JP2008201515A - 帯状材料の供給装置 - Google Patents

帯状材料の供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008201515A
JP2008201515A JP2007037951A JP2007037951A JP2008201515A JP 2008201515 A JP2008201515 A JP 2008201515A JP 2007037951 A JP2007037951 A JP 2007037951A JP 2007037951 A JP2007037951 A JP 2007037951A JP 2008201515 A JP2008201515 A JP 2008201515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
winding
shaped material
winding roller
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007037951A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Suzuki
国彦 鈴木
Masahiro Horiguchi
雅博 堀口
Hiroshi Komeno
浩 米野
Toshio Tanaka
利夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2007037951A priority Critical patent/JP2008201515A/ja
Publication of JP2008201515A publication Critical patent/JP2008201515A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)
  • Unwinding Webs (AREA)
  • Winding Of Webs (AREA)

Abstract

【課題】帯状材料の供給を停止させることがなく、しかも複雑な制御を要することなく装置の省スペース化を図ることのできる帯状材料の供給装置を提供する。
【解決手段】材料ロールRは支持機構10に回転可能に支持され、巻掛ローラ20を回転させることにより、巻掛ローラ20に巻掛けられた帯状材料Bが成形装置100に供給されることから、巻掛ローラ20の回転によって帯状材料Bが引っ張られて材料ロールRが回転し、材料ロールRから帯状材料Bが引き出される。また、巻掛ローラ20の回転分だけ成形装置100側に帯状材料Bが送り出されるので、成形装置100の要求に応じて巻掛ローラ20の回転速度や回転時間を制御するだけで、成形装置100の要求に応じた量及び速度の供給を行うことができ、巻掛ローラ20を通過した後の帯状材料Bにストック機構101において大きな弛みを設ける必要がない。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車用空気入りタイヤの製造工程において、長尺状の帯状材料が長尺状の粘着防止フィルムとともに巻回されて成る材料ロールを支持し、材料ロールの帯状材料を任意の成形装置に供給する帯状材料の供給装置に関するものである。
一般に、この種の帯状材料の供給装置としては、長尺状の帯状材料が長尺状の粘着防止フィルムとともに巻回されて成る材料ロールを回転可能に支持する支持機構と、支持機構の材料ロールから引き出された帯状材料から粘着防止フィルムを剥離して巻取るフィルム巻取装置と、粘着防止フィルムが剥離された帯状材料を所定の次工程装置に案内する案内部材とを備え、フィルム巻取装置で粘着防止フィルムを引っ張る力を用いて帯状材料を次工程装置に供給するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、他の帯状材料の供給装置としては、前述と同様の支持機構と、支持機構によって支持された材料ロールを一定速度で回転させる駆動装置と、支持機構の材料ロールから引き出された帯状材料から粘着防止フィルムを剥離する剥離機構と、剥離機構によって剥離された粘着防止フィルムを巻取るフィルム巻取装置と、剥離機構によって粘着防止フィルムが剥離された帯状材料を所定の次工程装置に案内するガイドローラと、ガイドローラと次工程装置との間に帯状材料の弛み部分が所定量だけ設けられるように駆動装置を制御する制御手段とを備え、前記弛み部分が少なくなると、駆動装置によって材料ロールを一定速度で回転させ、前記弛み部分が常に所定量だけ設けられるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−338133号公報
