JP2000171235A - 原反フィルム径測定装置及び測定方法 - Google Patents

原反フィルム径測定装置及び測定方法

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JP2000171235A
JP2000171235A JP10349455A JP34945598A JP2000171235A JP 2000171235 A JP2000171235 A JP 2000171235A JP 10349455 A JP10349455 A JP 10349455A JP 34945598 A JP34945598 A JP 34945598A JP 2000171235 A JP2000171235 A JP 2000171235A
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rotating
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Yuichi Omori
悠一 大森
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Omori Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自動的に原反フィルム径を測定することので
きる包装機における原反フィルム径測定装置を提供する
こと。 【解決手段】 原反フィルム15に第4の駆動モータ4
0を連携し、原反フィルムを所定方向に回転させて帯状
フィルム16を送り出し、製袋器18へ導くようにす
る。原反フィルムの回転角度を計測する回転角計測装置
51を原反フィルムの回転軸にとりつけ、原反フィルム
の周面に接触し、引っ張られて延びる前の原反フィルム
に巻き取られた帯状フィルムの移動距離を検知する動距
離計測装置53を設ける。第4の駆動モータを一定時間
回転させ、その時の回転角度と移動距離を各計測装置で
計測し、演算処理装置に送り、そこにおいて原反フィル
ム径を求める。なお、求めた径は速度制御装置38に送
られ、第4の駆動モータの始動時の回転速度の初期設定
に利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は原反フィルム径測定
装置及び測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】よく知られているように横ピロー包装機
等の包装機においては、例えばロール状に巻き取られた
原反フィルムから連続した帯状フィルムを引き出して製
袋器に供給し、そこで筒状に形成して筒状フィルムにす
る。一方、製袋器の搬入側には、被包装物供給装置が設
置され、被包装物を所定間隔毎に搬送し、筒状フィルム
内に順次供給する。そして、筒状フィルム内に被包装物
が内包された状態のまま順次搬送し、その搬送途中でセ
ンターシーラにて筒状フィルムのフィルム重合端をシー
ルし、さらにエンドシール装置にて筒状フィルムの被包
装物間毎を、横方向にシール・カットして包装体を製造
するようにしている。
【0003】そして、原反フィルムからの帯状フィルム
の引き出しは、引き出された帯状フィルムをその両側か
ら挟持する一対のローラを備えたフィードローラを用い
て行う(原反フィルムは、その帯状フィルムの引き出し
に追従して回転する)方式と、本発明の前提となる原反
フィルムに連携した駆動モータにより直接当該原反フィ
ルムを回転させることにより帯状フィルムを送り出す方
式がある。
【0004】特に後者の方式の場合には、原反フィルム
を等速度で送り出そうとすると、当然のことながら原反
径が小さくなるほど原反フィルムの回転速度を増加させ
る必要がある。この駆動モータを制御する場合には、例
えば従来のフィードローラの位置に速度計を設け、帯状
フィルムの移動速度を実際に検出し、その速度が一定に
なるようにフィードバック制御することにより駆動モー
タの回転速度を増減する方式がある(例えば特開平7−
285715など)。
【0005】ところで、一定期間包装機を稼動させる
と、上記したフィードバック制御により原反フィルムの
駆動モータの回転も安定するものの、稼動開始直後から
安定して帯状フィルムが所望の移動速度になるようにす
るためには、開始時の原反フィルム径を知ることが必要
である。
【0006】すなわち、一度駆動モータの回転速度が所
望の帯状フィルムの移動速度に適したものになるとその
後はスムーズな制御が行え、徐々に駆動モータの速度を
増加させることができる。しかし、運転開始当初に着目
すると、駆動モータの回転速度が早過ぎると帯状フィル
ムが必要以上に送り出されて弛んでしまう。そこで、通
常は駆動モータの回転速度を遅くするが、逆に遅過ぎる
と帯状フィルムに過大なストレスを与え、フィルムが延
びたり破断したりするおそれがある。また、帯状フィル
ムの腰が強い場合には、センターシーラーなどの引き出
し手段側に負荷がかかりすぎ、損傷するおそれもある。
従って、実際に上記した制御を行うためには、始動時の
原反フィルム径を把握し、その径に適した駆動モータの
回転速度を求め、稼働する必要がある。
【0007】そして、原反フィルムが未使用のものを使
用する場合には、予めそのおおよその原反フィルム径は
わかっているので、係る径を初期設定して入力すれば良
いが、使用途中の原反フィルムを使用する場合には、ユ
ーザーがその原反フィルム径を測定し、入力する必要が
あるので、煩雑となる。そこで、ユーザーが原反フィル
ム径を図ることなく、自動的に使用開始時の原反フィル
ム径を測定することのできる包装機における原反フィル
ム径検出装置として、従来例えば特開平8−28289
0号公報に開示された装置がある。
【0008】係る装置は、図1,図2に示すように、原
反フィルム1に駆動モータ2を連携し、原反フィルム1
を所定方向に回転させて帯状フィルム3を送り出し、製
袋器4へ導くようにする。原反フィルム1の回転角度を
計測する回転角計測装置5を原反フィルム1の回転軸に
とりつけ、帯状フィルム3の引き出し途中に移動距離計
測装置6を設ける。駆動モータ2を一定時間回転させ、
