JPH0617799Y2 - フィルムの繰出し部のブレ止め装置 - Google Patents
フィルムの繰出し部のブレ止め装置Info
- Publication number
- JPH0617799Y2 JPH0617799Y2 JP6716591U JP6716591U JPH0617799Y2 JP H0617799 Y2 JPH0617799 Y2 JP H0617799Y2 JP 6716591 U JP6716591 U JP 6716591U JP 6716591 U JP6716591 U JP 6716591U JP H0617799 Y2 JPH0617799 Y2 JP H0617799Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- film
- shake
- base material
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Collation Of Sheets And Webs (AREA)
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
- Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
- Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばプリント基盤や
タッチパネル等のエッチング用基材(以下、基材とい
う)の表面を保護したり、部分メッキのマスキング用と
して用いられるフィルム(以下、フィルムという)をラ
ミネートする装置において、特に片面に貼着剤が塗布さ
れた長尺フィルムが捲回されたロールからフィルムが繰
り出される時のフイルムのブレを止める装置に関する。
タッチパネル等のエッチング用基材(以下、基材とい
う)の表面を保護したり、部分メッキのマスキング用と
して用いられるフィルム(以下、フィルムという)をラ
ミネートする装置において、特に片面に貼着剤が塗布さ
れた長尺フィルムが捲回されたロールからフィルムが繰
り出される時のフイルムのブレを止める装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、図6に示すようにフィルムロー
ルから繰出されたフィルムは、直接ガイドロール6,
6,6に掛けられ、フィルムのブレ止め防止対策は施さ
れていなかった。
ルから繰出されたフィルムは、直接ガイドロール6,
6,6に掛けられ、フィルムのブレ止め防止対策は施さ
れていなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】基材のラミネートに使
用するフィルムは、厚さ数10μmの塩化ビニル等で形
成され、而も互いに貼着しているため、図6に示すよう
にそれを捲回したロール1からフィルムを一定速度で繰
出す場合、フィルムの貼着力がフィルムを水平に繰出す
力F1の向きをロールの軸寄りに変えようとする力F2
となり、これがF2方向のフィルムの振動、即ちブレと
なって現れる。また、フィルムの繰出し点Aから最初の
フィルム当接点Bまでの距離が長い程フィルムのブレ幅
は大きく、特にテープの残量が少なくなってフィルムロ
ールの径が小さくなると、前記距離が長くなるためブレ
幅は更に大きくなる。そして、このブレの発生によって
フィルムの繰出し速度にムラが生じるため、基材が搬送
される速度と同期が取れなくなり、基材にラミネートさ
れたフィルムにムラができたり、基材とフィルム間に隙
間が生じたりする。従って、このような現象が生じる
と、基材が部分メッキするものである場合は不要な部分
までメッキされたり、また、基材がプリント基盤エッチ
ング用フィルム等の微細加工物である場合には、隙間か
ら混入した不純物によって、非導通箇所が生じるエッチ
ング不良を引き起こし、製品の歩留低下の原因になって
いた。
用するフィルムは、厚さ数10μmの塩化ビニル等で形
成され、而も互いに貼着しているため、図6に示すよう
にそれを捲回したロール1からフィルムを一定速度で繰
出す場合、フィルムの貼着力がフィルムを水平に繰出す
力F1の向きをロールの軸寄りに変えようとする力F2
となり、これがF2方向のフィルムの振動、即ちブレと
