JP2008223851A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで弾性体の変位を規制することが可能な防振装置を提供する。
【解決手段】中間筒金具130と内筒金具20とを弾性的に連結する弾性体28と、内筒金具20の中心軸の周囲に配置された第1液室161および第2液室162と、隣接する液室161,162の間に配置された弾性体28からなる仕切り壁29と、を備え、中間筒金具130の中心軸と略平行の+Z方向に初期荷重が入力される防振装置12であって、内筒金具20が−Z方向に変位した場合に、弾性体28における仕切り壁29の形成領域に当接して弾性体28の変位を規制する変位規制部材71が、中間筒金具130に連結されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、防振装置に関するものである。
車両の振動発生部であるエンジンと、振動受け部である車体との間には、防振装置としてエンジンマウントが配設されている。エンジンマウントは、エンジンの振動が車体に伝達されるのを抑制するものである。
図5は、従来技術に係るエンジンマウントの断面図である。なお図5では、エンジンマウント8の中心軸と平行な下方向(初期荷重方向)を+Z方向としている。このエンジンマウント8は、エンジン側に連結される内筒金具20と、車体側に連結される外筒金具30と、内筒金具20と外筒金具30とを連結するゴム弾性体28とを備えている。その内筒金具30の中心軸と略平行の+Z方向に、内筒金具20に対して、エンジンの初期荷重が入力されるようになっている。
ところで、エンジンの変位に伴って、その初期荷重の入力方向とは逆方向(−Z方向)に内筒金具20が変位すると、ゴム弾性体28に大きな引張応力が作用する。これにより、ゴム弾性体の耐久性能が低下することになる。
そこで、初期荷重の入力方向とは逆方向(−Z方向、リバウンド方向)への内筒金具20の変位を規制するため、リバウンドストッパ機構170が提案されている(例えば、特許文献1参照)。リバウンドストッパ機構170は、ゴム弾性体28を延長してストッパゴム176を形成し、外筒金具30に変位規制部材(ストッパ金具)171を連結して、ストッパゴム176を変位規制部材171に当接させることにより、内筒金具20の変位を規制するものである。この技術では、内筒金具20にフランジ26を形成し、そのフランジ26上にストッパゴム176を形成して、内筒金具20および弾性体28の変位を規制している。
特開平9−89037号公報
しかしながら、上述した従来のリバウンドストッパ機構170は、内筒金具20にフランジ26を形成するため、内筒金具20の製造コストが高くなっている。また弾性体28の−Z方向にフランジ26を配置するため、弾性体28の成形モールドをZ方向に分割することが不可能になり、製造工程が複雑化して製造コストが高くなっている。
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたもので、低コストで弾性体の変位を規制することが可能な防振装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る防振装置は、振動受け部に連結され、略筒状に形成された第1部材と、振動発生部に連結され、前記第1部材の内周側に配置された第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とを弾性的に連結する弾性体と、前記第2部材の中心軸の周囲に配置された複数の液室と、隣接する前記液室の間に配置された前記弾性体からなる仕切り壁と、を備え、前記第2部材の中心軸と略平行に初期荷重が入力される防振装置であって、前記第2部材が前記初期荷重の入力方向とは逆方向に変位した場合に、前記弾性体における前記仕切り壁の形成領域に当接して前記弾性体の変位を規制する変位規制部材が、前記第1部材に連結されていることを特徴とする。
この構成によれば、弾性体における仕切り壁の形成領域に当接して弾性体の変位を規制する変位規制部材が第1部材に連結されているので、第2部材に連結された剛性部材を形成する必要がない。したがって、低コストで弾性体の変位を規制することができる。
前記初期荷重の入力方向とは逆方向の前記弾性体の表面における前記仕切り壁の形成領域には、前記弾性体からなる凸部が形成され、前記第2部材が前記初期荷重の入力方向とは逆方向に変位した場合に、前記凸部が前記変位規制部材に当接するようになっていることが望ましい。
この構成によれば、弾性体の凸部を変位規制部材に当接させるので、当接により防振装置のバネ定数が急激に増加するのを防止することができる。
