JP2008182010A - 露光装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】SLEDチップに配列されたLEDを駆動する信号生成回路100からSLEDチップ(CHIP1〜CHIP60)に駆動信号を送信する信号線107,108,109は、基板の配線パターン層各々において、信号生成回路100の配置位置からSLEDチップが配置された方向に向かう所定範囲の領域にて、SLEDチップの配列方向に延びる所定の境界線により分割された領域のいずれか一方に配線される。
【選択図】図14
Description
このような露光装置においては、例えば複数の発光素子アレイと発光素子アレイを駆動する駆動回路とが回路基板上に一体的に配置され、各発光素子アレイは、回路基板に形成された配線パターンやボンディングワイヤによって駆動回路からの駆動信号を受け、点灯制御されるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。かかる構成では、例えば解像度の高い発光素子アレイを搭載する場合等のように配設する配線の数が多くなるに従って、回路基板上において配線が占める面積が大きくなり、露光装置の小型化を図る上において障害となっている。
また、境界線に対して一方の側部側に配線された信号線は、駆動信号生成手段における発光素子部材の配列方向に沿って分割されるかかる一方の側部側の領域にて駆動信号生成手段と接続され、境界線に対して他方の側部側に配線された信号線は、駆動信号生成手段における発光素子部材の配列方向に沿って分割されるかかる他方の側部側の領域にて駆動信号生成手段と接続されたことを特徴とすることができる。
また、複数の発光素子部材は、発光素子部材の配列方向に対して交互に基板の異なる側部側にずれて配置される千鳥状配列されるとともに、信号線は、千鳥状配列での異なる側部側に配列された発光素子部材に駆動信号を送信する信号線が境界線に対して異なる領域に振り分けられることを特徴とすることができる。
さらには、信号線は、基板の配線層各々の相互間で信号線を接続する接続ホールの形成が可能となる配線数で配線される領域にて、境界線を交差するように配線されたことを特徴とすることができる。
また、露光手段は、複数の発光素子部材が、発光素子部材の配列方向に対して交互に基板の異なる側部側にずれて配置される千鳥状配列されるとともに、信号線は、千鳥状配列での異なる側部側に配列された発光素子部材に駆動信号を送信する信号線が境界線に対して異なる領域に振り分けられることを特徴とすることができる。
また、露光手段は、露光手段と像保持体との相対位置を調整する位置調整部材をさらに備え、基板は、駆動信号生成手段の配置位置よりも発光素子部材が配置された方向とは反対の領域に位置調整部材を配置するための穴部が形成されたことを特徴とすることができる。
さらには、露光手段に電力を供給する電力供給手段をさらに有し、露光手段は、基板上の駆動信号生成手段の配置位置よりも発光素子部材が配置された方向とは反対の領域にて電力供給手段と接続されたことを特徴とすることができる。
また、本発明の請求項2によれば、本発明を適用しない場合に比べて、発光素子部材を千鳥状に配列した構成において、信号線が配線される領域をスペース効率よく使用することができる。
また、本発明の請求項3によれば、本発明を適用しない場合に比べて、駆動信号生成手段と発光素子部材との間の配線をコンパクトに形成することができる。
また、本発明の請求項5によれば、本発明を適用しない場合に比べて、発光素子部材を千鳥状に配列した構成において、信号線が配線される領域をスペース効率よく使用することができる。
また、本発明の請求項6によれば、本発明を適用しない場合に比べて、基板の配線可能な領域をスペース効率よく使用することができる。
また、本発明の請求項8によれば、本発明を適用しない場合に比べて、発光素子部材を千鳥状に配列した構成において、信号線が配線される領域をスペース効率よく使用することができる。
また、本発明の請求項9によれば、本発明を適用しない場合に比べて、発光素子部材を千鳥状に配列した構成において、信号線が配線される領域をスペース効率よく使用することができる。
また、本発明の請求項11によれば、本発明を適用しない場合に比べて、基板の配線可能な領域をスペース効率よく使用することができる。
また、本発明の請求項12によれば、本発明を適用しない場合に比べて、基板の配線可能な領域をスペース効率よく使用することができる。
図1は本実施の形態の露光装置の一例であるプリントヘッドが用いられた画像形成装置の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成装置は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであり、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成部としての画像形成プロセス部10、画像形成装置の動作を制御する制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置3等の外部装置に接続され、これらから受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部40を備えている。