なって現れる。また、フィルムの繰出し点Aから最初の
フィルム当接点Bまでの距離が長い程フィルムのブレ幅
は大きく、特にテープの残量が少なくなってフィルムロ
ールの径が小さくなると、前記距離が長くなるためブレ
幅は更に大きくなる。そして、このブレの発生によって
フィルムの繰出し速度にムラが生じるため、基材が搬送
される速度と同期が取れなくなり、基材にラミネートさ
れたフィルムにムラができたり、基材とフィルム間に隙
間が生じたりする。従って、このような現象が生じる
と、基材が部分メッキするものである場合は不要な部分
までメッキされたり、また、基材がプリント基盤エッチ
ング用フィルム等の微細加工物である場合には、隙間か
ら混入した不純物によって、非導通箇所が生じるエッチ
ング不良を引き起こし、製品の歩留低下の原因になって
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、フィルムのブ
レの発生源がフィルムの繰出し位置近傍であることに鑑
み、棒状のブレ止め防止体をその近傍に設け、フィルム
を防止体に当てることによってブレを抑制しようとする
ものであり、而もロールの径が次第に小さくなっても防
止体がフィルムロールの周縁を追従して常に防止体とフ
ィルムロール周縁との距離を一定に保持することができ
るよう構成されたものである。 即ちその構成とは、片面に貼着剤が塗布された長尺フィ
ルムが捲回されたロールからフィルムを繰出す時のフィ
ルムのブレ止め装置であって、前記ロールのフィルム繰
出し位置近傍に前記ロールの中心に対して移動可能な棒
状のブレ止め防止体を前記ロールの軸と平行に設け、前
記ブレ止め防止体にロールの周縁を検出するセンサーを
設け、このセンサーから出力された検出信号によって前
記ブレ止め防止体の移動を制御してブレ止め防止体とロ
ール周縁との距離を一定に保つ制御機構を設けたことに
ある。
レの発生源がフィルムの繰出し位置近傍であることに鑑
み、棒状のブレ止め防止体をその近傍に設け、フィルム
を防止体に当てることによってブレを抑制しようとする
ものであり、而もロールの径が次第に小さくなっても防
止体がフィルムロールの周縁を追従して常に防止体とフ
ィルムロール周縁との距離を一定に保持することができ
るよう構成されたものである。 即ちその構成とは、片面に貼着剤が塗布された長尺フィ
ルムが捲回されたロールからフィルムを繰出す時のフィ
ルムのブレ止め装置であって、前記ロールのフィルム繰
出し位置近傍に前記ロールの中心に対して移動可能な棒
状のブレ止め防止体を前記ロールの軸と平行に設け、前
記ブレ止め防止体にロールの周縁を検出するセンサーを
設け、このセンサーから出力された検出信号によって前
記ブレ止め防止体の移動を制御してブレ止め防止体とロ
ール周縁との距離を一定に保つ制御機構を設けたことに
ある。
【0005】
【作用】フィルムロールのフィルム繰出し位置の近傍に
設けられた棒状のブレ止め防止体にフィルムが当接する
ことによってブレが抑制される。而も、防止体に設けら
れたセンサーがロール周縁を検出することによって、防
止体のロール中心方向への移動を制御する制御機構が作
動し、常に防止体とロール周縁との間隔を一定に保つこ
とができる。従って、ロールの径が小さくなってもブレ
が発生することがない。
設けられた棒状のブレ止め防止体にフィルムが当接する
ことによってブレが抑制される。而も、防止体に設けら
れたセンサーがロール周縁を検出することによって、防
止体のロール中心方向への移動を制御する制御機構が作
動し、常に防止体とロール周縁との間隔を一定に保つこ
とができる。従って、ロールの径が小さくなってもブレ
が発生することがない。
【0006】
【実施例】図1は本考案の一実施例を示す説明図、図2
は本考案を用いたラミネート機の正面図,図3はその右
側面図、図4はラミネート機の基本動作を示すフローチ
ャートである。以下、本考案をこれらの図面に基づいて
詳細に説明する。 先ず、本考案を用いたラミネート機全体の構成を図2に
基づいて説明する。ラミネート機8は、基材の搬入側と
なる正面右側に予熱装置18を備えている。この予熱装
置18は搬入された基材9のフィルム貼着面を予め熱し
てから搬出する働きをするものであり、ヒーター(図示
しない)を内蔵している。また、予熱装置18の基材搬
送通路上方には基材検出用センサー(又は温度センサ
