JPH072415A - ウエブ接続供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエブ消費機へのウエブ供給速度を高速に維
持しながらウエブの繰り出し速度だけを一時的な減速に
より接続して不良品を確実に排除する。 【構成】 繰り出したウエブＢの終端Ｂ１を終端検出手
段１が検出した時点で繰り出し手段４を減速させること
により、貯蔵手段５のウエブ貯蔵長さが減少されると同
時に、ウエブ切り離し予定数ｎ及びウエブ接続予定位置
ｐを演算し、このウエブＢ接続予定位置ｐに応じてウエ
ブ貯蔵長さＬの変化と関係なくウエブＢ，Ｂの接続部分
Ｂ３が切り離されるウエブＢの所定位置に配置されるよ
うに繰り出したウエブＢの終端Ｂ１を切断して待機した
ウエブＢの始端Ｂ２と接続され、ウエブＢの切り離し予
定数ｎに応じてウエブ貯蔵長さＬの変化と関係なくウエ
ブＢの接続部分Ｂ３だけが計数排除され、上記接続手段
３の作動が終了した後に繰り出し手段４を増速させるこ
とにより、貯蔵手段５のウエブ貯蔵長さＬが設定長さに
なるまで増加される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばセロハンフイル
ムやポリプロピレンフイルムなどのウエブをウエブロー
ルから繰り出しながら接続して中断することなく包装機
などのウエブ消費機へ連続供給するウエブ接続供給装
置、詳しくはウエブロールからウエブを繰り出す繰り出
し手段と、繰り出されたウエブの終端を検出する終端検
出手段と、この終端検出手段からの出力に基づき繰り出
し中のウエブの終端を切断する終端切断手段と、切断さ
れたウエブの終端に待機中の交換するウエブロールのウ
エブの始端を接続させる接続手段と、接続して繰り出さ
れたウエブを所定長さずつに切り離す切り離し手段と、
切り離されたウエブの接続部分だけを不良品として排除
する排除手段からなるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のウエブ接続供給装置とし
て例えば特公平４−７９８９３号公報に開示される如
く、交換するウエブの始端に粘着テープが貼着されて接
続手段の待機側グリップローラー上に吸引保持し、この
状態で繰り出し中のウエブの終端を終端検出手段が検出
すると、プレスローラーを包装機などのウエブ消費機の
作動速度と同速で回転する繰り出し手段の繰り出しロー
ラーに接触させることにより、繰り出し中のウエブが挟
まれて繰り出され、その後、終端切断手段が作動開始し
て繰り出し中のウエブの終端を切断し、待機側グリップ
ローラーのロックが解除して遊転自在となり、その一定
時間後にエアーシリンダーの作動で繰り出し側グリップ
ローラーと待機側グリップローラーが繰り出し中のウエ
ブを介して接触することにより、両グリップローラーが
回転して繰り出し中のウエブの終端と待機中のウエブの
始端に貼着した粘着テープを接着し、それ以降、交換し
たウエブロールからウエブが繰り出されるものがある。

【０００３】そして、上記終端切断手段によるウエブ終
端の切断タイミングと接続手段の両グリップローラーの
接触タイミングを一定にし、接続手段のウエブ繰り出し
方向下流側に切り離し手段と排除手段をウエブの接続位
置から夫々所定距離だけ離して順次配設することによ
り、ウエブの接続位置と切り離し位置が重ならないよう
に配置しながら、切り離して包装機などのウエブ消費機
へ供給された際にその消費工程で作動不良が起きない位
置にウエブの接続位置を配置させると共に、ウエブの接
続位置からウエブが切り離されてウエブの接続部分だけ
を排除する位置までのウエブの数が常に一定になるた
め、固定した計数制御でウエブの接続部分だけを不良品
として排除していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、このよう
な従来のウエブ接続供給装置では、ウエブの繰り出し速
度が高速化にすると繰り出し中のウエブ終端の切断位置
と待機中のウエブ始端を正確に位置合わせして接続でき
なくなるため、ウエブの繰り出し速度を高速化するには
限界があり、これよりウエブが供給される包装機などの
ウエブ消費機の作動速度もウエブの繰り出し速度に合わ
せる必要があるからウエブ消費機を高速化できず、処理
速度に限界があって短時間に大量のウエブが消費できな
いという問題がある。

