JP2007231615A - 車両用無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯機に電池を内蔵させることなく、車載機と携帯機との間で無線通信可能な通信エリアとして十分なエリアを確保できるようにする。
【解決手段】車載機10と携帯機20との間で、電磁誘導方式による第1回目のRFID通信とマイクロ波方式による第2回目のRFID通信とを順次行い、車載機10は第1回目のRFID通信と第2回目のRFID通信とで同一のチャレンジコードを携帯機20に送信し、携帯機20は第1回目のRFID通信時にレスポンスコードの応答を行うことなく受信したチャレンジコードを一時的に記憶しておいて、第2回目のRFID通信時に受信したチャレンジコードが一時記憶したチャレンジコードと一致した場合に、レスポンスコードの応答を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された車載機とユーザが携帯する携帯機との間での無線通信により、携帯機の識別情報を車載機へと送信する車両用無線通信システム及び無線通信方法に関する。
近年、自動車などの車両を対象として、車両に搭載された車載機と正規のユーザが携帯する携帯機との間で無線通信を行って携帯機の識別情報を車載機へと送信し、車載機で携帯機の識別情報を用いたユーザ認証処理などを行なえるようにした車両用無線通信システムが提供されている。この種の車両用無線通信システムは、例えば、正規のユーザが車両に近づいたり離れたりすることに応じて車両ドアのロック・アンロックを自動で行う所謂スマートエントリシステムなどに適用されている(例えば、特許文献1等を参照。)。
スマートエントリシステムでは、ロックされている車両ドアをアンロックする場合を例に説明すると、まず、車載機が、例えば車両ドアハンドル等に設けられたリクエストスイッチの操作など、何らかのトリガを受けてリクエスト信号を発信する。このとき、車載機との間で無線通信が可能な所定の通信エリア内に携帯機が存在すると、携帯機は、車載機からのリクエスト信号を受信して、このリクエスト信号に対する応答として、当該携帯機の識別情報を暗号化した応答信号を車載機に返信する。そして、車載機が、この携帯機から返信された応答信号を解読して携帯機の識別情報を取り出し、この識別情報が予め登録されている識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合に車両ドアをアンロックする。
特開2001−144660号公報
ところで、前記特許文献1に記載されている技術をはじめ、従来のスマートエントリシステムに適用される車両用無線通信システムにおいては、スマートエントリシステムで必要とされる広さの通信エリアを確保するために、携帯機に電池を内蔵させる必要があり、このため携帯機の小型化や薄型化が難しいという問題があった。
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、携帯機に電池を内蔵させることなく、十分な通信エリアを確保できるようにした車両用無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的としている。
本発明は、車載機と携帯機との間で使用周波数が互いに異なる第1の通信方式と第2の通信方式とを用い、車載機が、第1の通信方式によるリクエスト信号の発信と第2の通信方式によるリクエスト信号の発信とを順次行い、携帯機が、車載機から発信されるリクエスト信号により活性化され、車載機から第1の通信方式で発信されたリクエスト信号を受信してそれに対応した情報を一時的に記憶するとともに、車載機から第2の通信方式で発信されたリクエスト信号を受信して、それに対応した情報を一時的に記憶した情報、すなわち第1の通信方式で発信されたリクエスト信号に対応した情報と比較し、これらの情報が一致又は対応関係にある場合に、当該携帯機の識別情報に対応した応答信号を、第2の通信方式で車載機へと返信するようにした。
本発明によれば、車載機から発信されるリクエスト信号により携帯機が活性化されるので、携帯機に電池を内蔵する必要がなく、携帯機の小型化や薄型化が可能となる。
また、本発明によれば、第1の通信方式として、例えば使用周波数13.56MHzの電磁誘導方式など、通信可能距離は比較的短いが反射等の影響を受けにくい通信方式を用いて車載機からのリクエスト信号の発信を行い、第2の通信方式として、例えば使用周波数2.45GHzのマイクロ波方式など、反射等の影響を受けやすいが通信距離が比較的長い通信方式を用いて車載機からのリクエスト信号の発信と携帯機からの応答信号の返信とを行うことで、双方の通信方式の欠点を補い合って、適切且つ十分な広さの通信エリアを確保することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態として、本発明をスマートエントリシステムに適用した実施形態について説明する。
スマートエントリシステムは、車両の運転者など、正規のユーザが車両に近づいたり離れたりすることに応じて車両ドアのロック・アンロックを自動で行うものであり、一般に、ユーザ(車両の運転者)が携帯する携帯機が所定の通信エリア内に存在するときに、車載機と携帯機との間での無線通信により携帯機の識別情報が車載機に送られて、車載機側でこの携帯機の識別情報を用いたユーザ認証処理が行われるようになっている。
