JP5391029B2 - 車両制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、携帯機と車両との間の無線通信を通じて車両の各種制御を実行する車両制御システムに関する。
従来、この種の車両制御システムの一つとして、例えば特許文献1に記載されているように、携帯機(電子キー)を所持したユーザが車両ドアに接近することにより車両ドアのアンロックなどが自動的に実行される、いわゆるスマートエントリシステムが周知である。このシステムでは、車両に搭載された送信機から例えば車両ドアの周辺に設定された通信エリアにリクエスト信号を送信する。また、このシステムでは、送信機から送信されるリクエスト信号を受信するとともに、受信したリクエスト信号に対してIDコード(識別コード)などの情報を含む応答信号を送信する携帯機をユーザが所持する。すなわち、携帯機を所持したユーザが通信エリアに進入することによって、同携帯機から応答信号が送信される。そしてこのシステムにおいて、携帯機から送信された応答信号は車両に搭載された受信機によって受信されるとともに、この受信機は、受信した応答信号を車両に搭載された車載装置に伝達する。同車載装置は、伝達された応答信号に含まれるIDコードと同車載装置内のメモリに記憶されているIDコードとの照合を行い、この照合を通じてIDコードが互いに一致している旨を判断すると車両ドアのアンロックなどを実行する。
一方、上述した車両制御システムには、例えば特許文献2に記載されているように、RFID(Radio Frequency Identification)技術を利用してユーザが所持する携帯機と車載装置との間で無線通信を行うことにより車両ドアのアンロックなどを実行する、いわゆるRFIDシステムもある。このRFIDシステムでは、ICチップやアンテナ、メモリなどの各種電子部品が組み込まれたRFタグを携帯機に内蔵するとともに、このRFタグのメモリに、上記IDコードなどの各種データを記憶させるようにしている。また、車載装置には、このRFタグに記憶されている各種データの読み込みや書き込みなどを無線通信を通じて行うリーダライタが設けられている。そして、このシステムでは、リーダライタから例えば車両のドアノブの周辺に設定された通信エリアにリクエスト信号を送信する。すなわち、この通信エリアに携帯機が進入することによって、同携帯機がリクエスト信号を受信する。ここで、上記RFタグが、例えば電池を内蔵しないパッシブタイプのものである場合、携帯機では、受信したリクエスト信号によってRFタグに電力が供給されて同RFタグが動作する。また、このリクエスト信号を介してRFタグにIDコードを要求する旨の指令が送信されて、RFタグは、この要求指令に基づき、内蔵するメモリに記憶されているIDコードを含む応答信号を生成してこれをリーダライタに送信する。車載装置では、送信された応答信号をリーダライタを介して受信すると、同応答信号に含まれるIDコードと同車載装置内のメモリに記憶されているIDコードとの照合を行い、この照合を通じてIDコードが互いに一致している旨を判断すると、車両ドアのアンロックなどを実行する。
このようなスマートエントリシステム、あるいはRFIDシステムによれば、ユーザの直接的な手動操作によることなく車両の各種操作が自動的に行われるようになるため、車両操作にかかる利便性が大きく向上するようになる。
特開2005−120662号公報 特開2006−060683号公報
ところで、このような車両制御システムにあっては、車載装置と携帯機との間の無線通信の方式として、例えばトリガ方式やポーリング方式などが採用されている。ここで、トリガ方式とは、車両に設けられた所定のスイッチがユーザによって操作されることを条件に車載装置から所定の通信エリアに無線信号を送信し、この車載装置から送信された無線信号を携帯機が受信することで、車載装置と携帯機との間の無線通信が開始されるものである。一方、ポーリング方式とは、車載装置から所定の通信エリアに間欠的に無線信号を送信し、この通信エリアに携帯機が進入したときに車載装置から送信される無線信号を携帯機が受信することで、車載装置と携帯機との間の無線通信が開始されるものである。このうち、後者のポーリング方式を車両制御システムの通信方式として採用すれば、トリガ方式で必要となるスイッチ操作が不要となることから、ユーザの利便性が向上するようになる。
一方、ユーザの利便性を更に向上させるなどの観点から、上述したスマートエントリシステムとRFIDシステムの双方を車両に搭載することも考えられる。しかしながら、これら2つのシステムが搭載された車両制御システムにあって、その通信方式として上述したポーリング方式を採用したとすると、以下のような問題が生じるおそれがある。
すなわち、このような車両制御システムにあっては、スマートエントリシステム及びRFIDシステムの双方について高い応答性を確保しようとすると、上記送信機及びリーダライタからある程度の周期をもって間欠的にリクエスト信号を送信しなければならない。このため、車載装置の消費電力が増大してしまい、車載バッテリが上がってしまうなどの不都合が生じるおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、システムとしての応答性を確保、維持しつつ、車載装置の消費電力を低減することのできる車両制御システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両に設けられる複数の通信システムから互いに異なった通信形式でリクエスト信号をそれぞれ送信する車載装置と、前記リクエスト信号を受信したときに前記車載装置に対して前記互いに異なった通信形式で応答信号を送信する携帯機とを有し、前記複数の通信システムから前記リクエスト信号を予め設定されている送信頻度で間欠的にそれぞれ送信するとともに、前記携帯機から送信される前記応答信号をその通信形式に対応した前記通信システムで受信したときに、同通信システムが前記応答信号に基づいて前記携帯機の認証を行い、該携帯機の認証が成立することを条件として車両制御にかかる各種処理を実行する車両制御システムであって、前記車載装置は、前記携帯機の認証が成立した際に、前記複数の通信システムのうち、前記携帯機の認証を行っていない通信システムの前記リクエスト信号の送信頻度を、前記予め設定されている送信頻度よりも低く設定することを要旨としている。
