JP2018206538A - 活物質密度検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極材料の搬送経路途中で非破壊検査によって合剤層の活物質密度を検査できる活物質密度検査装置を提供すること。【解決手段】活物質密度検査装置70は、電極材料14を厚み方向の一方向に押圧して電極材料14に荷重を付与する荷重付与装置71と、電極材料14に付与された荷重を計測する荷重測定装置72と、を有する。また、活物質密度検査装置70は、荷重付与装置71によって付与された荷重、荷重の付与によって生じる電極材料14のたわみ、電極材料14の長さ、断面二次モーメントから電極材料14のヤング率を導出し、ヤング率から活物質密度を導出する密度測定装置73を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、合剤層の活物質密度を導出する活物質密度検査装置に関する。
リチウムイオン二次電池等の蓄電装置は電極組立体を備える。電極組立体は、正極及び負極の電極がセパレータを間に介在する状態で層状に配置されて構成されている。各極の電極は、集電体の両面に活物質層を備える。活物質層の形成は、活物質を有する活物質合剤を帯状集電体に塗布し、乾燥、プレスすることにより行われる。
得られた電極において、活物質密度が低すぎると、電極の厚みが厚くなり過ぎ、二次電池のケース内に収容される電極の枚数が少なくなって電池容量が低下して好ましくない。一方で、密度が高すぎると、活物質層において活物質同士の間に電解液が染みこみにくくなり、電池の反応速度が低下する等して好ましくない。
したがって、活物質密度が規格内にあるか否かが検査されている。活物質密度の検査としては、例えば、特許文献1のように、搬送される電極材料の一部を検査片として切り出し、切り出した検査片の活物質密度を検査する方法がある。
ところが、特許文献1のように電極材料の一部を検査片として切り出すといった破壊検査では、検査片が切り出された部分は電極材料として使用できず、材料歩留まりが低下する。また、検査片の検査結果が出るまでは、電極材料は搬送され続けるため、検査片の密度が規格外である検査結果が出た場合には、規格外の電極材料が製造され続けてしまう。
本発明の目的は、電極材料の搬送経路途中で非破壊検査によって合剤層の活物質密度を検査できる活物質密度検査装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための活物質密度検査装置は、帯状集電体の長手方向に沿った搬送経路における、塗工装置から前記帯状集電体に塗布された活物質合剤よりなる合剤層をプレスするプレス装置の下流に配設され、該合剤層における活物質密度を導出する活物質密度検査装置であって、前記帯状集電体と前記合剤層を有する電極材料を厚み方向の一方向に押圧して前記電極材料に荷重を付与する荷重付与装置と、前記電極材料の前記荷重の付与された部分から前記電極材料の搬送方向に等距離離れた場所に配置され、前記電極材料に付与された荷重を測定する一対の荷重測定装置と、前記電極材料に付与された荷重、前記荷重付与装置による荷重の付与によって生じる前記電極材料のたわみ、前記一対の荷重測定装置の間の前記搬送方向に沿った前記電極材料の長さ、及び前記電極材料の前記荷重が付与された部分における断面二次モーメントから前記電極材料のヤング率を導出し、前記ヤング率と前記活物質密度が比例の関係にあることに基づいて前記活物質密度を導出する密度測定装置と、を有することを要旨とする。
これによれば、電極材料の搬送経路途中で、荷重付与装置によって電極材料に荷重を付与し、荷重測定装置によって電極材料に付与された荷重を測定する。荷重を付与するための荷重付与装置の駆動量から電極材料のたわみが決定される。また、一対の荷重測定装置間の長さから電極材料の長さは予め設定され、電極材料の断面積は、電極材料の製造条件によって予め設定されるため、断面積から断面二次モーメントは予め設定される。そして、密度測定装置は、荷重、たわみ、電極材料の長さ、断面二次モーメントからヤング率を導出するとともに、ヤング率から活物質密度を導出する。したがって、活物質密度検査装置により、電極材料の搬送経路途中で活物質密度を検査することができ、しかも、電極材料を切り出す等の破壊検査とせず、非破壊で活物質密度を検査することができる。