その時の回転角度と移動距離を各計測装置5,6で計測
し、演算処理装置7に送り、そこにおいて原反フィルム
径を求める。そして、求めた原反フィルム径は速度制御
装置8に送られ、駆動モータ2の始動時の回転速度の初
期設定に利用されるようになっている。
【0009】さらに、距離計測装置6は、図2に示すよ
うに、帯状フィルム3を挟んで対向配置された幅広の受
けローラ6aと、幅の狭い回転ローラ6bと、その回転
ローラ6bに取り付けられたエンコーダ6cとから構成
される。そして、受けローラ6aは、フリー状態で図示
省略の軸受けに支持されて回転自在となり、回転ローラ
6bは、受けローラ6a側に付勢され、やはりフリー状
態で図示省略の軸受けに支持されて回転自在となってい
る。これにより、受けローラ6aと回転ローラ6bと
は、帯状フィルム3に対し所定の圧力で挟圧することに
なり、帯状フィルム3の移動にともない、受けローラ6
a並びに回転ローラ6bは回転する。
【0010】そして、その回転ローラ6bの回転軸にエ
ンコーダ6cを取り付けているため、回転ローラ6bの
回転にともない、エンコーダ6cよりパルス信号が出力
される。そして回転ローラ6bの円周は既知であり、帯
状フィルム3の移動距離と回転ローラ6bの円周面の移
動距離は等しいので、その回転ローラ6bが単位角度回
転した時の帯状フィルムの移動距離は一義的に決まるこ
とを利用して、距離を測定するようになっている。
【0011】さらにこの発明では、製袋器4内に被包装
物10を順次供給する被包装物供給装置11のための駆
動モータM1,帯状フィルムが製袋器4を通過して筒状
に製袋された筒状フィルム12を移動させるための駆動
モータM2,エンドシール装置13を駆動させるための
駆動モータM3というように各装置がそれぞれ独立した
駆動系で動作し、各駆動系の動作が速度制御装置8で制
御されるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の原反フィルム径を測定する装置では、以下に示
す問題を有している。すなわち、帯状フィルムに弛みが
生じると蛇行の原因になるため、一定のテンションを与
えた状態で送り出すようにしている。つまり、原反フィ
ルム1から単位時間あたりに送り出される帯状フィルム
3の量さよりも、駆動モータM2で行う筒状フィルム1
2の単位時間あたりの移動量を若干長くすることにより
テンションを持たせている。
【0013】このテンションにより帯状フィルム3の延
びが生じ、原反フィルムが所定角度回転したときの帯状
フィルムの送り出し量よりも、距離測定装置6で検出し
た帯状フィルムの移動量のほうが長くなってしまう。よ
って、正確に原反フィルム径を求めることができないと
いう問題がある。
【0014】そして、原反フィルム径を測定できれば、
帯状フィルムの移動速度を一定にするために必要な駆動
モータの回転数を算出することもでき、フィードフォワ
ード制御による速度制御が可能となる。さらに、原反フ
ィルム径を精度よく求めることができると、原反フィル
ムの終了時、つまり原反フィルムの交換時期を検出する
ことができ、原反フィルムを無駄なく使用することがで
きるので好ましいというような各種の効果が期待でき
る。
【0015】しかし、原反フィルム径が小さくなり、送
り出した総量が長くなるほど、上記実際の送り出し量と
距離測定装置6における検出値の差が累積されることに
なり、誤差が大きくなる。従って、原反フィルム径が小
さくなるほど速度制御にずれを生じたり、最後まで原反
フィルムを使い切らないうちに原反フィルム終了と誤検
出するおそれがある。
【0016】さらに、開始時に駆動モータ2を回転させ
て帯状フィルム3を所定量だけ送り出した際に、そのま
までは帯状フィルム3が弛んでしまうため、少なくとも
筒状フィルム12を移動させる駆動モータM2を同期さ
せて回転させ、さらに通常はすべての駆動モータ2,M
1,M2,M3を速度制御装置8にて同期制御を行って
駆動することになる。
【0017】従って、係る処理が煩雑であるばかりでな
く、その送り出した量だけフィルムを無駄にし、さらに
は、原反フィルム径がわからない状態では駆動モータ2
の回転により実際にどれくらい帯状フィルム3が送り出
されるか不明であるため、他の駆動モータM1,M2,
M3の回転速度を精度よく設定できず、そのためにフィ
ルム詰まりその他の故障を発生するおそれがある。
【0018】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、ユーザーが原反フィルム径を図ることなく、自動的
に例えば使用開始時はもとより、使用中等の機関等にお
ける原反フィルム径を測定することができ、また、フィ
ルムを無駄に使用することを可及的に抑制することので
きる原反フィルム径測定装置及び測定方法を提供するこ
とにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る原反フィルム径測定方法では、原
反フィルムに増減速制御可能な駆動モータの回転力を与
えることによりその原反フィルムから連続して送り出さ
れた帯状のフィルムを用いて所定間隔毎に搬送される被
包装物を包むとともに、そのフィルムの所定部位をシー
ル及びまたはカットして包装体を製造する包装機におけ
る原反フィルム径を検出する方法であって、前記駆動モ
ータを回転させて前記原反フィルムから前記帯状フィル
ムを所定量だけ送り出し、その送り出された前記帯状フ
ィルムの移動距離と、前記原反フィルムの回転角度をそ
れぞれ計測し、その計測された移動距離と回転角度に基
づいて前記原反フィルム径を算出するようにする。そし
て、前記帯状フィルムの移動距離は、前記原反フィルム
の周面に回転部材(実施の形態では、「ローラ64」に
対応)を接触させ、前記帯状フィルムの送り出しにとも
ない回転する回転部材の回転情報(実施の形態では、
「エンコーダ65の出力」)に基づいて算出するように
した(請求項1)。
【0020】係る方法を実施するのに適した本発明に係
る原反フィルム径検出装置では、原反フィルムから連続
して送り出された帯状のフィルムを用いて所定間隔毎に
搬送される被包装物を包むとともに、そのフィルムの所