ー)24が取付けられている。この基材検出用センサー
24は基材9が予熱装置18上にあることを検出し(温
度センサーである場合はヒーターが設定温度に達したこ
とを検出する)、検出信号を後述する各ロールの回転制
御装置へ出力する働きをする。次にこの予熱装置18の
基材搬出方向には基材横当ガイド装置19が取付けられ
ている。この基材横当ガイド装置19はフィルム2が基
材の正しい位置にラミネートされるように基材の搬送方
向を調整するためのものである。次にこの基材横当ガイ
ド装置19の基材搬出方向には一対のラミネートロール
10,10が上下に取付けられている。このラミネート
ロールは電動モーター等で回転し、基材をその下面にフ
ィルム2を押し当てながらロールで挾持してフィルムを
ラミネートしながら搬出する働きをする。次にこのラミ
ネートロールの基材搬出方向には一対のピンチロール1
1,11が上下に取付けられている。このピンチロール
は前記ラミネートロール10,10から搬出された基材
を次のラミネートロール10,10へ橋渡しする働きを
する。次にそのピンチロールの基材搬出方向のラミネー
トロール10,10は基材を更にロールで押圧すること
によってラミネートをより確実にして基材を次工程へ搬
出するためのものである。次に1,1は片面に貼着剤が
塗布された長尺フィルム2が捲回されたフィルムロール
を示す。このフィルムロール1,1はそれぞれエアーシ
ャフト5,5に軸支され、何れか一方は予備ロールとし
て使用される。次に13,13はフィルム位置合せハン
ドルで、前記各エアーシャフト5の突出長さを調整して
フィルム2の位置を合せる(フィルムが基材の正しい位
置にラミネートされるようにフィルムの繰り出される位
置を合わせる)ためのものである。12は不用フィルム
巻取ロールで、図5に示すように切り離された不用フィ
ルム25を巻取るためのものである。次に6,6,6は
ガイドローラーを示し、フィルムロール1から繰り出さ
れたフィルム2をラミネートロール10,10へ導くた
めのもので回動自在となっている。21はフィルムスリ
ッター装置を示す。これは図5に示すように不用フィル
ム25を切り離すためのものであり、移動可能な複数の
刃を備えている。また、取付軸21aは長孔(図示しな
い)内を移動可能となっており、刃先の摩耗に応じて刃
の角度を調整できるようになっている。次に15は操作
パネルでラミネート機の各装置を作動又は停止させるス
イッチ等で構成されている。16はフィルム張力制御装
置でラミネートロールの回転速度とフィルムロールの回
転速度とを調整することによってフィルムの張力を制御
するためのものである。17は各装置の動力等を制御す
る制御盤である。20はエアーパネルで前記各エアーシ
ャフト5の空気圧を調整するツマミと、その空気圧を表
示する計器を備えている。
は本考案を用いたラミネート機の正面図,図3はその右
側面図、図4はラミネート機の基本動作を示すフローチ
ャートである。以下、本考案をこれらの図面に基づいて
詳細に説明する。 先ず、本考案を用いたラミネート機全体の構成を図2に
基づいて説明する。ラミネート機8は、基材の搬入側と
なる正面右側に予熱装置18を備えている。この予熱装
置18は搬入された基材9のフィルム貼着面を予め熱し
てから搬出する働きをするものであり、ヒーター(図示
しない)を内蔵している。また、予熱装置18の基材搬
送通路上方には基材検出用センサー(又は温度センサ
ー)24が取付けられている。この基材検出用センサー
24は基材9が予熱装置18上にあることを検出し(温
度センサーである場合はヒーターが設定温度に達したこ
とを検出する)、検出信号を後述する各ロールの回転制
御装置へ出力する働きをする。次にこの予熱装置18の
基材搬出方向には基材横当ガイド装置19が取付けられ
ている。この基材横当ガイド装置19はフィルム2が基
材の正しい位置にラミネートされるように基材の搬送方
向を調整するためのものである。次にこの基材横当ガイ
ド装置19の基材搬出方向には一対のラミネートロール
10,10が上下に取付けられている。このラミネート
ロールは電動モーター等で回転し、基材をその下面にフ
ィルム2を押し当てながらロールで挾持してフィルムを
ラミネートしながら搬出する働きをする。次にこのラミ
ネートロールの基材搬出方向には一対のピンチロール1
