JP2003021896A - カバーフィルムの巻取方法 - Google Patents

カバーフィルムの巻取方法

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JP2003021896A JP2001208890A JP2001208890A JP2003021896A JP 2003021896 A JP2003021896 A JP 2003021896A JP 2001208890 A JP2001208890 A JP 2001208890A JP 2001208890 A JP2001208890 A JP 2001208890A JP 2003021896 A JP2003021896 A JP 2003021896A
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cover film
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忠男 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光性ドライフィルムレジストを銅張り積層板
にラミネートするに際し、剥離したカバーフィルムを円
滑に巻き取る。 【解決手段】カバーフィルムの巻取方法は、DFR1を
銅張り積層板2にラミネートする際にDFR1から剥離
したカバーフィルム1cを巻き取る際に、DFR1から
カバーフィルム1cを剥離させた後、DFR1に接触さ
せることなく巻き取る。DFR1を巻き付けた巻付コア
11又は巻付コア11を支持する軸12に設けた摩擦部材13を
カバーフィルム1cを巻き取る巻取コア14に接触させ、
DFR1を繰り出す際の巻付コア11の回転を巻取コア14
に伝達して巻き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性ドライフィ
ルムレジストを銅張り積層板にラミネートする際に剥離
したカバーフィルムを巻き取る方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プリント配線基板を製造するための感光
性ドライフィルムレジストは、支持フィルムに感光性樹
脂組成物の層が形成されると共に該感光性樹脂組成物が
カバーフィルムによって保護されており、支持フィルム
が外周側に且つカバーフィルムが内周側になるようにし
て巻付コアに巻き付けられている。そして感光性ドライ
フィルムレジストを巻付コアから繰り出してカバーフィ
ルムを剥離させ、露出した感光性樹脂組成物を銅張り積
層板にラミネートし、同時に剥離したカバーフィルムを
巻取コアに巻き取っている。
【0003】上記の如く、感光性ドライフィルムレジス
トを銅張り積層板にラミネートする際に、カバーフィル
ムのみを確実に剥離させるため、カバーフィルムと感光
性樹脂組成物の接着強度は、支持フィルムと感光性樹脂
組成物との接着強度よりも小さいことが必須である。こ
のため、支持フィルムとしてはポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルムを使用するのが一般的であり、
カバーフィルムとしては低密度ポリエチレン(LDP
E)フィルムを使用するのが一般的である。このような
支持フィルム,カバーフィルムを使用することによっ
て、確実に且つ安定してカバーフィルムを剥離させるこ
とが出来る。
【0004】感光性ドライフィルムレジストから剥離し
たカバーフィルムを巻取コアに巻き取る際に必要な力
は、特別な駆動源を設けることなく感光性ドライフィル
ムレジストを繰り出す際の力を利用している。即ち、感
光性ドライフィルムレジストを巻き付けた巻付コア或い
は巻付コアを支持する軸を直接或いは間接的(例えば繰
り出される感光性ドライフィルムレジストを介して)に
駆動し得るように構成し、この巻付コア或いは軸の上方
に巻取コアを配置すると共に該巻取コアを昇降可能に構
成し、巻付コアに巻き付けられている感光性ドライフィ
ルムレジストの外周面に剥離したカバーフィルムを接触
させることで、摩擦力を作用させ、この摩擦力によって
カバーフィルムを巻取コアに巻き取らせている。このよ
