JP2008218960A - 薄膜トランジスタ装置、その製造方法、及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好なソース・ドレインコンタクト及び保持容量部の容量安定化、ソース・ドレイン間のリーク低減、ゲート絶縁膜の耐圧向上、コンタクト抵抗の低抵抗化ができる薄膜トランジスタ装置、その製造方法、及び薄膜トランジスタ装置を有する表示装置を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる薄膜トランジスタ装置は、基板上の所定領域に形成されたソース領域及びドレイン領域並びにチャネル領域を有する半導体層と、半導体層上に形成された金属膜と、金属膜上及び半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、ゲート電極と、層間絶縁膜と、配線電極とを有し、金属膜は、半導体層のソース領域及びドレイン領域上であって、少なくともコンタクトホールの底部となる領域に形成され、金属膜が形成されていない領域の半導体層の膜厚は、金属膜が形成された半導体層の膜厚より薄いことを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】本発明にかかる薄膜トランジスタ装置は、基板上の所定領域に形成されたソース領域及びドレイン領域並びにチャネル領域を有する半導体層と、半導体層上に形成された金属膜と、金属膜上及び半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、ゲート電極と、層間絶縁膜と、配線電極とを有し、金属膜は、半導体層のソース領域及びドレイン領域上であって、少なくともコンタクトホールの底部となる領域に形成され、金属膜が形成されていない領域の半導体層の膜厚は、金属膜が形成された半導体層の膜厚より薄いことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、アクティブマトリクス方式の電気光学表示装置、特に、液晶表示装置及び有機電界発光(EL:Electroluminescence)表示装置に用いられる薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)装置、その製造方法、及び表示装置に関する。
近年、TFTを用いた液晶表示装置及びEL表示装置等の薄型表示装置の開発が進められている。活性領域の材料としてポリシリコンを用いたTFTは従来のアモルファスシリコンのTFTと比較して高詳細のパネルを形成できる点、駆動回路領域と画素領域とを一体形成できる点、また駆動回路チップ及び実装のコストが不要となるため低コストを可能にする点等の利点から注目されている。
TFTの構造にはスガタ型とコプラナ型がある。ポリシリコンTFTにおいては、高温のシリコン結晶化工程をプロセスの最初に行える点からコプラナ型が主流となっている。コプラナ型ポリシリコンTFTの一般的な構造及び製造工程を、図11を用いて説明する。
図11に示すように、ガラス基板91上に下地膜となる絶縁膜92を形成し、その絶縁膜の上に膜厚が、例えば50〜100nmのポリシリコン膜93を形成し、パターニングする。これにより、TFTを形成する。このとき、ポリシリコン膜93がゲート電極の下層にある場合、チャネル領域以外の導電膜にもポリシリコン膜93を用いる場合がある。例えば、活性領域とは別に活性領域の延長上にポリシリコン膜93をパターニングして、保持容量部の下部電極として用いる場合がある。ポリシリコン膜93をパターニングした後は、ポリシリコン膜93上にシリコン酸化膜等からなるゲート絶縁膜95を形成する。その上にゲート電極96及び保持容量部の上部電極100を形成し、層間絶縁膜97を形成する。次に、ポリシリコン膜93に到達するように、ゲート絶縁膜95及び層間絶縁膜97に深さが、例えば500〜600nmのコンタクトホール98を形成する。層間絶縁膜97上に配線電極99を形成する。この配線電極99は、コンタクトホール98を介してポリシリコン膜93と接続される。さらに、配線電極99上に上部絶縁膜101を形成し、配線電極99に到達するように上部コンタクトホール102を形成する。ここで、上部コンタクトホール102の開口不良を防止するために、上部コンタクトホール102は、コンタクトホール98に重ならないように形成する。上部絶縁膜101上に画素電極103を形成する。画素電極103は、上部コンタクトホール102を介して配線電極99に接続される。すなわち、画素電極103は配線電極99を介してポリシリコン膜93に接続される。これにより、アクティブマトリクス方式のTFT装置が形成される。
以上のように、ポリシリコン膜をゲート電極の下層に形成したTFT装置を製造する際に注意する点がいくつかある。第1の注意点は、保持容量部の下部電極としてポリシリコン膜を用いる場合、下部電極として機能させるために、ポリシリコン膜の比抵抗を十分に下げることが求められる。そのために、ポリシリコン膜への不純物のドーピング量を増やす方法が考えられる。このとき、ドーピング量を増大させるとゲート絶縁膜のダメージも増大するため、ダメージを抑制しつつポリシリコン膜へのドーピング量を増大させる必要がある。例えば、特許文献1には、保持容量部の下部電極となるポリシリコン膜に不純物をドーピングする際に保持容量部以外をマスクし、下部電極となる領域の比抵抗を下げる方法が記載されている。
第2の注意点は、下層のポリシリコン膜に到達するようなコンタクトホールを層間絶縁膜とゲート絶縁膜からなる絶縁膜に開口する際、コンタクトホールの底部となるポリシリコン膜を突き抜けないようなエッチングプロセスが求められる。突き抜けが発生するとコンタクトホールの底部とポリシリコン膜が接続されないことになる。このため、コンタクトホールを介して画素電極とポリシリコン膜とを電気的に接続できる箇所は、コンタクトホールの側面と接続されるポリシリコン膜のみとなり、接続抵抗が増大する。