定部位をシール及びまたはカットして包装体を製造する
包装機に設けられる原反フィルム径検出装置であって、
前記原反フィルムを装着する回転体(実施の形態では、
「回転軸43」に対応)に対して回転力を与える増減速
制御可能な駆動モータ(実施の形態では、「第4の駆動
モータ40」に相当)と、前記原反フィルムから送り出
される帯状フィルムの移動距離を計測する距離計測装置
と、前記原反フィルムの回転角度を計測する回転角計測
装置と、前記距離計測装置と前記回転角計測装置でそれ
ぞれ計測された移動距離データと回転角度データを受け
取るとともに、そのデータに基づいて原反フィルム径を
算出する演算処理装置とを備える。そして、前記距離計
測装置は、原反フィルムの周面に接触し、原反フィルム
の回転にともない回転する回転部材(実施の形態では、
「ローラ64」に対応)と、その回転部材の回転情報を
検出する手段(実施の形態では、「エンコーダ65」に
対応)と、その回転部材を支持する手段(実施の形態で
は、「レバー63,支持軸61等」に対応)とを有する
ように構成した(請求項2)。
【0021】また、上記した目的を達成するための、本
発明に係る原反フィルム径測定方法の別の解決手段とし
ては、原反フィルムに増減速制御可能な駆動モータの回
転力を与えることによりその原反フィルムから連続して
送り出された帯状のフィルムを用いて所定間隔毎に搬送
される被包装物を包むとともに、そのフィルムの所定部
位をシール及びまたはカットして包装体を製造する包装
機における原反フィルム径を検出する方法であって、駆
動モータを回転させて前記原反フィルムから前記帯状フ
ィルムを所定量だけ送り出し、次いで、前記原反フィル
ムを逆回転させて前記送り出した帯状フィルムを前記原
反フィルムに巻き取り、前記送り出しの際、或いは巻き
取りの際における前記帯状フィルムの移動距離と、前記
原反フィルムの回転角度をそれぞれ計測し、その計測さ
れた移動距離と回転角度に基づいて前記原反フィルム径
を算出するようにする。そして、前記帯状フィルムの移
動距離は、前記原反フィルムの周面に回転部材を接触さ
せ、前記帯状フィルムの送り出しにともない回転する回
転部材の回転情報に基づいて算出するようにした(請求
項3)。
【0022】係る方法を実施するのに適した本発明に係
る原反フィルム径検出装置では、原反フィルムから連続
して送り出された帯状のフィルムを用いて所定間隔毎に
搬送される被包装物を包むとともに、そのフィルムの所
定部位をシール及びまたはカットして包装体を製造する
包装機に設けられる原反フィルム径検出装置であって、
前記原反フィルムを装着する回転体に対して回転力を与
える増減速制御可能な駆動モータと、前記原反フィルム
から送り出される帯状フィルムの移動距離を計測する距
離計測装置と、前記原反フィルムの回転角度を計測する
回転角計測装置と、前記距離計測装置と前記回転角計測
装置でそれぞれ計測された移動距離データと回転角度デ
ータを受け取るとともに、そのデータに基づいて原反フ
ィルム径を算出する演算処理装置とを備え、前記駆動モ
ータを含む前記原反フィルムに対する駆動系が、前記原
反フィルムを正逆回転可能にした。そして、前記距離計
測装置は、原反フィルムの周面に接触し、原反フィルム
の回転にともない回転する回転部材と、その回転部材の
回転情報を検出する手段と、その回転部材を支持する手
段とを有するように構成した(請求項4)。
【0023】まず、運転開始に先立ち、駆動モータを所
定量(時間,フィルムの移動距離,原反フィルムの回転
角など)だけ駆動させて原反フィルムを回転させて帯状
フィルムを送り出す。この時の帯状フィルムの総移動距
離を距離計測装置で計測するとともに、回転角計測装置
にて原反フィルムの回転角度を計測する。
【0024】距離計測装置で計測された移動距離は、回
転角計測装置で計測された回転角度を中心角とした扇の
弧の長さに等しい。従って、係る扇の中心角が360
度、すなわち円としたときの弧の長さ(円周に相当す
る)は、計測した2つのデータに基づいて所定の四則演
算を行うことができ、さらに、円周から直径も四則演算
により簡単に求まる。このようにして原反フィルム径を
算出する。
【0025】このようにして求めた原反フィルム径と、
目標とする帯状フィルムの移動速度から、原反フィルム
の回転速度、すなわち駆動モータの回転速度を算出し、
その求めた回転速度で駆動モータを稼働させる。する
と、その回転力が原反フィルムに伝わり、所定速度で原
反フィルムが回転する。それにともない原反フィルムに
巻き取られている帯状フィルムが所定速度で送り出さ
れ、この速度は目標速度にほぼ等しくなる。これによ
り、運転開始当初から目標速度或いはそれに近い速度で
帯状フィルムを送り出すことができ、帯状フィルムや各
装置に過負荷を与えず、スムーズな始動が行える。
【0026】しかも、帯状フィルムの移動距離は、送り
出されようとする帯状フィルム、つまり、引っ張られて
延びていない帯状フィルムに接触して回転する回転部材
によりその帯状フィルムの移動量を直接測定し、それに
基づいて原反フィルム径を求めるので、精度よく算出す
ることができる。
【0027】そして、特に請求項3,4の発明では、一
旦送り出した後、巻き取るようにした場合には、帯状フ
ィルムを無駄に使用することがなくなる。また、この駆
動モータのみを稼働させることができる。
【0028】なお、支持する手段は、少なくとも原反フ
ィルム径の測定中は、回転部材を原反フィルムの周面に
接触させ、原反フィルムの回転、つまり帯状フィルムの
送り出しに追従して回転部材が回転するような機能を持
たせる必要がある。
【0029】
【発明の実施の形態】図3は本発明の装置が実装される
包装機(ピロー包装装置)の一例を示している。同図に
示すように、原反フィルム15に巻き取られた帯状フィ
ルム16は、複数のプーリ(固定プーリ,テンションプ
ーリ等)17に掛け渡されて下方の製袋器18に導か
れ、その製袋器18を通過することにより筒状に成形さ
れて筒状フィルム19が形成される。
【0030】製袋器18の搬入側(上流側)には、製袋
器18内、すなわち筒状フィルム19内に被包装物20
を順次供給する被包装物供給装置22が設置されてい
