JP2008243579A - 給電レールおよび給電レール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気機器が取り付けられた移動体のレール本体上の位置を容易に把握することが可能な給電レールおよび給電レール装置を提供する。
【解決手段】給電レール装置50は、レール本体51と、レール本体51の伸長方向に移動する移動体60を備える。移動体60は、電気機器として取り付けられたスピーカ99を、矢印a方向(X軸方向に平行する軸線)に移動させ、Y軸に平行する軸線b1を回動中心として矢印b方向に回動させ、Z軸に平行する軸線c1を揺動中心(図2および図3参照)として矢印c方向に揺動させる。また、移動体60とレール本体51との間には当該移動体60の位置を検出する位置検出部が備えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レール本体の伸長方向に適宜取り付けられる支持装置に対して電力を供給する給電レールおよび給電レール装置に関する。
従来より、天井部に配置したレールに対して照明器具やスピーカ等の電気機器を懸下させ、この電気機器をレールの長さ方向に自在に移動させる給電レールがある(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平9−63344号公報 特開2005−222803号公報
ところで、給電レールに懸下した電気機器の位置は、利用者が電気機器を適宜移動させ、利用者が満足する光量或いは利用者が満足する視聴環境に任意に設定していた。このため、電気機器の配置位置を客観的に把握する方法はない。
一方、ホームシアター等の個人レベルで上記給電レールを使用する場合には、利用者は比較的個数の少ない電気機器の配置を利用者の主観で変更している。また、店舗やホール等の社会的な施設において前記給電レールを使用する場合には、商品陳列棚や客席のレイアウト等を変更する度に、複数の照明やスピーカの位置を作業者の主観で変更している。
このように、給電レールを用いることで電気機器の配置を変更することができるという利点があるものの、電気機器の位置を客観的に把握することができない。このため、レイアウトを変更する度に、各電気機器のセッティング等の煩わしい作業を行わなくてはならないのが現状である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、電気機器が支持された支持装置のレール本体上の位置を容易に把握することが可能な給電レールおよび給電レール装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明が採用する給電レールは、電気機器を支持する支持装置が取付可能に設けられると共に、位置を示す位置情報を備えたレール本体と、前記レール本体に取り付けられた前記支持装置が支持する前記電気機器へ電力供給を行うべく、前記レール本体の伸長方向に沿って設けられる給電導体と、を具備することを特徴としている。
上記構成において、前記レール本体には、当該レール本体の伸長方向に沿って所定間隔で設けられるマーカによって前記位置情報が付与されることが好ましい。
上記構成において、前記マーカは、バーコードまたは二次元バーコードの少なくともいずれか一であることが好ましい。
上記構成において、前記マーカは、貫通孔、磁気部位または反射板の少なくともいずれか一であることが好ましい。
上記構成において、前記レール本体には、当該レール本体の伸長方向に沿って順次状態が変化するマーカによって前記支持情報が付与されることが好ましい。
上記構成において、前記マーカは、前記レール本体の伸長方向に沿って貫通部位の大きさが順次変化する貫通孔、前記レール本体の伸長方向に沿って磁力の大きさが順次変化する磁気部位、または前記レール本体の伸長方向に沿って反射光量の大きさが順次変化する反射板の少なくともいずれか一であることが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明が採用する給電レール装置は、位置を示す位置情報を備えたレール本体と、前記レール本体の伸長方向に移動可能に設けられた支持装置と、前記レール本体に取り付けられた前記支持装置が支持する前記電気機器へ電力供給を行うべく、前記レール本体の伸長方向に沿って設けられる給電導体と、前記支持装置に設けられ、前記位置情報を検出する検出手段と、前記検出手段から出力される検出信号を前記電力に重畳させる信号重畳手段と、を備えたことを特徴としている。
上記構成において、前記レール本体には、当該レール本体の伸長方向に沿って所定間隔で設けられるマーカによって前記位置情報が付与され、前記検出手段は前記マーカを読み取る読取部を有していることが好ましい。
上記構成において、前記レール本体には、当該レール本体の伸長方向に沿って順次状態が変化するマーカによって前記支持情報が付与され、前記検出手段は前記マーカの状態の変化を読み取る読取部を有していることが好ましい。
本発明によれば、照明器具やスピーカ等の電気機器が支持された支持装置のレール本体における位置を客観的に把握することが可能となる。
例えば、店舗やホール等の社会的な施設において、商品棚や客席のレイアウトを変更した場合の電気機器の位置を予め記憶しておく。そして、レイアウトが変更された場合、作業者は、予め記憶された変更されたレイアウトに対応した位置に電気機器を移動させるという比較的軽易な作業で、位置の変更を行うことが可能となる。
次に、図面を参照しつつ、本発明に係る実施形態について説明する。
<実施形態の構成>
1.給電レール装置
まず、本実施形態による給電レール装置50について説明する。