また、絶縁膜の膜厚は層間絶縁膜及びゲート絶縁膜で合計略600nmとなる一方で、下層のポリシリコン膜の膜厚は略50nmであるため、プロセスの均一性及び制御性を向上させるのみでは、全てのコンタクトホールにおいてポリシリコン膜を突き抜けることなく絶縁膜を完全にエッチングすることは非常に困難である。そのため、このようなエッチングプロセスにおいては、絶縁膜のポリシリコン膜に対する高いエッチング速度比が必要である。エッチング速度比のみを重視したエッチングを行うと、ポリシリコン膜の突き抜けを発生させることなく良好にコンタクトホールを開口できる。しかしながら、エッチング速度比のみを重視する場合、エッチング速度の低下につながるため、非常に厚い絶縁膜を開口させるためには長時間を要し、TFT装置の生産性が低下するという問題点があった。このように、エッチングの速度比を重視する場合、生産性が低下するというトレードオフを解決するためには、例えば特許文献2に記載の、エッチングを2乃至3段階で行うことにより、選択性及び量産性を両立させる技術がある。
さらに、特許文献3において、ポリシリコン膜の下層にシリコン膜、シリサイド膜、あるいは金属膜等を形成することにより、エッチングのプロセスマージンを広げてポリシリコン膜の突き抜けもエッチング不足も解消する方法が記載されている。
特開2001−296550号公報
特開2001−264813号公報
特開平10−170952号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、ポリシリコン膜を保持容量部の下部電極として用いる場合、ポリシリコン膜を高い濃度でドーピングする必要がある。この場合、長い処理時間を必要とするため、このドーピング工程を有する場合、TFT装置の量産性が低くなる。また、ドーピングによる保持容量部の容量となる絶縁膜のダメージは回避できず保持容量部の劣化を引き起こす場合がある。さらに、下部電極をポリシリコン膜で形成する場合、ドーピング濃度を変更するのみでは、低抵抗化に限界がある。そのため、下部電極自体が容量成分を有し、所望の保持容量特性が得られないという問題点があった。また、保持容量特性以外においても、保持容量の下部電極をポリシリコン膜で形成することにより、保持容量に直列して形成される抵抗成分が増大する問題点もあった。
そして、特許文献2に記載の技術では、コンタクトホールの開口を2乃至3段階のエッチングで行うことにより、半導体装置の量産性が低下する場合がある。さらに、特許文献3に記載のように、ポリシリコン膜の下に別途シリコン膜等を形成する方法は、選択性の点から効果は低く、層間絶縁膜のエッチング速度及び膜厚の面内分布のばらつきに完全に対応できない場合がある。また、例えばコンタクトホールの開口が良好に行われなかった場合、信号配線とポリシリコン膜のドーピング領域との導通が不十分となる。さらに、ポリシリコン膜のドーピング領域と画素電極の信号伝達も良好に行われない場合があるため、表示の際に欠陥を引き起こす場合がある。
上述の問題点を解決するためには、例えば、少なくともチャネル部を形成するポリシリコン膜のドーピング領域上であって、かつ、コンタクトホールの底部となる領域に金属膜を形成する構造が考えられる。また、このコンタクトホールを介して金属膜に上層の画素電極等が直接接続される構造、及び、ポリシリコン膜及び金属膜を延在させて形成することにより、保持容量部の下部電極を形成する構造が考えられる。
すなわち、上記記載の構造においては、コンタクトホールを介して接続される上層の画素電極等との接続抵抗を低減することができ、良好な表示特性を得ることができる。また、保持容量部の下部電極上に低抵抗である金属膜を形成しているため、ドーピングの際の絶縁膜の劣化を抑制し、量産性を確保することができる。このため、安定した容量を形成でき、表示特性を向上させることができる。
しかしながら、上記記載の構造においては、金属膜がポリシリコン膜とシリサイド反応等する場合、ゲート電極直下及び周辺の金属膜の除去工程後においても、シリサイド膜が完全に除去されない場合がある。このシリサイド膜がチャネル層上に残存していると、シリサイド膜がソース・ドレイン間のリークパスとなる。これにより、オフ電流が増大し良好なトランジスタ特性を得ることができないという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、半導体層のソース領域及びドレイン領域と配線間との良好なコンタクト、及び保持容量部の容量の安定化と供に、ソース・ドレイン間のリークを低減し、ゲート絶縁膜の耐圧を向上させ、コンタクト抵抗を低減することができる薄膜トランジスタ装置、その製造方法、及び薄膜トランジスタ装置を有する表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る薄膜トランジスタ装置は、基板上の所定領域に形成されたソース領域及びドレイン領域並びにチャネル領域を有する半導体層と、前記半導体層上に形成された金属膜と、前記金属膜上及び前記半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上及び前記ゲート絶縁膜上に形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に形成され、コンタクトホールを介して前記金属膜に接続される配線電極とを有し、前記金属膜は、前記半導体層のソース領域及びドレイン領域上であって、少なくとも前記コンタクトホールの底部となる領域に形成され、前記金属膜が形成されていない領域の前記半導体層の膜厚は、前記金属膜が形成された前記半導体層の膜厚より薄いことを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明に係る薄膜トランジスタ装置の製造方法は、基板上の所定領域にソース領域及びドレイン領域並びにチャネル領域を有する半導体層を形成する工程と、前記半導体層上に金属膜を形成する工程と、前記金属膜上及び前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極上及び前記ゲート絶縁膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に形成され、コンタクトホールを介して前記金属膜と接続される配線電極を形成する工程とを有し、前記半導体層の前記ソース領域及び前記ドレイン領域上であって、少なくとも前記コンタクトホールの底部となる領域に前記金属膜が形成され、前記金属膜が形成されていない領域の前記半導体層の膜厚は、前記金属膜が形成された前記半導体層の膜厚より薄いことを特徴とする。
本発明に係る薄膜トランジスタ装置によれば、半導体層のソース領域及びドレイン領域と配線間との良好なコンタクト、及び保持容量部の容量の安定化と供に、ソース・ドレイン間のリークを低減し、ゲート絶縁膜の耐圧を向上させ、コンタクト抵抗を低減することができる。
実施の形態1.