る。この被包装物供給装置22は、一対の駆動スプロケ
ット23,従動スプロケット24間に渡設されたエンド
レスチェーン25に、一定間隔毎に押送フィンガ26が
取りつけられることにより構成され、駆動スプロケット
23に連携された第1の駆動モータ27からの回転力を
受けて回転駆動するようになっている。そしてこの第1
の駆動モータ27は、例えばサーボモータ等の増減速を
自在に制御できるようなモータからなる。
【0031】また、製袋器18の搬出側(下流側)所定
位置には、補助ローラ28,センターシーラ29,エン
ドシール装置30が配置され、エンドシール装置30の
さらに下流側には搬出コンベア32が設置されている。
【0032】上記補助ローラ28は、筒状フィルム19
の重合端部位をその両側から挟持する一対のローラから
なり、筒状フィルム19に対して後述する本発明に係る
原反送り出し装置により送り出される帯状フィルム16
の移動速度よりも若干速い速度の搬送力を与え、帯状フ
ィルム16に対して一定のテンションを与え、フィルム
が弛むのを防止している。
【0033】またセンターシーラ29は、偏平な一対の
回転ローラ(少なくとも一方は加熱されている)からな
り、両回転ローラにて筒状フィルム19の重合端を挟持
するとともに加熱してその重合端を熱融着するようにな
っている。そして、このセンターシーラ29の回転速度
も帯状フィルム16の移動速度よりも若干早くしてい
る。
【0034】そして、上記補助ローラ28,センターシ
ーラ29は、第2の駆動モータ33に連結され、両者は
同期して同速度で回転するようになっている。そしてこ
の第2の駆動モータ33は上記第1の駆動モータ27と
ともに速度制御装置38に接続され、その速度が制御さ
れている。なお、この第2の駆動モータ33も汎用性を
もたせるためにサーボモータなどの増減速可能なモータ
で構成してもよいが、包装装置の稼働途中で回転速度を
変える必要がない場合には、通常のモータで構成しても
よい。
【0035】さらにエンドシール装置30は、上下に対
向配置された回転軸30aにトップシーラ30bがそれ
ぞれ取りつけられ、両者は同期して回転して1回転毎に
両トップシーラ30b同士が筒状フィルム19を挟んで
突き当たるようになっている。さらに、所定のトップシ
ーラ30b内には、ヒータ及びまたはカッターが内蔵さ
れている。これにより、上記両トップシーラ30b同士
が突き当たった時には筒状フィルム19の所定部位が加
熱されて融着するとともに、カッターにて切断されて、
包装体34が製造される。そして包装体34は上記搬出
コンベア32により搬出される。なお、このエンドシー
ル装置30も、一方の回転軸30aに連携された第3の
駆動モータ35により回転駆動されるようになってお
り、その第3の駆動モータ35もサーボモータ等の増減
速制御可能なモータからなる。
【0036】さらに、原反フィルム15に第4の駆動モ
ータ40を連携し、原反フィルム15に対して直接的に
所定方向の回転力を与え、帯状フィルム16を所定速度
で送り出すようにしている。すなわち、図4に示すよう
に、原反フィルム15は、紙管41の周囲に帯状フィル
ム16を多数回巻き付けることにより構成されているの
で、その紙管41を、軸受け42に片持ち支持される回
転体たる回転軸43に挿入固定し、回転軸43と一体化
する。そして、原反フィルム15は回転軸43に設けら
れたストッパ44により両側から挟持・固定される。
【0037】この回転軸43の一端にはスプロケット4
5が固着され、このスプロケット45に掛け渡された動
力伝達チェーン46を介して第4の駆動モータ40の回
転力を回転軸43に伝達するようにしている。これによ
り、第4の駆動モータ40が回転すると、回転軸43ひ
いては原反フィルム15が回転するようになる。そし
て、この第4の駆動モータ40は、上記した速度制御装
置38からの制御信号に基づいて回転駆動するようにな
っている。
【0038】なお、第4の駆動モータ40と回転軸43
とは、上記した如く動力伝達チェーンを介して接続する
のではなく、駆動モータの出力軸を回転軸に直結或いは
ギヤ等を介して連結するようにしてもよい。
【0039】上記のように構成したため、第4の駆動モ
ータ40を回転させると、回転軸43ひいては原反フィ
ルム15が所定速度で回転するため、それにともない帯
状フィルム16が連続して送り出される。そして、第4
の駆動モータ40と原反フィルム15とは連動している
ため、第4の駆動モータ40が増減速すると、原反フィ
ルム15の回転速度も増減速する。
【0040】従って、ある速度で回転駆動(高速回転)
しているときに、急に第4の駆動モータ40を停止した
り、或いは減速したりしたとしても、そのまま停止或い
は減速するため、第4の駆動モータ40が制動装置の機
能も発揮する。さらに、第4の駆動モータ40の回転速
度を正確に制御することにより、原反フィルム15の回
転速度の制御を行うことができ、帯状フィルム16の送
り出し速度を係る第4の駆動モータ40を制御すること
により調整できる。なお、そのようにして送り出された
帯状フィルム16は、第2の駆動モータ33により回転
駆動する補助ローラ28,センターシーラ29からの引
っ張り力により、包装機側に所定速度で供給されること
になる。
【0041】ところで、上記構成により原反フィルム1
5に直接回転力を与えることにより帯状フィルム16は
連続して送り出されるが、この送り出しにともない原反
フィルム15の原反フィルム径が徐々に小さくなる。よ
って、仮に第4の駆動モータ40の回転速度を一定にす
ると、徐々に帯状フィルム16の送り出し速度は遅くな
り、横ピロー包装装置の各部の駆動制御の基準となる帯
状フィルム16の移動速度が一定にならなくなる。従っ
て、帯状フィルム16を一定速度で製袋器18(包装装
置)側に送るためには、原反フィルム径が小さくなるに
つれて回転速度を増加していく必要がある。そこで、係
る回転速度を徐々に増加していく制御を速度制御装置3
8で行うようにしている。
【0042】そして、具体的な制御としては、後述する
ように本発明では原反フィルム径を精度よく求めること
ができるので、現在の原反フィルム径と、単位時間あた
