JP2008179056A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の液体吐出ヘッドを並べた長尺ヘッドに対してワイピングを行うときに、重複部分で吐出状態が正常なヘッドのノズルに吐出不良ヘッドから拭き取った廃液が侵入して吐出不良状態になる。
【解決手段】ヘッドユニット11のヘッド101に対してノズル102を回復するメンテナンス動作を行うとき、ヘッドユニット11を構成する複数のヘッド101A〜101Lをキャッピング手段201のキャップ部材211でキャッピングした状態で吸引ポンプ202を駆動して、吐出不良ヘッドについては相対的に排出量が多い第1の排出量で液体を排出する第1の排出モードで液排出を行った後、ヘッドユニット11のすべてのヘッド101A〜101Lについて第1の排出量よりも排出量が少ない第2の排出量で液体を排出する第2の排出モードで液排出を行う動作を行わせる。
【選択図】図23

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に複数の液体吐出ヘッドを配列したヘッドユニットを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、記録液(液体)の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む液体吐出装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、液体としての記録液(以下、インクともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行うものがある。
なお、画像形成装置は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。また、液体とは記録液、インクに限るものではなく、画像形成を行うことができる液体であれば特に限定されるものではなく、一般的に称されるインク、記録液、DNA試料、レジスト、樹脂材料など流体であればよい。
また、「画像形成装置」には、液体吐出ヘッドをキャリッジに搭載して走査しながら画像を形成するシリアル型画像形成装置、ライン型液体吐出ヘッドを備えるライン型画像形成装置のいずれも含まれる。また、「液体吐出装置」とは、液体吐出ヘッドから液体の滴(液滴)を吐出させる装置である。
このように液体吐出ヘッドから液滴を吐出する液体吐出装置においては、ヘッドのノズル外面に増粘あるいは乾燥したインクやほこり、ごみなどの異物が付着することによって、ノズルに目詰まりを起こしたり、ノズルの内部では気泡の発生などによりエアーダンパー現象が発生するなどして、正常な吐出ができなくなることを防止するため、ヘッドの信頼性を維持回復するための維持回復機構(装置)が不可欠である。
この維持回復機構は、ヘッドのノズル面(液滴を吐出する面)を密閉するキャップ(キャップ部材)を備えている。また、適宜、キャップ内に連通する吸引ポンプなどの吸引手段により、ノズルからヘッド内に充填されているインクを吸引する動作(ヘッド吸引又はノズル吸引)、ゴムなどの弾性部材を用いたワイパーブレードによるヘッド表面のワイピング動作、および、画像形成に寄与しないようにインクを吐出しノズル孔内部及び入り口付近にある増粘インクや混色インクを排出する空吐出動作(或いは予備吐出動作ともいう。)などを組み合わせて、液室内の気泡や増粘インク、付着したごみなどを取り除き、安定した液滴吐出を行なえる状態に保持する動作を行なうようにしている。
また、このような画像形成装置における印刷速度の高速化の一環として、ヘッドユニットのライン化が進められている。ライン型液体吐出ヘッドとしては、複数の単尺の液体吐出ヘッド(ヘッドチップなどとも称される。)を媒体搬送方向と交差する方向に、ノズル列が媒体搬送方向と直交する方向に千鳥状に並べて配置したもの、あるいは、ノズル列が媒体搬送方向に対して斜めになるように傾斜させて並べて配置したものなどがある。
特許第3317694号公報
また、維持回復装置に関しては、特許文献2には同一ヘッドユニット上の複数のノズルブロック(本発明でいう「液体吐出ヘッド」に相当する。)の中から回復処理を必要とするものを設定し、設定されたノズルブロックに対してのみ回復処理を実行することが、特許文献3にはワイパ部材に関する機構が、特許文献4には吐出不良ノズルを検出して吐出不良ノズルのみをワイピングすることが、特許文献5にはヘッドユニット(本発明でいう「液体吐出ヘッド」に相当する。)の数より少ないキャップ部材を備えることが、特許文献6には複数のインクジェットヘッド毎に、吐出させるインク量がそれぞれ異なる複数のメンテナンス工程の中から所望のメンテナンス工程を実行させることがそれぞれ記載されている。
特開2005−053047号公報 特開2005−161796号公報 特開2006−076203号公報 特開2006−096017号公報 特開2005−193661号公報
また、特許文献7には複数の吐出口のうちの一部分の吐出口を開口し、一部分の吐出口以外の吐出口を密閉する当該部材を供えて、一部分の吐出口からのみインクを流出させることが、特許文献8には複数のノズル列を選択的にキャッピングすることが、特許文献9にはノズルブロックと同じ個数のキャップ部材を備えることが、特許文献10には液体の吐出不良を個々の液体吐出ヘッド毎に回復させ得る回復手段を備えることが、それぞれ記載されている。
特許第2879583号公報 特開平05−330080号公報 特許第3315503号公報 特許第3347493号公報
また、特許文献11には液体吐出ヘッドのインク室を互いに独立した複数の独立インク室に分割してインクカートリッジ内のインクを加圧して各独立インク室に個別に供給するインク供給手段を備えることが、特許文献12にはキャップ部材と吸引手段との間に弁手段を介在させることが、特許文献13にはノズル開口列をそれぞれ独立に封止する部屋を備えたキャップ部材により封止することが、特許文献14にはノズル列を複数のブロックに分割して、各ブロック毎に回復動作を行うことが、特許文献15には複数の吐出口の配列に沿って移動可能に配され、該複数の吐出口に対して共通に用いられ該複数の吐出口の内の一部の吐出口のみを覆う部分キャップ手段と、該部分キャップ手段を通じて一部の吐出口からインクを吸引する吸引手段とを備えることが、それぞれ記載されている。
特開平09−201981号公報 特開平10−202909号公報 特許第3632201号公報 特開昭60−048360号公報 特許第2718724号公報