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の実施の形態にかかる薄膜トランジスタ装置は、TFTアレイ基板1を有している。図1は本実施の形態にかかる薄膜トランジスタ装置に用いられるTFTアレイ基板1の構成を示す平面模式図である。TFTアレイ基板1は、表示領域2と、表示領域2を囲んで設けられた額縁領域3とを有する。この表示領域2には、複数のゲート信号線4及び複数のソース信号線5とが形成されている。複数のゲート信号線4はそれぞれ平行に設けられている。同様に、複数のソース信号線5はそれぞれ平行に設けられている。またゲート信号線4と、ソース信号線5とは直交している。ゲート信号線4とソース信号線5とに囲まれた領域が画素6となる。すなわち、TFTアレイ基板1上では、画素6がマトリクス状に配列される。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の実施の形態にかかる薄膜トランジスタ装置は、TFTアレイ基板1を有している。図1は本実施の形態にかかる薄膜トランジスタ装置に用いられるTFTアレイ基板1の構成を示す平面模式図である。TFTアレイ基板1は、表示領域2と、表示領域2を囲んで設けられた額縁領域3とを有する。この表示領域2には、複数のゲート信号線4及び複数のソース信号線5とが形成されている。複数のゲート信号線4はそれぞれ平行に設けられている。同様に、複数のソース信号線5はそれぞれ平行に設けられている。またゲート信号線4と、ソース信号線5とは直交している。ゲート信号線4とソース信号線5とに囲まれた領域が画素6となる。すなわち、TFTアレイ基板1上では、画素6がマトリクス状に配列される。
さらに、TFTアレイ基板1の額縁領域3には、ゲート信号駆動回路7とソース信号駆動回路8とが設けられている。ゲート信号線4及びソース信号線5は、それぞれ表示領域2から額縁領域3まで延設されている。ゲート信号線4は、TFTアレイ基板1の端部でゲート信号駆動回路7と接続される。ゲート信号駆動回路7の近傍には、図示せぬ外部配線が形成されていて、ゲート信号駆動回路7と接続されている。ソース信号線5は、TFTアレイ基板1の端部で、ソース信号駆動回路8と接続される。また、ソース信号駆動回路8の近傍には、図示せぬ外部配線が形成されていて、ソース信号駆動回路8と接続される。
画素6内には、少なくとも1つのTFT9と保持容量部10が形成されている。TFT9はゲート信号線4とソース信号線5が交差する近傍に形成されている。また、TFT9には保持容量部10が直列に接続されている。
次に、このように構成されたTFTアレイ基板1について、更に詳細に説明する。本実施の形態は、本発明を、例えば液晶表示装置を構成する薄膜トランジスタ装置となる液晶パネル用基板に適用することができる。図3(b)に本実施の形態にかかるTFTアレイ基板1を構成する薄膜トランジスタ装置(以下、TFT装置という。)の断面図を示す。図3(b)に示すように、ガラス基板11上に保護絶縁膜12が形成されている。保護絶縁膜12上に半導体層となるポリシリコン膜13が形成されていて、チャネル領域13cを挟んでソース領域13a及びドレイン領域13bが形成されている。ポリシリコン膜13上に金属膜14が形成されている。金属膜14上にゲート絶縁膜15が形成されていて、ゲート絶縁膜15を挟んでチャネル領域13cと対向する位置にゲート電極16が形成されている。さらに、その上に、SiO2等からなる層間絶縁膜17が形成されている。層間絶縁膜17及びゲート絶縁膜15に金属膜14に到達するコンタクトホール18が形成されている。また、配線電極19が層間絶縁膜17上に形成されている。配線電極19は、コンタクトホール18を介してソース領域13a上及びドレイン領域13上に形成されている金属膜14と接続される。
図3(b)に示すTFT装置において、ソース領域13a及びドレイン領域13b上であって、少なくともコンタクトホールの底部となる領域に金属膜14が形成されているため、コンタクトホール18を開口する際のエッチングにおいて、ポリシリコン膜13を突き抜けることを抑制することができる。この理由は後述する。また、金属膜14を介して配線電極19をポリシリコン膜13のソース領域13a及びドレイン領域13bと低抵抗で接続することができる。このため、このTFT装置を有する表示装置の表示特性を向上させることができる。また、後述するように、エッチングによって、チャネル領域13c上に形成されたシリサイド膜等を除去する。これにより、ソース・ドレイン間のリークパス等によるトランジスタ特性の低減を防止することができる。また、後述するように、ポリシリコン膜13上に形成された金属膜14を、例えばウェットエッチングによりパターニングする。このとき、ポリシリコン膜13の金属膜14が形成されている領域であるソース領域13a及びドレイン領域13bの表面の凹凸(粗さ)は、金属膜14が除去された領域であるチャネル領域13cの凹凸よりも小さくなる。これにより、ゲート絶縁膜15の耐圧を向上させることができる。詳細は後述する。
次に、図2(a)乃至(c)及び図3(a)及び(b)を用いて図3(b)に示すTFT装置の製造方法を示す。図2(a)に示すように、石英基板又はガラス基板等からなる基板11の表面に、CVD法を用いてシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜等の絶縁性膜からなる保護絶縁膜12を形成する。保護絶縁膜12上に、例えば膜厚50〜200nmのポリシリコン膜13を形成する。このポリシリコン膜13をエッチングでパターニングし、島状のポリシリコン膜13を形成する。ポリシリコン膜13には、後工程において、チャネル領域13cを挟んでソース領域13a及びドレイン領域13bが形成される(図示せず)。
図2(b)に示すように、スパッタ法等によりポリシリコン膜13上に金属膜14を形成する。そして、金属膜14を写真製版法又はリン酸及び硝酸等の混合液によるウェットエッチングでパターニングする。このとき、パターニングで金属膜14を残す領域は、少なくとも後述するコンタクトホール18の底部に相当する領域であって、ソース領域13a及びドレイン領域13bの上部である。この金属膜14の膜厚が厚い場合、金属膜14の下層に形成されているポリシリコン膜13への不純物のドーピングが困難となる場合がある。このため、金属膜14の膜厚は略20nm以下であることが好ましい。また、TFTの閾値及び移動度の性能向上のために、後工程において金属膜14に、350〜500度の熱処理を行うことが好ましい。この熱処理を容易に行うために、金属膜14は、例えば、Ti(チタン)、Ta(タンタル)、W(タングステン)、及びMo(モリブデン)等の高融点金属、又はTiN、TaN、WN、MoN、ZrN、VN、NbN、TiB2、ZrB2、HfB2、VB2、NbB2、又はTaB2等の導電性の金属化合物を用いることが好ましい。次に、金属膜14上にレジスト24を形成する。
