JP2001063883A - シートロール体の製造方法 - Google Patents
シートロール体の製造方法Info
- Publication number
- JP2001063883A JP2001063883A JP24210399A JP24210399A JP2001063883A JP 2001063883 A JP2001063883 A JP 2001063883A JP 24210399 A JP24210399 A JP 24210399A JP 24210399 A JP24210399 A JP 24210399A JP 2001063883 A JP2001063883 A JP 2001063883A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- roll
- speed
- controlled
- roll body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 16
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims abstract description 37
- 230000002093 peripheral Effects 0.000 claims abstract description 20
- 230000001360 synchronised Effects 0.000 claims abstract description 14
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 18
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 3
- 239000000969 carrier Substances 0.000 abstract 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 9
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 9
- 230000037303 wrinkles Effects 0.000 description 8
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 3
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 239000002648 laminated material Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2301/00—Handling processes for sheets or webs
- B65H2301/50—Auxiliary process performed during handling process
- B65H2301/51—Modifying a characteristic of handled material
- B65H2301/513—Modifying electric properties
- B65H2301/5133—Removing electrostatic charge
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シワ,キズ等を発生させることなく高速化を
可能にし、生産性を向上することができるシートロール
体の製造方法を提供する。 【解決手段】 原反ロール1からシートFを巻き出し、
該シートFを搬送ロール2で搬送しながら複数の幅狭シ
ートfにスリットし、それぞれロール状のシートロール
体4に巻き取る方法において、原反ロール1からのシー
ト巻出しとシートロール体4へのシート巻取りとを、一
方を速度制御すると共に他方を張力制御し、搬送ロール
2の周速をシート走行速度に同期するように速度制御す
ることを特徴とする。
可能にし、生産性を向上することができるシートロール
体の製造方法を提供する。 【解決手段】 原反ロール1からシートFを巻き出し、
該シートFを搬送ロール2で搬送しながら複数の幅狭シ
ートfにスリットし、それぞれロール状のシートロール
体4に巻き取る方法において、原反ロール1からのシー
ト巻出しとシートロール体4へのシート巻取りとを、一
方を速度制御すると共に他方を張力制御し、搬送ロール
2の周速をシート走行速度に同期するように速度制御す
ることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂フィルム等の
シートをロール状に巻き取るようにするシートロール体
の製造方法に関し、さらに詳しくは、シワ,キズ等を発
生することなく高速巻取りすることを可能にするシート
