JP2008215011A - 車両制御システム、車載器、及び携帯機 - Google Patents

車両制御システム、車載器、及び携帯機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008215011A
JP2008215011A JP2007056037A JP2007056037A JP2008215011A JP 2008215011 A JP2008215011 A JP 2008215011A JP 2007056037 A JP2007056037 A JP 2007056037A JP 2007056037 A JP2007056037 A JP 2007056037A JP 2008215011 A JP2008215011 A JP 2008215011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
signal
notification
verification signal
portable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007056037A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4404100B2 (ja
Inventor
Toshifumi Shimoda
利文 下田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007056037A priority Critical patent/JP4404100B2/ja
Priority to US12/003,909 priority patent/US20080221761A1/en
Publication of JP2008215011A publication Critical patent/JP2008215011A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4404100B2 publication Critical patent/JP4404100B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/005Discovery of network devices, e.g. terminals
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C9/00Individual registration on entry or exit
    • G07C9/00174Electronically operated locks; Circuits therefor; Nonmechanical keys therefor, e.g. passive or active electrical keys or other data carriers without mechanical keys
    • G07C9/00309Electronically operated locks; Circuits therefor; Nonmechanical keys therefor, e.g. passive or active electrical keys or other data carriers without mechanical keys operated with bidirectional data transmission between data carrier and locks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L63/00Network architectures or network communication protocols for network security
    • H04L63/04Network architectures or network communication protocols for network security for providing a confidential data exchange among entities communicating through data packet networks
    • H04L63/0428Network architectures or network communication protocols for network security for providing a confidential data exchange among entities communicating through data packet networks wherein the data content is protected, e.g. by encrypting or encapsulating the payload
    • H04L63/0492Network architectures or network communication protocols for network security for providing a confidential data exchange among entities communicating through data packet networks wherein the data content is protected, e.g. by encrypting or encapsulating the payload by using a location-limited connection, e.g. near-field communication or limited proximity of entities
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L63/00Network architectures or network communication protocols for network security
    • H04L63/08Network architectures or network communication protocols for network security for authentication of entities
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C9/00Individual registration on entry or exit
    • G07C9/00174Electronically operated locks; Circuits therefor; Nonmechanical keys therefor, e.g. passive or active electrical keys or other data carriers without mechanical keys
    • G07C9/00309Electronically operated locks; Circuits therefor; Nonmechanical keys therefor, e.g. passive or active electrical keys or other data carriers without mechanical keys operated with bidirectional data transmission between data carrier and locks
