ3のみを示し、他の構成は省略している。なお、図1の左側にはエンジンが配置され、図1の右側にはトルクコンバータ及びトランスミッションが配置されている。図1に示すO−Oがトルクコンバータ及びロックアップ装置1の回転軸である。また、図2では、一部の構成部材(フロントカバー、ピストン、内周側トーションスプリング)を取り外して示している。
[フロントカバー及びタービンハブ]
フロントカバー2は、図示しないフレキシブルプレートを介してトルクが入力される部材である。フロントカバー2は、円板部2aと、円板部2aの外周縁からトランスミッション側に向かって延びる筒状部2bとを有している。円板部2aのトランスミッション側の側面において、外周部には摩擦面2cが形成されている。円板部2aのエンジン側の側面外周部には、複数のナット5が溶接により固定されている。このナット5に螺合するボルト(図示せず)により、図示しないフレキシブルプレートが装着される。また、筒状部2bのトランスミッション側の端部には、トルクコンバータを構成するインペラーのインペラーシェル6が溶接により固定されている。
タービンハブ3はタービンの内周部に設けられている。タービンハブ3は、軸方向に延びる筒状部3aと、筒状部3aから外周に向かって延びるフランジ部3bとを有している。タービンハブ3のフランジ部3bにはタービンシェルの内周部が複数のネジ部材7によって固定されている。また、タービンハブ3の筒状部3aの内周部には、トランスミッションの入力シャフトが係合するスプライン孔3cが形成されている。
[ロックアップ装置]
ロックアップ装置1は、タービンとフロントカバー2との間の空間に配置されており、必要に応じて両者を機械的に連結するための機構である。
ロックアップ装置1は、主に、ピストン10と、第1プレート11と、第2プレート12と、これらのプレート11,12を連結する支持部材としてのリベット13と、8個の外周側トーションスプリング14と、6個の内周側トーションスプリング15と、サポート部材16とを有している。
<ピストン>
図3及び図4にピストン10を示している。図4はピストン10をトランスミッション側から視た図である。ピストン10は、環状の円板部10aと、筒状部10bと、4個の係合部10cと、を有している。筒状部10bは、円板部10aの内周端部からトランスミッション側に突出して形成されており、タービンハブ3の筒状部3aの外周面に軸方向及び回転方向に摺動自在に支持されている。なお、図1に示すように、タービンハブ3の筒状部3aの外周面にはシール部材18が設けられている。これにより、ピストン10の筒状部10bとタービンハブ3の筒状部3aとの間がシールされている。複数の係合部10cは、周方向に等角度間隔で設けられており、円板部10aの外周端から内周側に向かう所定長さの一部をタービン側に折り曲げて形成されている。
ピストン10の円板部10aの外周部には、環状の摩擦部材19が固定されている。摩擦部材19は、図4に示すように、ピストン10の係合部10cが形成されている部分に対応して切欠き19aが形成されている。切欠き19aは、外周部から内周部に向かって所定の深さで形成されている。すなわち、摩擦部材19は、係合部10cが形成されている部分には設けられていない。この切欠き19aは、潤滑油の溜まり部として機能し、摩擦部材19の冷却に寄与している。
<第1プレート>
第1プレート11はピストン10のトランスミッション側に配置されている。第1プレート11は、図5及び図6に示すように、環状の円板部111と、円板部111の外周端部においてさらに外周側に突出して形成された4個の係合部112と、を有している。
円板部111の内周部には、6個の第1スプリング収納部111aが形成されている。また、円板部111の外周部には複数のリベット用の貫通孔111bが形成されている。
ここで、円板部111は、図1及び図5から明らかなように、第1スプリング収納部111aの径方向中間部から外周側部分111cと、第1スプリング収納部111aの径方向中間部から内周側部分111dとは、軸方向にオフセットして形成されている。具体的には、第1スプリング収納部111aは断面半円形に形成されており、外周側部分111cは第1スプリング収納部111aのほぼ中心に沿って配置されている。一方、内周側部分111dは第1スプリング収納部111aの中心からエンジン側にシフトして配置されている。
係合部112は、円板部111の外周端からトランスミッション側に傾斜して外方に延びている。そして、係合部112の外周端は、さらに外周側に円板部111と平行になるように折り曲げられている。