うな駆動方式は、サーフェスドライブ方式と呼ばれてい
る。
【0005】上記サーフェスドライブ方式では、巻付コ
アに巻き付けられた感光性ドライフィルムレジストの外
径の変化,巻取コアに巻き取られたカバーフィルムの外
径の変化に関わらず、感光性ドライフィルムレジストの
繰出速度とカバーフィルムの巻取速度は略等しくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、感光性ド
ライフィルムレジストを銅張り積層板にラミネートする
際に剥離したカバーフィルムを巻付コアに巻き付けた感
光性ドライフィルムレジストの支持フィルムに接触させ
たときの摩擦力によって剥離したカバーフィルムを巻取
コアに巻き取るサーフェスドライブ方式では、感光性ド
ライフィルムレジストに対する剥離したカバーフィルム
の接触状態が均一である保証がない。感光性ドライフィ
ルムレジストと剥離したカバーフィルムの接触が不均一
である場合、カバーフィルムの幅方向に不均一な摩擦力
が作用することとなり、この結果、皺や弛みが生じると
いう問題がある。
【0007】特に、カバーフィルムの厚さが不均一であ
ったり、剥離したカバーフィルムに蛇行が生じたりした
場合、感光性ドライフィルムレジストと剥離したカバー
フィルムの接触部位に於ける摩擦力が均一にならなくな
り、円滑な巻き取りが不可能となる。この場合、巻取コ
アに巻き取られたカバーフィルムに皺や弛みが生じて更
に円滑な巻き取りが出来なくなるという問題がある。
【0008】上記の如く巻取コアに巻き取られたカバー
フィルムに皺や弛みが生じたとき、この影響を受けて巻
付コアから繰り出された感光性ドライフィルムレジスト
に皺や弛みが生じ、この結果、ラミネートされた感光性
樹脂組成物と銅面との間に気泡が発生して不良になり、
収率が低下するという問題が生じる。
【0009】一方、プリント配線基板は高密度化,高解
像度化に向かってカバーフィルムの表面の平滑性,透明
性が重視されるようになってきている。この結果、LD
PEフィルムでは平滑性に劣るという問題点が指摘さ
れ、これに代わるものとしてポリプロピレン(PP)フ
ィルムやPETフィルムを採用するようになっている。
しかし、これらのフィルムではLDPEフィルムに比較
して滑り性が良く、サーフェスドライブ方式でカバーフ
ィルムを巻き取った場合、接触部位に横滑り等が生じて
カバーフィルムや支持フィルムに皺や弛みが発生する虞
があり、これらの皺や弛みに起因して銅張り積層板に於
ける銅と感光性樹脂組成物との間に気泡が発生して不良
になるという問題が生じる虞がある。
【0010】本発明の目的は、感光性ドライフィルムレ
ジストを銅張り積層板にラミネートするに際し、剥離し
たカバーフィルムを円滑に巻き取ることが出来る巻取方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るカバーフィルムの巻取方法は、感光性ド
ライフィルムレジストを銅張り積層板にラミネートする
際に感光性ドライフィルムレジストから剥離したカバー
フィルムを巻き取る巻取方法であって、感光性ドライフ
ィルムレジストからカバーフィルムを剥離させた後、該
カバーフィルムを感光性ドライフィルムレジストに接触
させることなく巻き取ることを特徴とするものである。
【0012】上記カバーフィルムの巻取方法では、感光
性ドライフィルムレジスト(以下「DFR」という)か
ら剥離させたカバーフィルムをDFRに接触させること
なく巻き取るので、巻付コアに巻付けられているDFR
に対し剥離したカバーフィルムから余分な力が作用する
ことがない。このため、DFRには繰出方向以外の方向
の力が作用することがなく、該DFRは巻付コアから均
等に繰り出され、銅張り積層板に対して良好なラミネー
トを実施することが出来る。
【0013】従って、カバーフィルムに偏肉が生じてい
たり、蛇行が生じた場合であっても、この偏肉や蛇行が
巻付コアに巻き付けられているDFRの繰り出しに悪影
響を与えることがない。
【0014】上記巻取方法に於いて、DFRを巻き付け
た巻付コア又は該巻付コアを支持する軸に設けた摩擦部
材をカバーフィルムを巻き取る巻取コアに接触させ、D
FRを繰り出す際の前記巻付コア又は軸の回転を前記摩