    • G07C2009/00507Electronically operated locks; Circuits therefor; Nonmechanical keys therefor, e.g. passive or active electrical keys or other data carriers without mechanical keys operated with bidirectional data transmission between data carrier and locks keyless data carrier having more than one function

Abstract

【課題】既存のSMART制御システムを有効利用して、装置の省スペース化に寄与する車両制御システムを提供する。
【解決手段】車両制御システム1において、車載システム2は、予め設定された作動条件が成立している間、LF送信部10bを介してスマート照合信号を送信する。このスマート照合信号を、LF受信部61aを介して受信した携帯機6は、RF送信部62を介して応答信号を送信する。この応答信号を、RF受信部11を介して受信した車載システム2は、既存のSMART制御を実行する。また、携帯機6は、予め設定された通知条件が成立すると、応答信号とは異なる存在通知信号を、RF送信部62を介して送信する。この存在通知信号を、作動条件が不成立である間に、RF受信部11を介して受信した車載システム2は、車両の乗員に報知を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用者に携帯される電子キー等の携帯機と、車両に搭載された電子制御装置を中心に構成される車載器と、の間で無線通信を行う車両制御システム、車載器、及び携帯機に関する。
従来技術として、車両に搭載される車載器と、運転者が携帯する電子キー等の携帯機との間で信号を送受信することにより、運転者の手を煩わせることなく各種車両制御を実行する車両制御システム、いわゆるSMART制御システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種のSMART制御システムにおいて、車載器は、車両周辺の比較的狭い一定範囲を通信エリアとして、無線信号を送受信する車両側送受信部と、車両側送受信部を介して携帯機に対する照合信号を送信し、その照合信号を受信した携帯機から返送されてくる応答信号を、無線送受信部を介して受信すると、その応答信号の内容(例えば、IDコード等)に基づき、応答信号の送信元となった携帯機が予め登録された正規のものであるか否かを確認する認証処理を実行し、正規のものであることが確認されると、予め設定された車両制御(車両のロック・アンロック,エンジン始動ロック解除等)を実行する制御実行部と、を備えている。
一方、携帯機は、無線信号を送受信する携帯側送受信部と、携帯側送受信部を介して車載器からの照合信号を受信すると、携帯側送受信部を介して車載器に対する応答信号を送信する送信部と、を備えている。
なお、一般的に、車載器の車両側送受信部、及び携帯機の携帯側送受信部は、SMART制御システムのための専用の無線通信機を用いて構成され、また、車載器の制御実行部は、車両に搭載される様々な電子制御装置の一つ(例えば、照合ECU)の一機能として実装される。
また、SMART制御システムの動作は、一般的に、車両エンジンが停止している間だけ有効にする必要があるため、制御実行部が実装された電子制御装置は、通常、エンジン動作中に車両側送受信部から供給される受信信号を無効とするように構成されている。
特開平10−317754号公報
このように、従来のSMART制御システムでは、車載側送受信部や携帯側送受信部の活用が、車両(エンジン)の停止時に限定され、車両の走行中には全く利用されることがなく無駄があるという問題があった。
また、車両に要求される技術レベルの高度化に伴い、車両の走行中に利用されるシステムは増えてきており、今後、これらのシステムに対応する装置の設置スペースを確保することが困難になる可能性がある。
そこで本発明は、上記問題点を解決するために、既存のSMART制御システムを有効利用して、装置の省スペース化に寄与する車両制御システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するためになされた発明である請求項1に記載の車両制御システムにおいて、車載器の車両制御実行手段は、予め設定された作動条件が成立している間、車両側送受信手段を介して照合信号を送信する。この照合信号を、携帯側受信手段を介して受信した携帯機の応答手段は、携帯側送受信手段を介して応答信号を送信する。この応答信号を、車両側送受信手段を介して受信した車載器の車両制御実行手段は、予め設定された車両制御を実行する(即ち、既存のSMART制御を実行する)。
また、携帯機の存在通知手段は、予め設定された通知条件が成立すると、応答信号とは異なる存在通知信号を、携帯側送受信手段を介して送信する。この存在通知信号を、作動条件が不成立である間に、車両側送受信手段を介して受信した車載器の報知実行手段は、その存在通知信号に基づいた報知を実行する。
つまり、本発明の車両制御システムでは、作動条件の成立時には、既存のSMART制御を実行し、作動条件の不成立時(即ち、SMART制御を実行する必要がない時)には、SMART制御のために用意された既存の車両側送受信手段および携帯側送受信手段を用いて、存在通知信号を送信してきた携帯機の存在を通知する制御(以下、存在通知制御という)を実行している。
従って、本発明の車両制御システムでは、既存のSMART制御システムを有効利用できるだけでなく、存在通知制御のために、新たな装置を追加して設置する必要がないため、車両内の省スペース化に寄与することができる。
なお、作動条件は、例えば、請求項2に記載のように、エンジンが停止している場合に成立したものとすればよい。
また、本発明の車両制御システムにおいて、存在通知手段の通知条件は、例えば、請求項3に記載のように、照合信号とは異なる第2の照合信号を受信した場合に成立したものとしてもよい。
この場合、携帯機が照合信号を受信するまでは送信処理を行わなくて済むため、携帯機の無駄な制御動作を軽減することができる。
また、本発明の車両制御システムにおいて、第2の照合信号は、請求項4に記載のように、車両の走行経路の周囲に存在する路側物に設置された固定機の送信手段により送信されてもよいし、請求項5に記載のように、車載器の報知手段により車両側送信手段を介して送信されてもよい。
前者の場合、固定機が設置された路側物の周辺(固定機から送信される第2の照合信号の受信範囲内)に存在する携帯機、ひいては携帯機を所持した歩行者の存在を、車両の乗員に報知することができる。
後者の場合、車載器を搭載した車両の周辺(車載器から送信される第2の照合信号の受信範囲内)に存在する携帯機、ひいては携帯機を所持した歩行者の存在を、車両の乗員に報知することができる。
また特に、前者の場合、固定機から送信される第2の照合信号に、その固定機が設置された路側物(ガードレール,道路標識,信号機等)の位置を示す位置情報を含ませ、その位置情報を、携帯機が存在通知信号を用いて車載器に転送するようにすれば、存在通知信号を送信した携帯機(ひいては携帯機を所持する歩行者)の存在する位置を、車両の乗員により詳しく報知することができる。
そして、請求項6に記載のように、第2の照合信号は、車両側送受信手段を介して予め設定された判定速度以上である場合に、車両側送受信手段を介して送信されてもよい。
この場合、車両が判定速度未満の低速で走行する場合に、車載器は送信処理を行わなくて済むため、車載器の無駄な動作を軽減することができる。
また、請求項7に記載のように、照合信号と第2の照合信号とは異なる周波数を用いて送受信されることが望ましい。
このように構成された本発明の車両制御システムでは、SMART制御に用いられる照合信号と存在通知制御に用いられる第2の照合信号とで干渉し合うことがなく、制御動作の信頼性を向上させることができる。
なお、照合信号と第2の照合信号とが同じ周波数を用いて送受信される場合には、請求項8に記載のように、照合信号及び第2の照合信号に、両信号の識別に用いる識別データを含ませるようにすればよい。