上述したように液体吐出ヘッドは直径50μm以下の微細なノズルから液滴を吐出するため、正常な状態に保つことが非常に難しく、特にライン型液体吐出ヘッドなどの長尺ヘッドの場合、ノズル数が数百から数千と膨大なため、吐出不能状態、ノズル面に対して液滴がほぼ垂直方向に吐出されない状態、吐出された液滴が所望の大きさを形成できない状態などの吐出不良状態を回避し、全てを正常に保つことは重要な問題となっている。
複数の液体吐出ヘッド(ヘッドチップ、ノズルブロック、記録ヘッドなどとも称される。)を千鳥状配列や斜め配置で集積化した長尺記録ヘッド(これを「ヘッドユニット」と称する。)を備える場合、個々の液体吐出ヘッドのノズルが吐出不良状態となったときには、液体吐出ヘッド内の液体(以下「インク」とも称する。)を加圧もしくは吸引することで液体を排出し、ノズル面に排出されたインクはワイパー部材(ワイピング部材)によるワイピング動作によって拭き取られる。
ところが、千鳥配列で複数の液体吐出ヘッドを配置したヘッドユニットを用いる場合、配列された個々の液体吐出ヘッドの重複個所では、メンテナンスに伴うワイピング動作において、吐出不良状態でない液体吐出ヘッドもワイピングされるため、吐出不良状態の液体吐出ヘッドのワイピングでワイパー部材に転移したインクが、吐出不良状態になる液体吐出ヘッドのノズルに侵入して、却って、正常なノズルが吐出不良状態になるという課題がある。
この点について、図62ないし図64を参照して具体的に説明すると、図62及び図63に示すように、ヘッドユニット500は12個の液体吐出ヘッド511A〜511Lを2列で各列6個ずつ千鳥状に配列して構成され、各液体吐出ヘッド512A〜512Lのノズル512a、512bを並べたノズル列512A、512Bに沿う方向と直交する方向をワイピング方向としてワイパー部材504でワイピングされる。
この場合、図63に拡大して示すように、例えば液体吐出ヘッド511Aのノズル512aと液体吐出ヘッド511Bのノズル512bの一部がワイピング方向で重複する重複領域505が生じるので、例えば、液体吐出ヘッド511Bのノズル512bで吐出不良が生じて、液体吐出ヘッド511Bから液体吐出ヘッド511Aに向けてワイピングするとき、重複領域505では液体吐出ヘッド512Aもワイピングされることになる。なお、ワイパー部材504の長さが1つの液体吐出ヘッド511の長さ相当分であっても同様に重複領域では他の液体吐出ヘッドもワイピングされる。
そのため、図64(a)に示すように液体吐出ヘッド511のノズル512aが正常あり、液体吐出ヘッド511Bのノズル512bに吐出不良が生じたとき、同図(b)に示すように吐出に問題のある液体吐出ヘッド511Bのノズル512bからインクを排出させ、この排出インク521を、同図(c)に示すようにワイパー部材504でワイピングすると、同図(d)に示すように吐出性に問題の無い液体吐出ヘッド511Aのノズル512aの部分をワイパー部材504で拭き取られた廃インク522が通過することで、液体吐出ヘッド511Aのノズル512bに拭き取った廃インク522の一部522aが侵入して、ノズル512b内のインクを汚染し、液体吐出ヘッド511Aが吐出不良となる。
このように、複数の液体吐出ヘッドを集積化したヘッドユニットの場合、液体吐出ヘッドのノズル密度を上げると、個々の液体吐出ヘッドを個別にワイピングすることは困難であり、回復対象液体吐出ヘッド以外の液体吐出ヘッドも必然的にワイピングされ、正常なノズルの液体吐出ヘッドに悪影響を与えることになるという課題がある。
また、ワイピング時にノズル面にインクが存在しないと、インクの滑剤としての作用が失われるため、ワイパー部材とノズル面との摩擦が高まり、耐久的にワイパー部材のノズル面接触端面の摩耗や、ノズル面の撥水膜の劣化、剥離が生じるため、ワイピング前にノズルからインクを排出しなければならず、インク排出を行わないという構成は採用し難い。
前述した特許文献9では複数の液体吐出ヘッドを複数あるキャップ部材の弁を切り替えることで、順次吸引する回復方法が行っているが、回復の必要性のない液体吐出ヘッドに対しても均しく吸引を行っており、無駄なインクを吸引廃棄するため廃液量が多くなり、頻繁に廃液タンクを交換しなければならず、廃棄物増加に伴う環境負荷も増大する。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、少ない廃液量で確実に吐出回復を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、液滴を吐出する複数のノズルが並べて形成されたノズル面を有する液体吐出ヘッドを複数個ノズルの並び方向に配列したヘッドユニットと、このヘッドユニットの各液体吐出ヘッドのノズル面をキャッピングするキャッピング手段と、このキャッピング手段で液体吐出ヘッドのノズル面をキャッピングした状態でキャッピング手段内を吸引する吸引手段と、ヘッドユニットに対して異なる液体吐出ヘッドのノズル面がワイピング方向に対して重複する方向にワイピングするワイピング手段と、ヘッドユニットの液体吐出ヘッドのノズルから液体を排出させるメンテナンス動作を行うとき、吐出不良状態のノズルを含む液体吐出ヘッドに対しては少なくともノズルから第1の排出量で液体を排出させる第1の強制排出動作を、吐出不良状態のノズルを含まない液体吐出ヘッドに対しては第1の排出量より少ない第2の排出量で液体を排出させる第2の強制排出動作を制御する制御手段とを備えている構成とした。
ここで、吐出不良状態のノズルを含む液体吐出ヘッドに対しては第1の強制排出動作とともに第2の強制排出動作を行う構成とすることも、吐出不良状態のノズルを含まない液体吐出ヘッドに対してのみ第2の強制排出動作を行う構成とする構成とすることもできる。また、ヘッドユニットを複数個有する場合には、吐出不良状態のノズルを含む液体吐出ヘッドを含むヘッドユニットに対してのみ第1の強制排出動作を含むメンテナンス動作を行う構成とすることができる。
また、キャッピング手段は各液体吐出ヘッド毎に区画された吸引区画を有する構成とすることが好ましい。
この場合、キャッピング手段の各吸引区画について個別に吸引手段で吸引を行う構成とすることができる。そして、この場合、複数の吸引区画に共通の吸引手段と、この共通の吸引手段に対応するキャッピング手段の各吸引区画との間に介在する開閉弁とを備えている構成とすることが好ましい。あるいは、キャッピング手段の各吸引区画に個別に対応する複数の吸引手段を備えている構成とすることができる。
