JP2009046837A - ドアロック制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信系統どうしの干渉を防止してドアロック制御を正確に行う。
【解決手段】ID送信要求信号を車外に送信して第1の携帯端末10からID信号を受信する第1の通信手段43,45、ID送信要求信号を車外に送信して第2の携帯端末20からID信号を受信する第2の通信手段53、ID送信要求信号を車内へ送信して第1の携帯端末10からID信号を受信する第3の通信手段44,45、および、ID送信要求信号を車内へ送信して第2の携帯端末20からID信号を受信する第4の通信手段54の動作を制御し、第1から第4の通信手段43〜45,53,54により受信したIDと予め登録したIDとの照合結果に基づいて車両のドアロック装置70を駆動制御する場合に、第2の通信手段53と第3の通信手段44,45とを組み合わせるとともに、第1の通信手段43,45と第4の通信手段54とを組み合わせ、一度にいずれか一方の組み合わせのみを動作させる。
【選択図】図1

Description

本発明はドアロック制御装置と制御方法に関する。
車両に設けたアンテナで電子キーと無線通信を行い、電子キーから受信したIDを登録IDと照合して車両ドアのロックまたはアンロックを行う車両用電子キー装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、車両に設けたアンテナで携帯電話機に内蔵した無線IDタグと無線通信を行い、無線IDタグから受信したIDを登録IDと照合して車両ドアのロックまたはアンロックを行うキーレスエントリーシステムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2001−349117号公報、 特開2006−060683号公報
ところで、ユーザーの利便性を向上させるために、特許文献1に記載された電子キーによるドアロック機構と、特許文献2に記載された無線IDタグによるドアロック機構とを同一の車両に搭載することが考えられる。
しかしながら、上記2つの通信系統を同一車両に搭載すると、電子キーと通信する電波と無線IDタグと通信する電波とが干渉して通信障害が発生するおそれがある。
ID送信要求信号を車外に送信して第1の携帯端末からID信号を受信する第1の通信手段、ID送信要求信号を車外に送信して第2の携帯端末からID信号を受信する第2の通信手段、ID送信要求信号を車内へ送信して第1の携帯端末からID信号を受信する第3の通信手段、および、ID送信要求信号を車内へ送信して第2の携帯端末からID信号を受信する第4の通信手段の動作を制御し、第1から第4の通信手段により受信したIDと予め登録したIDとの照合結果に基づいて車両のドアロック装置を駆動制御する場合に、第2の通信手段と第3の通信手段とを組み合わせるとともに、第1の通信手段と第4の通信手段とを組み合わせ、一度にいずれか一方の組み合わせのみを動作させる。
本発明によれば、2つの通信系統によりIDを確認して車両のドアロック制御を行う場合に、通信系統どうしの干渉を防止してドアロック制御を正確に行うことができる。
車両に設けたアンテナで電子キーと無線通信を行う電子キー装置と、車両に設けたアンテナで携帯電話機に内蔵した非接触通信ICタグと無線通信を行う非接触通信装置とを、同一の車両に搭載した一実施の形態を説明する。
図1は一実施の形態の構成を示し、図2は一実施の形態の主要機器の車載配置を示す。一実施の形態のドアロック制御装置1は、電子キー装置の携帯器としての電子キー10と、非接触通信装置の携帯器としての非接触通信機20と、電子キー10および非接触通信機20との通信により車両ドアのロックまたはアンロックを制御する車載器30とから構成される。
電子キー10は、CPU11、メモリ12、バッテリー13,アンテナ14などを内蔵し、携帯可能な小型に形成されている。メモリ12には車両の運行を許可された乗員のID(IDentification)が記憶されており、CPU11はアンテナ14を介して車載器30と通信を行い、車載器30からのID送信要求に応じてメモリ12からIDを読み出して送信する。電子キー10から車載器30へ送信される信号の周波数は、例えば300MHzとする。
