JP2008239320A - 被記録材排出装置、記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 常に略水平な姿勢を保って被記録材を排出することが可能な被記録材排出装置を低コストに実現する。
【解決手段】 送風装置58は、排出駆動ローラ54の駆動回転により排出方向Yへ送出される記録紙Pの上面側に排出方向Yの略水平な気流Aを発生させる。気流調整板74は、送風装置58から発生する気流Aの上側の所定位置に固設されている。排出方向Yへ送出される記録紙P1の上面側に送風装置58で排出方向Yの略水平な気流Aを発生させると、いわゆるマグヌス効果によって、記録紙P1を上方へ押し上げるように略垂直方向の揚力Bが作用する。記録紙P1に作用する揚力Bと重力によって記録紙P1が下方へ垂れ下がる力とが略等しくなるように、気流調整板74と記録紙P1との間隔等を調整することによって、略水平姿勢を維持して記録紙P1を排出方向Yへ送出することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録実行後の被記録材を排出トレイ上へ排出する被記録材排出装置、該被記録材排出装置を備えた記録装置に関する。
被記録材の記録面にインクやトナー等でドットを形成して画像等を記録するインクジェットプリンタやレーザプリンタ等の記録装置において、記録実行後の被記録材は、記録装置の外部に設置された排出トレイ等に順次排出されて積重されていくのが一般的である。このような従来の記録装置において、排出中の被記録材の先端は、その被記録材の自重によって下方へ垂れ下がってしまい、排出トレイ等に排出されて積重されている他の被記録材に接触してしまう虞があった。
つまり、従来の記録装置においては、排出中の被記録材の先端が下方に垂れ下がることによって、排出トレイ等に積重されている他の被記録材に接触して引っ掛かってしまい、排出中の被記録材がカールしてしまったり折れ曲がってしまったり、或いは排出トレイ等に積重された他の被記録材が排出トレイの外側へ押し出されてしまう虞があった。また、従来の記録装置においては、下方に垂れ下がった排出中の被記録材の先端が、排出トレイ等に積重されている他の被記録材の記録面と接触することによる記録画質の低下が生ずる虞もあった。
このような課題を解決可能な従来技術の一例としては、例えば、排出トレイに排出された用紙(被記録材)の表面と次に排出される用紙の裏面との間に気流を送出する送風手段を具備する記録装置が公知である。その気流によって、排紙トレイ上に排紙される用紙は、その気流で押し上げられるようにして略水平な姿勢を保って排紙されるので、記録実行後の用紙を排紙トレイ上に確実に案内することができ、かつ排紙トレイ上にある用紙の印刷画像面を汚損等することなく排紙トレイ上に整然と積重することができる(例えば、特許文献1を参照)。
特開平5−43104号公報
しかしながら、上記の従来技術においては、排出する被記録材の裏面側と排紙トレイの載置面との間に気流を送出して被記録材の排出姿勢を略水平に保っている構成上、最終的に被記録材を排紙トレイの所定位置に落下させて載置するためには、被記録材が所定位置まで搬送された時点で送風手段による送風を一旦停止させる必要がある。具体的には、上記の従来技術においては、排紙トレイに対する被記録材の搬送位置を検出するセンサ及びそのセンサで検出した被記録材の搬送位置に基づく適切な送風手段のON/OFF制御が不可欠となる。また、上記の従来技術は、その構成上、排紙トレイに積重された被記録材の数量等に応じて排紙トレイを上下動させる機構を設けなければ、常に略水平な姿勢を保って被記録材を排出することができない虞がある。
このようなことから、上記の従来技術は、被記録材排出装置が大型化及び複雑化してコストが大幅に上昇してしまうという課題があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、常に略水平な姿勢を保って被記録材を排出することが可能な被記録材排出装置を低コストに実現することにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、記録実行後の被記録材を排出トレイ上へ排出する被記録材排出装置であって、記録実行後の被記録材を排出方向へ搬送する搬送手段と、前記搬送手段から送出される被記録材の上面側に前記排出方向の気流を発生させる気流発生手段と、前記気流発生手段から発生する気流を調整する気流調整手段とを備えている、ことを特徴とした被記録材排出装置である。
このように、搬送手段から送出される被記録材の上面側に気流発生手段で排出方向の気流を発生させると、いわゆるマグヌス効果によって、その被記録材に揚力が作用する。それによって、搬送手段から送出される被記録材が自重で下方に垂れ下がってしまうことを防止することができる。また、気流発生手段から発生する気流を調整する気流調整手段で、その気流により被記録材に作用する揚力の強弱や揚力が作用する範囲等を適切に調整することができる。したがって、本発明の第1の態様に記載の被記録材排出装置は、気流発生手段から発生する気流の方向や風量等を気流調整手段で適切に調整することによって、搬送手段から送出される被記録材の排出姿勢を略水平に維持して排出することができる。
そして、本発明の第1の態様に記載の被記録材排出装置は、搬送手段から送出される被記録材の上面側に気流を発生させるので、その気流により被記録材に揚力が作用する範囲を気流調整手段で適切に設定すれば、気流を停止させなくても、被記録材が所定位置まで送出されたときに、その被記録材が自重で排出トレイ上に落下して所定位置に載置されるようにすることができる。したがって、本発明の第1の態様に記載の被記録材排出装置においては、従来のように被記録材の搬送位置を検出するセンサを設ける必要がなく、気流発生手段をON/OFF制御する必要もない。