本発明によれば、第2部材に連結された剛性部材を形成することなく低コストで、弾性体の変位を規制することが可能な防振装置を提供することができる。
以下、本発明に係る防振装置の参考技術および実施形態を図面に基づいて説明する。
(参考技術)
図1は、参考技術に係る防振装置の説明図であり、図2のA−A線における側面断面図である。この参考技術では防振装置に極座標系を設定し、防振装置の中心軸と平行な下方向(初期荷重方向)を+Z方向、中心軸から垂直に伸びる半径方向を+R方向としている。図1に示すように、参考技術に係る防振装置はエンジンマウント10である。このエンジンマウント10は、外筒金具(第1部材)30と内筒金具(第2部材)20とを連結する弾性体28と、弾性体28から−Z方向に突出形成された複数の凸部76と、凸部76に当接して弾性体28の変位を規制する変位規制部材71とを有している。
エンジンマウント10は、エンジン(振動発生部)に連結される内筒金具20を備えている。内筒金具20は、Al材料等を用いて射出成型されている。内筒金具20の−Z側端部にはボルト22が立設され、内筒金具20をエンジンに連結しうるようになっている。内筒金具20の+Z側端部は円錐台状に形成され、その側面はテーパ面となっている。
エンジンマウント10は、ブラケット90を介して車体(振動受け部)に連結される外筒金具30を備えている。上述した内筒金具20は、略筒状に形成された外筒金具30の内側であって、−Z方向寄りに配置されている。外筒金具30の軸方向中間部は、+Z方向から−Z方向にかけて拡径され、その内面はテーパ面となっている。
そして、内筒金具20のテーパ面と外筒金具30のテーパ面との間に、両者間を弾性的に連結する弾性体28が形成されている。弾性体28はゴム材料等で構成され、内筒金具20および外筒金具30に加硫接着されている。これにより、所望の静的バネ定数を有するエンジンマウント10が形成されている。
一方、外筒金具30の内側には、オリフィス部材40が挿入されている。オリフィス部材40には、リング状のオリフィス流路42が形成されている。またオリフィス部材40の+Z側端部には、フランジ部44が形成されている。
オリフィス部材40の+Z側には、ダイヤフラム部材50が配置されている。ダイヤフラム部材50は、可撓性を有するゴム弾性膜52で形成されている。
ダイヤフラム部材50の+Z側には、蓋部材80が配置されている。
そして、外筒金具30の+Z側端部が拡径され、その大径部と小径部との間に下方座面34が形成されている。その下方座面34に、オリフィス部材40のフランジ部44と、ダイヤフラム部材50の周縁部と、蓋部材80の周縁部とが順に載置されている。そして、外筒金具30の+Z側端部が中心軸に向かってかしめられ、オリフィス部材40、ダイヤフラム部材50および蓋部材80が固定されている。
エンジンマウント10の内部には液体が封入されている。弾性体28とオリフィス部材40との間には主液室61が形成され、オリフィス部材40とダイヤフラム部材50との間には副液室62が形成されている。オリフィス流路42の一方端部は主液室61に開口し、他方端部は副液室62に開口している。
上述したエンジンマウント10では、エンジンの自重による初期荷重が、外筒金具30の中心軸と平行に+Z方向に入力される。その初期荷重が内筒金具20に入力されると、内筒金具は+Z方向に変位する。この状態でエンジンが振動すると、内筒金具20は±Z方向に振動する。すると、主液室61の液体がオリフィス流路42を通って副液室62に流入し、副液室62の液体がオリフィス流路42を通って主液室61に流入する。そして内筒金具20が所定周波数で振動すると、オリフィス流路42の液体が液柱共振して、大きな減衰力を発生させる。これにより、エンジン側から車体側への振動伝達が抑制されるようになっている。
外筒金具30の外周面には、筒状のブラケット90が溶接等により固着されている。このブラケット90は+Z方向に延設され、その先端の一部は半径方向外側に向かって折り曲げられている。その折り曲げられた部分には、締結用の貫通孔が形成されている。その貫通孔にボルト等を挿入して、エンジンマウント10が車体に取り付けられるようになっている。
(リバウンドストッパ機構)
参考技術に係るエンジンマウント10は、リバウンドストッパ機構70を備えている。リバウンドストッパ機構70は、内筒金具20が−Z方向に変位した場合に、弾性体28に当接して弾性体28の変位を規制する変位規制部材71を備えている。本参考技術では、ブラケット90の−Z側端部が変位規制部材71として機能する。すなわち、ブラケット90の−Z側端部が、外筒金具30の−Z側において−R方向(中心軸方向)に折り曲げられ、変位規制部材71が形成されている。なお変位規制部材71の−R側端部は、さらに−Z方向に折り曲げられて、その角部外側に円弧部72が形成されている。