このように構成された本発明の車両制御システムでは、限られた周波数資源を有効利用することができる。
次に、第二の発明である請求項9に記載の携帯機では、応答手段が、予め設定された照合信号を受信した場合に、予め設定された応答信号を、携帯側送受信手段を介して送信する。更に、存在通知手段が、予め設定された通知条件が成立すると、応答信号とは異なる存在通知信号を、携帯側送受信手段を介して送信する。
このように構成された本発明の携帯機は、請求項1に記載の車両制御システムを構成する場合に好適に用いられる。
なお、本発明の携帯機において、存在通知手段の通知条件は、例えば、請求項10に記載のように、照合信号とは異なる第2の照合信号を受信した場合に成立するとしてもよいし、請求項11に記載のように、照合信号とは異なる周波数の第2の照合信号を受信した場合に成立したものとするのもよい。
このように構成された本発明の携帯機は、前者の場合、請求項3に記載の車両制御システムを構成する場合に好適に用いられ、後者の場合、請求項7に記載の車両制御システムを構成する場合に好適に用いられる。
また、本発明の携帯機において、存在通知手段の通知条件は、例えば、請求項12に記載のように、照合信号との識別に用いる識別データが含まれている第2の照合信号を、携帯側送受信手段を介して受信した場合に、前記通知条件が成立するとしてもよい。
このように構成された本発明の携帯機は、前者の場合、請求項8に記載の車両制御システムを構成する場合に好適に用いられる。
次に第三の発明である請求項13に記載の車載器では、車両制御実行手段が、予め設定された作動条件が成立している間は、車両側送受信手段を介して照合信号を送信し、その照合信号に対する応答である応答信号を受信した場合に、予め設定された車両制御を実行する。更に、報知実行手段が、作動条件が不成立である間は、車両側送受信手段を介して存在通知信号を受信した場合に、その存在通知信号に基づいた報知を実行する。
このように構成された本発明の車載器は、請求項1に記載の車両制御システムを構成する場合に好適に用いられる。
なお、作動条件の設定は、例えば、請求項14に記載のように、エンジンが停止している場合に成立することとするのが好ましい。
この場合、請求項2に記載の車両制御システムを構成する場合に好適に用いられる。
また、報知実行手段は、請求項15に記載のように、車両側送受信手段を介して照合信号とは異なる第2の照合信号を送信するとしてもよいし、また特に、請求項16に記載のように、予め設定された判定速度以上である場合に、第2の照合信号を送信するとしてもよい。
このように構成された本発明の車載器は、前者の場合、請求項3に記載の車両制御システムを構成する場合に好適に用いられ、後者の場合、請求項6に記載の車両制御システムを構成する場合に好適に用いられる。
また、請求項17に記載のように、照合信号と第2の照合信号とは異なる周波数を用いて送受信されることが望ましい。
この場合、請求項7に記載の車両制御システムを構成する場合に好適に用いられる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用された車両制御システムの構成を示したブロック図である。
<車両制御システムの構成>
図1に示すように、車両制御システム1は、車両に搭載される車載システム2、車両の使用者に携帯される電子キーとしての機能を有した携帯機6、及び、交差点付近などの事故が発生する可能性の高い箇所にある路側物(ガードレール,道路標識,信号,街灯等)に埋設される固定機4から構成されている。
なお、車両制御システム1は、車載システム2と携帯機6との間で無線信号を送受信することにより、携帯機6を所持する使用者の手を煩わせることなく所定の車両制御(ドアロックの解除やエンジンの始動ロック解除等)を実行するSMART機能と、固定機4,携帯機6,車載システム2の間で無線信号を送受信することにより、携帯機6を所持した歩行者等の存在を車両の乗員に報知する存在通知機能とを実現するように構成されている。
また、SMART機能を実現する制御において、車載システム2から携帯機6への通信には、低周波数(LF)帯(本実施形態では134.20kHz帯)、携帯機6から車載システム2への通信には、第1の高周波数(RF1)帯(本実施形態では312.15MHz帯)が用いられる。
以下では、LF帯を使用して車載システム2から携帯機6へ送信される信号をスマート照合信号、RF1帯を使用して携帯機6から車載システム2へ送信される信号のうち、スマート照合信号に応答して送信されるものを応答信号,自発的に送信されるものを通知信号という。
また、存在通知機能を実現する制御において、車載システム2から携帯機6への通信には、第1の高周波数帯とは異なる第2の高周波数(RF2)帯(本実施形態では313.40MHz帯)、携帯機6から車載システム2への通信には、第1及び第2の高周波数帯のいずれとも異なる第3の高周波数(RF3)帯(本実施形態では314.00MHz帯)、固定機4から携帯機6への通信には、SMART機能で使用されるものと同じ低周波数(LF)帯が用いられる。
以下では、LF帯を使用して固定機4から携帯機6へ送信される第2の照合信号としての信号を路発照合信号、RF2帯を使用して車載システム2から携帯機6へ送信される第2の照合信号としての信号を車発照合信号、RF3帯を使用して携帯機6から車載システム2へ送信される信号を存在通知信号という。
なお、車載システム2から送信されるスマート照合信号および車発照合信号、固定機4から送信される路発照合信号には、いずれの信号であるかを識別するための識別データが少なくとも含まれ、また、携帯機6から送信される応答信号,通知信号および存在通知信号には、車載システム2での制御内容を指定する付加データが少なくとも含まれている。また、特に、応答信号,存在通知信号には、これらの信号を送信する契機となった信号に含まれている識別データが含まれている。
<固定機の構成>
固定機4は、電子チップとして構成され、LF帯を使用して路発照合信号を一定周期で送信する発信機(以下、LF発信機という)4aを備えている。
なお、固定機4は、赤外線センサ等を備え、予め設定された検出範囲内で歩行者等を検出した場合に、一定期間の間、路発照合信号の送信を行うように構成されていてもよい。
<携帯機の構成>
携帯機6は、車両ドアをロックさせるためのロック用ボタン6aと、車両ドアをアンロックさせるためのアンロック用ボタン6bと、LF帯の無線信号を受信するLF受信部61a、RF2帯の無線信号を受信するRF受信部61bからなる受信部61と、RF1帯及びRF2帯の無線信号を送信するRF送信部62と、RF送信部62が無線信号を送信する際に使用する周波数帯を切り替える周波数切替回路63と、ロック用ボタン6a,アンロック用ボタン6bの操作状態等に基づき、受信部61及びRF送信部62を介した車載システム2及び固定機4との通信を制御する制御部60とを備えている。
なお、制御部60は、ロック用ボタン6a及びアンロック用ボタン6bが操作された場合に、その操作に応じた制御を特定するための付加データが含まれた通知信号を自発的に送信する自発送信処理を実行すると共に、車載システム2からのスマート照合信号,車発照合信号や、固定機4からの路発照合信号に応答して、応答信号や存在通知信号を送信する携帯機制御処理を実行するように構成されている。
<携帯機制御処理>
ここで、制御部60が実行する携帯機制御処理を、図4に示すフローチャートに沿って詳しく説明する。なお、本処理は、受信部61にて車載システム2又は固定機4からの無線信号を受信する毎に起動する。
まず、S310(Sはステップを表す)では、受信部61にて受信された無線信号が、LF帯の信号であるか否かを判断し、LF帯の信号であれば、S320に移行して、受信信号に含まれる識別データに基づいて、その受信信号が、車載システム2からのスマート照合信号であるか否かを判断する。
そして、受信信号がスマート照合信号であると判断された場合は、S330に移行して、RF送信部62を介して車載システム2に対する応答信号を送信した後、本処理を終了する。
