JP5167395B1 - トルクコンバータのロックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このロックアップ装置は、ピストン10と、第1及び第2プレート11,12と、複数の外周側及び内周側トーションスプリング14,15と、を備えている。ピストン10は、このピストン10の側面に固定された摩擦部材19を、フロントカバー2に押圧あるいは押圧解除する。また、ピストン10は一部をタービン側に折り曲げて形成された複数の係合部10cを有する。第2プレート12はタービンに連結されている。外周側トーションスプリング14は、ピストン10と第1プレート11との間に配置され、周方向の端部がピストン10の係合部10cに係合してトルクをピストン10から第1プレート11側に伝達する。
【選択図】図1
Description
フロントカバー2は、図示しないフレキシブルプレートを介してトルクが入力される部材である。フロントカバー2は、円板部2aと、円板部2aの外周縁からトランスミッション側に向かって延びる筒状部2bとを有している。円板部2aのトランスミッション側の側面において、外周部には摩擦面2cが形成されている。円板部2aのエンジン側の側面外周部には、複数のナット5が溶接により固定されている。このナット5に螺合するボルト(図示せず)により、図示しないフレキシブルプレートが装着される。また、筒状部2bのトランスミッション側の端部には、トルクコンバータを構成するインペラーのインペラーシェル6が溶接により固定されている。
ロックアップ装置1は、タービンとフロントカバー2との間の空間に配置されており、必要に応じて両者を機械的に連結するための機構である。
図3及び図4にピストン10を示している。図4はピストン10をトランスミッション側から視た図である。ピストン10は、環状の円板部10aと、筒状部10bと、4個の係合部10cと、を有している。筒状部10bは、円板部10aの内周端部からトランスミッション側に突出して形成されており、タービンハブ3の筒状部3aの外周面に軸方向及び回転方向に摺動自在に支持されている。なお、図1に示すように、タービンハブ3の筒状部3aの外周面にはシール部材18が設けられている。これにより、ピストン10の筒状部10bとタービンハブ3の筒状部3aとの間がシールされている。複数の係合部10cは、周方向に等角度間隔で設けられており、円板部10aの外周端から内周側に向かう所定長さの一部をタービン側に折り曲げて形成されている。
第1プレート11はピストン10のトランスミッション側に配置されている。第1プレート11は、図5及び図6に示すように、環状の円板部111と、円板部111の外周端部においてさらに外周側に突出して形成された4個の係合部112と、を有している。
第2プレート12は第1プレート11のトランスミッション側に第1プレート11と対向して配置されている。第2プレート12は、図7及び図8に示すように、環状の円板部材である。
第1プレート11と第2プレート12とを連結するリベット13を図9に拡大して示している。このリベット13は、第1径を有する円形の第1胴部13aと、第1径より小さい第2径を有する円形の第2胴部13bと、第1胴部13aの一端側に形成された頭部13cと、第2胴部13bの他端側に形成されたかしめ部13dと、を有している。
図2に示すように、8個の外周側トーションスプリング14は、周方向に並べて配置されており、隣接する2個が直列に作用する。すなわち、直列に作用するそれぞれ2個のトーションスプリング14が4組設けられている。1組のトーションスプリング14は、ピストン10の1対の係合部10cの間、及び第1プレート11の1対の係合部112の間に配置されている。このため、ピストン10の各係合部10c及び第1プレート11の各係合部112は、外周側トーションスプリング14の周方向端部に当接することによって係合可能である。
6個の内周側トーションスプリング15は、第1プレート11の第1スプリング収納部111aと第2プレート12の第2スプリング収納部12aとの間に収納されて保持されている。すなわち、各スプリング収納部111a,12aの周方向端部は、内周側トーションスプリング15の周方向端部に当接することによって係合可能である。
図1に示すように、サポート部材16は、外周側トーションスプリング14を支持する部材であり、ピストン10、第1プレート11、及び第2プレート12に対して相対回転自在に設けられている。サポート部材16は、外周支持部16aと、側部支持部16bと、内周支持部16cと、内側突出部16dと、係合部16eと、を有している。
車両の速度が所定の速度以上になると、ピストン10がフロントカバー2側に移動させられ、摩擦部材19がフロントカバー2の摩擦面2cに押し付けられる。摩擦部材19がフロントカバー2に押し付けられることによって、フロントカバー2のトルクは、ピストン10からピストン10の係合部10cを介して外周側トーションスプリング14に伝達される。ピストン10から外周側トーションスプリング14に伝達されたトルクは、さらに第1プレート11の係合部112及び第1スプリング収納部111aを介して内周側トーションスプリング15に伝達される。この内周側トーションスプリング15に伝達されたトルクは、第2スプリング収納部12aを介してタービンハブ3に伝達される。すなわち、フロントカバー2が機械的にタービンハブ3に連結され、フロントカバー2のトルクがタービンハブ3を介してトランスミッションの入力シャフトに直接出力される。
