JP2003222994A - カバーフィルムの巻取方法及びその装置 - Google Patents

カバーフィルムの巻取方法及びその装置

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JP2003222994A
JP2003222994A JP2002019775A JP2002019775A JP2003222994A JP 2003222994 A JP2003222994 A JP 2003222994A JP 2002019775 A JP2002019775 A JP 2002019775A JP 2002019775 A JP2002019775 A JP 2002019775A JP 2003222994 A JP2003222994 A JP 2003222994A
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winding
winding core
cover film
film
photosensitive dry
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JP2002019775A
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Yoichi Izumi
庸一 出水
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Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持フィルム、感光性樹脂及びカバーフィル
ムよりなる感光性ドライフィルムレジストよりカバーフ
ィルムをスムーズに巻取る方法を目的とする。 【解決手段】 巻付コアに巻き付けられている感光性ド
ライフィルムレジストからカバーフィルムを巻取コアに
巻き取るカバーフィルムの巻取方法に於て、巻付コア側
と巻取コア側との駆動部にギアと摩擦部材を介在させ
て、巻付コアに巻取る方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性ドライフィ
ルムレジストを、プリント配線版に使用される銅張り積
層板、リードフレーム用金属板、プラズマディスプレイ
用ガラス板等の基板にラミネートする際に剥離したカバ
ーフィルムを巻き取る方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プリント配線基板等を製造するための感
光性ドライフィルムレジストは、支持フィルムに感光性
樹脂組成物の層が形成されると共に、該感光性樹脂組成
物がカバーフィルムによって保護されており、支持フィ
ルムが外周側に、かつカバーフィルムが内周側になるよ
うにして巻付コアに巻きつけられている。そして感光性
ドライフィルムレジストを巻付コアから繰出してカバー
フィルムを剥離させ、露出した感光性樹脂組成物を基板
にラミネートし、同時に剥離したカバーフィルムを巻取
コアに巻き取っている。
【0003】上記の如く、感光性ドライフィルムレジス
トを基板にラミネートする際に、カバーフィルムのみを
確実に剥離させるため、カバーフィルムと感光性樹脂組
成物の接着強度は、支持フィルムと感光性樹脂組成物と
の接着強度よりも小さいことが必須である。このため、
支持フィルムとしてはポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルムを使用するのが一般的であり、カバーフ
ィルムとしては低密度ポリエチレン(LDPE)フィル
ムを使用するのが一般的である。このような支持フィル
ム、カバーフィルムを使用することによって、確実に、
かつ安定してカバーフィルムを剥離させることが出来
る。
【0004】感光性ドライフィルムレジストから剥離し
たカバーフィルムを巻取コアに巻き取る際に必要な力は
一般的に、特別な駆動源を設けることなく感光性ドライ
フィルムレジストを繰り出す際の力を利用している。即
ち、感光性ドライフィルムレジストを巻き付けた巻付コ
ア或いは巻付コアを支持する軸を直接或いは間接的(例
えば繰り出される感光性ドライフィルムレジストを介し
て)に駆動し得るように構成し、この巻付コア或いは軸
の上方に巻取コアを配置すると共に該巻取コアを昇降可
能に構成し、巻付コアに巻き付けられている感光性ドラ
イフィルムレジストの外周面に剥離したカバーフィルム
を接触させることで、摩擦力を作用させ、この摩擦力に
よってカバーフィルムを巻取コアに巻き取らせている。
