JP5423209B2 - 帯状材の搬送装置及び搬送制御方法 - Google Patents

帯状材の搬送装置及び搬送制御方法 Download PDF

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本発明は、金属帯やウェブなどの帯状材を搬送するための搬送装置及び搬送制御方法に関する。より詳細には、帯状材の搬送速度の変動を抑制して帯状材を安定して搬送することができる搬送装置及び搬送制御方法に関するものである。
金属帯やウェブなどの帯状材は、巻出ロールから繰り出されつつ、巻取ロールに巻き取られることにより、両ロール間を搬送される。そして、その搬送の際に、帯状材に対して各種の処理工程が実施されている。例えば、リチウムイオン二次電池の製造工程においては、両ロール間を搬送する際に、電極材料のペーストを銅箔又はアルミニウム箔などに塗工して帯状の電極素材を製造したり、その帯状の電極素材を所定幅に切断する工程などが実施されている。
このような帯状材の搬送では、巻出ロールと巻取ロールとを同期させ、両ロールを同じ速度で回転駆動して帯状材を搬送する必要がある。なぜなら、搬送速度に変動が生じてしまうと、両ロール間における帯状材の張力に変動が生じて各種処理を精度良く実施することができず、製品の品質を損なうおそれがあるからである。
そのため、帯状材の搬送においては、巻出ロール及び巻取ロールの各ロール径を算出して、算出した各ロール径を用いて各ロールの回転速度を制御することにより、帯状材の搬送を安定させている。例えば、特許文献1に記載の技術では、巻出ロールのロール径を算出し、その算出されたロール径により巻出ロールの回転速度を補正するようにしている。これにより、巻出ロールと巻取ロールとの速度バランスを適正かつ安定させることができるようになっている。
ここで、ロール径の算出は、基本的には回転パルス信号に基づき行われているが、特許文献2に記載されているように、ロールの回転速度に応じて、ロール径の算出手段(方法)を切り替えるものもある。すなわち、特許文献2に記載の技術では、低速側では回転パルス信号に基づいてロール径を算出し、高速側ではパルス発振周波数を計測してロール径を算出して、全速度範囲で精度良くロール径を算出することができるようになっている。
なお、各ロールの駆動開始時における速度制御は、あらかじめ搬送前に初期の各ロール径を測定しておき、その測定したロール径が用いられて行われている。そして、その後、上記したように回転パルス信号などにより各ロール径を算出し、その算出したロール径を用いて各ロールの速度制御が行われるのが一般的である。
特願平8−282893号公報 特許第3221523号公報
しかしながら、上記した従来技術では、巻出ロール及び巻取ロールの各ロール径を精度良く検出することができない場合があり、そのような場合に速度制御を精度良く行うことができず、帯状材を安定して搬送することができないという問題があった。なぜなら、各ロールのイナーシャが異なるため、各ロールの加速時又は減速時における加速レート又は減速レートが相違する。そのため、各ロールは、加速又は減速による速度変動の影響を受け、回転パルス信号などの検出誤差が大きくなり、各ロール径の算出精度が低下するからである(図7参照)。
ここで、巻出ロールを例に挙げロール径の算出精度が低下した場合について具体的に説明する。帯状材の搬送速度(ライン速度)をV、精度の良い巻出ロールの径をr1、この径に対する角速度をω1、精度の悪い巻出ロールの径をr'1、この径に対する角速度をω'1とすると、角速度ω'1は、
ω'1=V/r'1
となる。そして、このときの巻出ロールの実速度(繰り出し速度)V'1は、
V'1=r1×ω'1
となる。ここで、精度の悪い巻出ロールにおける径の精度悪化分をeとすると、
r'1=r1+e
と表せるので、角速度ω'1は、
ω'1=V/r'1=V/(r1+e)
となる。従って、巻出ロールの実速度V'1は、
V'1=r1×ω'1=(r1/(r1+e))×V
となり、帯状材のライン速度Vとは異なる値で巻出ロールの速度制御が実施されてしまうのである。このように、ロール径を精度良く検出しなければ、帯状材を安定して搬送することができないのである。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、巻出ロール及び巻取ロールの各ロール径を精度良く検出することにより、帯状材を安定して搬送することができる帯状材の搬送装置及び搬送制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、帯状材が巻回された巻出ロールから繰り出された前記帯状材を巻き取る巻取ロールへ前記帯状材を搬送する帯状材の搬送装置において、前記巻出ロールを駆動する巻出ロール駆動モータと、前記巻取ロールを駆動する巻取ロール駆動モータと、前記巻出ロールと前記巻取ロールとの間に配置され、前記帯状材を搬送走行させるラインマスタロールと、前記ラインマスタロールを駆動するマスタロール駆動モータと、前記巻出ロール、前記巻取ロール及び前記ラインマスタロールに連結された巻出ロールセンサ、巻取ロール回転センサ及びマスタロール回転センサと、前記巻出ロール及び前記巻取ロールの径を測定する非接触式の巻出径測定センサ及び巻取径測定センサと、カウンタを介して入力される前記巻出ロールセンサと前記マスタロール回転センサ、及び前記巻取ロール回転センサと前記マスタロール回転センサの各回転パルス信号に基づき前記巻出ロール及び前記巻ロールの径を演算するとともに、前記巻出径測定センサ及び前記巻取径測定センサにより前記巻出ロール及び前記巻取ロールの径を測定する巻出ロール径検出回路及び巻取ロール径検出回路と、前記マスタロール回転センサの回転パルス信号をカウンタを介して入力し、その入力値に基づき前記帯状材の搬送速度を演算する搬送速度演算回路と、前記巻出ロール駆動モータ及び前記巻取ロール駆動モータの駆動を制御する巻出ロール駆動モータ制御回路及び巻取ロール駆動モータ制御回路とを有し、前記巻出ロール駆動モータ制御回路及び前記巻取ロール駆動モータ制御回路は、前記搬送速度演算回路で算出される前記帯状材の搬送速度が上昇している加速域、又は前記帯状材の搬送速度が減少している減速域では、前記巻出ロール径検出回路及び前記巻取ロール径検出回路でそれぞれ取得された径測定センサによる前記巻出ロール及び前記巻取ロールの測定径を用いて、前記搬送速度演算回路により演算された前記帯状材の搬送速度に対して、前記巻出ロールからの巻出速度および前記巻取ロールへの巻取速度が等しくなるように前記巻出ロール駆動モータ及び前記巻取ロール駆動モータの駆動をそれぞれ制御し、前記搬送速度演算回路で算出される前記帯状材の搬送速度が目標速度となっている定常速度域では、前記巻出ロール径検出回路及び前記巻取ロール径検出回路で各回転パルス信号に基づきそれぞれ算出された前記巻出ロール及び前記巻取ロールの演算径を用いて、前記搬送速度演算回路により演算された前記帯状材の搬送速度に対して、前記巻出ロールからの巻出速度および前記巻取ロールへの巻取速度が等しくなるように前記巻出ロール駆動モータ及び前記巻取ロール駆動モータの駆動をそれぞれ制御することを特徴とする。