一方、弾性体28の−Z側面は、外筒金具30から内筒金具20にかけてテーパ状に形成されている。その弾性体28の−Z側面から−Z方向に、凸部76が形成されている。凸部76は、外筒金具30の内面に沿って外筒金具30の−Z側端部まで形成されている。凸部76の−Z側面は、外筒金具30の−Z側端部から内筒金具20に向かって略水平に伸びている。
図2は、参考技術に係る防振装置の平面図であり、図1のE矢視図である。
図2に示すように、弾性体28の周方向に複数の凸部76が設けられている。本参考技術では、2個の凸部76,76が180°の等間隔で形成されている。各凸部76は、外筒金具30の内面から内筒金具20の側面にかけて、略同一幅で形成されている。
次に、参考技術に係る防振装置の作用を説明する。
車両の加速時や減速時には、エンジンが出力軸を中心に回動(ピッチング)する。これに伴って、図1に二点鎖線で示すように、内筒金具20が−Z方向に変位する。この場合、内筒金具20に加硫接着された弾性体28も−Z方向に変位する。なお弾性体28の−Z方向への変位量は、外筒金具30から内筒金具20にかけて線形に増加する。
本参考技術では、弾性体28の−Z方向に変位規制部材71が設けられている。この変位規制部材71は、弾性体28が−Z方向に変位した場合に、弾性体28から立設された凸部76と当接部74において当接する。これにより、弾性体28および内筒金具20の−Z方向への変位を抑制することができる。これに伴って、弾性体28に作用する引張応力を軽減することが可能になり、弾性体28の耐久性を向上させることができる。
なお、変位規制部材71の−R側端部には、円弧部72が形成されている。そのため、変位規制部材71の−R側端部に当接した弾性体28に、応力集中が発生するのを防止することができる。これにより、弾性体28の耐久性を向上させることができる。
ところで、図5に示す従来技術のリバウンドストッパ機構170では、ストッパゴム176と変位規制部材171との当接部174の+Z方向に、内筒金具20からフランジ26が張出し形成されている。このフランジ26が変位規制部材171と干渉するので、内筒金具20および弾性体28の−Z方向変位が厳格に規制されている。
これに対して、図1に示す本参考技術のリバウンドストッパ機構70では、当接部74の+Z方向に、内筒金具20に連結されたフランジ等の剛性部材が配置されていない。なお剛性部材とは、弾性体28より高剛性の金属材料等からなる部材である。この場合でも、上述したように弾性体28の−Z方向変位を抑制することができる。しかも、内筒金具20に連結された剛性部材を形成しないので、製造コストを削減することができる。また弾性体28の成形モールドをZ方向に分割することが可能になる。これにより、低コストで内筒金具の変位を規制することが可能な防振装置を提供することができる。
また、弾性体28の凸部76を変位規制部材71に当接させるので、当接によりエンジンマウントのバネ定数が急激に増加するのを防止することができる。なお凸部76の形状および個数を調整することにより、バネ定数の増加率を調整することも可能である。
(実施形態)
図3は、実施形態に係る防振装置の説明図であり、図4のB−B線における側面断面図である。この実施形態では防振装置に直交座標系を設定し、防振装置の中心軸と平行な車両下方向(初期荷重方向)を+Z方向、中心軸に直交する車両前方向を+X方向、中心軸に直交する車両右方向を+Y方向としている。図3に示すように、実施形態に係る防振装置はエンジンマウント12である。参考技術のエンジンマウントは、エンジンのZ方向の振動に対してのみ減衰力を発揮するものであったが、実施形態のエンジンマウント12は、Z方向の振動に加えてX方向の振動に対しても減衰力を発揮するものである。なお参考技術と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
エンジンマウント12は、外筒金具30の内側に中間筒金具130を備えている。その中間筒金具130と内筒金具20とが、弾性体28によって連結されている。一方、外筒金具30の+Z側開口部はゴム弾性膜で覆われ、ダイヤフラム50が形成されている。そして、弾性体28とダイヤフラム50との間に、オリフィス部材40が配置されている。
エンジンマウント12の内部には液体が封入されている。弾性体28とオリフィス部材40との間には主液室61が形成され、オリフィス部材40とダイヤフラム50との間には副液室62が形成されている。オリフィス部材40には第1オリフィス流路42が形成され、その一方端部は主液室61に開口し、他方端部は副液室62に開口している。