ところで、前者の帯状材料の供給装置では、フィルム巻取装置で粘着防止フィルムを引っ張る力を用いて帯状材料の供給を行っており、粘着防止フィルムは薄く形成された樹脂製フィルムで大きな強度を有していないので、材料ロールの巻径が大きい場合にフィルムの破断が生じ、帯状材料の供給が停止して生産性の低下を招来するという問題点があった。
また、後者の帯状材料の供給装置では、材料ロールを一定速度で回転させ、材料ロールから次工程装置に帯状材料を供給するようになっているので、材料ロールの巻径に応じて材料ロールからガイドローラに送り出される帯状材料の速度が変化する。このため、ガイドローラと次工程装置との間に帯状材料の弛み部分を設け、この弛み部分の帯状材料が次工程装置に供給されるようになっている。一方、近年では次工程装置の処理速度が上がってきているので、次工程装置の要求に応じて帯状材料を円滑に供給するため、ガイドローラと次工程装置との間の帯状材料を大きく弛ませる必要があり、帯状材料を大きく弛ませる分だけ装置の設置スペースが大きくなるという問題点があった。
また、帯状材料を大きく弛ませないために、次工程装置の要求に応じて材料ロールの回転速度を制御し、材料ロールからガイドローラに送り出される帯状材料の速度を調整することが考えられるが、材料ロールの巻径に応じて材料ロールからガイドローラに送り出される帯状材料の速度が変化するので、材料ロールの回転制御が複雑になるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、帯状材料の供給を停止させることがなく、しかも複雑な制御を要することなく装置の省スペース化を図ることのできる帯状材料の供給装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、長尺状の帯状材料が長尺状の粘着防止フィルムとともに巻回されて成る材料ロールを支持し、材料ロールの帯状材料を任意の装置に供給する帯状材料の供給装置において、前記材料ロールを回転可能に支持する支持機構と、支持機構の材料ロールから引き出された帯状材料が巻掛けられる巻掛ローラと、巻掛ローラを回転させることにより巻掛ローラに巻掛けられた帯状材料を前記任意の装置に供給する第1駆動装置と、材料ロールと巻掛ローラとの間の帯状材料から粘着防止フィルムを剥離する剥離機構と、剥離機構によって剥離された粘着防止フィルムを巻取るための回転可能な巻取軸と、巻取軸を回転させるための第2駆動装置とを備えている。
これにより、材料ロールは支持機構に回転可能に支持されるとともに、支持機構の材料ロールから引き出された帯状材料は巻掛ローラに巻掛けられ、材料ロールと巻掛ローラとの間の帯状材料から粘着防止フィルムが剥離されるとともに、第1駆動装置によって巻掛ローラを回転させることにより巻掛ローラに巻掛けられた帯状材料が任意の装置に供給されることから、巻掛ローラの回転によって帯状材料が引っ張られて材料ロールが回転し、材料ロールから帯状材料が引き出される。また、巻掛ローラの回転分だけ任意の装置側に帯状材料が送り出される。
本発明によれば、巻掛ローラの回転によって帯状材料が引っ張られて材料ロールが回転し、材料ロールから帯状材料を引き出すことができるので、帯状材料が材料ロールを回転させるための強度を有する場合は、材料ロールから帯状材料を引き出す際に帯状材料が破断して帯状材料の供給を停止させることがない。また、巻掛ローラの回転分だけ任意の装置側に帯状材料を送り出すことができるので、任意の装置の要求に応じて巻掛ローラの回転速度や回転時間を制御するだけで、任意の装置の要求に応じた量及び速度の供給を行うことができ、巻掛ローラを通過した後の帯状材料に大きな弛みを設ける必要がない。従って、複雑な制御を要することなく装置の省スペース化を図ることができ、製造コストの低減を図る上で極めて有利である。
図1乃至図7は本発明の一実施形態を示すもので、図1は帯状材料の供給装置の側面図、図2は図1におけるA方向矢視図、図3は帯状材料の供給装置の平面図、図4は帯状材料の供給装置の要部正面断面図、図5は台車を所定位置に配置する前の帯状材料の供給装置の平面図、図6は帯状材料の供給装置のブロック図、図7は制御部の動作を示すフローチャートである。以下の文章中における方向の説明は図1乃至図3に示した方向に準ずる。また、左右方向は幅方向と一致するものとする。