この帯状材の搬送装置では、巻出ロール駆動モータ制御回路により、巻出ロール駆動モータの駆動が制御されて巻出ロールの回転速度が制御される。また、巻取ロール駆動モータ制御回路により、巻取ロール駆動モータの駆動が制御されて巻取ロールの回転速度が制御される。これら各ロールの回転速度の制御には、各ロールの径が用いられる。具体的に、各駆動モータの制御に用いられるロール径は、各駆動モータの回転パルス信号から算出された各ロールの演算径、あるいは径測定センサにより測定された各ロールの測定径である。
ここで、各ロールの加速時又は減速時には、各ロールのイナーシャが異なるため、各ロールにおける加速レート又は減速レートが相違する。そのため、各ロールは、加速又は減速による速度変動の影響を受け、回転パルス信号の検出誤差が大きくなり、各ロール径の算出精度が低下する。
そこで、この帯状材の搬送装置では、巻出ロール駆動モータ制御回路及び巻取ロール駆動モータ制御回路により、搬送速度演算回路で算出される帯状材の搬送速度が加速域又は減速域にあるときには、巻出ロール径検出回路及び巻取ロール径検出回路でそれぞれ取得された径測定センサによる巻出ロール及び巻ロールの測定径が用いられて、搬送速度演算回路により演算された帯状材の搬送速度に対して、巻出ロールからの巻出速度および巻取ロールへの巻取速度が等しくなるように巻出ロール駆動モータ及び巻取ロール駆動モータの駆動がそれぞれ制御される。そして、搬送速度演算回路で算出される帯状材の搬送速度が定常速度(目標速度)域にあるときには、巻出ロール径検出回路及び巻取ロール径検出回路で回転パルス信号に基づきそれぞれ算出された巻出ロール及び巻ロールの演算径が用いられて、搬送速度演算回路により演算された帯状材の搬送速度に対して、巻出ロールからの巻出速度および巻取ロールへの巻取速度が等しくなるように巻出ロール駆動モータ及び巻取ロール駆動モータの駆動がそれぞれ制御される。
すなわち、加速又は減速中は、非接触式のセンサによる測定値(各ロールの測定径)が各駆動モータの制御に使用され、定常速度域では、接触式のセンサ(回転センサ)による測定値(各ロールの演算径)が各駆動モータの制御に使用される。これにより、各ロールの加速域又は減速域においても、各ロール径を精度良く検出することができる。従って、帯状材を安定して搬送することができる。その結果、帯状材の搬送中に実施される各種処理を制御良く行うことができるため、製品の品質も安定する。
なお、非接触式のセンサによる測定値(各ロールの測定径)は、ロールの振れやノイズの影響を受けてしまうため、その影響を緩和又は除去するために平均化処理を行い、平均化処理後の各ロールの測定径を各駆動モータの制御に使用すればよい。
上記した帯状材の搬送装置においては、前記巻出ロール駆動モータ制御回路及び前記巻取ロール駆動モータ制御回路で前記各モータの駆動制御に用いる前記各ロール径を、前回までの駆動制御に用いたロール径と今回の駆動制御に用いるロール径とで平均化処理を行うことにより、滑らかに変化させるショックレス回路を有することが望ましい。
各駆動モータの制御に使用する各ロール径が測定径から演算径に、又は演算径から測定径に切り替わるときに、各ロール径が急激に変化するおそれがある。そして、切替時に各ロール径が急激に変化してしまうと、そのロール径の変化に伴って各ロールの回転速度に変動が生じて、帯状材を安定して搬送することができない。
そこで、この帯状材の搬送装置では、前回までの駆動制御に用いたロール径と今回の駆動制御に用いるロール径とで平均化処理を行う(移動平均値を順次算出する)ことにより、各モータの駆動制御に用いる各ロール径を滑らかに変化させるショックレス回路を設けている。これにより、各駆動モータの制御に使用する各ロール径を測定径から演算径
に、あるいは演算径から測定径に切り換えるときに、各駆動モータの制御に使用する各ロール径が急激に変化することを防止することができる。従って、各ロールの回転速度が加速域から定常域に移行する際や定常域から減速域に移行する際にも、帯状材を安定して搬送することができる。なお、平均化処理に用いるロール径のデータ数は100〜300個程度に設定しておけばよい。これにより、処理速度の低下を招くことなく、各ロール径の急激な変化を確実に防止することができる。
上記した帯状材の搬送装置においては、前記巻出ロール駆動モータ制御回路で前記巻出ロール駆動モータの駆動制御に用いる前記巻出ロール径を、前記巻出ロール駆動モータ制御回路で今回の駆動制御に用いる巻出ロール径が前回の駆動制御に用いた巻出ロール径以上である場合には、前回の駆動制御に用いた巻出ロール径にするとともに、前記巻取ロール駆動モータ制御回路で前記巻取ロール駆動モータの駆動制御に用いる前記巻取ロール径を、今回の駆動制御に用いる巻取ロール径が前回の駆動制御に用いた巻取ロール径以下である場合には、前回の駆動制御に用いた巻取ロール径にするロール径決定手段を有することが望ましい。
帯状材の搬送中は、巻出ロールは徐々にロール径が小さくなり、巻取ロールは徐々にロール径が大きくなる。ここで、各駆動モータの制御に使用するロール径として、2種類のセンサによる検出値を用いているためノイズ等の影響により、巻出ロール径検出回路で前回取得したロール径よりも大きいロール径が取得される、あるいは巻取ロール径検出回路で前回取得したロール径よりも小さいロール径が取得される場合があり得る。このような場合に、各径検出回路で取得されたロール径をそのまま各駆動モータの制御に使用すると、各ロールの回転速度に変動が生じて帯状材を安定して搬送することができなくなる。
そこで、この帯状材の搬送装置では、上記したように各駆動モータの制御に用いる各ロール径を一定の規制条件下で最終決定するロール径決定手段を設けている。これにより、巻出ロール駆動モータの駆動制御に用いる巻出ロール径が前回値よりも大きくなること、及び巻取ロール駆動モータの駆動制御に用いる巻取ロール径が前回値よりも小さくなることを確実に防止することができる。従って、各ロールの回転速度に変動が生じることなく、帯状材を非常に安定して搬送することができる。