ロール体の製造方法に関する。
シートをロール状に巻き取るようにするシートロール体
の製造方法に関し、さらに詳しくは、シワ,キズ等を発
生することなく高速巻取りすることを可能にするシート
ロール体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂フィルムの製造工程では、まず製膜
工程で製膜した広幅のフィルムを原反ロールとして一旦
巻き取り、次いで原反ロールをスリッターに掛け、原反
ロールから広幅のフィルムを巻き出しながら、用途毎に
異なる幅に設定された複数の狭幅のフィルムにスリット
し、それぞれロール状に巻き取って製品のシートロール
体を得るようにしている。
工程で製膜した広幅のフィルムを原反ロールとして一旦
巻き取り、次いで原反ロールをスリッターに掛け、原反
ロールから広幅のフィルムを巻き出しながら、用途毎に
異なる幅に設定された複数の狭幅のフィルムにスリット
し、それぞれロール状に巻き取って製品のシートロール
体を得るようにしている。
【0003】図5は従来の樹脂フィルム用スリッターの
代表例を示すもので、原反ロール1から巻き出した広幅
のフィルムFを複数本の搬送ロール2を経由させ、搬送
途中でスリット部3により複数の狭幅フィルムfにスリ
ットしたのちシートロール体4に巻き取るようにしてい
る。
代表例を示すもので、原反ロール1から巻き出した広幅
のフィルムFを複数本の搬送ロール2を経由させ、搬送
途中でスリット部3により複数の狭幅フィルムfにスリ
ットしたのちシートロール体4に巻き取るようにしてい
る。
【0004】このようなスリッターの駆動は、原反ロー
ル1の支持軸とシートロール体4の支持軸にそれぞれモ
ータM1 とM2 が連結され、原反ロール1からの巻出し
と、シートロール体4への巻取りとを張力制御(トルク
制御)するようにしている。このように巻出しと巻取り
とが張力制御であるため、そのままでは両者間の引張り
合いにより安定した巻取りを行うことができなくなるた
め、その中間にモータM3 で速度制御される搬送ロール
2を介在させることにより、両者間の張力を遮断(テン
ションカット)するようになっている。
ル1の支持軸とシートロール体4の支持軸にそれぞれモ
ータM1 とM2 が連結され、原反ロール1からの巻出し
と、シートロール体4への巻取りとを張力制御(トルク
制御)するようにしている。このように巻出しと巻取り
とが張力制御であるため、そのままでは両者間の引張り
合いにより安定した巻取りを行うことができなくなるた
め、その中間にモータM3 で速度制御される搬送ロール
2を介在させることにより、両者間の張力を遮断(テン
ションカット)するようになっている。
【0005】上記のように搬送ロール2によるテンショ
ンカットを行うには、表面摩擦の大きなロールを使用し
たり、多数本のロールを配置したりして、フィルムを滑
りにくくする必要がある。しかし、表面摩擦の大きな搬
送ロールはフィルムに大きな摩擦力を与えることにより
キズやシワを生じやすく、フィルムの品質低下を招く傾
向がある。また、高速になると摩擦係数が下がるため、
テンションカットやモータM3 による速度制御ができな
いという問題があった。また、ロール本数を増やすこと
は装置を大型化し、設置スペースを広げたり、メンテナ
ンスを面倒にするため、この点からも生産性を低下させ
るという問題があった。
ンカットを行うには、表面摩擦の大きなロールを使用し
たり、多数本のロールを配置したりして、フィルムを滑
りにくくする必要がある。しかし、表面摩擦の大きな搬
送ロールはフィルムに大きな摩擦力を与えることにより
キズやシワを生じやすく、フィルムの品質低下を招く傾
向がある。また、高速になると摩擦係数が下がるため、
テンションカットやモータM3 による速度制御ができな
いという問題があった。また、ロール本数を増やすこと
は装置を大型化し、設置スペースを広げたり、メンテナ
ンスを面倒にするため、この点からも生産性を低下させ
るという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の問題を解消し、シワ,キズ等を発生させるこ
となく高速化を可能にし、生産性を向上させることがで
きるシートロール体の製造方法を提供することにある。
した従来の問題を解消し、シワ,キズ等を発生させるこ
となく高速化を可能にし、生産性を向上させることがで
きるシートロール体の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、原反ロールからシートを巻き出し、該シートを搬
送ロールで搬送しながら複数の幅狭シートにスリット
し、それぞれロール状のシートロール体に巻き取るシー
トロール体の製造方法において、前記原反ロールからの
シート巻出しと前記シートロール体へのシート巻取りと
を、一方を速度制御すると共に他方を張力制御し、前記
搬送ロールの周速をシート走行速度に同期するように速