なお、S330では、具体的には、スマート照合信号に付与されているものと同じ識別データを付与した応答信号を生成し、周波数切替回路63に対して切替指令を出力することにより、RF送信部62が使用する周波数をRF1帯に切り替えさせた後、その生成した応答信号をRF送信部62に出力する。すると、RF送信部62は、この応答信号によりRF1帯の搬送波を変調して送信する。
一方、S320にて、受信信号が照合信号ではないと判断された場合は、S340に移行し、受信信号に含まれる識別データに基づいて、その受信信号が、存在通知機能で使用される固定機4からの路発照合信号であるか否かを判断する。
そして、受信信号が路発照合信号であると判断された場合は、S360に進み、路発照合信号ではないと判断された場合は、本処理を終了する。
先のS310にて、受信した無線信号がLF帯の信号ではないと判断された場合は、S350に移行し、その受信した無線信号がRF2帯の信号であるか否かを判断する。
そして、受信した無線信号がRF帯の信号であれば、その受信信号は存在通知機能で使用される車載システム2からの車発照合信号であるものとして、S360に移行し、RF帯の信号でなければ、そのまま本処理を終了する。
S360では、RF送信部62を介して車載システム2に対する存在通知信号を送信して本処理を終了する。
なお、S360では、具体的には、受信した路発照合信号または車発照合信号に付与されているものと同じ識別データと、車載システム2に実行させる処理を示す付加データとを付与した存在通知信号を生成し、周波数切替回路63に対して切替指令を出力することにより、RF送信部62が使用する周波数をRF3帯に切り替えさせた後、その生成した存在通知信号をRF送信部62に出力する。すると、RF送信部62は、この存在通知信号によりRF3帯の搬送波を変調して送信する。
つまり、携帯機6は、車載システム2から送信された照合信号(LF帯)を受信した場合には、これに応答して応答信号(RF1帯)を送信することにより、SMART機能を実現するための動作をし、車載システム2から送信された車発照合信号(RF2帯)、又は固定機4から送信された路発照合信号(LF帯)を受信した場合には、これに応答して存在通知信号を送信することにより、存在通知機能を実現するための動作をするようにされている。
<車載システムの構成>
図1に戻り、車載システム2は、車両のセキュリティに関連した各種車両制御処理を主として実行する照合ECU10、車両のドアに関連する各種制御を実行するドアECU20、車両の運転席前方に設けられたナビゲーション装置等を制御するナビECU30、車両のインストロメンタルパネルを制御するメータECU40、エンジンの動作を制御するエンジンECU50等の各種ECUを備えている。なお、これらECUは、通信線3を介して相互に接続されており、所謂車内LANを構成している。
また、照合ECU10を含む各ECU10〜50は、マイクロコンピュータを中心に構成され、そのマイクロコンピュータの制御の下に、通信線3を介してデータ通信を行い、各種情報を共有することで、互いに連動した車両制御を実現している。
《メータECU》
このうち、メータECU40は、車両の各種状態を表す表示データ(現車速,エンジン回転数,ドアの開閉状態,変速機のシフトレンジ等)を表示するメータ表示器42と、各種システムのウォーニング等を同一ディスプレイ内に集約して文字等で表示するマルチインフォメーションディスプレイ(以下、MIディスプレイという)44等が接続されている。
そして、メータECU40は、通信線3を介して照合ECU10から後述する文字報知指令を受信すると、その指令に応じた報知を、MIディスプレイ44を用いて行う処理を実行するように構成されている。
《ナビECU》
ナビECU30には、図示しないCD・DVDの再生、TV・FM/AMラジオの受信といったAV機能とナビゲーション機能を一体化した周知のものであり、音声を出力する音声出力装置32、画像を表示するためのディスプレイ34、乗員が外部操作によって各種設定等を行うための操作部36等が接続されている。
そして、ナビECU30は、通信線3を介して照合ECU10から後述する音声報知指令を受信すると、その指令に応じた報知を、音声出力装置32を用いて行い、また、後述する存在報知指令を受信すると、その指令に応じた報知を、ディスプレイ34を用いて行う処理を実行するように構成されている。
《ドアECU》
ドアECU20には、運転席ドアの外側のノブに人の手が差し込まれたことを検出する人センサ22や、運転席ドアの外側のノブの付近に設けられているドアロック用スイッチ24、運転席ドアをロック・アンロックするためのドアロックアクチュエータ(以下、ドアロックACTという)26、運転席ドアのロック・アンロック指令を手動で入力するための操作部28等が接続されている。
そして、ドアECU20は、通信線を介して照合ECU10から後述するドアロック制御指令を受信すると、その指令に応じたドアの開閉を、ドアロックACT26を用いて行う処理を実行するように構成されている。
《エンジンECU》
エンジンECU50には、車速の検出に用いる車輪速センサをはじめとするエンジン制御に必要な情報を検出するセンサ群52や、エンジンを始動,停止する際に操作されるエンジンスイッチ54等が接続されている。
そして、エンジンECU50は、通信線3を介して照合ECU10から後述する始動ロック解除指令を受信すると、エンジンスイッチ54に対する操作を有効にし、その後、エンジンスイッチ54がSTART位置に操作されるとエンジンを始動させ、エンジンの始動後は、センサ群52での検出結果に基づいて、エンジンの動作状態を制御する処理を実行するように構成されている。
《照合ECU》
照合ECU10には、RF1帯及びRF3帯の無線信号を受信するRF受信部11と、RF2帯の無線信号を送信するRF送信部12と、RF受信部11から出力される受信信号の周波数帯を切り替える周波数切替回路13と、制御部10aが実行する存在通知制御での動作モードを設定するモード設定スイッチ15と、車外にLF帯の無線信号を送信するときに用いるLFドアハンドルアンテナ14と、車内にLF帯の無線信号を送信するときに用いる室内LFアンテナ16とが接続されている。
また、照合ECU10は、LFドアハンドルアンテナ14及び室内LFアンテナ16を介してLF帯の無線信号を送信するLF送信部10bと、RF受信部11,RF送信部12,周波数切替回路13,モード設定スイッチ15,LF送信部10bを制御して各種処理を実行する制御部10aとを備えている。
つまり、照合ECU10(制御部10a,LF送信部10b)には、SMART制御機能を実現するための既存の構成(RF受信部11,LFドアハンドルアンテナ14,室内LFアンテナ16)に加えて、存在通知機能を実現するための新たな構成(RF送信部12,周波数切替回路13,モード設定スイッチ15)が付加されている。そして、本実施形態では、照合ECU10と照合ECU10に接続されたこれらの構成が本発明における車載器に相当する。
そして、制御部10aは、通信線3を介して受信する各種データや、RF受信部11にて受信される応答信号や存在通知信号に基づいて、ドアロック解除指令,始動ロック解除指令、文字報知指令,音声報知指令,存在報知指令等を、通信線3を介して各ECU20〜50に送信することで、SMART機能と存在通知機能を実現するための車両制御処理を実行するように構成されている。
なお、通信線3を介して照合ECU10が受信するデータとしては、ドアECU20から受信する人センサ22の検出結果やドア開閉SW24の検出結果や、エンジンECU50から受信するセンサ群52での検出結果の一つである車速V、エンジンスイッチ54の操作状態等がある。
また、モード設定スイッチ15により設定される動作モードは、車発照合信号を送信して、存在通知信号を受信するアクティブモード(Aモード)、存在通知信号の受信のみを行うパッシブモード(Pモード)、及び両動作モードを併用するA&Pモード、存在通知制御を行わない禁止モードがある。