この帯状材料の供給装置は、移動可能な台車1と、台車1上に設けられ、長尺状の帯状材料Bが長尺状の粘着防止フィルムFと重ね合わせられた状態で複数回に亘って巻回されて成る材料ロールRを回転可能に支持する支持機構10と、台車1上に設けられ、支持機構10の材料ロールRから引き出された帯状材料Bが巻掛けられる巻掛ローラ20と、台車1上に設けられ、支持機構10によって支持された材料ロールRと巻掛ローラ20との間の帯状材料Bから粘着防止フィルムFを剥離する剥離機構30と、台車1上に設けられ、剥離機構30によって剥離された粘着防止フィルムFを巻取るための回転可能な巻取軸40と、成形装置100側に設けられ、巻掛ローラ20を回転させることにより巻掛ローラ20に巻掛けられた帯状材料Bを成形装置100に供給するための第1駆動装置50と、成形装置100側に設けられ、巻取軸40を回転させるための第2駆動装置60と、成形装置100側に設けられ、支持機構10に支持された材料ロールRの回転を制動可能な制動装置70とを備えている。ここで、帯状材料Bにはその長手方向に延びる複数の補強コードが埋設されており、帯状材料Bは例えば数mmから数cmの厚さ寸法を有するとともに、数cmから数十cmの幅寸法を有する。成形装置100の例としてはタイヤ用ベルト部材を成形するものが挙げられ、帯状材料Bを所定の長さ寸法に切断するとともに、切断された帯状材料Bを互いに幅方向に貼り合わせることにより、タイヤ用ベルト部材を成形するようになっている。
台車1には複数の車輪1aが設けられ、各車輪1aによって台車1が移動するようになっている。
支持機構10は、台車1の上面に固定されているベアリング11と、ベアリング11によって回転可能に支持されている支軸12とを有する。また、支軸12の外周面には一対のフランジ部13aを有するケース13が取付けられ、ケース13の各フランジ部材13aの間に帯状材料Bが粘着防止フィルムFとともに巻付けられるようになっている。即ち、帯状材料Bが粘着防止フィルムFとともにリール13に巻付けられることにより材料ロールRが形成されている。また、支軸12の一端は台車1の幅方向外側(左側)に突出しており、支軸12の一端にはクラッチ板12aが設けられている(図3参照)。
巻掛ローラ20は支持機構10のケース13と径方向に対向するように配置され、巻掛ローラ20の中心軸21は台車1に回転可能に支持されている。中心軸21の一端は台車1の幅方向外側(左側)に突出しており、中心軸21の一端にはクラッチ板21aが設けられている。巻掛ローラ20の近傍には2つの補助ローラ22が設けられ、各補助ローラ22は巻掛ローラ20と径方向に対向するように配置され、台車1に回転可能に支持されている。各補助ローラ22のうち一方は巻掛ローラ20よりも後側に配置され、各補助ローラ22のうち他方は巻掛ローラ20よりも前側に配置されている。
剥離機構30は支持機構10のケース13と巻掛ローラ20との間に配置されている。また、剥離機構30は第1ローラ31、第2ローラ32及び第3ローラ33を有しており、各ローラ31〜33はケース13と径方向に対向するように配置されるとともに、台車1に回転可能に支持されている。第2ローラ32は第1ローラ31の下側に配置され、第3ローラ33は第1ローラ31よりもケース13から離れた位置に配置されている。また、第3ローラ33の下方には反転ローラ34が配置され、反転ローラ34は台車1に回転可能に支持されている。反転ローラ34の回転軸は各ローラ31〜33の回転軸と直交している。
巻取軸40はベアリング41によって台車1に回転可能に支持され、ベアリング41は台車1の上面に固定されている。また、巻取軸40の外周面には一対のフランジ部42aを有するケース42が取付けられ、ケース42の各フランジ部42aの間に粘着防止フィルムFが巻付けられるようになっている。巻取軸40の一端は台車1の幅方向外側(右側)に突出しており、巻取軸40の一端にはクラッチ板40aが設けられている。巻取軸40は支持機構10の支軸12と同軸状に配置され、巻取軸40の他端には支軸12が挿入されている。また、巻取軸40の内周面と支軸12の外周面とはベアリング40bによって互いに回転可能に連結されている。即ち、支持機構10に支持された材料ロールRと巻取軸40は別々に回転可能であり、支持機構10に支持された材料ロールRと巻取軸40とは軸方向に向かい合うように配置されている。巻取軸40のケース42と径方向に対向するように補助ローラ43が設けられ、補助ローラ43は台車1に回転可能に支持されている。また、補助ローラ43は剥離機構30の右側に配置されている。
第1駆動装置50は、成形装置100の近傍の所定位置に設置されたベース51と、ベース51に回転可能に支持された回転軸52と、回転軸52を回転させる周知の電動モータから成るモータ53とを有する。回転軸52の一端には電磁石から成る第1連結機構52aが設けられ、この第1連結機構52aと巻掛ローラ20の中心軸21のクラッチ板21aによって周知の電磁クラッチが構成されている。