図2(c)に示すように、ポリシリコン膜13上の金属膜14が形成されているソース領域13a及びドレイン領域13b上以外をCF4及びCHF3等の混合ガスを用いたドライエッチングで、例えば、2〜20nmエッチングする。これにより、金属膜14及びポリシリコン膜13が形成され、金属膜14のパターニングの際に除去されなかったシリサイド膜等が、ポリシリコン膜13のチャネル領域13c上から除去される。このシリサイド膜がチャネル領域13cの表面に残存する場合、ソース・ドレイン間のリークパスとなる場合がある。これにより、オフ電流が増大し、トランジスタ特性が低減する場合がある。また、ポリシリコン膜13の表面をドライエッチングすることにより、ポリシリコン膜13の表面の凹凸を低減させ、後述するゲート絶縁膜の耐圧を向上させることができる。また、チャネル領域13c上に形成されるシリサイド膜等を除去することにより、チャネル領域13cのポリシリコン膜13の膜厚を薄くする。これにより、TFTの閾値電圧Vthを低減することができる場合がある。
そして、図3(a)に示すように、CVD法等を用いて保護絶縁膜2、ポリシリコン膜13、及び金属膜14上に、例えば、膜厚70〜150nmのゲート絶縁膜15を形成する。ゲート絶縁膜15は、例えば、シリコン酸化膜等で形成する。その後、ゲート絶縁膜15上にスパッタ法等を用いて、TFTのゲート電極となる金属膜を形成する。このとき、金属膜の膜厚は、100〜150nmに形成することが好ましい。そして、このゲート電極となる金属膜をエッチングし、パターニングを行い、ゲート電極16を形成する。次に、ゲート電極16をマスクとして、例えばリン等の不純物のイオン打ち込みにより、TFTの能動層であるポリシリコン層13にソース領域13a及びドレイン領域13bとなる領域を自己整合で形成する。このとき、ゲート電極16の下側の領域には不純物は注入されない。この不純物が注入されない領域がチャネル領域13cとなる。
ここで、図3(a)に示すように、ゲート電極16のドレイン領域13b側の端部と、ドレイン領域13b上に形成された金属膜14のチャネル領域13c側の端部との距離Lは、TFTのリークを防止するために、L≧1μmとすることが好ましい。次に、ゲート電極16及びゲート絶縁膜15上に、例えばCVD法を用いて、シリコン酸化膜等からなる層間絶縁膜17を形成する。このとき、層間絶縁膜17の膜厚は、300〜700nmとすることが好ましい。
次に、図3(b)に示すように、ポリシリコン膜13上に形成された金属膜14に到達するように、層間絶縁膜17及びゲート絶縁膜15に例えば異方性ドライエッチング法を用いてコンタクトホール18を形成する。ドライエッチングは、例えば、CF4及びSF6をエッチングガスとして用いる反応性イオンエッチング、ケミカルドライエッチング、又はプラズマエッチング等を用いる。このとき、エッチングガスの混合比を変えてエッチングレートを変えてもよい。
一般的に、ケミカルドライエッチング又はプラズマエッチングにおいて、ポリシリコン膜13とシリコン酸化膜のエッチング速度比は略10以上である。すなわち、ゲート絶縁膜15であるシリコン酸化膜よりポリシリコン膜13のエッチング速度の方が速い。このため、ケミカルドライエッチング又はプラズマエッチングの際、エッチングがポリシリコン膜13の表面で止まらずに、ポリシリコン膜13を突き抜ける場合がある。一方、反応性イオンエッチングにおいては、エッチング速度比を逆転させてシリコン酸化膜よりポリシリコン膜13のエッチング速度を遅くすることができる。しかしながら、基板面内において複数形成されるコンタクトホール18を開口させるために、層間絶縁膜17の膜厚のばらつきを考慮してオーバーエッチングを行う必要がある。また、ポリシリコン膜13の膜厚は層間絶縁膜17の膜厚に対して薄い。このため、ポリシリコン膜13の表面でエッチングが止まるようにすることは困難である。さらに、エッチング速度比を逆転させてシリコン酸化膜よりポリシリコン膜13のエッチング速度を遅くするとエッチング全体の速度が遅くなるため、TFT装置の量産性を低下させ、エッチング面に残渣が付着する場合もある。この場合、この残渣を除去するための後処理が必要な場合がある。
そこで、本実施の形態においては、ポリシリコン膜13上であって、少なくともコンタクトホール18の底部に相当する領域のソース領域13a上及びドレイン領域13b上に金属膜14を形成する。これにより、コンタクトホール18の底部に金属膜14が形成される。一般的に、金属膜とシリコン酸化膜とのエッチング速度比を略1未満にすることは容易である。このため、ポリシリコン膜13上に金属膜14を形成することにより、エッチングの際に、コンタクトホール18がポリシリコン膜13を突き抜けることを防止することができ、後述する配線電極とソース領域13a及びドレイン領域13bとの接続を良好にすることができる。
その後、例えばスパッタ法を用いて、TFT装置の基板全面にアルミニウム等の低抵抗導電膜を形成し、パターニングを行うことによって、層間絶縁膜17上に配線電極19を形成する。この配線電極19はコンタクトホール18及び金属膜14を介してソース領域13a又はドレイン領域13bに接続される。
ここで、図4に図3(b)で示す薄膜トランジスタ装置の点線円内の拡大図を示す。図4に示すように、半導体層であるポリシリコン膜13は、当該ポリシリコン膜13上に金属膜14が形成されている領域であるソース領域13aと、金属膜14が形成されていない領域であるチャネル領域13cにおいて、表面の凹凸が異なる。金属膜14が形成されていない領域であるチャネル領域13cのポリシリコン膜13の表面は、金属膜14が形成されている領域であるソース領域13aの表面よりも凹凸(粗さ)が小さい。以下に、図5を用いてポリシリコン膜13の表面の凹凸の違いを説明する。