度制御することを特徴とするものである。
明は、原反ロールからシートを巻き出し、該シートを搬
送ロールで搬送しながら複数の幅狭シートにスリット
し、それぞれロール状のシートロール体に巻き取るシー
トロール体の製造方法において、前記原反ロールからの
シート巻出しと前記シートロール体へのシート巻取りと
を、一方を速度制御すると共に他方を張力制御し、前記
搬送ロールの周速をシート走行速度に同期するように速
度制御することを特徴とするものである。
【0008】上記のように原反ロールからのシート巻出
しと、シートロール体へのシート巻取りとのいずれか一
方を速度制御すると共に、他方を張力制御するようにし
たので、原反ロールとシートロール体との両者間でテン
ションカットすることなく、シートロール体への巻取り
を行うことができるようになる。このようにテンション
カットが必要ないため、中間の搬送ロールの周速をシー
ト走行速度に同期するように速度制御することにより、
搬送ロールの役割はシートを単にパスラインを形成させ
るだけになり、シートには何ら滑りを与えないようにす
るためキズやシワを与えなくすることができる。この作
用は高速化しても何ら変わらないので、高速化による生
産性の向上を図ることができる。
しと、シートロール体へのシート巻取りとのいずれか一
方を速度制御すると共に、他方を張力制御するようにし
たので、原反ロールとシートロール体との両者間でテン
ションカットすることなく、シートロール体への巻取り
を行うことができるようになる。このようにテンション
カットが必要ないため、中間の搬送ロールの周速をシー
ト走行速度に同期するように速度制御することにより、
搬送ロールの役割はシートを単にパスラインを形成させ
るだけになり、シートには何ら滑りを与えないようにす
るためキズやシワを与えなくすることができる。この作
用は高速化しても何ら変わらないので、高速化による生
産性の向上を図ることができる。
【0009】また、テンションカットの必要がないめ、
搬送ロールの本数を少なくすることができ、装置をコン
パクト化することもできる。
搬送ロールの本数を少なくすることができ、装置をコン
パクト化することもできる。
【0010】上記作用は、搬送ロールの上流側又は下流
側に張力変動吸収手段を配置し、該張力変動吸収手段に
より前記原反ロールから巻き出すシートの張力変動を吸
収するようにすることにより、一層向上することができ
る。
側に張力変動吸収手段を配置し、該張力変動吸収手段に
より前記原反ロールから巻き出すシートの張力変動を吸
収するようにすることにより、一層向上することができ
る。
【0011】上記目的を達成する他の本発明は、原反ロ
ールからシートを巻き出し、該シートを搬送ロールで搬
送しながら複数の幅狭シートにスリットし、それぞれロ
ール状のシートロール体に巻き取るシートロール体の製
造方法において、前記搬送ロールの周速を設定値に速度
制御し、前記原反ロールからのシート巻出しと前記シー
トロール体へのシート巻取りとのいずれか一方を張力制
御し、他方を前記搬送ロールの周速に同期するように速
度制御することを特徴とするものである。
ールからシートを巻き出し、該シートを搬送ロールで搬
送しながら複数の幅狭シートにスリットし、それぞれロ
ール状のシートロール体に巻き取るシートロール体の製
造方法において、前記搬送ロールの周速を設定値に速度
制御し、前記原反ロールからのシート巻出しと前記シー
トロール体へのシート巻取りとのいずれか一方を張力制
御し、他方を前記搬送ロールの周速に同期するように速
度制御することを特徴とするものである。
【0012】この発明の場合も、前述した発明と同じ趣
旨により、シワ,キズ等を発生させることなく高速化を
可能にし、生産性を向上させることができる。
旨により、シワ,キズ等を発生させることなく高速化を
可能にし、生産性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図に示す樹脂フィルム用ス
リッターの実施形態の場合を参照して説明するが、本発
明は樹脂フィルムに限らず、紙、金属箔、或いはこれら
の素材を貼り合わせたラミネート材など、同様のスリッ
ト処理をするシートについても適用することができる。
リッターの実施形態の場合を参照して説明するが、本発
明は樹脂フィルムに限らず、紙、金属箔、或いはこれら
の素材を貼り合わせたラミネート材など、同様のスリッ
ト処理をするシートについても適用することができる。
【0014】図1は、本発明を樹脂フィルム用スリッタ
ーに適用した場合を例示したものである。
ーに適用した場合を例示したものである。
【0015】1は原反ロール、2は搬送ロール、4はシ
ートロール体であり、それぞれモータM1 、M3 、M2
により駆動されるようになっている。3はスリット部で
あり、搬送ロール2で搬送される途中の広幅のフィルム
Fを複数の狭幅のフィルムfにスリットする。スリット