擦部材を介して巻取コアに伝達して巻き取ることが好ま
しい。
【0015】上記巻取方法では、巻付コア或いは巻付コ
アを支持する軸に設けた摩擦部材をカバーフィルムを巻
き取る巻取コアに摩擦接触させることで、該摩擦部材を
介して巻付コアの回転を巻取コアに伝達することが出来
る。このため、DFRの繰り出しに伴ってDFRのカバ
ーフィルムを剥離したカバーフィルムに接触させること
なく巻取コアに巻き取ることが出来る。
【0016】上記巻取方法に於いて、銅張り積層板にD
FRをラミネートすると共にカバーフィルムを巻き取る
に際し、前記摩擦部材と巻取コアとの接触部位に於ける
摩擦部材の周速度はDFRの繰出速度よりも大きいこと
を特徴とするものである。
【0017】上記巻取方法では、摩擦部材の巻取コアと
の接触部位に於ける周速度はDFRの繰出速度よりも大
きい。このため、巻取コアに巻き取られる剥離したカバ
ーフィルムには常に適度な張力が作用することとなり、
弛みを生じることなく巻取コアに巻き取ることが出来
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るカバーフィルムの巻
取方法は、DFRを銅張り積層板にラミネートするに際
し、DFRから剥離したカバーフィルムを巻取コアに巻
き取るに当たって、巻付コアに巻き付けたDFRと剥離
したカバーフィルムを互いに接触させないようにしたも
のであり、これにより、巻取コアに巻き取られたカバー
フィルムが巻付コアに巻き付けられたDFRに周方向以
外の方向の力を作用させることに起因して発生する皺や
弛み等をなくして、良好なラミネートを行なえるように
したものである。
【0019】本発明の巻取方法では、巻付コアに巻き付
けたDFRの外周面と、巻取コアに巻き取られたカバー
フィルムの外周面とを互いに離隔させている。従って、
巻取コアにDFRから剥離したカバーフィルムを巻き取
る際に、該カバーフィルムに偏肉が生じていたり蛇行が
生じているような場合であっても、この偏肉や蛇行が巻
付コアから繰り出されるDFRに対して余計な方向の力
を作用させることがなく、DFRの安定した繰り出しを
実現すると共に安定したラミネートを実現することが可
能である。
【0020】上記の如く、巻取コアに巻き取られるカバ
ーフィルムが巻付コアに巻き付けられたDFRの外周面
のカバーフィルムから離隔しているため、巻取コアによ
るカバーフィルムの巻き取りを行なうのに必要な力はD
FRからは付与されない。このため、ラミネートの進行
に伴ってDFRから剥離したカバーフィルムを巻き取る
際に必要な力を巻取コアに付与することが必要となる。
【0021】巻取コアに対して駆動力を付与する手段は
特に限定するものではなく、巻取コアを着脱させる駆動
軸を設け、この駆動軸の回転をサーボモーターによって
制御し得るように構成しておき、巻付コアから繰り出さ
れるDFRの線速度を検出し、検出した線速度と巻取コ
アに巻き取られるカバーフィルムの線速度が等しくなる
ように巻取コアの回転を制御することで実現することが
可能である。
【0022】しかし、サーボモーターは制御系が複雑で
価格が高くなり経済的ではない。特に、DFRから剥離
したカバーフィルムは廃棄されるものであり、巻き取り
の精度や巻きの強さ等が要求されるものではないため、
より簡単な機構で経済的な負担の少ないことが好まし
い。
【0023】このため、本発明では、DFRを巻き付け
た巻付コア、或いは巻付コアを支持する軸に円板状の摩
擦部材を取り付け、この摩擦部材の外周をカバーフィル
ムを巻き取る巻取コアの外周に摩擦接触させることで、
巻付コア,軸の回転を巻取コアに伝えて剥離したカバー
フィルムを巻き取っている。
【0024】円板状の摩擦部材は、DFRを巻き付ける
巻付コア或いは巻付コアを支持する軸であって巻付コア
に巻き付けたDFRの長手方向の両端部分よりも外側に
設けられる。また摩擦部材の外径は、巻付コアに巻き付
けた直後のDFRの外径よりも充分に大きい寸法に設定
され、且つ外周が巻取コアの外周に接触し得るように配
置される。
【0025】従って、新しいDFRを巻き付けた巻付コ
アを取り付けた場合であっても、該DFRの外径より摩
擦部材の外径の方が大きくなり、この摩擦部材を巻取コ