非接触通信機20はメモリ21、コンデンサー22、アンテナ23を内蔵する非接触通信ICタグであり、この一実施の形態では携帯電話機(不図示)に内蔵した例を示す。メモリ21には車両の運行を許可された乗員のIDが記憶されている。この非接触通信ICタグは非接触電力伝送技術を利用するものであり、車載器30から送信される信号電波をアンテナ23の電磁誘導により受信してコンデンサー22に電力を蓄え、この蓄電力を用いてメモリ21に記憶されているIDを車載器30へ送信する。非接触通信機20から車載器30へ送信される信号の周波数は、例えば13.56MHzとする。なお、上述した非接触通信ICタグは、RFID(Radio Frequency IDentification)タグとも呼ばれ、ISO(国際標準化機構)/IEC(国際電気委員会)14443にて規格化されている。
車載器30は、図2に示すように車両2の車室内インストルメントパネルに設置され、電子キー10および非接触通信機20との通信により車両ドアのロックまたはアンロックを制御する。車載器30は電子キー装置40〜45、非接触通信装置50〜54、および車両2のドアをロックまたはアンロックする施解錠コントローラー31〜33を備えている。
電子キー装置40〜45は、車両2に設置したアンテナ43〜45により電子キー10と無線通信(以下、“電子キー通信”と呼ぶ)を行う。電子キー車外送信アンテナ43は運転席ドア3のドアハンドル付近に設置され、ID送信要求などの信号電波を車外に向けて放射する。このアンテナ43から送信される信号電波の周波数は、例えば125kHzである。
図3は、車載器30の各アンテナ43〜45、53、54と電子キー10および非接触通信機20との通信可能な範囲を示す。電子キー車外送信アンテナ43は運転席ドアハンドル付近に設置されており、運転席ドアハンドルを中心とする範囲4において電子キー10と通信が可能である。
電子キー車内送信アンテナ44は車室内ルーフの中央付近に設置され、ID送信要求などの信号電波を車内に向けて放射する。このアンテナ44から送信される信号電波の周波数は、例えば125kHzである。電子キー車内送信アンテナ44と電子キー10との通信可能な範囲は、図3に示すように車室内のほぼ全域の範囲5である。
なお、電子キー車外送信アンテナ43の通信可能範囲4は車室内の一部の領域を含むため、その領域では電子キー車内送信アンテナ44の通信可能範囲5とオーバーラップしており、2つのアンテナ43、44のどちらでも電子キー10と通信が可能である。換言すれば、電子キー10がこの重複領域にあった場合には、2つのアンテナ43、44と電子キー10との通信可否に基づいて電子キー10の位置を特定できない。
電子キー受信アンテナ45は車室内のリヤーパーセル付近に設けられ、電子キー10から送信されるIDなどの信号電波を受信する。上述したように電子キー10はバッテリー13を内蔵しており、電子キー10を所持する乗員が車両ドア3の周辺や車室内にいた場合に、電子キー10から送信されるIDなどの信号電波を電子キー受信アンテナ45で受信することができる。
電子キーコントローラー40はCPU41やメモリ42などを備え、電子キー車外送信アンテナ43、電子キー車内送信アンテナ44および電子キー受信アンテナ45により電子キー10と“電子キー通信”を行い、電子キー10へID送信要求を送信して電子キー10からIDを受信する。受信したIDは後述する施解錠コントローラー31へ転送する。
非接触通信装置50〜54は、車両2に設置したアンテナ53、54により携帯電話機に内蔵した非接触通信機20と無線通信(以下、“非接触通信”と呼ぶ)を行う。非接触通信車外アンテナ53は運転席ドア3のドアハンドル付近に設置され、ID送信要求などの信号電波を車外に向けて放射する。非接触通信車外アンテナ53は運転席ドアハンドル付近に設置されており、図3に示すように運転席ドアハンドルを中心とする範囲4において非接触通信機20と通信が可能である。なお、厳密には、電子キー車外送信アンテナ43の通信範囲と非接触通信車外アンテナ53の通信範囲とは異なる。