本実施形態は、このようなスマートエントリシステムにおける車載機と携帯機との間の無線通信にRFID(Radio Frequency Identification)のパッシブ型を採用し、車載機からリクエスト信号として発信される電波や電磁波により携帯機を活性化して携帯機から車載機へと識別情報が送られるようにすることで、携帯機の電池レスを実現したものである。
RFIDは、誘導電磁界又は電波によって非接触で半導体メモリへのデータの読み出し、書込みのために近距離通信を行うものの総称と定義される技術であり、所定のリーダ/ライタと物体に取り付けた無線ICタグとの間での無線通信により、無線ICタグに対する情報の読み書きを行うことで、物体の識別や管理を行えるようにした技術である。本実施形態のスマートエントリシステムでは、このRFIDのリーダ/ライタの機能を車載機に持たせ、無線ICタグを携帯機に内蔵させることで、車載機と携帯機との間でのRFIDによる無線通信を可能とし、車載機からのリクエスト信号への応答として携帯機から車載機へと携帯機の識別情報が送られるようにしている。また、RFIDには、無線ICタグが電池を電源として活性化するアクティブ型と、無線ICタグがリーダ/ライタからの電波や電磁波により活性化されるパッシブ型とがあるが、本実施形態のスマートエントリシステムでは、このRFIDのパッシブ型を採用することで、携帯機の電池レスを実現し、携帯機を小型化、薄型化できるようにしている。
RFIDの通信方式には、電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式などがあり、これらの各通信方式は、それぞれ使用する周波数が異なっている。具体的には、電磁結合方式では主に400k〜530kHzの周波数を使用し、電磁誘導方式では主に13.56MHzの周波数を使用し、マイクロ波方式では主に2.45GHzの周波数を使用する。なお、電磁誘導方式では120k〜150kHzの長波を使用するものもあり、また、近年では、マイクロ波方式で860M〜960MHzのUHF帯を使用することも検討されている。これらの各通信方式の使用周波数は、電波法の規制に応じて定められるものである。
また、以上のRFIDの各通信方式は、その通信可能距離によって密着型、近接型、近傍型といった分類もなされ、双方向での通信可能距離が7cm程度の電磁結合方式が密着型、双方向での通信可能距離が70cm程度の電磁誘導方式が近接型、双方向での通信可能距離が1.5m程度のマイクロ波方式が近傍型とされている。なお、以上の各通信方式の通信可能距離は、無線ICタグがリーダ/ライタからの電波や電磁波により活性化されるパッシブ型を前提とした理論値であるが、無線ICタグが電池を電源として活性化するアクティブ型では、以上の各通信方式の通信可能距離は、パッシブ型に比べて長くなる。
スマートエントリシステムにRFIDの通信方式を適用することを考えた場合、スマートエントリシステムで必要とされる通信エリアの確保という観点から、適用可能な通信方式は限られてくる。一般に、スマートエントリシステムでは、車両の運転者が携帯機を携帯したまま車両に近づくだけで、携帯機を車載機のリーダにかざさなくても車両ドアのアンロックを行えるようにするために、通信エリアの大きさを車載機のアンテナから約1mの範囲としている。このため、上述したRFIDの各通信方式の中では、スマートエントリシステムで必要とされる通信エリアの確保という観点からは、パッシブ型でも双方向の通信可能距離が1.5mの近傍型に属するマイクロ波方式が有効と思われる。
ただし、マイクロ波方式は、電磁結合方式や電磁誘導方式に比べて、構造体での反射や水分への吸収などの影響を受けやすいという特性がある。このため、スマートエントリシステムに要求される携帯機の位置の正確な判定といった観点からは、車載機と携帯機との間での無線通信の方式としてマイクロ波方式をそのまま採用することは難しい。すなわち、スマートエントリシステムでは、携帯機の位置が通信エリア内なのか通信エリア外なのかを確実に判定して、車載機が通信エリア内に存在する携帯機とのみ通信を行うようにすることが求められる。しかしながら、スマートエントリシステムの車載機と携帯機との間での無線通信の方式として、RFIDのマイクロ波方式をそのまま採用すると、車載機から発信される電波の反射などの影響で通信エリアが変動しやすく、車載機が例えば通りすがりの人が携帯する携帯機などとの間で不必要な通信を行って車載機の電力を無駄に消費したり、正規のユーザ(車両の運転者)が車両に近づいたときにこの運転者が携帯する携帯機との間で必要な通信が行われなかったりする虞がある。
したがって、スマートエントリシステムに要求される携帯機の位置の正確な判定といった観点からは、マイクロ波方式よりも電磁結合方式や電磁誘導方式の方が適しているが、これらの通信方式は、携帯機に電池を内蔵しないパッシブ型では双方向での通信可能距離がスマートエントリシステムに要求される通信エリアを確保するのに十分でなく、これらの通信方式も、スマートエントリシステムにおける車載機と携帯機との間での無線通信の方式としてそのまま採用することは難しい。特に、密着型に分類される電磁結合方式は、パッシブ型での双方向の通信可能距離が7cm程度と極めて短いので、スマートエントリシステムには適用できないものと考えられる。