第2駆動装置60は、成形装置100の近傍の所定位置に設置されたベース61と、ベース61に回転可能に支持された第1回転軸62と、第1回転軸62を回転させる周知の電動モータから成るモータ63と、第1回転軸62の一端に連結された滑りクラッチ64と、第1回転軸62に滑りクラッチ64を介して連結された第2回転軸65とを有する。第2回転軸65の一端には電磁石から成る第2連結機構65aが設けられ、この第2連結機構65aと巻取軸40のクラッチ板40aによって周知の電磁クラッチが構成されている。滑りクラッチ64は例えばパウダークラッチやトルクリミッタークラッチのように所定の大きさ以上のトルクを伝達しない周知のクラッチ機構を有している。
制動装置70は、成形装置100の近傍の所定位置に配置されたベース71と、ベース71に回転可能に支持された回転軸72と、回転軸72の回転を制動可能なブレーキ73とを有する。ブレーキ73は、回転軸72の外周面に設けられたブレーキディスク73aと、ブレーキディスク73aを挟持可能なキャリパー73bとを有する。回転軸72の一端には電磁石から成る第3連結機構72aが設けられ、この第3連結機構72aと支持機構10の支軸12のクラッチ板12aによって周知の電磁クラッチが構成されている。
第1駆動装置50、第2駆動装置60及び制動装置70は周知のマイクロコンピュータから成る制御部80に接続され、制御部80には成形装置100から帯状材料Bを要求する信号が入力されるようになっている(図6参照)。
以上のように構成された帯状材料の供給装置において、成形装置100に帯状材料Bを供給する場合は、先ず、成形装置100に帯状材料Bを供給するための所定位置に台車1を配置する。即ち、図5に示すように台車1を移動し、図3に示す所定位置に台車1を配置する。これにより、台車1上に設けられた巻掛ローラ20のクラッチ板21aが第1駆動装置50の第1連結機構52aに対応した位置に配置され、台車1上に設けられた巻取軸40のクラッチ板40aが第2駆動装置60の第2連結機構65aに対応した位置に配置され、台車1上に設けられた支持機構10のクラッチ板12aが制動装置70の第3連結機構72aに対応した位置に配置される。
次に、第1連結機構52aによって巻掛ローラ20のクラッチ板21aを吸着し、第1駆動装置50と巻掛ローラ20とを連結する。また、第2連結機構65aによって巻取軸40のクラッチ板40aを吸着し、第2駆動装置60と巻取軸40とを連結する。さらに、第3連結機構72aによって支持機構10のクラッチ板12aを吸着し、制動装置70と支持機構10とを連結する。
続いて、帯状材料の供給装置から成形装置100に帯状材料Bを供給する準備を行う。
即ち、支持機構10によって支持された材料ロールRから粘着防止フィルムF付きの帯状材料Bを引き出し、剥離機構30の第1ローラ31に上方から巻掛ける。ここで、帯状材料Bの下面に粘着防止フィルムFが配置されるようにする。次に、第1ローラ31を通過した帯状材料Bから粘着防止フィルムFを剥離し、その粘着防止フィルムFを第2ローラ32に下方から巻掛ける。続いて、第2ローラ32を通過した粘着防止フィルムFを第3ローラ33に上方から巻掛けるとともに、第1ローラ31を通過した帯状材料Bを第3ローラ33に上方から巻掛ける。次に、第3ローラ33を通過した粘着防止フィルムFを略90°捩りながら反転ローラ34に下方から巻掛け、反転ローラ34を通過した粘着防止フィルムFを略90°捩りながら補助ローラ43に上方から巻掛け、補助ローラ43を通過した粘着防止フィルムFを巻取軸40に巻付ける。一方、第3ローラ33を通過した帯状材料Bは一方の補助ローラ22を介して巻掛ローラ20に下方から巻掛けられ、巻掛ローラ20を通過した帯状材料Bは他方の補助ローラ22を介して台車1の前方に配置されている成形装置100に送り出される。
成形装置100には帯状材料Bに所定量の弛みを設けるためのストック機構101が設けられ、ストック機構101は第1ローラ101a、第2ローラ101b及び第3ローラ101cを有している。台車1側から送り出された帯状材料Bは先ず第1ローラ101aに上方から巻掛けられ、第1ローラ101aを通過した帯状材料Bは第2ローラ101bに下方から巻掛けられ、第2ローラ101bを通過した帯状材料Bは第3ローラ101cに上方から巻掛けられる。ここで、第2ローラ101bは上下方向に移動可能に支持されるとともに、下方に向かって付勢され、第2ローラ101bが上下方向に移動して帯状材料Bに所定量の弛みが設けられるようになっている。また、第3ローラ101cを通過した帯状材料Bは成形装置100内の切断位置に送り出される。
以上のように帯状材料Bを供給する準備を行った後、帯状材料の供給装置から成形装置100に帯状材料Bの供給が行われる。ここでは、成形装置100から制御部80に帯状材料Bを要求する要求信号が入力され、その要求信号に応じて制御部80が各駆動装置50,60及び制動装置70を制御するようになっている。
帯状材料Bを供給する場合の制御部80の動作について図7のフローチャートを参照しながら説明する。尚、初期状態において、キャリパー73bはブレーキディスク73aを挟持しており、第1駆動装置50のモータ53は停止している。また、第2駆動装置60のモータ63は常に所定速度で回転している。