りの帯状フィルムの希望移動距離から、原反フィルム1
5(回転軸43)の角速度を算出することができ、そこ
からその角速度を得るための第4の駆動モータ40の回
転速度を求め、速度制御装置38により係る回転速度に
なるように第4の駆動モータを制御することができる。
係る構成にすると、原反フィルム径を検出するための装
置以外に監視のための特別な装置をさらに追加すること
なく(演算処理装置55や速度制御装置38内の演算・
制御プログラムは追加する必要はあるが)、装置の大型
化を抑制できる。
【0043】もちろん、係る構成に限る必要はなく、例
えば帯状フィルムを所定速度で移動させ供給させていく
と、原反フィルム径が一定の比率で徐々に減少していく
ため(帯状フィルムは一定速度で包装機側に供給される
ので、作業開始からの経過時間により原反フィルム径の
減少の程度は求められる)、その減少の程度に合わせて
予め定められた作業開始からの経過時間に伴う速度のマ
ップ,テーブルを作成しておき、係るマップ等を参照し
て第4の駆動モータの速度を増速させていくような制御
を行える。
【0044】また、原反フィルム15の回転に伴う帯状
フィルムの送り出し速度と、補助ローラ28等の引き出
しに伴う帯状フィルム引き出し速度とが等しければ、第
2,第4の駆動モータ33,40にはさほど負荷がかか
らず、所定の電流を供給するだけで所望の回転速度が得
られるが、両者の速度が変わると、一方の駆動モータ
(回転速度が遅い方)が他方の駆動モータに対して負荷
・制動力をかけることになるので、他方の駆動モータを
所定速度に回転させるためには通常の供給電流以上の電
流を供給する必要がある。また、逆に一方の駆動モータ
側では、所定の電流を供給すると、他方の駆動モータか
ら回転力を付与されるため、通常で得られる回転速度以
上の速度で回転する。従って、係る電流の変化(目標値
(通常値)からの偏差)や、回転速度の変化(目標値
(通常値)からの偏差)を監視し、それらが0(上記引
き出し速度と送り出し速度とを等しくする)または、所
定の値(上記引き出し速度と送り出し速度とに一定の差
をもたせる)になるように各駆動モータに対してフィー
ドバック制御することもできる。さらには、帯状フィル
ムの移動速度や移動距離を監視し、それが目標値と一致
するように各駆動モータに対してフィードバック制御す
るようにしても良く、種々の制御方式をとることができ
る。
【0045】なお、上記した第1,第3の駆動モータに
対する速度制御もこの速度制御装置38で行うが、係る
制御は従来公知のものであるので、具体的に処理フロー
は省略する。
【0046】ところで、上記した制御を行うためには、
運転開始当初の原反フィルム径を、速度制御装置38が
知っている必要がある。そこで本発明では、係る径を検
出するための原反フィルム径検出装置を設けた。
【0047】この原反フィルム径検出装置は、原反フィ
ルム15の回転角度を計測する回転角計測装置51と、
繰り出された帯状フィルム16の移動距離を計測する距
離計測装置53と、各計測装置51,53の出力から原
反フィルム径を算出する演算処理装置55とから構成さ
れる。なお、実際には演算処理装置55と上記速度制御
装置38は、CPUにより実行されるため、同一装置内
に組み込まれる。
【0048】まず、回転角計測装置51は、本実施例で
は電磁式のパルスエンコーダを用いている。すなわち図
4に示すように回転軸43の端部近傍に一体的にパルス
板56を固着して、回転軸43の回転に伴い一体に回転
するようにし、さらにこのパルス板56の外周部にはそ
の周側に沿って一定のピッチをあけて多数の突起56a
が径方向に突出形成されている。そして、これらの各突
起56aにはその先端部に磁性材が塗布されている。
【0049】一方、そのパルス板56の外周側には各突
起56aと微小な隙間をあけて磁力感知器57が機枠等
の固定系に支持される。これにより、磁力感知器57の
前を突起56aが通過する都度検出信号が出力されるの
で、回転軸43(原反フィルム15)の回転にともない
回転角計測装置51(磁力感知器57)からパルス信号
が出力され、演算処理装置55に与えられる。そして、
突起56aの配置間隔(角度)は既知であるので、隣接
する突起56a間の角度をθ0 とし、出力されたパルス
数をnとすると、求める回転角θは、 θ=n×θ0 …(1) により算出できる。
【0050】また、距離計測装置53は、図5,図6に
示すように、原反フィルム15の上方所定位置に設けた
支持部材60に対し正逆回転自在に支持軸61を取り付
ける。具体的には、支持部材60内の軸受け60aに、
上記支持軸61の一端を方持ち支持させることにより実
現する。そして、その支持軸61には一体的にレバー6
2を取り付けるとともに、そのレバー62の先端に設け
た軸受け63にローラ64を回転自在に取り付けてい
る。さらに、このローラ64の一端にはエンコーダ65
が取り付けられており、そのローラ64の回転を検出で
きるようになっており、そのエンコーダ65の出力が演
算処理装置55へ送られるようになっている。
【0051】これにより、支持軸61は、自重及びロー
ラ64,エンコーダ65等の重量により常にローラ64
等が支持部材60の下側に垂下する方向に移動するよう
になるので、ローラ64が原反フィルム15の表面に対
して所定の圧力で接触する。そして、原反フィルム15
の回転に伴いローラ64も回転する。
【0052】本形態では、そのローラ64の回転軸にエ
ンコーダ65を取り付けているため(エンコーダの具体
的な構成は、例えば上記した回転角計測装置51におけ
るエンコーダと同様のものを用いることができる)、ロ
ーラ64の回転にともない、エンコーダ65よりパルス
信号が出力される。そしてローラ64の円周は既知であ
り、ローラ64の接触地点を通過する原反フィルム15
の最外周に位置する帯状フィルム16の移動距離とロー
ラ64の円周面の移動距離は等しいので、そのローラ6
4が単位角度(隣接するパルス間の角度)回転した時の
帯状フィルム16の移動距離(基準移動距離T0 )は一
義的に決まる。従って、エンコーダから出力されるパル
ス(単位角度毎に1パルスずつ出力される)をカウント