ここで、各画像形成ユニット11は、現像器15に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、各画像形成ユニット11は、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト21から剥離され、搬送ベルト24により定着器25まで搬送される。定着器25に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器25によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙載置部(不図示)に搬送される。
このように構成されたLPH14は、調整ネジ(不図示)によってロッドレンズアレイ64の光軸方向に移動可能に構成され、ロッドレンズアレイ64の結像位置(焦点面)が感光体ドラム12表面上に位置するように調整されている。
LED回路基板62に配置された各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP60)は、長手方向中央部で左右対称に分割されて構成され、左側半分の左側ブロック(blk)と右側半分の右側ブロック(blk)とで構成されている。そして、各SLEDチップの左側ブロックと右側ブロックとは、それぞれ個別に設けられた入力端子から入力される駆動信号により駆動される。なお、以下の説明および図において、“blk”に添えられた数字が0または偶数であるブロック(blk0,blk2,…)は左側ブロックを示し、奇数が添えられたブロック(blk1,blk3,…)は右側ブロックを示している。
また、信号生成回路100では、左側ブロックblknおよび右側ブロックblkn+1それぞれに対応する点灯信号ΦIn,ΦIn+1が生成される。そして、SLED63の左側ブロックblkn(n=0,偶数)および右側ブロックblkn+1に対して、対応する点灯信号ΦIn,ΦIn+1をそれぞれ供給する。
さらに、SLED63には、3端子レギュレータ101からの駆動電圧(例えば、3.3V)および接地電位(GND)が供給される。
ここで、本実施の形態のSLED63は、上記したようにデュアルターミナル(DT)構造で構成され、長手方向中央部を境界として、左側半分の128個のLED L0〜L127と、それに対応して配置された128個のサイリスタS0〜S127と、128個のダイオードD0〜D127と、転送電流制限抵抗R1A1,R2A1とから構成される左側ブロックblkn、および右側半分の128個のLED L255〜L128と、それに対応して配置された128個のサイリスタS255〜S128と、128個のダイオードD255〜D128と、転送電流制限抵抗R1A2,R2A2とから構成される右側ブロックblkn+1とで左右対称に構成されている。
各サイリスタS0〜S255のゲート端子(制御端)G0〜G255は、各サイリスタS0〜S255に対応して設けられた抵抗R0〜R255を介して、接地(GND)された電源ライン(VGA)126に各々接続されている。
さらに、左側ブロックblknの各サイリスタS0〜S127のゲート端子G0〜G127には、ダイオードD0〜D127のカソード端子が接続されている。そして、サイリスタS0〜S126のゲート端子G0〜G126には、次段のダイオードD1〜D127のアノード端子が各々接続されている。すなわち、各ダイオードD0〜D127はゲート端子G0〜G126を挟んで直列接続されている。同様に、右側ブロックblkn+1の各サイリスタS255〜S128のゲート端子G255〜G128には、ダイオードD255〜D128のカソード端子が接続されている。そして、サイリスタS255〜S129のゲート端子G255〜G129には、次段のダイオードD254〜D128のアノード端子が各々接続されている。すなわち、各ダイオードD255〜D128はゲート端子G255〜G129を挟んで直列接続されている。
同様に、SLED63の右側ブロックblkn+1では、ダイオードD255のアノード端子および偶数番目のサイリスタS254、S252、…、S128のカソード端子(出力端)K254、K252、…、K128は、転送電流制限抵抗R2A2およびレベルシフト回路104を介して信号生成回路100に接続され、転送信号CK2が供給される。また、奇数番目のサイリスタS255、S253、…、S129のカソード端子(出力端)K255、K253、…、K129は、転送電流制限抵抗R1A2およびレベルシフト回路104を介して信号生成回路100に接続され、転送信号CK1が供給される。さらに、LED L255〜L128のカソード端子は、信号生成回路100に接続されて、点灯信号ΦIn+1が供給される。