また、吸引手段による吸引量をキャッピング手段の各吸引区画に対応する値に基づいて変化させることが好ましい。この場合、キャッピング手段の各吸引区画に対応する値が、第1の強制排出動作及び第2の強制排出動作に対応する値であることが好ましい。また、キャッピング手段の各吸引区画に対応する値が、それぞれの吸引区画の強制排出液量に対応する値であることが好ましい。また、液体吐出ヘッドに対して液体を供給する液体供給経路には、吸引手段から吸引区画までの配管容積に応じた流体抵抗を有することが好ましい。
また、ヘッドユニットの各液体吐出ヘッドを支持するヘッド支持部材は液体吐出ヘッドのノズル面と同じ平面上にあり、ヘッド支持部材と液体吐出ヘッドとの隙間は樹脂にて充填されていることが好ましい。また、ヘッドユニットによる記録領域は媒体の幅に対応した領域である構成とすることができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、ノズルから液体を排出させるメンテナンス動作を行うとき、吸引手段を動作させて液体吐出ヘッドから第1の排出量で液体を排出させる第1の強制排出動作及び液体吐出ヘッドから第1の排出量より少ない第2の排出量で液体を排出させる第2の強制排出動作とを備えているので、ワイピング領域が一部重複する異なる液体吐出ヘッドのうち、吐出不良状態の液体吐出ヘッドに対しては第1の排出量で強制排出を行って吐出回復を行い、吐出不良状態でない液体吐出ヘッドに対しては第2の排出量で強制排出を行って、ワイピング時の廃液がノズル内に侵入することを防止でき、少ない廃液量で確実に吐出回復を行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例について図1ないし図3を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の模式的説明図、図2は同じく要部斜視説明図、図3は同じく要部斜視説明図である。
この画像形成装置は、装置本体1内に、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の液体であるインクを吐出する複数の液体吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」ということもある。)111A〜111Lで構成されるライン型液体吐出ヘッド(記録ヘッド)であるヘッドユニット11Y、11M、11C、11K(以下、色の区別をしないときは、Y、M、C、Kのサブ符号を添えない符号を用いる。他の部材等についても同様である。)と、ヘッドユニット11K、11C、11M、11Yのメンテナンス(維持回復など)を行う、キャッピング手段201、吸引手段である吸引ポンプ202、ワイピング手段204などを含むメンテナンスユニット12K、12C、12M、12Yとをヘッド保持部材10に保持している。
また、ヘッドユニット11のヘッド101A〜101Lに対して供給するインクを収容したインクカートリッジ13K、13C、13M、13Yと、インクカートリッジ13から供給されるインクを一部貯留し、ヘッド111A〜111Lに適切な圧力でインクを供給するサブタンク1414K、14C、14M、14Yとを備えている。
また、装置本体1内には、媒体(以下「用紙」という。)2を吸着し搬送する搬送ベルト21と、搬送ベルトを掛け回した搬送ローラ22、23と、搬送ベルト21が適切な張力を保つようにコントロールするテンションローラ24と、搬送ベルト21が適切な平面性を保つためのプラテン部材25と、搬送ベルト21に用紙2を吸着するための静電帯電を与える帯電ローラ26と、用紙2を搬送ローラ22に対向する位置で搬送ベルト21側に抑える押え部材27などで構成される搬送機構を備えている。
さらに、用紙2を搬送ベルト21から分離させる分離爪31と、排紙するための搬送を行う排紙ローラ32及びこれに対向する拍車(排紙コロ)33と、排紙した用紙2をストックしておく排紙トレイ34からなる排紙機構を備えている。また、画像形成を行う用紙2をストックする給紙トレイ3と、給紙トレイ3から一枚ずつ用紙2を分離して送り出す給紙コロ41及びこれに対向する分離パッド42と、給紙されてきた用紙2を搬送ベルト21に確実に吸着させるカウンタローラ43と、手差しにて給紙する場合に用いられる手差しトレイ45からなる給紙機構を有している。
また、メンテナンス後に排出される廃液を回収する廃液タンク9や、装置を操作し装置状態を表示することができる操作パネル6も備えている。
ここで、この画像形成装置の記録ヘッドを構成しているヘッドユニット11の一例について図4及び図5を参照して説明する。なお、図4は同ヘッドユニットをノズル面側から見た平面説明図、図5は同ヘッドユニットを構成する1つのヘッドをノズル面側から見た平面拡大説明図である。
このヘッドユニット11は、ヘッド支持部材100に12個の液体吐出ヘッド101A〜101Lを、2列千鳥状に、ノズル面114に形成されたノズル112の並び方向(ノズル列113に沿う方向)に一部を重複させて配置して構成している。1つのヘッド101は、液滴を吐出する複数のノズル102を並べて配置したノズル列103を2列千鳥状に配置したノズル面104を有している。そして、ヘッド支持部材100と液体吐出ヘッド101との間には、図6に示すように、充填剤105が充填されて密閉されており、ノズル面104側からの隙間をなくしている。
また、ヘッド支持部材100とノズル面104はほぼ同一の平面に位置するように固定している。つまり、ワイピング時にノズル面104とヘッド外周部材であるヘッド支持部材100との間に段差があると、ワイピング手段204のワイパー部材が段差に捕われ、ノズル面104に均等な力で接触できなくなり、ワイピングを行ったときに拭き残しが生じる。また、段差にはワイパー部材が接触できない死角が発生するためインクが溜りやすく、溜ったインクが印字中に用紙2に落ちることで、画像品位を低下させる。さらに、段差があると局所的にワイパー部材にかかる圧力が高くなるため、ワイパー部材と接触部位との摩擦が高まり、耐久的にワイパー部材のノズル面接触端面の摩耗が引き起こされる。
次に、記録ヘッドを構成しているヘッドユニット11の他の例について図7及び図8を参照して説明する。なお、図7は同ヘッドユニットをノズル面側から見た平面説明図、図8は同ヘッドユニットを構成する1つの液体吐出ヘッドをノズル面側から見た平面拡大説明図である。