【０００５】本発明は斯る従来事情に鑑み、ウエブ消費
機へのウエブ供給速度を高速に維持しながらウエブの繰
り出し速度だけを一時的な減速により接続して不良品を
確実に排除することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講ずる技術的手段は、接続手段及び繰り出し
手段から切り離し手段へ向かうウエブ繰り出し路の途中
に配設されて繰り出したウエブを増減可能に貯蔵する貯
蔵手段と、この貯蔵手段よりウエブ繰り出し方向下流側
に配設されて貯蔵されたウエブを定速で後続するウエブ
消費機へ供給する定速供給手段と、上記貯蔵手段に貯蔵
されたウエブの終端切断手段による終端切断位置から切
り離し手段による切り離し位置までのウエブ貯蔵長さを
測長する測長手段と、この測長手段からの出力を切り離
し手段によるウエブ一つ分の切り離し長さで除算してウ
エブの切り離し予定数及び切り離したウエブの接続予定
位置を演算する演算手段と、この演算結果に応じて終端
切断手段及び接続手段と排除手段を夫々作動制御する制
御手段と、終端検出手段からの出力に基づき繰り出し手
段へ上記定速供給手段によるウエブの定速供給速度より
遅い減速信号を出力して接続手段の作動終了後に繰り出
し手段へ上記定速供給手段によるウエブの定速供給速度
より速い増速信号を測長手段からの出力が設定値になる
まで出力する繰り出し速度補正手段とを備えたことを特
徴とするものである。

【０００７】

【作用】本発明は上記技術的手段によれば、繰り出しし
たウエブの終端を終端検出手段が検出した時点で繰り出
し手段を減速させることにより、貯蔵手段のウエブ貯蔵
長さが減少されると同時に、終端切断位置から切り離し
位置までのウエブ貯蔵長さをウエブ一つ分の切り離し長
さで除算してウエブの切り離し予定数及び切り離したウ
エブの接続予定位置を演算し、この切り離したウエブの
接続予定位置に応じて終端切断手段と接続手段を夫々作
動制御することにより、ウエブ貯蔵長さの変化と関係な
く繰り出したウエブの終端と待機したウエブの始端が切
り離されるウエブの所定位置で接続され、ウエブの切り
離し予定数に応じて排除手段を作動制御することによ
り、ウエブ貯蔵長さの変化と関係なくウエブの接続部分
だけが計数排除され、上記接続手段の作動が終了した後
に繰り出し手段を測長手段からの出力が設定値になるま
で増速させることにより、貯蔵手段のウエブ貯蔵長さが
設定長さになるまで増加されるものである。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【０００９】この実施例は図１及び図２に示す如く、ウ
エブＢとしてセロハンやポリプロピレンなどの透明フィ
ルムが巻かれたウエブロールＡを２個夫々着脱自在に支
承し、これらウエブロールＡ，Ａから後続するウエブ消
費機Ｄへ連絡するウエブ繰り出し路Ｃに沿って終端検出
手段１，１、終端切断手段２，２、接続手段３、繰り出
し手段４、貯蔵手段５、定速供給手段７、切り離し手段
８を夫々ウエブ繰り出し方向へ順次配設すると共に、上
記ウエブ消費機Ｄとして例えば包か用紙で被包された紙
巻きたばこなどの箱状物品ＥをウエブＢにより連続包装
する包装機を配設し、このウエブ消費機Ｄの下流端に排
除手段９を配設したものである。