上記した帯状材の搬送装置において、前記巻出ロール駆動モータ制御回路及び前記巻取ロール駆動モータ制御回路は、前記巻出ロール径検出回路で算出される前記巻出ロールの演算径が所定の閾値以下になると、前記各モータを減速停止させることが望ましい。
このようにすることにより、巻出ロールの歩留まりを向上させる、つまり巻出ロールに巻回された帯状材の残量を少なくすることができる。なお、閾値は、巻出ロールに残したいロール径と停止必要距離とから決定すればよく、必要停止距離は帯状材の搬送速度と各ロールの減速時間とから求めることができる。
あるいは、上記した帯状材の搬送装置において、前記巻出ロール駆動モータ制御回路及び前記巻取ロール駆動モータ制御回路は、前記巻出ロール径検出回路で算出される前記巻出ロールの演算径と、前記巻出ロールの芯径及び前記帯状材の厚さとに基づき算出される前記巻出ロールの帯状材残量が所定量以下になると、前記各モータを減速停止させるようにしてもよい。
このようにすることにより、巻出ロールの帯状材残量が停止必要距離になるまで、すなわち巻出ロールの帯状材残量がなくなる寸前まで、巻出ロールから帯状材を繰り出すことができるため、巻出ロールの歩留まりをより向上させることができる。つまり巻出ロールに巻回された帯状材の残量をより少なくすることができる。なお、所定値は、必要停止距離から決定すればよく、必要停止距離は帯状材の搬送速度と各ロールの減速時間とから求めることができる。
そして、上記した帯状材の搬送装置においては、前記帯状材が電池の電極素材であり、前記ラインマスタロールが前記電極素材をプレスするプレスロールであることが好ましい。
このように帯状材の搬送装置を電池の製造工程に適用することにより、帯状材である電極素材(例えば、金属箔やペーストが塗工された箔など)を安定して搬送することができる。その結果、電極材料のペーストを銅箔又はアルミニウム箔などに塗工して帯状の電極素材を製造する工程や、その帯状の電極素材を所定幅(複数条)に切断する工程において、生産効率を向上させることができるとともに、製品の品質を安定させることができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の別の態様は、帯状材が巻回された巻出ロールから繰り出された前記帯状材を搬送走行させるラインマスタロールを介して、前記帯状材を巻き取る巻取ロールへ前記帯状材を搬送するための搬送制御方法において、前記各ロールを駆動する各モータの各回転パルス信号に基づき前記巻出ロール及び前記巻ロールの径をそれぞれ演算するとともに、非接触式の径測定センサから前記巻出ロール及び前記巻取ロールの径の測定値をそれぞれ取得し、前記帯状材の搬送速度が上昇している加速域、又は前記帯状材の搬送速度が減少している減速域では、径測定センサから取得した前記巻出ロール及び前記巻ロールの各測定径を用いて、前記帯状材の搬送速度に対して、前記巻出ロールからの巻出速度および前記巻取ロールへの巻取速度が等しくなるように前記巻出ロール及び前記巻取ロールを駆動する各モータの駆動を制御し、前記帯状材の搬送速度が目標速度となっている定常速度域では、回転パルス信号に基づく前記巻出ロール及び前記巻ロールの各演算径を用いて、前記帯状材の搬送速度に対して、前記巻出ロールからの巻出速度および前記巻取ロールへの巻取速度が等しくなるように前記巻出ロール及び前記巻取ロールを駆動する各モータの駆動を制御することを特徴とする。
このような帯状材の搬送制御方法によれば、上記した搬送装置と同様に、各モータの駆動制御に用いる各ロール径を精度良く検出することができるため、帯状材の搬送速度に対する巻出ロール及び巻取ロールの駆動を精度良く制御することができ、帯状材を安定して搬送することができる。
そして、上記した帯状材の搬送制御方法においては、前記各モータの駆動制御に用いる前記各ロール径を、前回までの駆動制御に用いたロール径と今回の駆動制御に用いるロール径とで平均化処理を行うことにより、滑らかに変化させることが望ましい。
また、上記した帯状材の搬送制御方法においては、前記巻出ロールの駆動モータの駆動制御に用いる巻出ロール径を、今回の駆動制御に用いる巻出ロール径が前回の駆動制御に用いた巻出ロール径以上である場合には、前回の駆動制御に用いた巻出ロール径にするとともに、前記巻取ロールの駆動モータの駆動制御に用いる巻取ロール径を、今回の駆動制御に用いる巻取ロール径が前回の駆動制御に用いた巻取ロール径以下である場合には、前回の駆動制御に用いた巻取ロール径にすることが望ましい。
これらのようにすることにより、上記した搬送装置と同様に、各モータの駆動制御に用いるロール径をより精度良く検出することができるため、帯状材を一層安定して搬送することができる。
さらに、上記した帯状材の搬送制御方法においては、前記巻出ロールの演算径が所定の閾値以下になると、前記各モータを減速停止させることが好ましい。
あるいは、上記した帯状材の搬送制御方法においては、前記巻出ロールの演算径と、前記巻出ロールの芯径及び前記帯状材の厚さとに基づき算出される前記巻出ロールの帯状材残量が所定量以下になると、前記各モータを減速停止させるようにしてもよい。
これらのようにすることにより、上記した搬送装置と同様に、巻出ロールの歩留まりをより向上させることができる。つまり、巻出ロールに巻回された帯状材の残量をより少なくすることができる。
本発明に係る帯状材の搬送装置及び搬送制御方法によれば、上記した通り、巻出ロール及び巻取ロールの各ロール径を精度良く検出することができるため、巻出ロール駆動モータ及び巻取ロール駆動モータの駆動を精度良く制御することができ、帯状材を安定して搬送することができる。
スリッタ工程の内容を示す工程図である。 スリッタ工程でウェブを切断している様子を模式的に示す斜視図である。 本実施の形態に係るウエブ搬送装置の概略を示す斜視図である。 本実施の形態に係るウエブ搬送装置の制御系を示すブロック図である。 ウェブの搬送制御の内容を示すフローチャートである。 巻取ロールにおけるウェブ残量を算出すために使用する各種径を説明する図である。 各種ロール径の変化の様子を示すタイムチャートである。 ウェブの搬送速度の変化の様子を示すタイムチャートである。 本発明の別の適用例を示す図である。