非接触通信車内アンテナ54は車室内運転席付近のインストルメントパネルに設置されており、ID送信要求などの信号電波を運転席に着座する乗員に向けて放射し、運転者が所持する非接触通信機20と無線通信を行う。非接触通信車内アンテナ54の通信範囲は、図3に示すように運転席周辺の範囲6である。なお、非接触通信車外アンテナ53の通信範囲4と、非接触通信車内アンテナ54の通信範囲6とはオーバーラップしておらず、2つのアンテナ53、54と非接触通信機20との通信可否に基づいて非接触通信機20の位置を特定することができる。
非接触通信車外アンテナ53と非接触通信車内アンテナ54から送信される信号電波の周波数は、例えば13.56MHzである。
施解錠コントローラー31はCPU32、メモリ33などを備え、電子キー装置40〜45および非接触通信装置50〜54により受信したIDと予めメモリ33に記憶されている登録IDとを照合し、照合結果に基づいてドアロックアクチュエーター70を制御し、車両ドアのロックまたはアンロックを行う。施解錠コントローラー31は、“電子キー通信”および“非接触通信”により電子キー10の車室内への置き忘れを検出した場合にはブザー71を吹鳴して警報を発する。
リクエストスイッチ60はドアロック制御を開始させるためのスイッチであり、運転席ドア3のドアハンドル付近に設置される。リクエストスイッチ60は施解錠コントローラー31に接続されており、リクエストスイッチ60が操作されると、施解錠コントローラー31は後述するドアロック制御プログラムを実行する。なお、電子キーコントローラー40、非接触通信コントローラー50および施解錠コントローラー31は、相互に通信を行って各種情報の授受を行う。
この一実施の形態では、“電子キー通信”の電波と“非接触通信”の電波とが干渉して通信障害が発生するのを防止するために、基本的に“電子キー通信”と“非接触通信”とを同時に実行しない。しかしながら、“車外の電子キー通信”、“車内の電子キー通信”、“車外の非接触通信”および“車内の非接触通信”の4つの通信モードをそれぞれ別個に実行すると、すべての通信モードを終了するまでに時間がかかるため、“車外の非接触通信”と“車内の電子キー通信”とを組み合わせて第1組とし、“車外の電子キー通信”と“車内の非接触通信”とを組み合わせて第2組とする。そして、一度にいずれか一方の組み合わせのみを動作させ、まず第1組の通信を実行し、次に第1組の通信結果に応じて第2組の通信を実行するか否かを決定する。これにより、2つの通信系統によりIDを確認して車両のドアロック制御を行う場合に、通信系統どうしの干渉を防止してドアロック制御を正確に行うことができる。
図4は、施解錠コントローラー30で実行されるドアロック制御プログラムを示すフローチャートである。このフローチャートにより一実施の形態の動作を説明する。ステップ1でリクエストスイッチ60がオンすると、施解錠コントローラー31はステップ2以降のドアロック制御処理を開始する。
ステップ2において、第1組の通信、すなわち“車外の非接触通信”と“車内の電子キー通信”を実行する。すなわち、非接触通信車外アンテナ53から車外へID送信要求を送信するとともに、電子キー車内送信アンテナ44から車内へID送信要求を送信する。ステップ3では、“車外の非接触通信”でIDを受信したか否か、つまり、非接触通信車外アンテナ53で非接触通信機20からのIDを受信したか否かを確認する。
“車外の非接触通信”でIDを受信した場合はステップ4へ進み、受信IDを登録IDと照合する。両者が一致している場合はステップ5へ進み、ドアロックアクチュエーター70を制御して車両ドアをロックする。
第1組の通信、すなわち“車外の非接触通信”と“車内の電子キー通信”を行ったときに、“車外の非接触通信”でIDを受信し、その受信IDが登録IDである場合には、非接触通信機20を内蔵した携帯電話機を所持する乗員が車外にいると判断でき、車両のドアをロックする。この場合、電子キー10が車室内に置き忘れられていたとしても、非接触通信機20を所持する乗員が車外にいるので、非接触通信機20により車両ドアをアンロックすることができ、いわゆる“キー封じ込め”は発生しない。
また、“車外の非接触通信”と“車内の電子キー通信”の第1組の通信を行ったときに、“車外の非接触通信”で登録IDを受信した場合には、車両ドアをロックした後、このドアロック制御プログラムの実行を終了する。
