JP2604334B2 - ウエブ加工機 - Google Patents

ウエブ加工機

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JP2604334B2
JP2604334B2 JP7155741A JP15574195A JP2604334B2 JP 2604334 B2 JP2604334 B2 JP 2604334B2 JP 7155741 A JP7155741 A JP 7155741A JP 15574195 A JP15574195 A JP 15574195A JP 2604334 B2 JP2604334 B2 JP 2604334B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙、プラスチックフィ
ルム等のシート状物体である、いわゆるウエブをを所定
の巾にスリッティングするスリッティングマシン等のウ
エブ加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のウエブ加工機において
は、巾広のウエブを巻回した原反ロールからウエブを巻
き戻しつつスリッティング等の加工をして後、その加工
されたウエブを再び巻き取って製品ロール(巻取りロー
ル)とするようなことが行われている。このような従来
のウエブ加工機では、原反ロールを巻き戻すアンリール
側に、メカニカルブレーキ、またはパウダーブレーキ等
を専ら使用し、アンリールと繰り出しロール間にテンシ
ョン検出ロールを配し、この間のテンションを検出し、
テンションコントロールを行っている。また、一部に
は、アンリール側巻取径を演算で求め、テンション検出
ロール無しのコントロールを行なうものもあった。
【0003】一方、繰り出しロールと製品ロール(巻取
りロール)との間のテンションは、巻取りロール駆動側
にパウダークラッチを配し、経験的なスリップ率を与え
ることにより、コントロールするとか、その間にダンサ
ーロールを配し、このダンサーロールの重量を規定し、
その位置が一定となるようにパウダークラッチをスリッ
プさせる方法とかがとられてきた。勿論、パウダークラ
ッチの代わりにモーターを使用した制御も行われてき
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のウエ
ブ加工機におけるウエブのテンションの制御方法では、
特に、極薄フィルム等の加工においてアンリール側にメ
カニカルブレーキ、またはパウダーブレーキを使用する
方法では、メカロスが大きく、過大テンションとなり、
フィルムに永久歪を生じる等の不都合があった。
【0005】一方、巻取り側においても、前述したよう
な問題以外に製品の品質に直接関係する巻固さとか巻姿
等の問題があり、これらはまたテンションによって決定
されるものであるから、巻取側のACサーボモータは、
繰り出しロールによってアンリール側テンションを一旦
カットし、解放されたシートを微妙なテンションコント
ロールによって再度巻き取ることを可能とするものでな
ければならない。
【0006】また、テンション検出ロールとか、ダンサ
ーロール等を配置することは、装置の複雑化を招き、場
合によっては設置困難なことがある。
【0007】本発明の目的は、前述したような従来技術
の問題点を解消し、装置構成を単純化し、ゼロテンショ
ンから高精度で微妙なテンションコントロールを可能と
したウエブ加工機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの特徴によ
れば、ウエブ加工機は、加工すべきウエブを巻回した原
反ロールを巻き戻ししうるように保持するアンリールス
タンドと、ウエブを加工するための加工手段と、前記ア
ンリールスタンドと前記加工手段との間に配置されて前
記アンリールスタンドに保持された前記原反ロールから
ウエブを前記加工手段の方へと繰り出すようにするため
の繰り出しロールと、前記加工手段によって加工された
ウエブを巻き取って製品ロールとするための巻取り手段
とを備えたウエブ加工機において、前記アンリールスタ
ンドに設けられて前記原反ロールに回転トルクを与える
ための第1のACサーボモータと、前記繰り出しロール
に回転トルクを与えるための第2のACサーボモータ
と、前記巻取り手段によって形成される前記製品ロール
に回転トルクを与えるためのサーフェイスロール駆動用
としての第3のACサーボモータとを備えており、前記
第2のACサーボモータは、所望のウエブ速度となるよ
うに速度制御され、前記第2のACサーボモータおよび