して、パルス数Nを計数したなら、その時の移動距離T
は、 T=N×T0 …(2) により求められる。
【0053】そして、この移動距離Tは、原反フィルム
15に巻き取られている帯状フィルム16であるので、
補助ローラ28,センターシーラ29等で引っ張られて
フィルムが延びる前の状態であり、原反フィルム15か
ら送り出された帯状フィルム16の正確な移動距離T
(送り出し量)となる。
【0054】演算処理装置55では、距離測定装置5
3,回転角計測装置51より単位時間あたりに与えられ
た移動距離Tと回転角度θから、以下の演算処理を行
い、開始時の原反フィルム径R0 を求める。 R0 =T*(360/θ) …(3) そして、このようにして算出した径R0 を速度制御装置
38に転送し、速度制御装置38では、与えられた原反
フィルム径データを運転開始時の原反フィルム径として
初期設定し、以後、上記した所定の制御を行う。
【0055】さらにまた、本形態では支持軸61の他端
には、ハンドル66が設けられており、このハンドル6
6を操作することにより、支持軸61を回転させ、図5
に示すように左側の原反フィルム15にローラ64が接
触した状態から反転して右側の原反フィルム15′の表
面に接触させるようにすることができる。さらに、支持
部材60の内部には2つの近接センサ67が設けられ、
支持軸61の回転角度位置、つまりローラ64がどちら
側の原反フィルム15,15′に接触しているかを検知
するようになっており、その情報も演算処理装置55に
与えられる。
【0056】さらに本形態では、上記の原反フィルム径
R0 を算出するに際し、第4の駆動モータ40のみを回
転させ、帯状フィルム16を送り出し、演算処理装置5
5にて上記の演算処理を行い原反フィルム径R0 を検出
する。その後、第4の駆動モータ40を逆回転すること
により、送り出した帯状フィルム16を元に戻す。この
ようにすることにより、他の駆動モータを回転させない
状態で原反フィルム径を測定することができるととも
に、帯状フィルムに弛みを生じさせないで、実際の包装
処理を開始できる。また、原反フィルム径R0 の測定の
ために無駄に帯状フィルムを使用しないですむ。
【0057】次に、上記した実施の形態に基づいて、そ
の作用を説明する。まず、フィルムのカット寸法,被包
装物の高さ・長さ,単位時間あたりの製造個数等の所定
の可変データを速度制御装置38に入力する。そして、
上記カット寸法と単位時間あたりの製造個数から帯状フ
ィルム16の移動速度(目標値)を求める。
【0058】なお、上記各データの入力は、ピロー包装
装置全体の駆動制御のために必要なもので、原反フィル
ムの送り出し方法のためには、少なくともフィルムのカ
ット寸法と単位時間あたりの製造個数があればよい。ま
た、係るデータを入力せずに、帯状フィルム16の移動
速度(目標値)を直接入力するようにしてもよい。
【0059】次に、速度制御装置38からの制御命令に
したがい、第4の駆動モータ40を所定の回転速度で一
定量回転させ、その後停止させる。この移動時に、距離
計測装置53のローラ64も追従して回転し、それにと
もない所定のパルス(パルス数N)が出力される。ま
た、原反フィルム15の回転にともない回転角計測装置
51のパルス板56が回転しそれにともない所定のパル
ス(パルス数n)が出力される。
【0060】そして、演算処理装置55では、与えられ
たn,Nに基づいて、上記した式(1),(2)を実行
後、式(3)を実行し、その原反フィルム径R0 を算出
し、速度制御装置38に転送する。これにより、本発明
の要部である原反フィルム径R0 の算出処理が終了す
る。
【0061】次いで、第4の駆動モータ40を逆回転さ
せ、上記原反フィルム径を算出するために帯状フィルム
16を送り出した量だけ帯状フィルム16を原反フィル
ム15に巻き取る。これにより、上記送り出したことに
より弛んだ帯状フィルムがピンと張った状態に戻る。
【0062】なお、この算出時に帯状フィルムを移動さ
せるために駆動させる第4の駆動モータ40の駆動タイ
ミング(上記一定量の回転)は、たとえば一定時間でも
良く、或いはいずれかのパス数n及びまたはNが予め設
定したしきい値を越えた時でも良く任意の値を設定でき
る。そして、しきい値処理する場合には、n,Nの両者
を同一のしきい値と比較しても良く、或いはそれぞれに
適したしきい値を設定しても良い。また、nまたはNの
一方のみを予め比較対象とし、その値が一定のしきい値
を越えた時(Nであれば一定距離だけ帯状フィルムが引
き出された時)まで駆動するようにしても良く、任意の
値を設定できる。
【0063】そして上記移動速度(目標値)から補助ロ
ーラ28,センターシーラ29の回転速度、すなわち、
それを駆動するための第2の駆動モータ33の回転速度
を求める。さらに、速度制御装置38は、初期設定され
た原反フィルム径R0 と移動速度(目標値)に基づいて
第4の駆動モータ40の運転開始当初の回転速度を算出
する。そして、各部の位置合わせ(初期設定)が終了し
たならば、第2の駆動モータ33を、上記求めた回転速
度で等速回転駆動させる。また、帯状フィルム16が移
動速度(目標値)で搬送されているとして第1,第3の
駆動モータ27,35も所定のタイミングで増減速駆動
する。さらに、第4の駆動モータ40も上記算出結果に
基づいて回転させる(移動速度よりも若干遅くなるよう
な速度に設定する)。これにより、引き出された帯状フ
ィルムが製袋器18までの間で弛むことがなくなる。
【0064】そして、第4の駆動モータ40が回転駆動
すると、それにともない原反フィルム15も所定速度で
回転し、原反フィルム15から帯状フィルム16が送り
出される。また、これと同時に第2の駆動モータ33が
等速回転してそれに連携する補助ローラ28等が等速回
転するため、上記送り出された帯状フィルム16が等速
度で製袋器18を通って筒状フィルム19に製袋されな
がら内部に被包装物20が供給され、そのままさらに前
進することによりセンターシーラ29にてフィルム重合
端部位がシールされ、エンドシール装置30で横方向に
シール・カットされて包装体34が製造される。
【0065】また、この運転中の帯状フィルム16の送