以下、本発明の帯状材の搬送装置及び搬送制御方法を具体化した好適な実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。本実施の形態では、リチウムイオン二次電池の電極素材の製造工程におけるスリッタ工程に本発明を適用したものを例示する。そこで、スリッタ工程について、図1及び図2を参照しながら簡単に説明する。図1は、スリッタ工程の内容を示す工程図である。図2は、スリッタ工程でウェブを切断している様子を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、スリッタ工程90には、巻き出し工程91、第1スリッタ工程92、リザーバ工程93、プレス工程94、箔部プレス工程95、膜厚測定工程96、CPCユニット工程97、第2スリッタ工程98、超音波クリーナ工程99、検査工程100、及び巻き取り工程101が含まれている。このようなスリッタ工程90には、連続箔の上に複数条のペーストが塗布された帯状の電極素材(以下、「ウェブ」ともいう)9がロール状に巻かれた巻出ロールとして供給される。そして、図2に示すように、ウェブ9が複数条に切断加工されて、複数条のウェブロールとして排出される。このスリッタ工程90において、巻き出し工程91から巻き取り工程101へのウェブ9の搬送が、後述するウェブ搬送装置1(図3参照)により行われる。なお、図2には、ウェブ9を2条に切断加工している様子を例示しているが、スリッタ工程ではウェブ9を3条以上に切断加工することもできる。本実施の形態におけるウェブ9は、厚さが10〜20μm程度、幅が40〜800mm程度、長さが3500〜4000m程度の帯状の電極素材である。
巻き出し工程91では、連続箔の上に複数条のペーストが塗布されたウェブ9がロール状に巻かれた巻出ロール10(図3参照)から繰り出されて次工程の第1スリッタ工程92へ供給する。第1スリッタ工程92では、ペーストの塗布されていない箔部(ペースト塗布部間)を連続切断して、複数条のウェブ9とする。リザーバ工程93では、複数条に切断されたウェブ9の間隔を徐々に拡大する。
プレス工程94では、塗布されたペーストをプレスして、均一の厚みとする。箔部プレス工程95では、プレス工程94でプレスされなかった箔部にプレスをかけることにより、ウェブ9が湾曲することを防止する。膜厚測定工程96は、箔とペーストの厚みを検査する。CPCユニット工程97では、複数条のウェブ9の蛇行を矯正する。
第2スリッタ工程98では、第1スリッタ工程92で切断された複数条の各条に対してペースト塗布部の中心位置でそれぞれ半分に切断することにより、多数条のウェブ9に分断する。つまり、第2スリッタ工程98では、ウェブ9が第1スリッタ工程92で分断された条数の2倍の条数に分断される。超音波クリーナ工程99では、多数条のウェブ9の表面から、超音波により粉塵等を除去する。検査工程100では、ウェブ9に塗布されたペーストに欠陥がないかを検査する。巻き取り工程101では、多数条に分断されたウェブ9を巻取ロール30(図3参照)に巻き取る。
続いて、本実施の形態に係るウエブ搬送装置について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、本実施の形態に係るウエブ搬送装置の外観を模式的に示す斜視図である。図4は、本実施の形態に係るウエブ搬送装置の制御系を示すブロック図である。
図3に示すように、ウェブ搬送装置1は、大別してウェブ9を送り出す巻出部2と、巻出部2から繰り出されたウェブ9を搬送走行させる走行部3と、走行部3を介して搬送されてきたウェブ9を巻き取る巻取部4とに区分される。なお、巻出部2が上記の巻き出し工程91に、走行部3が上記のプレス工程94及び箔部プレス工程95に、巻取部4が上記の巻き取り工程101にそれぞれ相当する。
巻出部2には、ウェブ9が巻回された巻出ロール10と、巻出ロール10を回転可能に保持する保持台11と、保持台11に固定され巻出ロール10を回転させる巻出モータ12と、保持台11に固定され巻出ロール10のロール径を計測する非接触式の径測定センサ13とが備わっている。なお、本実施の形態では、径測定センサ13として超音波センサを使用している。この巻出部2では、巻出モータ12を駆動して巻出ロール10からウェブ9を繰り出すようになっている。そして、巻出モータ12の駆動を制御することにより、巻出ロール10からのウェブ9の巻出速度を制御している。なお、巻出モータ12の駆動制御の詳細については後述する。
走行部3には、ウェブ9をプレスする一対のプレスロール20と、プレスロール20を回転させるモータ22とが備わっている。なお、プレスロール20は、モータ22が連結された駆動ロール20aと、駆動ロール20aに押圧されて従動回転する従動ロール20bとから構成されている。このプレスロール20は、本発明の「ラインマスタロール」の一例である。そして、プレスロール20により搬送されるウェブ9のライン速度が、搬送装置1において基準となる搬送速度になる。
巻取部4には、搬送されてきたウェブ9を巻き取る巻取ロール30と、巻取ロール30を回転可能に保持する保持台31と、保持台31に固定され巻取ロール30を回転させる巻取モータ32と、保持台31に固定され巻取ロール30のロール径を計測する非接触式の径測定センサ33とが備わっている。なお、本実施の形態では、径測定センサ33として超音波センサを使用している。この巻取部4では、巻取モータ32を駆動して巻取ロール30にウェブ9を巻き取るようになっている。そして、巻取モータ32の駆動を制御することにより、巻取ロール30へのウェブ9の巻取速度を制御している。なお、巻取モータ32の駆動制御の詳細については後述する。
そして、このようなウェブ搬送装置1では、巻出モータ12及び巻取モータ32の駆動を制御して、ウェブ9の巻出ロール10からの巻出速度及び巻取ロール30への巻取速度が、走行部3におけるウェブ9の搬送速度(ライン速度)と等しくなるようにすることにより、常にウェブ9に一定の張力がかかった状態でウェブ9を搬送するようにしている。この巻出モータ12及び巻取モータ32の駆動制御は、図4に示す制御系により行われる。
この制御系には、エンコーダ15,25,35と、アンプ16,26,36と、パルスカウンタ17,27,37と、巻出径検出回路18と、巻取径検出回路38と、速度制御回路19,39と、速度演算回路29と、ショックレス回路40と、巻出径/巻取径決定部41と、シーケンサ42とが備わっている。
エンコーダ15,25,35は、各モータ12,22,32の回転パルス信号を検出するものである。アンプ16,26,36は、エンコーダ15,25,35の検出信号を増幅してパルスカウンタ17,27,37に入力するものである。パルスカウンタ17,27,37は、入力された回転パルス信号を所定時間積算するものである。そして、パルスカウンタ17,37は、各積算値を各径検出回路18,38に入力し、パルスカウンタ27は、積算値を速度演算回路29に入力するようになっている。