近接型に分類される電磁誘導方式については、パッシブ型での通信可能距離が70cm程度であるので、通信可能距離をあと30cm程度伸ばすことができれば、この電磁誘導方式をスマートエントリシステムにおける車載機と携帯機との間での無線通信の方式として採用することも可能となる。ここで、車載機と携帯機との間で電磁誘導方式で無線通信を行う場合に、携帯機が車載機への応答信号の返信を行わず、車載機からのリクエスト信号を受信するのみとすれば、通信可能距離を伸ばすことができると考えられる。
すなわち、パッシブ型の電磁誘導方式では、リーダ/ライタのアンテナから放射された誘導磁束により無線ICタグのアンテナ・コイルに電力が誘起されて無線ICタグが活性化されるが、アンテナ・コイルに誘起される電力が無線ICタグの機能に必要な電力を下回ると、無線ICタグは動作しなくなる。この無線ICタグを動作させるための最低の電力を発生させる磁界強度は最小動作磁界強度と呼ばれ、この最小動作磁界強度が小さいほど通信可能距離が長くなることが知られている。ここで、最小動作磁界強度、すなわち無線ICタグの動作に必要な最低の電力は、無線ICタグがどのような機能を有しているかによって異なり、無線ICタグがリーダ/ライタからの信号を受信するのみで、リーダ/ライタへの応答を行わないようにすれば、その分、無線ICタグでの消費電力が少なくなるので、最小動作磁界強度は小さくなって通信可能距離を伸ばすことが可能となる。
上述したパッシブ型での電磁誘導方式の通信可能距離が70cmとなるのは、リーダ/ライタと無線ICタグとの間での双方向通信、すなわち無線ICタグが信号の受信だけでなく応答も行う場合を前提としたものであり、無線ICタグが信号の受信のみを行うとすれば、パッシブ型の電磁誘導方式でも1m以上の通信可能距離を達成できると考えられる。したがって、無線ICタグを内蔵した携帯機が車載機からのリクエスト信号の受信のみを行い、車載機への応答信号の返信を行わない場合には、スマートエントリシステムにおける車載機と携帯機との間での無線通信の方式として、電磁誘導方式を採用することが可能となる。ただし、この場合には、携帯機から車載機に対してユーザ認証処理に必要な識別情報が送られないので、携帯機の識別情報を車載機側へと送るための工夫が必要となる。
以上をまとめると、スマートエントリシステムでは、(1)車載機のアンテナから約1mの範囲の通信エリアの確保、という要件と、(2)携帯機の位置の正確な判定、という要件と、(3)携帯機から車載機への識別情報の送信の実現、という要件とが要求される。そして、RFIDの通信方式のうちのマイクロ波方式は、双方向通信でも(1)の要件と(3)の要件とを満足できるが、(2)の要件は満足できない。一方、RFIDの通信方式のうちの電磁誘導方式は、(2)の要件は満足できるが、双方向通信では(1)の要件を満足できない。ただし、携帯機から車載機への応答を行わない場合には、電磁誘導方式でも(1)の要件を満足できる。ただし、この場合は(3)の要件が満足できなくなる。ということになる。
そこで、本実施形態のスマートエントリシステムでは、車載機と携帯機との間での無線通信の方式として、電磁誘導方式とマイクロ波方式の2つの通信方式を用い、これら2つの通信方式を組み合わせて車載機と携帯機との間での無線通信を行うことで、パッシブ型の採用による携帯機の電池レスを実現しながら、スマートエントリシステムで必要とされる以上の(1)〜(3)の全ての要件を満足できるようにしている。つまり、本実施形態のスマートエントリシステムでは、車載機が、電磁誘導方式によるリクエスト信号の発信とマイクロ波方式によるリクエスト信号の発信とを順次行い、携帯機が、車載機から電磁誘導方式で発信されたリクエスト信号を受信してそれに対応した情報を一時的に記憶するとともに、車載機からマイクロ波方式で発信されたリクエスト信号を受信して、それに対応した情報と一時的に記憶した情報とを比較し、これらの情報が一致又は対応関係にある場合に、携帯機の識別情報に対応した応答信号をマイクロ波方式で車載機へと返信するようにしている。
具体的には、ユーザ(車両の運転者)が車両に近づいて、車両のドアハンドルなどに設けられているリクエストスイッチを押すと、まず、車載機が、RFIDの電磁誘導方式によりリクエスト信号を発信する。このとき、ユーザが携帯機を携帯していれば、携帯機は所定の通信エリア(例えば、車載機のアンテナから1mの範囲)内に存在することになるので、車載機から発信されたリクエスト信号により活性化されて、このリクエスト信号を受信する。なお、車載機から発信されるリクエスト信号は、携帯機に電力を発生させる電磁波や電波(キャリア)に、例えば情報を暗号化するためのコード情報などを重畳したものである。そして、携帯機は、車載機から電磁誘導方式により発信されたリクエスト信号を受信すると、キャリアに重畳されたコード情報などを取り出して、この情報を一時的に記憶する。ただし、このときは、携帯機から車載機への応答信号の返信は行わない。