なお、本明細書では、以下においてSLED63が図4の構成を有するものとして説明するが、他の構成のSLED63についても同様である。
EEPROM102には、LPH14の製造時に予め算出された各LED毎の光量補正データや、必要に応じて、その他の濃度ムラ補正のためのデータが格納されている。そして、マシン電源投入時に、EEPROM102から濃度ムラ補正データ部112に対して、各LED毎の光量補正データ等がダウンロードされる。濃度ムラ補正データ部112は、取得した各LED毎の光量補正データに基づいて、さらには、必要に応じて光量補正データとその他のデータとに基づいて、濃度ムラ補正データを生成し、それを点灯時間制御・駆動部118−0〜118−119に出力する。
タイミング信号発生部114は、制御部30および基準クロック発生部116と接続されており、基準クロック発生部116から取得した基準クロック信号を基に、制御部30からの水平同期信号(LSYNC)と同期して、転送信号tck1r,tck1cおよび転送信号tck2r,tck2cを生成する。転送信号tck1r,tck1cおよび転送信号tck2r,tck2cは、レベルシフト回路104を介することにより転送信号CK1および転送信号CK2となってSLED63に出力される。なお、図5では、タイミング信号発生部114は、1組の転送信号tck1r,tck1cおよび転送信号tck2r,tck2cを出力するように記載しているが、実際には複数組(例えば、8組)の転送信号tck1r,tck1cおよび転送信号tck2r,tck2cを出力する。
また、タイミング信号発生部114は、濃度ムラ補正データ部112および画像データ展開部110と接続されており、基準クロック発生部116からの基準クロック信号を基に、制御部30からの水平同期信号(LSYNC)と同期して、画像データ展開部110から各画素に対応した画像データを読み出すためのデータ読み出し信号、および濃度ムラ補正データ部112から各画素(各LED)に対応した濃度ムラ補正データを読み出すためのデータ読み出し信号を各々に対して出力している。さらに、タイミング信号発生部114は、点灯時間制御・駆動部118−0〜118−119とも接続されており、基準クロック発生部116からの基準クロック信号を基に、SLED63の点灯開始のトリガ信号TRGを出力している。
また、図5に示したように、SLED63には3端子レギュレータ101が接続され、SLED63に対して3端子レギュレータ101から安定した駆動電圧VDD=+3.3Vが供給されている。
図6は、信号生成回路100およびレベルシフト回路104から出力される駆動信号の動作タイミングを表すタイミングチャートである。なお、図6に示すタイミングチャートは、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP60)の各ブロック毎に出力される駆動信号について示したものであって、SLED63に配置された15360個すべてのLED(L0〜L15359)が光書き込みを行う(点灯する)場合について表記している。
(1)まず、制御部30から信号生成回路100にリセット信号が入力されることによって、信号生成回路100のタイミング信号発生部114では、転送信号tck1cがハイレベル(以下、「H」と記す。)、転送信号tck1rが「H」に設定されて、転送信号CK1が「H」に設定される。また、転送信号tck2cがローレベル(以下、「L」と記す。)、転送信号tck2rが「L」に設定されて、転送信号CK2が「L」に設定される。それにより、SLED63のすべてのサイリスタS0〜S15359がオフの状態に設定される(図6(a))。
(2)リセット信号に続いて、制御部30から出力される水平同期信号(LSYNC)が「H」になり(図6(A))、SLED63の動作が開始される。そして、この水平同期信号(LSYNC)に同期して、図6(E)、(F)、(G)に示すように、転送信号tck2cおよび転送信号tck2rを「H」として、転送信号CK2を「H」とする(図6(b))。
(3)次に、図6(C)に示すように、転送信号tck1rを「L」にする(図6(c))。
この状態において、例えばCHIP1の左側ブロックblk0では、サイリスタS0のゲート電流が流れ始める。その際に、信号生成回路100のトライステートバッファB1R(図4参照)をハイインピーダンス(Hiz)にすることで、電流の逆流防止を行う。
その後、サイリスタS0のゲート電流により、サイリスタS0がオンし始め、ゲート電流が徐々に上昇する。それとともに、レベルシフト回路104のコンデンサC1に電流が流れ込むことで、転送信号CK1の電位も徐々に上昇する。
そして、サイリスタS0が完全にオンし、定常状態になると、サイリスタS0のオン状態を保持するための電流がレベルシフト回路104の抵抗R1Bに流れるが、コンデンサC1には流れない。
なお、このとき、図6(B)に示すように、信号生成回路100のトライステートバッファB1Cをハイインピーダンス(Hiz)に設定する(図6(e))。
(8)図6(E)に示すように、この状態で転送信号tck2cを「L」にすると(図6(h))、サイリスタS1がターンオンする。