このような駆動方式は、サーフェスドライブ方式と呼ば
れている。
【0005】本来、感光性ドライフィルムレジストから
剥離された後のカバーフィルムの巻取りにおいては、巻
付コアに巻き付けられた感光性ドライフィルムレジスト
の外径の変化、巻取コアに巻き取られたカバーフィルム
の外径の変化に関わらず、感光性ドライフィルムレジス
トの繰出速度とカバーフィルムの巻取速度は等しくなら
なければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、感光性ド
ライフィルムレジストを基板にラミネートする際に剥離
したカバーフィルムを巻付コアに巻き付けた感光性ドラ
イフィルムレジストに接触させたときの摩擦力によって
剥離したカバーフィルムを巻取コアに巻き取るサーフェ
スドライブ方式では、感光性ドライフィルムレジストに
対する剥離したカバーフィルムの接触状態が均一である
保証がない。感光性ドライフィルムレジストと剥離した
カバーフィルムの接触が不均一である場合、カバーフィ
ルムとドライフィルムレジストとの間での滑りやカバー
フィルムの幅方向で不均一な摩擦力が作用することとな
り、この結果、シワや弛みが生じるという問題がある。
【0007】特に、カバーフィルムの厚さが不均一であ
ったり、剥離したカバーフィルムに蛇行が生じたりした
場合、感光性ドライフィルムレジストと剥離したカバー
フィルムの接触部位に於ける摩擦力が均一にならなくな
り、円滑な巻き取りが不可能となる。この場合、巻取コ
アに巻き取られたカバーフィルムに皺や弛みが生じて更
に円滑な巻き取りが出来なくなるという問題がある。
【0008】上記の如く巻取コアに巻き取られたカバー
フィルムに皺や弛みが生じたとき、この影響を受けて巻
付コアから繰り出された感光性ドライフィルムレジスト
に皺や弛みが生じ、この結果、ラミネートされた感光性
樹脂組成物と基板表面との間に気泡が発生して不良にな
り、収率が低下するという問題が生じる。
【0009】一方、プリント配線基板等は高密度化、高
解像度化に向かってカバーフィルムの表面の平滑性、透
明性が重視されるようになってきている。この結果、L
DPEフィルムでは平滑性に劣るという問題点が指摘さ
れ、これに代わるものとしてポリプロピレン(PP)フ
ィルムやPETフィルムを採用するようになっている。
しかし、これらのフィルムではLDPEフィルムに比較
して滑り性が良く、サーフェスドライブ方式でカバーフ
ィルムを巻き取った場合、接触部位に横滑り等が生じて
カバーフィルムや支持フィルムに皺や弛みが発生する事
があり、これらの皺や弛みに起因して基板表面と感光性
樹脂組成物との間に気泡が発生して不良になるという問
題が生じる事がある。
【0010】このため、サーフェスドライブ方式ではな
く、カバーフィルムの巻取コアを独立して駆動させ、感
光性ドライフィルムレジストに接触させずに巻き取る方
法も一部で実施されている。
【0011】巻取コアに駆動力を付与する手段として
は、巻取コアを装着する駆動軸を設け、この駆動軸の回
転をトルクモーターによって制御し得るように構成して
おくことで、巻付コアから繰り出される感光性ドライフ
ィルムレジストから剥離されたカバーフィルムに一定の
張力を付与しながら巻き取るように制御することが可能
である。
【0012】しかしこの方法によると、サーフェスドラ
イブ方式に比較して新たに巻取コアを装着する駆動軸の
回転を制御する機構を設ける必要があり、価格の上昇と
制御系統が複雑になってしまう欠点がある。もともと、
感光性ドライフィルムレジストから剥離されたカバーフ
ィルムは廃棄されるものであり、巻取りの精度や巻きの
強さなどが要求されるものではないため、カバーフィル
ムの巻取りはより簡単な機構で経済的な負担が少ないこ
とが好ましい。
【0013】本件特許出願は、前記の問題点を解決する
ために、感光性ドライフィルムレジストを巻き付けた巻
付コア又は該巻付コアを支持する軸に取付けた摩擦部材
をカバーフィルムを巻き取る巻取コアに接触させて、感
光性ドライフィルムレジストを繰り出す際の前記巻付コ
ア又は軸の回転を前記摩擦部材を介して巻取コアに伝達
して巻き取る方法を開発し、既に特許出願をしている
(特願2001‐208890号)。
【0014】本件特許出願人が出願した前述の発明は、
巻付コア側に取付けられた摩擦部材を巻取コアに接触さ
せて、巻取コアを回転させながらカバーフィルムを巻き
取る方法であるので、全体の構成が簡単であって、安価
に実施することが出来る等の多くの特徴を有している
が、ただ、摩擦部材を巻取コアに接触させるので、この
部分に塵埃が発生したり或は巻取コアの回転速度が変る