<車両制御処理>
ここで、制御部10aが実行する車両制御処理を、図2に示すフローチャートに沿って説明する。なお、本処理は、一度起動すると、エンジンの起動,停止に関わらず、常時作動し続ける。
本処理では、まずS110にて、車両のドアロック解除やエンジン始動ロック解除等、既存のSMART機能を実現するためのSMART制御処理を起動させる。
なお、SMART制御処理では、周波数切替回路13に切替指令を出力して、RF受信部11が照合ECU10に対してRF1帯の受信信号を出力するように設定する。その状態で、LF送信部10bを介してLFドアハンドルアンテナ14から周期的に照合信号を車外に送信させて、その照合信号を受信した車外の携帯機6からの応答信号を、RF受信部11を介して受信すると、ドアECU20にドアロック解除指令を送信することで、ドアロックの解除を実行する。
その後、SMART制御処理では、LF送信部10bを介して室内LFアンテナ16からLF帯の無線信号を車内に送信させて、その照合信号を受信した車内の携帯機6からの応答信号を、RF受信部11を介して受信すると、エンジンECU50に始動ロック解除指令を送信することで、エンジンスイッチ54に対する操作が有効となるようにする。なお、このようなSMART制御処理の内容は周知であるため、これ以上の詳細については説明を省略する。
続くS120では、通信線3を介してエンジンECU50からエンジンスイッチ54の状態を示す情報を取得し、S110にて起動されたSMART制御処理によってエンジンスイッチ54に対する操作が有効にされており、且つ、取得したエンジンスイッチ54の状態がSTART位置にあるか否かを判断する。
そして、エンジンスイッチ54に対する操作が有効にされていないか、又はエンジンスイッチ54がSTART位置にはなく、S120にて否定判断された場合は、同ステップを繰り返すことで待機する。なお、この待機中に、先のS110で起動されたSMART制御処理は継続して実行される。
一方、S120にて肯定判断された場合は、エンジンが作動しているものとみなして、S130に移行する。
S130では、先のS110にて起動されたSMART制御処理を停止させ、続くS140では、モード設定スイッチ15により設定されている動作モードが、禁止モードであるか否かを判断する。
そして、動作モードが禁止モードでなければ、S150に移行し、携帯機6を所持する歩行者等の存在を車両の運転者に通知することで運転を支援する存在通知制御処理を起動した後、S160に進み、一方、動作モードが禁止モードであれば、S150を実行(即ち、存在通知制御処理を起動)することなく、S160に移行する。
S160では、エンジンECU50からエンジンスイッチ54の状態を示す情報を取得し、エンジンスイッチ54がOFF位置にあるか否かを判断する。
そして、エンジンスイッチ54がOFF位置にないと判断された場合は、同ステップを繰り返すことで待機する。なお、この待機中に、先のS150にて起動された存在通知制御処理は継続して実行される。一方、エンジンスイッチ54がOFF位置にあると判断された場合は、エンジンが作動を終了したものとみなして、S170に移行し、存在通知制御処理を停止して、S110に戻る。
つまり、制御部10aは、エンジンの停止中はSMART制御処理を、エンジンの作動中は存在通知制御処理を実行するようにされている。
《存在通知制御処理(車両側)》
次に、先のS150にて起動される存在通知制御処理を、図3のフローチャートに沿って詳しく説明する。
本処理では、まずS210にて、周波数切替回路13に切替指令を出力して、RF受信部11がRF3帯の受信信号を制御部10aに出力するように設定する。
また、モード設定スイッチ15により設定されている動作モードを表示するための指令を、メータECU40に送信することで、存在通知制御処理の動作モードをMIディスプレイ44に表示する。
続くS220では、車発照合信号を送信する送信タイミングであるか否かを判断し、送信タイミングであると判断された場合は、S230に移行する。なお、送信タイミングは、S210の処理後、予め設定された時間間隔で発生するように設定されている。
なお、その時間間隔は、一定時間に固定されていてもよいし、車速に応じて可変(例えば、車速が大きいほど間隔が短くなる)であってもよい。また、使用者が任意に設定できるように構成されていてもよい。
S230では、モード設定スイッチ15により設定されている動作モードがPモードであるか否かを判断し、Pモードでなければ、即ち、Aモード又はA&Pモードであれば、S240に移行する。
S240では、エンジンECU50から車速Vを取得し、その車速Vが予め設定された判定速度Vc以上であるか否かを判断する。なお、判定速度Vcとは、自車両が移動しているか否かを判断するために用いる速度閾値である。
そして、車速Vが判定速度Vc以上であれば、S250に移行し、RF送信部12を介して車発照合信号を送信して、S220に戻る。
また、先のS230にて動作モードがPモードであると判断された場合や、先のS240にて車速Vが判定速度Vc未満、即ち、自車両は停止していると判断された場合は、車発照合信号の送信を行うことなく、S220に戻る。
先のS220にて、送信タイミングではないと判断された場合は、S260に移行し、RF受信部11が携帯機6からの存在通知信号を受信したか否かを判断する。
そして、存在通知信号を受信していなければ、そのままS220に戻り、一方、存在通知信号を受信していれば、S270に移行し、存在通知信号の送信元である携帯機6の存在(即ち、歩行者の存在)を報知するための指令(文字報知指令,音声報知指令)を、ナビECU30およびにメータECU40に送信する。
なお、文字報知指令を受信したメータECU40は、運転者に注意を促す文字等をMIディスプレイ44に表示することで報知を行い、音声報知指令を受信したナビECU30は、運転者に注意を促す警告音等を音声出力装置32に発生させることで報知を行う。
続くS280では、受信した存在通知信号に位置データが含まれているか否か、即ち、路発照合信号に基づく存在通知信号であるか否かを判断する。
そして、存在通知信号に位置データが含まれていなければ、S220に戻り、一方、存在通知信号に位置データが含まれていれば、S290に移行し、その位置データで表される位置を地図上に表示するための指令(位置報知指令)を、ナビECU30に送信して、S220に戻る。
なお、位置報知指令を受信したナビECU30は、ディスプレイ34に表示されている地図上に、位置データから特定される位置を表示することで報知を行う。
<動作>
次に、車両制御システム1の動作を、図5に示すシーケンス図、及び図6に示す説明図に沿って説明する。
まず、車両のエンジンが停止している間、車載システム2は、SMART制御処理を実行するため、図5(a)に示すように、車載システム2(車両)からは、LF帯を使用して周期的に照合信号が送信される。なお、照合信号には、SMART制御処理によって送信された信号であることを示す識別コード(例えば「AAAA」)が付与される。
この照合信号を受信した携帯機6(歩行者)は、RF1帯を使用して応答信号を返送する。なお、この応答信号には、照合信号に対する応答であることを示すため、受信した照合信号の識別コード(即ち「AAAA」)が付与される。
この応答信号を受信した車載システム2は、応答信号の内容を解析して、登録されている正規の携帯機6であることが確認されると、ドアロックの解除、エンジン始動ロックの解除を行う。
その後、エンジンスイッチ54が操作され、エンジンが始動すると、SMART制御処理を終了し、以後、エンジンが作動している間、存在通知制御処理を実行する。
そして、図5(b)に示すように、モード設定スイッチ15により動作モードがAモード又はA&Pモードに設定されている場合は、車載システム2からは、RF2帯を使用して周期的に車発照合信号が送信される(図6(a)参照)。なお、車発照合信号には、存在通知制御処理によって送信された信号であることを示す識別データ(例えば「ABAB」)が付与される。