【００１０】終端検出手段１，１は、ウエブロールＡ，
Ａから繰り出されたウエブＢ，Ｂと対向状に配置され
て、これらウエブＢ，Ｂの終端Ｂ１，Ｂ１近くに固着し
た残少マーク１ａの有無を検出する例えば光りセンサー
などであり、後述する制御回路７と電気的に連通して、
各ウエブロールＡから繰り出されたウエブＢ終端Ｂ１近
くの残少マーク１ａを検出した時に検出信号を制御回路
１０へ出力させる。

【００１１】終端切断手段２，２は、ウエブロールＡ，
Ａから繰り出されたウエブＢ，Ｂと対向してカッター２
ａ，２ａを突出動自在に支持し、これらカッター２ａ，
２ａに例えばエアーシリンダーなどの駆動部２ｂ，２ｂ
を連設して、これら駆動部２ｂ，２ｂの作動により繰り
出されたウエブＢの終端Ｂ１と対向する一方のカッター
２ａだけを突出させて切断する。

【００１２】終端切断手段２の駆動部２ａ，２ａは、後
述する制御回路１０と電気的に連通してこの制御回路１
０から出力信号により作動制御され、どちらか一方のウ
エブロールＡからウエブＢが繰り出されている初期状態
で、カッター２ａ，２ａをウエブＢ，Ｂから離して待機
させ、制御回路１０から出力される終端切断信号を入力
した時だけ、繰り出されたウエブＢの終端Ｂ１と対向す
るカッター２ａを突出させる。

【００１３】接続手段３は、ウエブロールＡ，Ａから繰
り出されたウエブＢ，Ｂを挟んで回転自在な２個のグリ
ップローラー３ａ，３ａを接離動自在に支持し、これら
グリップローラー３ａ，３ａのどちらか一方に交換する
ウエブＢの始端Ｂ２を粘着テープ３ｂがウエブ繰り出し
方向幅寸法ｔの約半分だけ突出して貼着された状態で吸
引保持すると共に、例えばエアーシリンダーなどの駆動
部３ｃを連設して、この駆動部３ｃの作動により両グリ
ップローラー３ａ，３ａを繰り出し中のウエブＢを挟ん
で接触させ、該ウエブＢの繰り出しに伴い両グリップロ
ーラー３ａ，３ａが回転して、繰り出し中のウエブＢの
終端Ｂ１と待機中のウエブＢの始端Ｂ２に貼着した粘着
テープ３ｂを図３に示す如く接着させる。

【００１４】接続手段３の駆動部３ｃは、後述する制御
回路１０と電気的に連通してこの制御回路１０から出力
信号により作動制御され、どちらか一方のウエブロール
ＡからウエブＢが繰り出されている初期状態で、グリッ
プローラー３ａ，３ａを互いに離して待機させ、制御回
路１０から出力される接続信号を入力した時だけ、グリ
ップローラー３ａ，３ａを設定時間だけ接触方向へ移動
させ、必要に応じてグリップローラー３ａ，３ａが接触
してから設定時間後に接続終了信号を制御回路１０へ出
力させる。

【００１５】繰り出し手段４は、上記接続手段３により
接続されたウエブＢを挟んで２個の繰り出しローラー４
ａ，４ａを配置し、これら繰り出しローラー４ａ，４ａ
のどちらか一方に例えばサーボモーターなどの制御モー
ター４ｂを連設して、この制御モーター４ｂにより繰り
出しローラー４ａ，４ａを設定速度で回転させて接続さ
れたウエブＢを繰り出す。

【００１６】繰り出し手段４の制御モーター４ｂは、モ
ータードライバー４ｃを介して後述する制御回路１０と
電気的に連通し、この制御回路１０から出力信号により
作動制御され、どちらか一方のウエブロールＡからウエ
ブＢが繰り出されている初期状態で、繰り出しローラー
４ａ，４ａの回転速度を後述する定速供給手段８による
ウエブＢの供給速度と同じに維持させ、制御回路１０か
ら出力される繰り出し減速信号を入力した時に繰り出し
ローラー４ａ，４ａの回転速度をウエブＢの供給速度よ
り遅い速度に切り換え、制御回路１０から出力される繰
り出し増速信号を入力した時に繰り出しローラー４ａ，
４ａの回転速度をウエブＢの供給速度より速い速度に切
り換え、制御回路１０から出力される繰り出し定速信号
を入力した時に繰り出しローラー４ａ，４ａの回転速度
をウエブＢの供給速度と同じ速度に戻す。