等の弱冠の不都合が生ずる心配もあった。
【0015】本発明の目的は、感光性ドライフィルムレ
ジストを基板にラミネートするに際し、剥離したカバー
フィルムを円滑に巻き取ることが出来る巻取方法と装置
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るカバーフィルムの巻取方法は、感光性ド
ライフィルムレジストを基板にラミネートする際に感光
性ドライフィルムレジストから剥離したカバーフィルム
を巻き取る巻取方法であって、感光性ドライフィルムレ
ジストの繰出しによって発生するドライフィルムの巻付
コアの回転運動を中間に配置したギヤ等の伝達装置と摩
擦部材を介して伝達されて回転する巻取コアに前記カバ
ーフィルムを巻取る方法に関するものである。
【0017】上記カバーフィルムの巻取方法では、感光
性ドライフィルムレジスト(以下「DFR」という)か
ら剥離させたカバーフィルムを巻き取る巻取コアをDF
Rに接触させることなく巻き取るので、巻付コアに巻き
付けられているDFRに対し剥離したカバーフィルムか
ら余分な力が作用することがない。このため、DFRに
は繰出方向以外の方向の力が作用することがなく、該D
FRは巻付コアから均等に繰り出され、基板に対して良
好なラミネートを実施することが出来る。
【0018】従って、カバーフィルムに偏肉が生じてい
たり、蛇行が生じた場合であっても、この偏肉や蛇行が
巻付コアに巻き付けられているDFRの繰り出しに悪影
響を与えることがない。
【0019】上記巻取方法に於いて、DFRを巻き付け
た巻付コア又は該巻付コアを支持する軸から軸の回転を
巻取コア又は該巻取コアを支持する軸に伝達するギヤ等
の伝達装置の中間部分に摩擦部材を配置して、該摩擦部
材を介して巻取コアに回転を伝達して巻き取る。
【0020】上記巻取方法では、巻取コア又は該巻取コ
アを支持する軸に、伝達装置と摩擦部材を介して巻付コ
ア或いは巻付コアを支持する軸の回転が伝達されるた
め、巻取コアをDFRに接触させることなく巻取コアに
カバーフィルムを巻き取ることが出来る。
【0021】上記巻取方法に於いて、基板にDFRをラ
ミネートすると共にカバーフィルムを巻き取るに際し、
前記摩擦部材部分で必ず滑りを発生させながら軸の回転
を伝達することを特徴とするものである。
【0022】上記巻取方法では、駆動を伝達するギヤの
比率等により、巻付コアに巻かれたDFRの外周の速度
よりも巻取コアの外周の速度が速くなるように設定して
いる。ただし、基板にDFRをラミネートすると共にカ
バーフィルムを巻き取る際には、繰り出されるDFRの
速度と巻き取られるカバーフィルムの速度は同じである
ため、巻取コアの速度差は前記摩擦部材の滑りによって
吸収される。これにより剥離されたカバーフィルムには
常に張力が作用することとなり、弛みを生じることなく
巻取コアに巻き取ることが出来る。
【0023】また、本発明に係る装置は、一対の伝達装
置と摩擦部材とこの摩擦部材の摩擦抵抗を調節し得る圧
縮バネを有するすべりクラッチを、感光性ドライフィル
ムレジストの巻付コア側に設けた駆動装置と、カバーフ
ィルムの巻取コア側に設けた駆動装置との間に介在させ
て構成したカバーフィルムの巻取装置である。
【0024】前述の本発明に係る方法及び装置に於て
は、いずれもギヤやベルト等の伝達装置と摩擦部材とを
巻付コア側と巻取コア側の駆動装置間に介在させること
によって、巻付コア側の回転を巻取コア側に伝達するの
で、回転をスムーズに伝達することが出来、かつ摩擦部
材による塵埃の発生の問題も解決することが出来る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係るカバーフィルムの巻
取方法は、DFRを基板にラミネートするに際し、DF
Rから剥離したカバーフィルムを巻取コアに巻き取るに
当たって、巻付コアに巻き付けたDFRと剥離したカバ
ーフィルムを巻き取る巻取コアを互いに接触させないよ
うにしたものであり、これにより、巻取コアに巻き取ら
れたカバーフィルムが巻付コアに巻き付けられたDFR
に周方向以外の力を作用させることに起因して発生する
皺や弛み等をなくして、良好なラミネートを行えるよう
にしたものである。
【0026】本発明の巻取方法では、巻付コアに巻き付
けたDFRの外周面と、巻取コアに巻き取られたカバー
フィルムの外周面とを互いに離隔させている。従って、
巻取コアにDFRから剥離したカバーフィルムを巻き取
る際に、該カバーフィルムに偏肉が生じていたり蛇行が
生じているような場合であっても、この偏肉や蛇行が巻