された狭幅のフィルムfは、それぞれシートロール体4
に巻き上げられる。
ートロール体であり、それぞれモータM1 、M3 、M2
により駆動されるようになっている。3はスリット部で
あり、搬送ロール2で搬送される途中の広幅のフィルム
Fを複数の狭幅のフィルムfにスリットする。スリット
された狭幅のフィルムfは、それぞれシートロール体4
に巻き上げられる。
【0016】原反ロール1の外周にはフィルムの巻出速
度を検出する検知器5が設けられている。また、原反ロ
ール1と搬送ロール2の間の経路には、張力変動吸収手
段6が設けられている。張力変動吸収手段6としては、
例えばダンサーロールなどが使用される。この張力変動
吸収手段6は、搬送ロール2の上流側に設けずに、搬送
ロール2の下流側に設けてもよく、或いは二つの搬送ロ
ール2,2間に挟まれるように設けてもよい。シートロ
ール体4の表面には接圧ロール7が押圧するように設け
られ、巻取りが安定に行えるように補助している。接圧
ロール7はフリーローラであり、シートロール体4に追
従回転するようになっている。
度を検出する検知器5が設けられている。また、原反ロ
ール1と搬送ロール2の間の経路には、張力変動吸収手
段6が設けられている。張力変動吸収手段6としては、
例えばダンサーロールなどが使用される。この張力変動
吸収手段6は、搬送ロール2の上流側に設けずに、搬送
ロール2の下流側に設けてもよく、或いは二つの搬送ロ
ール2,2間に挟まれるように設けてもよい。シートロ
ール体4の表面には接圧ロール7が押圧するように設け
られ、巻取りが安定に行えるように補助している。接圧
ロール7はフリーローラであり、シートロール体4に追
従回転するようになっている。
【0017】原反ロール1は、モータM1 の可変回転数
制御により、フィルムFの巻出速度が所定の設定値にな
るように速度制御され、これに対して巻取り側のシート
ロール体4は、モータM2 のトルク制御によりフィルム
の巻取張力が一定になるように張力制御されている。こ
のように原反ロール1側で巻出速度を速度制御し、シー
トロール体4側で巻取張力を張力制御することにより、
原反ロール1とシートロール体4との間を実質的にテン
ションカットすることなくシートロール体4への巻取り
を可能にしている。
制御により、フィルムFの巻出速度が所定の設定値にな
るように速度制御され、これに対して巻取り側のシート
ロール体4は、モータM2 のトルク制御によりフィルム
の巻取張力が一定になるように張力制御されている。こ
のように原反ロール1側で巻出速度を速度制御し、シー
トロール体4側で巻取張力を張力制御することにより、
原反ロール1とシートロール体4との間を実質的にテン
ションカットすることなくシートロール体4への巻取り
を可能にしている。
【0018】上記原反ロール1の駆動モータM1 、シー
トロール体4の駆動モータM2 、搬送ロール2の駆動モ
ータM3 は、それぞれ制御部8によって制御され、その
制御の一例が、図2にチャートで示されている。
トロール体4の駆動モータM2 、搬送ロール2の駆動モ
ータM3 は、それぞれ制御部8によって制御され、その
制御の一例が、図2にチャートで示されている。
【0019】図2に示すように、駆動モータM1 は、特
定の回転数が設定されることにより回転数制御され、原
反ロール1の巻径がフィルムFの巻出しにより小さくな
るに従って、回転数を徐々に増加させ、原反ロール1か
らのフィルムFの巻出速度を常に一定に維持するように
している。
定の回転数が設定されることにより回転数制御され、原
反ロール1の巻径がフィルムFの巻出しにより小さくな
るに従って、回転数を徐々に増加させ、原反ロール1か
らのフィルムFの巻出速度を常に一定に維持するように
している。
【0020】他方、駆動モータM2 は、特定のトルクが
設定されることによりトルク制御され、シートロール体
4の巻径がフィルムfの巻取りに従って大きくなるに従
って、トルクを徐々に増大させ、シートロール体4へ巻
き上げられるフィルムfの巻取張力を常に一定に維持す
るようにしている。
設定されることによりトルク制御され、シートロール体
4の巻径がフィルムfの巻取りに従って大きくなるに従
って、トルクを徐々に増大させ、シートロール体4へ巻
き上げられるフィルムfの巻取張力を常に一定に維持す
るようにしている。
【0021】駆動モータM3 は、原反ロール1の巻出速
度、したがってフィルム走行速度を検出した検知器5か
らの信号により、この検出値を基準値として回転数制御
され、搬送ロール2の周速が原反ロール1の巻出速度
(フィルム走行速度)と同一速度に同期するようになっ
ている。この搬送ロール2(駆動モータM3 )の速度制
御については、検知器5の検出値を使用せずに、駆動モ
ータM1 に設定された設定値を基に制御するようにして
もよい。また、図2に破線で示したように、巻出速度の