り出し速度は、第4の駆動モータ40を増減速すること
によりそれに追従するように制御される。よって、上記
した速度制御装置38により、原反フィルム15の巻径
が小さくなるのに応じて第4の駆動モータ40の回転速
度を増加させることにより、一定速度で帯状フィルム1
6を送り出す。しかも、係る速度制御は、リアルタイム
で常時行われているとともに、上記したように本形態で
は原反フィルム径を精度よく算出できるので、その原反
フィルム径に応じた第4の駆動モータ40の回転速度を
算出でき、スムーズに(段差無く)第4の駆動モータ4
0の回転速度を変動させることができる。よって、帯状
フィルム16の移動速度は、目標値付近でほぼ一定値が
保たれる。
【0066】このように本実施例では、運転開始当初に
原反フィルム径を検出するため、開始時の第4の駆動モ
ータ40の回転速度を係る原反フィルム径に応じて最適
な値に設定できるので、開始時から第4の駆動モータ4
0による原反フィルムからの帯状フィルムの送り出し量
と、第2の駆動モータ33による帯状フィルムの引き出
し量(ともに単位時間あたり)がほぼ等しい所定の関係
に維持され、帯状フィルム16は最初から所定のテンシ
ョンが過不足なく加わる。
【0067】よって、一方のモータに過電流が流れた
り、帯状フィルムに必要以上のテンションが加わったり
することがなく、所望の状態で包装処理が行える。そし
て、開始する都度原反フィルム径の検出が行われるた
め、終業時,メンテナンス時その他の理由により包装装
置を停止し、その後、再運転する場合や、使用途中の原
反フィルムを装着する場合など、原反フィルム径が未使
用時のものから小さくなっているように、正確な径が不
明な場合でも、確実に所望の状態で装置の稼働を行え
る。
【0068】さらに、引っ張られて延びた帯状フィルム
ではなく、原反フィルムに巻き取られて延びていない状
態の帯状フィルムの移動量を直接求め、それに基づいて
原反フィルム径を精度よく求めることができる。従っ
て、算出した原反フィルム径が紙管41と同じになった
ならば、原反フィルムから帯状フィルムがすべて繰り出
されたと判断できるので、原反フィルムの終期、つまり
交換時期を正確に把握でき、無駄なく最後まで帯状フィ
ルムを繰り出した後、次の原反フィルムに切り替えるこ
とができる。
【0069】また、上記した実施の形態では、第1,第
3の駆動モータ27,35を夫々、所定のタイミングで
増減速するようにしたが、第1の駆動モータ27は等速
回転するものでもよい。すなわち、実施の形態では被包
装物20が製包機18に供給される際にはそれと接触す
る筒状フィルム19と同速度で移動させるようにした
が、被包装物20が固く、筒状フィルム19との速度差
による接触抵抗によってもくずれたりしないような場合
には、上記のように第1の駆動モータ27を等速回転さ
せて被包装物供給装置22の搬送速度を一定にすること
により、制御系を簡易にすることができる。
【0070】なお、原反フィルムの回転角度を検出する
手段としては、上記した実施例に限ることなく、例えば
第4の駆動モータ40の出力軸の回転角度を検出し、そ
れに基づいて換算してもよく、ようは直接または間接的
に回転角度が求められればよい。
【0071】また、上記した実施の形態では、実装する
包装機として横ピロー包装装置に適用した例について説
明したが、縦ピロー包装装置,横三方包装装置や四方包
装装置等の使用する包装フィルムが原反フィルムから連
続して引き出されるものであれば種々の包装機に適用す
ることができる。
【0072】なおまた、上記した実施の形態では、帯状
フィルムを送り出した際に初期の原反フィルム径0 を測
定するようにしたが、本発明はこれに限ることはなく巻
き戻す際に帯状フィルムの移動距離を求め、それに基づ
いて原反フィルム径を求めるようにしてもよい。また、
送り出す際に原反フィルムを求めるようにした場合に
は、上記した実施の形態のようにその後巻き戻すものに
限られないのはもちろんである。但し、その場合には、
速度制御装置38からの制御命令にしたがい、第2,第
4の駆動モータ33,40をそれぞれ所定の回転速度で
一定量回転させ、その後停止させる。この時、第2の駆
動モータ33の回転にともなう帯状フィルム16の引き
出し速度の方が、第4の駆動モータ40の回転にともな
う原反フィルム15からの帯状フィルムの送り出し速度
よりも早くなるように設定する。これにより、実際の帯
状フィルムの移動速度は、補助ローラ28,センターシ
ーラ29等ですべりが発生し、速度の遅い第4の駆動モ
ータ40に基づく帯状フィルムの送り出し速度になり、
帯状フィルムは弛むことなく移動する。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る原反フィル
ム径測定装置及び測定方法では、原反フィルムに巻き取
られており、送り出されようとする帯状フィルム、つま
り、引っ張られて延びていない帯状フィルムの移動量を
直接測定し、それに基づいて原反フィルム径を求めるの
で、精度よく算出することができる。
【0074】その結果、ユーザーは使用する原反フィル
ムを装着するだけで、自動的に装着した原反フィルムの
現在の径を計測することができる。従って、運転開始時
の原反フィルム径に適した駆動モータの回転速度を設定
し、その回転速度で駆動モータを稼働できるので、運転
開始当初から帯状フィルムを所望の目標移動速度で送り
出すことができ、帯状フィルムや装置に過負荷を与える
ことがない。
【0075】さらに、その後に行われる原反フィルム径
の減少にともなう駆動モータに対する回転速度の増減速
制御でも、係る回転速度が急激に変動することがなく、
スムーズな運転・制御が行える。
【0076】また、開始時に行う原反フィルム径の測定
に際し、帯状フィルムを送り出した後巻き戻すようにす
ると、原反フィルム径の測定のために無駄に帯状フィル
ムを送り出して消費することがなく、フィルムの有効利
用がはかれる。さらに、巻き戻すようにした場合には、
送り出す際にフィルムが弛んでも問題がないので、原反
フィルムの駆動モータのみを回転駆動すれば足り、制御