取コアから繰り出されるDFRに対して余計な方向の力
を作用させることがなく、DFRの安定した繰り出しを
実現すると共に安定したラミネートを実現することが可
能である。
【0027】上記の如く、巻取コアに巻き取られるカバ
ーフィルムが巻付コアに巻き付けられたDFRの外周面
のカバーフィルムから離隔しているため、巻取コアによ
るカバーフィルムの巻き取りを行なうのに必要な力はD
FRからは付与されない。このため、ラミネートの進行
に伴ってDFRから剥離したカバーフィルムを巻き取る
際に必要な力を巻取コアに付与することが必要になる。
【0028】このため、本発明では、DFRを巻き付け
た巻付コア又は該巻付コアを支持する軸の回転をギヤを
介して巻取コア又は該巻取コアを支持する軸に伝達し、
剥離したカバーフィルムを巻き取っている。このギヤ
は、新しいDFRを巻き付けた巻付コアの外周の速度に
対し巻取コアの外周の速度が大きくなるように減速比を
設定する。
【0029】摩擦部材は、該ギヤによる軸の回転運動伝
達機構の中間部分に配置され、2枚のギヤの間でその接
触抵抗のみで回転を伝達する。従って、巻取コアに巻き
取られる剥離したカバーフィルムに過大な抵抗が作用し
ているとき、摩擦部材と該摩擦部材に接触しているギヤ
との間で滑りが生じる。
【0030】本発明において、ギヤは、新しいDFRを
巻き付けた巻付コアの外周の速度に対し巻取コアの外周
の速度が大きくなるように減速比が設定されている。D
FRの繰り出しに伴って、巻付コアの外径は小さくなる
ため、巻付コア或いは巻付コアを支持する軸の回転数
は、DFRの繰り出し速度が略一定の場合、次第に増加
していく。即ち、DFR繰り出しの進行に伴って巻取コ
ア或いは巻取コアを支持する軸の回転数も増加しようと
する。
【0031】一方、剥離したカバーフィルムを巻き取る
巻取コアは、DFRの繰り出しに伴ってその外径が徐々
に増加するため、DFRの繰り出し速度が略一定の場合
少ない回転数でカバーフィルムを巻き取れるようにな
る。
【0032】従って、新しいDFRを巻き付けた巻付コ
アを装着した状態でも巻付コア或いは巻付コアを支持す
る軸に付与される回転数はカバーフィルムを巻き取るた
めに必要な回転数よりも大きいが、DFRの繰り出しに
伴って、巻付コア或いは巻付コアを支持する軸に付与さ
れる回転数はカバーフィルムを巻き取るために必要な回
転数よりもさらに大きくなる。
【0033】本発明に於いてこの回転数の差は全て、回
転運動を伝達するギヤの中間部に配置した摩擦部材と該
摩擦部材に接触しているギヤとの間での滑りによって吸
収される。摩擦部材と該摩擦部材に接触しているギヤと
の間で滑りが発生していることで、DFRから剥離して
巻取コアに巻き取られるカバーフィルムには適度な張力
が作用することとなり、この張力の作用によって弛みを
発生させることなく、巻取コアにカバーフィルムを巻き
取ることが可能となる。
【0034】以下、本発明に係るカバーフィルムの巻取
方法の好ましい実施例について図を用いて説明する。図
1は本発明の巻取方法を模式的に説明する斜視図であ
る。図2は本発明の巻取方法を模式的に説明するギヤに
よる駆動伝達部の正面図である。図3はDFRの構成を
説明する断面図である。
【0035】先ず、図3によりDFRの構成について説
明する。DFR1は、支持フィルム1aの片面に感光性
樹脂組成物層1bが形成され、更に、感光性樹脂組成物
層1bの表面がカバーフィルム1cによって覆われてい
る。このDFR1は予め設定された幅を持つ長尺状に形
成され、支持フィルム1aが内周側に、カバーフィルム
1cが外周側になるように巻付コア11(図1、2参
照)に巻き付けられている。
【0036】そして図1に示すようにDFR1が基板2
にラミネートされる際には、そのカバーフィルム1cを
剥離させて感光性樹脂組成物層1bを露出させ、露出し
た感光性樹脂組成物層1bを基板2の表面に対向させて
熱圧着される。この状態では、支持フィルム1aが感光
性樹脂組成物層1bを覆うことで保護することが可能で
ある。
【0037】次に図1、2により本発明の巻取方法を実
行する好ましい巻取装置の例について説明する。一般
に、基板2には表裏両面に同時にラミネートされる場合
が多い。しかし、説明が煩雑になるため、以下、基板2
の一方の面にDFR1をラミネートする場合について説
明する。
【0038】DFR1を巻き付けた巻付コア11は直接
或いは巻付軸12に支持されて図示しないフレームに回
転可能に取り付けられている。DFR1は巻付コア11
の長手方向略中央に巻き付けられている。
【0039】DFR1の繰出し方向の下流側にカバーフ