第3のACサーボモータの電流値を読み取り、この合計
した出力に対応する電流値が、前記アンリールスタンド
と前記繰り出しロールとの間のウエブに掛けたい所望の
テンションに対応する電流値となるように、前記第1の
ACサーボモータをトルク制御し、且つ前記第3のAC
サーボモータは、前記加工手段と前記巻取り手段との間
のウエブに掛けたい所望のテンションに対応する電流値
を保つように自分自身をトルク制御することを特徴とす
る。
【0009】本発明の別の特徴によれば、ウエブ加工機
は、加工すべきウエブを巻回した原反ロールを巻き戻し
しうるように保持するアンリールスタンドと、ウエブを
加工するための加工手段と、前記アンリールスタンドと
前記加工手段との間に配置されて前記アンリールスタン
ドに保持された前記原反ロールからウエブを前記加工手
段の方へと繰り出すようにするための繰り出しロール
と、前記加工手段によって加工されたウエブを巻き取っ
て製品ロールとするための巻取り手段とを備えたウエブ
加工機において、前記アンリールスタンドに設けられて
前記原反ロールに回転トルクを与えるための第1のAC
サーボモータと、前記繰り出しロールに回転トルクを与
えるための第2のACサーボモータと、前記巻取り手段
によって形成される前記製品ロールに回転トルクを与え
るためのサーフェイスロール駆動用としての第3のAC
サーボモータとを備えており、前記第2のACサーボモ
ータは、所望のウエブ速度となるように速度制御され、
前記第2のACサーボモータおよび第3のACサーボモ
ータの電流値を読み取り、この合計した出力に対応する
電流値が、前記アンリールスタンドと前記繰り出しロー
ルとの間のウエブに掛けたい所望のテンションに対応す
る電流値となるように、前記第1のACサーボモータを
トルク制御し、且つ前記加工手段と前記巻取り手段との
間のウエブに掛けたい所望のテンションを、前記第2の
ACサーボモータと前記第3のACサーボモータとの回
転比が一定となるようドロー制御によってコントロール
することを特徴とする。
【0010】本発明のさらに別の特徴によれば、前記巻
取り手段は、前記製品ロールを巻取り形成する製品ロー
ル形成部を備えており、該製品ロール形成部には、前記
製品ロールに回転トルクを与える第4のACサーボモー
タが設けられており、該第4のACサーボモータの電流
値を読み取り、前記合計した出力は、この第4のACサ
ーボモータの電流値をも加えたものとする。
【0011】
【作用】本発明において使用するACサーボモータは、
その発生トルクが電流値に比例し、その回転数が電圧の
みによって決定されるという特性がある。そして、トル
クと回転数との間には相互関係は全くないので、この特
性を利用し、繰り出しロールを駆動する第2のACサー
ボモータを中心として、これに速度制御をかけ、所定回
転数で正確に回転させる。すなわち、マシンスピード
(ウエブ速度)を決定させる。勿論、上記特性を有する
直流サーボモーター等を使用してもよい。したがって、
本明細書中において使用する用語「ACサーボモータ」
は、このような直流サーボモーター等をも含む広い意味
を有するものである。
【0012】しかして、この繰り出しロールを駆動する
第2のACサーボモータと、第3のACサーボモータと
の出力を合計したものが、または、第4のACサーボモ
ータが設けられる場合には、さらにこの第4のACサー
ボモータの出力を加えて合計したものが、所望するアン
リールスタンド−繰り出しロール間のテンションとなる
ので、これに対応する電流値となるようにアンリール側
の第1のACサーボモータを作動させればよい。一般的
にはブレーキとして作動させるが、場合によっては、例
えば、メカロスを極端に嫌うときとか、巻径が大径でス
タートする場合等には逆にモータとして回転を助勢させ
る場合もありうる。
【0013】また、繰り出しロールを駆動させる第2の
ACサーボモータの電流値は、アンリールスタンド−繰
り出しロール間のテンションT1 とは、1:1で対応し
ない。何故ならば、前述したように、繰り出しロール−
製品ロール(巻取りロール)間のテンションT2 によっ
て影響されるからである。即ち、繰り出しロールのトル
クTQ2は、次式によって与えられる。
【0014】TQ2=(T1 −T2 )・d/2 但し、dは、繰り出しロールの直径である。
【0015】すなわち、繰り出しロールを中心に置き、
アンリール側テンションT1 と巻取り側テンションT2
との差によって、繰り出しロールを駆動する第2のAC
サーボモータのトルクTQ2は決まるものである。しか
し、T1 もT2 も設定値であるからその差をT0 とする