この給電レール装置50は、図1に示すように、レール本体51、支持装置となる移動体60、位置検出部90(図2、参照)等を具備する。以下、説明を容易にするために、便宜上、図示の如く、直交する3軸をX,Y,Z軸とする。つまり、レール本体51はX軸に平行する軸線方向に伸長することになる。
移動体60には、電気機器として例えばスピーカ99が取り付けられている。そして、移動体60は、内蔵した第1モータM1の駆動により移動体60を矢印a方向(X軸方向に平行する軸線)に移動させ、第2モータM2の駆動によりスピーカ99をY軸に平行する軸線b1を回動中心として矢印b方向に回動させ、第3モータM3の駆動によりスピーカ99をZ軸に平行する軸線c1を揺動中心(図2および図3参照)として矢印c方向に揺動させる。このように、給電レール装置50は、スピーカ99の位置制御および姿勢制御を行っている。
このレール本体51は、図2および図3に示すように、その外形は下側に開口する断面略「コ」字状に形成されてX軸方向に伸長する。開口部には折り返し部が伸長方向に延びるように形成され、この各折り返し部には後述する凸部64が挿嵌される凹溝52が伸長方向に形成される。レール本体51の上面には、その内面側に移動体60の第1駆動ローラ62がガイドされるローラガイド溝53が、当該レール本体51の伸長方向に形成される。また、レール本体51の側面には、その各内面側に板状の給電端子54,54が給電導体として前記伸長方向に貼着される。この給電端子54には、コンセント等の商用電源(いずれも図示せず)に接続されるために、給電線55を介してプラグ56が接続されている。
2.移動体
移動体60は、レール本体51内をX軸方向に摺動しつつ移動する長方形の摺動部61と、レール本体51からY軸方向に突出し、Y軸に平行な軸線b1を回動中心として回動する回動部70と、Z軸に平行する軸線c1を旋回中心として揺動する揺動部85とを有する。
摺動部61の上面には、第1駆動ローラ62周面の一部が突出するように設けられ、この第1駆動ローラ62は第1モータM1によって駆動される。この第1駆動ローラ62は、図4に示すように、ゴム材料等の弾性材料によって円柱状に形成され、外周の一部に第1モータM1の軸に固定された伝達ローラ63が付勢された状態で接触する。第1モータM1を駆動させることによって発生する軸の回転は、伝達ローラ63を介して第1駆動ローラ62に伝達される。
第1駆動ローラ62は、移動体60がレール本体51に組み込まれる際、レール本体51のローラガイド溝53内に案内される。第1モータM1を正/逆に駆動させることによって、移動体60が、レール本体51の矢印a方向に対して前後に移動する(図1、参照)。なお、第1駆動ローラ62の軸近傍にはローラガイド溝53(レール本体51)側に当該第1駆動ローラ62を積極的に付勢させるバネ機構62A,62Aが設けられる。
このように、第1モータM1、第1駆動ローラ62、伝達ローラ63およびローラガイド溝53によって移動体60の移動機構が構成される。
一方、摺動部61の下面には、レール本体51の凹溝52に挿入される凸部64,64が形成される。レール本体51に移動体60の摺動部61が挿入された段階で、凸部64,64が凹溝52,52にそれぞれ挿嵌されて、レール本体51に対して摺動部61のY軸方向への移動が規制される。
この各凸部64間には環状の突出部が形成され、その外周には雄ねじ部65が刻設されている。また、突出部からは第2モータM2によって駆動される第2駆動ローラ68が、この突出部の内周側の偏った位置から突出するように設けられる。
また、摺動部61の各側面には、レール本体51の各給電端子54に電気的に接触する受電端子66が設けられる。この受電端子66は、挿入穴66A内に収容された端子部66Bと、この端子部66Bを外側に付勢するバネ部66Cとを有する。そして、給電端子54および受電端子66によって給電手段が構成される。
さらに、摺動部61内には、後述するスレーブPLCアダプタ102およびコントローラ110等の回路を構成する電子素子を実装した基板67が内蔵される。
回動部70は、図3に示すように、円筒状の回動筒部71と、この回動筒部71を摺動部61に対して回動可能に支持する支持環75と、前記回動筒部71に対して揺動部85を揺動可能に支持する固定部78とを具備する。
この回動筒部71は、開口部の一側には縮径部72が形成され、他側の内周面には雌ねじ部73が形成され、この雌ねじ部73から一側の内周面が第2駆動ローラ68が接触する回動伝達部74となる。
支持環75は段付筒状に形成され、小径部の内周には雌ねじ部76が刻設され、大径部が鍔部77となる。そして、回動筒部71を摺動部61に取り付ける際には、回動筒部71内に支持環75を挿通させ、支持環75の雌ねじ部76を摺動部61の雄ねじ部65に螺合させる。これにより、支持環75の鍔部77が回動筒部71の縮径部72に当接した状態となり、回動筒部71を摺動部61に対して回動可能に支持する。
さらに、図5に示すように、第2駆動ローラ68が回動筒部71の回動伝達部74に当接し、第2モータM2を駆動させて第2駆動ローラ68を正/逆方向に回転させることにより、回動筒部71を正/逆方向に回動させる。
このように、第2モータM2、第2駆動ローラ68および回動伝達部74によって回動部70の回動機構が構成される。
固定部78は円柱状に形成され、その外周面には雄ねじ部79が形成され、一方の端面には一対のステー80,80が突出した状態で形成され、各ステー80の先端側には揺動部85を支持する軸81が設けられる。各ステー80間には第3モータM3によって駆動される第3駆動ローラ82が配置される。そして、この固定部78は、雄ねじ部79を回動筒部71の雌ねじ部73に螺合させることによって、当該固定部78が回動筒部71と共に回動するように固定される。