図5は、ポリシリコン膜13上に金属膜14を形成し、当該金属膜14を除去する工程を示す製造工程断面図である。図5(a)に示すように、ポリシリコン膜13の表面は凹凸を有する。次に、図5(b)に示すように、ポリシリコン膜13上に金属膜14が形成される。このとき、ポリシリコン膜13と金属膜14の間には、膜厚略1〜3mmのシリサイド膜30が形成される。そして、図5(c)に示すように、シリサイド膜30及び金属膜14が、例えばウェットエッチングにより除去される。ポリシリコン膜13上に形成されるシリサイド膜30及び金属膜14をエッチングにより除去するため、ポリシリコン膜13の表面の凹凸が減少する。このため、図5(c)に示す金属膜14が除去された領域のポリシリコン膜13の表面は、図5(a)に示すポリシリコン膜13の表面よりも凹凸が低減される。このとき、金属膜14及びシリサイド膜30が除去された領域のポリシリコン膜13の、JISB0601で規定される表面粗さRaは、金属膜14が形成されている領域のポリシリコン膜13の表面粗さRaに対して、略1/2以下となる。そして、ポリシリコン膜13表面の凹凸が低減されるため、ポリシリコン膜13上に形成されるゲート絶縁膜15のゲート絶縁耐圧を向上させることができる。ここで、チャネル領域13c上のシリサイド膜30及び金属膜14がドライエッチングによって除去される場合、シリサイド膜30及び金属膜14が除去された領域のポリシリコン膜13の表面の凹凸をより低減させることができるため、ゲート絶縁膜15のゲート絶縁耐圧をさらに向上させることができる。また、ポリシリコン膜13のソース領域13a及びドレイン領域13bにおいて、表面の凹凸を予め大きく形成すると、金属膜14を介して、ソース領域13a及びドレイン領域13bと、配線電極19との接触面積を増大させることができる。これにより、コンタクト抵抗を低減することができる。
ここで、図6に、ポリシリコン膜13のチャネル領域13cをエッチングする場合と、エッチングしない場合におけるゲート絶縁耐圧を示す。図6の横軸はゲート絶縁膜内部の電界強度(MV/cm)、縦軸はゲート電流(A)を示す。図6に示すように、エッチングされたポリシリコン膜13は、エッチングされていないポリシリコン膜13よりも高いゲート絶縁耐圧を有する。
本実施の形態では、ポリシリコン膜13のソース領域13a及びドレイン領域13b上であって、少なくともコンタクトホール18の底部となる領域に金属膜14を形成する。そして、金属膜とシリコン酸化膜とのエッチング速度比を略1未満にし、コンタクトホール18形成のためのエッチングを行う。これにより、エッチングの際に、コンタクトホール18がポリシリコン膜13を突き抜けることを防止することができる。また、ソース領域13a又はドレイン電極13bと配線電極19との接続抵抗の増大を抑制することができる。そして、金属膜14が形成されないチャネル領域13cの表面をエッチングして、チャネル領域13cの膜厚を、金属膜14が形成されているソース領域13a及びドレイン領域13bの膜厚より薄く形成する。これにより、シリサイド膜等が除去されるため、ソース・ドレイン間のリークパス等によるトランジスタ特性の低減等を防止することができる。さらに、ポリシリコン膜13上に金属膜14を形成し、チャネル領域13cの金属膜14を除去することにより、ポリシリコン膜13のチャネル領域13cの表面の凹凸が低減される。これにより、ゲート絶縁膜15のゲート絶縁耐圧を向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態2にかかる表示装置について図7を参照して説明する。図7は、実施の形態2にかかるTFT装置の断面図である。図7に示す実施の形態2にかかるTFT装置において、図2及び図3に示す実施の形態1と同一構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施の形態2にかかる表示装置について図7を参照して説明する。図7は、実施の形態2にかかるTFT装置の断面図である。図7に示す実施の形態2にかかるTFT装置において、図2及び図3に示す実施の形態1と同一構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7に示すTFT装置において、図2及び図3に示す実施の形態1と異なる点は、ゲート電極16と同層に形成された保持容量部の上部電極20を有する点、及び、ゲート絶縁膜15を挟んで保持容量部の上部電極20と対向する下部電極に金属膜14及びポリシリコン膜13の積層膜を有している点である。
以下、本実施の形態にかかるTFT装置の製造方法について詳細に説明する。実施の形態1と共通するTFT装置の詳細な製造方法は省略する。まず、ポリシリコン膜13を島状にパターニングする際及び金属膜14を形成する際に、ポリシリコン膜13及び金属膜14を保持容量部の下部電極を形成する領域まで延在して形成する。次に、金属膜14上にゲート絶縁膜15を形成する。ここで、保持容量部の下部電極となるポリシリコン膜13及び金属膜14上に形成されるゲート絶縁膜15が保持容量部の誘電膜となる。すなわち、保持容量部の誘電膜とゲート絶縁膜15は同一材料からなる。ゲート絶縁膜15上に形成された金属膜をパターニングしてゲート電極16及び保持容量部の上部電極20を形成する。すなわち、ゲート電極16と保持容量部の上部電極20は同一材料からなる。このとき、ポリシリコン膜13上に形成された金属膜14と保持容量部の誘電膜となるゲート絶縁膜15を挟んで対向する位置に保持容量部の上部電極20を形成する。
ここで、従来のように、保持容量部の下部電極をポリシリコン膜13のみで形成する場合、保持容量部の上部電極20の形成前に、下部電極の比抵抗を低減させるために、高ドーズの不純物をポリシリコン膜13にドーピングする必要があった。本実施の形態においては、ポリシリコン膜13上に金属膜14を形成していることから保持容量部の下部電極の低抵抗化を図ることができるため、このようなドーピング工程は不要である。ゲート電極16及び保持容量部の上部電極20を形成した後は、実施の形態1と同様に、層間絶縁膜17、コンタクトホール18、配線電極19を順に形成する。
なお、保持容量部の上部電極20と下部電極の間に形成される誘電膜としては、上述したゲート絶縁膜15を用いることができる。この場合、ゲート絶縁膜15を保持容量部の誘電膜として用いるため、TFT装置の製造工数が増大することはない。また、本実施の形態では、保持容量部の誘電膜としてゲート絶縁膜15を用いたが、これに限らず、別途形成してもよい。例えば、シリコン窒化膜等の誘電率の高い絶縁膜を別途形成してもよい。この場合、保持容量部の容量を増大させることができる。
このように構成された本実施の形態では、ポリシリコン膜13及び金属膜14を保持容量部の下部電極を形成する領域まで延在して形成する。すなわち、ソース領域13a上であって、少なくともコンタクトホール18の底部となる領域に金属膜14を形成する。このとき、チャネル領域13c上に形成された金属膜14及びシリサイド膜30はエッチングにより除去される。また、保持容量部の下部電極となるポリシリコン膜13上に金属膜14を形成する。金属膜14が形成されていないチャネル領域13cの膜厚は、チャネル領域3c上に形成されたシリサイド膜等を除去することにより、金属膜14が形成されている領域であるソース領域3a及びドレイン領域3bの膜厚より薄く形成する。さらに、ゲート絶縁膜15を保持容量部にまで延在して形成し、ゲート絶縁膜15を保持容量部の誘電膜とする。ゲート絶縁膜15上にゲート電極16と同層に保持容量部の上部電極20を形成する。