このヘッドユニット11は、ヘッド支持部材100に12個のヘッド111A〜111Lを2列千鳥状にノズルの並び方向(ノズル列に沿う方向)に一部を重複させて配置して構成している。1つの液体吐出ヘッド111は、液滴を吐出する複数のノズル10を千鳥状に2列並べた複数列のノズル列103a〜103fを配置したノズル面104を有している。そして、ヘッド支持部材100とヘッド111との間には前述したと同様に充填剤が充填されて密閉されており、ノズル面104側からの隙間をなくしている。
このヘッドユニット11を用いた場合、ノズル列103a〜103f毎にインクの色を異ならせることで装置を大型化することなく多色化が可能である。また、同じ色のインクを用いた場合、全ノズルの同時吐出ができないヘッドでは、複数のノズル列で吐出が可能となることから、同じインクを間引きなしに吐出が可能となり、印写速度を向上させることができる。この構成のヘッドユニット11で多色化を行った場合、隣接ノズル列の着弾位置精度が最も高くなるので、着弾位置を検知しやすい濃色インクをヘッドユニット11の中央側に、淡色インクをヘッドユニット11の外縁側に配置することが好ましい。例えば、図9に示すように、フォトシアン(PC)、フォトマゼンタ(PM)を含む6色インクを用いるなら、ヘッド111Aについては外側のノズル列103Afから内側のノズル列103Aaに向けてPM、PC、Y、M、C、Kを割り当て、ヘッド111Bについては外側のノズル列103Aaから内側のノズル列103Afに向けてPM、PC、Y、M、C、Kを配置することが好ましい。
このように構成したこの画像形成装置においては、各ヘッドユニット11のノズル列は用紙の搬送方向に直交するように配列されており、記録領域以上の長さのノズル列を形成している。給紙トレイ3から用紙2が給紙コロ41にて一枚ずつ分離されて給紙され、加圧コロ43にて帯電された搬送ベルト21に密着されることで搬送ベルト21上に静電吸着で固定され、ヘッドユニット11下を通過するときに液滴が吐出されて用紙2上に所要の画像が形成され、分離爪31にて搬送ベルト21から分離され、排紙ローラ32と排紙コロ33にて支えられて排紙トレイ34上に排紙される。
次に、この画像形成装置におけるヘッドユニット11とメンテナンスユニット12について、前述した図3ととともに図10及び図11をも参照して説明する。
上述したように、各ヘッドユニット11K〜11Yには、ヘッド101A〜101L(ヘッド111A〜111Lでも良い。以下同様。)が千鳥状に配列されている。これらのヘッドユニット11A〜11Lに対応して、各メンテナンスユニット12K〜12Yにはキャッピング手段201及び吸引手段である吸引ポンプ202、ワイピング手段204が設けられている。
キャッピング手段201は支持部材210にヘッド101A〜101Lに対応してノズル面104を個別にキャッピング(密着して封止する)吸引区画であるキャップ部材211A〜211Lが配置されている。これらのキャップ部材211A〜211Lは、個別吸引経路212A〜212F及び共通吸引経路213を介して吸引ポンプ202に接続され、また各個別吸引経路212A〜212Fには吸引ポンプ202とキャップ部材211A〜211Lとの間を開閉する開閉弁214A〜214Fがそれぞれ設けられている。また、共通吸引経路213の吸引ポンプ202に接続したと反対側の他端部には大気開閉弁216を介して大気開放口217が設けられている。
したがって、大気開放弁216を閉じ、キャップ部材211A〜211Lでヘッド101A〜101Lの各ノズル面104をキャッピングした状態で吸引ポンプ202を作動させることにより、密閉空間内が負圧になってヘッド101A〜101Lの各ノズル102からインクが強制的にキャップ部材211A〜211L内に排出され、個別吸引経路212A〜212F及び共通吸引経路213を介して吸引ポンプ202に送られ、配管215を通じて廃液タンク9に排出される。なお、吸引されたインクを再度循環させるようにすると廃液を発生させず、インクの使用効率の良い印字が可能となる。
また、ワイピング手段204は、図10にも示すように、支持部材240に6枚のワイパーブレード241A〜241Fを千鳥状に配置したものであり、1つのワイパーブレード241は2つのヘッド101に対応している。つまり、ワイピング手段204によってヘッド101A〜101Lをワイピングするとき、ワイピング方向に対して2つのヘッド101のノズル面104が重複する。
この場合、図11に示すように、ワイピング手段240によるワイピング範囲Wは、ヘッドユニット11の長手方向の長さ(支持部材100の長さ)Lより短く、ヘッドユニット11に配列されている配列方向で最も端部のヘッド101の外端面の間の長さHより長くしている。なお、ここでは6枚構成のワイパーブレードでワイピング手段を構成しているが、1枚構成でも良く、あるいは、各ヘッド101毎にワイパーブレードを備えることもできる。
また、キャップ部材211はメンテナンスユニット201に固定されていても、それぞれが個別に分離していても良い。キャップ部材211として各ヘッド101に個々に密着することが好ましく、単一の弾性部材をヘッド101に対応してパターニングし、個々のヘッド101に対応した凹部があるようなものでもよい。
キャップ部材211の材質としては、ノズル面104との密着性に優れ、インクによる劣化を招くことが無く、透湿率が20℃60%R.Hにおける透湿率が5×10−7g/mm/時間以下のものであれば、特に限定はない。好ましいのは、フッ素ゴムまたはブチルゴムであり、部材の厚み等に関しても、特に限定はないが、加工性および耐久性等を考慮すると、厚みは1〜5mmが適当であり、好ましくは1.5〜3mmである。
また、ワイパーブレード241の材質としてはキャップ部材211の材質同様にインクによる劣化がないものであり、かつヘッドノズル面104との摺動によりノズル面104、ワイパーブレード241の双方に劣化が起こさないものが最適である。ワイパーブレード241の表面性はノズル面102より低い撥インク性を持つ必要があるが、ワイパーブレード241表面に容易にインク堆積を起こさない程度の撥インクが必要とされている。強度や剛性を得るために自由に添加物を加えることが可能であるが、微視的に硬度が高まりノズル面104を傷つけるおそれがある。
次に、この画像形成装置におけるインク経路について図12を参照して説明する。なお、図12は同インク経路の説明に供する模式的説明図であり、図を簡略化するため、ヘッドユニット11を構成するヘッドはヘッド101A〜101Dの4個のみ図示している(以下のインク経路の模式的説明図も同様とする。)。