次に、車載機は、電磁誘導方式でリクエスト信号を発信してから所定時間以内に、マイクロ波方式によりリクエスト信号を発信する。なお、このときの所定時間は、携帯機の位置が通信エリア内から通信エリア外へと変化することのない十分に短い時間とする。つまり、車載機がマイクロ波方式によりリクエスト信号を発信したときの携帯機の位置が、電磁誘導方式でリクエスト信号を発信したときの携帯機の位置からほとんど変化しないように、電磁誘導方式でのリクエスト信号の発信から短時間のうちにマイクロ波方式でのリクエスト信号の発信を行う。また、マイクロ波方式で発信するリクエスト信号に含まれるコード情報等の情報は、電磁誘導方式で発信するリクエスト信号に含まれる情報と同一の情報、あるいは対応関係にある情報としておく。
車載機によってマイクロ波方式によるリクエスト信号の発信が行われると、携帯機は、このリクエスト信号により再度活性化されて、このリクエスト信号を受信する。そして、携帯機は、車載機からマイクロ波方式により発信されたリクエスト信号を受信すると、キャリアに重畳されたコード情報などを取り出して、この情報を、電磁誘導方式による通信時にキャリアから取り出して一時記憶した情報と比較する。このとき、例えば、携帯機が所定の通信エリア外にあるのに構造物などで反射された電波(リクエスト信号)を誤って受信した場合のような特殊な場合を除き、携帯機がマイクロ波方式による通信時にキャリアから取り出した情報は、電磁誘導方式による通信時にキャリアから取り出して一時記憶した情報と一致又は対応関係にあることになる。
マイクロ波方式による通信時にキャリアから取り出した情報と、電磁誘導方式による通信時にキャリアから取り出して一時記憶した情報とが一致又は対応関係にある場合、携帯機は、予め記憶している当該携帯機の識別情報を読み出して、この識別情報を、例えばリクエスト信号に含まれていたコード情報などを用いて暗号化し、この暗号化した識別情報をキャリアに重畳してリクエスト信号に対する応答信号として、マイクロ波方式で車載機へと返信する。
車載機は、携帯機からマイクロ波方式で返信された応答信号を受信すると、この携帯機から返信された応答信号を解読して携帯機の識別情報を取り出し、この識別情報が予め登録されている識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合に車両ドアのアンロックなどを行う。
以上のように、本実施形態のスマートエントリシステムでは、車載機と携帯機との間で電磁波方式による無線通信とマイクロ波方式による無線通信とを短時間のうちに順次行い、電磁波方式による通信時には携帯機は受信のみとし、マイクロ波方式による通信時に、電磁波方式による通信時と同一又は対応関係にある情報が車載機から携帯機へと送られてきていることを条件として、携帯機から車載機へと識別情報を返信することで、パッシブ型の採用による携帯機の電池レスを実現しながら、スマートエントリシステムで必要とされる上述した(1)〜(3)の全ての要件を満足できるようにしている。
以下、使用周波数13.56MHzの電磁誘導方式と、使用周波数2.45GHzのマイクロ波方式との組み合わせで車載機と携帯機との間の無線通信を行うようにしたスマートエントリシステムを例に挙げ、本発明の具体的な実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、本発明の技術思想は、RFIDの通信方式の中で、通信エリアの確保に有利な通信方式と、携帯機の位置の正確な判定に有利な通信方式とを組み合わせて、車載機と携帯機との間での無線通信を行うことで、パッシブ型であっても車載機からのリクエスト信号に応じた携帯機からの応答信号の返信を適切に行えるようにして、携帯機の電池レスを実現するというものである。したがって、具体的な通信方式や使用周波数の組み合わせは以下で説明する実施例に限定されるものではなく、パッシブ型での適切な無線通信を実現できるものであれば、あらゆる通信方式や使用周波数の組み合わせが可能である。
また、本発明は、以下の実施例で説明するスマートエントリシステムに限らず、ユーザ認証処理のための携帯機の識別情報を携帯機から車載機へと送る全てのシステムに適用可能であり、例えば、正規のユーザが車内に乗り込んでいることを認識してエンジンの始動許可を行うスマートイグニッションシステムなどに対しても、本発明は有効に適用できる。
[実施例]
図1は、本発明の実施例としてのスマートエントリシステムの構成を示すブロック図である。この図1に示すように、本実施例のスマートエントリシステムは、車両に搭載された車載機10と、ユーザ(車両の運転者)が携帯する携帯機20とにより構成される。
車載機10は、使用周波数13.56MHzの電磁誘導方式で携帯機20との間でRFIDの通信を行うための第1RFIDリーダ回路11及び第1通信アンテナ12と、使用周波数2.45GHzのマイクロ波方式で携帯機20との間でRFID通信を行うための第2RFIDリーダ回路13及び第2通信アンテナ14と、携帯機20との間でのRFID通信の制御やユーザ認証処理などを行う制御回路15と、正規のユーザの携帯機として予め登録された携帯機の識別情報(登録ID)を記憶しているメモリ16とを備える。