また、搬送手段から送出される被記録材に対して、その被記録材の上面側に排出方向の気流を発生させてマグヌス効果による揚力を作用させる構成であることから、搬送手段から送出される被記録材の下面側(裏面側)と排出トレイの載置面との間隔の広狭は、被記録材の略水平な排出姿勢を維持する上で何ら影響しない。したがって、本発明の第1の態様に記載の被記録材排出装置は、従来のように排出トレイ上の被記録材の載置数量等に応じて排出トレイを上下動させる機構を設ける必要がない。
このようにして、本発明の第1の態様に記載の被記録材排出装置によれば、常に略水平な姿勢を保って被記録材を排出することが可能な被記録材排出装置を低コストに実現することができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様に記載の被記録材排出装置において、前記気流調整手段は、前記気流発生手段から発生する気流の上側に配設された気流調整板を有している、ことを特徴とした被記録材排出装置である。
このように、気流発生手段から発生する気流の上側に気流調整板を配設することによって、気流調整板の下側においては、その気流調整板と搬送手段から送出される被記録材の上面側との間に排出方向の気流を生じさせることができるので、被記録材に揚力を作用させることができる。他方、気流調整板の外側においては、気流発生手段から送出された気流が上方へ拡散するため、搬送手段から送出される被記録材に揚力がほとんど作用しない状態となる。
したがって、気流調整板の形状、搬送手段から送出される被記録材に対する気流調整板の位置、大きさ、範囲、間隔、角度等を適切に設定することによって、搬送手段から送出される被記録材に作用する揚力を適切に調整することができる。それによって、搬送手段から送出される被記録材の排出姿勢を略水平に維持して排出することができるとともに、気流を停止させなくても、被記録材が所定位置まで送出されたときに、その被記録材が自重で排出トレイ上に落下して所定位置に載置されるようにすることができる。
本発明の第3の態様は、前述した第2の態様に記載の被記録材排出装置において、前記気流調整板は、前記搬送手段から送出される被記録材に対して、前記排出方向と交差する方向の中央部分より両端部分に強い揚力が作用する形状である、ことを特徴とした被記録材排出装置である。
本発明の第3の態様に記載の被記録材排出装置において、搬送手段から送出される被記録材は、排出方向と交差する方向の中央部分より両端部分に強い揚力が作用することによって、中央部分が自重でやや沈み込んだ状態となり、略U字状の湾曲が付与された状態で排出される。そのU字状の湾曲によって、搬送手段から送出される被記録材は、見かけ上の剛性が高まり、排出方向の先端が自重により垂れ下がってしまうことが生じにくくなる。したがって、排出する被記録材が大きなサイズで剛性の低い被記録材であっても、その被記録材の排出方向の先端が自重により垂れ下がってしまうことを確実に防止しながら、排出姿勢を略水平に維持して排出することができる。
本発明の第4の態様は、前述した第2の態様又は第3の態様に記載の被記録材排出装置において、前記気流調整手段を制御して、前記搬送手段から送出される被記録材に対して前記気流発生手段から発生する気流により生ずる揚力を調整する気流制御手段を備えている、ことを特徴とした被記録材排出装置である。
このように、搬送手段から送出される被記録材に生ずる揚力を調整する気流制御手段によって、搬送手段から送出される被記録材の大きさや重量等に応じて適切な揚力調整制御を行うことが可能になるという作用効果が得られる。
本発明の第5の態様は、前述した第4の態様に記載の被記録材排出装置において、前記気流調整板は、上下動可能に配設されている、ことを特徴とした被記録材排出装置である。
本発明の第5の態様に記載の被記録材排出装置によれば、気流調整板を上下動させることによって、搬送手段から送出される被記録材の上面と気流調整板との平行状態を維持したまま、その被記録材に作用する揚力を増減調整することができる。それによって、例えば、搬送手段から送出される被記録材の全面に略均一な揚力が作用する状態を維持したまま揚力の増減調整をすることができる。
本発明の第6の態様は、前述した第4の態様又は第5の態様に記載の被記録材排出装置において、前記気流調整板は、前記排出方向へ移動可能に配設されている、ことを特徴とした被記録材排出装置である。
本発明の第6の態様に記載の被記録材排出装置によれば、気流調整板を排出方向へ移動させることによって、搬送手段から送出される被記録材に揚力が作用する範囲を排出方向へ前後調整することができる。それによって、例えば、搬送手段から送出される被記録材に揚力が作用しなくなって自重で排出トレイ上に落下する位置を、被記録材の大きさや重量等に応じて適切な位置となるように調整することができる。
本発明の第7の態様は、前述した第4〜第6の態様のいずれかに記載の被記録材排出装置において、前記気流調整板は、上下方向へ揺動可能に配設されている、ことを特徴とした被記録材排出装置である。
本発明の第7の態様に記載の被記録材排出装置によれば、気流調整板を上下方向へ揺動させることによって、搬送手段から送出される被記録材の上面に対する気流調整板の角度を調整することができる。それによって、例えば、搬送手段から送出される被記録材の上面と気流調整板との間隔が排出方向へ広がっていくように気流調整板の揺動角度を設定すれば、搬送手段から送出される被記録材に作用する揚力を排出方向へゆるやかに減少させていくことができるので、より滑らかで安定的な被記録材の排出が可能になる。