<第2プレート>
第2プレート12は第1プレート11のトランスミッション側に第1プレート11と対向して配置されている。第2プレート12は、図7及び図8に示すように、環状の円板部材である。
第2プレート12には、6個の第2スプリング収納部12aが形成されている。第2スプリング収納部12aは、第1プレート11の第1スプリング収納部111aに対向して配置され、第1スプリング収納部111aと同様に断面半円形である。
また、第2プレート12の第2スプリング収納部12aの外周部には、6個の円弧状の長孔12bが形成されている。これらの円弧状の長孔12bは、同一半径位置に形成され、それぞれ所定の等しい周方向長さを有している。
さらに、第2プレート12の第2スプリング収納部12aの内周部には、6個の支持突起12cが形成されている。各支持突起12cは、第2プレート12の一部をエンジン側にエンボス加工して形成されたものである。そして、第1プレート11の内周端が、この複数の支持突起12cに支持され、第1プレート11の径方向の位置決めがなされている。
また、この支持突起12cのさらに内周側には、ネジ部材7用の貫通孔12dが形成されている。第2プレート12は、この貫通孔12dを貫通するネジ部材7によって、タービンハブ3に固定されている。
ここで、第2プレート12は、図1及び図7から明らかなように、第2スプリング収納部12aの径方向中間部から外周側部分12eと、第2スプリング収納部12aの径方向中間部から内周側部分12fとは、軸方向にオフセットして形成されている。具体的には、外周側部分12eは第2スプリング収納部12aの中心からトランスミッション側にシフトして配置され、内周側部分12fは第2スプリング収納部12aのほぼ中心に沿って配置されている。
<リベット>
第1プレート11と第2プレート12とを連結するリベット13を図9に拡大して示している。このリベット13は、第1径を有する円形の第1胴部13aと、第1径より小さい第2径を有する円形の第2胴部13bと、第1胴部13aの一端側に形成された頭部13cと、第2胴部13bの他端側に形成されたかしめ部13dと、を有している。
第1胴部13aは、第2プレート12に形成された長孔12bを貫通し、この長孔12b内を周方向に移動自在である。第2胴部13bは第1プレート11のリベット用貫通孔111bを貫通している。頭部13cは第1胴部13a及び第2プレート12の長孔12bよりさらに大径に形成されている。そして、頭部13cは第2プレート12のトランスミッション側の側面に当接している。かしめ部13dはこのリベット13を両プレート11,12に装着した後、かしめられる部分である。かしめ部13dがかしめられた後は、かしめ部13dは第1プレート11のエンジン側の側面に当接している。
<外周側トーションスプリング14>
図2に示すように、8個の外周側トーションスプリング14は、周方向に並べて配置されており、隣接する2個が直列に作用する。すなわち、直列に作用するそれぞれ2個のトーションスプリング14が4組設けられている。1組のトーションスプリング14は、ピストン10の1対の係合部10cの間、及び第1プレート11の1対の係合部112の間に配置されている。このため、ピストン10の各係合部10c及び第1プレート11の各係合部112は、外周側トーションスプリング14の周方向端部に当接することによって係合可能である。
<内周側トーションスプリング>
6個の内周側トーションスプリング15は、第1プレート11の第1スプリング収納部111aと第2プレート12の第2スプリング収納部12aとの間に収納されて保持されている。すなわち、各スプリング収納部111a,12aの周方向端部は、内周側トーションスプリング15の周方向端部に当接することによって係合可能である。
<サポート部材>
図1に示すように、サポート部材16は、外周側トーションスプリング14を支持する部材であり、ピストン10、第1プレート11、及び第2プレート12に対して相対回転自在に設けられている。サポート部材16は、外周支持部16aと、側部支持部16bと、内周支持部16cと、内側突出部16dと、係合部16eと、を有している。
外周支持部16aは、外周側トーションスプリング14の外周側を支持する部分であって、外周側トーションスプリング14が外周側に飛び出すのを防止している。側部支持部16bは、外周側支持部16aのトランスミッション側端部から内周側に延びて形成され、外周側トーションスプリング14のトランスミッション側の側部を支持している。内周支持部16cは外周側トーションスプリング14の内周側を支持する部分である。