同システムによれば、複数の通信システムから互いに異なった通信形式で間欠的に送信されるリクエスト信号を携帯機が受信して、同携帯機が複数の通信形式のうちの特定の通信形式で応答信号を送信したとすると、送信された応答信号は特定の通信形式に対応した特定の通信システムによって受信される。そしてこのとき、受信した応答信号に基づいて携帯機の認証が成立すると、特定の通信システムを除く他の通信システムについてそのリクエスト信号の送信頻度が低く設定されるため、その分だけ車載装置の消費電力を低減することができるようになる。一方、ユーザは、一般に、車両を利用する際に毎回同じ携帯機を所持する傾向があるため、例えば前回の車両利用時に車載装置と携帯機との間の無線通信が上記特定の通信形式で行われた場合には、次回の車両利用時にもそれらの間の無線通信が同様に特定の通信形式で行われることが多い。このため、上述のように、特定の通信システムを除く他の通信システムについてそのリクエスト信号の送信頻度を低く設定したとしても、車両制御システムとしての応答性を確保することは可能である。したがって、車両制御システムとしての応答性を確保、維持しつつ、車載装置の消費電力を低減することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両制御システムにおいて、前記複数の通信システムの各々は、前記互いに異なった通信形式で前記リクエスト信号を車外に設定された通信エリアに送信する車外送信手段と、同じく前記互いに異なった通信形式で前記リクエスト信号を車内に設定された通信エリアに送信する車内送信手段とをそれぞれ有するものであって、前記車載装置は、前記車外送信手段から前記リクエスト信号を間欠的に送信しているときに前記携帯機の認証が成立した際に、前記車内送信手段のうち、前記携帯機の認証を行った通信システムが有する車内送信手段の前記リクエスト信号の送信頻度を、前記予め設定されている送信頻度に設定するとともに、前記携帯機の認証を行っていない通信システムが有する車内送信手段の前記リクエスト信号の送信頻度を、前記予め設定されている送信頻度よりも低く設定することを要旨としている。
同システムによれば、例えばユーザが携帯機を所持して車両に乗車しようとしたとすると、まずは、特定の車外送信機から送信されるリクエスト信号が携帯機によって受信されて、同携帯機が応答信号を送信するとともに、この送信された応答信号が特定の通信システムによって受信される。そして、この受信した応答信号に基づいて携帯機の認証が成立すると、ユーザが所持する携帯機の通信方式に対応した特定の通信システムの車内送信機から予め設定されている送信頻度でリクエスト信号が送信されるようになるため、ユーザが車内に進入したときに携帯機の認証を応答性良く行うことができるようになる。したがって、より実情に即したかたちで、車両制御システムとしての応答性を確保することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両制御システムにおいて、前記車載装置は、前記複数の通信システムの各々について前記携帯機の認証が成立した頻度を示す認証頻度を取得し、該認証頻度に基づいて、前記認証頻度の低い通信システムの前記リクエスト信号の送信頻度を、前記予め設定されている送信頻度よりも低く設定することを要旨としている。
同システムによるように、携帯機の認証頻度の低い通信システムについてそのリクエスト信号の送信頻度を低く設定することとすれば、その分だけ車載装置の消費電力を低減することができるようになる。一方、携帯機の認証頻度の低い通信システムは、ユーザが車両を利用する際に使用され難いと判断することができるため、この認証頻度の低い通信システムについてそのリクエスト信号の送信頻度を低く設定しても、車両制御システムとしての応答性を確保することは可能である。したがって、車両制御システムとしての応答性を確保、維持しつつ、車載装置の消費電力を低減することができるようになる。
そしてこの場合、具体的には、請求項4に記載の発明によるように、
・前記リクエスト信号の送信頻度を前記予め設定されている送信頻度よりも低く設定する処理が、前記リクエスト信号を間欠的に送信する周期を予め設定されている周期よりも長く設定する処理として行われる。
といった構成、あるいは、請求項5に記載の発明によるように、
・前記車載装置は、ユーザによる所定の車両操作が検出されたときに前記通信システムから前記リクエスト信号を予め設定された期間だけ継続して間欠的に送信するものであって、前記リクエスト信号の送信頻度を前記予め設定されている送信頻度よりも低く設定する処理が、前記リクエスト信号の間欠的な送信を継続する期間を前記予め設定されている期間よりも短くする処理として行われる。
といった構成を採用することが有効である。このような構成を採用すれば、車載装置の消費電力を低減しつつ、全ての通信システムと携帯機との間で無線通信を行うことは可能であるため、車両制御システムとしての信頼性を的確に維持することができるようになる。
また、請求項6に記載の発明によるように、請求項3に記載の車両制御システムにあっては、前記リクエスト信号の送信頻度を前記予め設定されている送信頻度よりも低く設定する処理が、前記携帯機の認証を行っていない通信システムからの前記リクエスト信号の送信を停止する処理として行われるといった構成を採用することも有効である。このように、携帯機の認証を行っていない通信システムからのリクエスト信号の送信を停止すれば、車載装置の消費電力を効果的に低減することができるようになる。
本発明にかかる車両制御システムによれば、システムとしての応答性を確保、維持しつつ、車載装置の消費電力を低減することができるようになる。