ィルム剥離ロール4、ガイドロール5が配置されてお
り、カバーフィルム剥離ロール4に於いて、DFR1か
らカバーフィルム1cが剥離され、その後、DFR1の
支持フィルム1aと感光性樹脂組成物層1bはガイドロ
ール5を経てラミネートローラー3に向かい、移送され
てきた基板2に対向して熱圧着され、これによりDFR
1の感光性樹脂組成物層1bが基板2にラミネートされ
る。
【0040】カバーフィルム剥離ロール4でDFR1か
ら剥離したカバーフィルム1cは、巻取コア16方向に
移送されて該巻取コア16に巻き取られる。巻取コア1
6は直接或いは巻取軸17に支持されて図示しないフレ
ームに回転可能に、さらにその位置は巻取コア16がD
FR1に接触しないように十分に巻付軸12から離れた
位置に取り付けられている。
【0041】巻取コア16は巻取軸17に取り付けられ
たギヤ17a、巻付軸12に取り付けられたギヤ12
a、およびそれらの中間に位置するすべりクラッチ20
のギヤ13、15により、巻付軸12の回転運動が巻取
軸17に伝達されるようにしており、それぞれのギヤ1
7a、12a、13、15の歯数は、DFR1の外周速
に対し、巻取コア16の外周速が速くなるように設定し
ている。
【0042】中間に配置されたすべりクラッチ20のギ
ヤ13、15は同一の軸19上にそれぞれ回転可能に配
置され、ギヤ13、15の間には摩擦部材14が挟みこ
まれて、ギヤ13、15および摩擦部材14の間の摩擦
抵抗によってのみ回転運動が伝達されるようにしてあ
る。ギヤ13、15および摩擦部材14の間の摩擦抵抗
の強さは、すべりクラッチ20の軸19に設けた圧縮バ
ネ18によるギヤ13のギヤ15方向への押付け力を変
えることによって調整することが出来る。
【0043】DFR1が繰出されることによって発生し
た巻付軸12の回転運動は、上記のギヤ12a、13、
15、17aを介して巻取軸17に伝達される。この
時、巻取コア16の外周の速度は繰出されるDFR1の
線速よりも速く回転するようにギヤ比が設定されている
が、実際には繰出されるDFR1の長さと巻き取られる
カバーフィルム1cの長さは等しいため、巻取軸17は
伝達される回転数よりも遅い速度で回転する。
【0044】この回転数の差を吸収するために、ギヤ1
3、15および摩擦部材14の間で滑りが発生する。こ
のため、カバーフィルム剥離ロール4で剥離された後、
巻取コア16に巻き取られるまでのカバーフィルム1c
には、滑り量に応じた張力が作用することとなる。上記
実施例に於ては、ギヤによる伝達装置について説明した
が、ギヤの代りにベルトによる伝達装置を用いることが
可能である。
【0045】カバーフィルム1cに張力が作用し、緊張
した状態に保つことで、巻取コア16に巻き取られる際
に皺や弛みが生じることなく、円滑に且つ安定した状態
で巻き取ることが可能となる。従って、巻付コア11に
巻き付けられたDFR1、及び巻付コア11から繰出さ
れたDFR1に繰出方向以外の方向の力が作用すること
なく、DFR1の感光性樹脂組成物層1bを基板2にラ
ミネートする際に、皺や弛みが発生することがない。
【0046】巻取コア16の巻取軸17に設けたギヤ1
7aと巻付コア11の巻取軸12に設けたギヤ12aと
の間にギヤ13、15及び摩擦部材14を有するすべり
クラッチ20を介在させ、巻付軸12の回転を巻取軸1
7に伝達するようにしたので、カバーフィルム1cを巻
取る巻取軸17の回転を確実にすることが出来、かつ巻
付軸12の回転を巻取軸17に伝達する前記すべりクラ
ッチ20は、DFR1より離れた位置に配置されている
ので、従来の如く摩擦部材がDFR1に直接接触するこ
とがなく、従ってこの部分に塵埃を発生させる心配がな
い。また、すべりクラッチ20に設けられた摩擦部材1
4の摩擦抵抗の強さは、同軸上に取付けられた圧縮バネ
18による調節により簡単に実施することが出来る。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
カバーフィルムの巻取方法及び装置では、DFRから剥
離したカバーフィルムを巻き取る際に、該カバーフィル
ムが巻き取られる巻取コアが巻付コアに巻き付けられて
いるDFRと接触することがないので、このDFRに繰
出方向以外の方向の作用させることがない。このため、
カバーフィルムの厚さが不均一であるような場合でも、
これに影響を受けることなく安定した繰出しを実現し
て、円滑なラミネートを行うことが出来る等の効果を有
している。
【0048】また、巻付軸に取り付けられたDFRの繰
出しによる回転運動をギヤ等の伝達装置を介して伝達し