回転数設定は、フィルムの走行速度の実測値を元にフィ
ードバックし、補正を行うようにしてもよい。
度、したがってフィルム走行速度を検出した検知器5か
らの信号により、この検出値を基準値として回転数制御
され、搬送ロール2の周速が原反ロール1の巻出速度
(フィルム走行速度)と同一速度に同期するようになっ
ている。この搬送ロール2(駆動モータM3 )の速度制
御については、検知器5の検出値を使用せずに、駆動モ
ータM1 に設定された設定値を基に制御するようにして
もよい。また、図2に破線で示したように、巻出速度の
回転数設定は、フィルムの走行速度の実測値を元にフィ
ードバックし、補正を行うようにしてもよい。
【0022】このように原反ロール1からのシート巻出
しを速度制御すると共に、シートロール体4へのシート
巻取りを張力制御するようにしているので、原反ロール
1とシートロール体4との間をテンションカットするこ
となくシートロール体4への安定巻取りが可能になる。
中間の搬送ロール2はテンションカットの作用をする必
要がないため、パスラインを形成する2本程度の数であ
ればよい。また、搬送ロールは表面摩擦力の大きいロー
ルである必要はなく、かつ周速をフィルム走行速度に同
期するように速度制御しているので、フィルムには殆ど
滑りが与えられず、キズやシワが与えられることはな
い。この作用効果は駆動系全体を高速化しても同様であ
る。
しを速度制御すると共に、シートロール体4へのシート
巻取りを張力制御するようにしているので、原反ロール
1とシートロール体4との間をテンションカットするこ
となくシートロール体4への安定巻取りが可能になる。
中間の搬送ロール2はテンションカットの作用をする必
要がないため、パスラインを形成する2本程度の数であ
ればよい。また、搬送ロールは表面摩擦力の大きいロー
ルである必要はなく、かつ周速をフィルム走行速度に同
期するように速度制御しているので、フィルムには殆ど
滑りが与えられず、キズやシワが与えられることはな
い。この作用効果は駆動系全体を高速化しても同様であ
る。
【0023】図3は、本発明を樹脂フィルム用スリッタ
ーに適用した他の例を示したものである。
ーに適用した他の例を示したものである。
【0024】図3のスリッターが図1のスリッターと形
態上で異なる点は、シートロール体4が駆動ロール9に
より表面駆動されるようにされ、かつその駆動ロール9
がモータM2 で駆動されるようになっていることであ
る。また、張力変動吸収手段6が2本の搬送ロール2,
2の間に配置され、スリット部3が下流側の搬送ロール
2に対応するように設けられている点である。その他は
制御系を除いて、図1の場合とほぼ同じである。
態上で異なる点は、シートロール体4が駆動ロール9に
より表面駆動されるようにされ、かつその駆動ロール9
がモータM2 で駆動されるようになっていることであ
る。また、張力変動吸収手段6が2本の搬送ロール2,
2の間に配置され、スリット部3が下流側の搬送ロール
2に対応するように設けられている点である。その他は
制御系を除いて、図1の場合とほぼ同じである。
【0025】原反ロール1の駆動モータM1 、シートロ
ール体4の駆動モータM2 、搬送ロール2の駆動モータ
M3 は、それぞれ制御部8によって制御されるが、その
制御方法は、図4にチャートのように行われる。
ール体4の駆動モータM2 、搬送ロール2の駆動モータ
M3 は、それぞれ制御部8によって制御されるが、その
制御方法は、図4にチャートのように行われる。
【0026】図4に示すように、駆動モータM1 は、特
定のトルクが設定されることによりトルク制御され、原
反ロール1の巻径がフィルムFの巻出しにより小さくな
るに従って、トルクを徐々に低減させ、原反ロール1か
らのフィルムFの巻出張力を常に一定に維持するように
張力制御している。
定のトルクが設定されることによりトルク制御され、原
反ロール1の巻径がフィルムFの巻出しにより小さくな
るに従って、トルクを徐々に低減させ、原反ロール1か
らのフィルムFの巻出張力を常に一定に維持するように
張力制御している。
【0027】他方、駆動モータM2 は、特定の回転数が
設定されて回転数制御され、シートロール体4へ巻き上
げられるフィルムfの巻取速度を常に一定に維持するよ
うに速度制御している。
設定されて回転数制御され、シートロール体4へ巻き上
げられるフィルムfの巻取速度を常に一定に維持するよ
うに速度制御している。
【0028】駆動モータM3 は、シートロール体4の巻
取速度を検出し、その巻取速度から演算された搬送ロー
ル2の近傍でのフィルム走行速度を基準値として回転数
制御され、搬送ロール2の周速がフィルム走行速度と同
一速度に同期するように速度制御されている。
取速度を検出し、その巻取速度から演算された搬送ロー
ル2の近傍でのフィルム走行速度を基準値として回転数
制御され、搬送ロール2の周速がフィルム走行速度と同
一速度に同期するように速度制御されている。