本発明にかかる車両制御システムの第1の実施形態についてそのシステム構成を示すブロック図。 同第1の実施形態の車両制御システムを搭載した車両の平面構造を示す平面図。 同第1の実施形態の車両制御システムについてそのスマート制御装置によるスマート用リクエスト信号の送信周期設定処理についてその処理手順を示すフローチャート。 同第1の実施形態の車両制御システムについてそのRFID制御装置によるRFID用リクエスト信号の送信周期設定処理の処理手順を示すフローチャート。 (a)〜(d)は、同第1の実施形態の車両制御システムの動作例を示すタイミングチャート。 (a)〜(d)は、同第1の実施形態の車両制御システムの動作例を示すタイミングチャート。 本発明にかかる車両制御システムの第2の実施形態についてそのスマート制御装置による認証頻度取得処理の処理手順を示すフローチャート。 同第2の実施形態の車両制御システムについてその車両制御装置によるリクエスト信号の送信周期設定処理の処理手順を示すフローチャート。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる車両制御システムを具体化した第1の実施形態について図1〜図6を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかる車両制御システムのシステム構成をブロック図として示したものであり、また、図2は、同車両制御システムが搭載された車両の平面構造を示したものである。はじめに、これら図1及び図2を参照して、この車両制御システムの構成、動作を説明する。
図1に示されるように、この車両制御システムでは、スマートエントリシステムで専用に使用される携帯機20と車両に搭載される車載装置10との間で、上述したスマートエントリシステムにかかる各種通信制御が実行される。また、この車両制御システムでは、ユーザによって携帯電話として使用される携帯機21の内部にRFタグ21aが内蔵されており、同RFタグ21aと車載装置10との間で、上述したRFIDシステムに基づく各種通信制御が実行される。なお、このRFタグ21aも、ICチップやメモリ、アンテナなど、RFID通信に必要な各種電子部品が埋め込まれたものである。また、このRFタグ21aは、電池を内蔵することなく、車載装置10から送信される無線信号(無線電波)から電源電圧を得ることで動作する、いわゆるパッシブタイプのものである。
一方、車載装置10には、車外送信アンテナ11b及び車内送信アンテナ11dを介してスマート用リクエスト信号Ssrをそれぞれ送信する車外送信機11a及び車内送信機11cとともに、上記携帯機20から送信されるスマート用応答信号Ssqを受信アンテナ11fを介して受信する受信機11eが設けられている。ちなみに、図2に示されるように、車外送信アンテナ11bは、車両のドアノブ19の内部に収容されており、また、車内送信アンテナ11d及び受信アンテナ11fは、車両の内部に配設されている。これらのうち、車外送信アンテナ11bは、車両ドアの周辺に設定された通信エリアA1にスマート用リクエスト信号Ssrを送信する部分として、また、車内送信アンテナ11dは、車内に設定された通信エリアA2に同じくスマート用リクエスト信号Ssrを送信する部分としてそれぞれ機能する。そして、図1に示されるように、各送信機11a,11cによる上記スマート用リクエスト信号Ssrの送信制御、並びに受信機11eを介して受信されるスマート用応答信号Ssqの処理が、マイクロコンピュータを中心に構成されるスマート制御装置11gを通じて統括的に行われる。そして、これら車外送信機11a、車内送信機11c、受信機11e、及びスマート制御装置11gなどによってスマート通信システム11が構成されている。
また、この車載装置10には、車外RFIDアンテナ12b及び車内RFIDアンテナ12dを介してRFID用リクエスト信号Srrを送信するとともに、上記携帯機21から送信されるRFID用応答信号Srqを受信する車外リーダライタ12a及び車内リーダライタ12cがそれぞれ設けられている。ちなみに、図2に示されるように、車外RFIDアンテナ12bは、車両のドアノブ19の内部に収容されており、また、車内RFIDアンテナ12dは、車載エンジンを始動する際にユーザによってプッシュ操作されるエンジンスイッチ16の近傍に設けられている。これらのうち、車外RFIDアンテナ12bは、車両のドアノブ19の近傍に設定された通信エリアB1にRFID用リクエスト信号Srrを送信する部分として、また、車内RFIDアンテナ12dは、上記エンジンスイッチ16の近傍に設定された通信エリアB2に同じくRFID用リクエスト信号Srrを送信する部分として機能する。そして、図1に示されるように、各リーダライタ12a,12cによるRFID用リクエスト信号Srrの送信制御、並びに同リーダライタ12a,12cを通じて受信されるRFID用応答信号Srqの処理が、マイクロコンピュータを中心に構成されるRFID制御装置12eを通じて統括的に行われる。そして、これら車外リーダライタ12a、車内リーダライタ12c、及びRFID制御装置12eなどによって、RFID通信システム12が構成されている。
さらに、この車載装置10には、上記エンジンスイッチ16に加え、車両ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ17が設けられており、これらのスイッチ16,17の出力信号が、マイクロコンピュータを中心に構成される車両制御装置13に取り込まれている。この車両制御装置13は、例えばCAN(Controller Area Network)などの車内LAN18によって上記スマート制御装置11gやRFID制御装置12eと接続されており、これらの制御装置は車内LAN18を通じて各種データの授受を行う。そして、この車両制御装置13は、上記各スイッチ16,17の出力信号、並びに各制御装置11g,12eとの間で授受されるデータなどに基づいて、例えば車両ドアのロック/アンロックを実行するドアロックアクチュエータ14や、車載エンジン15などを制御する。