アに接触させて該巻取コアに剥離したカバーフィルムを
巻き取った場合、巻付コアに巻き付けたDFRの外周面
と巻取コアに巻き取られるカバーフィルムとが接触する
ことがない。
【0026】摩擦部材は、巻取コアの外周面と摩擦接触
して巻付コア或いは巻付コアを支持する軸の回転を巻取
コアに伝える機能を有する。このため、摩擦部材は巻取
コアとの間に適度な摩擦係数を有し、且つ自己潤滑性を
有するような材料であることが好ましい。このような材
料としては、4フッ化エチレン樹脂,ナイロン,ポリオ
キシメチレン(POM)等の合成樹脂があり、これらを
選択的に利用することが可能である。
【0027】また摩擦部材は巻取コアの外周面との間で
接触摩擦のみによって回転を伝える。このため、摩擦部
材及び巻取コアの接触面には特別な加工が施されること
なく、平滑な面、或いはローレット面程度の加工が施さ
れる。従って、巻取コアに巻き取られる剥離したカバー
フィルムに過大な抵抗が作用しているとき、摩擦部材と
巻取コアとの間で滑りが生じる。この滑りは摩擦部材と
巻取コアの接触面で、或いは摩擦部材と巻付コア或いは
軸との間で発生する。
【0028】本発明に於いて、摩擦部材と巻取コアとの
接触部位に於ける摩擦部材の周速度はDFRの繰出速度
よりも大きい。即ち、巻付コアに巻き付けたDFRの外
径よりも摩擦部材の外径が大きいため、DFRを銅貼り
積層板にラミネートする際に該DFRを略一定の線速度
で繰り出したとしても、このときのDFRの線速度より
も摩擦部材の周速度の方が大きくなる。更に、DFRの
繰り出しに伴って該DFRの外径が小さくなるため、巻
付コアの回転数はDFRの繰り出しに伴って大きくな
り、摩擦部材の外周部の周速度も大きくなる。
【0029】一方、剥離したカバーフィルムを巻き取る
巻取コアは、摩擦部材との摩擦によって回転するが、D
FRの繰出速度が略一定であるため、剥離したカバーフ
ィルムの線速度もDFRの繰出速度と同一速度で且つ略
一定となる。従って、DFRの繰り出しに伴って巻取コ
アによって巻き取ったカバーフィルムの外径が大きくな
ると、これに応じて巻取コアの回転数は少なくなる。
【0030】上記の如く、DFRの繰出速度,カバーフ
ィルムの巻取速度が等しく且つ略一定であるにも関わら
ず、摩擦部材の周速度は繰出速度よりも大きく、更にD
FRの繰り出しに伴って増加してゆき、カバーフィルム
を巻き取る巻取コアの回転数はカバーフィルムの巻取量
の増加に伴って低下してゆく。このため、摩擦部材の周
速度と巻取コアの周速度の関係は、常に摩擦部材の周速
度が巻取コアの周速度よりも大きくなっており、これに
より、摩擦部材と巻取コアとの接触部位では滑りが発生
している。
【0031】摩擦部材の外周と巻取コアの外周との接触
面で滑りが発生していることで、DFRから剥離して巻
取コアに巻き取られるカバーフィルムには適度な張力が
作用することとなり、この張力の作用によって弛みを発
生させることなく、巻取コアに巻き取ることが可能であ
る。
【0032】以下、本発明に係るカバーフィルムの巻取
方法の好ましい実施例について図を用いて説明する。図
1は本発明の巻取方法を模式的に説明する側面図であ
る。図2は本発明の巻取方法を模式的に説明する正面図
である。図3はDFRの構成を説明する断面図である。
【0033】先ず、図3によりDFRの構成について説
明する。DFR1は、支持フィルム1aの片面に感光性
樹脂組成物層1bが形成され、更に、感光性樹脂組成物
層1bの表面がカバーフィルム1cによって覆われてい
る。このDFR1は予め設定された幅を持つ長尺状に形
成され、支持フィルム1aが外周側に、カバーフィルム
1cが内周側になるように巻付コア11(図1,2参照)
に巻き付けられている。
【0034】そして図1に示すように銅貼り積層板2に
ラミネートされる際には、カバーフィルム1cを剥離さ
せて感光性樹脂組成物層1bを露出させ、露出した感光
性樹脂組成物層1bを銅貼り積層板2の銅面に対向させ
て熱圧着される。この状態では、支持フィルム1aが感
光性樹脂組成物層1bを覆うことで保護することが可能
である。
【0035】次に、図1,2により本発明の巻取方法を
実行する好ましい巻取装置の例について説明する。一般
に、銅貼り積層板2には表裏両面に銅の層が形成されて