【0029】なお、この搬送ロール2(駆動モータ
M3 )の速度制御については、シートロール体4の巻取
速度を測定する代わりに、駆動モータM2 に設定された
設定値を基に演算した演算値を使用するようにしてもよ
い。
M3 )の速度制御については、シートロール体4の巻取
速度を測定する代わりに、駆動モータM2 に設定された
設定値を基に演算した演算値を使用するようにしてもよ
い。
【0030】図3及び図4の実施形態の場合も、原反ロ
ール1からのシート巻出しを張力制御すると共に、シー
トロール体4へのシート巻取りを速度制御しているの
で、原反ロール1とシートロール体4との間をテンショ
ンカットすることなくシートロール体4に安定巻取り可
能になることは、図1及び図2の実施形態の場合と同様
である。そして、テンションカットをする必要がなく、
搬送ロール2の周速をフィルム走行速度に同期させてい
るので、フィルムに滑りが与えられず、キズやシワが与
えられることがない。
ール1からのシート巻出しを張力制御すると共に、シー
トロール体4へのシート巻取りを速度制御しているの
で、原反ロール1とシートロール体4との間をテンショ
ンカットすることなくシートロール体4に安定巻取り可
能になることは、図1及び図2の実施形態の場合と同様
である。そして、テンションカットをする必要がなく、
搬送ロール2の周速をフィルム走行速度に同期させてい
るので、フィルムに滑りが与えられず、キズやシワが与
えられることがない。
【0031】本発明は上述した態様のほか、次のような
態様によるようにしてもよく、同様の作用効果を奏する
ことができる。
態様によるようにしてもよく、同様の作用効果を奏する
ことができる。
【0032】 搬送ロールの周速を設定値に速度制御
し、原反ロールからのシート巻出速度を搬送ロールの周
速設定値又は検出値に同期するように速度制御すると共
に、シートロール体へのシート巻取張力を設定値に張力
制御する方法。
し、原反ロールからのシート巻出速度を搬送ロールの周
速設定値又は検出値に同期するように速度制御すると共
に、シートロール体へのシート巻取張力を設定値に張力
制御する方法。
【0033】 搬送ロールの周速を設定値に速度制御
し、原反ロールからのシート巻出張力を設定値に張力制
御すると共に、シートロール体へのシート巻取速度を、
搬送ロールの周速設定値又は検出値と同期するように速
度制御する方法。
し、原反ロールからのシート巻出張力を設定値に張力制
御すると共に、シートロール体へのシート巻取速度を、
搬送ロールの周速設定値又は検出値と同期するように速
度制御する方法。
【0034】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、原反ロ
ールからのシート巻出しと、シートロール体へのシート
巻取りとの一方を速度制御すると共に、他方を張力制御
するようにしたので、原反ロールとシートロール体との
両者間でテンションカットすることなく、シートロール
体への巻取りを行うことができるようになる。したがっ
て、中間の搬送ロールの周速をシート走行速度に同期す
るように速度制御することによりシートには何ら滑りを
与えず、キズやシワを与えないようにすることができ、
高速化しても同様であるので、高速化による生産性の向
上を図ることができる。また、テンションカットが不要
になることにより、搬送ロールの本数を少なくすること
ができ、装置をコンパクト化することができる。
ールからのシート巻出しと、シートロール体へのシート
巻取りとの一方を速度制御すると共に、他方を張力制御
するようにしたので、原反ロールとシートロール体との
両者間でテンションカットすることなく、シートロール
体への巻取りを行うことができるようになる。したがっ
て、中間の搬送ロールの周速をシート走行速度に同期す
るように速度制御することによりシートには何ら滑りを
与えず、キズやシワを与えないようにすることができ、
高速化しても同様であるので、高速化による生産性の向
上を図ることができる。また、テンションカットが不要
になることにより、搬送ロールの本数を少なくすること
ができ、装置をコンパクト化することができる。
【図1】本発明を樹脂フィルム用スリッターに適用した
例を示す概略図である。
例を示す概略図である。
【図2】図1のスリッターの駆動系の制御をチャートに
した説明図である。
した説明図である。
【図3】本発明を樹脂フィルム用スリッターに適用した
他の例を示す概略図である。
他の例を示す概略図である。
【図4】図3のスリッターの駆動系の制御をチャートに
した説明図である。
した説明図である。
【図5】従来の樹脂フィルム用スリッターの代表例を示
す概略図である。
す概略図である。