1,11が上下に取付けられている。このピンチロール
は前記ラミネートロール10,10から搬出された基材
を次のラミネートロール10,10へ橋渡しする働きを
する。次にそのピンチロールの基材搬出方向のラミネー
トロール10,10は基材を更にロールで押圧すること
によってラミネートをより確実にして基材を次工程へ搬
出するためのものである。次に1,1は片面に貼着剤が
塗布された長尺フィルム2が捲回されたフィルムロール
を示す。このフィルムロール1,1はそれぞれエアーシ
ャフト5,5に軸支され、何れか一方は予備ロールとし
て使用される。次に13,13はフィルム位置合せハン
ドルで、前記各エアーシャフト5の突出長さを調整して
フィルム2の位置を合せる(フィルムが基材の正しい位
置にラミネートされるようにフィルムの繰り出される位
置を合わせる)ためのものである。12は不用フィルム
巻取ロールで、図5に示すように切り離された不用フィ
ルム25を巻取るためのものである。次に6,6,6は
ガイドローラーを示し、フィルムロール1から繰り出さ
れたフィルム2をラミネートロール10,10へ導くた
めのもので回動自在となっている。21はフィルムスリ
ッター装置を示す。これは図5に示すように不用フィル
ム25を切り離すためのものであり、移動可能な複数の
刃を備えている。また、取付軸21aは長孔(図示しな
い)内を移動可能となっており、刃先の摩耗に応じて刃
の角度を調整できるようになっている。次に15は操作
パネルでラミネート機の各装置を作動又は停止させるス
イッチ等で構成されている。16はフィルム張力制御装
置でラミネートロールの回転速度とフィルムロールの回
転速度とを調整することによってフィルムの張力を制御
するためのものである。17は各装置の動力等を制御す
る制御盤である。20はエアーパネルで前記各エアーシ
ャフト5の空気圧を調整するツマミと、その空気圧を表
示する計器を備えている。
【0007】次に本考案を上記ラミネート機に用いた場
合について説明する。ラミネート機本体には各フィルム
ロール1の中心から右斜め下方に向けてスリット7,7
が形成されている。そして、棒状のブレ止め防止体の一
実施例であるタッチロール3が前記スリット内を移動可
能に設けられている。また、タッチロールの先端部と後
端部(図中に破線で示す)にはフィルムロールの周縁を
検出するセンサーの一実施例であるタッチロールセンサ
ー4,4が取付けられている。このタッチロールセンサ
ーには主に光電管等の近接スイッチが用いられ、一方が
発光側で他方が受光側のセンサーとなっており、スリッ
トを介して投光、受光できるように配置されている。ま
た、このセンサーはフィルムロールの周縁を検出した時
(フィルムロールの周縁とタッチロールとの距離が予め
設定された距離になった時)に後述するタッチロール移
動モーターへ検出信号を出力する働きをする。また、各
スリットの近傍には制御機構の一実施例である前述のタ
ッチロール移動モーター14,14(図2に破線で示
す)が設けられている。このタッチロール移動モーター
はタッチロールの移動を行うと共に、前記センサーから
出力された検出信号を入力した時に作動を停止する。即
ち、フィルムロールの径が小さくなってもその周縁を追
従してタッチロールとフィルムロール周縁との距離が常
に一定間隔になるように制御する。
合について説明する。ラミネート機本体には各フィルム
ロール1の中心から右斜め下方に向けてスリット7,7
が形成されている。そして、棒状のブレ止め防止体の一
実施例であるタッチロール3が前記スリット内を移動可
能に設けられている。また、タッチロールの先端部と後
端部(図中に破線で示す)にはフィルムロールの周縁を
検出するセンサーの一実施例であるタッチロールセンサ
ー4,4が取付けられている。このタッチロールセンサ
ーには主に光電管等の近接スイッチが用いられ、一方が
発光側で他方が受光側のセンサーとなっており、スリッ
トを介して投光、受光できるように配置されている。ま
た、このセンサーはフィルムロールの周縁を検出した時
(フィルムロールの周縁とタッチロールとの距離が予め
設定された距離になった時)に後述するタッチロール移
動モーターへ検出信号を出力する働きをする。また、各
スリットの近傍には制御機構の一実施例である前述のタ
ッチロール移動モーター14,14(図2に破線で示