また、携帯機20は、使用周波数13.56MHzの電磁誘導方式で車載機10との間でRFIDの通信を行うための第1RFIDチップ21及び第1通信アンテナ22と、使用周波数2.45GHzのマイクロ波方式で車載機10との間でRFID通信を行うための第2RFIDチップ23及び第2通信アンテナ24と、第1RFIDチップ210や第2RFIDチップ23と連係して車載機10との間でのRFID通信の制御や暗号処理などを行う制御回路25と、当該携帯機20の識別情報(携帯機ID)を記憶しているメモリ26とを備える。
以上のように構成される本実施例のスマートエントリシステムでは、例えば、ユーザ(車両の運転者)によって車両のドアハンドルなどに設けられている図示しないリクエストスイッチが押下されると、図2に示すように、まず、車載機10の制御回路15による制御のもとで第1RFIDリーダ回路11が動作して、使用周波数13.56MHzの電磁誘導方式により、この第1RFIDリーダ回路11から第1通信アンテナ12を介して、携帯機20に対して電力供給とチャレンジコード(乱数)の送信を行うためのリクエスト信号が発信される。なお、このリクエスト信号は携帯機20に電力を誘起させる電磁波(キャリア)にチャレンジコードを重畳したものであるので、実際にはチャレンジコードの送信が行われている間は携帯機20に対する電力供給が継続されるが、図2においては、簡単のためにこれらを分けて図示している。
この車載機10からの電磁誘導方式によるリクエスト信号の発信時に、携帯機20がリクエスト信号を受信できる位置(通信エリア内)に存在していれば、このリクエスト信号の電磁波により携帯機20の第1通信アンテナ22に電力が誘起されて、第1RFIDチップ21が動作する。そして、車載機10から発信されたリクエスト信号が第1RFIDチップ21により受信され、第1RFIDチップ21から制御回路25へと電力が供給されるとともに、第1RFIDチップ21によってリクエスト信号から取り出されたチャレンジコードが、制御回路25へと送られる。制御回路25は、この第1RFIDチップ21から送られたチャレンジコードを、内部のメモリなどに一時的に記憶する。これにより、使用周波数13.56MHzの電磁誘導方式による第1回目のRFID通信が終了する。
次に、電磁誘導方式によるリクエスト信号の発信を行ってから極めて短時間の時間間隔T1を経て、車載機10の制御回路15による制御のもとで第2RFIDリーダ回路13が動作され、使用周波数2.45GHzのマイクロ波方式により、この第2RFIDリーダ回路13から第2通信アンテナ14を介して、携帯機20に対して電力供給と第1回目のRFID通信のときと同一のチャレンジコードの送信を行うためのリクエスト信号が発信される。なお、このリクエスト信号は携帯機20に電力を誘起させる電波(キャリア)にチャレンジコードを重畳したものであるので、実際にはチャレンジコードの送信が行われている間は携帯機20に対する電力供給が継続されるが、図2においては、簡単のためにこれらを分けて図示している。
この車載機10からのマイクロ波方式によるリクエスト信号の発信時に、携帯機20がリクエスト信号を受信できる位置に存在していれば、このリクエスト信号の電波により携帯機20の第2通信アンテナ24に電力が誘起されて、第2RFIDチップ23が動作する。そして、車載機10から発信されたリクエスト信号が第2RFIDチップ23により受信され、第2RFIDチップ23から制御回路25へと電力が供給されるとともに、第2RFIDチップ23によってリクエスト信号から取り出されたチャレンジコードが、制御回路25へと送られる。
制御回路25は、第2RFIDチップ23からチャレンジコードが送られてくると、この第2RFIDチップ23から送られたチャレンジコードを、内部のメモリなどに一時的に記憶しているチャレンジコードと比較する。このとき、車載機10からは、同一のチャレンジコードを含むリクエスト信号が電磁誘導方式とマイクロ波方式とで繰り返し発信されているので、携帯機20が電磁誘導方式とマイクロ波方式との双方で車載機10から発信されたリクエスト信号を受信していれば、第2RFIDチップ23から送られたチャレンジコードが制御回路25内部のメモリなどに一時記憶しているチャレンジコードと一致することになる。言い換えると、これらのチャレンジコードが一致していれば、携帯機20は、車載機10から電磁誘導方式で発信されたリクエスト信号とマイクロ波方式で発信されたリクエスト信号との双方を受信しているので、所定の通信エリア内に確実に存在しているものと判断できる。
携帯機20の制御回路25は、第2RFIDチップ23から送られたチャレンジコードが制御回路25内部のメモリなどに一時記憶しているチャレンジコードと一致している場合には、メモリ26から携帯機20の識別情報である携帯機IDを読み出し、第1RFIDチップ21及び第2RFIDチップ23から送られたチャレンジコード、すなわち車載機20からのリクエスト信号に含まれていたチャレンジコードを用いて、メモリ26から読み出した携帯機IDを所定の暗号アルゴリズムに従って暗号化し、レスポンスコードを生成する。この制御回路25で生成されたレスポンスコードは、第2RFIDチップ23へと送られる。そして、第2RFIDチップ23により、このレスポンスコードが車載機10と携帯機20との間のマイクロ波方式のRFID通信に用いている電波(キャリア)に重畳され、応答信号として、第2通信アンテナ24を介して車載機10へと返信される。これにより、使用周波数2.45GHzのマイクロ波方式による第2回目のRFID通信が終了する。