先ず、成形装置100からの要求信号が制御部80に入力されると(S1)、制動装置70のブレーキ73による支軸12の制動を解除させ、支持機構10の支軸12を回転可能な状態にする(S2)。ここで、ブレーキ73のキャリパー73bは適度な力でブレーキディスク73aを挟持しており、支軸12が無用に回転しないようになっている。また、第1駆動装置50によって巻掛ローラ20を所定速度で所定時間だけ回転させる(S3)。
ここで、成形装置100からの要求信号には巻掛ローラ20の回転速度情報及び回転時間情報が含まれており、これらの情報に応じて第1駆動装置50が巻掛ローラ20を回転させる。また、第2駆動装置60は巻掛ローラ20の周速よりも巻取軸40に巻取られた粘着防止フィルムFの外周面の周速の方が速くなるようにモータ63を回転させるようになっている。さらに、第2駆動装置60の各回転軸62,65の間には滑りクラッチ64が設けられているので、第2駆動装置60から巻取軸40に所定の大きさ以上のトルクが伝達されない。即ち、剥離機構30によって剥離された粘着防止フィルムFに無用な力が加わることがなく、粘着防止フィルムFが剥離機構30と巻取軸40との間で無用に弛むこともない。
また、巻掛ローラ20の回転によって帯状材料Bが引っ張られて材料ロールRが回転し、材料ロールRから帯状材料Bが引き出される。続いて、その帯状材料Bの粘着防止フィルムFが剥離機構30によって順次剥離され、粘着防止フィルムFは巻取軸40に巻取られる。一方、剥離機構30を通過した帯状材料Bは巻掛ローラ20に順次巻掛けられ、巻掛ローラ20の回転分だけ成形装置100側に送り出される。
第1駆動装置50による巻掛ローラ20の回転が終了すると(S4)、制動装置70のブレーキ73によって支軸12の回転を制動する(S5)。ブレーキ73によって支軸12を制動することから、材料ロールRが慣性力によって無用に回転することがない。
このように、本実施形態によれば、材料ロールRは支持機構10に回転可能に支持されるとともに、支持機構10の材料ロールRから引き出された帯状材料Bは巻掛ローラ20に巻掛けられ、材料ロールRと巻掛ローラ20との間の帯状材料Bから粘着防止フィルムFが剥離されるとともに、第1駆動装置50によって巻掛ローラ20を回転させることにより、巻掛ローラ20に巻掛けられた帯状材料Bが成形装置100に供給されることから、巻掛ローラ20の回転によって帯状材料Bが引っ張られて材料ロールRが回転し、材料ロールRから帯状材料Bが引き出される。ここで、帯状材料Bにはその長手方向に延びる複数の補強コードが埋設されており、材料ロールRを回転させるための強度を有するので、材料ロールRから帯状材料Rを引き出す際に帯状材料Bが破断して帯状材料Bの供給を停止させることがない。
また、巻掛ローラ20の回転分だけ成形装置100側に帯状材料Bが送り出されるので、成形装置100の要求に応じて巻掛ローラ20の回転速度や回転時間を制御するだけで、成形装置100の要求に応じた量及び速度の供給を行うことができ、巻掛ローラ20を通過した後の帯状材料Bにストック機構101において大きな弛みを設ける必要がない。従って、複雑な制御を要することなく装置の省スペース化を図ることができ、製造コストの低減を図る上で極めて有利である。
また、支持機構10、巻掛ローラ20、剥離機構30及び巻取軸40を移動可能な台車1上に設けるとともに、第1駆動装置50、第2駆動装置60及び制動装置70を成形装置100側に設け、成形装置100に帯状材料Bを供給するための所定位置に台車1を配置した状態で、第1駆動装置50と巻掛ローラ20とが着脱自在に連結されるとともに、第2駆動装置60と巻取軸40とが着脱自在に連結され、第3駆動装置70も支持機構10と着脱自在に連結されるように構成したので、成形装置100における帯状材料Bの使用量が多く、材料ロールRを複数の台車1に準備する必要がある場合は、各台車1上にそれぞれ各駆動装置50,60及び制動装置70を設ける必要がなくなり、台車1の製造コストの低減を図ることができるとともに、台車1の省スペース化を図ることができる。尚、各駆動装置50,60を台車1上に設けることも可能であり、制動装置70を台車1上に設けることも可能である。
また、支持機構10に支持された材料ロールRと巻取軸40とを軸方向に向かい合うように配置したので、材料ロールRと巻取軸40とを径方向に対向するように配置する場合と比較し、装置の省スペース化を図ることができる。また、材料ロールRの直径が幅寸法に比べて極めて大きい場合は、装置の省スペース化の効果がより顕著になり、支持機構10及び巻取軸20を台車1上に設ける場合は、台車1を安定させる上で極めて有利である。