(1)ピストン10の一部を折り曲げて外周側トーションスプリング14に係合する係合部10cを形成している。このため、従来装置に設けられていたリティニングプレートが不要になり、従来装置に比較して軸方向寸法が短くなるとともに、部品点数が少なくなる。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
2 フロントカバー
3 タービンハブ
10 ピストン
10c 係合部
11 第1プレート
111a 第1スプリング収納部
111c 外周側部分
111d 内周側部分
112 係合部
12 第2プレート
12a 第2スプリング収納部
12b 長孔
12e 外周側部分
12f 内周側部分
13 リベット(支持部材)
13a 第1胴部
13b 第2胴部
13c 頭部
13d かしめ部
14 外周側トーションスプリング
15 内周側トーションスプリング
16 サポート部材
16a 外周支持部
16b 側部支持部
16c 内周支持部
16d 内側突出部
19 摩擦部材
19a 切欠き
Claims (7)
- エンジン側の部材に連結されるフロントカバーとトルクコンバータのタービンとの間に配置され、前記フロントカバーからのトルクを前記タービンに機械的に伝達するためのロックアップ装置であって、
前記フロントカバー側の側面に摩擦部材を有し、軸方向に移動して、前記摩擦部材を、前記フロントカバーに押圧あるいは前記フロントカバーから分離可能にするとともに、一部を前記タービン側に折り曲げて形成された複数の係合部を有するピストンと、
前記タービンに連結された出力プレートと、
前記ピストンと前記出力プレートとの間に配置され、周方向の端部が前記ピストンの係合部に係合してトルクを前記ピストンから前記出力プレート側に伝達する複数の弾性部材と、を備え、
前記ピストンは環状のプレート部材であり、
複数の前記係合部のそれぞれは、前記ピストンの外周端から内周側に向かう所定長さの一部を前記タービン側に折り曲げて形成されており、
前記摩擦部材は、前記ピストンの外周端部に装着された環状の部材であり、前記ピストン外周端部の複数の前記係合部に対応する部分に切欠き部を有している、トルクコンバータのロックアップ装置。 - 前記ピストン及び前記出力プレートに対して相対回転自在に配置され、複数の前記弾性部材のうちの隣接する2つの弾性部材を直列的に作用させるためのサポート部材をさらに備え、
前記サポート部材は、それぞれ前記弾性部材の外周部、前記ピストンと逆側の側部、及び内周部を覆う外周支持部、側部支持部、及び内周支持部を有する、
請求項1に記載のトルクコンバータのロックアップ装置。 - 前記出力プレートは、
複数の前記弾性部材の周方向端部に係合する複数の係合部を外周部に有し、複数の第1弾性部材収納部を有する第1プレートと、
前記タービンに連結され、複数の前記第1弾性部材収納部に軸方向に対向して設けられた第2弾性部材収納部を有する第2プレートと、
を有し、
前記第2プレートを、前記第1プレートに対して所定角度範囲で相対回転自在に、かつ軸方向相対移動不能に支持する複数の支持部材と、
前記弾性部材の内周側に配置され、前記第1弾性部材収納部と前記第2弾性部材収納部との間に収納された複数の内周側弾性部材と、
をさらに備えた、
請求項1に記載のトルクコンバータのロックアップ装置。 - 前記第2プレートは周方向に延びる複数の円弧状の長孔を有しており、
前記支持部材は、前記長孔を通過する円形の胴部と、前記胴部より大径であり前記第2プレートの前記第1プレートとは逆側の側面に当接する頭部と、前記第1プレートの前記第2プレートとは逆側の側面にかしめられたかしめ部と、を有する、
請求項3に記載のトルクコンバータのロックアップ装置。 - 前記第1プレートは、前記内周側弾性部材の外周側において、前記内周側弾性部材の周方向端部の軸方向の中央部に当接可能であり、
前記第2プレートは、前記内周側弾性部材の内周側において、前記内周側弾性部材の周方向端部の軸方向の中央部に当接可能である、
請求項3又は4に記載のトルクコンバータのロックアップ装置。 - 前記ピストン及び前記出力プレートに対して相対回転自在に配置され、複数の前記弾性部材のうちの隣接する2つの弾性部材を直列的に作用させるためのサポート部材をさらに備え、
前記サポート部材は、それぞれ前記弾性部材の外周部、前記ピストンと逆側の側部、及び内周部を覆う外周支持部、側部支持部、及び内周支持部を有する、
請求項3から5のいずれかに記載のトルクコンバータのロックアップ装置。 - 前記サポート部材は、前記内周支持部からさらに内周側に延びて形成された内側突出部をさらに有し、
前記サポート部材の内周支持部の内周側の面は前記第2プレートの外周端面に当接して、前記サポート部材の径方向の位置決めがなされており、
前記サポート部材の内側突出部は前記第1プレートの外周部と前記第2プレートの外周部との間に配置されて、前記サポート部材の軸方向の位置決めがなされている、
請求項6に記載のトルクコンバータのロックアップ装置。
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