車載機10側では、リクエスト信号への応答として携帯機10から返信された応答信号を第2通信アンテナ14、第2RFIDリーダ回路15で受信すると、第2RFIDリーダ回路15によりこの応答信号からレスポンスコードが取り出され、制御回路15へと送られる。そして、制御回路15は、リクエスト信号に含まれていたチャレンジコードを用いて、第2RFIDリーダ回路15から送られたレスポンスコードを所定の暗号アルゴリズムに従って復号化し、携帯機20の識別情報である携帯機IDを解読する。そして、制御回路15は、メモリ16から正規のユーザの携帯機として予め登録された携帯機の識別情報である登録IDを読み出して、解読した携帯機IDをこの登録IDと比較する。その結果、これらのIDが一致していれば、正規のユーザ(車両の運転者)が車両に近づいリクエストスイッチを押下したものと判断し、ドアロックアクチュエータを動作させてロックされている車両ドアをアンロックさせる。
以上のように、本実施例のスマートエントリシステムでは、使用周波数13.56MHzの電磁誘導方式による第1回目のRFID通信と、使用周波数2.45GHzのマイクロ波方式による第2回目のRFID通信とを1セットとして、車載機10と携帯機20との間でのリクエスト信号の発信及び応答信号の返信(チャレンジ・レスポンス)を行う。このとき、1回のチャレンジ・レスポンスを行っている間は、電磁誘導方式による1回目のRFID通信とマイクロ波方式による第2回目のRFID通信とで、同一のチャレンジコードを用いる。そして、次のチャレンジ・レスポンスを行うときは、図3に示すように、チャレンジコードを変化させ、前回のチャレンジ・レスポンスで用いたチャレンジコードとは異なるチャレンジコードを使用する。これにより、毎回異なるチャレンジコードを用いて、車載機10と携帯機20との間でのチャレンジ・レスポンスが行われることになり、セキュリティ性が向上する。なお、毎回異なるチャレンジコードを用いてチャレンジ・レスポンスを行えるようにするために、本実施形態のスマートエントリシステムでは、車載機10の制御回路15が、新たなチャレンジ・レスポンスを開始する毎に新たなチャレンジコードを決定するようにしている。また、携帯機20の制御回路25は、1回のチャレンジ・レスポンスが終了する毎に、内部メモリなどに一時記憶したチャレンジコードをリセットするようにしている。
図4は、本実施例のスマートエントリシステムにおいて、車載機10と携帯機20との間で1回のチャレンジ・レスポンスを行う際の動作の流れをまとめたフローチャートである。この図4のフローは、例えばユーザによるリクエストスイッチの押下などがあったときに開始され、まず、ステップS101において、車載機10の制御回路15により、今回のチャレンジ・レスポンスで使用するチャレンジコードが決定される。そして、ステップS102において、使用周波数13.56MHzの電磁誘導方式による第1回目のRFID通信が開始され、車載機10の第1RFIDリーダ回路11から第1通信アンテナ12を介して、ステップS101で決定されたチャレンジコードをキャリアに重畳したリクエスト信号が発信される。
このとき、携帯機20が所定の通信エリア内に存在すれば、車載機10から発信されたリクエスト信号により携帯機20が活性化されて、第1通信アンテナ22を介して第1RFIDチップ21によりリクエスト信号が受信され(ステップS103で肯定判定)、このリクエスト信号からチャレンジコードが取り出される。そして、ステップS104において、携帯機20の制御回路25により、リクエスト信号から取り出されたチャレンジコードが内部メモリなどに一時的に記憶される。
一方、第1回目のRFID通信時に携帯機20が所定の通信エリア内に存在しなければ、車載機10から発信されたリクエスト信号は携帯機20により受信されない(ステップS103で否定判定)ので、チャレンジコードが携帯機20側で一時記憶されることなく、ステップS105に進む。
次に、ステップS105において、第1回目のRFID通信が行われてから所定時間(T1)内に、使用周波数2.45GHzのマイクロ波方式による第2回目のRFID通信が開始され、車載機10の第2RFIDリーダ回路13から第2通信アンテナ14を介して、ステップS101で決定されたチャレンジコードをキャリアに重畳したリクエスト信号が再度発信される。なお、この場合にも、携帯機20が所定の通信エリア内に存在しなければ、基本的には携帯機20によるリクエスト信号の受信は行われないが、マイクロ波方式のRFID通信は反射等の影響を受けやすいという特性があるため、まれに、通信エリア外の携帯機20によりリクエスト信号が受信される場合もある。ここでは、本実施例の特徴部分を分かりやすく説明するために、マイクロ波方式による第2回目のRFID通信では、車載機10から発信されたリクエスト信号が携帯機20により受信されるものとして説明する。