そして、この車両制御システムでは、上記スマート通信システム11と携帯機20との間の無線通信をポーリング方式で行うようにしている。すなわち、上記車外送信機11aからスマート用リクエスト信号Ssrを予め設定された所定の周期T11をもって間欠的に通信エリアA1に送信するとともに、この通信エリアA1にユーザが所持する携帯機20が進入したときに車載装置10と携帯機20との間で信号授受が実行される。具体的には、まず、車外送信機11aから送信されたスマート用リクエスト信号Ssrが携帯機20によって受信されると、携帯機20では、スマート用リクエスト信号Ssrの受信に基づき、内蔵するメモリに記憶されているIDコードを含むスマート用応答信号Ssqを生成してこれを車載装置10に送信する。このようにスマート用応答信号Ssqが送信されることにより、上記受信機11eでは、これを受信アンテナ11fを介して受信するとともに、このスマート用応答信号Ssqを上記スマート制御装置11gに伝達する。これにより、スマート制御装置11gでは、伝達されたスマート用応答信号Ssqに含まれるIDコードと同制御装置11gが内蔵するメモリに予め記憶されているIDコードとの照合を行う。そして、この照合を通じてIDコードが互いに一致すると、携帯機20の認証が成立した旨を判断して、車両ドアをアンロックする旨の指令を上記車内LAN18を介して車両制御装置13に伝達する。車両制御装置13では、こうして車両ドアをアンロックする旨の指令が伝達されると、ドアロックアクチュエータ14を駆動させて車両ドアのアンロックを実行する。
一方、同車両制御システムでは、上記RFID通信システム12と携帯機21との間の無線通信もポーリング方式で行うようにしている。すなわち、上記車外リーダライタ12aからRFID用リクエスト信号Srrを予め設定された所定の周期T21をもって間欠的に通信エリアB1に送信するとともに、この通信エリアB1にユーザが所持する携帯機21が進入したときに車載装置10と携帯機21との間で信号授受が実行される。具体的には、まず、車外リーダライタ12aから送信されたRFID用リクエスト信号Srrが携帯機21によって受信されると、携帯機21では、このRFID用リクエスト信号SrrによってRFタグ21aに電力が供給されて同RFタグ21aが動作する。また、このRFID用リクエスト信号Srrを介してRFタグ21aにIDコードを要求する旨の指令が送信されて、RFタグ21aは、この要求指令に基づき、内蔵するメモリに記憶されているIDコードを含むRFID用応答信号Srqを生成してこれを車載装置10に送信する。このようにしてRFID用応答信号Srqが送信されることにより、上記車外リーダライタ12aでは、これを車外RFIDアンテナ12bを介して受信するとともに、このRFID用応答信号SrqをRFID制御装置12eに伝達する。これにより、RFID制御装置12eでは、伝達されたRFID用応答信号Srqに含まれるIDコードと同制御装置12eが内蔵するメモリに予め記憶されているIDコードとの照合を行う。そして、この照合を通じてIDコードが互いに一致すると、携帯機21の認証が成立した旨を判断して、車両ドアをアンロックする旨の指令を上記車内LAN18を介して車両制御装置13に伝達する。車両制御装置13では、こうして車両ドアをアンロックする旨の指令が伝達されたときにも、ドアロックアクチュエータ14を駆動させて車両ドアのアンロックを実行する。
こうして、ユーザが携帯機20、あるいは携帯機21を使用して車両ドアをアンロックさせた後、車両ドアを開閉させて車内に進入したとすると、この車両制御システムは次のように動作する。まず、車両制御装置13は、上記ドアカーテシスイッチ17を通じて車両ドアの開閉操作を検出すると、IDコードを照合する旨の指令を上記車内LAN18を介してスマート制御装置11g及びRFID制御装置12eにそれぞれ伝達する。スマート制御装置11gでは、こうしてIDコードを照合する旨の指令が伝達されると、上記車内送信機11cからスマート用リクエスト信号Ssrを上記周期T11をもって間欠的に通信エリアA2に送信する。一方、RFID制御装置12eでは、IDコードを照合する旨の指令が伝達されると、上記車内リーダライタ12cからRFID用リクエスト信号Srrを上記基準周期T21をもって間欠的に通信エリアB2に送信する。そして、これらの通信エリアA2,あるいは通信エリアB2にユーザが所持する携帯機20、あるいは携帯機21が進入したときにも、車載装置10と携帯機20,21との間で上述した車外の無線通信と同様の無線通信が行われる。これにより、スマート制御装置11g、あるいはRFID制御装置12eでは、携帯機20,21との無線通信を通じてIDコードの照合を行って、この照合を通じて携帯機20、あるいは携帯機21の認証が成立するとその旨を車内LAN18を介して車両制御装置13に伝達する。車両制御装置13では、携帯機20、あるいは携帯機21の認証が成立した旨が伝達されると、上記エンジンスイッチ16を通じて同スイッチ16に対するプッシュ操作が検出されることを条件に、上記車載エンジンを始動させる。
ところで、このようにスマート通信システム11及びRFID通信システム12の2つの通信システムを有する車両制御システムにあって、その通信方式としてポーリング方式を採用した場合には、以下のような懸念がある。まず、車外ポーリングの際にスマートエントリシステム及びRFIDシステムの双方について高い応答性を確保しようとすると、車外送信機11a及び車外リーダライタ12aからある程度の周期をもって間欠的に各リクエスト信号Ssr,Srrを送信しなければならない。また、車内ポーリングの際にも、同様に、各システムについて高い応答性を確保しようとすると、車内送信機11c及び車内リーダライタ12cからある程度の周期をもって間欠的に各リクエスト信号Ssr,Srrを送信する必要がある。このため、前述のように、車載装置10の消費電力が増大してしまい、車載バッテリが上がってしまうなどの不都合が生じるおそれがある。