また、活物質密度検査装置は、前記搬送方向における前記プレス装置の上流にも配設されていてもよい。
これによれば、プレス装置の上流側で活物質密度の検査を行い、検査結果に応じてプレス装置による活物質密度の調整を行うことで、プレス後の活物質密度が規格外となることを未然に防ぐことが可能になる。
これによれば、プレス装置の上流側で活物質密度の検査を行い、検査結果に応じてプレス装置による活物質密度の調整を行うことで、プレス後の活物質密度が規格外となることを未然に防ぐことが可能になる。
また、活物質密度検査装置について、前記密度測定装置は、前記プレス装置と信号接続されていてもよい。
これによれば、検査結果に応じてプレス装置によるプレスの仕方を調節することで、プレス後の活物質密度が規格外となることを未然に防ぐことが可能になる。
これによれば、検査結果に応じてプレス装置によるプレスの仕方を調節することで、プレス後の活物質密度が規格外となることを未然に防ぐことが可能になる。
本発明によれば、電極材料の搬送経路途中で非破壊検査によって合剤層の活物質密度を検査できる。
以下、活物質密度検査装置を具体化した一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
蓄電装置としての二次電池は、図示しないが、ケースと、ケースに収容された電極組立体と、を備える。電極組立体は、複数の正極の電極と、複数の負極の電極と、両者の間を絶縁するセパレータと、を備える。本実施形態における二次電池は、リチウムイオン電池である。
蓄電装置としての二次電池は、図示しないが、ケースと、ケースに収容された電極組立体と、を備える。電極組立体は、複数の正極の電極と、複数の負極の電極と、両者の間を絶縁するセパレータと、を備える。本実施形態における二次電池は、リチウムイオン電池である。
図2に示すように、正極及び負極の電極11は、それぞれ集電体である矩形状の金属箔(正極はアルミニウム箔、負極は銅箔)12と、金属箔12の両面に設けられた活物質層13と、を備える。電極11は、長尺状の電極材料を所定の形状に切断することで製造される。以下、電極材料の生産設備について説明する。
図1に示すように、電極材料14を生産する生産設備20は、長尺の帯状集電体21の両面に、活物質合剤を連続塗工し、その活物質合剤の層である合剤層22を乾燥し、プレスして電極材料14を製造する設備である。なお、活物質合剤としては、活物質、導電剤、バインダ、及び溶媒を混練したものが用いられる。
生産設備20は、帯状集電体21を搬送する搬送装置30と、帯状集電体21に活物質合剤22aを塗布する塗工装置40と、塗工された合剤層22を乾燥させる乾燥装置50と、合剤層22をプレスするプレス装置60とを備えている。搬送装置30は、供給リール31、巻取リール32、及び複数のガイドローラ33を備える。供給リール31には、帯状集電体21が巻装されている。帯状集電体21は、長手方向が供給リール31の周方向に延びる状態で供給リール31に巻装されている。供給リール31は、図示しない支持装置によって回転可能に支持されている。
巻取リール32は、図示しない支持装置によって回転可能に支持されている。供給リール31から供給された帯状集電体21は、回転する巻取リール32に巻き取られる。その結果、帯状集電体21は一定の速度で長手方向に搬送される。帯状集電体21が搬送される方向を搬送方向Dとする。また、供給リール31から巻取リール32に至るまで帯状集電体21が通過する経路が帯状集電体21の搬送経路となり、搬送経路は、帯状集電体21の長手方向に沿って延びる。
塗工装置40は、帯状集電体21の搬送経路に沿う場所のうち、搬送方向Dにおける供給リール31の下流側に配設されている。塗工装置40はダイ方式である。
乾燥装置50は、帯状集電体21の搬送経路に沿う場所のうち、搬送方向Dにおける塗工装置40の下流に設けられている。乾燥装置50の内部には、高温の熱媒体(例えば空気や窒素ガスなどの気体)が外部から供給されることにより、帯状集電体21に塗工された活物質合剤22aは、同乾燥装置50の内部を通過する過程で乾燥される。これにより、活物質合剤22aに含まれる溶媒が蒸発するとともに、熱によりバインダの硬化が始まり、活物質や導電助剤が相互に固定されて、合剤層22が形成される。帯状集電体21と合剤層22から電極材料14が形成される。