【００１７】貯蔵手段５は、上記繰り出し手段４により
繰り出されたウエブＢを複数の移動ローラー５ａ…と複
数の固定ローラー５ｂ…に亙りジクザグに巻回して、こ
の移動ローラー５ａ…が固定ローラー５ｂ…に向け接離
する方向へ往復動することにより、巻回したウエブＢを
増減可能に貯蔵しながら張力を一定に保持するダンサロ
ーラーである。

【００１８】上記貯蔵手段５の近くには、測長手段６と
して移動ローラー５ａ…の位置を検出する例えばリニア
エンコーダーなどの位置センサーを配設し、この測長手
段６は、後述する制御回路１０と電気的に連通して移動
ローラー５ａ…の位置信号を制御回路１０へ出力させ、
この信号から制御回路１０が貯蔵手段５に貯蔵されたウ
エブＢの上記終端切断手段２により繰り出されたウエブ
Ｂの終端Ｂ１を切断する位置から後述する切り離し手段
９によりウエブＢを切り離す位置までのウエブ貯蔵長さ
Ｌを演算して測長する。

【００１９】定速供給手段７は、上記貯蔵手段５から繰
り出されたウエブＢを挟んで２個の供給ローラー７ａ，
７ａを配置し、これら供給ローラー７ａ，７ａのどちら
か一方か又は両方を一定速度で回転させて、貯蔵手段５
に貯蔵したウエブＢをウエブ繰り出し方向へ引き出さ
せ、更に本実施例の場合には図２に示す如く後述する切
り離し手段８より下流側に、バキュームベルトなどから
なる供給ベルト７ｂを配設して、切り離し手段８で切り
離されたウエブＢ…を供給ローラー７ａ，７ａによるウ
エブＢの引き出し速度と同じ速度でウエブ消費機Ｄへ供
給させる。

【００２０】切り離し手段８は、上記貯蔵手段５から引
き出されたウエブＢと対向して当接するローラー８ａの
外周面に回転刃８ｂを突設し、定速供給手段７によるウ
エブＢの供給速度と同じ速度でローラー８ａを回転させ
るか、ウエブＢの供給に伴ってローラー８ａを同じ速度
で遊転させることにより、供給されるウエブＢに回転刃
８ｂが所定間隔毎に圧接して所定長さずつに切り離す。

【００２１】排除手段９は、ウエブ消費機Ｄのウエブ消
費工程で発生する不良品や品質管理のために特定のウエ
ブＢ及び箱状物品Ｅをウエブ消費工程の外へ排除するも
のであり、後述する制御回路１０と電気的に連通してこ
の制御回路１０から出力される排除信号を入力した時だ
け、特定のウエブＢ及び箱状物品Ｅを排除させる。

【００２２】制御回路１０は、繰り出し速度補正手段と
演算手段と制御手段を構成し、その構成を図４に従って
説明すれば、入力インターフェース１０ａと、Ｒ０Ｍ，
ＲＡＭ，ＣＰＵからなるマイクロコンピューター１０ｂ
と、出力インターフェース１０ｃを有する。

【００２３】入力インターフェース１０ａは、前記終端
検出手段１，１を構成する光センサーからの検出信号を
ＣＰＵへ出力するか、測長手段６を構成する位置センサ
ーからの出力信号をＣＰＵへ出力するか、必要に応じて
接続手段３からの接続終了信号をＣＰＵへ出力するかの
選択を行う。