一方、このような車両制御システムにおいては、ユーザは、一般に、車両を利用する際に毎回同じ携帯機を所持する傾向があるため、例えば前回の車両利用時に携帯機21を所持していた場合には、次回の車両利用時にも携帯機21を所持している可能性が高い。したがってこの場合には、携帯機21に対応するRFIDシステムの応答性を高く維持することができれば、車両制御システムとしての応答性を確保するができる。
そこで、本実施形態では、まず、スマート用リクエスト信号Ssrの車内及び車外の送信周期について、上述した予め設定された基準周期T11とともに、これよりも長い周期T12の2つの周期を設けるようにしている。また、RFID用リクエスト信号Srrの車内及び車外の送信周期についても同様に、上述した予め設定された基準周期T21とともに、これよりも長い周期T22の2つの周期を設けるようにしている。そして、携帯機20、あるいは携帯機21の認証が成立した際に、2つの通信システム11,12のうち、携帯機の認証を行っていない通信システムのリクエスト信号の送信周期を長い周期に設定することで、車載装置10の消費電力の低減を図るようにしている。
図3及び図4は、上記スマート制御装置11g及びRFID制御装置12eを通じて実行される各リクエスト信号Ssr,Srrの送信周期設定処理についてその処理手順をフローチャートとしてそれぞれ示したものである。
はじめに、図3を参照して、スマート制御装置11gを通じて実行される、スマート用リクエスト信号Ssrの送信周期設定処理について具体的に説明する。なおこの処理は、スマート用リクエスト信号Ssrの送信に基づいて携帯機20の認証が行われた際に実行される。
同図3に示されるように、この処理では、はじめに、携帯機20の認証が成立したか否かが判断される(ステップS10)。そして、携帯機20の認証が成立した旨が判断された場合には(ステップS10:YES)、上記スマート用リクエスト信号Ssrの送信周期が上記基準周期T11に設定される(ステップS11)。続く、ステップS12の処理として、上記RFID用リクエスト信号Srrの送信周期を上記長い周期T22に設定する旨の指令が上記車内LAN18を介してRFID制御装置12eに通知されて、スマート制御装置11gはこの一連の処理を終了する。
一方、ステップS10の処理を通じて、携帯機20の認証が成立していない旨が判断された場合には(ステップS10:NO)、送信周期の設定処理が行われることなく、スマート制御装置11gはこの一連の処理を終了する。
次に、図4を参照して、RFID制御装置12eを通じて実行される、RFID用リクエスト信号Srrの送信周期設定処理について具体的に説明する。なおこの処理は、RFID用リクエスト信号Srrの送信に基づいて携帯機21の認証が行われた際に実行される。
同図4に示されるように、この処理では、はじめに、携帯機21の認証が成立したか否かが判断される(ステップS20)。そして、携帯機21の認証が成立した旨が判断された場合には(ステップS20:YES)、RFID用リクエスト信号Srrの送信周期が上記基準周期T21に設定される(ステップS21)。続く、ステップS22の処理として、スマート用リクエスト信号Ssrの送信周期を上記長い周期T12に設定する旨の指令が上記車内LAN18を介してスマート制御装置11gに通知されて、RFID制御装置12eはこの一連の処理を終了する。
一方、ステップS20の処理を通じて、携帯機20の認証が成立していない旨が判断された場合には(ステップS20:NO)、送信周期の設定処理が行われることなく、RFID制御装置12eはこの一連の処理を終了する。
次に、図5及び図6を参照して、これらの送信周期設定処理に基づき各送信機11a,11c、及び各リーダライタ12a,12cの送信周期が設定される様子について説明する。
例えばいま、図5(a),(c)に示されるように、車外送信機11aから基準周期T11をもって間欠的にスマート用リクエスト信号Ssrが送信されるとともに、車外リーダライタ12aから基準周期T21をもって間欠的にRFID用リクエスト信号Srrが送信されているとする。このとき、携帯機21を所持したユーザが車両に乗車しようとして時刻t1の時点で携帯機21が上記通信エリアB1に進入したとすると、それ以降の時刻t2の時点で車外リーダライタ12aから送信されるRFID用リクエスト信号Srrが携帯機21によって受信される。これにより、携帯機21とRFID通信システム12との間で無線通信が行われて、同無線通信を通じて携帯機21の認証が成立すると車両ドアのアンロックが実行される。また、この携帯機21の認証の成立に伴って、スマート用リクエスト信号Ssrを送信する周期が上記長い周期T12に設定される。なお、RFID用リクエスト信号Srrを送信する周期は基準周期T21のまま維持される。このため、時刻t3でユーザが車両ドアを開閉操作して車内に進入したとすると、図5(b)に示されるように、車内送信機11cから上記長い周期T12をもって間欠的にスマート用リクエスト信号Ssrが送信されるようになるため、スマート用リクエスト信号Ssrの送信頻度が低下する。したがって、このスマート用リクエスト信号Ssrの送信頻度の低下の分だけ、車載装置10の消費電力を低減することができるようになる。また、図5(d)に示されるように、車内リーダライタ12cのRFID用リクエスト信号Srrの送信周期は基準周期T21のまま維持されるため、RFID通信システム12の応答性が低下することはない。したがって、ユーザはRFID通信システム12を通じて携帯機21の認証、並びに上記車載エンジン15の始動をスムーズに行うことができるため、車両制御システムとしての応答性を確保、維持することができるようになる。
その後、ユーザが車両から一旦降車して、時刻t4で前回と同様に携帯機21を所持して車両に乗車しようとしたとする。この場合には、図5(c)に示されるように、車外リーダライタ12aからRFID用リクエスト信号Srrが基準周期T21で間欠的に送信されているため、ユーザはRFID通信システム12を通じて携帯機21の認証、並びに車両ドアのアンロックをスムーズに行うことができる。また図5(a)に示されるように、車内送信機11cのスマート用リクエスト信号Ssrの送信周期は上記長い周期T12に設定されているため、同様に車載装置10の消費電力を低減することができるようになる。