おり、これらの銅の層に同時にラミネートされる。しか
し、説明が煩雑になるため、以下、銅貼り積層板2の一
方の面にDFR1をラミネートする場合について説明す
る。
【0036】DFR1を巻き付けた巻付コア11は直接或
いは軸12に支持されて図示しないフレームに回転可能に
取り付けられている。DFR1は巻付コア11の長手方向
略中央に巻き付けられており、該DFR1の長手方向の
両側に摩擦部材13が取り付けられている。
【0037】摩擦部材13の巻付コア11に対する取付構造
は特に限定するものではなく、巻付コア11の回転に伴っ
て回転し、且つこのときの回転力を伝え得る構造であれ
ば良い。即ち、摩擦部材13をボルト等を用いて巻付コア
11に固定しても良く、摩擦部材13の内径を巻付コア11の
外径に対して予め設定された嵌め合い公差を持って形成
し、両者の嵌め合いによる摩擦によって回転力を伝え得
るようにしても良い。本実施例では、DFR1を交換す
る際の作業性を考慮して、摩擦部材13を巻付コア11に対
して嵌合させて回転力を伝え得るように構成している。
【0038】巻付コア11の上方に、DFR1から剥離し
たカバーフィルム1cを巻き取る巻取コア14が配置さ
れ、外周面が摩擦部材13の外周面に接触している。巻取
コア14は図示しないフレームに対し上下方向に移動し得
るように構成されており、摩擦部材13に接触したとき自
重を作用させて摩擦力を発生することが可能である。
【0039】DFR1の繰出方向の下流側にガイドロー
ラ15,16が配置されており、ガイドローラ15に於いて、
DFR1からカバーフィルム1cが剥離し、その後、D
FR1はガイドローラ16を経てラミネートローラ17に向
かい、矢印方向に移送される銅貼り積層板2に対向して
熱圧着され、これにより、DFR1が銅貼り積層板2に
ラミネートされる。
【0040】ガイドローラ15でDFR1から剥離したカ
バーフィルム1cは、巻取コア14方向に移送されて該巻
取コア14に巻き取られる。このとき、巻取コア14に巻き
取られるカバーフィルム1cは巻付コア11に巻き付けら
れているDFR1に接触することがない。
【0041】即ち、摩擦部材13の外径が巻付コア11に新
しいDFR1を巻き付けたときの外径よりも充分に大き
いため、巻付コア11に巻き付けられているDFR1の外
周面と巻取コア14の外周面との間には間隙が形成される
こととなり、該巻取コア14に巻き取られるカバーフィル
ム1cが接触しない。従って、巻付コア11に巻き付けら
れているDFR1には繰出方向以外の力が作用すること
がない。
【0042】また摩擦部材13の外径が巻付コア11に巻き
付けたDFR1の外径よりも充分に大きいため、巻付コ
ア11の回転を巻取コア14に伝える際に、摩擦部材13の外
周の周速度が巻取コア14の外周の周速度よりも大きく、
両者の接触部位では常に滑りが発生し、ガイドローラ15
の下流側のカバーフィルム1cに対し滑りに応じた張力
が作用することとなる。
【0043】このため、ガイドローラ15でDFR1から
剥離したカバーフィルム1cは、常に緊張した状態とな
り、巻取コア14に巻き取られる際に皺や弛みが生じるこ
となく、円滑に且つ安定した状態で巻き取られる。
【0044】従って、巻付コア11に巻き付けられたDF
R1、及び巻付コア11から繰り出されたDFR1に繰出
方向以外の方向の力が作用することがなく、DFR1の
感光性樹脂組成物層1bを銅貼り積層板2にラミネート
する際に、皺や弛みが発生することがない。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
カバーフィルムの巻取方法では、DFRから剥離したカ
バーフィルムを巻き取る際に、該カバーフィルムが巻付
コアに巻き付けられているDFRと接触することがない
ので、このDFRに繰出方向以外の方向の力を作用させ
ることがない。このため、カバーフィルムの厚さが不均
一であるような場合であっても、これに影響を受けるこ
となく安定した繰り出しを実現して円滑なラミネートを
行なうことが出来る。
【0046】またDFRを巻き付けた巻付コア又は該巻
付コアを支持する軸に摩擦部材を設け、この摩擦部材を
カバーフィルムを巻き取る巻取コアに接触させて巻付コ