巻出径検出回路18は、巻出ロール10のロール径を検出するとともに、巻出モータ12の駆動制御に用いるロール径を選択するものである。この巻出径検出回路18には、エンコーダ15で検出された巻出モータ12の回転パルス信号がパルスカウンタ17を介して入力されるとともに、径測定センサ13の検出信号がシーケンサ42を介して平均化処理された後に入力されている。これにより、巻出径検出回路18では、巻出ロール10のロール径として、回転パルス信号に基づき演算した演算径と、径測定センサ13により測定された測定径とを取得する。また、巻出径検出回路18には、速度演算回路29からウェブ9の搬送速度が入力されている。そして、巻出径検出回路18では、この入力されたウェブ9の搬送速度に基づき、巻出モータ12の駆動制御に用いるロール径として、演算径あるいは測定径のいずれかを選択する。
同様に、巻取径検出回路38は、巻取ロール30のロール径を検出するとともに、巻取モータ32の駆動制御に用いるロール径を選択するものである。この巻取径検出回路38には、エンコーダ35で検出された巻取モータ32の回転パルス信号がパルスカウンタ37を介して入力されるとともに、径測定センサ33の検出信号がシーケンサ42を介して平均化処理された後に入力されている。これにより、巻取径検出回路38では、巻取ロール30のロール径として、回転パルス信号に基づき演算した演算径と、径測定センサ33により測定された測定径とを取得する。また、巻取径検出回路38には、速度演算回路29からウェブ9の搬送速度が入力されている。そして、巻取径検出回路38では、この入力されたウェブ9の搬送速度に基づき、巻取モータ32の駆動制御に用いるロール径として、演算径あるいは測定径のいずれかを選択する。
速度制御回路19,39は、巻出径/巻取径決定部41で最終決定された制御用巻取/巻出ロール径、及び制御用巻出ロール径から算出した巻出ロール10におけるウェブ9の残量に基づき、モータ12,32を駆動制御するものである。速度演算回路29は、エンコーダ25で検出されたモータ22の回転パルス信号からプレスロール20によって搬送されるウェブ9の搬送速度を算出するものである。そして、速度演算回路29で算出された搬送速度の情報は、上記したように各径検出回路18,38に入力されるようになっている。
ショックレス回路40は、速度制御回路19,39で各モータ12,32の駆動制御に用いる各ロール径を、前回までの駆動制御に用いたロール径と、巻出径検出回路18・巻取径検出回路38でそれぞれ選択されたロール径とを用いて平均化処理を行うものである。そして、ショックレス回路40で平均化処理された各ロール径は、巻出/巻取径決定部41に入力されるようになっている。
なお、本実施の形態では、選択されたロール径をX、前回までの駆動制御に用いたロール径をYとすると、平均値Aveを次式により算出している。
Ave=AX+BY …(1)
なお、A,Bは、A+B=1を満たす定数である。
巻出/巻取径決定部41は、ショックレス回路40から入力される各ロール径(今回値)を、前回入力された各ロール径(前回値)と比較して一定条件下で、各モータ12,32の駆動制御に用いる各ロール径を今回値あるいは前回値のいずれかに決定するものである。そして、巻出/巻取径決定部41で最終決定された各ロール径は、各速度制御回路19,39に入力されるようになっている。
次に、上記のような構成を有するウエブ搬送装置1によるウェブ9の搬送制御について、図5を参照しながら説明する。図5は、ウェブの搬送制御の内容を示すフローチャートである。ここに示す処理は、数msec周期で繰り返し実行される。
まず、径測定センサ13,33による巻出ロール10、巻取ロール30の径が測定される(ステップS1)。また、各モータ12,22,32における単位時間当たりの回転パルス変化量が検知される(ステップS2)。そして、ステップS1での測定値、及びステップS2での検知値に基づき、巻出径検出回路19では巻出ロール10の測定径・演算径が取得され、巻取径検出回路38では巻取ロール30の測定径・演算径が取得される(ステップS3)。
なお、巻出ロール10(又は巻取ロール30)の演算径r1は、ウェブ9の搬送速度をV、プレスロール20(駆動ロール20a)のロール径をr0、角速度をω0、巻出ロール10(又は巻取ロール30)の角速度をω1として、次式により算出している。
r1=V/ω1=(r0×ω0)/ω1=r0×(ω0/ω1) …(2)
この式(2)では、角速度として、ステップS2での検出値が代用される。
そして、巻出径検出回路18・巻取径検出回路38において、搬送速度Vが目標速度であるか否かが判断される(ステップS4)。つまり、ステップS4では、搬送速度Vが上昇又は減少している加速又は減速中であるか否かを判断している。このステップS4で、搬送速度Vが目標速度であると判断されると(S4:YES)、巻出径検出回路18・巻取径検出回路38において、それぞれモータ制御に用いるロール径として演算径が選択される(ステップS5)。一方、加速又は減速中であると判断されると(S4:NO)、巻出径検出回路18・巻取径検出回路38において、それぞれモータ制御に用いるロール径として測定径が選択される(ステップS6)。
このようなステップS4〜S6の処理により、回転パルス信号の検出誤差が大きくなる各ロールの加速域又は減速域では、各径検出回路18,38により、モータ制御に用いるロール径として測定径が選択され、定常速度域では、モータ制御に用いるロール径として演算径が選択される。そして、各径検出回路18,38で選択される測定径は、各径測定センサ13,33の検出値ではなく平均化処理が施されたものである。これらのことから、全速度域において、精度良く検出された各ロール径を用いて、各モータ12,32の駆動を制御することができるため、ウェブ9を安定して搬送することができる。
ここで、各モータ12,32の制御に使用する各ロール径が測定径から演算径に、又は演算径から測定径に切り替わるときに、各ロール径が急激に変化するおそれがある。そして、この切替時に各ロール径が急激に変化してしまうと、そのロール径の変化に伴って各ロール10,30の回転速度に変動が生じて、ウェブ9を安定して搬送することができなくなる。
そのため、巻出径検出回路18・巻取径検出回路38において、それぞれのモータ制御に用いるロール径の選択が行われると、ショックレス回路40では、その選択されたロール径Xと前回までのモータ制御に用いられたロール径Yとを使用して、上記した式(1)による平均化処理を行っている(ステップS7)。