1 原反ロール 2 搬送ロール 3 スリット部 4 シートロール体 6 張力変動吸収手段 8 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 宏 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 3F055 AA05 BA12 CA01 DA01 FA05 3F105 AA01 AA04 AA08 AB00 BA02 BA07 CB06 DA01 DA19
Claims (8)
- 【請求項1】 原反ロールからシートを巻き出し、該シ
ートを搬送ロールで搬送しながら複数の幅狭シートにス
リットし、それぞれロール状のシートロール体に巻き取
るシートロール体の製造方法において、 前記原反ロールからのシート巻出しと前記シートロール
体へのシート巻取りとのいずれか一方を速度制御すると
共に他方を張力制御し、前記搬送ロールの周速をシート
走行速度に同期するように速度制御するシートロール体
の製造方法。 - 【請求項2】 前記原反ロールからのシート巻出速度を
設定値に速度制御すると共に、前記シートロール体への
シート巻取張力を設定値に張力制御し、前記搬送ロール
の周速を、前記原反ロールからの巻出速度の設定値又は
検出値に同期するように速度制御する請求項1に記載の
シートロール体の製造方法。 - 【請求項3】 前記原反ロールからのシート巻出張力を
設定値に張力制御すると共に、前記シートロール体への
シート巻取速度を設定値に速度制御し、前記搬送ロール
の周速を前記シートロール体への巻取速度の設定値又は
演算値と同期するように速度制御する請求項1に記載の
シートロール体の製造方法。 - 【請求項4】 原反ロールからシートを巻き出し、該シ
ートを搬送ロールで搬送しながら複数の幅狭シートにス
リットし、それぞれロール状のシートロール体に巻き取
るシートロール体の製造方法において、 前記搬送ロールの周速を設定値に速度制御し、前記原反
ロールからのシート巻出しと前記シートロール体へのシ
ート巻取りとのいずれか一方を張力制御し、他方を前記
搬送ロールの周速に同期するように速度制御するシート
ロール体の製造方法。 - 【請求項5】 前記原反ロールからのシート巻出しを前
記搬送ロールの周速に同期するように速度制御する請求
項4に記載のシートロール体の製造方法。 - 【請求項6】 前記シートロール体へのシート巻取りを
前記搬送ロールの周速に同期するように速度制御する請
求項4に記載のシートロール体の製造方法。 - 【請求項7】 前記搬送ロールの上流側又は下流側に張
力変動吸収手段を配置し、該張力変動吸収手段により前
記原反ロールから巻き出すシートの張力変動を吸収する
請求項1〜6のいずれかに記載のシートロール体の製造
方法。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかの製造方法で製
造されたシートロール体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24210399A JP2001063883A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | シートロール体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24210399A JP2001063883A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | シートロール体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001063883A true JP2001063883A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17084353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24210399A Pending JP2001063883A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | シートロール体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001063883A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003002498A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Fuji Iron Works Co Ltd | 巻取制御方法 |
KR101150467B1 (ko) | 2012-01-10 | 2012-06-01 | 주식회사 벤트윈 | 와인딩장치 |
CN104229518A (zh) * | 2014-08-22 | 2014-12-24 | 安庆市兴丰工贸有限公司 | 一种变频吹膜机摩擦收卷控制方法 |