す)が設けられている。このタッチロール移動モーター
はタッチロールの移動を行うと共に、前記センサーから
出力された検出信号を入力した時に作動を停止する。即
ち、フィルムロールの径が小さくなってもその周縁を追
従してタッチロールとフィルムロール周縁との距離が常
に一定間隔になるように制御する。
【0008】次に本考案の一連の動作を説明する。フィ
ルム2はフィルムロール1を出て、タッチロール3、ガ
イドロール6a,6b、テンションロール61の外側を
通ってフィルムスリッター装置21、ラミネートロール
10の順に送られている。今、基材検出用センサー24
が基材の存在を検出したとすると、タッチロール移動モ
ーター14が作動し、タッチロール3がスリット7内を
フィルムロール1の中心に向けて移動する。そして、セ
ンサー4がフィルムロールの周縁を検出した時、即ちフ
ィルムロールの周縁とタッチロールとの距離が予め設定
された一定値(数ミリ)になった時にセンサーから検出
信号が前記モーター14へ出力され、モーターの作動が
停止し、タッチロールの移動が停止する。次にフィルム
ロール1と各ラミネートロール10,10、ピンチロー
ル11、不用フィルム巻取ロール12のそれぞれが回転
を始め、フィルムロールからフィルム2が一定速度で繰
り出される。次にフィルム2はフィルムスリッター装置
21によって図5に示すように不用フィルム25を切り
離すための切り込み27,27が入れられる。これと同
時に予熱装置18によってラミネート面(下面)が熱せ
られた基材9が基材横当ガイド装置19からラミネート
ロール10へ搬出される。そして、ラミネートロールに
よってフィルムが基材の所定面にラミネートされ、ピン
チロールへ搬出される。この時フィルム繰出し位置近傍
のフィルムのブレはタッチロールによって抑制されるた
め、ラミネートロールにまでブレによる振動が伝わるこ
とがなく、ラミネートされたフィルムにムラが生じるこ
とはない。而も、フィルムロールの径が小さくなっても
タッチロールセンサー4が常にフィルムロール周縁を検
出し、タッチロールとフィルムロール周縁との距離を一
定間隔に保持するため、フィルムのブレが発生すること
はない。次にラミネートされた基材がピンチロールを出
る時に不用フィルムが不用フィルム巻取ロール12によ
って巻取られる。この不用フィルム巻取ロールはフィル
ムロールの回転と同期して回転するようになっている。
このようにして不用フィルムが切り離された基材は次の
ラミネートロール10へ搬出され、次工程(図示しな
い)へ送られる。以下、基材検出センサー24が基材の
存在を検出している間上記工程を繰返し、基材検出セン
サーが基材の存在を検出しなくなった時、各ロールの回
転制御装置への検出信号の出力が停止し、回転制御装置
の作動が停止する。
ルム2はフィルムロール1を出て、タッチロール3、ガ
イドロール6a,6b、テンションロール61の外側を
通ってフィルムスリッター装置21、ラミネートロール
10の順に送られている。今、基材検出用センサー24
が基材の存在を検出したとすると、タッチロール移動モ
ーター14が作動し、タッチロール3がスリット7内を
フィルムロール1の中心に向けて移動する。そして、セ
ンサー4がフィルムロールの周縁を検出した時、即ちフ
ィルムロールの周縁とタッチロールとの距離が予め設定
された一定値(数ミリ)になった時にセンサーから検出
信号が前記モーター14へ出力され、モーターの作動が
停止し、タッチロールの移動が停止する。次にフィルム
ロール1と各ラミネートロール10,10、ピンチロー
ル11、不用フィルム巻取ロール12のそれぞれが回転
を始め、フィルムロールからフィルム2が一定速度で繰
り出される。次にフィルム2はフィルムスリッター装置
21によって図5に示すように不用フィルム25を切り
離すための切り込み27,27が入れられる。これと同
時に予熱装置18によってラミネート面(下面)が熱せ
られた基材9が基材横当ガイド装置19からラミネート
ロール10へ搬出される。そして、ラミネートロールに
よってフィルムが基材の所定面にラミネートされ、ピン
チロールへ搬出される。この時フィルム繰出し位置近傍
のフィルムのブレはタッチロールによって抑制されるた
め、ラミネートロールにまでブレによる振動が伝わるこ
とがなく、ラミネートされたフィルムにムラが生じるこ