上述したように、この場合は電子キー10の車室内への封じ込めは発生しないので、“車外の非接触通信”と“車内の電子キー通信”の第1組の通信の後で、“車外の電子キー通信”と“車内の非接触通信”の第2組の通信を実行する必要はない。このように、第1組の通信の結果に応じて第2組の通信をキャンセルすることによって、第2組の通信に要する車載バッテリー(不図示)の無駄な電力消費を節約することができる。
一方、ステップ5で“車外の非接触通信”で受信したIDが登録IDと一致しない場合はステップ6へ進み、車両ドアのロックを禁止し、続くステップ7でブザー71を吹鳴して警報を行う。
“車外の非接触通信”と“車内の電子キー通信”の第1組の通信を行ったときに、“車外の非接触通信”で受信したIDが登録IDでない場合には、車両2の運行を許可された登録ID以外のIDを保持する非接触通信機20が車外に存在すると考えられ、この非接触通信機20では車両ドアのアンロックができないから、ドアロックを禁止することによって電子キー10の車室内への封じ込めを防止することができる。
“車外の非接触通信”と“車内の電子キー通信”の第1組の通信の結果、ステップ3で“車外の非接触通信”によりIDを受信しなかった場合はステップ8へ進み、“車内の電子キー通信”でIDを受信したか否かを確認する。電子キー車内送信アンテナ44から電子キー10へのID送信要求に対し、電子キー10から送信されたIDを電子キー受信アンテナ45で受信した場合にはステップ9へ進み、“車内の電子キー通信”による受信IDを登録IDと照合する。
ステップ9で受信IDが登録IDと一致しないと判定された場合はステップ10へ進み、車両ドアのロックを禁止し、続くステップ11でブザー71を吹鳴して警報を行う。
第1組の通信において、“車外の非接触通信”でIDを受信せず、“車内の電子キー通信”でIDを受信したが登録IDと一致しなかった場合には、車外に非接触通信機20がなく、かつ車内にも登録IDを保持する電子キー10がないので、ドアロックを行うとアンロックすることができなくなるおそれがあり、警告を行って処理を終了する。この場合は、改めてリクエストスイッチ60の操作を待つことになる。
一方、ステップ9で“車内の電子キー通信”による受信IDが登録IDと一致すると判定された場合、つまり、第1組の通信において“車内の電子キー通信”により登録IDを受信した場合には図5のステップ21へ進み、第2組の通信、すなわち“車外の電子キー通信”と“車内の非接触通信”を実行する。
上述したように、“電子キー通信”における車外と車内の通信範囲は互いに一部がオーバーラップしているので、第1組の通信において“車内の電子キー通信”により登録IDを受信したとしても、電子キー10が車内にあるとは断定できない。したがって、さらに第2組の通信を行って電子キー10と非接触通信機20の存在位置を確認する必要がある。
ステップ22において、第2組の通信で“車内の非接触通信”によりIDを受信したか否かを確認し、IDを受信した場合はステップ23へ進み、車両ドアのロックを禁止する。続くステップ24ではブザー71を吹鳴して警報する。
この場合について整理すると、第1組の通信により車外には非接触通信機20が検知されず、車内に電子キー10が検知された後、第2組の通信により車内に非接触通信機20が検知されたのであるから、電子キー10と非接触通信機20がともに車内に存在する可能性が高く、ドアロックを禁止してキー封じ込めを防止する。
ステップ22で“車内の非接触通信”によりIDを受信しなかった場合はステップ25へ進み、“車外の電子キー通信”でIDを受信したか否かを確認する。“車外の電子キー通信”でIDを受信しなかった場合は、結局、第1組と第2組の通信を通して“車内の電子キー通信”のみで登録IDを受信したことになり、電子キー10の位置を特定できず、かつ非接触通信機20の存在も検出できなかったので、ステップ23へ進んでドアロックを禁止し、続くステップ24でブザー71による警報を行う。
ステップ25で“車外の電子キー通信”でIDを受信した場合はステップ26へ進み、受信IDが登録IDと一致するか否かを確認する。受信IDが登録IDでない場合は、結局、第1組と第2組の通信を通して“車内の電子キー通信”のみで登録IDを受信したことになり、電子キー10の位置を特定できず、かつ非接触通信機20の存在も検出できなかったので、ステップ23へ進んでドアロックを禁止し、続くステップ24でブザー71による警報を行う。