乾燥装置50は、帯状集電体21の搬送経路に沿う場所のうち、搬送方向Dにおける塗工装置40の下流に設けられている。乾燥装置50の内部には、高温の熱媒体(例えば空気や窒素ガスなどの気体)が外部から供給されることにより、帯状集電体21に塗工された活物質合剤22aは、同乾燥装置50の内部を通過する過程で乾燥される。これにより、活物質合剤22aに含まれる溶媒が蒸発するとともに、熱によりバインダの硬化が始まり、活物質や導電助剤が相互に固定されて、合剤層22が形成される。帯状集電体21と合剤層22から電極材料14が形成される。
プレス装置60は、電極材料14を挟んで対向する一対のプレスロール61を備える。各プレスロール61は、図示しない駆動装置によって回転する。各プレスロール61の軸心は、電極材料14の短手方向に延びる。そして、一対のプレスロール61の間を電極材料14が通過することにより、帯状集電体21両面の合剤層22がプレスされ、合剤層22における活物質密度が高められる。
次に、電極材料14の合剤層22における活物質密度を検査する活物質密度検査装置70について説明する。
活物質密度検査装置70は、搬送経路に沿う場所のうち、搬送方向Dにおけるプレス装置60の上流及び下流に配設されている。なお、以下、プレス装置60の上流に配設された活物質密度検査装置70を上流側の活物質密度検査装置70と記載し、プレス装置60の下流に配設された活物質密度検査装置70を下流側の活物質密度検査装置70と記載する。
活物質密度検査装置70は、搬送経路に沿う場所のうち、搬送方向Dにおけるプレス装置60の上流及び下流に配設されている。なお、以下、プレス装置60の上流に配設された活物質密度検査装置70を上流側の活物質密度検査装置70と記載し、プレス装置60の下流に配設された活物質密度検査装置70を下流側の活物質密度検査装置70と記載する。
上流側及び下流側の活物質密度検査装置70は、流体圧シリンダ製の荷重付与装置71を備える。荷重付与装置71は、電極材料14の下側に配設されている。荷重付与装置71は、シリンダチューブ71aの上端から該シリンダチューブ71aに対し出没可能なロッド71bを備える。荷重付与装置71は、ロッド71bの先端にローラ71cを回転可能に備える。そして、シリンダチューブ71aからロッド71bを突出させ、ローラ71cを回転させながら電極材料14に押し当てることで、荷重付与装置71は、電極材料14を厚み方向の一方向に押圧し、電極材料14に荷重を付与する。
上流側及び下流側の活物質密度検査装置70は、搬送経路に沿う場所のうち、搬送方向Dにおける荷重付与装置71の上流と下流に配設された荷重測定装置72を備える。荷重測定装置72は、電極材料14の上側に配設されている。荷重測定装置72は、搬送経路に沿う場所のうち、搬送方向Dにおける荷重付与装置71を挟む位置に配設されている。各荷重測定装置72は、搬送方向Dに沿って荷重付与装置71から等距離離れた位置に配設されている。よって、荷重付与装置71は、搬送方向Dにおける一対の荷重測定装置72の中央に配設されている。そして、搬送方向Dに沿った一対の荷重付与装置71間の離間距離L(図4参照)を二等分する位置に、荷重付与装置71のローラ71cが当接して電極材料14に荷重が付与される。なお、一対の荷重付与装置71の離間距離Lは、後述の密度測定装置73に予め入力されている。
図4に示すように、各荷重測定装置72は、電子天秤72aを備える。また、各荷重測定装置72は、電極材料14の短手方向に延びる軸72bを備えるとともに、軸72bに回転可能に支持されたタッチロール72cを備える。タッチロール72cは各電子天秤72aに摺接可能な状態に配設されている。タッチロール72cに電極材料14が押し当てられると、タッチロール72cを介した電子天秤72aにより電極材料14に付与された荷重Wが測定される。