一方、図6(a),(c)に示されるように、例えばいま、車外送信機11aから上記長い周期T12をもって間欠的にスマート用リクエスト信号Ssrが送信されるとともに、車外リーダライタ12aから基準周期T21をもって間欠的にRFID用リクエスト信号Srrが送信されているとする。このとき、時刻t10の時点で携帯機20を所持したユーザが車両に乗車しようとして上記通信エリアA1に進入したとすると、それ以降の時刻t11の時点で車外送信機11aから送信されるスマート用リクエスト信号Ssrが携帯機20によって受信される。これにより、携帯機20とスマート通信システム11との間で無線通信が行われて、同無線通信を通じて携帯機20の認証が成立すると車両ドアのアンロックが実行される。また、この携帯機20の認証の成立に伴って、スマート用リクエスト信号Ssrの送信周期が上記基準周期T11に変更されるとともに、RFID用リクエスト信号Srrの送信周期が上記長い周期T22に変更される。このため、時刻t12でユーザが車両ドアを開閉操作して車内に進入したとすると、図6(b)に示されるように、ユーザが所持する携帯機20の通信形式に対応した車内送信機11cから基準周期T11をもって間欠的にスマート用リクエスト信号Ssrが送信されるようになる。したがって、ユーザは、携帯機20の認証を応答性良く行うことができるため、より実情に即したかたちで、車両制御システムとしての応答性を確保することができるようになる。
以上説明したように、本実施形態にかかる車両制御システムによれば、以下のような効果が得られるようになる。
(1)携帯機20、あるいは携帯機21の認証が成立した際に、スマート通信システム11及びRFID通信システム12の2つの通信システムのうち、携帯機の認証を行っていない通信システムのリクエスト信号の送信周期を、予め設定された基準周期T11,T21よりも長い周期T12,T22にそれぞれ設定するようにした。これにより、車両制御システムとしての応答性を確保、維持しつつ、車載装置の消費電力を低減することができるようになる。
(2)車外送信機11a、あるいは車外リーダライタ12aから各リクエスト信号Ssr,Srrを送信している際に携帯機20,21の認証が成立したとき、携帯機20,21の認証を行った通信システムから車内にリクエスト信号を送信する周期を、予め設定された基準周期T11,T21に設定するようにした。また、携帯機20,21の認証を行っていない通信システムから車内にリクエスト信号を送信する周期を、長い周期T12,T22にそれぞれ設定するようにした。これにより、ユーザが乗車しようとして車内に進入したときに携帯機20,21の認証を応答性良く行うことができるため、より実情に即したかたちで車両制御システムとしての応答性を確保することができるようになる。
(3)各リクエスト信号Ssr,Srrの送信周期を、予め設定された基準周期T11,T21よりも長い周期T12,T22に設定することで、各リクエスト信号Ssr,Srrの送信頻度を低下させるようにした。これにより、車載装置10の消費電流を低減しつつも、各通信システム11,12と携帯機20,21との間で無線通信を行うことは可能であるため、車両制御システムとしての信頼性を的確に維持することができるようになる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明にかかる車両制御システムの第2の実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。なお、この第2の実施形態にかかる車両制御システムも、その基本構成は、先の図1及び図2に例示した車両制御システムと同様であり、以下、第1の実施形態にかかる車両制御システムとの相違点を中心に説明する。
本実施形態では、スマート通信システム11及びRFID通信システム12において携帯機20,21の認証が成立した回数を例えば1週間単位や、1ヶ月単位などでカウントすることで、各通信システム11,12の携帯機の認証頻度を取得する。そして、この認証頻度に基づいて、携帯機20,21の認証頻度の低い通信システムの送信周期を、予め設定された基準周期T11,T21よりも長い周期T12,T22にそれぞれ設定するようにしている。
図7は、上記スマート制御装置11gを通じて実行される、認証頻度取得処理の処理手順をフローチャートとして示したものである。なお、この処理は、携帯機20の認証が行われた際に実行される。また、スマート認証回数N1の値は、1週間単位、あるいは1ヶ月単位などで定期的に初期化される。
図7に示されるように、この処理では、はじめに、携帯機20の認証が成立したか否かが判断されて(ステップS30)、携帯機20の認証が成立した旨が判断されると(ステップS30:YES)、スマート認証回数N1の値がインクリメントされて(ステップS31)、スマート制御装置11gはこの一連の処理を終了する。なお、このスマート認証回数N1の値は、スマート制御装置11gが内蔵するメモリに記憶されている。
一方、RFID制御装置12eでも、同様の処理が行われて、RFID通信システム12を通じて携帯機21の認証が成立した旨が判断された回数が、RFID認証回数N2として同制御装置12eが内蔵するメモリに記憶される。なお、このRFID認証回数N2の値は、上記スマート認証回数N1と同様の頻度で初期化される。
そして、車両制御装置13は、これらスマート認証回数N1及びRFID認証回数N2に基づいて、各リクエスト信号Ssr,Srrの送信周期を設定する処理を実行する。
図8は、車両制御装置13を通じて実行される、各リクエスト信号Ssr,Srrの送信周期設定処理についてその処理手順をフローチャートとして示したものである。なお、この処理は、例えば車外送信機11a及び車外リーダライタ12aからの各リクエスト信号Ssr,Srrの送信を開始する際などに実行される。