第2回目のRFID通信により車載機10からリクエスト信号が発信されると、携帯機20はこのリクエスト信号により活性化されて、第2通信アンテナ24を介して第2RFIDチップ23によりリクエスト信号が受信され、このリクエスト信号からチャレンジコードが取り出される。そして、ステップS106において、携帯機20の制御回路25により、このチャレンジコード(第2RFIDチップ23によりリクエスト信号から取り出されたチャレンジコード)と、ステップS104で記憶したチャレンジコードとが比較され、これらが一致するか否かが判定される。
ここで、チャレンジコードが一致すれば、携帯機20は第1回目のRFID通信によるリクエスト信号の受信と第2回目のRFID通信によるリクエスト信号の受信との双方が正常に行われていることになるので、携帯機20は所定の通信エリア内に確実に存在するものと判断できる。一方、チャレンジコードが一致しない場合は、携帯機20が所定の通信エリア内に存在することは保証されない。
そこで、ステップS106でチャレンジコードが一致すると判定された場合にのみ、ステップS107において、携帯機20から車載機10へのレスポンスコードの応答が行われる。すなわち、携帯機20の制御回路25によりメモリ26から携帯機IDが読み出され、この携帯機IDがチャレンジコードを用いて暗号化されてレスポンスコードが生成される。そして、このレスポンスコードが、第2RFIDチップ23によりキャリアに重畳され、応答信号として、第2通信アンテナ24を介して車載機10へと返信される。また、制御回路25が一時記憶しているチャレンジコードはクリアされる。
車載機10側では、第2回目のRFID通信により携帯機20から応答信号が返信されると、第2通信アンテナ14を介して第2RFIDリーダ回路13によりこの応答信号が受信され、レスポンスコードが取り出される。そして、制御回路15により、レスポンスコードが復号化されて携帯機IDが解読されるとともに、メモリ16から登録IDが読み出され、ステップS108において、携帯機IDと登録IDとが一致するか否かが判定される。
そして、このステップS108での判定の結果、携帯機IDと登録IDとが一致すれば、ステップS109において、車両ドアのアンロックが許可され、ドアロックアクチュエータの動作により車両ドアがアンロックされる。一方、携帯機IDと登録IDとが不一致であれば、リクエストスイッチの押下が正規のユーザによるものでないと判断されて、車両ドアのアンロックは許可されず、車両ドアはロック状態に維持される。
また、ステップS106でチャレンジコードが不一致と判定された場合には、携帯機20が所定の通信エリア内に存在することが保証されないので、ステップS111に進んで、携帯機20から車載機10へのレスポンスコードの応答が行われることなく、携帯機20の制御回路25が一時記憶しているチャレンジコードはクリアされる。この場合、車載機10側では、第2回目のRFID通信によりリクエスト信号を発信した後に予め定めた所定時間を経過しても携帯機20から応答信号の返信はないので、ステップS112において、通信エリア内に携帯機20が存在しないものと判断して、チャレンジ・レスポンスの処理を終了する。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施例のスマートエントリシステムでは、車載機10と携帯機20との間で、使用周波数13.56MHzの電磁誘導方式による第1回目のRFID通信と、使用周波数2.45GHzのマイクロ波方式による第2回目のRFID通信とを順次行い、車載機10は第1回目のRFID通信と第2回目のRFID通信とで同一のチャレンジコードを携帯機20に送信し、携帯機20は第1回目のRFID通信時にレスポンスコードの応答を行うことなく受信したチャレンジコードを一時的に記憶しておいて、第2回目のRFID通信時に受信したチャレンジコードが一時記憶したチャレンジコードと一致した場合に、レスポンスコードの応答を行うようにしている。したがって、本実施例のスマートエントリシステムによれば、携帯機20の電池レスを可能にして携帯機20の小型化や薄型化を実現しながら、必要とされる広さの通信エリアを十分に確保することができ、また、携帯機20の位置の正確な判定や、携帯機20から車載機10への携帯機IDの確実な送信といった要求も十分に満足することができる。
本発明を適用したスマートエントリシステムの概略構成を示すブロック図である。 本発明を適用したスマートエントリシステムにおいて、車載機と携帯機との間で行われる1回のチャレンジ・レスポンスの概要を示す図である。 本発明を適用したスマートエントリシステムにおいて、車載機と携帯機との間でチャレンジ・レスポンスが繰り返されるときの様子を示す図である。 本発明を適用したスマートエントリシステムにおいて、車載機と携帯機との間で1回のチャレンジ・レスポンスを行う際の動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 車載機
11 第1RFIDリーダ回路
12 第1通信アンテナ
13 第2RFIDリーダ回路
14 第2通信アンテナ