揺動部85には、その先端面にスピーカ99等の電気機器を取り付けるブラケット(図示せず)が形成され、起端面には円弧状の当接面86が形成される。そして、揺動部85は、固定部78の各ステー80に軸81で支持されることにより、回動筒部71(固定部78)に対して揺動可能に支持される。この際、円弧状の当接面86が第3駆動ローラ82に当接し、第3モータM3を駆動させて第3駆動ローラ82を正/逆方向に回転させることにより、揺動部85を正/逆方向(図2中、矢印+c,−c)に揺動させる。
このように、第3モータM3、第3駆動ローラ82および当接面86によって揺動部85の揺動機構が構成される。
なお、前記モータM1,M2,M3は、指令信号によって正逆可能な直流モータであることが望ましい。
3.位置検出手段
次に、移動体60のレール本体51の伸長方向における位置を検出する位置検出部90について説明する。
位置検出部90は、図2に示すように、移動体60側に設けた受発光部91と、レール本体51側に設けたバーコード92とからなる。バーコード92は、それぞれ異なったコード情報を示すバーコード92a,92b,…92nとからなり、図6に示すように、このバーコードが受発光部91と対向するレール本体51の内側面に所定間隔毎に貼着される。本実施形態の場合には、給電端子54の下側に配置される。なお、バーコードは二次元バーコードであってもよい。
そして、位置検出部90では、受発光部91でバーコードを読取り、読み込んだバーコードの情報に基づき、移動体60のレール本体51における位置を検出する。このためには、予めバーコードの情報とレール本体51における位置を、コントローラ110等のROMにデータテーブルとして記憶しておく。
図6に示すように、図面左からバーコード92a,92b,…が例えば10cm毎に貼着されている場合には、データテーブルは、バーコード92aが0cm、バーコード92bが10cm…といった具合に位置情報が記憶される。そして、受発光部91にて読み取ったバーコード92のデータから移動体60のレール本体51における位置を把握する。
この位置検出部90にあっては、所定間隔毎に貼着されたバーコード92を受発光部91で読み取ることによって、レール本体51の伸長方向における移動体60の位置が断続的に検出されることになる。
位置検出手段の構成は、受発光部91とバーコード92の構成に限らず、種々の構成が可能である。以下、幾つかの例を列挙する。
(1)光学センサ
透過型センサ
図7に示すように、発光部93Aと受光部93Bとが互いに対向するように配置されたフォトインタラプタを検出部93とし、この発光部93Aと受光部93Bとの間に移動するシャッタ94を配置する。ここで、移動体60側に検出部を、レール本体51にシャッタ94を設けられる。
シャッタ94の構成は、図8(a),(b),(c)等が考えられる。
前述した位置検出部90と同様に、予め定めた所定位置にある移動体60の位置を検出する場合には、図8(a)に示すように、シャッタ94Aの伸長方向に対して所定間隔毎に貫通孔94a,94a,…を穿設する。この際、貫通孔94aの径寸法を漸次異なるように形成し、最大径の貫通孔94aよりも発光部93Aから発光する光の径(発光径)が大きくなるようにする。
また、図8(b)に示すように、シャッタ94Bにスリット94bを形成する。このスリット94bはその幅寸法が、シャッタ94Bの伸長方向一側から他側に向けて漸次小さくなるように形成し、最大幅の寸法よりも発光部93Aから発光する光の直径が大きくなるようにする。
さらに、図8(c)に示すように、シャッタ94Cの外形を伸長方向一側から他側に向けて漸次傾斜する形状とし、シャッタ94Cの最大幅の寸法よりも発光部から発光する光の直径が同じか或いは大きくなるようにする。
このように、図8(a)のシャッタ94Aの構造にあっては、前述した位置検出部90と同様に、レール本体51の所定位置に移動体60が有ることを検出することができる。
図8(b),(c)のシャッタ94B,94Cの構造にあっては、コントローラ110等のROMに、受光部93Bからの受信信号の値に対するレール本体51の位置を予め位置情報として記憶しておき、受光部93Bでの受信信号の大きさから移動体60のレール本体51に対する位置を演算によって特定することが可能となる。
この場合には、先の位置検出部90が断続的な位置検出となるのに対し、図8(b),(c)に示すシャッタ構造の光学センサを用いることによって、連続的な受信信号が得られ、移動体60の位置が連続的に検出される。
反射型センサ
光学センサは、透過型センサに限らず反射型センサであってもよい。この場合、図9に示すように、発光部93Cと受光部93Dとが一体となった検出部93´と、発光部からの光を反射する反射板94Dとを有する。この反射板94Dの形を、反射板が貼着される部位の伸長方向に対して反射量が変化する形状に形成する。例えば、図8(b)のスリット形状或いは図8(c)のシャッタ形状のようにすればよい。
さらに、断続的に移動体60の位置を検出したい場合には、伸長方向の所定位置に反射量が異なる反射板を貼着し、連続的に移動体60の位置を検出したい場合には、伸長方向に対して漸次反射量が変化するような形状の反射板を貼着すればよい。
(2)磁気センサ
磁気センサを用いて位置検出部としてもよい。この場合、検出部には半導体ホール素子、半導体磁気抵抗素子等を用い、被検出部を磁性材料の部位に施された着磁部位或いは磁石とする。
被検出部となる着磁部位は、所定間隔毎に着磁させ、その着磁部位における磁場が異なるようにする。これにより、検出部からの検出信号に基づき、レール本体51の伸長方向における移動体60の位置を断続的に検出する。