本発明の第8の態様は、前述した第4〜第7の態様のいずれかに記載の被記録材排出装置において、前記気流制御手段は、排出する記録実行後の被記録材の大きさ及び記録状態に応じて前記気流調整手段を制御する、ことを特徴とした被記録材排出装置である。
搬送手段から送出される被記録材の排出姿勢を略水平に維持するのに必要な揚力の強さや揚力が生ずる範囲は、その被記録材の大きさによって異なってくる。また、排出する被記録材の記録状態によって、被記録材の記録面に付加されたインクやトナーの量や分布が異なることから、記録実行後の被記録材の重量増加や剛性低下の程度が異なってくる。したがって、本発明の第8の態様に記載の被記録材排出装置によれば、排出する記録実行後の被記録材の大きさ及び記録状態に応じて気流調整手段を制御するので、その被記録材の大きさ、インクやトナー等による重量増加や剛性低下の程度に応じて、搬送手段から送出される被記録材に作用する揚力を適切に調整することができる。
本発明の第9の態様は、前述した第4〜第8の態様のいずれかに記載の被記録材排出装置において、前記気流制御手段は、排出する記録実行後の被記録材の大きさ及び記録状態に応じて前記気流発生手段から発生する気流の強弱を調整する、ことを特徴とした被記録材排出装置である。
このように、排出する記録実行後の被記録材の大きさ及び記録状態に応じて、気流発生手段から送出する気流の増減制御を行うことによって、搬送手段から送出される被記録材に作用する揚力を調整することも可能である。
本発明の第10の態様は、前述した第4〜第9の態様のいずれかに記載の被記録材排出装置において、前記気流発生手段は、前記搬送手段から送出される被記録材の上面側及び下面側に前記排出方向の気流をそれぞれ発生させる、ことを特徴とした被記録材排出装置である。
このように、搬送手段から送出される被記録材の上面側及び下面側の両面に排出方向の気流を発生させることによって、搬送手段から送出される被記録材を上下の気流で挟み込んだ状態で排出することができる。それによって、搬送手段から送出される被記録材の排出姿勢をより強固に略水平状態に維持しながら排出することができる。また、搬送手段から送出される被記録材は、上下の気流で挟み込まれた状態で排出されるので、その被記録材には、上面側及び下面側からの狭圧力が作用する。それによって、被記録材の記録面へのインク噴射等によって生ずる被記録材のカール変形や波打ち変形等を矯正する効果も得られる。
本発明の第11の態様は、前述した第10の態様に記載の被記録材排出装置において、前記排出トレイは、上下動可能に配設されており、前記気流制御手段は、前記排出トレイに排出されて積重されている被記録材の数量に応じて前記排出トレイを上下動させる、ことを特徴とした被記録材排出装置である。
このように、排出トレイに排出されて積重されている被記録材の数量に応じて排出トレイを上下動させることによって、搬送手段から送出される被記録材の下面側の気流を常に最適に調整することができる。
本発明の第12の態様は、被記録材への記録を実行可能な記録装置であって、前述した第1〜第11の態様のいずれかに記載の被記録材排出装置を備えている、ことを特徴とした記録装置である。
本発明の第12の態様に記載の記録装置によれば、被記録材への記録を実行可能な記録装置において、前述した第1〜第11の態様のいずれかに記載の発明による作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明に係る「記録装置」の一例としてのインクジェットプリンタの概略構成について説明する。
図1は、本発明に係るインクジェットプリンタの要部平面図であり、図2はその側面図である。
インクジェットプリンタ50は、「被記録材」としての記録紙Pを自動給送する自動給送手段として、給送用トレイ71及び給送用ローラ72を備えている。給送用トレイ71に積重された記録紙Pは、給送用ローラ72の駆動回転によりインクジェットプリンタ50の内部へ1枚ずつ自動給送される。このとき、図示していない分離パッド等の分離手段によって、複数の記録紙Pが重なった状態で同時に給送されてしまうことが防止される。
給送用ローラ72の搬送方向Yの下流側には、記録紙Pを搬送方向Yへ搬送する手段として、外周面に高摩擦抵抗を有する皮膜が施された搬送駆動ローラ51及び複数の搬送従動ローラ52が配設されている。搬送従動ローラ52は、従動回転可能に軸支され、搬送駆動ローラ51の外周面に当接するように付勢されている。給送用ローラ72と搬送駆動ローラ51との間には、記録紙Pの先端及び後端を検出可能な公知の紙検出器32が配設されている。給送用ローラ72の駆動回転により自動給送された記録紙Pは、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで挟持された状態で、搬送駆動ローラ51の駆動回転によって搬送方向Yへ搬送される。
搬送駆動ローラ51には、搬送駆動ローラ51の回転状態を検出する公知のロータリエンコーダ31が配設されている。ロータリエンコーダ31は、搬送駆動ローラ51の回転に連動して回転するロータリスケール311と、ロータリスケール311の外周に沿って等間隔に形成されているスリットを検出するロータリスケールセンサ312とを有している。ロータリエンコーダ31からは、搬送駆動ローラ51の回転速度に比例した周期のパルス信号が出力される。
搬送駆動ローラ51の搬送方向Yの下流側には、記録紙Pを裏面側から支持するプラテン53と、記録紙Pの記録面にインクを噴射して記録を実行するための記録ヘッド61が配設されている。搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ搬送される記録紙Pは、プラテン53に支持された状態で搬送方向Yへ搬送されながら、記録ヘッド61のヘッド面からインクが噴射されることによって記録面にドットが形成され、記録面への記録が実行される。