まず、インクカートリッジ13は、カートリッジケース131内にインクを収容したインク袋132が収納されて構成され、このインクカートリッジ13を装置本体1に装着することでインク袋132と装置本体1側のインク供給路が連通するようになっている。なお、インクカートリッジ13は、内袋に入っていることで大気と遮断され、酸化劣化や気体のインクへの溶解を防止できるが、カートリッジ13に大気連通流路を持ち、カートリッジに直接インクを入れているものも使用できる。
このインクカートリッジ13のインク袋132内のインクは、インク供給モータ318によって駆動される供給ポンプ133によって、インク供給路134を介してサブタンク14に供給され、ストックされる。供給ポンプ133とインクカートリッジ13からの入口側及びインク供給路134への出口側には逆止弁135、136を介在させ、また、インク供給路134の途中にはフィルタ137を介在させ、インク中の吐出不良の原因となる粗大粒子をろ過し、吐出信頼性を向上させている。
供給ポンプ133としては、ダイヤフラムポンプやチュービングポンプなど一般的な送液ポンプを使用することができる、部材がインクによって侵食され膨潤したり、溶解したりするようなことがないものであれば、特に限定されない。また、フィルタ137としては、20μm以下のメッシュ、好ましくは10μm以下のメッシュを用いることが好ましい。ただし、あまりに細かいと流体抵抗が大きくなり、供給ポンプ133の送液負荷が大きくなる。
サブタンク14には、タンク内のインク量を検出する複数本の検知電極からなる電極センサ141を備えている。電極センサ141はインクと接触するか否かで検知電極間の伝導度が変化することで、サブタンクの14内のインク量が規定値であるかを検出できる。この電極センサ141の検出結果は後述する制御部300のI/O323からCPU301に伝えられ、サブタンク141内のインク量が規定値を超えたときに、CPU301によって送液吸引モータ駆動制御部316がインク供給モータ318を停止させ、供給ポンプ133の駆動を停止してインク供給を停止させる。これにより、一定量のインクをサブタンク14内に保持することができる。
なお、電極センサ141は2本で構成した一水準のものでも、3本で構成した二水準のもの、複数水準が判定できるものであってもよく、電極以外でも、インクの光の透過特性や屈折率を用いた光学的なものや、静電容量からみるもの、フロートと磁石を組み合わせ磁気的に見るものにて、液位を評価するセンサを用いてサブタンク14内の液量を検知することもできる。
また、サブタンク14には大気開放弁142を備えている。インクカートリッジ13からサブタンク14にインクを供給しているときや印字動作など、サブタンク14への液の出し入れが行われているときには大気開放弁174を開放しておくことで、サブタンク14内は大気圧に保持される。
このサブタンク14からヘッドユニット11の各ヘッド101内の共通液室107にはインク供給経路138を介してインクが供給される。この場合、サブタンク14からヘッドユニット11の各ヘッド101までは水頭差などによる自動的か、弁やポンプを利用して能動的に負圧をかけるようにしておき、自然にインクの表面張力以上の圧がかかりヘッド101のノズル102からインクが漏れないように制御する必要がある。また、印写やメンテナンスに応じてインクを供給しなければならないため、最大使用量でも耐え得るだけの供給力のある配管面積が必要とされる。
また、サブタンク14からヘッドへ供給し、ヘッド101からサブタンク14へ戻る循環系を備えると、ヘッド101にインクが滞留せず、吐出不良に繋がる気泡をヘッド101から排出することができる。
ヘッド101に供給されたインクは共通液室107から各ノズル102が連通する個別液室108に入り、個別液室108内の液体が圧力発生手段(アクチュエータ手段)で派生される圧力によって加圧されることで、ノズル102から液滴が吐出される。ヘッド101のアクチュエータ手段としては、圧電型アクチュエータ、サーマル型アクチュエータ、静電型アクチュエータなどを用いることができる。
メンテナンスとしてヘッド101からインクを排出する場合には、ヘッド101に対向してキャップ部材211がヘッド101のノズル面104に密着し、インクがキャップ部材211内に入るように配置される。キャップ部材211に排出されたインクは、キャップ部材211の下流側にある開閉弁214を経て個別吸引経路212、共通吸引経路213を流れ、吸引ポンプ202に送られる。
吸引ポンプ202は、吸引動作時には、キャップ吸引モータ317によって回転駆動され、インクを廃液経路215から排出する。排出されたインクは廃液タンク9に集められ、廃インク190として廃液タンク交換時に廃棄される。また、共通吸引経路213は大気開放弁216を介して大気開放口217に開口している。これは吸引時に吸引経路213の圧力を開放するために存在しており、経路内の液排除を行う場合にも利用できる。
ここで、吸引ポンプ202の一例としてのチュービングポンプの異なる例について図13及び図14を参照して説明する。
図13に示すように、チュービングポンプは、円弧型のポンプケース223に共通吸引経路213を構成する弾性のチューブ222を這い回し、その内側に回転軸220を支点としてポンプホイル224が回転する。ポンプホイル224には支軸221に支えられたローラ225が回動自在に取り付けられ、ローラ225がチューブ222を押しつぶすように設置されている。ポンプホイル224が回転することでローラ225がチューブを押しつぶしながらポンプホイル224に従って回転することで、チューブ222内部の液体などがポンプホイル224の回転方向に排出される。この形態ではポンプは常にチューブ222の何処かを潰しているため、チューブ222内部の液体は入口と出口間で自由な移動はできない。
図14に示すチュービングポンプは、ローラ225の支軸221がポンプホイル224のガイド溝226に沿って移動可能に設けられ、ポンプホイル224の回転方向によってポンプ動作と開放動作の機能を有している。