内周支持部16cは側部支持部16bからエンジン側に向かって軸方向に延びており、この内周支持部16cの内周面は第2プレート12の外周端面によって支持されている。すなわち、サポート部材16は第2プレート12の外周端面によって径方向の位置決めがなされている。
内側突出部16dは、内周支持部16cのエンジン側の端部を内周側に折り曲げて形成されている。この内側突出部16dは、第1プレート11の外周端部と第2プレート12の外周端部との間に挟まれるように配置されている。このような構成によって、サポート部材16は、第1プレート11と第2プレート12とによって軸方向の位置決めがなされている。
係合部16eは、外周側支持部16aのエンジン側の先端部の一部を内周側に折り曲げて形成された部分と、側部支持部16bの一部をエンジン側に向けて折り曲げて形成された部分とから構成されている。この係合部16eは、図2に示すように、直列に作用する1組の外周側トーションスプリング14の間に配置され、各外周側トーションスプリング14の周方向端部に当接している。
[動作]
車両の速度が所定の速度以上になると、ピストン10がフロントカバー2側に移動させられ、摩擦部材19がフロントカバー2の摩擦面2cに押し付けられる。摩擦部材19がフロントカバー2に押し付けられることによって、フロントカバー2のトルクは、ピストン10からピストン10の係合部10cを介して外周側トーションスプリング14に伝達される。ピストン10から外周側トーションスプリング14に伝達されたトルクは、さらに第1プレート11の係合部112及び第1スプリング収納部111aを介して内周側トーションスプリング15に伝達される。この内周側トーションスプリング15に伝達されたトルクは、第2スプリング収納部12aを介してタービンハブ3に伝達される。すなわち、フロントカバー2が機械的にタービンハブ3に連結され、フロントカバー2のトルクがタービンハブ3を介してトランスミッションの入力シャフトに直接出力される。
[特徴]
(1)ピストン10の一部を折り曲げて外周側トーションスプリング14に係合する係合部10cを形成している。このため、従来装置に設けられていたリティニングプレートが不要になり、従来装置に比較して軸方向寸法が短くなるとともに、部品点数が少なくなる。
(2)摩擦部材19のピストン係合部10cに対応する位置には、切欠き19aが設けられているので、切欠き19aは、潤滑油の溜まり部として機能する。このため、冷却性能が向上する。
(3)サポート部材16によって外周側トーションスプリング14の内外周への移動が規制され、またピストン10とサポート部材16とによって外周側トーションスプリング14の軸方向の移動が規制されている。このため、ピストン10に外周側トーションスプリング14の移動を規制するための構成を設ける必要がなく、ピストン10の構成が簡単になる。
(4)サポート部材16の軸方向及び径方向の位置決めを、第1プレート11及び第2プレート12によって行っている。このため、サポート部材16の位置決めのための構成が簡単になる。
(5)内周側トーションスプリング15の入力側及び出力側は1枚のプレート11,12によって構成されている。このため、内周側トーションスプリング15のトルクの入出力部の軸方向長さを短縮することができる。また、部品点数を削減できる。
(6)第1プレート11は、内周側トーションスプリング15の外周側において内周側トーションスプリング15の中心に沿って配置され、第2プレート12は、内周側トーションスプリング15の内周側において内周側トーションスプリング15の中心に沿って配置されている。このため、内周側トーションスプリング15の入出力部を、それぞれ1枚のプレート11,12によって構成しても、トーションスプリング15をスムーズに圧縮させることができる。
(7)第2プレート12に、第1プレート11の内周端を支持する複数の支持用突起12cを形成し、この複数の支持用突起12cによって第1プレート11の径方向の位置決めを行っている。このため、第1プレート11の芯出しのための構成が簡単になる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
1 ロックアップ装置
2 フロントカバー
3 タービンハブ
10 ピストン
10c 係合部
11 第1プレート
111a 第1スプリング収納部
111c 外周側部分
111d 内周側部分
112 係合部
12 第2プレート
12a 第2スプリング収納部
12b 長孔
12e 外周側部分
12f 内周側部分
13 リベット(支持部材)
13a 第1胴部
13b 第2胴部