また、着磁部位は、所定間隔毎に形成するのではなく、磁場が伸長方向に対して漸次変化するように着磁させることにより、検出部からは着磁部位の磁場を連続的に検出でき、レール本体51の伸長方向における移動体60の位置を連続的に検出する。
一方、被検出部が磁石の場合には、この磁石を所定間隔毎にレール本体51に貼着し、各磁石の磁場を異なるようにする。これにより、検出部からの検出信号に基づき、レール本体51の伸長方向における移動体60の位置を断続的に検出する。
(3)その他のセンサ
位置検出手段の構成は、上記バーコード、光学センサ、磁気センサ等に限らず、レール本体51の伸長方向に対する移動体60の位置を相対的に検出するものであれば、これらに限定されるものではない。
前記各例では、センサ1個に対してシャッタ等の被検出部を変化させる場合について述べたが、逆に、発光部と受光部とを有する検出部を、レール本体51の伸長方向の所定位置毎に対向するように設け、移動体によって発光部からの光が遮蔽された部分が、移動体60が移動した位置であると特定するようにしてもよい。
さらに、レール本体51の伸長方向の所定位置毎に前述したフォトインタラプタを設け、フォトインタラプタ内の光路を遮るシャッタを移動体60側に設けるようにしてもよい。
4.回動角検出手段
次に、回動部70の摺動部61に対する回動角度の検出部について説明する。
回動角検出手段は、図2中の95(回動角検出部95)部分等、固定部分となる部位と回動筒部71とに設ける。構成は一般的なロータリエンコーダであっても、前述した位置検出手段とほぼ同様の構成であってもよく、例えば、図10および図11に示すような構成であってもよい。
この場合、回動筒部71側にリング状のシャッタ97を形成し、このシャッタ97に所定角度毎に径の異なった貫通孔97aを穿設し、このシャッタ97を挟むように発光部96Aと受光部96Bとを有する検出部96を配置する。検出動作においては、前述した位置検出部の透過型センサと同様となるので、その説明は省略する。
シャッタ97には径の異なった貫通孔97aを穿設するだけでなく、眉状のスリットを形成しても、センサ部分を反射型センサにして、シャッタに反射板を貼着するようにしてもよいことは勿論である。
また、回動角検出部95では、回動部70を摺動部61に対して所定方向を向けた際の検出部96からの検出信号を初期値とし、この初期値に対する値の変化から回動角を検出する。
5.仰角検出手段
次に、固定部78に対して揺動する揺動部85の傾斜角度(以下、「仰角」という)を検出する。図2中の98部分に設けられる。前述した検出手段と同様に、光学センサによって仰角検出部98を構成するため、その説明を省略する。
或いは、第3モータM3によって駆動される第3駆動ローラ82の駆動時間を監視して仰角を算出することによって検出手段としてもよい。
また、仰角検出部98では、揺動部85を固定部78に対して所定方向を向けた際の検出部からの検出信号を初期値とし、この初期値に対する値の変化から仰角を検出する。
回動角検出部および仰角検出部は光学センサに限らず、前述した磁気センサによって構成するようにしてもよい。
また、前記検出部によって検出される被検出部は、検出部からの信号が異なるように、例えば貫通孔の径寸法を異なるようにしたが、同じ径の貫通孔とした場合には、移動体60が移動する前の位置を把握しておいて、移動時に検出される貫通孔による信号をカウントして移動位置を特定するようにしてもよい。この際、移動体60がレール本体51の何れの方向に移動したかも把握するため、第1モータM1の正/逆を知る必要がある。
6.具体例
本具体例では、外部のサーバからの指令信号によって、ホームシアターのスピーカの配置を制御する場合のスピーカ移動システムについて例示する。
スピーカの設置位置は、通常ユーザの感覚によって行われるものであり、部屋の大きさ・壁の材質や設置物の位置等の影響による音響効果を考慮した上で設置されているものではない。
特に、サラウンドシステム(所謂「5.1チャンネル」)等のサウンドシステムにあっては、そのスピーカ配置によって効果の大小が歴然となる。そこで、本具体例によるスピーカ移動システムは、ネットワークに接続されたサーバ装置が、本スピーカ移動システムの給電レール装置50が設置される部屋の大きさ・壁の材質や設置物の位置等に基づき、最適なスピーカ位置を算出し、外部からの操作によって当該サウンドシステムに適した位置にスピーカを移動させるものである。
(1)PLCシステム
また、スピーカ移動システムでは、信号の授受に、既知のPLC(Power Line Communications;電力線搬送通信)システムが用いられる。このPLCシステムについて簡単に説明する。
例えば、図12に示すように、家屋H等には、送電線200および変圧器201を介して電力が供給され、一方インターネット等のネットワーク300から光ケーブル301等を介して信号が家屋H等に別途供給される。そこで、マスターPLCアダプタ302を設ける。このマスターPLCアダプタ302は、電力に信号を重畳させたり、信号が重畳された電力から信号を抽出させたりする。
なお、図12中では、マスターPLCアダプタ302は屋外に配置しているが、実際には家屋H内の配電盤近くに通常設置される。
一方、屋内の電源コンセントにはスレーブPLCアダプタ(いずれも図示せず)が設置され、先の信号を抽出して電力と分けてパソコン等の電気機器に送信する一方、パソコン等からの信号を電力に重畳させる動作を行う。そして、PLCシステムによって、家屋内におけるLAN(Local Area Network:ラン)が構築される。また、スレーブPLCアダプタの信号側に電気機器を接続、或いは電気機器を起動した際に、この電気機器に対してIPアドレスが付与される。これにより、電気機器をネットワーク300に接続されたサーバ装置310との間で通信可能となる。