同図8に示されるように、この処理では、はじめに、上記車内LAN18を介してスマート制御装置11gからスマート認証回数N1が、また、RFID制御装置12eからRFID認証回数N2が取得されるとともに(ステップS40)、スマート認証回数N1の値の方がRFID認証回数N2の値よりも大きいか否かが判断される(ステップS41)。そして、スマート認証回数N1の値の方がRFID認証回数N2の値よりも大きい場合には(ステップS41:YES)、スマート用リクエスト信号Ssrの送信周期を上記基準周期T11に設定する旨の指令が車内LAN18を介してスマート制御装置11gに通知される(ステップS42)。また、続くステップS43の処理として、RFID用リクエスト信号Srrの送信周期を上記長い周期T22に設定する旨の指令が車内LAN18を介してRFID制御装置12eに通知されて、車両制御装置13はこの一連の処理を終了する。
一方、ステップS41の処理において、スマート認証回数N1の値の方がRFID認証回数N2以下である旨が判断された場合には(ステップS41:NO)、スマート用リクエスト信号Ssrの送信周期を上記長い周期T12に設定する旨の指令が上記車内LAN18を介してスマート制御装置11gに通知される(ステップS44)。また、続くステップS45の処理として、RFID用リクエスト信号Srrの送信周期を上記基準周期T21に設定する旨の指令が車内LAN18を介してRFID制御装置12eに通知されて、車両制御装置13はこの一連の処理を終了する。
車両制御システムとしてのこうした構成によっても、携帯機の認証頻度の低い通信システムからリクエスト信号が送信される周期を長く設定した分だけ、車載装置10の消費電力を低減することができるようになる。また、携帯機の認証頻度の低い通信システムは、ユーザが車両を利用する際に使用され難いと判断することができるため、このように認証頻度の低い通信システムからリクエスト信号が送信される周期を長く設定したとしても、車両制御システムとしての応答性を確保することは可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、先の第1の実施形態による上記(3)の効果に加え、上記(1)の効果に代わる効果として以下の効果が得られるようになる。
(4)スマート通信システム11及びRFID通信システム12の2つの通信システムの各々について携帯機20,21の認証頻度を取得し、この認証頻度に基づいて、認証頻度の低い通信システムのリクエスト信号の送信周期を、予め設定された基準周期T11,T21よりも長い周期T12,T22にそれぞれ設定するようにした。これにより、車両制御システムとしての応答性を確保、維持しつつ、車載装置の消費電力を低減することができるようになる。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記第1及び第2の実施形態では、携帯機20、あるいは携帯機21の認証が成立した際に、スマート通信システム11及びRFID通信システム12の2つの通信システムのうち、携帯機の認証を行っていない通信システムのリクエスト信号の送信周期を、予め設定された基準周期T11,T21よりも長い周期T12,T22に設定するようにした。これに加え、さらに次のような方法を採用してもよい。まず、このような車両制御システムにあっては、上記ドアカーテシスイッチ17を通じて車両ドアの開閉操作が検出されたときに、車内送信機11c及び車内リーダライタ12cから各リクエスト信号Ssr,Srrを予め設定された時間だけ継続して送信するようにしているものがある。このようなシステムでは、予め設定された車内送信継続時間よりも短い送信継続時間を設けた上で、携帯機20、あるいは携帯機21の認証が成立した際に、携帯機の認証を行っていない通信システムの車内送信継続期間を短い送信継続時間に設定するようにしてもよい。このような構成によれば、さらに車両の消費電力を低減することができるようになる。なお、上記第1及び第2の実施形態で採用した各リクエスト信号Ssr,Srrの送信周期を長くするといった方法に代えて、このリクエスト信号の送信継続時間を短くするといった方法を採用してもよい。
・また、上記第1及び第2の実施形態で採用した各リクエスト信号Ssr,Srrの送信周期を長くするといった方法に代えて、例えば携帯機20、あるいは携帯機21の認証が行われた際に、携帯機の認証を行っていない通信システムからの車内へのリクエスト信号の送信、あるいは車外へのリクエスト信号の送信を停止するようにしてもよい。また、例えば携帯機の認証を行っていない通信システムからの車内及び車外の双方へのリクエスト信号の送信を停止するようにしてもよい。このような構成によれば、携帯機の認証を行った通信システムからのみリクエスト信号が送信されるようになるため、車載装置の消費電力を効果的に低減することができるようになる。なお、このような構成を採用した車両制御システムにあっては、特定の通信システムからのリクエスト信号の送信を停止したときに、例えば車内に設けられた所定のボタンをユーザが操作することを条件に、同特定の通信システムからのリクエスト信号の送信を復帰させるといった構成を併せて搭載してもよい。要は、携帯機の認証が成立した際に、各通信システム11,12のうち、携帯機の認証を行っていない通信システムのリクエスト信号の送信頻度を、予め設定されている送信頻度よりも低く設定すればよい。
・上記実施形態では、車外送信機11aからスマート用リクエスト信号Ssrを送信する周期と、車内送信機11cからスマート用リクエスト信号Ssrを送信する周期とを、周期T11,T12のいずれかに設定するようにしたが、これに代えて、例えば車内送信機11cの送信周期を上記周期T11,T12とは別の長短の設けられた周期に設定するようにしてもよい。なお、車外リーダライタ12a及び車内リーダライタ12cについても同様である。
・上記実施形態では、車外送信手段である車外送信機11a及び車外リーダライタ12aのそれぞれのアンテナ11b,12bをドアノブ19の内部に配置するようにしたが、例えば車両ドアの内部に配置するようにしてもよい。また、車内送信手段である車内送信機11c及び車内リーダライタ12cのそれぞれのアンテナ11d,12d、並びに受信機11eの受信アンテナ11fの位置も適宜変更することが可能である。