この車発照合信号を受信した携帯機6は、RF3帯を使用して存在通知信号を返送する(図6(b)参照)。なお、この存在通知信号には、車発照合信号に対する応答であることを示すため、受信した車発照合信号の識別データ(即ち「ABAB」)が付与される。
この存在通知信号を受信した車載システム2は、文字(ディスプレイ表示)および音声(警告音)による報知を行う。
次に、動作モードがPモードの時には、車載システム2は、車発照合信号の送信を行わず、携帯機6からの存在通知信号の受信を待つ。
また、ガードレール等の路側物に埋設された固定機4は、周期的に、又はセンサによって歩行者等を検出した場合に、LF帯を用いて路発照合信号を送信する(図6(c)参照)。なお、路発照合信号には、そのことを示す識別データ(例えば「ACCA」)と、固定機4の設置位置を示す位置データとが付与されている。
この路発照合信号を受信した携帯機6は、RF3帯を使用して存在通知信号を送信する(図6(d)参照)。なお、この存在通知信号には、受信した路発照合信号の識別データ(即ち「ACCA」)及び位置データが付与される。
この存在通知信号を受信した車載システム2は、文字(ディスプレイ表示)および音声(警告音)による報知に加えて、位置データに基づいて、ナビ画面の地図上に位置表示を行う。
なお、上記実施形態において、RF送信部62および受信部61が携帯側送受信手段、S310〜S330が応答手段、S340〜S370が存在通知手段、LF送信部10b、RF送信部12、及びRF受信部11が車両側送受信手段、S110にて起動されるSMRT制御処理が車両制御実行手段、S150にて起動される存在通知制御処理(S210〜S290)が報知実行手段、LF発信機4aが送信手段、センサ群52中の車速を検出するためのセンサが車速検出手段に相当する。
<効果>
以上説明したように、本実施形態の車両制御システム1において、車載システム2は、車両エンジンの非作動中には、車載システム2から送信されたスマート照合信号に応答して、携帯機6が車載システム2に対して返送してくる応答信号に基づき、既存のスマート機能を実現するためのSMART制御処理を実行し、エンジンの作動中には、車載システム2から送信された車発照合信号、又は固定機4から送信された路発照合信号に応答して、携帯機6が車載システム2に対して送信してくる存在通知信号に基づき、携帯機6を所持した歩行者等の存在を報知する存在通知機能を実現するための存在通知制御処理を実行するようにされている。
このように、本発明の車両制御システム1によれば、従来、エンジンの非作動中に、スマート機能を実現するためだけに使用されていた車載システム2のRF受信部11や、携帯機6の受信部61,RF送信部62を、エンジンの作動中に実行される存在通知機能を実現するためにも併用しているため、装置の有効利用を図ることができ、更には、車両における装置の設置スペースを、省スペース化、あるいは他の装置のために確保することができる。
また、本発明の車両制御システム1では、路側物に設置された固定機4から送信される路発照合信号に位置データが付与されており、その路発照合信号を受信した携帯機6が存在通知信号に位置データを含めて車載システム2に送信するようにされている。しかも、固定機4による路発照合信号の送信には、通信範囲の狭いLF帯の信号を用いており、固定機4を中心とした限られた範囲内に存在する携帯機6だけに存在通知信号を送信させるようにされている。
従って、本発明の車両制御システム1の車載システム2では、固定機4からの路発照合信号に基づく存在通知信号を受信した場合は、携帯機6を所持した歩行者等の有無だけでなく、その位置まで運転者に報知することができ、より高度な存在通知機能を提供することができる。
また、本発明の車両制御システム1によれば、携帯機6からの存在通知信号の送信には、通信範囲の広いRF帯の信号を用いているため、遠く離れた場所からその歩行者等の存在を運転者に報知することができる。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。
なお、本実施形態では、携帯機6が、車発照合信号や路発照合信号を受信した場合だけ存在通知信号を送信するのではなく、応答信号の送信後は、存在通知信号を自発的かつ定期的に送信する以外は、第1実施形態の場合と全く同様に構成されている。
<動作>
次に、このように構成された本実施形態における車両制御システム1では、車載システム2がPモードで存在通知制御処理を実行している時の動作が、第1実施形態の場合とは異なるだけであるため、この場合についてのみ、図7に示すシーケンス図に沿って説明する。
図7に示すように、携帯機6が、固定機4から路発照合信号を受信した時の動作は、第1実施形態の場合と全く同様である。
そして、携帯機6が自発的に存在通知信号を送信する場合、RF3帯を使用して送信する。なお、この存在通知信号には、自発送信である旨を示す識別データ(例えば「ACAC」)が付与される。なお、携帯機6がGPS機能を備えている場合には、識別データに加えて位置データが付与されるように構成してもよい。
この存在通知信号を受信した車載システム2は、文字(ディスプレイ表示)および音声(警告音)による報知を行い、特に、位置データが付与されている場合には、ナビ画面の地図上に位置表示も行う。
<効果>
以上説明したように、本実施形態の車両制御システム1では、携帯機6が自発的に存在通知信号を送信するため、固定機4が存在しないような場所であっても、車載システム2をPモードで動作させることができる。
なお、本実施形態では、車載システム2が、Aモードでも動作するように構成されているが、Pモードのみで動作するように構成してもよい。この場合、車発照合信号を送受信するための構成、即ち、車載システム2のRF送信部12と、携帯機6のRF受信部61bを省略することができるため、システム構成をより簡易なものとすることができると共に、車載システム2や携帯機6での制御負担を軽減することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の二つの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
上記実施形態では、固定機4を用いているが、これを省略して、車載システム2と携帯機6だけで車両制御システム1を構成してもよい。
この場合、携帯機6にて、LF受信部61aが受信した信号が、スマート照合信号であるか路発照合信号であるかを識別する必要がなくなるため、携帯機6の制御負担が軽減する。
また、車両の乗員に報知するための表示装置は、MIディスプレイ44に限らず、ナビECU30に接続されたディスプレイ34等を用いるのも好ましい。なお、車両の乗員に報知するための音声装置は、ナビECUの音声出力装置32に限らず、音声出力装置を直接照合ECU10に接続して用いてもよい。
なお、道路やガードレール等に設置されるLF発信機4aの設置間隔や、それぞれの送信タイミングは、設置される環境に応じて適宜変更すればよい。
本発明が適用された車両制御システムの構成を示すブロック図。 制御部10aが実行する車両制御処理の内容を示すフローチャート。 図2の処理中に示された存在通知制御処理の詳細を示すフローチャート。 携帯機の制御部が実行する携帯機制御処理の内容を示すフローチャート。 車両制御システムの動作を示すシーケンス図。 車両制御システムの動作を示す説明図。 第2実施形態における車両制御システムの動作を示すシーケンス図。
符号の説明
1…車両制御システム、4…固定機、6…携帯機、10…照合ECU、10a…制御部、10b…LF送信部、11…RF受信部、12…RF送信部、20…ドアECU、30…ナビECU、32…音声出力装置、34…ディスプレイ、40…メータECU、44…MIディスプレイ、50…エンジンECU、60…制御部、61…受信部、62…RF送信部。

Claims (17)

  1. 無線信号を送受信する携帯側送受信手段と、
    前記携帯側送受信手段を介して予め設定された照合信号を受信した場合に、前記携帯側送受信手段を介して予め設定された応答信号を送信する応答手段と、