て巻取軸を回転させるため、簡単な機構で、安価に巻付
コアに巻き付けられたDFRと巻取コアとの非接触を実
現することが出来る。また、剥離したカバーフィルムの
巻取りを、該カバーフィルムの摩擦係数の値に影響され
ることなく実施することが出来る。このため、カバーフ
ィルムとして摩擦係数の小さいフィルム、即ち滑りやす
いフィルムでも使用することが可能となる。
【0049】巻取コアの外周の速度が繰出されるDFR
の線速よりも速く回転するようにギヤ比を設定し、かつ
中間の摩擦部材部位で滑りを発生させることで巻取コア
に巻き取られる剥離したカバーフィルムには常に適度な
張力が作用することとなり、皺や弛みを生じることなく
巻取コアにカバーフィルムを巻き取ることが出来る。こ
のため、DFRにも皺や弛みが発生せず、円滑なラミネ
ートを実現することが出来、かつ最終製品となるプリン
ト配線基板の品質を向上させると共に不良率を低減して
収率の向上をはかることが出来る効果を有している。更
に、前述のように、ギヤ等の伝達装置と摩擦部材とを夫
々DFRを巻付けた巻付コアと離れた位置で、しかも巻
付コア側と巻取コア側の駆動部とに介在させたので、塵
埃が発生する心配もない等の効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻取方法を模式的に説明する斜視図で
ある。
【図2】本発明の巻取方法を模式的に説明する駆動伝達
部分の正面図である。
【図3】DFRの構成を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 DFR 1a 支持フィルム 1b 感光性樹脂組成物層 1c カバーフィルム 2 基板 3 ラミネートロール 4 カバーフィルム剥離ロール 5 ガイドロール 11 巻付コア 12 巻付軸 13 ギヤ 14 摩擦部材 15 ギヤ 16 巻取コア 17 巻取軸 18 圧縮バネ 19 軸 20 すべりクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AB11 EA08 3F055 AA05 BA20 BA23 BA25 DA04 5E314 AA27 BB02 CC02 CC15 FF01 GG24 5E339 CC01 CD01 CE11 CF07 CF16 CF17 DD04 GG10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性ドライフィルムレジストを基板に
    ラミネートする際に感光性ドライフィルムから剥離した
    カバーフィルムを巻き取る巻取方法であって、感光性ド
    ライフィルムレジストからカバーフィルムを剥離させた
    後、該カバーフィルムを、感光性ドライフィルムレジス
    トの繰出しによって発生する感光性ドライフィルムレジ
    ストの巻付コアの回転運動を中間に配置したギヤ或はベ
    ルト等の伝達装置及び摩擦部材を介して伝達されて回転
    する巻取コアに巻き取ることを特徴とするカバーフィル
    ムの巻取り方法。
  2. 【請求項2】 前記基板に感光性ドライフィルムレジス
    トをラミネートすると共にカバーフィルムを巻取コアに
    巻き取るに際し、巻付コアに装着された感光性ドライフ
    ィルムレジストの繰出し速度に対して巻取コアの周速が
    速くなるように減速比を設定し、常に前記摩擦部材の部
    分で、滑りを発生させながら巻き取ることを特徴とする
    請求項1に記載したカバーフィルムの巻取方法。
  3. 【請求項3】 一対のギヤ或はベルト等よりなる伝達装
    置と摩擦部材とこの摩擦部材の摩擦抵抗を調節し得る圧
    縮バネを有するすべりクラッチを、感光性ドライフィル
    ムレジストの巻付コア側に設けた駆動装置と、カバーフ
    ィルムの巻取コア側に設けた駆動装置との間に介在させ
    て構成することを特徴とするカバーフィルムの巻取装
    置。
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JP2008201515A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Yokohama Rubber Co Ltd:The 帯状材料の供給装置
CN103991732A (zh) * 2014-05-26 2014-08-20 苏州百骐电子材料有限公司 加热式电子薄膜收卷装置

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