ここで、家屋Hに送信される信号には、制御信号(モータM1,M2,M3に対する動作を指令する指令信号)やスピーカ99から音を出力するためのオーディオ信号等があり、家屋Hからサーバ装置310に送信される信号は、移動体60の識別信号や移動体60(スピーカ99)の状態(位置、回動角度、仰角)を示す検出信号等がある。
(2)スピーカ移動システム
次に、本実施形態によるスピーカ移動システムの構成について説明する。
ここで、ホームシアターとして使用する部屋Rの間取りを図13に示す。正面にテレビ400が配置され、対向する位置にソファ401が配置される。正面と、その正面に対向する位置の天井には、前述した給電レール装置50,50がそれぞれ設置される。各給電レール装置50には2個の移動体60が移動可能に収容され、各移動体60には指向性を有するスピーカ99が取り付けられる。
次に、移動体60内の電気的な構成を、図14を参照しつつ説明する。ここでは、1つの移動体60について説明するものの、他の移動体60についても同様の構成であるため、その説明は省略する。
移動体60には、交流電力VACが給電端子54および受電端子66を介して供給される。AC/DCコンバータ101は移動体60内に内蔵されており、商用周波数の交流電力VACを直流電圧VDCに変換する。AC/DCコンバータ101は、その構成は省略するが、一般的にトランス、ブリッジ回路、レギュレータ等で構成される。変換された直流電圧VDCは、基板67に供給される。この基板67には実装された電子素子によってスレーブPLCアダプタ102およびコントローラ110等の回路が構成される。
スレーブPLCアダプタ102は、マスターPLCアダプタ302と同様に、交流電力VACから信号(指令信号やオーディオ信号)を抽出すると共に、コントローラ110側からの信号(検出信号)を電力に重畳させる。
コントローラ110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)(いずれも図示せず)を有する。CPUはROMに記憶された各種プログラムを読み出して実行する。ROMには、個々の移動体60毎に指定されたIDおよび各モータのIDが記憶される。また、RAMには、検出部90,95,98からの検出信号に応じて、移動体60の位置、回動部70の回動角度、揺動部85の仰角を示したデータが順次更新・記憶される。
コントローラ110には、その入力側に位置検出部90,回動角検出部95および仰角検出部98が接続され、その出力側に第1モータM1,第2モータM2,第3モータM3が接続される。さらに、コントローラ110は、スレーブPLCアダプタ102との間で信号の授受を行う。
さらに、このスピーカ移動システムは、ネットワーク300を介してサーバ装置310に接続される。
ここで、サーバ装置310は、部屋Rの間取り、テレビ400,ソファ401の配置、給電レール装置50,50の位置およびスピーカ99の特性等の条件から、ユーザが希望するサウンドシステムに応じたスピーカの位置および方向を演算によって導くようになっている。
具体的には、サーバ装置310では、図15に示すようなデータテーブルが生成される。このデータテーブルは、給電レール装置50の識別ID、移動体60の識別ID、モータM1,M2,M3の識別IDおよびこのモータM1,M2,M3の識別IDに対する指令信号からなる。
ここで、第1モータM1の識別ID(M1ID)の指令信号は、レール本体51に対する移動体60の位置を示した値、第2モータM2の識別ID(M2ID)の指令信号は、摺動部61に対する回動部70の回動角を示した値、第3モータM3の識別ID(M3ID)の指令信号は、回動部70に対する揺動部85の仰角を示した値となる。
また、識別IDは、予め設定されていても、給電レール装置50、移動体60からの信号によって新たに設定されてもよく、サーバ装置310内で指令信号のみが前記条件によって算出される。例えば、部屋R内のスピーカ99の配置をサラウンドシステムに設定する場合には、指令信号は予め決められた所定の演算等によって設定される。
そして、サーバ装置310は、移動体ID以降のデータ、即ち移動体60の識別ID、モータM1,M2,M3の識別IDおよびこの識別IDに対する指令信号が信号として送信する。
一方、位置検出部90がバーコードを読み取る読取部となっている場合には、前記第1モータM1の指令信号はバーコードの読取データとなる。
(3)スピーカ移動システムの動作
次に、図16のフローチャートに基づき、コントローラ110における処理動作について説明する。
まず、コントローラ110はスレーブPLCアダプタ102から抽出される信号を監視するべく、抽出された信号がROMに記憶されたIDと一致するか否かを判定する(ステップS1,S2)。一致しない場合(ステップS2;NO)には、抽出された信号は当該移動体60に対する信号でないので、ステップS1以降の処理を繰り返す。
一方、抽出された信号がROMに記憶されたIDと一致した場合(ステップS2;YES)には、その信号中に指令信号(或いはモータM1,M2,M3の識別ID)が含まれるか否かを判定する(ステップS3)。
コントローラ110は、抽出された信号に指令信号が含まれていない場合(ステップS3;NO)にはステップS10を介してステップS1の処理に移行する。