    予め設定された通知条件が成立すると、前記応答信号とは異なる存在通知信号を、前記携帯側送受信手段を介して送信する存在通知手段と、
    を備えた携帯機と、
    無線信号を送受信する車両側送受信手段と、
    予め設定された作動条件が成立している間、前記車両側送受信手段を介して前記照合信号を送信し、その照合信号に対する応答である前記応答信号を受信した場合に、予め設定された車両制御を実行する車両制御実行手段と、
    前記作動条件が不成立である間、前記車両側送受信手段を介して前記存在通知信号を受信した場合に、その存在通知信号に基づいた報知を実行する報知実行手段と、
    を備えた車載器と、
    からなることを特徴とする車両制御システム。
  2. 前記作動条件は、エンジンが停止している場合に成立したものとすることを特徴とする請求項1に記載の車両制御システム。
  3. 前記存在通知手段は、前記照合信号とは異なる第2の照合信号を、前記携帯側送受信手段を介して受信した場合に、前記通知条件が成立したものとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両制御システム。
  4. 車両の走行経路の周囲に存在する路側物に設置され、前記第2の照合信号を送信する送信手段を備えた固定機を備えることを特徴とする請求項3に記載の車両制御システム。
  5. 前記報知実行手段は、前記車両側送信手段を介して前記第2の照合信号を送信することを特徴とする請求項3に記載の車両制御システム。
  6. 前記報知実行手段は、予め設定された判定速度以上である場合に、前記車両側送受信手段を介して、前記第2の照合信号を送信することを特徴とする請求項5に記載の車両制御システム。
  7. 前記照合信号と前記第2の照合信号とは異なる周波数を用いて送受信されることを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の車両制御システム。
  8. 前記照合信号及び前記第2の照合信号には、両信号の識別に用いる識別データが含まれていることを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の車両制御システム。
  9. 無線信号を送受信する携帯側送受信手段と、
    前記携帯側送受信手段を介して予め設定された照合信号を受信した場合に、前記携帯側送受信手段を介して予め設定された応答信号を送信する応答手段と、
    予め設定された通知条件が成立すると、前記応答信号とは異なる存在通知信号を、前記携帯側送受信手段を介して送信する存在通知手段と、
    を備えたことを特徴とする携帯機。
  10. 前記存在通知手段は、前記照合信号とは異なる第2の照合信号を、前記携帯側送受信手段を介して受信した場合に、前記通知条件が成立したものとすることを特徴とする請求項9に記載の携帯機。
  11. 前記存在通知手段は、前記照合信号とは異なる周波数の第2の照合信号を、前記携帯側送受信手段を介して受信した場合に、前記通知条件が成立したものとすることを特徴とする請求項10に記載の携帯機。
  12. 前記存在通知手段は、前記照合信号との識別に用いる識別データが含まれている第2の照合信号を、前記携帯側送受信手段を介して受信した場合に、前記通知条件が成立したものとすることを特徴とする請求項10に記載の携帯機。
  13. 無線信号を送受信する車両側送受信手段と、
    予め設定された作動条件が成立している間、前記車両側送受信手段を介して前記照合信号を送信し、その照合信号に対する応答である前記応答信号を受信した場合に、予め設定された車両制御を実行する車両制御実行手段と、
    前記作動条件が不成立である間、前記車両側送受信手段を介して前記存在通知信号を受信した場合に、その存在通知信号に基づいた報知を実行する報知実行手段と、
    を備えたことを特徴とする車載器。
  14. 前記作動条件は、エンジンが停止している場合に成立したものとすることを特徴とする請求項13に記載の車載器。
  15. 前記報知実行手段は、前記車両側送受信手段を介して前記照合信号とは異なる第2の照合信号を送信することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の車載器。
  16. 前記報知実行手段は、予め設定された判定速度以上である場合に、前記車両側送受信手段を介して、前記第2の照合信号を送信することを特徴とする請求項15に記載の車載器。
  17. 前記照合信号と前記第2の照合信号とは異なる周波数を用いて送受信されることを特徴とする請求項15または請求項16に記載の車載器。
JP2007056037A 2007-03-06 2007-03-06 車両制御システム、及び車載器 Expired - Fee Related JP4404100B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007056037A JP4404100B2 (ja) 2007-03-06 2007-03-06 車両制御システム、及び車載器
US12/003,909 US20080221761A1 (en) 2007-03-06 2008-01-03 Vehicle control system and component units therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007056037A JP4404100B2 (ja) 2007-03-06 2007-03-06 車両制御システム、及び車載器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008215011A true JP2008215011A (ja) 2008-09-18
JP4404100B2 JP4404100B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=39742485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007056037A Expired - Fee Related JP4404100B2 (ja) 2007-03-06 2007-03-06 車両制御システム、及び車載器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20080221761A1 (ja)
JP (1) JP4404100B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010208400A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Nissan Motor Co Ltd 車両盗難防止解除システム
JP2010216090A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Omron Corp 車両通信装置および方法、並びにプログラム

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100957297B1 (ko) * 2008-04-28 2010-05-12 현대자동차주식회사 스마트키 감지 시스템
JP5313701B2 (ja) * 2009-01-13 2013-10-09 アイシン精機株式会社 車両用ドアハンドル及びロッキングシステム
WO2013165995A1 (en) * 2012-04-30 2013-11-07 Thermo King Corporation Transport refrigeration system controller to engine control unit interface