と、 T0 =(T1 −T2 ) 従って、TQ2=T0 ・d/2 あたかも、T0 のテンションに対するトルクとなり、こ
れは直ちに求まる。
【0016】一方、製品ロール(巻取りロール)側の第
3のACサーボモータは、自身の電流値を所望するテン
ションT2 に対応する電流値になるようにトルク制御す
るか、あるいはまた、第2のACサーボモータとの回転
比を一定に保つようドロー制御によってテンションT2
を制御してもよい。なお、各ACサーボモータの電源
は、通常、同一電源であり、アンリール側の第1のAC
サーボモータは、通常、ブレーキとして作動しているた
め、それによって生じる発電エネルギーは、系に還流さ
れるので、著しく省エネルギーともなるのである。
【0017】
【実施例】次に、添付図面に基づいて、本発明の実施例
について本発明をより詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例としてのウエブ
加工機であるスリッティングマシンの全体の構成を概略
的に示している。このスリッティングマシンは、主とし
て、加工すべきウエブを巻回した原反ロール1を巻き戻
ししうるように保持するアンリールスタンド10と、ウ
エブを加工するための加工手段としての、ウエブをスリ
ッティングするためのスリッター50と、アンリールス
タンド10とスリッター50との間に配置されてアンリ
ールスタンド10に保持された原反ロール1からウエブ
2をスリッター50の方へと繰り出すようにするための
繰り出しロール30と、スリッター50によってスリッ
ティングされたウエブ3Aおよび3Bを巻き取って製品
ロール4Aおよび4Bとするための巻取り手段を構成す
るサーフェイスロール70Aおよび70B並びに製品ロ
ール形成部90Aおよび90Bとを備えている。
【0019】アンリールスタンド10は、マシンフレー
ム5に取り付けられた支持アーム11を備えており、こ
の支持アーム11の先端には、原反ロール1を挿着して
この原反ロールと共に回転しうるシャフト12が取り付
けられている。さらに、この支持アーム11には、シャ
フト12を回転させて原反ロール1に回転トルクを与え
るための第1のACサーボモータ13が設けられてい
る。
【0020】マシンフレーム5には、繰り出しロール3
0に回転トルクを与えるための第2のACサーボモータ
31が設けられている。また、繰り出しロール30に対
しては、タッチロール32が配設されている。さらにま
た、サーフェイスロール70Aおよび70Bに回転トル
クを与えるための第3のACサーボモータ71が設けら
れている。この実施例では、上下2つのサーフェイスロ
ール70Aおよび70Bは、タイミングベルト72によ
って連結され、1つのACサーボモータ71によって一
体となって回転されるように構成されている。
【0021】製品ロール90Aは、リニヤーレール(図
示していない)によって水平往復運動自在に支持され、
製品ロール4Aを巻き付けてそれと一緒に回転しうる巻
取シャフト80Aを備えている。ラック91A、ピニオ
ン92Aおよび低摩擦シリンダー93Aは、操作側及び
反操作側一対のマシンフレーム5の夫々に配置されてお
り、且つピニオン92Aは操作側、反操作側とも同一シ
ャフトによって連結されている。これは、操作側、反操
作側にそれぞれ配置されているピニオン92Aの回転を
一体的に回転するようにするためである。従って、ラッ
ク91Aは、これに結合する低摩擦シリンダー93Aに
よって往復運動するに際し、操作側、反操作側ともピニ
オン92Aを介して動きが規制され、常に一体的に往復
運動し、これと連結された巻取シャフト80Aのサーフ
ェイスロール70Aに対する接圧が操作側、反操作側間
に差の生じないよう配慮されている。サーフェイスロー
ル70Aに対する接圧Fのコントロールは、シリンダー
93Aの圧力を調整して行なう。さらにまた、製品ロー
ル4Aと共に回転する巻取シャフト80Aには、その製
品ロール4Aに回転を与えるための第4のACサーボモ
ータ81Aが関連付けられている。
【0022】同様に、製品ロール90Bは、リニヤーレ
ール(図示していない)によって水平往復運動自在に支
持され、製品ロール4Bを巻き付けてそれと一緒に回転
しうる巻取シャフト80Bを備えている。ラック91
B、ピニオン92Bおよび低摩擦シリンダー93Bは、
操作側及び反操作側一対のマシンフレーム5の夫々に配
置されており、且つピニオン92Bは操作側、反操作側
とも同一シャフトによって連結されている。これは、操
作側、反操作側にそれぞれ配置されているピニオン92
Bの回転を一体的に回転するようにするためである。従