ステップ26で“車外の電子キー通信”による受信IDが登録IDと一致した場合はステップ27へ進み、“車内の電子キー通信”によるIDと、“車外の電子キー通信”によるIDとが同一かどうかを確認する。
車内と車外の“電子キー通信”によるIDが同一である場合はステップ23へ進み、車両ドアのロックを禁止する。この場合、同一の電子キー10を車内と車外の両方で検知した可能性が高く、電子キー10の位置を特定することができず、かつまた車内と車外の両方で非接触通信機20も検知できていないので、車両ドアをロックすると電子キー10を車内に封じ込めるおそれがあり、ドアロックを禁止する。
一方、車内と車外の“電子キー通信”によるIDが異なる場合はステップ28へ進み、車両ドアをロックする。この場合、IDは異なっていても車内と車外の“電子キー通信”によりともに登録IDを受信したのであるから、2つの登録IDを有する電子キー10の一方が車内にあり、他方が車外にあることになり、ドアロックして一方の電子キー10を車内に封じ込めても他方の電子キー10でアンロックすることができ、キー封じ込めは発生しない。
一方、ステップ8で“車内の電子キー通信”による受信IDが登録IDと一致しないと判定された場合、つまり、第1組の通信では車内と車外の両方でIDを受信できなかった場合には図6のステップ31へ進み、第2組の通信、すなわち“車外の電子キー通信”と“車内の非接触通信”を実行する。
ステップ32において、第2組の通信で“車内の非接触通信”によりIDを受信したか否かを確認し、IDを受信した場合はステップ33へ進み、車両ドアのロックを禁止する。続くステップ34でブザー71を吹鳴して警報する。
この場合、第1組と第2組の通信を通して“車内の非接触通信”のみでIDを受信できたのであるから、非接触通信機20が車内にあり、車内に存在する非接触通信機20が登録IDを保持しているか否かに関係なく、いったんドアロックを行うと車外からアンロックできなくなるため、ドアロックを禁止する。
ステップ32で“車内の非接触通信”でIDを受信しなかった場合はステップ35へ進み、“車外の電子キー通信”でIDを受信したか否かを確認する。“車外の電子キー通信”でIDを受信しなかった場合は、結局、第1組と第2組の通信でいずれのIDも受信できなかったわけであるから、車内外に電子キー10と非接触通信機20の存在が確認されず、ステップ33へ進んでドアロックを禁止し、続くステップ34でブザー71による警報を行う。
ステップ35で“車外の電子キー通信”でIDを受信した場合はステップ36へ進み、受信IDが登録IDと一致するか否かを確認する。受信IDが登録IDでない場合は、結局、第1組と第2組の通信を通して登録IDを受信できなかったわけであるから、登録IDを保持する電子キー10と非接触通信機20が車内外に存在せず、したがって、ステップ33へ進んでドアロックを禁止し、続くステップ34でブザー71による警報を行う。
ステップ36で“車外の電子キー通信”による受信IDが登録IDと一致した場合はステップ37へ進み、車両ドアをロックする。第1組と第2組の通信を通して“車外の電子キー通信”のみでIDを受信し、かつ登録IDと一致した場合は、電子キー10が車外にあると判断し、ドアロックを許可する。
なお、電子キー10の形状はペンダント型、カード型、従来のイグニッションキー型など、種々の形状とすることができる。なお、電子キー10に従来のキープレートは設けなくてもよい。
上述した一実施の形態では非接触通信機(非接触通信ICタグ)を携帯電話機に内蔵した例を示したが、非接触通信機を装着する機器は携帯電話機に限定されず、各種カード、各種電子機器など、携帯可能なあらゆる物に装着することができる。また、上述した一実施の形態では非接触電力伝送技術を利用した非接触通信ICタグを例に上げて説明したが、このような構成の非接触通信ICタグに限定されず、例えばCPUやバッテリーなどを内蔵した非接触通信ICタグであってもよい。