一方、抽出された信号に指令信号が含まれている場合(ステップS3;YES)には、この指令信号を解析して位置、回動角、仰角を得る。つまり、コントローラ110は、第1モータの識別IDとなるM1IDからはレール本体51に対する移動体60の位置を示す値、第2モータM2の識別IDとなるM2IDからは摺動部61に対する回動部70の回動角を示す値、第3モータM3の識別IDとなるM3IDからは回動部70に対する揺動部85の仰角を示す値をそれぞれ目標値としてRAMに書き込む。
次に、コントローラ110は、第1モータM1を駆動してレール本体51に対して移動体60を移動させる(ステップS4)。そして、位置検出部90からの検出信号の値(現位置)と先にRAMに記憶した目標値(目標位置)とが一致するか否かを監視し、一致するまで第1モータM1を駆動し、一致した場合(ステップS5;YES)には前記第1モータM1の駆動を停止する。これにより、当該移動体60は、サーバ装置310が設定した位置に設置される。
さらに、コントローラ110は、第2モータM2を駆動して摺動部61に対して回動部70を回動させる(ステップS6)。そして、回動角検出部95からの検出信号の値(現回動角)と先にRAMに記憶した目標値(目標回動角)とが一致するか否かを監視し、一致するまで第2モータM2を駆動し、一致した場合(ステップS7;YES)には前記第2モータM2の駆動を停止する。これにより、当該回動部70は、サーバ装置310が設定した回動角に設置させる。
また、コントローラ110は、第3モータM3を駆動して回動部70に対して揺動部85を揺動させる(ステップS8)。そして、仰角検出部98からの検出信号の値(現仰角)と先にRAMに記憶した目標値(目標仰角)とが一致するか否かを監視し、一致するまで第3モータM3を駆動し、一致した場合(ステップS9;YES)には前記第3モータM3の駆動を停止する。これにより、当該揺動部85は、サーバ装置310が設定した仰角に設置される。
そして、コントローラ110は、移動検出部90、回動角検出部95および仰角検出部98からの検出信号に対応した位置、回動角、仰角をスレーブPLCアダプタ102に送信する(ステップS10)。このスレーブPLCアダプタ102は、これらの検出信号を電力に重畳させてサーバ装置310に送信する。これにより、サーバ装置310では、1つの移動体60によりスピーカ99が所定の位置に設置されたことを把握する。
上述した動作を他の3個の移動体60に対しても同様に行わせる。これにより、部屋R内における4個のスピーカ99は、ユーザが臨むサウンドシステムに対応した配置に設定される。
(4)具体例の効果
前述した如く、具体例によるスピーカ移動システムにあっては、前述した如く、サーバ装置310にて設定された各スピーカ99の位置と支持状態を、部屋Rに設置された給電レール装置50によって設定する。これにより、スピーカの配置は、部屋の大きさ・壁の材質や設置物の位置等の影響を考慮した位置と姿勢に変更することができ、効率の良いサウンドシステムを部屋Rにて実現することができる。
しかも、ユーザは、所望のサウンドシステムを選択する等の設定操作のみで、そのサウンドシステムに対応したスピーカ99の位置と支持状態に自動的に設定することが可能となる。
(5)具体例の変形例
前記具体例では、外部のサーバ装置310からの指令信号によりスピーカ移動システムを作動させるようにしたが、サーバ装置310と同様の機能を備えたサーバをラン内に接続してラン内でスピーカの移動を行うようにしてもよい。
7.変形例
(1)レール本体に対する移動体の取付方法
前記実施形態では、レール本体51の伸長方向に移動体60を移動させる構成として述べたが、本発明はこれに限らず、レール本体51に移動体60を直接取り付ける構成であってもよい。つまり、前記レール本体51の所定間隔毎に移動体60を支持する支持手段が設けられ、この支持手段の位置に前記移動検出部90を設ける。
これにより、ユーザがレール本体51に移動体60(電気機器)を取り付けた場合、移動検出部90によって移動体60(電気機器)を知ることができる。
(2)店舗・ホールにスピーカ移動システムを用いる場合
前記具体例では、スピーカ移動システムをホームシアターに用いた場合を例に挙げて説明したが、本発明による給電レール装置50は、この使用に限らず、例えば店舗やホール等の社会的な設備におけるスピーカ移動システム等に用いてもよい。店舗においては陳列棚の配置を変更した際に、その棚のレイアウトに対してスピーカの配置状態を変更する。ホールにおいては、客席の配置状態に応じてスピーカの配置状態を変更する。
さらに、店舗にてスピーカ移動システムを使用する場合には、スピーカ99或いは天井に温度センサ、CCDカメラ等の客の存在位置を検出するセンサを設け、客が存在する部分に向けて音声を放音させるように、当該スピーカ99の配置状態を変更するように制御してもよい。
(3)照明器具を移動体に取り付ける場合
次に、移動体60に取り付けられる電気機器を照明器具とした場合について説明する。
この場合、図17に示すように、移動体60に照明器具120を取り付ける。この照明器具は交流電力VACの給電を直接受けて点灯するものである。
また、照明器具がスポットライトのように指向性のあるものでは、回動部70および揺動部85の駆動を制御する必要があるものの、蛍光灯,白熱電球のように指向性のない照明に関しては回動部70および揺動部85の動作制御は必要なく、移動体60の移動のみの駆動制御のみで済み、ミラーボールのような照明に関しては揺動部85の動作制御は必要なくなる。
さらに、照明器具がトライアック等の電子部品による調光機能を備えている場合には、移動体60内で、この照明器具の識別IDを抽出して、調光機能を制御するようにしてもよい。
(4)移動体にスピーカのIDを記憶する場合