(9)そして、図6(B)、(C)に示すように、転送信号tck1c,tck1rを同時に「H」にすると(図6(i))、サイリスタS0はターンオフし、抵抗R0を通って放電することによってゲートG0電位は除々に下降する。その際、サイリスタS1は完全にオンする。そして、サイリスタS1のオンに同期させて点灯信号ΦI(ここでは、ΦI0)を「L」/「H」することで、LED L1を点灯/非点灯させることが可能となる。なお、この場合ゲートG0の電位はすでにゲートG1の電位より低くなっているため、LED L0がオンすることはない。
上記の動作は、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP60)の各ブロックにおいても同様である。
図7に示したように、DT構造のSLEDチップにおいては、信号生成回路100の点灯時間制御・駆動部118−0〜118−119(図5参照)は、信号線107(107_0〜107_119)を通して各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP60)の各ブロックと接続されている。そして、点灯時間制御・駆動部118−0〜118−119から120個の点灯信号ΦI0〜ΦI119がSLEDチップ(CHIP1〜CHIP60)の各ブロックそれぞれに出力される。
そして、各組の転送信号CK1,CK2は、それぞれ6個または8個のSLEDチップの各ブロックに送られ、それぞれのSLEDチップの各ブロックを駆動する。
さらに、LED回路基板62上には、3端子レギュレータ101から各SLEDチップに電力を供給する+3.3Vの電源ライン(SUB)125および接地された電源ライン(VGA)126が配線されている。
図8および図9に示したように、CK1_0,CK2_0を送信する信号線108_0, 109_0は、LED回路基板62上の信号生成回路100側の千鳥状配列の一方の側部側にオフセットして配置された8個のCHIP1、CHIP3、…、CHIP15の左側ブロックおよび右側ブロックblk0,blk1、blk4,blk5、…、blk28,blk29と、オフセットされた一方の側部側で接続されている。また、CK1_1,CK2_1を送信する信号線108_1, 109_1は、信号生成回路100側の千鳥状配列の他方の側部側にオフセットして配置された8個のCHIP2、CHIP4、…、CHIP16の左側ブロックおよび右側ブロックblk2,blk3、blk6,blk7、…、blk30,blk31と、オフセットされた他方の側部側で接続されている。
また、転送信号CK1_1,CK2_1を送信する信号線108_1, 109_1、転送信号CK1_3,CK2_3を送信する信号線108_3,109_3、転送信号CK1_5,CK2_5を送信する信号線108_5,109_5、および転送信号CK1_7,CK2_7を送信する信号線108_7,109_7は、例えばSLED63の配列中心線を境界線として、LED回路基板62上において千鳥状配列によりオフセットされた他方の側部側に配線される。
このような転送信号の配線構成に対応させて、点灯信号ΦIの配線も、例えばSLED63の配列中心線を境界線として、点灯信号ΦIが供給されるSLEDチップに供給される転送信号の信号線と同じ側部側に振り分けて配線される。
それに対応して、転送信号CK1_0,CK2_0、転送信号CK1_2,CK2_2、転送信号CK1_4,CK2_4、および転送信号CK1_6,CK2_6が供給される奇数番目のSLEDチップの各ブロックに対して点灯信号ΦIを送信する信号線107は、例えば信号生成回路100の中心線を境界線として、転送信号CK1_0,CK2_0を送信する信号線108_0,109_0等と同じ一方の側部側(図面の上部側)において信号生成回路100と接続される。
それに対応して、転送信号CK1_1,CK2_1、転送信号CK1_3,CK2_3、転送信号CK1_5,CK2_5、および転送信号CK1_7,CK2_7が供給される偶数番目のSLEDチップの各ブロックに対して点灯信号ΦIを送信する信号線107は、例えば信号生成回路100の中心線を境界線として、転送信号CK1_1,CK2_1を送信する信号線108_1,109_1等と同じ他方の側部側(図面の下部側)において信号生成回路100と接続される。
さらに換言すれば、本実施の形態のLED回路基板62においては、LED回路基板62上にてSLED63の配列方向に延びる所定の境界線を設定し、点灯信号ΦIや転送信号CK1,CK2が送信される信号線は、かかる境界線に対していずれかの側部側でのみ配線され、この境界線に交差して他方の側部側に回り込んで配線されることがないように構成される。そして、信号線は、信号生成回路100にて設定されたSLED63の配列方向に延びる所定の境界線に対して、信号線が配線された側の側部側で信号生成回路100に接続される。
また、ここでの境界線は、直線で形成される必要はなく、2つの領域に分離する線として折れ曲がって形成されたものでもよい。