上述した一実施の形態では、運転席ドアのドアハンドル付近にリクエストスイッチ60、電子キー車外送信アンテナ43、非接触通信車外アンテナ53を設置した例を示したが、さらに助手席ドアのドアハンドル付近にそれらを追加設置してもよい。この場合には、助手席ドア側のリクエストスイッチ60’の操作に呼応して、助手席ドアのドアハンドル付近に設置した電子キー車外送信アンテナ43’または非接触通信車外アンテナ53’により通信を行う。
以上説明したように、一実施の形態によれば、(1)2つの通信系統によりIDを確認して車両のドアロック制御を行う場合に、通信系統どうしの干渉を防止してドアロック制御を正確に行うことができる。(2)車載バッテリーの無駄な電力消費を節約することができる。(3)電子キーの車室内への封じ込めを防止することができる。
一実施の形態の構成を示す図 一実施の形態の主要機器の車載配置を示す図 車載器と電子キーおよび非接触通信機との通信範囲を示す図 一実施の形態のドアロック制御を示すフローチャート 図4に続く、一実施の形態のドアロック制御を示すフローチャート 図5に続く、一実施の形態のドアロック制御を示すフローチャート
符号の説明
10 電子キー(第1の携帯端末)
12 メモリ(記憶手段)
14 アンテナ(送受信手段)
20 非接触通信機(第2の携帯端末)
21 メモリ(記憶手段)
23 アンテナ(送受信手段)
31 施解錠コントローラー(駆動制御手段)
43 電子キー車外送信アンテナ(第1の通信手段)
44 電子キー車内送信アンテナ(第3の通信手段)
45 電子キー受信アンテナ(第1および第3の通信手段)
53 非接触通信車外アンテナ(第2の通信手段)
54 非接触通信車内アンテナ(第4の通信手段)
71 ブザー(報知手段)

Claims (14)

  1. ID送信要求信号を車外に送信して第1の携帯端末からID信号を受信する第1の通信手段と、
    ID送信要求信号を車外に送信して第2の携帯端末からID信号を受信する第2の通信手段と、
    ID送信要求信号を車内へ送信して前記第1の携帯端末からID信号を受信する第3の通信手段と、
    ID送信要求信号を車内へ送信して前記第2の携帯端末からID信号を受信する第4の通信手段と、
    前記第1から第4の通信手段の動作を制御し、前記第1から第4の通信手段により受信したIDと予め登録したIDとの照合結果に基づいて、車両のドアロック装置を駆動制御する駆動制御手段とを備えたドアロック制御装置であって、
    前記駆動制御手段は、前記第2の通信手段と前記第3の通信手段とを組み合わせるとともに、前記第1の通信手段と前記第4の通信手段とを組み合わせ、一度にいずれか一方の組み合わせのみを動作させることを特徴とするドアロック制御装置。
  2. 請求項1に記載のドアロック制御装置において、
    前記第1の通信手段による前記第1の携帯端末との通信範囲と、前記第3の通信手段による前記第1の携帯端末との通信範囲とは一部の領域において重複しており、
    前記駆動制御手段は、まず、前記第2の通信手段と前記第3の通信手段の組み合わせで動作させ、次に、前記第2の通信手段と前記第3の通信手段の動作結果に応じて、前記第1の通信手段と前記第4の通信手段の組み合わせによる動作を実行するか否かを決定することを特徴とするドアロック制御装置。
  3. 請求項2に記載のドアロック制御装置において、
    前記駆動制御手段は、前記第2の通信手段と前記第3の通信手段の組み合わせで動作させたときに、前記第2の通信手段により受信したIDが前記登録IDと一致した場合は、前記ドアロック装置により車両のドアをロックすることを特徴とするドアロック制御装置。
  4. 請求項3に記載のドアロック制御装置において、
    前記駆動制御手段は、前記第2の通信手段と前記第3の通信手段の組み合わせで動作させたときに、前記第2の通信手段により受信したIDが前記登録IDと一致した場合は、前記第1の通信手段と前記第4の通信手段の組み合わせによる動作を実行しないことを特徴とするドアロック制御装置。
  5. 請求項2に記載のドアロック制御装置において、
    前記駆動制御手段は、前記第2の通信手段と前記第3の通信手段の組み合わせで動作させたときに、前記第2の通信手段によりIDを受信せず、かつ、前記第3の通信手段により受信したIDが前記登録IDと一致しなかった場合は、前記ドアロック装置によるドアロックを禁止することを特徴とするドアロック制御装置。