15 制御回路
16 メモリ
20 携帯機
21 第1RFIDチップ
22 第1通信アンテナ
23 第2RFIDチップ
24 第2通信アンテナ
25 制御回路
26 メモリ

Claims (5)

  1. ユーザが携帯する携帯機が車載機との間で無線通信可能な所定の通信エリア内に存在するときに、前記携帯機が、前記車載機から発信されるリクエスト信号に応じて、当該携帯機の識別情報に対応した応答信号を前記車載機へと返信する車両用無線通信システムにおいて、
    前記車載機と前記携帯機との間で使用周波数が互いに異なる第1の通信方式と第2の通信方式とを用い、
    前記車載機が、前記第1の通信方式によるリクエスト信号の発信と前記第2の通信方式によるリクエスト信号の発信とを順次行い、
    前記携帯機が、前記車載機から発信されるリクエスト信号により活性化され、前記車載機から前記第1の通信方式で発信されたリクエスト信号を受信して当該リクエスト信号に対応した情報を一時的に記憶するとともに、前記車載機から前記第2の通信方式で発信されたリクエスト信号を受信して、当該リクエスト信号に対応した情報を前記一時的に記憶した情報と比較し、これらの情報が一致又は対応関係にある場合に、当該携帯機の識別情報に対応した応答信号を、前記第2の通信方式で前記車載機へと返信することを特徴とする車両用無線通信システム。
  2. 前記車載機から前記第1の通信方式で発信されるリクエスト信号に対応した情報と、前記車載機から前記第2の通信方式で発信されるリクエスト信号に対応した情報とが、情報の暗号化に用いられる同一のコード情報であり、
    前記携帯機は、前記車載機から前記第1の通信方式で発信されたリクエスト信号に対応したコード情報と、前記車載機から前記第2の通信方式で発信されたリクエスト信号に対応したコード情報とが一致する場合に、当該携帯機の識別情報を前記コード情報を用いて暗号化した応答信号を、前記第2の通信方式で前記車載機へと返信することを特徴とする請求項1に記載の車両用無線通信システム。
  3. 前記第1の通信方式が電磁誘導方式であり、前記第2の通信方式がマイクロ波方式であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用無線通信システム。
  4. ユーザが携帯する携帯機が車載機との間で無線通信可能な所定の通信エリア内に存在するときに、前記携帯機が、前記車載機から発信されるリクエスト信号に応じて、当該携帯機の識別情報に対応した応答信号を前記車載機へと返信する車両用無線通信システムにおいて、
    前記車載機が、
    第1の通信方式で無線通信を行う車載機側第1無線通信手段と、
    前記第1の通信方式と使用周波数が異なる第2の通信方式で無線通信を行う車載機側第2無線通信手段と、
    前記車載機側第1無線通信手段でリクエスト信号を発信させた後、所定時間内に、前記車載機側第2無線通信手段でリクエスト信号を発信させる車載機側制御手段とを備え、
    前記携帯機が、
    前記第1の通信方式で無線通信を行う携帯機側第1無線通信手段と、
    前記第2の通信方式で無線通信を行う携帯機側第2無線通信手段と、
    前記車載機から発信されるリクエスト信号により活性化され、前記車載機側第1無線通信手段から発信されたリクエスト信号が前記携帯機側第1無線通信手段により受信されたときに、当該リクエスト信号に対応した情報を一時的に記憶するとともに、前記車載機側第2無線通信手段から発信されたリクエスト信号が前記車載機側第2無線通信手段により受信されたときに、当該リクエスト信号に対応した情報を前記一時的に記憶した情報と比較し、これらの情報が一致又は対応関係にある場合に、前記携帯機の識別情報に対応した応答信号を、前記携帯機側第2無線通信手段から前記車載機へと返信させる携帯機側制御手段とを備えることを特徴とする車両用無線通信システム。
  5. ユーザが携帯する携帯機が車載機との間で無線通信可能な所定の通信エリア内に存在するときに、前記携帯機が、前記車載機から発信されるリクエスト信号に応じて、当該携帯機の識別情報に対応した応答信号を前記車載機へと返信する無線通信方法であって、
    前記車載機が、第1の通信方式でリクエスト信号を発信する第1のステップと、
    前記携帯機が、前記車載機から前記第1の通信方式で発信されたリクエスト信号を受信して活性化し、当該リクエスト信号に対応した情報を一時的に記憶する第2のステップと、
    前記車載機が、前記第1の通信方式と使用周波数が異なる第2の通信方式でリクエスト信号を発信する第3のステップと、
    前記携帯機が、前記車載機から前記第2の通信方式で発信されたリクエスト信号を受信して活性化し、当該リクエスト信号に対応した情報を前記第2のステップで一時的に記憶した情報と比較する第4のステップと、
    前記携帯機が、前記第4のステップで比較した情報が一致又は対応関係にある場合に、当該携帯機の識別情報に対応した応答信号を、前記第2の通信方式で前記車載機へと返信する第5のステップとを有することを特徴とする無線通信方法。
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