前記具体例では、スピーカ99に対するオーディオ信号の送信については記載していないが、スピーカ99内にスレーブPLCアダプタを内蔵させ、当該スピーカ99のIDを判定してオーディオ信号を抽出し、スピーカを放音させる。
一方、図18に示すように、移動体60内に電力からオーディオ信号を抽出する機能を備えるようにしてもよい。この場合、基板67には、スレーブPLCアダプタ102、コントローラ110、アンプ113等を備える。前記コントローラ110のROMには、個々の移動体60毎に指定されたIDおよび各モータのID(ID1)が記憶されると共に、スピーカ99Aの識別ID(ID2)が記憶される。
そして、コントローラ110は、スレーブPLCアダプタ102から抽出される信号を監視し、その信号中のIDとROMに記憶されたID2とが一致した場合には、このIDに付加されたオーディオ信号をアンプ113を介してスピーカ99Aに送信する。
なお、予めサーバ装置310或いは他のオーディオ信号発生用のサーバ装置には、ID2とこのID2に付加した音声データを生成する必要がある。
これにより、スピーカ99AにはスレーブPLCアダプタやコントローラ等を備えることなく、アンプ等の簡易な電子回路とスピーカのみでよく、汎用のスピーカを使用することも可能となる。
また、スピーカの識別IDや特性をコントローラ110のROMに記憶するに際し、ユーザが別途入力装置(キーボード、読取装置等)の操作によって入力するようにしてもよいが、揺動部85にスピーカ99を取り付ける際に、当該スピーカ99の情報を読み取るようにしてもよい。この場合、スピーカ99には予めIDおよび装置特性を記憶したバーコード等を貼着しておき、揺動部85側に前記バーコードを読み取る読取部を設けるようにすればよい。
(5)電気機器をプロジェクタ又はカメラとする場合
さらに、電気機器をプロジェクタとした場合には、当該プロジェクタに対して比較的大容量のデータ量となる画像信号を送信しなくてはならないため、プロジェクタ内にスレーブPLCアダプタを内蔵させ、当該プロジェクタのIDを判定して画像信号を抽出し、スクリーンに投影させてもよい。
さらにまた、電気機器をデジタルカメラとしてもよい。この場合には、スレーブPLCアダプタから制御信号を抽出して当該カメラの機能およびシャッタを制御すると共に、カメラから撮像信号をサーバ装置に送信する。これにより、サーバ装置側でカメラの挙動を遠隔操作しつつ撮像状態を監視することが可能となる。
また、移動体60によって移動する対象は、電気機器に限るものではなく、ハンガー等であってもよい。この場合には、電力は移動体60を移動させるための電源としてのみ使用される。
(6)移動体の種類
前記実施形態では、移動体60の構造を、摺動部61、回動部70および揺動部85から構成し、レール本体51に対する移動体60(摺動部61)を移動させる移動機構、摺動部61に対して回動部70を回動させる回動機構、回動部70に対して揺動部85を揺動させる揺動機構を、各モータの回転運動をローラによって対象部位に伝達する構造とした。しかし、本発明はこれに限るものではなく、モータによる回転軸の回転運動を歯車列を介して対象部位に伝達する構造、プーリ・Vベルトによって伝達する構造等であってもよいことは勿論であり、要は各部位を移動・回動・揺動できればよい。
また、移動体60は、レール本体51に対する移動体60(摺動部61)を移動させる機構、摺動部61に対して回動部70を回動させる機構、回動部70に対して揺動部85を揺動させる機構を備えるものとして述べたが、本発明はこれに限るものではない。
移動体の種類としては、以下の移動体であってもよい。
1の移動体は、直接電気機器を取り付ける取付部を備える摺動部のみで移動体を構成し、レール本体51に対する移動のみを行う。2の移動体は、摺動部と、取付部を有する回動部とで構成し、移動と回動を行う。3の移動体は、摺動部と、取付部を有する揺動部とで構成し、移動と揺動を行う。
そして、これらの移動体を予め用意することにより、用途に応じて個々の移動体をレール本体51に装着するようにしてよい。
また、2の移動体において摺動部に回動部が取り付けられる部位形状、3の移動体において摺動部に揺動部が取り付けられる部位形状、取付部に取り付けられる電気機器の被取付部の形状と同じ形状とする。これにより、レール本体51に対して装着された摺動部を取り外すことなく、前記1〜3の移動体を選択的に取り付けることができる。
さらに、実施形態の移動体60においても、摺動部61、回動部70および揺動部85の各部位の取付形状を、取付部と被被取付部の形状とすることにより、各部位を選択することで、用途に応じた移動体を構成することが可能となる。
さらに、移動体には、揺動部を上下させる昇降機構を備えるようにしてもよい。
(7)給電レールの構成
前記実施形態では、給電レール装置50には、レール本体51を伸長方向に外部からの指令信号によって移動する移動体60を備える構成について説明したが、給電レールを、レール本体51と、移動体60の位置を検出するための位置検出手段の一部(例えば、所定距離毎に貼着されたバーコード)によって構成するようにしてもよい。
(8)移動体への給電方式
前記実施形態では、給電手段をレール本体51に設けた板状の給電端子54と移動体60側に設けた受電端子66によって構成したが、受電端子66の端子部66Bを三角錐の形状に限定するものではなく、ブラシ構造であってもよく、要は移動体60側の端子がレール本体51側の端子に摺動して電気的に接続される構成であればよい。また、1本のレール本体51に対して1個の移動体60を取り付ける場合には、移動体60に対して給電線55を直接接続するようにしてもよく、この際、移動体60がレール本体51の伸長方向に移動可能なだけの給電線55に余裕を持たせれば良い。