このような構成のLED回路基板62では、点灯信号ΦIや転送信号CK1,CK2が送信される信号線は、各層の配線パターン層62aや、各層の信号線を相互に接続するビアホール62cにより形成される。その場合に、各層の配線パターン層62aに形成される信号線の配線は、例えばSLED63の配列中心線を境界線として、LED回路基板62に接続された側部側でのみ配線され、SLED63の配列中心線に交差して、他方の側部側に回り込んで配線されることがないように構成される。この場合には、境界線は、各層の配線パターン層62a毎に、配線パターン層62aを2つの領域に分割する異なる線形状を有するものであってもよい。
例えば、図14に示したCHIP2とCHIP3とにより画像形成される領域の画像比率が高く、CHIP2およびCHIP3の点灯比率が高い場合に、CHIP2およびCHIP3に点灯信号ΦI2,ΦI3,ΦI4,ΦI5を供給する信号生成回路100上の領域は、上記したように、信号生成回路100の中心線に対して両側部側に振り分けられている。そのため、発熱量が増加する領域も分散されて、発熱が特定の領域に集中して生じることが抑えられる。それにより、信号生成回路100の放熱効果が向上し、信号生成回路100全体の昇温を抑制する。
例えば、転送信号CK1_0,CK2_0が出力されるSLEDチップのグループを転送グループ0、転送信号CK1_0,CK2_1が出力されるSLEDチップのグループを転送グループ1、…、転送信号CK1_7,CK2_7が出力されるSLEDチップのグループを転送グループ7とすると、転送グループ0に対して点灯信号ΦIを送信する信号線107(107_0,107_1,107_4,107_5,…,107_28,107_29)は、図13中の転送グループ0のブロックに纏められて信号生成回路100と接続される。同様に、転送グループ1に対して点灯信号ΦIを送信する信号線107(107_2,107_3,107_6,107_7,…,107_30,107_31)は、図13中の転送グループ1のブロック、…、転送グループ7に対して点灯信号ΦIを送信する信号線107(107_98,107_99,107_102,107_103,…,107_118,107_119)は、図13中の転送グループ7のブロックにそれぞれ纏められて信号生成回路100と接続される。
同様に、転送信号CK1_1,CK2_1、転送信号CK1_3,CK2_3、転送信号CK1_5,CK2_5、および転送信号CK1_7,CK2_7が供給されるSLEDチップ、すなわち偶数番目のSLEDチップに電力を供給する電源ライン(SUB)125および接地された電源ライン(VGA)126は、信号生成回路100の中心線に対して他方の側部側(図面中下部側)において、信号生成回路100と接続される。
同様に、位置決め用穴105も信号生成回路100に対してSLED63が配置された位置とは反対側に配置されている。それにより、位置決め用穴105を配線スペースに余裕がある領域に形成することができ、LED回路基板62上のスペースが有効利用できる。
さらに、ハーネス103も信号生成回路100に対してSLED63が配置された位置とは反対側にてLED回路基板62と接続されている。それにより、ハーネス103を配線スペースに余裕がある領域にて接続することができ、LED回路基板62上のスペースが有効利用できる。
そのため、LED回路基板62上における配線効率(基板面積に対する配線密度)を向上できるので、LPH14の小型化を図ることが可能である。また、信号生成回路100の発熱領域を分散して、信号生成回路100全体の昇温を抑制できる。
Claims (12)
- 複数の発光素子が列状に配置された複数の発光素子部材と、
前記複数の発光素子を駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
前記駆動信号生成手段にて生成された前記駆動信号を前記複数の発光素子部材に送信する複数の信号線と、
表面上に前記複数の発光素子部材と当該表面上の当該発光素子部材の配列方向延長位置に前記駆動信号生成手段とが配設されるとともに、前記信号線が配線された配線層が複数積層されて構成された基板とを備え、
前記基板の前記配線層各々に配線された前記複数の信号線は、前記駆動信号生成手段の配置位置から前記発光素子部材が配置された方向に向かう所定範囲の領域にて、前記発光素子部材の配列方向に延びる所定の境界線により分割された領域のいずれか一方に配線されたことを特徴とする露光装置。 - 前記複数の発光素子部材は、当該発光素子部材の配列方向に対して交互に前記基板の異なる側部側にずれて配置される千鳥状配列されるとともに、