記録ヘッド61の搬送方向Yの下流側には、記録が実行された後の記録紙Pを排出トレイ73へ排出する「被記録材排出装置」を構成する「搬送手段」としての排出駆動ローラ54、排出従動ローラ55、排出補助ローラ56及び排出補助ベルト57が配設されている。排出従動ローラ55は、従動回転可能に軸支され、排出駆動ローラ54の外周面に当接するように付勢されている。記録実行後の記録紙Pは、排出駆動ローラ54と排出従動ローラ55とで挟持された状態で、排出駆動ローラ54の駆動回転によって、搬送方向Yと同方向である排出方向(以下、排出方向Yという。)へ排出されて排出トレイ73に積重される。排出補助ローラ56は、従動回転可能に軸支されている。排出補助ローラ56と排出駆動ローラ54との間に掛架された排出補助ベルト57は、排出駆動ローラ54の駆動回転によって回転し、排出駆動ローラ54の駆動回転により排出される記録紙Pを下側から支持しながら排出方向Yへ送り出す。
記録制御部100は、ロータリエンコーダ31及び紙検出器32の出力信号に基づいて、給送用ローラ72の回転駆動力源となるASFモータ(図示せず)並びに搬送駆動ローラ51及び排出駆動ローラ54の回転駆動力源となるPFモータ(図示せず)を回転させて、記録紙Pの自動給送制御及び搬送制御を実行する。同時に、記録制御部100は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置(図示せず)から受信した記録データに基づいて、記録ヘッド61のインク噴射制御を実行する。
つづいて、本発明に係る「被記録材排出装置」の第1実施例について、図1〜図6を参照しながら説明する。
<第1実施例>
まず、引き続き図1及び図2を参照しながら、第1実施例における「被記録材排出装置」の構成について説明する。
排出トレイ73は、図示の如く箱形形状を有するトレイであり、底面731、排出方向Yの下流側の側面732(以下、下側面732という。)及び記録紙Pの幅方向X(排出方向と交差する方向)の両側面733(以下、横側面733という。)を有している。記録実行後の記録紙Pは、底面731の上に排出されて積重される。横側面733には、後述する送風装置58から送出される気流Aによって排出トレイ73内に生ずる乱流を極力低減させるために、その気流Aを排出トレイ73の外側へ適度に逃がす通風孔734が設けられている。
インクジェットプリンタ50は、「被記録材排出装置」を構成する「気流発生手段」としての送風装置58及び「気流調整手段」としての気流調整板74を備えている。送風装置58は、排出駆動ローラ54の駆動回転により排出方向Yへ送出される記録紙Pの上面側に排出方向Yの略水平な気流Aを発生させることができる。送風装置58が送出する気流Aは、記録制御部100によって制御され、例えば、排出する記録紙Pの大きさや重量等に応じて強弱制御される。気流調整板74は、送風装置58から発生する気流を調整する手段であり、送風装置58から発生する気流Aの上側に配設された薄板状の部材である。当該実施例においては、排出方向Yと略平行な面を形成するように、所定位置に固設されている。
次に、図3〜図6を参照しながら、第1実施例における「被記録材排出装置」による記録紙Pの排出について説明する。
図3及び図4は、「被記録材排出装置」の第1実施例を模式的に図示した側面図であり、記録紙Pが排出方向Yへ送出されている途中の状態を図示したものである。
排出方向Yへ送出される記録紙P1の上面側に送風装置58で排出方向Yの略水平な気流Aを発生させると、いわゆるマグヌス効果によって、その記録紙P1を上方へ押し上げるように略垂直方向の揚力Bが作用する。他方、排出方向Yへ送出される記録紙P1には、重力によって下方へ垂れ下がる力が作用する。したがって、排出方向Yへ送出される記録紙P1に作用する略垂直方向の揚力Bと重力によって記録紙P1が下方へ垂れ下がる力とが略等しくなるように、送風装置58の風量及び気流調整板74と記録紙P1との間隔等を調整して揚力Bを増減調整することによって、略水平姿勢を維持した状態で記録紙P1を排出方向Yへ送出することができる。それによって、排出方向Yへ送出中の記録紙P1が自重で下方に垂れ下がってしまうことを防止することができる。
図5及び図6は、「被記録材排出装置」の第1実施例を模式的に図示した側面図であり、記録紙P1の先端が気流調整板74の先端位置を通過する位置まで記録紙P1が送出された状態を図示したものである。
気流調整板74の下側においては、その気流調整板74と排出方向Yへ送出される記録紙P1の上面側との間に、排出方向Yの略水平な気流Aを生じさせることができるので、記録紙P1に略垂直方向の揚力Bを作用させることができる。他方、気流調整板74より外側においては、送風装置58から送出された気流Aが上方へ拡散するため、排出方向Yへ送出される記録紙P1に揚力Bがほとんど作用しない状態となる。したがって、排出方向Yへ送出される記録紙P1は、排出方向Yの先端が気流調整板74の先端を通過した部分には揚力Bがほとんど作用しなくなるため、符号Cで示したように、先端側から自重によって垂れ下がりながら送出されていく(図5)。それによって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙P1は、揚力Bが作用する気流Aから徐々に離脱するように、排出トレイ73の底面731へ向けて自重でゆるやかに落下しながら送出され(符号D)、排出トレイ73の底面731の所定位置に着地して積重されていく(図6)。