また、荷重付与装置71によって電極材料14に荷重Wが付与されると、電極材料14は、一対の荷重測定装置72との接触点P1を起点としてたわむ。ここで、荷重測定装置72と電極材料14との接触点をP1、荷重付与装置71のローラ71cと電極材料14との接触点をP2とすると、たわみδは、電極材料14の厚み方向に沿った接触点P1と接触点P2との距離Kで表される。
よって、電極材料14のたわみδは、荷重付与装置71におけるロッド71bの移動量で決定される。すなわち、荷重付与装置71の駆動量であるロッド71bの移動量により、電極材料14のたわみδは予め設定される。したがって、ロッド71bの移動量を予め設定して荷重付与装置71を駆動させることで、たわみδを予め把握しておくことができ、たわみδは後述の密度測定装置73に予め入力されている。
図3に示すように、上流側及び下流側の活物質密度検査装置70は、各荷重測定装置72と信号接続された密度測定装置73を備える。密度測定装置73は、荷重測定装置72によって計測された荷重Wと、荷重付与装置71間の離間距離Lと、たわみδと、荷重付与装置71によって荷重が付与された部分における断面二次モーメントIとから、梁のたわみを計算する際の公式から合剤層22のヤング率を導出する。なお、断面二次モーメントIは、電極材料14の厚み方向への断面積から予め計算され、密度測定装置73に入力されている。
密度測定装置73は、導出されたヤング率から合剤層22の活物質密度を導出する。図5に示すように、ヤング率と活物質密度は、比例の関係にあることが発明者らの研究によって立証されている。密度測定装置73は、導出されたヤング率から活物質密度を導出する。密度測定装置73は、導出された活物質密度が、予め決められた規格内にあるか否かを判定する。導出された活物質密度が、規格の最小値より小さい、又は規格の最大値より大きい場合は、規格外であると判定する。
なお、上流側の活物質密度検査装置70と、下流側の活物質密度検査装置70とでは、活物質密度の規格が異なる。下流側の活物質密度検査装置70においては、プレス後の活物質密度を検査するため、活物質密度の規格は、電極11における活物質密度を基準に設定される。活物質密度の規格範囲は、規格外になると不良品とする値よりも若干の余裕を持って設定されている。
上流側の活物質密度検査装置70は、プレス前の活物質密度を検査するため、活物質密度の規格は、プレス後の活物質密度よりも低い値に設定される。プレス装置60によるプレス量は、機械的に設定可能である。よって、プレス前の活物質密度の規格は、設定されたプレス量によるプレスを行ったときに、活物質密度が電極11の活物質密度の規格内に収まる値に設定されている。
下流側の密度測定装置73には、搬送装置30及びプレス装置60が信号接続されている。活物質密度が規格外であると判定された場合、密度測定装置73は、規格外を示す旨の信号である警告信号を搬送装置30に出力する。搬送装置30は、活物質密度が規格外である旨の警告信号を入力すると、直ちに搬送装置30の駆動を停止させる。
そして、下流側の密度測定装置73によって、活物質密度が規格よりも低いと判定された場合、密度測定装置73は、活物質密度が規格よりも低い旨の信号である警告信号をプレス装置60に出力する。プレス装置60は、活物質密度が規格よりも低い旨の警告信号を入力すると、プレスロール61間のギャップを狭める制御を行い、活物質密度が規格に収まるようにプレス圧を高める。その後、搬送装置30を駆動させ、電極材料14の生産を継続させる。
一方、下流側の密度測定装置73によって、活物質密度が規格よりも高いと判定された場合、密度測定装置73は、活物質密度が規格よりも高い旨の信号である警告信号をプレス装置60に出力する。プレス装置60は、活物質密度が高い旨の警告信号を入力すると、プレスロール61間のギャップを広める制御を行い、活物質密度が規格に収まるようにプレス圧を低くする。その後、搬送装置30を駆動させ、電極材料14の生産を継続させる。
また、上流側の密度測定装置73には、プレス装置60及び搬送装置30が信号接続されている。上流側の密度測定装置73によって、活物質密度が規格よりも低いと判定された場合、密度測定装置73は、規格外を示す旨の信号である警告信号をプレス装置60に出力する。プレス装置60は、活物質密度が規格よりも低い旨の警告信号を入力すると、プレスロール61間のギャップを狭める制御を行い、活物質密度が規格に収まるようにプレス圧を高める。その後、搬送装置30を駆動させ、電極材料14の生産を継続させる。