また、支持機構10に支持された材料ロールRの回転を制動可能な制動装置70を設けたので、巻掛ローラ20が停止した後における材料ロールRの無用な回転を防止することができ、帯状材料Bの円滑な供給を行う上で極めて有利である。
また、第2駆動装置60から巻取軸40に滑りクラッチ64を介して回転が伝達されるようにした。即ち、第2駆動装置60から巻取軸40に所定の大きさ以上のトルクが伝達されないように構成したので、巻掛ローラ20の周速よりも巻取軸40に巻取られた粘着防止フィルムFの外周面の周速の方が速くなるように第2駆動装置60のモータ63を回転させると、剥離機構30によって剥離された粘着防止フィルムFに無用な力が加わることがなく、粘着防止フィルムFが剥離機構30と巻取軸40との間で無用に弛むこともない。即ち、巻取軸40による粘着防止フィルムFの巻取りを円滑に行う上で極めて有利である。
尚、本実施形態では、第2駆動装置60に滑りクラッチ64を設け、第2駆動装置60から巻取軸40に所定の大きさ以上のトルクが伝達されないように構成したものを示したが、滑りクラッチ64を設ける代わりに第2駆動装置60のモータ63を空気圧モータから構成することも可能である。この場合、空気圧モータを所定の大きさ以上のトルクが発生しないように構成すると、第2駆動装置60から巻取軸40に所定の大きさ以上のトルクが伝達されることがない。
また、本実施形態では、支持機構10、巻掛ローラ20、剥離機構30及び巻取軸40を移動可能な台車1上に設けるとともに、第1駆動装置50、第2駆動装置60及び制動装置70を成形装置100側に設けたものを示したが、図8に示すように、支持機構10、剥離機構30及び巻取軸40を移動可能な台車1上に設けるとともに、巻掛ローラ20、第1駆動装置50、第2駆動装置60及び制動装置70を成形装置100側に設け、成形装置100に帯状材料Bを供給するための所定位置に台車1を配置した状態で、第2駆動装置60の第2連結機構65aと巻取軸40のクラッチ板41aとが着脱自在に連結されるように構成することも可能である。この場合、第1連結機構52a及びクラッチ板21aを設けずに第1駆動装置50と巻掛ローラ20とを直結することも可能である。これにより、台車1上にそれぞれ巻掛ローラ20を設ける必要がなくなるので、台車1の製造コストの低減を図る上でより有利である。
尚、本実施形態では、支持機構10、巻掛ローラ20、剥離機構30及び巻取軸40を移動可能な台車1上に設けたものを示したが、支持機構10、巻掛ローラ20、剥離機構30及び巻取軸40を成形装置100の近傍に設置することも可能である。
また、本実施形態では、支持機構10に支持された材料ロールRと巻取軸40とを軸方向に向かい合うように配置したものを示したが、材料ロールRと巻取軸40とを径方向に対向するように配置することも可能である。
尚、本実施形態では、複数の補強コードが長手方向に延びるように埋設された帯状材料Bを示したが、補強コードが長手方向と所定の角度をなすように埋設されている帯状材料Bや、補強コードを有さない帯状材料Bであっても、その帯状材料Bが材料ロールRを回転させるための強度を有している場合は、前述の帯状材料の供給装置によって成形装置100に供給することが可能である。
また、本実施形態では、支持機構10に支軸12を設けるとともに、支軸12をベアリング11によって支持し、材料ロールRを回転可能に支持したものを示したが、図9に示すように、支軸12及びベアリング11の代わりにケース13の外周面を複数のローラ14で支持することにより、材料ロールRを回転可能に支持することも可能である。さらに、巻取軸40のケース42も同様に支持することが可能である。
本発明における一実施形態を示す帯状材料の供給装置の側面図 図1におけるA方向矢視図 帯状材料の供給装置の平面図 帯状材料の供給装置の要部正面断面図 台車を所定位置に配置する前の帯状材料の供給装置の平面図 帯状材料の供給装置のブロック図 制御部の動作を示すフローチャート 本実施形態の第1変形例を示す帯状材料の供給装置の側面図 本実施形態の第2変形例を示す台車の側面図
符号の説明
1…台車、10…支持機構、11…ベアリング、12…支軸、12a…クラッチ板、13…ケース、20…巻掛ローラ、21…中心軸、21a…クラッチ板、30…剥離機構、40…巻取軸、41…ベアリング、42…ケース、50…第1駆動装置、51…ベース、52…回転軸、52a…第1連結機構、53…モータ、60…第2駆動装置、61…ベース、62…第1回転軸、63…モータ、64…滑りクラッチ、65…第2回転軸、65a…第2連結機構、70…制動装置、71…ベース、72…回転軸、72a…第3連結機構、73…ブレーキ、B…帯状材料、F…粘着防止フィルム、R…材料ロール。

Claims (6)

  1. 長尺状の帯状材料が長尺状の粘着防止フィルムとともに巻回されて成る材料ロールを支持し、材料ロールの帯状材料を任意の装置に供給する帯状材料の供給装置において、