以上説明したように、本発明に係る「被記録材排出装置」は、気流調整板74の形状、記録紙P1に対する気流調整板74の位置、大きさ、範囲、間隔、角度等を適切に設定することによって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙P1に作用する揚力Bを適切に調整することができる。それによって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙P1の排出姿勢を略水平に維持して排出することができる。
また、本発明に係る「被記録材排出装置」は、気流調整板74で揚力Bが生ずる範囲を適切に設定することによって、送風装置58が送出する気流Aを停止させなくても、その記録紙P1が所定位置まで送出されたときに自重で排出トレイ73の底面731に落下して所定位置に載置されるようにすることができる。したがって、従来のように記録紙Pの搬送位置を検出するセンサを設ける必要がなく、記録紙Pを排出する度に送風装置58をON/OFF制御するといった必要もない。
さらに、本発明に係る「被記録材排出装置」は、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙P1に対して、その上面側に排出方向Yの略水平な気流Aを発生させて揚力Bを作用させるので、排出中の記録紙P1の下面側(裏面側)と排出トレイ73の底面731(載置面)との間隔の広狭は、記録紙P1の略水平な排出姿勢を維持する上で何ら影響しない。したがって、従来のように排出トレイ73に積重されている記録紙Pの数量等に応じて排出トレイ73を上下動させる機構を設ける必要がない。
このようにして、本発明に係る「被記録材排出装置」によれば、常に略水平な姿勢を保って記録紙Pを排出することが可能な「被記録材排出装置」を低コストに実現することができる。
また、排出駆動ローラ54の駆動回転により排出方向Yへ送出される記録紙Pの上面側、すなわち記録ヘッド61からインクが噴射された記録面には、送風装置58から排出方向Yの略水平な気流Aが送出されるので、排出中の記録紙Pは、その記録面に噴射されたインクの乾燥が気流Aによって促進されることになる。したがって、記録実行後の記録紙Pが排出トレイ73の底面731に排出されて積重されたときに、その記録面が他の記録紙Pの裏面に接触する等によって記録画質等の低下が生ずる虞を低減させることができるという作用効果も得られる。
<第2実施例>
つづいて、本発明に係る「被記録材排出装置」の第2実施例について、図7及び図8を参照しながら説明する。
図7は、「被記録材排出装置」の第2実施例を模式的に図示した平面図である。
第2実施例における「被記録材排出装置」は、図示の如く、気流調整板74の先端(排出方向Yの下流側端)の中央部分に凹部741が形成されている。尚、それ以外の構成は、第1実施例と同様なので説明は省略する。
送風装置58から送出される気流Aは、凹部741が形成されている部分で上方へ拡散するため、気流Aによって記録紙Pに作用する揚力Bは、凹部741においてはほとんど作用しないことになる。したがって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙P1に作用する揚力Bは、その記録紙Pの先端が凹部741を通過するときに、その記録紙Pの幅方向Xの中央部分より両側部に強く作用することになる。
それによって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙P1は、図示の如く、幅方向Xの中央部分が自重でやや沈み込んだ状態でU字状に湾曲変形した状態で送出されることになる。すなわち、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙P1は、そのU字状の湾曲によって、見かけ上の剛性が高まり、排出方向Yの先端が自重により垂れ下がってしまうことが生じにくくなる。したがって、排出する記録紙P1が大きなサイズで剛性の低い被記録材であっても、記録紙P1の排出方向Yの先端が自重により垂れ下がってしまうことを確実に防止しながら、排出姿勢を略水平に維持して排出することができる。
図8は、「被記録材排出装置」の第2実施例の変形例を模式的に図示した平面図である。
第2実施例の変形例における「気流調整板」は、2つの気流調整板74L、74Rで構成されている。この2つの気流調整板74L、74Rは、図示の如く、排出方向Yへ送出される記録紙P1の幅方向Xの両端近傍に対応する位置に配設されている。このような構成とすることによって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙P1は、幅方向Xの両側部にだけ揚力Bが作用することになるので、より大きなU字状の湾曲が付与されることになる。それによって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙P1は、見かけ上の剛性がさらに高まり、排出方向Yの先端が自重により垂れ下がってしまうことがより生じにくくなる。
<第3実施例>
つづいて、本発明に係る「被記録材排出装置」の第3実施例について、図9〜図12を参照しながら説明する。
図9は、「被記録材排出装置」の第3実施例を模式的に図示した平面図であり、図10及び図11は、その側面図である。
第3実施例における「被記録材排出装置」は、図示の如く、気流調整板74の先端(排出方向Yの下流側端)が排出トレイ73の下側面732より排出方向Yへ突出するように配設されている(図9)。尚、それ以外の構成は、第1実施例と同様なので説明は省略する。