ア或いは軸の回転を巻取コアに伝達することで、簡単な
構造で巻付コアに巻き付けたDFRと巻取コアに巻き取
るカバーフィルムとの非接触を実現することが出来る。
【0047】また剥離したカバーフィルムの巻き取り
を、該カバーフィルムの摩擦係数の値に影響されること
なく実施することが出来る。このため、カバーフィルム
として摩擦係数の小さいフィルムを使用することが出来
る。特に、剥離したカバーフィルムがDFRに接触する
ことがないので、摩擦係数の小さいカバーフィルムを用
いてサーフェイスドライブ方式を採用した場合の横滑り
が発生することがなく、DFRに横滑りに起因する皺や
弛みが発生することがない。
【0048】また摩擦部材と巻取コアとの接触部位に於
ける摩擦部材の周速度をDFRの繰出速度よりも大きく
することによって、巻取コアに巻き取られる剥離したカ
バーフィルムには常に適度な張力が作用することとな
り、皺や弛みを生じることなく巻取コアに巻き取ること
が出来る。このため、DFRにも皺や弛みが発生せず、
円滑なラミネートを実現することが出来、且つ最終製品
となるプリント配線基板の品質を向上させると共に不良
率を低減して収率の向上をはかることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻取方法を模式的に説明する側面図で
ある。
【図2】本発明の巻取方法を模式的に説明する正面図で
ある。
【図3】DFRの構成を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 DFR 1a 支持フィルム 1b 感光性樹脂組成物層 1c カバーフィルム 2 銅貼り積層板 11 巻付コア 12 軸 13 摩擦部材 14 巻取コア 15,16 ガイドローラ 17 ラミネートローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性ドライフィルムレジストを銅張り
    積層板にラミネートする際に感光性ドライフィルムレジ
    ストから剥離したカバーフィルムを巻き取る巻取方法で
    あって、感光性ドライフィルムレジストからカバーフィ
    ルムを剥離させた後、該カバーフィルムを感光性ドライ
    フィルムレジストに接触させることなく巻き取ることを
    特徴とするカバーフィルムの巻取方法。
  2. 【請求項2】 感光性ドライフィルムレジストを巻き付
    けた巻付コア又は該巻付コアを支持する軸に設けた摩擦
    部材をカバーフィルムを巻き取る巻取コアに接触させ、
    感光性ドライフィルムレジストを繰り出す際の前記巻付
    コア又は軸の回転を前記摩擦部材を介して巻取コアに伝
    達して巻き取ることを特徴とする請求項1に記載したカ
    バーフィルムの巻取方法。
  3. 【請求項3】 銅張り積層板に感光性ドライフィルムレ
    ジストをラミネートすると共にカバーフィルムを巻き取
    るに際し、前記摩擦部材と巻取コアとの接触部位に於け
    る摩擦部材の周速度は感光性ドライフィルムレジストの
    繰出速度よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2
    に記載したカバーフィルムの巻取方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6715524B2 (en) * 2002-06-07 2004-04-06 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. DFR laminating and film removing system

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US6715524B2 (en) * 2002-06-07 2004-04-06 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. DFR laminating and film removing system

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