(9)移動体の移動機構
さらに、1本のレール本体51に対して1個の移動体60を取り付ける場合には、移動体60自体に移動機構を持たせることなく、レール本体51と移動体60とに移動機構をを持たせることが可能となる。例えば、ボールベアリング構造によって移動機構が構成できる。この機構は、レール本体51の伸長方向に延びる雄ねじ部と、摺動部61に穿設された雌ねじ部と、前記雄ねじ部を回転させるモータによって構成する。そして、この機構にあっては、モータによって雄ねじ部を回転させることにより、螺合された雌ねじ部に雄ねじ部がねじ込まれ、レール本体51に回り止めされた摺動部61が移動するようになる。
また、レール本体51側にラックを形成し、移動体60側にモータによって駆動される歯車を設け、ラックに対して歯車(移動体60)を直線運動させてもよい。
実施形態による給電レール装置を示す斜視図である。 同実施形態による給電レール装置の断面図である。 同実施形態による給電レール装置の分解斜視図である。 図2中の矢視IV−IV方向から見た断面図である。 図2中の矢視V−V方向から見た断面図である。 位置検出部の被検出部を示す図である。 異なった位置検出部の構成を示す図である。 異なった位置検出部の被検出部を示す図である。 さらに異なった位置検出部の被検出部を示す図である。 回動角検出部を示す図である。 図10中の矢視XI−XI方向から見た断面図である。 PLCシステムの構成を示す概略図である。 具体例によるスピーカ移動システムが備えられた部屋Rを示す見取り図である。 同具体例による移動体の電気的構成および電力線から移動体に供給される電気ラインを示す図である。 具体例によるサーバ装置に用意されるデータテーブルを示す図である。 具体例による移動体における動作を示す流れ図である。 他の具体例による移動体の電気的構成および電力線から移動体に供給される電気ラインを示す図である。 別の具体例による移動体の電気的構成および電力線から移動体に供給される電気ラインを示す図である。
符号の説明
50…給電レール装置、51…レール本体、54…給電端子、60…移動体、62…第1駆動ローラ、66…受電端子、68…第2駆動ローラ、70…回動部、71…回動筒部、75…支持環、78…固定部、82…第3駆動ローラ、85…揺動部、90…位置検出部、91…受発光部、92…バーコード、93,93´,96…検出部、94A,94B,94C,97…シャッタ、94D…反射板、95…回動角検出部、98…仰角検出部、102…スレーブPLCアダプタ、110…コントローラ、300…ネットワーク、302…マスターPLCアダプタ、310…サーバ装置、M1…第1モータ、M2…第2モータ、M3…第3モータ。

Claims (9)

  1. 電気機器を支持する支持装置が取付可能に設けられると共に、位置を示す位置情報を備えたレール本体と、
    前記レール本体に取り付けられた前記支持装置が支持する前記電気機器へ電力供給を行うべく、前記レール本体の伸長方向に沿って設けられる給電導体と、を具備する
    ことを特徴とする給電レール。
  2. 請求項1記載の給電レールにおいて、
    前記レール本体には、当該レール本体の伸長方向に沿って所定間隔で設けられるマーカによって前記位置情報が付与される
    ことを特徴とする給電レール。
  3. 請求項2記載の給電レールにおいて、
    前記マーカは、バーコードまたは二次元バーコードの少なくともいずれか一である
    ことを特徴とする給電レール。
  4. 請求項2記載の給電レールにおいて、
    前記マーカは、貫通孔、磁気部位または反射板の少なくともいずれか一である
    ことを特徴とする給電レール。
  5. 請求項1記載の給電レールにおいて、
    前記レール本体には、当該レール本体の伸長方向に沿って順次状態が変化するマーカによって前記支持情報が付与される
    ことを特徴とする給電レール。
  6. 請求項5記載の給電レールにおいて、
    前記マーカは、前記レール本体の伸長方向に沿って貫通部位の大きさが順次変化する貫通孔、前記レール本体の伸長方向に沿って磁力の大きさが順次変化する磁気部位、または前記レール本体の伸長方向に沿って反射光量の大きさが順次変化する反射板の少なくともいずれか一である
    ことを特徴とする給電レール。
  7. 位置を示す位置情報を備えたレール本体と、
    前記レール本体の伸長方向に移動可能に設けられた支持装置と、
    前記レール本体に取り付けられた前記支持装置が支持する前記電気機器へ電力供給を行うべく、前記レール本体の伸長方向に沿って設けられる給電導体と、
    前記支持装置に設けられ、前記位置情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段から出力される検出信号を前記電力に重畳させる信号重畳手段と、を備えた
    ことを特徴とする給電レール装置。
  8. 請求項7記載の給電レール装置において、
    前記レール本体には、当該レール本体の伸長方向に沿って所定間隔で設けられるマーカによって前記位置情報が付与され、
    前記検出手段は前記マーカを読み取る読取部を有している
    ことを特徴とする給電レール装置。
  9. 請求項7記載の給電レール装置において、
    前記レール本体には、当該レール本体の伸長方向に沿って順次状態が変化するマーカによって前記支持情報が付与され、
    前記検出手段は前記マーカの状態の変化を読み取る読取部を有している
    ことを特徴とする給電レール装置。
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