排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙P1は、符号Eで示したように、排出トレイ73の下側面732に先端が突き当たるまで、気流Aによって生ずる揚力Bが作用し続けることとなる(図10)。そして、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙P1は、排出トレイ73の下側面732に先端が突き当たった時点で、後端が排出駆動ローラ54から離れるとともに、その突き当たった時の衝撃によって、揚力Bが作用する気流Aから離脱するように排出トレイ73の底面731へ向けて自重で落下し(符号F)、排出トレイ73の底面731の所定位置に着地して積重されていく(図11)。
このような構成の第3実施例における「被記録材排出装置」は、例えば、記録紙Pのサイズと排出トレイ73の大きさとの関係等から、第1実施例のように記録紙P1の自重のみによるゆるやかな自然落下では給送用トレイ73の底面731の所定位置に記録紙P1を落下させることが難しいような場合でも本発明を実施することができるというメリットがある。
図12は、「被記録材排出装置」の第3実施例の変形例を模式的に図示した平面図である。
第3実施例の変形例は、前記の第2実施例の変形例(図8)と上記の第3実施例(図9〜図11)とを組み合わせた実施例であり、両実施例の利点を兼ね備えている。
<第4実施例>
つづいて、本発明に係る「被記録材排出装置」の第4実施例について、図13を参照しながら説明する。
図13は、「被記録材排出装置」の第4実施例を模式的に図示した側面図である。
第4実施例における「被記録材排出装置」は、気流調整板74が排出方向Yと交差する方向の揺動軸742をもって上下方向へ揺動可能に配設されている。揺動軸742には、モータ75が配設されており、モータ75を正逆回転させることによって、符号Gで示したように気流調整板74を上下方向へ揺動させることができる。モータ75は、「気流制御手段」としての記録制御部100によって制御される。尚、それ以外の構成は、第1実施例と同様なので説明は省略する。
すなわち、第4実施例における「被記録材排出装置」は、気流調整板74を上下方向へ揺動させることによって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙Pの上面に対する気流調整板74の角度を調整することができる。そして、記録制御部100は、気流調整板74の角度を調整することによって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙Pに対する気流Aの角度を調整して、その記録紙Pに作用する揚力の強さや範囲等を調整することができる。
例えば、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙Pの上面と気流調整板47との間隔が排出方向Yへ広がっていくように気流調整板47の揺動角度を設定すれば、その記録紙Pに作用する揚力を排出方向Yへゆるやかに減少させていくことができる。それによって、より滑らかで安定的な記録紙Pの排出が可能になる。また、気流調整板74の揺動角度を調整することによって、給送用トレイ73の底面731に対する記録紙Pの落下位置を記録紙Pの大きさ等に応じて調整することも可能になる。
そして、「気流制御手段」としての記録制御部100は、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙Pの大きさ及び記録状態に応じて気流調整板74を制御する。それによって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙Pの大きさ、インクやトナー等による重量増加や剛性低下の程度に応じて、その記録紙Pに作用する揚力を適切に調整することができる。したがって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙Pの大きさや重量等に応じて適切な揚力の調整制御を行うことが可能になる。また、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙Pの大きさ及び記録状態に応じて気流調整板74を制御する他、送風装置58から送出する気流Aの強弱を調整するようにしても良い。
<第5実施例>
つづいて、本発明に係る「被記録材排出装置」の第5実施例について、図14を参照しながら説明する。
図14は、「被記録材排出装置」の第5実施例を模式的に図示した側面図である。
第5実施例における「被記録材排出装置」は、ボールねじ76の双方向回転によって、符号Hで示したように気流調整板74が上下方向へ平行移動するように構成されている。ボールねじ76は、モータ77を正逆回転させることで双方向回転させることができる。モータ77は、「気流制御手段」としての記録制御部100によって制御される。尚、それ以外の構成は、第4実施例と同様なので説明は省略する。
このように、気流調整板74を上下方向へ平行移動可能に構成することによって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙Pの上面と気流調整板74との平行状態を維持したまま、記録紙Pに作用する揚力を増減調整することができる。それによって、例えば、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙Pの全面に略均一な揚力が作用する状態を維持したまま揚力の増減調整をすることができる。
<第6実施例>
つづいて、本発明に係る「被記録材排出装置」の第6実施例について、図15を参照しながら説明する。