13c 頭部
13d かしめ部
14 外周側トーションスプリング
15 内周側トーションスプリング
16 サポート部材
16a 外周支持部
16b 側部支持部
16c 内周支持部
16d 内側突出部
19 摩擦部材
19a 切欠き

Claims (7)

  1. エンジン側の部材に連結されるフロントカバーとトルクコンバータのタービンとの間に配置され、前記フロントカバーからのトルクを前記タービンに機械的に伝達するためのロックアップ装置であって、
    前記フロントカバー側の側面に摩擦部材を有し、軸方向に移動して、前記摩擦部材を、前記フロントカバーに押圧あるいは前記フロントカバーから分離可能にするとともに、一部を前記タービン側に折り曲げて形成された複数の係合部を有するピストンと、
    前記タービンに連結された出力プレートと、
    前記ピストンと前記出力プレートとの間に配置され、周方向の端部が前記ピストンの係合部に係合してトルクを前記ピストンから前記出力プレート側に伝達する複数の弾性部材と、を備え
    前記ピストンは環状のプレート部材であり、
    複数の前記係合部のそれぞれは、前記ピストンの外周端から内周側に向かう所定長さの一部を前記タービン側に折り曲げて形成されており、
    前記摩擦部材は、前記ピストンの外周端部に装着された環状の部材であり、前記ピストン外周端部の複数の前記係合部に対応する部分に切欠き部を有している、トルクコンバータのロックアップ装置。
  2. 前記ピストン及び前記出力プレートに対して相対回転自在に配置され、複数の前記弾性部材のうちの隣接する2つの弾性部材を直列的に作用させるためのサポート部材をさらに備え、
    前記サポート部材は、それぞれ前記弾性部材の外周部、前記ピストンと逆側の側部、及び内周部を覆う外周支持部、側部支持部、及び内周支持部を有する、
    請求項に記載のトルクコンバータのロックアップ装置。
  3. 前記出力プレートは、
    複数の前記弾性部材の周方向端部に係合する複数の係合部を外周部に有し、複数の第1弾性部材収納部を有する第1プレートと、
    前記タービンに連結され、複数の前記第1弾性部材収納部に軸方向に対向して設けられた第2弾性部材収納部を有する第2プレートと、
    を有し、
    前記第2プレートを、前記第1プレートに対して所定角度範囲で相対回転自在に、かつ軸方向相対移動不能に支持する複数の支持部材と、
    前記弾性部材の内周側に配置され、前記第1弾性部材収納部と前記第2弾性部材収納部との間に収納された複数の内周側弾性部材と、
    をさらに備えた、
    請求項に記載のトルクコンバータのロックアップ装置。
  4. 前記第2プレートは周方向に延びる複数の円弧状の長孔を有しており、
    前記支持部材は、前記長孔を通過する円形の胴部と、前記胴部より大径であり前記第2プレートの前記第1プレートとは逆側の側面に当接する頭部と、前記第1プレートの前記第2プレートとは逆側の側面にかしめられたかしめ部と、を有する、
    請求項に記載のトルクコンバータのロックアップ装置。
  5. 前記第1プレートは、前記内周側弾性部材の外周側において、前記内周側弾性部材の周方向端部の軸方向の中央部に当接可能であり、
    前記第2プレートは、前記内周側弾性部材の内周側において、前記内周側弾性部材の周方向端部の軸方向の中央部に当接可能である、
    請求項又はに記載のトルクコンバータのロックアップ装置。
  6. 前記ピストン及び前記出力プレートに対して相対回転自在に配置され、複数の前記弾性部材のうちの隣接する2つの弾性部材を直列的に作用させるためのサポート部材をさらに備え、
    前記サポート部材は、それぞれ前記弾性部材の外周部、前記ピストンと逆側の側部、及び内周部を覆う外周支持部、側部支持部、及び内周支持部を有する、
    請求項3から5のいずれかに記載のトルクコンバータのロックアップ装置。
  7. 前記サポート部材は、前記内周支持部からさらに内周側に延びて形成された内側突出部をさらに有し、
    前記サポート部材の内周支持部の内周側の面は前記第2プレートの外周端面に当接して、前記サポート部材の径方向の位置決めがなされており、
    前記サポート部材の内側突出部は前記第1プレートの外周部と前記第2プレートの外周部との間に配置されて、前記サポート部材の軸方向の位置決めがなされている、
    請求項に記載のトルクコンバータのロックアップ装置。
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