JP2017142083A (ja) * | 2016-02-08 | 2017-08-17 | 株式会社東洋レーベル | ラベルロール検査機 |
EP3318521A1 (en) | 2016-11-08 | 2018-05-09 | Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha | Slitter device |
CN114686838A (zh) * | 2022-03-28 | 2022-07-01 | 尚越光电科技股份有限公司 | 一种cigs共蒸设备的高稳定传动系统 |
-
1999
- 1999-08-27 JP JP24210399A patent/JP2001063883A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003002498A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Fuji Iron Works Co Ltd | 巻取制御方法 |
KR101150467B1 (ko) | 2012-01-10 | 2012-06-01 | 주식회사 벤트윈 | 와인딩장치 |
CN104229518A (zh) * | 2014-08-22 | 2014-12-24 | 安庆市兴丰工贸有限公司 | 一种变频吹膜机摩擦收卷控制方法 |
JP2017142083A (ja) * | 2016-02-08 | 2017-08-17 | 株式会社東洋レーベル | ラベルロール検査機 |
EP3318521A1 (en) | 2016-11-08 | 2018-05-09 | Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha | Slitter device |
US10167158B2 (en) | 2016-11-08 | 2019-01-01 | Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha | Slitter device |
CN114686838A (zh) * | 2022-03-28 | 2022-07-01 | 尚越光电科技股份有限公司 | 一种cigs共蒸设备的高稳定传动系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9079737B2 (en) | Rewinding machine and winding method | |
US3712554A (en) | Apparatus for winding a plurality of web rolls of various widths and radii at a single winding station | |
WO2019244653A1 (ja) | ガラスロールの製造方法 | |
JPH0940247A (ja) | シート材の巻取装置 | |
JP3863198B2 (ja) | 巻取り装置及び巻取り方法 | |
JP2001063883A (ja) | シートロール体の製造方法 | |
JP3522841B2 (ja) | 伸展加工した合成樹脂フイルムの搬送方法及びその装置 | |
JP2604334B2 (ja) | ウエブ加工機 | |
JP3878111B2 (ja) | フィルムの巻出し方法及び装置 | |
CA2598267C (en) | Electrostatic tension control of webs | |
JP5930828B2 (ja) | 巻取装置 | |
KR102390178B1 (ko) | 청소용 점착테이프롤 및 청소용 점착테이프롤 제조 장치 | |
JP2988932B1 (ja) | テンション制御した巻取機 | |
JP6015457B2 (ja) | 帯状シート搬送装置 | |
JP2822027B2 (ja) | リワインダ装置の駆動方法 | |
JP2001063875A (ja) | シート巻出装置 | |
JP2006016099A (ja) | シート巻取り装置 | |
TWI783797B (zh) | 複捲機之張力阻斷及控制裝置 | |
JPH11114881A (ja) | スリッタ装置 | |
JP2879440B1 (ja) | テンション制御した巻取機 | |
JP2004307153A (ja) | 巻き取り装置および巻き取り方法 | |
TWM624878U (zh) | 複捲機之張力阻斷及控制裝置 | |
JPH0820462A (ja) | 巻取装置の巻出張力制御方法および装置 | |
JP2631840B2 (ja) | 複数の原反フイルムの送り出し方法 | |
EP1439059A1 (en) | Device for stabilising tensions in a film to be printed |