エンジンの主振動に伴って内筒金具20が±Z方向に振動すると、主液室61の液体が第1オリフィス流路42を通って副液室62に流入し、副液室62の液体が第1オリフィス流路42を通って主液室61に流入する。そして内筒金具20が所定周波数で振動すると、第1オリフィス流路42の液体が液柱共振する。これにより、エンジンのZ方向振動に対して大きな減衰力を発揮しうるようになっている。
一方、中間筒金具130の±X方向の側面には、それぞれ窓部132が形成されている。弾性体28は、中間筒金具130における窓部132の非形成領域と内筒金具20との間に配置されている。なお、中間筒金具130における窓部132の形成領域と内筒金具20との間には、凹部が形成されている。±X方向の凹部に液体が充填されて、内筒金具20の中心軸の周囲に、第1液室161および第2液室162が形成されている。第1液室161と第2液室162との間には、弾性体28からなる仕切り壁29が配置されている。
オリフィス部材40は、中間筒金具130の側面と外筒金具30の内面との間にも延設されている。そのオリフィス部材40には第2オリフィス流路142が形成され、その一方端部は第1液室161に開口し、他方端部は第2液室162に開口している。
ところで、エンジンからエンジンマウントに入力される主な振動としては、エンジン内のピストンが往復運動することにより発生する振動(主振動)のほか、エンジン内のクランクシャフトの回転速度が変化することにより発生する振動(副振動)がある。前記主振動はZ方向(車両上下方向)に発生する場合が多く、前記副振動はX方向(車両前後方向)に発生する場合が多い。本実施形態のエンジンマウント12は、上述した第1オリフィス流路42により主振動に対する減衰力を発揮し、第2オリフィス流路142により副振動に対する減衰力を発揮する。
すなわち、エンジンの副振動に伴って内筒金具20が±X方向に振動すると、第1液室161の液体が第2オリフィス流路142を通って第2液室162に流入し、第2液室162の液体が第2オリフィス流路142を通って第1液室161に流入する。そして内筒金具20が所定周波数で振動すると、第2オリフィス流路142の液体が液柱共振する。これにより、エンジンのX方向振動に対して大きな減衰力を発揮しうるようになっている。
なお、エンジンの副振動がY方向(車両左右方向)に発生する場合には、第1液室161および第2液室162を±Y方向に配置すればよい。また±X方向および±Y方向にそれぞれ(合計4個の)液室を形成し、エンジンの全方向の振動に対して減衰力を発揮させるようにしてもよい。
また、第1液室161および第2液室162と、副液室62とを連通する第3オリフィス流路を、オリフィス部材40に形成してもよい。この場合、第1オリフィス流路42および第3オリフィス流路により、エンジンの主振動に対する減衰力を発揮することができる。しかも、第1オリフィス流路42および第3オリフィス流路の共振周波数を異なる値に設定しておけば、広い周波数範囲で減衰力を発揮することが可能になる。
(リバウンドストッパ構造)
実施形態に係るエンジンマウント12は、リバウンドストッパ機構70を備えている。リバウンドストッパ機構70は、内筒金具20が−Z方向に変位した場合に、弾性体28に当接して弾性体28の変位を規制する変位規制部材71を備えている。本実施形態では、ブラケット90の−Z側端部が変位規制部材71として機能する。すなわち、ブラケット90の−Z側端部が、外筒金具30(および中間筒金具130)の−Z側において内筒金具20側に折り曲げられ、変位規制部材71が形成されている。なお変位規制部材71の内筒側端部は、さらに−Z方向に折り曲げられ、その角部外側に円弧部72が形成されている。
一方、弾性体28の−Z側面は、中間筒金具130から内筒金具20にかけてテーパ状に形成されている。その弾性体28の−Z側面から−Z方向に、凸部76が形成されている。凸部76は、中間筒金具130の内面に沿って中間筒金具130の−Z側端部まで形成されている。凸部76の−Z側面は、中間筒金具130の−Z側端部から内筒金具20に向かって略水平に伸びている。
図4は、本実施形態に係るエンジンマウントの平面図であり、図3のF矢視図である。
図4に示すように、弾性体28の−Z側面から−Z方向に、弾性体28からなる複数の凸部76が形成されている。本実施形態では、2個の凸部76,76が180°の等間隔で形成されている。各凸部76は、中間筒金具130の内面から内筒金具20の側面にかけて、略同一幅で形成されている。なお本実施形態では、平面視において、第1液室161と第2液室162との間に配置された仕切り壁29の形成領域に、凸部76,76が形成されている。
次に、実施形態に係る防振装置の作用を説明する。