これにより、各モータ12,32の駆動制御に用いる各ロール径を滑らかに変化させることができる。特に、各モータ12,32の制御に使用する各ロール径を測定径から演算径に、あるいは演算径から測定径に切り換えるときに、各モータ12,32の制御に使用する各ロール径が急激に変化することを防止することができる。従って、各ロール10,30の回転速度が加速域から定常域に移行する際や定常域から減速域に移行する際にも、ウェブ9を安定して搬送することができる。
ここで、ウェブ9の搬送中は、巻出ロール10は徐々にロール径が小さくなり、巻取ロール30は徐々にロール径が大きくなる。ところが、各モータ12,32の制御に使用するロール径を、接触・非接触式の2種類のセンサからの出力値から取得しているためノイズ等の影響により、巻出径検出回路18で前回取得したロール径よりも大きいロール径が取得される、あるいは巻取径検出回路38で前回取得したロール径よりも小さいロール径が取得される場合があり得る。このような場合に、各径検出回路18,38で取得されたロール径をそのまま各モータ12,32の制御に使用すると、各ロール10,30の回転速度に変動が生じてウェブ9を安定して搬送することができない。
そのため、巻出/巻取径決定部41において、今回のモータ駆動制御に用いるロール径(今回値)と前回のモータ駆動制御に用いたロール径(前回値)との大小比較を行っている(ステップS8)。具体的にステップS8では、巻出側では今回値が前回値以下である否か、巻取側では今回値が前回値以上であるか否かがそれぞれ判断される。
そして、ステップS8の判断が肯定の場合には(S8:YES)、巻出/巻取径決定部41によりモータ駆動制御に用いるロール径が今回値に決定され、今回値が使用されて各モータ12,32の駆動が制御される(ステップS9)。具体的には、巻出側で今回値が前回値以下である場合、速度制御回路19により今回値が使用されて、巻出ロール10からのウェブ9の巻出速度が搬送速度Vと等しくなるように、巻出モータ12の駆動が制御される。一方、巻取側で今回値が前回値以上である場合、速度制御回路39により今回値が使用されて、巻取ロール30へのウェブ9の巻取速度が搬送速度Vと等しくなるように、巻取モータ32の駆動が制御される。
逆に、ステップS8の判断が否定の場合には(S8:NO)、巻出/巻取径決定部41によりモータ駆動制御に用いるロール径が前回値に決定され、前回値が使用されて各モータ12,32の駆動が制御される(ステップS10)。具体的には、巻出側で今回値が前回値より大きい場合、速度制御回路19により前回値が使用されて、巻出ロール10からのウェブ9の巻出速度が搬送速度Vと等しくなるように、巻出モータ12の駆動が制御される。一方、巻取側で今回値が前回値より小さい場合、速度制御回路39により前回値が使用されて、巻取ロール30へのウェブ9の巻取速度が搬送速度Vと等しくなるように、巻取モータ32の駆動が制御される。
このようなステップS8〜S10の処理により、巻出モータ12の駆動制御に用いるロール径が前回値よりも大きくなること、及び巻取モータ32の駆動制御に用いるロール径が前回値よりも小さくなることを確実に防止することができる。従って、各ロールの回転速度に変動が生じないため、ウェブ9を非常に安定して搬送することができる。
その後、速度制御回路19において、ステップS9又はS10で巻出モータ12の駆動制御(巻出ロール10の回転速度制御)に使用したロール径が用いられ、巻出ロール10におけるウェブ9の残量が算出される(ステップS9)。具体的には、図6に示すように、巻出ロール10におけるロール芯の径をD0、時刻t1,t2のときの巻出ロール10のロール径をD1,D2、経過時間(t2−t1)の間に巻出ロールが回転した回数をnとすると、ウェブ9の厚さTは、
T=(D1−D2)/2n …(3)
となり、時刻t2のときのウェブ9の残量Lは、
L=π(D22−D02)/4T …(4)
となる。
上記の式(4)からウェブ9の残量が算出されると、算出されたウェブ9の残量Lが
L≦L0+α
の関係を満たしているか否かが判断される(ステップS12)。つまり、巻出ロール10におけるウェブ9の残量が所定量以下になったか否かが判断されるのである。ここで、L0は減速開始から停止までに必要な距離であり、ウェブ9の搬送速度をV、減速時間をt0とすると、次式により算出することができる。
L0=(V×t0)/2 …(5)
また、αは停止余裕代であり、1〜5m程度に設定すればよい。
そして、ステップS12の判断が肯定の場合、つまりウェブ9の残量が所定量以下になった場合には(S12:YES)、各モータ12,22,32が減速停止させられる。(ステップS13)。一方、ステップS12の判断が否定の場合、つまりウェブ9の残量が所定量より大きい場合には(S12:NO)、各モータ12,22,32を停止させる必要がないため、ステップ1の処理に戻り上記した処理を繰り返す。
このようなステップS12,S13の処理により、巻出ロール10におけるウェブ9の残量がなくなる寸前まで、巻出ロール10からウェブ9を繰り出すことができるため、巻出ロール10の歩留まりを向上させることができる。つまり、巻出ロール10に巻回されたウェブ9の残量を非常に少なくすることができる。本実施の形態では、従来の搬送装置では50m程度あったウェブ残量を、3m程度まで減少させることができる。
なお、ウェブ残量を算出することなく、ステップS9又はS10で巻出モータ12の駆動制御(巻出ロール10の回転速度制御)に使用したロール径が、あらかじめ設定した所定の閾値以下になったときに、各モータ12,22,32を減速停止させるようにしてもよい。このよう搬送制御であっても、巻出ロール10の歩留まりを向上させる、つまり巻出ロール10に巻回されたウェブ9の残量を少なくすることができる。なお、閾値は、巻出ロール10に残したいロール径と停止必要距離とから決定すればよい。
続いて、上記の搬送制御が実施された際の各種ロール径及びウェブの搬送速度の変化の様子を図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、各種ロール径の変化の様子を示すタイムチャートである。図8は、ウェブの搬送速度の変化の様子を示すタイムチャートである。なお、図7及び図8には、巻出ロールの速度制御における加速域と定常域での各種信号を示している。