【００２４】マイクロコンピューター１０ｂのＲ０Ｍ
は、ＣＰＵを制御するプログラムが書き込まれており、
ＲＡＭは、例えばキーパットなどで可変的に入力した上
記終端切断手段２により繰り出されたウエブＢの終端Ｂ
１を切断してから接続手段３のグリップローラー３ａ，
３ａを接触させるまでの待ち時間と、粘着テープ３ｂの
ウエブ繰り出し方向への幅寸法と、初期状態で貯蔵手段
５に貯蔵されるウエブＢの設定長さと、切り離し手段８
によるウエブＢの切り離し速度と、切り離し手段９によ
り切り離されるウエブＢ一つ分の切り離し長さＷと、切
り離し手段９によるウエブＢの切り離し位置から排除手
段９によるウエブＢ及び箱状物品Ｅの排除位置まで存在
する切り離したウエブＢの数ｋが記憶され、更に必要に
応じてウエブ消費機Ｄの消費工程で作動不良を起こさな
いウエブＢの接続位置の領域が記憶される。

【００２５】更にＣＰＵは、Ｒ０Ｍ中のプログラムに従
って入力インターフェース１０ａより必要とされる外部
でデーターを取り込んだり、或いはＲＡＭとの間でデー
ターの授受を行ったりしながら演算処理し、必要に応じ
て処理したデーターを出力インターフェース１０ｃへ出
力する。

【００２６】出力インターフェース１０ｃは、ＣＰＵか
らの出力信号を受け、上記モータードライバー４ｃを介
して繰り出し手段４の制御モーター４ｂを作動制御する
と共に、上記終端切断手段２，２の駆動部２ａ，２ａ、
接続手段３の駆動部３ｃ、排除手段９を順次作動制御す
る。

【００２７】Ｒ０Ｍに書き込まれているプログラムの一
部をフローチャートで示すと図５及び図６のようにな
り、ここで、この図５及び図６に従ってウエブＢの接続
供給装置の作動を説明する。

【００２８】プログラムがスタートすると、マイクロコ
ンピューター１０ｂは先ず最初のステップで、終端検出
手段１，１のどちらか一方がウエブロールＡから繰り出
されたウエブＢの終端Ｂ１近くの残少マーク１ａを検出
したかどうかを判断し、検出しない時にはスタートに戻
り、検出した時には繰り出し手段４の制御モーター４ｂ
へ繰り出し減速信号を出力する。

【００２９】これに続いて測長手段６により終端切断手
段２の終端切断位置から切り離し手段９の切り離し位置
までのウエブ貯蔵長さＬを測長し、このウエブ貯蔵長さ
Ｌを切り離し手段９により切り離されるウエブＢ一つ分
の切り離し長さＷで除算して、ウエブＢの切り離し予定
数ｎと、切り離したウエブＢの接続予定位置ｐを演算す
る。

【００３０】この演算結果のウエブ接続予定位置ｐがｔ
より大きくてしかもＷ−ｔより小さいかどうかを判断
し、この判断条件に加えて更に必要に応じてウエブ消費
機Ｄの消費工程で作動不良を起こさないウエブＢの接続
位置の領域内であるかどうかも判断して、これらの判断
条件に入らない時にはウエブ貯蔵長さＬを測長するステ
ップに戻して、ウエブ切り離し予定数ｎ及びウエブ接続
予定位置ｐを演算し直す。

【００３１】そして、これらの判断条件にウエブ接続予
定位置ｐが入った時点で、繰り出されたウエブＢの終端
Ｂ１と対向する終端切断手段２の駆動部２ａへ終端切断
信号を出力し、演算結果のウエブ切り離し予定数ｎと切
り離し手段９によるウエブＢの切り離し位置から排除手
段９によるウエブＢ及び箱状物品Ｅの排除位置まで存在
する切り離したウエブＢの消費数ｋを加算して、排除待
ち数ｒを演算する。

【００３２】この排除待ち数ｒをセットし、切り離し手
段８によるウエブＢの切り離し速度から排除手段９の排
除位置を通過するウエブＢ及び箱状物品Ｅの通過数を排
除カウンターでカウント開始する。

【００３３】更に、上述した終端切断信号の出力から接
続手段３のグリップローラー３ａ，３ａを接触させるま
での待ち時間が経過して接続タイミングになったかどう
かを判断し、この接続タイミングになった時点で接続手
段３の駆動部３ｃへ接続信号を出力する。