  6. 請求項2に記載のドアロック制御装置において、
    前記駆動制御手段は、前記第2の通信手段と前記第3の通信手段の組み合わせで動作させたときに、前記第3の通信手段により受信したIDが第1の登録IDと一致し、次に、前記第1の通信手段と前記第4の通信手段の組み合わせで動作させたときに、前記第1の通信手段により受信したIDが前記第1の登録IDと異なる第2の登録IDと一致した場合には、前記ドアロック装置により車両のドアをロックすることを特徴とするドアロック制御装置。
  7. 請求項2に記載のドアロック制御装置において、
    前記駆動制御手段は、前記第2の通信手段と前記第3の通信手段の組み合わせで動作させたときに、前記第3の通信手段により受信したIDが第1の登録IDと一致し、次に、前記第1の通信手段と前記第4の通信手段の組み合わせで動作させたときに、前記第1の通信手段により受信したIDが前記第1の登録IDと一致した場合には、前記ドアロック装置によるドアロックを禁止することを特徴とするドアロック制御装置。
  8. 請求項2に記載のドアロック制御装置において、
    前記駆動制御手段は、前記第2の通信手段と前記第3の通信手段の組み合わせで動作させたときに、前記第2および第3の通信手段によりIDを受信せず、次に、前記第1の通信手段と前記第4の通信手段の組み合わせで動作させたときに、前記第4の通信手段によりIDを受信した場合は、前記ドアロック装置によるドアロックを禁止することを特徴とするドアロック制御装置。
  9. 請求項2に記載のドアロック制御装置において、
    前記駆動制御手段は、前記第2の通信手段と前記第3の通信手段の組み合わせで動作させたときに、前記第3の通信手段によりIDを受信せず、次に、前記第1の通信手段と前記第4の通信手段の組み合わせで動作させたときに、前記第1の通信手段により受信したIDが前記登録IDと一致した場合は、前記ドアロック装置により車両のドアをロックすることを特徴とするドアロック制御装置。
  10. 請求項5、7、8のいずれか1項に記載のドアロック制御装置において、
    前記駆動制御手段によりドアロックが禁止されたことを報知する報知手段を備えることを特徴とするドアロック制御装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のドアロック制御装置において、
    前記第1の携帯端末は、少なくともIDを記憶する記憶手段と、ID送信要求信号を受信してIDを送信する送受信手段とを有する電子キーであることを特徴とするドアロック制御装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のドアロック制御装置において、
    前記第2の携帯端末は、少なくともIDを記憶する記憶手段と、ID送信要求信号を受信してIDを送信する送受信手段とを有する非接触通信ICタグであることを特徴とするドアロック制御装置。
  13. 請求項12に記載のドアロック制御装置において、
    前記第2の携帯端末を携帯電話機に内蔵することを特徴とするドアロック制御装置。
  14. ID送信要求信号を車外に送信して第1の携帯端末からID信号を受信する第1の通信手段、ID送信要求信号を車外に送信して第2の携帯端末からID信号を受信する第2の通信手段、ID送信要求信号を車内へ送信して前記第1の携帯端末からID信号を受信する第3の通信手段、および、ID送信要求信号を車内へ送信して前記第2の携帯端末からID信号を受信する第4の通信手段の動作を制御し、前記第1から第4の通信手段により受信したIDと予め登録したIDとの照合結果に基づいて車両のドアロック装置を駆動制御するドアロック制御方法であって、
    前記第2の通信手段と前記第3の通信手段とを組み合わせるとともに、前記第1の通信手段と前記第4の通信手段とを組み合わせ、一度にいずれか一方の組み合わせのみを動作させることを特徴とするドアロック制御方法。
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