図7に示すように、加速域(特に初期)においては、巻出モータ12からの回転パルス信号の検出誤差が大きくなるため、巻出ロール10の演算径rcalが安定していない。しかしながら、本実施の形態では、ウェブ9の搬送速度Vが目標速度になるまでは、測定径rmeaが巻出モータ12の制御用径rconとして使用される(図5のS4:NO,S6)。そして、このとき制御用径rconとして使用される値は、測定径rmeaに対して平均化処理を行ったものである。このため、制御用径rconとして、巻出ロール10の振れやノイズの影響をほとんど受けることなく精度良く測定されたロール径を使用することができる。その結果、図8に実線で示すように、加速域において、図8に破線で示す従来の搬送装置に比べ、巻出ロール10の速度制御を精度良く行うことができる。
そして、加速域から定常域に移行する際に、巻出モータ12の制御に使用するロール径が測定径rmeaから演算径rcalに変更される(図5のS4:NO,S6)。このとき、図7に示すように、測定径rmeaと演算径rcalとが異なっているため、演算径rcalをそのまま制御用径rconとして使用すると、巻出ロール10の回転速度に変動が生じて、ウェブ9を安定して搬送することができない。しかしながら、本実施の形態では、ショックレス処理(図5のS7)を行っているため、図7に示すように、制御用径rconが急激に変化することなく徐々に変化させることができる。その結果、図8に実線で示すように、加速域から定常域に移行する際にも、巻出ロール10の速度制御を精度良く行うことができる。
なお、巻出ロール10の減速域での制御、及び巻取ロール30の加減速域での制御については例示しなかったが、これらの制御でも、上記したように、精度良く検出(測定又は算出)されたロール径を制御用径rconとして使用することができ、各ロール10,30の速度制御を精度良く行うことができる。
このように本実施の形態では、各ロール10,30の速度制御を精度良く行うことができる結果、ウェブ9に一定の張力がかかった状態でウェブ9を搬送することができる。つまり、ウェブ9の搬送速度及び張力の変動を抑制することができる。これにより、スリッタ工程90において、切断ズレによるウェブ9の2度切りが発生することがなくなり、切断品質を安定させることができる。
以上、詳細に説明したように実施の形態に係る搬送装置1によるウェブ9の搬送制御方法によれば、加速又は減速中は、速度制御回路18、38において、非接触式の径測定センサ13,33による測定値rmeaが使用されて各モータ12,32の制御が行われ、定常速度域では、エンコーダ15,35により検出された回転パルス信号に基づく演算径rcalが使用されて各モータ12,32の制御が行われる。これにより、各ロール10,30の加速域又は減速域においても、ウェブ9を安定して搬送することができる。
そして、ショックレス回路40において、巻出径検出回路18・巻取径検出回路38で選択されたロール径Xと前回までのモータ制御に用いられたロール径Yとを使用して、上記した式(1)により平均化処理が行われる。この処理により、各モータ12,32の駆動制御に用いる各ロール径rconを滑らかに変化させることができる。特に、各モータ12,32の制御に使用する各ロール径を測定径から演算径に、あるいは演算径から測定径に切り換えるときに、各モータ12,32の制御に使用する各ロール径が急激に変化することを防止することができる。これにより、各ロール10,30の回転速度が加速域から定常域に移行する際や定常域から減速域に移行する際にも、ウェブ9を安定して搬送することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、リチウムイオン二次電池の電極素材の製造工程におけるスリッタ工程に本発明を適用した場合を例示したが、本発明はこれ以外にも、例えば図9に示すペースト塗工工程などにも適用することができる。ペースト塗工工程に本発明を適用すれば、ウェブの搬送速度及び張力の変動を抑制することができるため、ペーストの塗工ムラを防止し、塗工品質を安定させることができる。
また、本発明は、リチウムイオン二次電池の電極素材の製造工程に限らず、帯状材(例えば、紙やフィルムなど)の搬送を行う工程に幅広く適用することができる。
さらに、上記した実施の形態では、径測定センサ13,33として超音波センサを使用しているが、径測定センサ13,33は超音波センサに限られることなく、非接触で各ロール径を測定することができるセンサ(例えば、光電センサ等)であれば何でもよい。
1 搬送装置
2 巻出部
3 走行部
4 巻取部
9 ウェブ
10 巻出ロール
11 保持台
12 巻出モータ
13 径測定センサ
15 エンコーダ
18 巻出径検出回路
19 速度制御回路
20 プレスロール
20a 駆動ロール
20b 従動ロール
22 モータ
25 エンコーダ
29 速度演算回路
30 巻取ロール
31 保持台
32 巻取モータ
33 径測定センサ
35 エンコーダ
38 巻出径検出回路
39 速度制御回路
40 ショックレス回路
41 巻出径/巻取径決定部

Claims (11)

  1. 帯状材が巻回された巻出ロールから繰り出された前記帯状材を巻き取る巻取ロールへ前記帯状材を搬送する帯状材の搬送装置において、
    前記巻出ロールを駆動する巻出ロール駆動モータと、
    前記巻取ロールを駆動する巻取ロール駆動モータと、
    前記巻出ロールと前記巻取ロールとの間に配置され、前記帯状材を搬送走行させるラインマスタロールと、
    前記ラインマスタロールを駆動するマスタロール駆動モータと、
    前記巻出ロール、前記巻取ロール及び前記ラインマスタロールに連結された巻出ロール回転センサ、巻取ロール回転センサ及びマスタロール回転センサと、
    前記巻出ロール及び前記巻取ロールの径を測定する非接触式の巻出径測定センサ及び巻取径測定センサと、
    カウンタを介して入力される前記巻出ロール回転センサと前記マスタロール回転センサ、及び前記巻取ロール回転センサと前記マスタロール回転センサの各回転パルス信号に基づき前記巻出ロール及び前記巻ロールの径を演算するとともに、前記巻出径測定センサ及び前記巻取径測定センサにより前記巻出ロール及び前記巻取ロールの径を測定する巻出ロール径検出回路及び巻取ロール径検出回路と、
    前記マスタロール回転センサの回転パルス信号をカウンタを介して入力し、その入力値に基づき前記帯状材の搬送速度を演算する搬送速度演算回路と、
    前記巻出ロール駆動モータ及び前記巻取ロール駆動モータの駆動を制御する巻出ロール駆動モータ制御回路及び巻取ロール駆動モータ制御回路とを有し、
    前記巻出ロール駆動モータ制御回路及び前記巻取ロール駆動モータ制御回路は、