    前記材料ロールを回転可能に支持する支持機構と、
    支持機構の材料ロールから引き出された帯状材料が巻掛けられる巻掛ローラと、
    巻掛ローラを回転させることにより巻掛ローラに巻掛けられた帯状材料を前記任意の装置に供給する第1駆動装置と、
    材料ロールと巻掛ローラとの間の帯状材料から粘着防止フィルムを剥離する剥離機構と、
    剥離機構によって剥離された粘着防止フィルムを巻取るための回転可能な巻取軸と、
    巻取軸を回転させるための第2駆動装置とを備えた
    ことを特徴とする帯状材料の供給装置。
  2. 前記支軸、巻掛ローラ、剥離機構及び巻取軸を移動可能な台車上に設けるとともに、第1駆動装置及び第2駆動装置を前記任意の装置側に設け、
    前記任意の装置に帯状材料を供給するための所定位置に台車を配置した状態で、第1駆動装置と巻掛ローラとが着脱自在に連結されるとともに、第2駆動装置と巻取軸とが着脱自在に連結されるように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の帯状材料の供給装置。
  3. 前記支軸、剥離機構及び巻取軸を移動可能な台車上に設けるとともに、巻掛ローラ、第1駆動装置及び第2駆動装置を前記任意の装置側に設け、
    前記任意の装置に帯状材料を供給するための所定位置に台車を配置した状態で、第2駆動装置と巻取軸とが着脱自在に連結されるように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の帯状材料の供給装置。
  4. 前記支持機構に支持された材料ロールと巻取軸とを軸方向に向かい合うように配置した
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の帯状材料の供給装置。
  5. 前記支持機構に支持された材料ロールの回転を制動可能な制動装置を備えた
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の帯状材料の供給装置。
  6. 前記第2駆動装置から巻取軸に所定の大きさ以上のトルクが伝達されないように構成した
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の帯状材料の供給装置。
JP2007037951A 2007-02-19 2007-02-19 帯状材料の供給装置 Pending JP2008201515A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007037951A JP2008201515A (ja) 2007-02-19 2007-02-19 帯状材料の供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007037951A JP2008201515A (ja) 2007-02-19 2007-02-19 帯状材料の供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008201515A true JP2008201515A (ja) 2008-09-04

Family

ID=39779416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007037951A Pending JP2008201515A (ja) 2007-02-19 2007-02-19 帯状材料の供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008201515A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105883379A (zh) * 2016-05-04 2016-08-24 河南第火电建设公司 金属卷材起升旋转机
CN109928243A (zh) * 2019-04-24 2019-06-25 浙江精力玛智能机械有限公司 一种拉布机的进布结构
CN111498580A (zh) * 2020-04-21 2020-08-07 颀中科技(苏州)有限公司 一种芯片卷带上料装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61192664A (ja) * 1985-02-21 1986-08-27 Kita Denshi:Kk ラベルマ−カ−
JPH01209250A (ja) * 1988-02-12 1989-08-23 Bridgestone Corp 帯状部材の供給装置