とはない。而も、フィルムロールの径が小さくなっても
タッチロールセンサー4が常にフィルムロール周縁を検
出し、タッチロールとフィルムロール周縁との距離を一
定間隔に保持するため、フィルムのブレが発生すること
はない。次にラミネートされた基材がピンチロールを出
る時に不用フィルムが不用フィルム巻取ロール12によ
って巻取られる。この不用フィルム巻取ロールはフィル
ムロールの回転と同期して回転するようになっている。
このようにして不用フィルムが切り離された基材は次の
ラミネートロール10へ搬出され、次工程(図示しな
い)へ送られる。以下、基材検出センサー24が基材の
存在を検出している間上記工程を繰返し、基材検出セン
サーが基材の存在を検出しなくなった時、各ロールの回
転制御装置への検出信号の出力が停止し、回転制御装置
の作動が停止する。
【0009】
【考案の効果】本考案を用いれば片面に貼着剤が塗布さ
れた長尺フィルムが捲回されたロールからフィルムを繰
出す時のフィルムのブレを抑制することができ、フィル
ムのブレによる基材のラミネートのムラや隙間の発生を
解消することができる。従って、ムラや隙間への不純物
の混入によるプリント基盤等のエッチング不良を防止す
ることができ、プリント基盤等の生産の歩留を向上させ
ることができる。
れた長尺フィルムが捲回されたロールからフィルムを繰
出す時のフィルムのブレを抑制することができ、フィル
ムのブレによる基材のラミネートのムラや隙間の発生を
解消することができる。従って、ムラや隙間への不純物
の混入によるプリント基盤等のエッチング不良を防止す
ることができ、プリント基盤等の生産の歩留を向上させ
ることができる。
【図1】本考案のフィルムの繰出し部のブレ止め装置の
説明図である。
説明図である。
【図2】本考案を用いたラミネート機の正面図である。
【図3】本考案を用いたラミネート機の右側面図であ
る。
る。
【図4】本考案の動作順序を示すフローチャートであ
る。
る。
【図5】不用フィルムを切離すところを示す説明図であ
る。
る。
【図6】従来のフィルムの繰出し機構を示す説明図であ
る。
る。
1・・フィルムロール、2・・フィルム、3・・タッチ
ロール、4・・タッチロールセンサー、5・・エアーシ
ャフト、6・・ガイドローラー、7・・スリット、8・
・ラミネート機、9・・基材、10・・ラミネートロー
ル、11・・ピンチロール、12・・不用フィルム巻取
ロール、13・・フィルム位置合せハンドル、14・・
タッチロール移動モーター、15・・操作パネル、16
・・フィルム張力制御装置、17・・制御盤、18・・
予熱装置、19・・基材横当ガイド装置、20・・エア
ーパネル、21・・フィルムスリッター装置、21a・
・取付軸、22・・ラミネートロールカバー、23・・
ピンチロールカバー、24・・基材検出用センサー、2
5・・不用フィルム、26・・切り込み。
ロール、4・・タッチロールセンサー、5・・エアーシ
ャフト、6・・ガイドローラー、7・・スリット、8・
・ラミネート機、9・・基材、10・・ラミネートロー
ル、11・・ピンチロール、12・・不用フィルム巻取
ロール、13・・フィルム位置合せハンドル、14・・
タッチロール移動モーター、15・・操作パネル、16
・・フィルム張力制御装置、17・・制御盤、18・・
予熱装置、19・・基材横当ガイド装置、20・・エア
ーパネル、21・・フィルムスリッター装置、21a・
・取付軸、22・・ラミネートロールカバー、23・・
ピンチロールカバー、24・・基材検出用センサー、2
5・・不用フィルム、26・・切り込み。
Claims (1)
- 【請求項1】片面に貼着剤が塗布された長尺フィルムが
捲回されたロールからフィルムを繰出す時のフィルムの
ブレ止め装置であって、前記ロールのフィルム繰出し位
置近傍に前記ロールの中心に対して移動可能な棒状のブ
レ止め防止体を前記ロールの軸と平行に設け、前記ブレ
止め防止体にロールの周縁を検出するセンサーを設け、
このセンサーから出力された検出信号によって前記ブレ
止め防止体の移動を制御してブレ止め防止体とロール周
縁との距離を一定に保つ制御機構を設けたことを特徴と