図15は、「被記録材排出装置」の第6実施例を模式的に図示した側面図である。
第6実施例における「被記録材排出装置」は、符号Jで示したように、気流調整板74が排出方向Yへ前後移動可能に配設されている。モータ78の回転軸には歯車79が配設されており、歯車79は気流調整板74と歯車係合している。気流調整板74は、モータ78の正逆回転によって排出方向Yへ前後移動する。モータ78は、「気流制御手段」としての記録制御部100によって制御される。尚、それ以外の構成は、第4実施例と同様なので説明は省略する。
このように、気流調整板74を排出方向Yへ前後移動可能に構成することによって、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙Pに揚力が作用する範囲を排出方向Yへ前後調整することができる。それによって、例えば、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙Pに揚力が作用しなくなって自重で排出トレイ73の底面731に落下する位置を、記録紙Pの大きさや重量等に応じて適切な位置となるように調整することができる。
<第7実施例>
つづいて、本発明に係る「被記録材排出装置」の第7実施例について、図16及び図17を参照しながら説明する。
図16は、「被記録材排出装置」の第7実施例を模式的に図示した正面図であり、図17は、その側面図である。
気流調整板74は、排出方向Yへ送出される記録実行後の記録紙Pの上面側に配設する必要があることから、排出されて排出トレイ73の底面731に積重された記録紙Pをユーザが取り出すときの妨げとなりやすい。そこで、第7実施例における「被記録材排出装置」は、排出トレイ73の底面731の上側が開放される位置まで、ユーザが手動で気流調整板74をスライド移動させることができるように構成されている。尚、それ以外の構成は、第1実施例と同様なので説明は省略する。
より具体的には、排出トレイ73の上部にスライド溝部735が配設されており、気流調整板74は、そのスライド溝部735のスライド溝に係合した状態で、符号Kで示した方向へ手動でスライド移動させることができるように配設されている。排出トレイ73の底面731に積重された記録紙Pを取り出すときには、気流調整板74を手動でスライド移動させることによって、排出トレイ73の底面731へのアクセスが容易になり、排出トレイ73の底面731に積重された記録実行後の記録紙Pを容易に取り出すことができる。
尚、ばね等の付勢手段によって気流調整板74のスライド位置が常に所定位置に付勢されるように構成するのが好ましい。それによって、ユーザが気流調整板74を手動でスライド移動させた後に元の位置に戻すことを失念しても、常に所定位置に気流調整板74を配置させた状態で記録紙Pへの記録を実行することが可能になる。或いは、記録紙Pの大きさや重量等に応じて気流調整板74の位置を手動調整して、記録紙Pに揚力が作用する範囲をユーザが任意に調整できるようにしても良い。
<第8実施例>
つづいて、本発明に係る「被記録材排出装置」の第8実施例について、図18を参照しながら説明する。
図18は、「被記録材排出装置」の第8実施例を模式的に図示した側面図である。
第8実施例における「被記録材排出装置」は、2つの板状の部材が回動軸743で連結されて気流調整板74が構成されており、符号Lで示したように気流調整板74の排出方向Y側を上方へ回動させて折り畳むことができるように構成されている。尚、それ以外の構成は、第1実施例と同様なので説明は省略する。
排出トレイ73の底面731に積重された記録紙Pを取り出すときには、気流調整板74を折り畳むことによって排出トレイ73の底面731の上側を開放することができる。それによって、排出トレイ73の底面731へのアクセスが容易になり、排出トレイ73の底面731に積重された記録実行後の記録紙Pを容易に取り出すことができる。また、気流調整板74を多段階に排出方向Yの長さが変化する如く折り畳むことができるように構成すれば、記録紙Pの大きさや重量等に応じて、記録紙Pに揚力が作用する範囲をユーザが任意に手動調整することも可能になる。
<第9実施例>
つづいて、本発明に係る「被記録材排出装置」の第9実施例について、図19を参照しながら説明する。
図19は、「被記録材排出装置」の第9実施例を模式的に図示した側面図である。
第9実施例の「気流発生手段」は、排出方向Yへ送出される記録紙Pの上面側に排出方向Yの略水平な気流Aを発生させる送風装置58と、その記録紙Pの下面側に排出方向Yの略水平な気流Mを補助的に発生させる補助送風装置59とで構成されている。気流調整板74は、ボールねじ76Uの双方向回転によって、符号Hで示したように上下方向へ平行移動する。ボールねじ76Uは、モータ77Uを正逆回転させることで双方向回転させることができる。
排出トレイ73は、ボールねじ76Dの双方向回転によって、符号Nで示したように上下方向へ平行移動する。ボールねじ76Dは、モータ77Dを正逆回転させることで双方向回転させることができる。モータ77U及びモータ77Dは、「気流制御手段」としての記録制御部100によって制御される。記録制御部100は、排出トレイ73の底面731に排出されて積重されている記録紙Pの数量に応じて排出トレイ73を上下動させる。尚、それ以外の構成は、第5実施例と同様なので説明は省略する。
このように、排出方向Yへ送出される記録紙Pの上面側及び下面側の両面に排出方向Yの略水平な気流A及び気流Mを発生させることによって、排出方向Yへ送出される記録紙Pを上面側の気流Aと下面側の気流Mとで挟み込んだ状態で排出することができる。それによって、排出方向Yへ送出される記録紙Pの排出姿勢をより強固に略水平状態に維持しながら排出することができる。そして、排出トレイ73の底面731に排出されて積重されている記録紙Pの数量に応じて排出トレイ73を上下動させることによって、下面側の気流Mを常に最適に調整することができる。