JPH01288556A (ja) * 1988-05-16 1989-11-20 Fuji Photo Film Co Ltd シート状物搬送装置
JPH0930736A (ja) * 1995-07-14 1997-02-04 Bridgestone Corp 長尺部材の巻出し台車
JP2001240014A (ja) * 2000-02-23 2001-09-04 Toshiba Corp 帯供給装置
JP2003222994A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Asahi Kasei Corp カバーフィルムの巻取方法及びその装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61192664A (ja) * 1985-02-21 1986-08-27 Kita Denshi:Kk ラベルマ−カ−
JPH01209250A (ja) * 1988-02-12 1989-08-23 Bridgestone Corp 帯状部材の供給装置
JPH01288556A (ja) * 1988-05-16 1989-11-20 Fuji Photo Film Co Ltd シート状物搬送装置
JPH0930736A (ja) * 1995-07-14 1997-02-04 Bridgestone Corp 長尺部材の巻出し台車
JP2001240014A (ja) * 2000-02-23 2001-09-04 Toshiba Corp 帯供給装置
JP2003222994A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Asahi Kasei Corp カバーフィルムの巻取方法及びその装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105883379A (zh) * 2016-05-04 2016-08-24 河南第火电建设公司 金属卷材起升旋转机
CN109928243A (zh) * 2019-04-24 2019-06-25 浙江精力玛智能机械有限公司 一种拉布机的进布结构
CN109928243B (zh) * 2019-04-24 2023-12-08 浙江精力玛智能机械有限公司 一种拉布机的进布结构
CN111498580A (zh) * 2020-04-21 2020-08-07 颀中科技(苏州)有限公司 一种芯片卷带上料装置
CN111498580B (zh) * 2020-04-21 2021-07-20 颀中科技(苏州)有限公司 一种芯片卷带上料装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4364910B2 (ja) 搬送フィルムの搬送機構の制御方法
CN102259771B (zh) 一种塑料缠绕膜收卷装置
WO2006101043A1 (ja) ウェブ巻取装置及びスペーサ
JP2008174247A (ja) シート貼付装置及び貼付方法
JP2008201515A (ja) 帯状材料の供給装置
WO2019220792A1 (ja) ゴムシート部材の供給装置および方法
JP5291732B2 (ja) 転写フィルムの張力制御装置及び転写フィルムの張力制御方法
TWI464102B (zh) 搬送裝置、印刷裝置、及搬送方法
JP5269229B2 (ja) シート貼付装置及び貼付方法
JP2002293455A (ja) 巻取ロール押さえ装置および長尺材巻取り方法
KR101477463B1 (ko) 칩 운반용 릴테이프 듀얼 와인딩 장치
JP5117919B2 (ja) 繰出装置及びシート貼付装置
CN104085740B (zh) 一种应用于纤维涂覆设备的开卷及张力调整装置
JP2009215067A (ja) 帯状フレキシブル材の搬送装置
JP4263076B2 (ja) スチールワイヤゴム複合材料の製造方法及びその装置
JP4150652B2 (ja) 線状体のスクリーニング方法及びその装置
JP2013227093A (ja) 巻取装置
JP2001328756A (ja) ダンサーローラの制御方法
TWI783797B (zh) 複捲機之張力阻斷及控制裝置
CN212197963U (zh) 一种分切复卷机的放卷机构
JP2004359442A (ja) 巻取り装置及び巻取り方法
JP6288674B2 (ja) 貼り合わせ媒体製造装置
JP6402039B2 (ja) ゴムストリップの巻き出し装置
CN111908245B (zh) 一种线刃分切连续纤维单向预浸料的装置及方法
TWM624878U (zh) 複捲機之張力阻斷及控制裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120723