ポリシリコン膜13のソース領域13a及びドレイン領域13b上であってコンタクトホール18の底部となる領域に金属膜14が形成されているため、エッチングの際に、コンタクトホール18がポリシリコン膜13を突き抜けることを防止することができる。また、シリサイド膜等を除去することにより、ソース・ドレイン間のリークパス等によるトランジスタ特性の低減等を防止することができる。さらに、保持容量部の下部電極を金属膜14とポリシリコン膜13の積層膜としているため、下部電極の低抵抗化のためのドーピング工程が不要であり、大幅にTFT装置の製造工程時間を短縮することができる。また、保持容量部の下部電極がポリシリコン膜13のみの場合と比較してより低抵抗化することができ、保持容量部に直列に形成される抵抗成分を低減させることができる。すなわち、保持容量部の容量を安定させることができる。さらに、ポリシリコン膜13のチャネル領域13cに形成されたシリサイド膜及び金属膜14を除去することにより、ポリシリコン膜13のチャネル領域13cの表面の凹凸が低減される。これにより、ゲート絶縁膜15のゲート絶縁耐圧を向上させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3にかかるTFT装置について図3(a)及び図8を参照して説明する。図8に示すTFT装置において、図2及び図3に示す実施の形態1にかかるTFT装置と異なる点は、層間絶縁膜17上に形成された上部絶縁膜21を有する点、上部絶縁膜21上に形成された画素電極23を有する点、及び画素電極23と金属膜14を接続するために、上部コンタクトホール22を有する点である。
実施の形態3にかかるTFT装置について図3(a)及び図8を参照して説明する。図8に示すTFT装置において、図2及び図3に示す実施の形態1にかかるTFT装置と異なる点は、層間絶縁膜17上に形成された上部絶縁膜21を有する点、上部絶縁膜21上に形成された画素電極23を有する点、及び画素電極23と金属膜14を接続するために、上部コンタクトホール22を有する点である。
すなわち、図3(a)に示すTFT装置において、ソース領域13a上に形成された金属膜14に到達するように層間絶縁膜17及びゲート絶縁膜15をエッチングし、コンタクトホール18を形成する。層間絶縁膜17上に金属膜14を介してソース領域13a又はドレイン領域13bに接続される配線電極19を形成する。上部絶縁膜21は、例えば、CVD法を用いてシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜等を形成する。又は、樹脂膜等を塗布してもよい。さらに、これらの積層膜等であってもよい。その後、ドレイン領域3c上に形成された金属膜14が露出するように上部絶縁膜21、層間絶縁膜17、及びゲート絶縁膜15をエッチングし、上部コンタクトホール22を形成する。そして、上部絶縁膜21上に画素電極23を形成することにより、画素電極23と金属膜14を接続する。画素電極23は、例えば、ITO等の透明導電材料又はAl等の金属材料を、スパッタ法を用いて形成し、その後パターニングして形成する。
上部コンタクトホール22を開口する際にエッチングされる絶縁膜は、上部絶縁膜21、層間絶縁膜17、及びゲート絶縁膜15である。実施の形態1において、ドレイン領域13b上にコンタクトホール18を形成する際にエッチングされる絶縁膜は、層間絶縁膜17及びゲート絶縁膜15である。すなわち、本実施の形態における上部コンタクトホール22の方がエッチングされる絶縁膜の膜厚が厚い。エッチングされる絶縁膜の膜厚が厚い場合、コンタクトホールの底面の開口を広げるためには、長時間エッチングする必要がある。このため、エッチングによって形成されるコンタクトホールがポリシリコン膜13を突き抜ける可能性が増大する。しかしながら、ポリシリコン膜13上に金属膜14が形成されているため、上部コンタクトホール22のエッチングの際にポリシリコン膜13に上部コンタクトホール22が突き抜けることなく絶縁膜を除去することができる。また、画素電極23とドレイン領域13bは金属膜14を介して接続されているため、低抵抗で接続でき、表示装置の表示特性を向上させることができる。
ここで、図9に従来の上部コンタクトホール22が形成されているTFT装置を示す。図9に示すように、従来は、画素電極23は、上部コンタクトホール22を介して、配線電極19に接続されている。さらに、配線電極19は、コンタクトホール18を介して金属膜14に接続されている。本実施の形態のTFT装置は、画素電極23とドレイン領域13bの間に形成されている導電層は、配線電極19及び金属膜14の2種類から金属膜14の1種類に低減することができる。すなわち、画素電極23とドレイン領域3cの間に形成される導電層を2種類から1種類にすることにより、異材質からなる導電層間に発生する接続抵抗を低減することができるため、TFT装置全体の接続抵抗を低減することができ、表示装置の表示特性を向上させることができる。
このように構成された本実施の形態では、ソース領域13a上であって、少なくともコンタクトホール18の底部となる領域に金属膜14を形成する。また、ドレイン領域13b上であって、少なくとも上部コンタクトホール22の底部となる領域に金属膜14を形成する。このとき、チャネル領域13c上に形成される金属膜14及びシリサイド膜30は、エッチング等により除去される。金属膜14が形成されていないチャネル領域13cの膜厚は、チャネル領域13c上に形成されるシリサイド膜等を除去することにより、金属膜14が形成されている領域のソース領域13a及びドレイン領域13bの膜厚より薄く形成する。さらに、配線電極19上に上部絶縁膜21を形成する。次に、上部絶縁膜21、層間絶縁膜17、及びゲート絶縁膜15をエッチングすることにより上部コンタクトホール22を形成する。上部絶縁膜21上に画素電極23を形成する。
ソース領域13a及びドレイン領域13b上であって、少なくともコンタクトホール18の底部となる領域に金属膜14を形成することにより、エッチングの際に、コンタクトホール18及び上部コンタクトホール22がポリシリコン膜13を突き抜けることを防止することができる。また、チャネル領域13c上に形成されるシリサイド膜等が除去されるため、ソース・ドレイン間のリークパス等によるトランジスタ特性の低減等を防止することができる。さらに、画素電極23とポリシリコン膜13のドレイン領域13bの間に形成される導電膜は金属膜14のみとすることができるため、TFT装置全体の接続抵抗を低減することができる。これにより、表示装置の表示特性を向上させることができる。また、ポリシリコン膜13のチャネル領域13c上に形成された金属膜14及びシリサイド膜30を除去する。これにより、ポリシリコン膜13のチャネル領域13cの表面の凹凸が低減されるため、ゲート絶縁膜15のゲート絶縁耐圧を向上させることができる。
実施の形態4.