CN111815962A (zh) * 2020-07-08 2020-10-23 支付宝(杭州)信息技术有限公司 车辆身份的识别方法、装置、主设备和从设备

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001344696A (ja) * 2000-05-30 2001-12-14 Toyota Motor Corp 駐車場案内システム、駐車場案内装置、及び車両用携帯機
JP2002074593A (ja) * 2000-08-24 2002-03-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 接近報知装置および接近報知方法
JP2003191824A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Toyota Motor Corp 車載機器遠隔制御システム
JP2006069298A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Nissan Motor Co Ltd 車両用歩行者報知装置及び歩行者報知方法
JP2006342620A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Alps Electric Co Ltd キーレスエントリー装置
JP2007016519A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Mitsubishi Electric Corp 車両用通信装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5819198A (en) * 1995-08-18 1998-10-06 Peretz; Gilboa Dynamically programmable automotive-driving monitoring and alarming device and system
US6323566B1 (en) * 1996-10-10 2001-11-27 Texas Instruments Incorported Transponder for remote keyless entry systems
US6570486B1 (en) * 1999-04-09 2003-05-27 Delphi Automotive Systems Passive remote access control system
KR20060084678A (ko) * 2005-01-20 2006-07-25 삼성전자주식회사 이동 통신 단말기를 이용한 이동체의 위치 검출 시스템 및그 방법
JP2007291796A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Omron Corp 制御装置および方法、並びにプログラム
JP4535031B2 (ja) * 2006-06-30 2010-09-01 株式会社デンソー 車載機器遠隔制御システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001344696A (ja) * 2000-05-30 2001-12-14 Toyota Motor Corp 駐車場案内システム、駐車場案内装置、及び車両用携帯機
JP2002074593A (ja) * 2000-08-24 2002-03-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 接近報知装置および接近報知方法
JP2003191824A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Toyota Motor Corp 車載機器遠隔制御システム
JP2006069298A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Nissan Motor Co Ltd 車両用歩行者報知装置及び歩行者報知方法
JP2006342620A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Alps Electric Co Ltd キーレスエントリー装置
JP2007016519A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Mitsubishi Electric Corp 車両用通信装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010208400A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Nissan Motor Co Ltd 車両盗難防止解除システム
JP2010216090A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Omron Corp 車両通信装置および方法、並びにプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20080221761A1 (en) 2008-09-11
JP4404100B2 (ja) 2010-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6372688B2 (ja) 車両用通信システム
US20130271273A1 (en) Keyfob proximity theft notification
JP4404100B2 (ja) 車両制御システム、及び車載器
JP2008158578A (ja) 車両の降車安全装置及び車両の安全降車方法
JP2007039983A (ja) 車載機器制御システム
JP2004150124A (ja) 車両の遠隔制御装置
WO2017126515A1 (ja) 車両用ドアロック装置
JP2007016505A (ja) 車両用通信装置
JP6056461B2 (ja) 車両ドア制御システム
JP2018107653A (ja) 車両用認証システム
JP2012048532A (ja) 移動体位置推定システム
JP2015113643A (ja) キーレスエントリーシステム
JP2013023868A (ja) 機能統合受信機
US20080082231A1 (en) Data setting change apparatus, navigation apparatus and data setting change system
KR101602256B1 (ko) 차량 제어 장치 및 그 제어 방법
JP2017155604A (ja) エンジン制御装置
JP2002201838A (ja) 車両用電子キー装置及び記録媒体
JP2014097677A (ja) 制御システム、インフラストラクチャ
JP2010144366A (ja) キーレスエントリーシステム
US7898404B2 (en) Vehicle speed exceeded notification device and related methods
JP2018079883A (ja) 起動制御装置、起動制御方法およびコンピュータプログラム
JP7424063B2 (ja) 車載装置及び車両用システム
JP2010138672A (ja) キーレスエントリーシステム
JP5428320B2 (ja) キーレスエントリーシステム
JP2008278431A (ja) 車両制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091013

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4404100

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees