JP2007016505A - 車両用通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両に設置される車載器と、車両の利用者により携帯される携帯機1とを備え、車載器からの送信信号に応答して、携帯機1から車載器に応答信号が送信される車両用通信装置において、携帯機1は、車載器から送信される電力発生用電波により、携帯機1内の回路に電力を供給する電力発生回路9を含み、車載器は、電力発生用電波を送信した後で、通信用信号を送信する。
【選択図】図1
Description
特許文献1に記載の車両用通信装置すなわち車両用施錠制御装置は、マイクロコンピュータおよびメモリを内蔵した携帯機(送受信機)を備え、携帯機は、送受信アンテナ、受信・復調回路、変調回路およびキャリア発生回路を有している。
また、車両側の通信機器として、受信手段、固有信号照合手段、ステアリングロックアクチュエータ、ロック状態検出手段、携帯機出入検出手段、エンジン停止検出手段、解錠制御手段および施錠制御手段が設けられている。
まず、車両側において、受信手段は、車両側からのリクエスト信号を受信した携帯機から無線送信されてくる所定の固有信号を受信する。
固有信号照合手段は、受信した固有信号とあらかじめ登録された固有信号登録値との照合を行う。固有信号が固有信号登録値と一致した場合には、ロック状態検出手段は、照合が行われた時点でのステアリングロック状態を検出する。
また、携帯機出入検出手段により携帯機が車室外に出たことが検出され、且つエンジン停止検出手段によりエンジン停止状態が検出された場合には、施錠制御手段は、ステアリングロックアクチュエータを制御して施錠動作を行う。
車両側からのリクエスト信号である場合には、あらかじめメモリに記憶されている車両(携帯機)に固有のコード信号を読み込み、読み込まれた固有コード信号に対応するパルス列信号を変調回路に印加する。
これにより、キャリア発振回路から出力される搬送波で変調された固有コード信号は、送受信アンテナから車両側へと送信される。
特に、携帯機の場合、電源としては電池が考えられるが、車両側との間で頻繁に通信が行われる車両用通信装置においては、電力消費量が多いことから電池寿命が短く、電池交換の頻度が高くなるという課題があった。
さらに、電源回路の占有面積が大きくなることにより携帯機が大型化するという課題があった。
図1および図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用通信装置を示すブロック図であり、図1は携帯機のブロック構成を示し、図2は車載器のブロック構成を示している。
図1において、携帯機1は、電力発生用受信アンテナ2と、認証用送受信アンテナ3と、認証用送受信アンテナ3に接続された変復調回路(送信用変調回路および受信用復調回路)5と、変復調回路5に接続されたマイクロコンピュータ7と、マイクロコンピュータ7に属するメモリ8と、電力発生用受信アンテナ2に接続された検波/電力発生回路9とを備えている。
認証用送受信アンテナ3は、警報指令を受信する受信回路としても機能する。
携帯機1のマイクロコンピュータ7には、必要に応じてブザー4が設けられており、ブザー4は、警報指令に応答して警報音を発する報音手段として機能する。
検波/電力発生回路9からの発生電力は、変復調回路5、マイクロコンピュータ7およびメモリ8に供給されている。
電源回路15は、送信部13、受信部14およびECU16に給電している。
また、車載装置制御信号入出力端子18には、動作認証を必要とする車載装置(図示せず)から、必要に応じて認証トリガ信号が入力されるようになっている。
まず、車載装置が動作認証を必要として、認証動作を起こすための認証トリガ信号を発生する場合について説明する。
たとえば、車載装置が車両ドアの施錠および解錠装置である場合に、利用者が車両ドアを開けようとした状態を例にとって説明する。
これにより、ECU16は、送信部13に向けて、携帯機1内に電力を発生させるための電波(以下、「電力発生用電波」という)の送信指示と、ID認証要求信号の送信指示を出力する。
送信部13は、ECU16からの送信指示により、送信アンテナ11を介して、携帯機1に電力発生用電波およびID認証要求信号を発信する。
検波/電力発生回路9で変換されたDC電力は、携帯機1内の各回路、すなわち変復調回路5、マイクロコンピュータ7、メモリ8に供給される。
これにより、携帯機1内のすべての回路は動作可能な状態となる。
一方、携帯機1は、車載器10からのID認証要求信号を認証用送受信アンテナ3で受信する。
このとき、変復調回路5は、送信変調回路として機能し、パルス列信号にて変調された変調信号を、認証用送受信アンテナ3から車載器10へと返信する。
ECU16は、入力された携帯機1の固有ID信号がメモリ17にあらかじめ登録されている携帯機1のID信号登録値と一致するか否かの照合を行う。
もし、携帯機1から返信された固有ID信号がメモリ17内のID信号登録値と一致すると判定されれば、ECU16は、車載装置が動作可能であることを示す認証信号を、車載装置制御信号入出力端子18から車載装置に出力する。
したがって、携帯機1内の電池が不要であり、電力消耗による電池交換などの手間がかからず、携帯機1自体の回路構成も簡略化することができ、小型化および低コスト化を実現することができる。
なお、上記実施の形態1では、特に言及しなかったが、携帯機1からの応答信号(ID信号)に基づいて、車載器10側で携帯機1の位置を特定してもよい。
以下、図3〜図5を参照しながら、車載器10に携帯機1の位置特定機能を設けたこの発明の実施の形態2による車両用通信装置について説明する。
図3および図4において、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。また、基本的な装置構成は、図1および図2に示した通りである。
車両本体20内の運転席のインジケータパネル上には、携帯機1の位置を表示するための表示器23が設置されている。また、車両のドア外部には、利用者により操作される施錠用スイッチ24が設置されている。
図3および図4のいずれの場合も、車載器10は、前述と同様に携帯機1との間の通信により、車載装置の動作可否に関する認証を行う。このとき、車載器10と携帯機1との間の基本的な認証動作は前述と同様であるが、車載器10から送信する電力発生用電波および認証要求信号の送信方法と、携帯機1からの応答信号(変調信号)を復調した後のECU16での認証内容が、前述の実施の形態1とは一部異なる。
一方、図4のように、携帯機1が車両本体20の車室内に存在する場合には、通信可能範囲21、22を実現する送信電力P1、P2のいずれで送信しても、車載器10は、携帯機1の固有ID信号を認証することができる。
このとき、携帯機1の位置は、送信電力P1、P2の2段階に変化させて送信した場合の携帯機1からのID信号受信状態に基づいて判定する。
このように、車載器10からの送信電力を段階的に変更して、携帯機1からの応答信号の受信状態を確認することにより、携帯機1の存在位置を判定することができる。
図5はこの発明の実施の形態2による携帯機1および車載器10の通信動作を示すフローチャートであり、携帯機1を所持した車両の利用者が車両本体20に接近したときの動作を示している。
ここでは、車載装置がドアの施錠・解錠装置である場合を具体例にとって、携帯機1を所持した利用者が車両本体20に接近したときに、車載器10側で携帯機1が車室外に存在することを確認して、車両のドアを解錠するときの動作について説明する。
続いて、携帯機1は、車載器10からの送信信号(電力発生用電波およびID認証要求信号)を受信して起動し、携帯機1に固有のID信号(携帯機ID)を発信する(ステップS3)。
ステップS5において、携帯機IDが車載器10内のID登録値と一致する(すなわち、Yes)と判定されれば、ステップS9(後述する)に進む。
以下、車載器10は、携帯機IDを受信し(ステップS8)、上記ステップS5と同様のID判定処理(ステップS13)を実行する。
一方、ステップS15において、携帯機IDが車載器10内のID登録値と不一致、または携帯機IDを受信できない(すなわち、No)と判定されれば、直ちに、トリガ信号の待機状態(ステップS19)に進む。
また、ステップS9に続いて、送信電力P2(通信可能範囲22)で電力発生用電波およびID認証要求信号を発信する(ステップS10)。
上記ステップS10〜S12は、前述のステップS6〜S8にそれぞれ対応する。
以下、携帯機IDと車載器10内のID登録値とを比較し、携帯機IDが車載器10内のID登録値と一致すれば、同一の携帯機1からのID信号であるか否かを判定する(ステップS16)。
つまり、ステップS17においては、車室内に携帯機1が存在する状態なので、ドアを解錠処理する必要がないと見なし、解錠認証処理(ステップS15)および解錠処理(ステップS18)は実行せずに、図5の処理ルーチンを終了する。
この場合、携帯機1を所持しない他者を車室内の利用者が認識し、解錠する必要があると判断すれば、利用者が手動でドアを解錠し、もし不審者であれば、ドアを解錠せずにそのまま施錠状態にすることとなる。
たとえば、車両のドア外部に設置された施錠用スイッチ24を利用者が押したときには、車載器10は、携帯機1が車両内に存在しないことを確認後、直ちにドアを施錠することができる。
また、このとき、車載器10は、たとえば携帯機1に向けて警報指令を送信することにより、携帯機1のブザー4を鳴らして、利用者が携帯機1を発見するのを支援するようにしてもよい。
また、複数個の携帯機1が存在し、車両本体20から離れようとしている利用者が1つの携帯機1を所持し、別の携帯機が車室内に残された場合には、携帯機IDにより車室内に残された携帯機を識別し、車室内の携帯機のみのブザーを鳴らすようにすることもできる。
また、車載器10から携帯機1に向けて通信することにより、携帯機1のブザーを鳴らし、利用者が携帯機1を発見するのを支援することもできる。
この場合、車載器10から携帯機1までの通信可能範囲(距離)が3m〜5m程度となるように、車載器10の送信電力を調整しておくことにより、携帯機1を所持した利用者が車両から施錠用スイッチ24を押さずに離れた場合でも、車両のドアを自動的に施錠することができるので、防犯上さらに有効となる。
これにより、小型化および低コスト化を実現するという前述の効果に加えて、携帯機1の位置特定(つまり、携帯機1の車室内外のいずれに存在するかの判定)が可能になるので、携帯機1の車室内への置き忘れによる閉じ込めや、登録された以外の携帯機1を用いたエンジン始動などを回避することができる。
この場合、携帯機1の位置特定精度が高くなり、たとえば、車室内のダッシュボードのインジケータパネル上の表示器23に携帯機1の位置を表示することにより、利用者が携帯機1を紛失した場合でも発見するのを支援することができる。
また、通信に使用する周波数について特に言及しなかったが、UHF帯、900MHz帯、950MHz帯、2.4GHz帯などのマイクロ波を用いた装置に適用可能である。
Claims (8)
- 車両に設置される車載器と、前記車両の利用者により携帯される携帯機とを備え、
前記車載器からの送信信号に応答して、前記携帯機から前記車載器に応答信号が送信される車両用通信装置において、
前記携帯機は、前記車載器から送信される電力発生用電波により、前記携帯機内の回路に電力を供給する電力発生回路を含み、
前記車載器は、前記電力発生用電波を送信した後で、通信用信号を送信することを特徴とする車両用通信装置。 - 前記車載器は、前記通信用信号を送信してから、前記携帯機からの応答信号が受信されるまでの期間にわたって、前記電力発生用電波を断続的に送信することを特徴とする請求項1に記載の車両用通信装置。
- 前記通信用信号は、前記車両に搭載された車載装置の動作許可を確認するための認証要求信号であり、
前記携帯機は、前記認証要求信号に応答して、自身に固有のID信号を前記応答信号として送信し、
前記車載器は、前記携帯機から受信されたID信号とあらかじめ記憶されたID信号登録値との一致を認証した後に、前記車載装置の動作を許可するための認証信号を生成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用通信装置。 - 前記車載器は、前記電力発生用電波および前記認証要求信号を、送信電力のレベルを複数段階に変化させながら複数回にわたって送信し、前記複数回の送信に対応した前記携帯機からのID信号の受信状態に基づいて、前記ID信号を受信した時点での前記携帯機の位置を特定することを特徴とする請求項3に記載の車両用通信装置。
- 前記車載装置は、前記車両のドアの施錠・解錠装置であり、
前記車載器は、前記携帯機のID信号が前記ID信号登録値と一致し、且つ前記携帯機が前記車両の室外に存在すると判定された場合に、前記施錠・解錠装置を動作可能にして前記ドアの解錠処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の車両用通信装置。 - 前記車載器は、前記携帯機が前記車両の室内に存在すると判定した場合に、前記車両のドアの解錠処理を実行しないことを特徴とする請求項5に記載の車両用通信装置。
- 前記車両のドア外部に設置された施錠用スイッチを備え、
前記車載器は、前記施錠用スイッチが押されたときに、前記携帯機が前記車両の室内に存在すると判定した場合に、警報指令を送信し、
前記携帯機は、前記警報指令を受信する受信回路と、前記警報指令に応答して警報音を発する報音手段とを備えたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の車両用通信装置。 - 前記車両に設置された表示器を備え、
前記車載器は、前記携帯機の位置を前記表示器に表示させることを特徴とする請求項4から請求項7までのいずれか1項に記載の車両用通信装置。
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