つまり、図14(a)に示すようにチューブ222を押し潰し回転することで一方向の送液機能を発現することと、同図(b)に示すように逆転時にガイド溝227に沿ってローラ225がポンプホイル224内側に移動することで押し圧を開放することが可能となっている。そのため、逆転時にはチューブ222内部の液体は入口と出口間で自由な移動ができ、送液に伴う圧力を開放することが可能となる。この図14に示すチュービングポンプを用いることで、大気開放弁216を備えないでも、吸引圧を大気圧に開放することができる。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図15のブロック図を参照して説明する。
この制御部300は、本発明に係る制御手段を兼ねた装置全体の制御を司るCPU301と、CPU301が実行するプログラム、所定インク吐出に対するノズル面汚染度合の値及びノズル面汚染許容閾値、駆動波形データ、その他の固定データを格納するROM302と、画像データ等を一時格納するRAM303と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)304と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC305とを備えている。
また、この制御部300は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F306と、ヘッドユニット11の各ヘッド101の圧力発生手段を駆動制御するための駆動波形を生成するヘッド駆動制御部307と、媒体搬送モータ309を駆動するための媒体搬送モータ駆動部308と、ヘッドユニット移動モータ311を駆動するためのヘッドユニット移動モータ駆動部310と、維持ユニット移動モータ313を駆動するための維持ユニット移動モータ駆動制御部312と、インク経路(キャップ吸引経路212とインク供給経路321)の各電磁弁315(吸引経路212の開閉弁214とインク供給経路321の開閉弁を合わせて表記)を開閉制御するためのインク経路バルブ制御部314、キャップ吸引モータ317やインク供給モータ318の駆動を制御する送液吸引モータ駆動制御部316と、搬送ベルト113の移動量及び移動速度に応じた検知信号を出力するエンコーダや、環境温度及び環境湿度(いずれか一方でも良い)を検出するセンサ323からの検知信号、サブタンク14のインク量検知信号、図示しない各種センサからの検知信号を入力するためのI/O322などを備えている。この制御部300には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行なうための操作/表示部6が接続されている。
制御部300は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F316で受信する。
そして、CPU301は、I/F306に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC305にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、ヘッドユニット11のヘッド幅の1ページ分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を、クロック信号に同期して、ヘッド駆動制御部307に送出する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM302にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。
ヘッド駆動制御部307は、ページ単位で入力されるヘッドユニット11の1ページ分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)に基づいて選択的にヘッドユニット11の各ヘッド101の各ノズル102に対応する各圧力発生手段に印加してヘッドユニット11の各ヘッド101を駆動する。
ここで、本発明を適用する画像形成装置で用いる液体吐出ヘッドとしては、電歪素子に電圧を印加して電歪素子を変形させることで液滴を吐出する圧電型ヘッド、電熱変換素子に電流を流すことで発熱させて、発熱により液体を発泡させることで液滴を吐出するサーマル型ヘッド、振動板と電極間の静電力で振動板を変形させ機械的は振動板の復元力で液滴を吐出させる静電型ヘッドなどを用いることができ、液滴を吐出させるアクチュエータ手段(圧力発生手段)は限定されるものではない。圧電型ヘッドでは、圧電素子を駆動する駆動波形を調整することで、様々な大きさの液滴を吐出させることができ、階調性が良好な画像を形成するのに有利である。一方、サーマル型ヘッドは、ノズルの高集積化が容易であるため、多ノズルヘッドの作製に向いていることから、解像度が高い画像を高速で印刷するのに有利である。
また、液体吐出ヘッドは、液流路から吐出口(ノズル)にかけての形状が直線的であるエッジシュータ方式であっても良いし、液流路の向きと吐出口の向きが異なるサイドシュータ方式であっても良い。
使用する液体としては、インクに限らず、使用用途に応じてレジスト、医療分野におけるDNA試料、光学分野における樹脂レンズ材料など、ヘッド部材の耐久温度範囲で液化するものであれば、いずれも使用可能である。
これら液体に用いられる色材としては、顔料、染料のいずれでも用いることができ、混合して用いることもできる。顔料として特に限定はないが、有機顔料や無機顔料を用いることができ、特に比重の面で有機顔料が好適に用いられる。また、これら顔料は複数種類を混合して用いても良い。これらの顔料の粒子径は0.01〜0.30μmで用いることが好ましく、0.01μm以下では粒子径が染料に近づくため、耐光性、フェザリングが悪化してしまう。また、0.30μm以上では、吐出口の目詰まりや装置内のフィルタでの目詰まりが発生し、吐出安定性を得ることができない。
また、染料としては、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接性染料、塩基性染料、反応性染料、食用染料に分類される染料で耐水、耐光性が優れたものが用いられる。これら染料は複数種類を混合して用いても良いし、あるいは必要に応じて顔料等の他の色材と混合して用いても良い。
このような色材は、本発明の効果が阻害されない範囲で添加される。さらに、液体を所望の物性にするため、あるいは乾燥による記録ヘッドのノズルの詰まりを防止するためなどの目的で、色材の他に、水溶性有機溶媒を使用することが好ましい。水溶性有機溶媒には湿潤剤、浸透剤が含まれる。湿潤剤は乾燥による記録ヘッドのノズルの詰まりを防止することを目的に添加される。これらの溶媒は、水とともに単独もしくは複数混合して用いられる。