【００３４】これより設定時間後か或いは接続手段３か
らの接続終了信号の入力で、繰り出し手段４の制御モー
ター４ｂへ繰り出し増速信号を出力し、測長手段６によ
り終端切断手段２の終端切断位置から切り離し手段９の
切り離し位置までのウエブ貯蔵長さＬを測長して、この
ウエブ貯蔵長さＬが設定長さになったかどうかを判断す
る。

【００３５】ウエブ貯蔵長さＬが設定長さにならない時
には、ウエブ貯蔵長さＬを測長するステップに戻して測
長し直し、設定長さになった時点で繰り出し手段４の制
御モーター４ｂへ繰り出し定速信号を出力する。

【００３６】また、上述した排除カウンターのカウント
が排除待ち数ｒになった時点で排除手段９へ排除信号を
出力する。

【００３７】従って、繰り出されたウエブＢの終端Ｂ１
の検出により、繰り出し手段４を減速して定速供給手段
８のウエブ供給速度より遅くなるので、貯蔵手段５の移
動ローラー５ａ…が徐々に固定ローラー５ｂ…へ接近し
てウエブ貯蔵長さＬが減少すると同時に、この移動ロー
ラー５ａ…の位置変化に対応してウエブ切り離し予定数
ｎとウエブ接続予定位置ｐが算出される。

【００３８】このウエブ接続予定位置ｐに応じて粘着テ
ープ３ｂが切り離し手段８による切り離し位置と重なら
ない位置で、しかもウエブ消費機Ｄの消費工程で作動不
良を起こさない位置にウエブ貯蔵長さＬの変化と関係な
く配置されるように、繰り出したウエブＢの終端Ｂ１が
切断されて待機したウエブＢの始端Ｂ２と接続される。

【００３９】ウエブＢ，Ｂの接続が終了した後は、繰り
出し手段４を増速して定速供給手段８のウエブ供給速度
より速くなるので、貯蔵手段５の移動ローラー５ａ…が
徐々に固定ローラー５ｂ…から離れてウエブ貯蔵長さＬ
が設定長さになるまで増加し、また上記ウエブ切り離し
予定数ｎに応じてウエブ貯蔵長さＬの変化と関係なくウ
エブＢ，Ｂの接続部分Ｂ３だけが排除手段９で計数排除
される。

【００４０】尚、前示実施例ではウエブＢとしてセロハ
ンやポリプロピレンなどの透明フィルムが巻かれたウエ
ブロールＡを使用し、ウエブ消費機Ｄとして例えば包か
用紙で被包された紙巻きたばこなどの箱状物品Ｅをウエ
ブＢにより連続包装する包装機を配設したが、これに限
定されず、これ以外のウエブＢが巻かれたウエブロール
Ａを使用して包装機以外のウエブ消費機Ｄを配設しても
良く、更にウエブ消費機Ｄの下流端に排除手段９を配設
したが、これに限定されず、切り離し手段８の下流側で
あればどこに配置しても良い。

【００４１】更に、制御回路１０をマイクロコンピュー
ター１０ｂにより構成したが、これに限定されず、シー
ケンサーなどにより構成しても良い。

【００４２】

【発明の効果】本発明は上記構成であるから、以下の利
点を有する。

【００４３】１．繰り出ししたウエブの終端を終端検出
手段が検出した時点で繰り出し手段を減速させることに
より、貯蔵手段のウエブ貯蔵長さが減少されると同時
に、終端切断位置から切り離し位置までのウエブ貯蔵長
さをウエブ一つ分の切り離し長さで除算してウエブの切
り離し予定数及び切り離したウエブの接続予定位置を演
算し、この切り離したウエブの接続予定位置に応じて終
端切断手段と接続手段を夫々作動制御することにより、
ウエブ貯蔵長さの変化と関係なく繰り出したウエブの終
端と待機したウエブの始端が切り離されるウエブの所定
位置で接続され、ウエブの切り離し予定数に応じて排除
手段を作動制御することにより、ウエブ貯蔵長さの変化
と関係なくウエブの接続部分だけが計数排除され、上記
接続手段の作動が終了した後に繰り出し手段を測長手段
からの出力が設定値になるまで増速させることにより、
貯蔵手段のウエブ貯蔵長さが設定長さになるまで増加さ
れるので、ウエブ消費機へのウエブ供給速度を高速に維
持しながらウエブの繰り出し速度だけを一時的な減速に
より接続して不良品を確実に排除できる。