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例を示す図である。
【図2】従来例を示す図である。
【図3】本発明に係る原反フィルム径測定装置が実装さ
れた包装機の一例を示す図である。
【図4】その要部(主に回転角計測装置)を示す図であ
る。
【図5】その要部(主に距離計測装置)を示す図であ
る。
【図6】その要部(主に距離計測装置)を示す図であ
る。
【符号の説明】
15 原反フィルム 16 帯状フィルム 28 補助ローラ(供給する手段) 29 センターシーラ(供給する手段) 33 第2の駆動モータ(供給する手段) 38 速度制御装置 40 第4の駆動モータ(駆動モータ) 51 回転角計測装置 53 距離計測装置 55 演算処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F069 AA34 AA39 BB20 DD30 GG01 GG21 GG27 GG59 HH04 HH15 JJ17 LL04 MM31 3E050 AB02 AB08 CA01 CA10 DC02 DD04 DF02 FA02 FB02 FB07 GB06 GC07 HA02 HA07 HA08 HB01 3F105 AA04 AB07 BA09 CA02 CB01 DA14 DA23 DB03 DB11 DC03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原反フィルムに増減速制御可能な駆動モ
    ータの回転力を与えることによりその原反フィルムから
    連続して送り出された帯状のフィルムを用いて所定間隔
    毎に搬送される被包装物を包むとともに、そのフィルム
    の所定部位をシール及びまたはカットして包装体を製造
    する包装機における原反フィルム径を検出する方法であ
    って、 前記駆動モータを回転させて前記原反フィルムから前記
    帯状フィルムを所定量だけ送り出し、 その送り出された前記帯状フィルムの移動距離と、前記
    原反フィルムの回転角度をそれぞれ計測し、 その計測された移動距離と回転角度に基づいて前記原反
    フィルム径を算出するようにし、 かつ、前記帯状フィルムの移動距離は、前記原反フィル
    ムの周面に回転部材を接触させ、前記帯状フィルムの送
    り出しにともない回転する回転部材の回転情報に基づい
    て算出するようにしたことを特徴とする原反フィルム径
    測定方法。
  2. 【請求項2】 原反フィルムから連続して送り出された
    帯状のフィルムを用いて所定間隔毎に搬送される被包装
    物を包むとともに、そのフィルムの所定部位をシール及
    びまたはカットして包装体を製造する包装機に設けられ
    る原反フィルム径検出装置であって、 前記原反フィルムを装着する回転体に対して回転力を与
    える増減速制御可能な駆動モータと、 前記原反フィルムから送り出される帯状フィルムの移動
    距離を計測する距離計測装置と、 前記原反フィルムの回転角度を計測する回転角計測装置
    と、 前記距離計測装置と前記回転角計測装置でそれぞれ計測
    された移動距離データと回転角度データを受け取るとと
    もに、そのデータに基づいて原反フィルム径を算出する
    演算処理装置とを備え、 前記距離計測装置は、原反フィルムの周面に接触し、原
    反フィルムの回転にともない回転する回転部材と、 その回転部材の回転情報を検出する手段と、 その回転部材を支持する手段とを有することを特徴とす
    る原反フィルム径検出装置。
  3. 【請求項3】 原反フィルムに増減速制御可能な駆動モ
    ータの回転力を与えることによりその原反フィルムから
    連続して送り出された帯状のフィルムを用いて所定間隔
    毎に搬送される被包装物を包むとともに、そのフィルム
    の所定部位をシール及びまたはカットして包装体を製造
    する包装機における原反フィルム径を検出する方法であ
    って、 駆動モータを回転させて前記原反フィルムから前記帯状
    フィルムを所定量だけ送り出し、次いで、前記原反フィ
    ルムを逆回転させて前記送り出した帯状フィルムを前記
    原反フィルムに巻き取り、 前記送り出しの際、或いは巻き取りの際における前記帯
    状フィルムの移動距離と、前記原反フィルムの回転角度
    をそれぞれ計測し、 その計測された移動距離と回転角度に基づいて前記原反
    フィルム径を算出するようにし、 かつ、前記帯状フィルムの移動距離は、前記原反フィル
    ムの周面に回転部材を接触させ、前記帯状フィルムの送
    り出しにともない回転する回転部材の回転情報に基づい
    て算出するようにしたことを特徴とする原反フィルム径
    測定方法。
  4. 【請求項4】 原反フィルムから連続して送り出された
    帯状のフィルムを用いて所定間隔毎に搬送される被包装
    物を包むとともに、そのフィルムの所定部位をシール及
    びまたはカットして包装体を製造する包装機に設けられ
    る原反フィルム径検出装置であって、 前記原反フィルムを装着する回転体に対して回転力を与
    える増減速制御可能な駆動モータと、 前記原反フィルムから送り出される帯状フィルムの移動
    距離を計測する距離計測装置と、 前記原反フィルムの回転角度を計測する回転角計測装置
    と、 前記距離計測装置と前記回転角計測装置でそれぞれ計測
    された移動距離データと回転角度データを受け取るとと
    もに、そのデータに基づいて原反フィルム径を算出する
    演算処理装置とを備え、 前記駆動モータを含む前記原反フィルムに対する駆動系
    が、前記原反フィルムを正逆回転可能にするものであ
    り、 前記距離計測装置は、原反フィルムの周面に接触し、原
    反フィルムの回転にともない回転する回転部材と、 その回転部材の回転情報を検出する手段と、 その回転部材を支持する手段とを有することを特徴とす
    る原反フィルム径検出装置。
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