一方、上流側の密度測定装置73によって、活物質密度が規格よりも高いと判定された場合、さらにプレスしても活物質密度が規格外であるため、密度測定装置73は、規格外を示す旨の信号である警告信号を搬送装置30に出力する。搬送装置30は、活物質密度が高い旨の警告信号を入力すると、搬送装置30の駆動を停止させたままとする。
次に、活物質密度検査装置70の作用及び活物質密度の検査方法を記載する。
まず、図3又は図4に示すように、下流側の活物質密度検査装置70において、乾燥装置50を通過した電極材料14に対し、荷重付与装置71によって電極材料14が押し上げられる。電極材料14が予め決められた量だけ押し上げられると、荷重測定装置72によって電極材料14に付与された荷重Wが測定される。
まず、図3又は図4に示すように、下流側の活物質密度検査装置70において、乾燥装置50を通過した電極材料14に対し、荷重付与装置71によって電極材料14が押し上げられる。電極材料14が予め決められた量だけ押し上げられると、荷重測定装置72によって電極材料14に付与された荷重Wが測定される。
密度測定装置73は、荷重測定装置72によって測定された荷重Wと、一対の荷重測定装置72間の離間距離Lと、荷重付与装置71のロッド71bの移動量によって決められたたわみδと、断面二次モーメントIとから、梁の強度計算に基づいてヤング率を導出する。さらに、密度測定装置73は、導出されたヤング率から合剤層22の活物質密度を導出する。密度測定装置73は、導出された活物質密度に応じて搬送装置30又はプレス装置60の駆動を制御する。
上流側の活物質密度検査装置70による活物質密度の検査は、下流側の活物質密度検査装置70による活物質密度の検査と同じ要領で行われる。密度測定装置73は、導出された活物質密度に応じて搬送装置30又はプレス装置60の駆動を制御する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)活物質密度検査装置70によれば、荷重付与装置71により電極材料14に荷重を付与し、荷重測定装置72によって荷重Wを測定した後、密度測定装置73は、測定された荷重Wと、予め設定されている荷重付与装置71間の離間距離Lと、たわみδと、断面二次モーメントIとからヤング率を導出する。さらに、密度測定装置73は、導出されたヤング率から合剤層22の活物質密度を導出する。したがって、電極材料14の搬送経路途中であっても、電極材料14に荷重を付与するだけで、密度測定装置73によって活物質密度を導出できる。よって、活物質密度を非破壊検査で導出することができ、電極材料14の材料歩留まりを低下させない。
(1)活物質密度検査装置70によれば、荷重付与装置71により電極材料14に荷重を付与し、荷重測定装置72によって荷重Wを測定した後、密度測定装置73は、測定された荷重Wと、予め設定されている荷重付与装置71間の離間距離Lと、たわみδと、断面二次モーメントIとからヤング率を導出する。さらに、密度測定装置73は、導出されたヤング率から合剤層22の活物質密度を導出する。したがって、電極材料14の搬送経路途中であっても、電極材料14に荷重を付与するだけで、密度測定装置73によって活物質密度を導出できる。よって、活物質密度を非破壊検査で導出することができ、電極材料14の材料歩留まりを低下させない。
そして、電極材料14の搬送経路途中で活物質密度の検査を行うことができ、活物質密度が規格外である場合には、電極材料14の搬送を停止させる等の対処を速やかに取ることができる。よって、活物質密度が規格外の電極材料14が製造され続けることを抑止できる。
(2)上記構成の活物質密度検査装置70によれば、電極材料14の所望する場所で活物質密度の検査が可能になり、電極材料14の長さ方向において十数mm〜数十mm単位での活物質密度の検査が可能となる。