また、排出方向Yへ送出される記録紙Pは、上面側の気流Aと下面側の気流Mとで挟み込まれた状態で排出されるので、その記録紙Pには、上面側及び下面側からの狭圧力が作用する。それによって、記録紙Pの上面側にインクを噴射されることで生ずる記録紙Pのカール変形や波打ち変形等を矯正する効果も得られる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係るインクジェットプリンタの概略の平面図。 本発明に係るインクジェットプリンタの概略の側面図。 「被記録材排出装置」の第1実施例を模式的に図示した側面図。 「被記録材排出装置」の第1実施例を模式的に図示した側面図。 「被記録材排出装置」の第1実施例を模式的に図示した側面図。 「被記録材排出装置」の第1実施例を模式的に図示した側面図。 「被記録材排出装置」の第2実施例を模式的に図示した平面図。 「被記録材排出装置」の第2実施例の変形例を図示した平面図。 「被記録材排出装置」の第3実施例を模式的に図示した平面図。 「被記録材排出装置」の第3実施例を模式的に図示した側面図。 「被記録材排出装置」の第3実施例を模式的に図示した側面図。 「被記録材排出装置」の第3実施例の変形例を図示した平面図。 「被記録材排出装置」の第4実施例を模式的に図示した側面図。 「被記録材排出装置」の第5実施例を模式的に図示した側面図。 「被記録材排出装置」の第6実施例を模式的に図示した側面図。 「被記録材排出装置」の第7実施例を模式的に図示した正面図。 「被記録材排出装置」の第7実施例を模式的に図示した側面図。 「被記録材排出装置」の第8実施例を模式的に図示した側面図。 「被記録材排出装置」の第9実施例を模式的に図示した側面図。
符号の説明
50 インクジェットプリンタ、51 搬送駆動ローラ、52 搬送従動ローラ、53 プラテン、54 排出駆動ローラ、55 排出従動ローラ、58 送風装置、61 記録ヘッド、71 給送用トレイ、72 給送用ローラ、73 排出トレイ、74 気流調整板、100 記録制御部、A 気流、B マグヌス効果による揚力、P 記録紙、X 記録紙の幅方向、Y 記録紙の搬送方向及び排出方向

Claims (12)

  1. 記録実行後の被記録材を排出トレイ上へ排出する被記録材排出装置であって、
    記録実行後の被記録材を排出方向へ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段から送出される被記録材の上面側に前記排出方向の気流を発生させる気流発生手段と、
    前記気流発生手段から発生する気流を調整する気流調整手段とを備えている、ことを特徴とした被記録材排出装置。
  2. 請求項1に記載の被記録材排出装置において、前記気流調整手段は、前記気流発生手段から発生する気流の上側に配設された気流調整板を有している、ことを特徴とした被記録材排出装置。
  3. 請求項2に記載の被記録材排出装置において、前記気流調整板は、前記搬送手段から送出される被記録材に対して、前記排出方向と交差する方向の中央部分より両端部分に強い揚力が作用する形状である、ことを特徴とした被記録材排出装置。
  4. 請求項2又は3に記載の被記録材排出装置において、前記気流調整手段を制御して、前記搬送手段から送出される被記録材に対して前記気流発生手段から発生する気流により生ずる揚力を調整する気流制御手段を備えている、ことを特徴とした被記録材排出装置。
  5. 請求項4に記載の被記録材排出装置において、前記気流調整板は、上下動可能に配設されている、ことを特徴とした被記録材排出装置。
  6. 請求項4又は5に記載の被記録材排出装置において、前記気流調整板は、前記排出方向へ移動可能に配設されている、ことを特徴とした被記録材排出装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の被記録材排出装置において、前記気流調整板は、上下方向へ揺動可能に配設されている、ことを特徴とした被記録材排出装置。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載の被記録材排出装置において、前記気流制御手段は、排出する記録実行後の被記録材の大きさ及び記録状態に応じて前記気流調整手段を制御する、ことを特徴とした被記録材排出装置。
  9. 請求項4〜8のいずれか1項に記載の被記録材排出装置において、前記気流制御手段は、排出する記録実行後の被記録材の大きさ及び記録状態に応じて前記気流発生手段から発生する気流の強弱を調整する、ことを特徴とした被記録材排出装置。
  10. 請求項4〜9のいずれか1項に記載の被記録材排出装置において、前記気流発生手段は、前記搬送手段から送出される被記録材の上面側及び下面側に前記排出方向の気流をそれぞれ発生させる、ことを特徴とした被記録材排出装置。
  11. 請求項10に記載の被記録材排出装置において、前記排出トレイは、上下動可能に配設されており、前記気流制御手段は、前記排出トレイに排出されて積重されている被記録材の数量に応じて前記排出トレイを上下動させる、ことを特徴とした被記録材排出装置。
  12. 被記録材への記録を実行可能な記録装置であって、請求項1〜11のいずれか1項に記載の被記録材排出装置を備えている、ことを特徴とした記録装置。
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