図3に二点鎖線で示すように、内筒金具20が−Z方向に変位すると、内筒金具20に加硫接着された弾性体28も−Z方向に変位する。なお弾性体28の−Z方向への変位量は、中間筒金具130から内筒金具20にかけて線形に増加する。
ここで本実施形態では、弾性体28の−Z方向に変位規制部材71が設けられている。この変位規制部材71は、弾性体28が−Z方向に変位した場合に、弾性体28から立設された凸部76と当接部74において当接する。これにより、弾性体28および内筒金具20の−Z方向への変位を抑制することができる。これに伴って、弾性体28に作用する引張応力を軽減することが可能になり、弾性体28の耐久性を向上させることができる。
なお本実施形態においても、図5に示す従来技術のリバウンドストッパ機構170と同様に、ストッパゴム176と変位規制部材171との当接部174の+Z方向に、内筒金具20に連結されたフランジ26等の剛性部材を配置することが考えられる。しかしながら、弾性体28の−Z方向にフランジ26を形成すると、弾性体28の成形モールドをZ方向に分割することが不可能になる。この場合、成形モールドを水平方向に分割する必要があり、製造プロセスが複雑化するという問題がある。
そこで、弾性体28の成形モールドを上下方向に分割するため、当接部174の+Z方向における弾性体28の内部にフランジ26を埋め込むことが考えられる。しかしながら、図3に示す第1液室161の−Z方向の側壁を構成する弾性体28aにフランジを埋め込むと、エンジンマウント12の減衰特性に大きな影響を及ぼすことになる。
また、弾性体28の成形モールドを上下方向に分割するため、内筒金具20とは別体の剛性部材にストッパゴムを成形し、この剛性部材を内筒金具20に連結することも考えられる。しかしながらこの場合には、部品点数が増加するため、製造コストが増大することになる。
本実施形態のリバウンドストッパ機構70では、当接部74の+Z方向に、内筒金具20に連結された剛性部材が配置されていない。この場合でも、上述したように弾性体28の−Z方向への変位を抑制することができる。しかも、内筒金具20に連結された剛性部材を形成しないので、弾性体28の成形モールドをZ方向に分割することが可能になり、また部品点数を削減することが可能になって、製造コストを低減することができる。したがって、低コストで内筒金具の変位を規制することが可能な防振装置を提供することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態における液体封入式エンジンマウントの構造は一例にすぎず、他の構造を採用することも可能である。
また、上記実施形態では弾性体から立設された複数の凸部を変位規制部材に当接させる構成としたが、凸部を形成することなく弾性体の全周を変位規制部材に当接させる構成としてもよい。
参考技術に係る防振装置の側面断面図である。 参考技術に係る防振装置の平面図である。 実施形態に係る防振装置の側面断面図である。 実施形態に係る防振装置の平面図である。 従来技術に係る防振装置の側面断面図である。
符号の説明
10,12…エンジンマウント(防振装置) 20…内筒金具(第2部材) 28…弾性体 29…仕切り壁 30…外筒金具(第1部材) 71…変位規制部材 74…当接部 76…凸部 130…中間筒金具(第2部材) 161…第1液室 162…第2液室

Claims (2)

  1. 振動受け部に連結され、略筒状に形成された第1部材と、
    振動発生部に連結され、前記第1部材の内周側に配置された第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材とを弾性的に連結する弾性体と、
    前記第2部材の中心軸の周囲に配置された複数の液室と、
    隣接する前記液室の間に配置された前記弾性体からなる仕切り壁と、を備え、
    前記第2部材の中心軸と略平行に初期荷重が入力される防振装置であって、
    前記第2部材が前記初期荷重の入力方向とは逆方向に変位した場合に、前記弾性体における前記仕切り壁の形成領域に当接して、前記弾性体の変位を規制する変位規制部材が、前記第1部材に連結されていることを特徴とする防振装置。
  2. 前記初期荷重の入力方向とは逆方向の前記弾性体の表面における前記仕切り壁の形成領域には、前記弾性体からなる凸部が形成され、
    前記第2部材が前記初期荷重の入力方向とは逆方向に変位した場合に、前記凸部が前記変位規制部材に当接するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
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