・上記実施形態では、スマートエントリシステムで使用される携帯機20と、RFIDシステムで使用される携帯機21とが別体であったが、例えば携帯機20の機能を携帯機21に持たせることでこれらを一体にした携帯機を用いても良い。
・上記実施形態では、本発明にかかる車両制御システムを、携帯機20,21の認証を車外と車内で行う車両制御システムに適用するようにしたが、例えば携帯機20,21の認証を車外だけで行って車両ドアのアンロックのみを行う車両制御システムにも適用することは可能である。また、携帯機20,21の認証を車内だけで行うとともに、上記エンジンスイッチ16がユーザによってプッシュ操作されることを条件に、車載エンジン15を始動させる制御のみを行うシステムにも適用することは可能である。
・上記実施形態では、本発明にかかる車両制御システムを、スマートエントリシステム及びRFIDシステムの2つの通信システムが搭載された車両の車両制御システムに適用するようにした。これに代えて、例えば携帯機に内蔵されたトランスポンダと車載装置に搭載されたイモビライザとの間で無線通信を行うことにより車両ドアのアンロックを実行するトランスポンダシステム、及び上述したスマートシステムの双方が搭載された車両制御システムに適用してもよい。また、スマートエントリシステム、RFIDシステム、及びトランスポンダシステムの3つの通信システムシステムが搭載された車両制御システムに適用してもよい。
A1,A2,B1,B2…通信エリア、Srq…RFID用応答信号、Srr…RFID用リクエスト信号、Ssq…スマート用応答信号、Ssr…スマート用リクエスト信号、10…車載装置、11…スマート通信システム、11a…車外送信機、11b…車外送信アンテナ、11c…車内送信機、11d…車内送信アンテナ、11e…受信機、11f…受信アンテナ、11g…スマート制御装置、12…RFID通信システム、12a…車外リーダライタ、12b…車外RFIDアンテナ、12c…車内リーダライタ、12d…車内RFIDアンテナ、12e…RFID制御装置、13…車両制御装置、14…ドアロックアクチュエータ、15…車載エンジン、16…エンジンスイッチ、17…ドアカーテシスイッチ、18…車内LAN、19…ドアノブ、20,21…携帯機、21a…RFタグ。

Claims (6)

  1. 車両に設けられる複数の通信システムから互いに異なった通信形式でリクエスト信号をそれぞれ送信する車載装置と、前記リクエスト信号を受信したときに前記車載装置に対して前記互いに異なった通信形式で応答信号を送信する携帯機とを有し、前記複数の通信システムから前記リクエスト信号を予め設定されている送信頻度で間欠的にそれぞれ送信するとともに、前記携帯機から送信される前記応答信号をその通信形式に対応した前記通信システムで受信したときに、同通信システムが前記応答信号に基づいて前記携帯機の認証を行い、該携帯機の認証が成立することを条件として車両制御にかかる各種処理を実行する車両制御システムであって、
    前記車載装置は、前記携帯機の認証が成立した際に、前記複数の通信システムのうち、前記携帯機の認証を行っていない通信システムの前記リクエスト信号の送信頻度を、前記予め設定されている送信頻度よりも低く設定する
    ことを特徴とする車両制御システム。
  2. 前記複数の通信システムの各々は、前記互いに異なった通信形式で前記リクエスト信号を車外に設定された通信エリアに送信する車外送信手段と、同じく前記互いに異なった通信形式で前記リクエスト信号を車内に設定された通信エリアに送信する車内送信手段とをそれぞれ有するものであって、前記車載装置は、前記車外送信手段から前記リクエスト信号を間欠的に送信しているときに前記携帯機の認証が成立した際に、前記車内送信手段のうち、前記携帯機の認証を行った通信システムが有する車内送信手段の前記リクエスト信号の送信頻度を、前記予め設定されている送信頻度に設定するとともに、前記携帯機の認証を行っていない通信システムが有する車内送信手段の前記リクエスト信号の送信頻度を、前記予め設定されている送信頻度よりも低く設定する
    請求項1に記載の車両制御システム。
  3. 前記車載装置は、前記複数の通信システムの各々について前記携帯機の認証が成立した頻度を示す認証頻度を取得し、該認証頻度に基づいて、前記認証頻度の低い通信システムの前記リクエスト信号の送信頻度を、前記予め設定されている送信頻度よりも低く設定する
    請求項1又は2に記載の車両制御システム。
  4. 前記リクエスト信号の送信頻度を前記予め設定されている送信頻度よりも低く設定する処理が、前記リクエスト信号を間欠的に送信する周期を予め設定されている周期よりも長く設定する処理として行われる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両制御システム。
  5. 前記車載装置は、ユーザによる所定の車両操作が検出されたときに前記通信システムから前記リクエスト信号を予め設定された期間だけ継続して間欠的に送信するものであって、前記リクエスト信号の送信頻度を前記予め設定されている送信頻度よりも低く設定する処理が、前記リクエスト信号の間欠的な送信を継続する期間を前記予め設定されている期間よりも短くする処理として行われる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両制御システム。
  6. 前記リクエスト信号の送信頻度を前記予め設定されている送信頻度よりも低く設定する処理が、前記携帯機の認証を行っていない通信システムからの前記リクエスト信号の送信を停止する処理として行われる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両制御システム。
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