(3)下流側の活物質密度検査装置70は、搬送経路に沿う場所のうち、搬送方向Dにおける巻取リール32の上流に配設され、巻取リール32に電極材料14が巻き取られる前に活物質密度を検査できる。よって、巻取リール32に電極材料14を巻き取った後に活物質密度を検査する場合と比べると、活物質密度を早期に検査できるとともに、巻き取った電極材料14を巻き出して活物質密度を検査する必要がなく、検査が容易となる。
(4)下流側の活物質密度検査装置70の密度測定装置73は、導出した活物質密度が規格外の場合には、プレス装置60に警告信号を出力する。プレス装置60は、警告信号を入力すると一対のプレスロール61間のギャップを調節して、活物質密度を調整する。よって、導出された活物質密度をプレス装置60にフィードバックして、活物質密度が規格内に入るように速やかに調整できる。
(5)上流側の活物質密度検査装置70は、プレス装置60の上流側で活物質密度の検査を行い、密度測定装置73は、導出した活物質密度が規格よりも高い場合には、搬送装置30に警告信号を出力し、搬送装置30による電極材料14の搬送を停止させる。また、密度測定装置73は、導出した活物質密度が規格よりも低い場合には、プレス装置60に警告信号を出力し、活物質密度が高められるようにする。よって、上流側の活物質密度検査装置70を設け、活物質密度をプレス前に検査することで、プレス後の活物質密度が規格外となることを未然に防ぐことが可能になる。
(6)活物質密度検査装置70は、荷重付与装置71によって電極材料14に荷重を付与して撓ませるが、それ以外の部分では電極材料14には張力が付与されている。このため、活物質密度検査装置70によって活物質密度を検査しても、電極材料14に弛みや皺が形成されることを抑制でき、弛みや皺を原因としたプレスロール61の損傷が発生しにくい。
(7)下流側の活物質密度検査装置70において、活物質密度の規格範囲は、電極11の活物質層13として所望する活物質密度より余裕を持って設定されている。このため、密度測定装置73によって規格外であると判定された場合でも、プレスロール61間のギャップを調整することで活物質密度を規格内に収めることができ、無駄になる活物質合剤22aの量を少なくできる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 塗工装置40の塗工方式をダイ方式としたが、その他の塗工方式、例えばコンマロール方式であってもよい。コンマロール方式による塗工方式では、塗工が継続的に行われると、活物質合剤22aの貯留部内で活物質合剤22aが滞り、活物質濃度が高くなる場合がある。この場合は、合剤層22の活物質密度が高くなる虞がある。よって、コンマロール方式の塗工装置40を用いた場合は、活物質密度が規格より高くなりやすい。このため、実施形態の活物質密度検査装置70により、活物質密度を電極材料14の搬送経路途中で検査し、検査結果を塗工装置40にフィードバックすることで、活物質密度が規格外になることを抑制しやすくなる。
○ 塗工装置40の塗工方式をダイ方式としたが、その他の塗工方式、例えばコンマロール方式であってもよい。コンマロール方式による塗工方式では、塗工が継続的に行われると、活物質合剤22aの貯留部内で活物質合剤22aが滞り、活物質濃度が高くなる場合がある。この場合は、合剤層22の活物質密度が高くなる虞がある。よって、コンマロール方式の塗工装置40を用いた場合は、活物質密度が規格より高くなりやすい。このため、実施形態の活物質密度検査装置70により、活物質密度を電極材料14の搬送経路途中で検査し、検査結果を塗工装置40にフィードバックすることで、活物質密度が規格外になることを抑制しやすくなる。
○ 搬送方向Dにおけるプレス装置60の上流側に配設された活物質密度検査装置70は無くてもよい。
○ 一対の荷重測定装置72は、電極材料14の搬送方向D(長手方向)ではなく、短手方向に配設されていてもよい。
○ 一対の荷重測定装置72は、電極材料14の搬送方向D(長手方向)ではなく、短手方向に配設されていてもよい。
○ 密度測定装置73は、プレス装置60と信号接続されていなくてもよい。この場合、導出された活物質密度が規格外であった場合、密度測定装置73にその旨を表示させ、作業者に規格外であることを報知するのが好ましい。
○ 活物質合剤22aを連続塗工としたが、間欠塗工としてもよい。