また、浸透剤は記録液と被記録材の濡れ性を向上させ、浸透速度を調整する目的で添加される。浸透剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤ならびにポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル系界面活性剤が例示でき、これらの化合物は液の表面張力を低下させることができるので、濡れ性を向上させ、浸透速度を高めることができる。
さらに、防腐防黴剤を含有することができる。防腐防黴剤を含有することによって、菌の繁殖を押さえることができ、保存安定性、画質安定性を高めることができる。また、防錆剤を含有することができる。防錆剤を含有することによって、ヘッド等の接液する金属面に被膜を形成し、腐食を防ぐことができる。さらに、酸化防止剤を含有することができる。酸化防止剤を含有することによって、腐食の原因となるラジカル種が生じた場合にも酸化防止剤がラジカル種を消滅させることで腐食を防止することができる。また、pH調整剤を含有することができる。
液体の表面張力は、20〜60dyne/cmであることが好ましく、媒体との濡れ性と液滴の粒子化の両立の観点からは30〜50dyne/cmであることがさらに好ましい。また、液体の粘度は、1.0〜20.0cPであることが好ましく、吐出安定性の観点からは3.0〜10.0cPであることがさらに好ましい。液体のpHは3〜11であることが好ましく、接液する金属部材の腐食防止の観点からは6〜10であることがさらに好ましい。
次に、この画像形成装置におけるヘッドの維持回復処理について図16のフロー図及び図17の模式的説明図を参照して説明する。
まず、印字は図1に示される状態で行われており、図2のようにヘッドユニット11とメンテナンスユニット12が平行に存在する状態となっている。そして、ヘッドユニット11が印写面に現れているときに(印字状態)、操作パネル6或いはホストI/F306からメンテナンス動作の指示を受け取った場合、また、一定時間連続印字を行った場合には、図17に示すメンテナンス動作処理を開始する。
このメンテナンス動作処理では、まずヘッドユニット11とメンテナンスユニット12をメンテナンス位置に移動させる。つまり、図17(a)に示す印字状態から同図(b)に示すようにヘッドユニット11が上に移動し最も高い状態で停止した後、同図(c)に示すようにメンテナンスユニット12がヘッドユニット11の真下に平行移動して停止し、その後、同図(d)に示すようにヘッドユニット11はメンテナンスユニット12と密着する位置まで下降して、メンテナンスユニット12のキャップ部材211で各ヘッド101のノズル面104がキャッピングされる。
その後、本発明に係るメンテナンス動作(A)を行う。このメンテナンス動作(A)では、インク排出処理を行った後ノズル面104のワイピングを行う。ワイピング動作は、図17(e)に示すようにヘッドユニット11をワイパー部材241の天面より0.2〜0.5mm程度低いワイピングポジションへ上昇停止させ、同図(f)に示すようにメンテナンスユニット12をヘッドユニット11に対して平行移動させることで、ヘッドユニット11のヘッド101のノズル面104をワイパー部材241で払拭する。そして、同図(g)に示すようにメンテナンスユニット12は印字状態の位置で停止し、ヘッドユニット11が真上に上昇して停止し(同図(b)の状態)、メンテナンスユニット12がヘッドユニット11の真下に移動し(同図(c)の状態)、ヘッドユニット11はメンテナンスユニット12と密着する位置まで再度下降して、再度キャッピング状態(同図(d)の状態)に復帰する。
その後、ヘッドユニット11のヘッド101からキャップ部材211内に空吐出動作を行い、メンテナンスユニット12をヘッドユニット11から離間させた後、吸引ポンプ202を駆動してキャップ部材211内の排出インクを吸引排除する。
そして、メンテナンス動作が終了したので、ヘッドユニット11とメンテナンスユニット12を印字位置に移動させる。つまり、前述したように、ヘッドユニット11は真上に上昇して停止し(図17(b)の状態)、メンテナンスユニット12は印字状態の位置まで平行移動し(同図(g)の状態)、ヘッドユニット11が下降して印字状態(同図(h)の状態)に復帰する。
次に、ヘッドユニット11とメンテナンスユニット12の相対移動構成の他の例について図18を参照して説明する。
この構成例は、個々のヘッドユニット11とメンテナンスユニット12が相対移動可能とした例である。この場合には、上記のメンテナンス動作を単一のヘッドユニット11に対して実施することができ、キャッピング後のメンテナンス動作もメンテナンス対象ヘッドユニット11のみインク排出処理を行いワイピングすることができる。なお、1つのヘッドユニット11についてのみメンテナンス動作を行う場合のヘッドユニット11及びメンテナンスユニット12の動きは前述した図17の場合と同じであるので、説明を省略する。
そこで、本発明の第1実施形態における図16のメンテナンス動作処理の異なる例について図19ないし図21のフロー図を参照して説明する。
このメンテナンス動作では、ヘッド101のノズル102から液体(インク)を強制的に排出させる本発明に係るインク排出処理を行った後、ワイピング手段204のワイパー部材241によってノズル面104を払拭するワイピングを行う。ここで、本発明に係るインク排出処理には、ヘッド101のノズル102から第1の排出量で液体を排出させる第1の強制排出動作(以下「第1の排出モード」という。)と、ヘッド101のノズル102から第1の排出量より少ない第2の排出量で液体を排出させる第2の強制排出動作(以下「第2の排出モード」という。)とが含まれる。
そして、キャッピング後のメンテナンス動作は、全てのヘッドユニットに均しく本発明に係るインク排出処理及びワイピングを行う方法(図19)、メンテナンス対象のヘッドユニットのみ本発明に係るインク排出処理を行い、すべてのヘッドユニットに対してワイピングを行う方法(図20)、メンテナンス対象のヘッドユニットのみ本発明に係るインク排出処理及びワイピングを行う方法(図21)を実施することができる。
つまり、図19に示す第1例(メンテナンス動作処理1)は、キャッピング手段201のキャップ部材211でヘッドユニット11のノズル面104をキャッピングした状態でインク排出処理を行った後、ワイピング手段204のワイパー部材241でノズル面204の払拭動作(ワイピング動作)を行う。