って、ラック91Bは、これに結合する低摩擦シリンダ
ー93Bによって往復運動するに際し、操作側、反操作
側ともピニオン92Bを介して動きが規制され、常に一
体的に往復運動し、これと連結された巻取シャフト80
Bのサーフェイスロール70Bに対する接圧が操作側、
反操作側間に差の生じないよう配慮されている。サーフ
ェイスロール70Bに対する接圧Fのコントロールは、
シリンダー93Bの圧力を調整して行なう。さらにま
た、製品ロール4Bと共に回転する巻取シャフト80B
には、その製品ロール4Bに回転を与えるための第4の
ACサーボモータ81Bが関連付けられている。
【0023】ここで、本発明において使用するACサー
ボモータは、市販されている任意のものでよいが、例え
ば、松下電器産業株式会社からミナス シリーズ(MINA
S series)として販売されているデジタルACサーボモ
ータや、東栄電機株式会社からBS Servo E series およ
びF seriesとして販売されているBSサーボモータであ
ってよい。
【0024】次に、このようなスリッティングマシンの
全体の動作およびテンション制御について説明する。ア
ンリールスタンド10のシャフト12に装着された原反
ロール1から加工すべきウエブ2が繰り出しロール30
によって、転換ロール21および22を通して引き出さ
れて、繰り出しロール30とタッチロール32とのニッ
プ部を経て、さらに転換ロール41および42を経てス
リッター50へ送られる。
【0025】そして、スリッター50によって所定巾に
スリッティングされたウエブ3Aおよび3Bは、それぞ
れ、転換ロール61および62A、63A、および62
B、63Bを経て、サーフェイスロール70Aおよび7
0Bへと送られる。これら加工されたウエブ3Aおよび
3Bは、さらに、製品ロール形成部90Aおよび90B
の巻取シャフト80Aおよび80Bへと、それぞれ巻き
付けられていく。
【0026】このとき、製品ロール4Aおよび4Bは、
テンションT2 によってサーフェイスロール70Aおよ
び70Bとの間にスリップが生じない程度に接圧Fで、
サーフェイスロール70Aおよび70Bに押し当てられ
ている。そして、製品ロール(巻取りロール)4Aおよ
び4Bとサーフェイスロール70Aおよび70Bとの芯
は、同一水平線上に存するので、巻径増大に伴う重量の
変動の影響は殆ど受けず、サーフェイスロールの径は、
常に一定であるから、巻径の変化に伴う第3のACサー
ボモータ71のトルク変動も殆ど考慮する必要がない。
【0027】もっとも、製品ロールの巻取り径が大径と
なり高速となった場合は、増減速時における加減速トル
クの変動は、無視できず、これの補正は必要となるが、
通常のスリッティングマシンでは殆ど不要である。従っ
て、サーフェイスロール70Aおよび70Bを駆動する
第3のACサーボモータ71の電流値は、通常では、常
に、テンションT2 と1:1の関係があり、電流値を制
御すること(トルク制御)によってT2 の制御が可能で
ある。
【0028】一方、テンションT1 の制御は、アンリー
ル側の第1のACサーボモータ13をブレーキとして使
用する場合が殆どであるが、原反ロール1は、製品ロー
ル4Aおよび4Bに比して径が格段と大きく、重量も重
く、メカロスが極端に大となるため、製品ロール側と同
じ方法でアンリール側の第1のACサーボモータ13の
電流値のみでテンションT1 を制御することは不可能で
ある。
【0029】また、径が刻々変化するための対応も複雑
となる。従って、一般的には、アンリールスタンドと繰
り出しロールとの間にテンション検出ロールを置き、ウ
エブのテンションを直接計測してアンリール側ブレーキ
を調節する方法がとられていた。特に、このブレーキに
は、一般的にはメカブレーキ乃至パウダーブレーキが使
用されているので、ブレーキ開放状態でもそのメカロス
のために過剰テンションとなる不都合の生じる場合があ
った。しかも、加減速トルクの対応には、反応が鈍く、
原反ロールの大径化、高速化には向かなかった。
【0030】極く最近の傾向として、メカブレーキ、パ
ウダーブレーキの代わりに直流モーター等を使用したモ
ーターブレーキ方式が採用され始めているが、これら
は、単にメカブレーキをモーターブレーキに取り替えた
ということに過ぎず、依然としてテンション検出ロール
によってウエブテンションを検出し、コントロールする
という方法は変わらないのである。
【0031】これに対し、本発明によれば、繰り出しロ
ール30を駆動する第2のACサーボモータ31と、巻
取り側を駆動する第3のACサーボモータ71と、さら