○ 電極11が、活物質層13の表面を覆う保護層(例えば、セラミック層)を備える場合、電極材料14は、合剤層22の表面に保護層材料(例えば、セラミックスラリー)が塗布される。このような保護層材料の塗布された電極材料14においても、活物質密度検査装置70を用いて活物質密度を測定してもよい。
○ 電極11が、活物質層13の表面を覆う保護層(例えば、セラミック層)を備える場合、電極材料14は、合剤層22の表面に保護層材料(例えば、セラミックスラリー)が塗布される。このような保護層材料の塗布された電極材料14においても、活物質密度検査装置70を用いて活物質密度を測定してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記電極材料は搬送装置によって前記搬送方向に搬送され、前記搬送経路に沿う場所のうち、前記搬送方向における前記プレス装置より上流の前記活物質密度検査装置により、前記活物質密度が規格より高いと判定された場合は、前記搬送装置を停止させる活物質密度検査装置。
(1)前記電極材料は搬送装置によって前記搬送方向に搬送され、前記搬送経路に沿う場所のうち、前記搬送方向における前記プレス装置より上流の前記活物質密度検査装置により、前記活物質密度が規格より高いと判定された場合は、前記搬送装置を停止させる活物質密度検査装置。
(2)前記ヤング率は、梁の強度計算に基づいて導出する活物質密度検査装置。
D…搬送方向、14…電極材料、21…帯状集電体、22…合剤層、22a…活物質合剤、40…塗工装置、60…プレス装置、70…活物質密度検査装置、71…荷重付与装置、72…荷重測定装置、73…密度測定装置。
Claims (3)
- 帯状集電体の長手方向に沿った搬送経路における、塗工装置から前記帯状集電体に塗布された活物質合剤よりなる合剤層をプレスするプレス装置の下流に配設され、該合剤層における活物質密度を導出する活物質密度検査装置であって、
前記帯状集電体と前記合剤層を有する電極材料を厚み方向の一方向に押圧して前記電極材料に荷重を付与する荷重付与装置と、
前記電極材料の前記荷重の付与された部分から前記電極材料の搬送方向に等距離離れた場所に配置され、前記電極材料に付与された荷重を測定する一対の荷重測定装置と、
前記電極材料に付与された荷重、
前記荷重付与装置による荷重の付与によって生じる前記電極材料のたわみ、
前記一対の荷重測定装置の間の前記搬送方向に沿った前記電極材料の長さ、
及び前記電極材料の前記荷重が付与された部分における断面二次モーメントから前記電極材料のヤング率を導出し、前記ヤング率と前記活物質密度が比例の関係にあることに基づいて前記活物質密度を導出する密度測定装置と、を有することを特徴とする活物質密度検査装置。 - 前記活物質密度検査装置は、前記搬送方向における前記プレス装置の上流にも配設されている請求項1に記載の活物質密度検査装置。
- 前記密度測定装置は、前記プレス装置と信号接続されている請求項1又は請求項2に記載の活物質密度検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017108435A JP2018206538A (ja) | 2017-05-31 | 2017-05-31 | 活物質密度検査装置 |
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JP2017108435A JP2018206538A (ja) | 2017-05-31 | 2017-05-31 | 活物質密度検査装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112698208A (zh) * | 2020-12-11 | 2021-04-23 | 上海理工大学 | 原位测量锂电池材料杨氏模量和偏摩尔体积的系统和方法 |
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2017
- 2017-05-31 JP JP2017108435A patent/JP2018206538A/ja active Pending
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