前記基板の一方の側部側にずれて配置された前記発光素子部材に前記駆動信号を送信する前記信号線は、前記境界線に対して当該一方の側部側に配線され、前記基板の他方の側部側にずれて配置された前記発光素子部材に当該駆動信号を送信する前記信号線は、当該境界線に対して当該他方の側部側に配線されたことを特徴とする請求項1記載の露光装置。 - 前記境界線に対して一方の側部側に配線された前記信号線は、前記駆動信号生成手段における前記発光素子部材の配列方向に沿って分割される当該一方の側部側の領域にて当該駆動信号生成手段と接続され、当該境界線に対して他方の側部側に配線された前記信号線は、当該駆動信号生成手段における当該発光素子部材の配列方向に沿って分割される当該他方の側部側の領域にて当該駆動信号生成手段と接続されたことを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記駆動信号生成手段は、前記駆動信号として、前記複数の発光素子各々を当該発光素子の並びに沿って順次点灯可能状態に設定する転送信号を所定数の前記発光素子部材単位で生成するとともに、当該複数の発光素子各々を順次点灯する点灯信号を前記発光素子部材単位で生成し、
同一の前記転送信号が送信される複数の前記発光素子部材に前記点灯信号を送信する前記信号線は、前記駆動信号生成手段と相互に隣接するように接続されたことを特徴とする請求項1記載の露光装置。 - 前記複数の発光素子部材は、当該発光素子部材の配列方向に対して交互に前記基板の異なる側部側にずれて配置される千鳥状配列されるとともに、
前記信号線は、前記千鳥状配列での異なる側部側に配列された前記発光素子部材に前記駆動信号を送信する当該信号線が前記境界線に対して異なる前記領域に振り分けられることを特徴とする請求項1記載の露光装置。 - 前記信号線は、前記基板の前記配線層各々の相互間で当該信号線を接続する接続ホールの形成が可能となる配線数で配線される領域にて、前記境界線を交差するように配線されたことを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 像保持体と、
前記像保持体を露光する露光手段とを有し、
前記露光手段は、
複数の発光素子が列状に配置された複数の発光素子部材と、
前記複数の発光素子を駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
前記駆動信号生成手段にて生成された前記駆動信号を前記複数の発光素子部材に送信する複数の信号線と、
表面上に前記複数の発光素子部材と当該表面上の当該発光素子部材の配列方向延長位置に前記駆動信号生成手段とが配設されるとともに、前記信号線が配線された配線層が複数積層されて構成された基板とを備え、
前記基板の前記配線層各々に配線された前記複数の信号線は、前記駆動信号生成手段の配置位置から前記発光素子部材が配置された方向に向かう所定範囲の領域にて、前記発光素子部材の配列方向に延びる所定の境界線により分割された領域のいずれか一方に配線されたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記露光手段は、前記複数の発光素子部材が、当該発光素子部材の配列方向に対して交互に前記基板の異なる側部側にずれて配置される千鳥状配列されるとともに、
前記基板の一方の側部側にずれて配置された前記発光素子部材に前記駆動信号を送信する前記信号線は、前記境界線に対して当該一方の側部側に配線され、前記基板の他方の側部側にずれて配置された前記発光素子部材に当該駆動信号を送信する前記信号線は、当該境界線に対して当該他方の側部側に配線されたことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。 - 前記露光手段は、前記複数の発光素子部材が、当該発光素子部材の配列方向に対して交互に前記基板の異なる側部側にずれて配置される千鳥状配列されるとともに、
前記信号線は、前記千鳥状配列での異なる側部側に配列された前記発光素子部材に前記駆動信号を送信する当該信号線が前記境界線に対して異なる前記領域に振り分けられることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。 - 前記露光手段は、前記基板表面にて前記駆動信号生成手段の配置位置よりも前記発光素子部材が配置された方向とは反対の領域に配置されるとともに、当該駆動信号生成手段にて前記駆動信号を生成する際に使用するデータを記憶する記憶手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
- 前記露光手段は、当該露光手段と前記像保持体との相対位置を調整する位置調整部材をさらに備え、
前記基板は、前記駆動信号生成手段の配置位置よりも前記発光素子部材が配置された方向とは反対の領域に前記位置調整部材を配置するための穴部が形成されたことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。 - 前記露光手段に電力を供給する電力供給手段をさらに有し、
前記露光手段は、前記基板上の前記駆動信号生成手段の配置位置よりも前記発光素子部材が配置された方向とは反対の領域にて前記電力供給手段と接続されたことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
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