に、第4のACサーボモータ81A、81Bがある場合
には、この第4のACサーボモータとの電流値を読み取
り出力を求め、所要のテンションT1 に対応する電流値
になるようにアンリール側の第1のACサーボモータ1
3をトルク制御し、また、第3のACサーボモータ71
は、繰り出しロール30とサーフェイスロール70A、
70Bとの間のウエブに掛けたい所望のテンションT2
に対応する電流値を保つように自分自身をトルク制御す
るか、あるいは、繰り出しロール30とサーフェイスロ
ール70A、70Bとの間のウエブに掛けたい所望のテ
ンションT2 を、第2のACサーボモータ31と第3の
ACサーボモータ71との回転比が一定となるようドロ
ー制御によってコントロールするものであるから、テン
ション検出ロールは不要となり、テンション検出ロール
を使用してフィードバックする制御に比して、反応は極
めて速やかである。しかも、原反ロール1の掛け初め
等、メカロスが過大となった時などは自動的に駆動モー
タとして回転を助勢することも可能である。
【0032】このようなテンション制御の全体動作につ
いて、以下まとめて説明する。先ず、繰り出しロール3
0を駆動するための第2のACサーボモータ31は、常
に、決められた速度で回転するように速度制御される。
製品ロール4Aおよび4Bを駆動するサーフェイスロー
ル70Aおよび70Bを駆動する第3のACサーボモー
タ71は、テンションT2 に対応する電流値を保つよう
に自分自身をトルク制御し、テンションT2 をコントロ
ールするか、または、第2のACサーボモータ31と第
3のACサーボモータ71との回転比が一定となるよう
なドロー制御により巻取りロール側テンションT2 をコ
ントロールするものである。
【0033】アンリール側原反ロール1を駆動する第1
のACサーボモータ13は、通常はブレーキとして作動
し、繰り出しロール30を駆動する第2のACサーボモ
ータ31および第3のACサーボモータ71、第4のA
Cサーボモータ81A、81Bがある場合には、この第
4のACサーボモータの合計した出力に対応する電流値
がテンションT1 に対応する電流値になるように、ブレ
ーキ力をコントロールする。
【0034】この実施例では、製品ロール4Aおよび4
Bは、メカロスを補償する程度の第4のACサーボモー
タ81Aおよび81Bでセンタードライブされている。
勿論、前述した製品ロール4Aおよび4Bの駆動力は、
正確にいえば、これら第4のACサーボモータ81Aお
よび81Bによる駆動力を加味したものである。
【0035】製品ロール4Aおよび4Bの巻固さを特に
柔らかくしたい場合は、テンションおよび接圧Fをでき
るだけ小さくして、第4のACサーボモータによるセン
タードライブを効かせるとよい。また、逆に低テンショ
ンである程度以上の固さを必要とする場合は、サーフェ
イスロールと巻取りロール間の接圧を上げることで調整
可能である。このようにセンタードライブと接圧を調整
することで固さを自由にコントロールすることができる
という特長を有するのである。
【0036】
【発明の効果】スリッティングマシン等のウエブ加工機
において、テンション検出ロール等特別なテンション検
出機構を要せず、しかも、ほとんどゼロテンションから
のコントロールも可能であり、且つ巻取りロールの固さ
もある程度自由に調節できる、高精度な巻取りが可能で
ある。
【0037】したがって、ウエブ加工機のシステム全体
の構成を簡単化でき、安価なものとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのウエブ加工機である
スリッティングマシンの全体の構成を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 原反ロール 2 ウエブ 3A 加工されたウエブ 3B 加工されたウエブ 4A 製品ロール 4B 製品ロール 5 マシンフレーム 10 アンリールスタンド 11 支持アーム 12 シャフト 13 第1のACサーボモータ 30 繰り出しロール 31 第2のACサーボモータ 32 タッチロール 50 スリッター 70A サーフェイスロール 70B サーフェイスロール 71 第3のACサーボモータ 72 タイミングベルト 80A 巻取シャフト 80B 巻取シャフト 81A 第4のACサーボモータ 81B 第4のACサーボモータ 90A 製品ロール形成部 90B 製品ロール形成部 91A ラック 91B ラック 92A ピニオン 92B ピニオン 93A 低摩擦シリンダー 93B 低摩擦シリンダー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工すべきウエブを巻回した原反ロール