    前記搬送速度演算回路で算出される前記帯状材の搬送速度が上昇している加速域、又は前記帯状材の搬送速度が減少している減速域では、前記巻出ロール径検出回路及び前記巻取ロール径検出回路でそれぞれ取得された径測定センサによる前記巻出ロール及び前記巻取ロールの測定径を用いて、前記搬送速度演算回路により演算された前記帯状材の搬送速度に対して、前記巻出ロールからの巻出速度および前記巻取ロールへの巻取速度が等しくなるように前記巻出ロール駆動モータ及び前記巻取ロール駆動モータの駆動をそれぞれ制御し、
    前記搬送速度演算回路で算出される前記帯状材の搬送速度が目標速度となっている定常速度域では、前記巻出ロール径検出回路及び前記巻取ロール径検出回路で各回転パルス信号に基づきそれぞれ算出された前記巻出ロール及び前記巻取ロールの演算径を用いて、前記搬送速度演算回路により演算された前記帯状材の搬送速度に対して、前記巻出ロールからの巻出速度および前記巻取ロールへの巻取速度が等しくなるように前記巻出ロール駆動モータ及び前記巻取ロール駆動モータの駆動をそれぞれ制御する
    ことを特徴とする帯状材の搬送装置。
  2. 請求項1に記載する帯状材の搬送装置において、
    前記巻出ロール駆動モータ制御回路及び前記巻取ロール駆動モータ制御回路で前記各モータの駆動制御に用いる前記各ロール径を、前回までの駆動制御に用いたロール径と今回の駆動制御に用いるロール径とで平均化処理を行うことにより、滑らかに変化させるショックレス回路を有する
    ことを特徴とする帯状材の搬送装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する帯状材の搬送装置において、
    前記巻出ロール駆動モータ制御回路で前記巻出ロール駆動モータの駆動制御に用いる前記巻出ロール径を、前記巻出ロール駆動モータ制御回路で今回の駆動制御に用いる巻出ロール径が前回の駆動制御に用いた巻出ロール径以上である場合には、前回の駆動制御に用いた巻出ロール径にするとともに、前記巻取ロール駆動モータ制御回路で前記巻取ロール駆動モータの駆動制御に用いる前記巻取ロール径を、今回の駆動制御に用いる巻取ロール径が前回の駆動制御に用いた巻取ロール径以下である場合には、前回の駆動制御に用いた巻取ロール径にするロール径決定手段を有する
    ことを特徴とする帯状材の搬送装置。
  4. 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの帯状材の搬送装置において、
    前記巻出ロール駆動モータ制御回路及び前記巻取ロール駆動モータ制御回路は、前記巻出ロール径検出回路で算出される前記巻出ロールの演算径が所定の閾値以下になると、前記各モータを減速停止させる
    ことを特徴とする帯状材の搬送装置。
  5. 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの帯状材の搬送装置において、
    前記巻出ロール駆動モータ制御回路及び前記巻取ロール駆動モータ制御回路は、前記巻出ロール径検出回路で算出される前記巻出ロールの演算径と、前記巻出ロールの芯径及び前記帯状材の厚さとに基づき算出される前記巻出ロールの帯状材残量が所定量以下になると、前記各モータを減速停止させる
    ことを特徴とする帯状材の搬送装置。
  6. 請求項1から請求項5に記載するいずれか1つの帯状材の搬送装置において、
    前記帯状材が電池の電極素材であり、
    前記ラインマスタロールが前記電極素材をプレスするプレスロールである
    ことを特徴とする帯状材の搬送装置。
  7. 帯状材が巻回された巻出ロールから繰り出された前記帯状材を搬送走行させるラインマスタロールを介して、前記帯状材を巻き取る巻取ロールへ前記帯状材を搬送するための搬送制御方法において、
    前記各ロールを駆動する各モータの各回転パルス信号に基づき前記巻出ロール及び前記巻ロールの径をそれぞれ演算するとともに、非接触式の径測定センサから前記巻出ロール及び前記巻取ロールの径の測定値をそれぞれ取得し、
    前記帯状材の搬送速度が上昇している加速域、又は前記帯状材の搬送速度が減少している減速域では、径測定センサから取得した前記巻出ロール及び前記巻ロールの各測定径を用いて、前記帯状材の搬送速度に対して、前記巻出ロールからの巻取速度および前記巻取ロールへの巻取速度が等しくなるように前記巻出ロール及び前記巻取ロールを駆動する各モータの駆動を制御し、
    前記帯状材の搬送速度が目標速度となっている定常速度域では、回転パルス信号に基づく前記巻出ロール及び前記巻ロールの各演算径を用いて、前記帯状材の搬送速度に対して、前記巻出ロールからの巻出速度および前記巻取ロールへの巻取速度が等しくなるように前記巻出ロール及び前記巻取ロールを駆動する各モータの駆動を制御する
    ことを特徴とする帯状材の搬送制御方法。
  8. 請求項7に記載する帯状材の搬送制御方法において、
    前記各モータの駆動制御に用いる前記各ロール径を、前回までの駆動制御に用いたロール径と今回の駆動制御に用いるロール径とで平均化処理を行うことにより、滑らかに変化させる
    ことを特徴とする帯状材の搬送制御方法。
  9. 請求項7又は請求項8に記載するいずれか1つの帯状材の搬送制御方法において、
    前記巻出ロールの駆動モータの駆動制御に用いる巻出ロール径を、今回の駆動制御に用いる巻出ロール径が前回の駆動制御に用いた巻出ロール径以上である場合には、前回の駆動制御に用いた巻出ロール径にするとともに、前記巻取ロールの駆動モータの駆動制御に用いる巻取ロール径を、今回の駆動制御に用いる巻取ロール径が前回の駆動制御に用いた巻取ロール径以下である場合には、前回の駆動制御に用いた巻取ロール径にする
    ことを特徴とする帯状材の搬送制御方法。
  10. 請求項7から請求項9に記載するいずれか1つの帯状材の搬送制御方法において、
    前記巻出ロールの演算径が所定の閾値以下になると、前記各モータを減速停止させる
    ことを特徴とする帯状材の搬送制御方法。
  11. 請求項7から請求項9に記載するいずれか1つの帯状材の搬送制御方法において、
    前記巻出ロールの演算径と、前記巻出ロールの芯径及び前記帯状材の厚さとに基づき算出される前記巻出ロールの帯状材残量が所定量以下になると、前記各モータを減速停止させる
    ことを特徴とする帯状材の搬送制御方法。
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