実施の形態4にかかるTFT装置について図3(a)及び図10を参照して説明する。図10に示すTFT装置において、図2及び図3に示す実施の形態1にかかるTFT装置と異なる点は、層間絶縁膜17上に配線電極19が形成される点、配線電極19は直接金属膜14に接続されずに、上部絶縁膜21上に形成される画素電極23を介して金属膜14に接続される点である。
実施の形態4にかかるTFT装置について図3(a)及び図10を参照して説明する。図10に示すTFT装置において、図2及び図3に示す実施の形態1にかかるTFT装置と異なる点は、層間絶縁膜17上に配線電極19が形成される点、配線電極19は直接金属膜14に接続されずに、上部絶縁膜21上に形成される画素電極23を介して金属膜14に接続される点である。
すなわち、図3(a)に示すTFT装置において層間絶縁膜17まで形成した後、層間絶縁膜17上であってソース領域13a及びドレイン領域13b上とは異なる領域に配線電極19を形成する。そして、配線電極19上に上部絶縁膜21を形成する。次に、上部コンタクトホール22をソース領域13a及びドレイン領域13b上にそれぞれ形成された金属膜14に到達するように形成する。上部絶縁膜21上に画素電極23を形成することにより、画素電極23を介して配線電極19と金属膜14とを接続させる。ソース領域13a上とドレイン領域13b上にそれぞれ形成される上部コンタクトホール22を1工程で形成し、上部絶縁膜21上に形成される画素電極23と金属膜14とを接続しているため、TFT装置の製造時間を短縮することができる。また、コンタクトホール形成のために必要なマスク数を削減することができる。
このように構成された本実施の形態においては、ソース領域13a及びドレイン領域13b上であって、少なくとも上部コンタクトホール22の底部となる領域に金属膜14を形成する。このとき、チャネル領域13c上に形成された金属膜14及びシリサイド膜30は、例えばエッチングにより除去される。また、金属膜14が形成されていないチャネル領域13cの膜厚は、チャネル領域13c上に形成されるシリサイド膜等を除去することにより、金属膜14が形成されている領域のソース領域13a及びドレイン領域13bの膜厚より薄く形成する。また、層間絶縁膜17上に配線電極19を形成し、配線電極19上に形成された上部絶縁膜21上に画素電極23を形成する。この画素電極23を介して、配線電極19と金属膜14が接続される。ソース領域13a及びドレイン領域13b上であって、少なくともコンタクトホール18の底部となる領域に金属膜14を形成することにより、エッチングの際に、上部コンタクトホール22がポリシリコン膜13を突き抜けることを防止することができる。また、チャネル領域13c上に形成されるシリサイド膜等が除去されるため、ソース・ドレイン間のリークパス等によるトランジスタ特性の低減等を防止することができる。さらに、ソース領域13a上とドレイン領域13b上にそれぞれ形成される上部コンタクトホール22を1工程で形成することができ、TFT装置の製造時間をより短縮することができる。さらに、ポリシリコン膜13のチャネル領域13上に形成された金属膜14及びシリサイド膜30を除去することにより、ポリシリコン膜13のチャネル領域13cの表面の凹凸が低減される。これにより、ゲート絶縁膜15のゲート絶縁耐圧を向上させることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
1 TFTアレイ基板、2 表示領域、3 額縁領域、4 ゲート信号線、5 ソース信号線、6 画素、7 ゲート信号駆動回路、8 ソース信号駆動回路、9 TFT、10 保持容量、 11 基板、12 保護絶縁膜、13、93 ポリシリコン膜、13a ソース領域、13b ドレイン領域、13c チャネル領域、14 金属膜、15、95 ゲート絶縁膜、16、96 ゲート電極、17、97 層間絶縁膜、18、98 コンタクトホール、19、99 配線電極、20、100 上部電極、21、101 上部絶縁膜、22、102 上部コンタクトホール、23、103 画素電極、30、シリサイド膜、91 ガラス基板、92 絶縁膜
Claims (17)
- 基板上に形成されたソース領域及びドレイン領域並びにチャネル領域を有する半導体層と、
前記半導体層上の所定領域に形成された金属膜と、
前記金属膜上及び前記半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極上及び前記ゲート絶縁膜上に形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に形成され、コンタクトホールを介して前記金属膜に接続される配線電極とを有し、
前記金属膜は、前記半導体層のソース領域及びドレイン領域上であって、少なくとも前記コンタクトホールの底部となる領域に形成され、前記金属膜が形成されていない領域の前記半導体層の膜厚は、前記金属膜が形成された前記半導体層の膜厚より薄い薄膜トランジスタ装置。 - 基板上に形成されたソース領域及びドレイン領域並びにチャネル領域を有する半導体層と、
前記半導体層上の所定領域に形成された金属膜と、
前記金属膜上及び前記半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極上及び前記ゲート絶縁膜上に形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に形成され、前記ソース領域上に形成された前記金属膜とコンタクトホールを介して接続される配線電極と、
前記配線電極上に形成される上部絶縁膜と、
前記上部絶縁膜上であって、前記ドレイン領域上に形成された前記金属膜と上部コンタクトホールを介して接続される画素電極とを有し、
前記金属膜は、前記半導体層のソース領域及びドレイン領域上であって、少なくとも前記コンタクトホールの底部となる領域に形成され、前記金属膜が形成されていない領域の前記半導体層の膜厚は、前記金属膜が形成された前記半導体層の膜厚より薄い薄膜トランジスタ装置。 - 基板上に形成されたソース領域及びドレイン領域並びにチャネル領域を有する半導体層と、
前記半導体層上の所定領域に形成された金属膜と、
前記金属膜上及び前記半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極上及び前記ゲート絶縁膜上に形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に形成された配線電極と、
前記層間絶縁膜及び前記配線電極上に形成された上部絶縁膜と、
前記上部絶縁膜上に形成され、前記配線電極と前記金属膜を、上部コンタクトホールを介して接続する画素電極とを有し、
前記金属膜は、前記半導体層のソース領域及びドレイン領域上であって、少なくとも前記上部コンタクトホールの底部となる領域に形成され、前記金属膜が形成されていない領域の前記半導体層の膜厚は、前記金属膜が形成された前記半導体層の膜厚より薄く、
前記配線電極は前記画素電極を介して前記金属膜に接続される薄膜トランジスタ装置。 - 基板上に形成されたソース領域及びドレイン領域並びにチャネル領域を有する半導体層と、
前記半導体層上の所定領域に形成された金属膜と、
前記金属膜上及び前記半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極上及び前記ゲート絶縁膜上に形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に形成され、コンタクトホールを介して前記金属膜に接続される配線電極とを有し、