【００４４】従って、ウエブの繰り出し速度が高速化に
すると繰り出し中のウエブ終端の切断位置と待機中のウ
エブ始端を正確に位置合わせして接続できなくなる従来
のものに比べ、ウエブの接続位置と切り離し位置が重な
らないように配置する同時に、切り離してウエブ消費機
へ供給された際にその消費工程で作動不良が起きない位
置にウエブの接続位置を配置しながら、包装機などのウ
エブ消費機の作動速度を高速化でき、処理速度が向上し
て短時間に大量のウエブを消費できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すウエブ接続供給装置の
ブロック図である。

【図２】構成図である。

【図３】ウエブの接続部分を示す部分拡大図である。

【図４】制御回路の回路図である。

【図５】フローチャートである。

【図６】フローチャートである。

【符号の説明】

Ａ ウエブロール Ｂ ウエブ Ｂ１ 終端 Ｂ２ 始端 Ｂ３ 接続部分 Ｃ ウエブ繰り出し
路 Ｄ ウエブ消費機 Ｌ ウエブ貯蔵長さ Ｗ ウエブ切り離し長さ ｎ ウエブの切り離
し予定数 ｐ ウエブの接続予定位置 １ 終端検出手段 ２ 終端切断手段 ３ 接続手段 ４ 繰り出し手段 ５ 貯蔵手段 ６ 測長手段 ７ 定速供給手段 ８ 切り離し手段 ９ 排除手段 １０ 繰り出し速度補正手段（制御回路） １０ 演算手段（制御回路） １０ 制御手段（制御回路）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ウエブロールからウエブを繰り出す繰り
   出し手段と、繰り出されたウエブの終端を検出する終端
   検出手段と、この終端検出手段からの出力に基づき繰り
   出し中のウエブの終端を切断する終端切断手段と、切断
   されたウエブの終端に待機中の交換するウエブロールの
   ウエブの始端を接続させる接続手段と、接続して繰り出
   されたウエブを所定長さずつに切り離す切り離し手段
   と、切り離されたウエブの接続部分だけを不良品として
   排除する排除手段からなるウエブ接続供給装置におい
   て、前記接続手段及び繰り出し手段から切り離し手段へ
   向かうウエブ繰り出し路の途中に配設されて繰り出した
   ウエブを増減可能に貯蔵する貯蔵手段と、この貯蔵手段
   よりウエブ繰り出し方向下流側に配設されて貯蔵された
   ウエブを定速で後続するウエブ消費機へ供給する定速供
   給手段と、上記貯蔵手段に貯蔵されたウエブの終端切断
   手段による終端切断位置から切り離し手段による切り離
   し位置までのウエブ貯蔵長さを測長する測長手段と、こ
   の測長手段からの出力を切り離し手段によるウエブ一つ
   分の切り離し長さで除算してウエブの切り離し予定数及
   び切り離したウエブの接続予定位置を演算する演算手段
   と、この演算結果に応じて終端切断手段及び接続手段と
   排除手段を夫々作動制御する制御手段と、終端検出手段
   からの出力に基づき繰り出し手段へ上記定速供給手段に
   よるウエブの定速供給速度より遅い減速信号を出力して
   接続手段の作動終了後に繰り出し手段へ上記定速供給手
   段によるウエブの定速供給速度より速い増速信号を測長
   手段からの出力が設定値になるまで出力する繰り出し速
   度補正手段とを備えたことを特徴とするウエブ接続供給
   装置。