するフィルムの繰出し部のブレ止め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6716591U JPH0617799Y2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | フィルムの繰出し部のブレ止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6716591U JPH0617799Y2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | フィルムの繰出し部のブレ止め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512444U JPH0512444U (ja) | 1993-02-19 |
JPH0617799Y2 true JPH0617799Y2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=13337015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6716591U Expired - Lifetime JPH0617799Y2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | フィルムの繰出し部のブレ止め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617799Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP6716591U patent/JPH0617799Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0512444U (ja) | 1993-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20160068362A1 (en) | Label sheet cutting apparatus | |
JP2001213557A (ja) | 長尺フィルムの搬送装置及び長尺フィルムの搬送方法 | |
JP2005089177A (ja) | ウェブ巻替え装置及び方法 | |
US6764040B2 (en) | Method for controlling a device for continuously supplying web and device therefor | |
US20070145178A1 (en) | Method and device for threading a web | |
JPH1134281A (ja) | フィルム張付方法及び装置 | |
JPH0617799Y2 (ja) | フィルムの繰出し部のブレ止め装置 | |
JP2019155238A (ja) | 塗工装置および塗工方法 | |
JP2604334B2 (ja) | ウエブ加工機 | |
JPH10167560A (ja) | カバーシートの剥離装置および剥離方法 | |
JP2000211784A (ja) | テンション制御した巻取機 | |
JP3668045B2 (ja) | 帯状部材の張力制御装置 | |
JP2000062227A (ja) | 単枚紙片への間接式熱転写印字方法 | |
JP2002201439A (ja) | セパレートフィルム剥離装置 | |
JP2001048382A (ja) | ウェブ裁断装置およびその制御方法 | |
JP6047517B2 (ja) | ウェブ巻替え装置及び方法 | |
KR200295973Y1 (ko) | 점착성 필름용 갭방식 와인더 | |
JP3283353B2 (ja) | 紙継ぎ制御方法及びその装置 | |
JPH1035966A (ja) | 巻取給紙装置 | |
JP2003292215A (ja) | フィルムの巻き取り装置 | |
JPS5964463A (ja) | 給紙装置 | |
JPH072415A (ja) | ウエブ接続供給装置 | |
JPH06226686A (ja) | スリッター装置 | |
JP2008149380A (ja) | 薄板状材料のスリッター装置およびその装置による薄板状材料のスリッター方法 | |
JP2879440B1 (ja) | テンション制御した巻取機 |