    を巻き戻ししうるように保持するアンリールスタンド
    と、ウエブを加工するための加工手段と、前記アンリー
    ルスタンドと前記加工手段との間に配置されて前記アン
    リールスタンドに保持された前記原反ロールからウエブ
    を前記加工手段の方へと繰り出すようにするための繰り
    出しロールと、前記加工手段によって加工されたウエブ
    を巻き取って製品ロールとするための巻取り手段とを備
    えたウエブ加工機において、前記アンリールスタンドに
    設けられて前記原反ロールに回転トルクを与えるための
    第1のACサーボモータと、前記繰り出しロールに回転
    トルクを与えるための第2のACサーボモータと、前記
    巻取り手段によって形成される前記製品ロールに回転ト
    ルクを与えるためのサーフェイスロール駆動用としての
    第3のACサーボモータとを備えており、前記第2のA
    Cサーボモータは、所望のウエブ速度となるように速度
    制御され、前記第2のACサーボモータおよび第3のA
    Cサーボモータの電流値を読み取り、この合計した出力
    に対応する電流値が、前記アンリールスタンドと前記繰
    り出しロールとの間のウエブに掛けたい所望のテンショ
    ンに対応する電流値となるように、前記第1のACサー
    ボモータをトルク制御し、且つ前記第3のACサーボモ
    ータは、前記加工手段と前記巻取り手段との間のウエブ
    に掛けたい所望のテンションに対応する電流値を保つよ
    うに自分自身をトルク制御することを特徴とするウエブ
    加工機。
  2. 【請求項2】 前記巻取り手段は、前記製品ロールを巻
    取り形成する製品ロール形成部を備えており、該製品ロ
    ール形成部には、前記製品ロールに回転トルクを与える
    第4のACサーボモータが設けられており、該第4のA
    Cサーボモータの電流値を読み取り、前記合計した出力
    は、この第4のACサーボモータの電流値をも加えたも
    のとする請求項1記載のウエブ加工機。
  3. 【請求項3】 加工すべきウエブを巻回した原反ロール
    を巻き戻ししうるように保持するアンリールスタンド
    と、ウエブを加工するための加工手段と、前記アンリー
    ルスタンドと前記加工手段との間に配置されて前記アン
    リールスタンドに保持された前記原反ロールからウエブ
    を前記加工手段の方へと繰り出すようにするための繰り
    出しロールと、前記加工手段によって加工されたウエブ
    を巻き取って製品ロールとするための巻取り手段とを備
    えたウエブ加工機において、前記アンリールスタンドに
    設けられて前記原反ロールに回転トルクを与えるための
    第1のACサーボモータと、前記繰り出しロールに回転
    トルクを与えるための第2のACサーボモータと、前記
    巻取り手段によって形成される前記製品ロールに回転ト
    ルクを与えるためのサーフェイスロール駆動用としての
    第3のACサーボモータとを備えており、前記第2のA
    Cサーボモータは、所望のウエブ速度となるように速度
    制御され、前記第2のACサーボモータおよび第3のA
    Cサーボモータの電流値を読み取り、この合計した出力
    に対応する電流値が、前記アンリールスタンドと前記繰
    り出しロールとの間のウエブに掛けたい所望のテンショ
    ンに対応する電流値となるように、前記第1のACサー
    ボモータをトルク制御し、且つ前記加工手段と前記巻取
    り手段との間のウエブに掛けたい所望のテンションを、
    前記第2のACサーボモータと前記第3のACサーボモ
    ータとの回転比が一定となるようドロー制御によってコ
    ントロールすることを特徴とするウエブ加工機。
  4. 【請求項4】 前記巻取り手段は、前記製品ロールを巻
    取り形成する製品ロール形成部を備えており、該製品ロ
    ール形成部には、前記製品ロールに回転トルクを与える
    第4のACサーボモータが設けられており、該第4のA
    Cサーボモータの電流値を読み取り、前記合計した出力
    は、この第4のACサーボモータの電流値をも加えたも
    のとする請求項3記載のウエブ加工機。
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