前記金属膜は、前記半導体層のソース領域及びドレイン領域上であって、少なくとも前記コンタクトホールの底部となる領域に形成され、前記金属膜が形成されていない領域の前記半導体層の膜厚は、前記金属膜が形成された前記半導体層の膜厚より薄く、
前記金属膜が形成されていない領域の前記半導体層の表面の凹凸は、前記金属膜が形成されている前記半導体層の表面の凹凸より小さい薄膜トランジスタ装置。 - 基板上に形成されたソース領域及びドレイン領域並びにチャネル領域を有する半導体層と、
前記半導体層上の所定領域に形成された金属膜と、
前記金属膜上及び前記半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極上及び前記ゲート絶縁膜上に形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に形成され、コンタクトホールを介して前記金属膜に接続される配線電極とを有し、
前記金属膜は、前記半導体層のソース領域及びドレイン領域上であって、少なくとも前記コンタクトホールの底部となる領域に形成され、前記金属膜が形成されていない領域の前記半導体層の膜厚は、前記金属膜が形成された前記半導体層の膜厚より薄く、
前記金属膜が形成されていない領域の前記半導体層のJISB0601で規定される表面粗さRaは、前記金属膜が形成されている前記半導体層の表面粗さRaの1/2以下である薄膜トランジスタ装置。 - 前記基板上であって、保持容量部となる領域に延在して形成された半導体層と、
前記半導体層上に形成された金属膜と、
前記金属膜上に形成され、前記保持容量部の誘電膜となるゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成された前記保持容量部の上部電極とをさらに有する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の薄膜トランジスタ装置。 - 前記ゲート電極と前記保持容量部の前記上部電極は同一材料からなる
ことを特徴とする請求項6項記載の薄膜トランジスタ装置。 - 前記ゲート絶縁膜と前記保持容量部の誘電膜となる前記ゲート絶縁膜は同一材料からなる
ことを特徴とする請求項6又は7記載の薄膜トランジスタ装置。 - 前記金属膜は、高融点金属又は導電性金属化合物からなる
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の薄膜トランジスタ装置。 - 前記高融点金属は、Ti、Ta、W又はMoからなり、前記導電性金属化合物は、TiN、TaN、WN、MoN、ZrN、VN、NbN、TiB2、ZrB2、HfB2、VB2、NbB2、又はTaB2のうち少なくとも1つからなる
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の薄膜トランジスタ装置。 - 基板上にソース領域及びドレイン領域並びにチャネル領域を有する半導体層を形成する工程と、
前記半導体層上の所定領域に金属膜を形成する工程と、
前記金属膜上及び前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極上及び前記ゲート絶縁膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記層間絶縁膜上に形成され、コンタクトホールを介して前記金属膜と接続される配線電極を形成する工程とを有し、
前記半導体層の前記ソース領域及び前記ドレイン領域上であって、少なくとも前記コンタクトホールの底部となる領域に前記金属膜が形成され、前記金属膜が形成されていない領域の前記半導体層の膜厚は、前記金属膜が形成された前記半導体層の膜厚より薄い薄膜トランジスタ装置の製造方法。 - 基板上にソース領域及びドレイン領域並びにチャネル領域を有する半導体層を形成する工程と、
前記半導体層上の所定領域に金属膜を形成する工程と、
前記金属膜上及び前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極上及び前記ゲート絶縁膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記層間絶縁膜上に形成され、前記ソース領域上に形成された前記金属膜とコンタクトホールを介して接続される配線電極を形成する工程と、
前記配線電極上に上部絶縁膜を形成する工程と、
前記上部絶縁膜上であって、前記ドレイン領域上に形成された前記金属膜と上部コンタクトホールを介して接続される画素電極を形成する工程とを有し、
前記半導体層の前記ソース領域及び前記ドレイン領域上であって、少なくとも前記コンタクトホールの底部となる領域に前記金属膜が形成され、前記金属膜が形成されていない領域の前記半導体層の膜厚は、前記金属膜が形成された前記半導体層の膜厚より薄い薄膜トランジスタ装置の製造方法。 - 基板上にソース領域及びドレイン領域並びにチャネル領域を有する半導体層を形成する工程と、
前記半導体層上の所定領域に金属膜を形成する工程と、
前記金属膜上及び前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極上及び前記ゲート絶縁膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記層間絶縁膜上に配線電極を形成する工程と、
前記層間絶縁膜及び前記配線電極上に上部絶縁膜を形成する工程と、
前記上部絶縁膜上に形成され、前記配線電極と前記金属膜を、上部コンタクトホールを介して接続する画素電極を形成する工程を有し、
前記半導体層の前記ソース領域及び前記ドレイン領域上であって、少なくとも前記上部コンタクトホールの底部となる領域に前記金属膜が形成され、前記金属膜が形成されていない領域の前記半導体層の膜厚は、前記金属膜が形成された前記半導体層の膜厚より薄く、
前記配線電極は前記画素電極を介して前記金属膜に接続される薄膜トランジスタ装置の製造方法。 - 前記基板上であって、保持容量部となる領域に延在して半導体層を形成する工程と、
前記半導体層上に金属膜を形成する工程と、
前記金属膜上であって、前記保持容量部の誘電膜となるゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜上であって、前記保持容量部の上部電極を形成する工程とをさらに有する
ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項記載の薄膜トランジスタ装置の製造方法。 - 前記金属膜は、高融点金属又は導電性金属化合物からなる
ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項記載の薄膜トランジスタ装置の製造方法。 - 前記高融点金属は、Ti、Ta、W又はMoからなり、前記導電性金属化合物は、TiN、TaN、WN、MoN、ZrN、VN、NbN、TiB2、ZrB2、HfB2、VB2、NbB2、又はTaB2のうち少なくとも1つからなる
ことを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1項記載の薄膜トランジスタ装置の製造方法。 - 請求項1乃至10のいずれかに記載の薄膜トランジスタ装置を有する表示装置。
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