図20に示す第2例(メンテナンス動作処理2)は、ヘッドユニット11Y、11M、11C、11Kについて、吐出不良ヘッドユニットか否かを判別し、吐出不良ヘッドユニットであればインク排出処理を行った後、全ヘッドユニット11Y、11M、11C、11Kの処理が終了したか否かを判別し、全ヘッドユニット11Y、11M、11C、11Kについて処理が終了した後ワイピング動作を行い、このメンテナンス動作処理を終了する。
図21に示す第3例(メンテナンス動作処理3)は、ヘッドユニット11Y、11M、11C、11Kについて、吐出不良ヘッドユニットか否かを判別し、吐出不良ヘッドユニットであればインク排出処理を行った後、ワイピング動作を行い、その後全ヘッドユニット11Y、11M、11C、11Kの処理が終了したか否かを判別し、全ヘッドユニット11Y、11M、11C、11Kについて処理が終了したときにこのメンテナンス動作処理を終了する。
ここで、図18で説明したように個々のヘッドユニット11とメンテナンスユニット12が独立して移動可能な構成を採用した場合のメンテナンス動作処理の例について図22のフロー図を参照して説明する。
この図18の構成では、ヘッドユニット11とメンテナンスユニット12が個々に移動可能である場合は、上記のメンテナンス動作を単一のヘッドユニット11に対して実施することができ、キャッピング後のメンテナンス動作もメンテナンス対象ヘッドユニット11のみ本発明に係るインク排出処理を行いワイピングする方法を用いることができる。
つまり、この図22に示す第4例(メンテナンス動作処理4)は、ヘッドユニット11Y、11M、11C、11Kについて、吐出不良ヘッドユニットか否かを判別し、吐出不良ヘッドユニットであればインク排出処理を行い、吐出不良ヘッドユニットでなければ、後述する第2の排出モードで液排出を行い、その後全ヘッドユニット11Y、11M、11C、11Kの処理が終了したか否かを判別し、全ヘッドユニット11Y、11M、11C、11Kについて処理が終了したときにワイピング動作を行い、このメンテナンス動作処理を終了する。
次に、これらの図19ないし図22におけるメンテナンス動作処理1〜4のうちのインク排出処理の異なる例について図23ないし図29のフロー図を参照して説明する。
インク排出処理に関しては、次のような方法が挙げられるが、ノズル102から液体を排出させるメンテナンス動作を行うとき、第1の排出量で液排出を行う第1の強制排出動作(第1の排出モード)及びこの第1の排出モードによる第1の排出量よりも相対的に少ない第2の排出量で液排出を行う第2の強制排出動作(第2の排出モード)を行う制御をする制御手段を備えるものであれば、特に限定されるものではない。
つまり、(1)吐出不良ノズルがあるヘッドについてインク排出量の多い第1の排出モードでインク排出を行い、その後ヘッドユニットの全ヘッドについてインク排出量の少ない第2の排出モードでインク排出を行う方法(図23)、(2)ヘッドユニットの全ヘッドについてインク排出量の少ない第2の排出モードでインク排出を行い、その後吐出不良ノズルがあるヘッドをインク排出量の多い第1の排出モードでインク排出を行わせる方法(図24)、(3)吐出不良ノズルがあるヘッドについてインク排出量の多い第1の排出モードでインク排出を行い、その後ヘッドユニットの吐出不良ノズルがあるヘッド以外のヘッドについてインク排出量の少ない第2の排出モードでインク排出を行う方法(図25)、(4)ヘッドユニットの吐出不良ノズルがあるヘッド以外のヘッドについてインク排出量の少ない第2の排出モードでインク排出を行い、その後吐出不良ノズルがあるヘッドについてインク排出量の多い第1の排出モードでインク排出を行う方法(図26)、これらいずれもが適用可能である。
具体的には、図23に示す第1例(インク排出処理1)は、ヘッドユニット11を構成する複数のヘッド101A〜101Lのうちの吐出不良ヘッドについて第1の排出モードで液排出を行った後、ヘッドユニット11のすべてのヘッド101A〜101Lについて第2の排出モードで液排出を行う。
図24に示す第2例(インク排出処理2)は、ヘッドユニット11を構成するすべてのヘッド101A〜101Lについて第2の排出モードで液排出を行った後、ヘッドユニット11を構成するすべてのヘッド101A〜101Lのうちの吐出不良ヘッドについて第1の排出モードで液排出を行う。
図25に示す第3例(インク排出処理3)は、ヘッドユニット11を構成する複数のヘッド101A〜101Lのうちの吐出不良ヘッドについて第1の排出モードで液排出を行った後、ヘッドユニット11のヘッド101A〜101Lのうちの吐出不良ヘッド以外のヘッドについて第2の排出モードで液排出を行う。
図26に示す第4例(インク排出処理4)は、ヘッドユニット11を構成するヘッド101A〜101Lのうちの吐出不良ヘッド以外のヘッドについて第2の排出モードで液排出を行った後、ヘッドユニット11を構成するヘッド101A〜101Lのうちの吐出不良ヘッドについて第1の排出モードで液排出を行う。
ここで、第1の排出モードによる排出量は、特に限定されないが、1ヘッド当たり0.1ml以上3ml以下が好ましく、特に好ましくは0.3ml以上1ml以下である。多いほど吐出不良の回復性が向上するが、無駄な廃インクが発生するため、上記インク量が適量となる。
また、第2の排出モードによる排出量は、第1の排出モードより少ない排出量であり、1ヘッド当たり0.01ml以上1ml以下である。好ましくは、0.01ml以上0.5ml以下であり、第1の排出モードからの排出量未満にしないと、廃液量低減の効果が得られない。ただし、排出しないと排出インクの混入やワイピング時の摺動性が悪化し、回復性の悪化やノズル面、ワイパーの劣化が引き起こされる。
次に、メンテナンス動作におけるインク排出処理の更に他の例について図27ないし図29のフロー図を参照して説明する。
これらの例は、ヘッドユニットの個々のヘッドについて順々インク排出させる処理を行う例である。ヘッドユニット内の各ヘッドについて順々インク排出する処理(方法)としては、次の方法が挙げられる。(1)吐出不良ノズルがあるヘッドであるかを判断し、吐出不良ノズルがあるヘッドであればインク排出量の多い第1の排出モードでインク排出させ、正常ならインク排出量の少ない第2の排出モードでインク排出させる方法(図27の例)、(2)吐出不良ノズルがあるヘッドであるかを判断し、吐出不良ノズルがあるヘッドであればインク排出量の多い第1の排出モードでインク排出させ、その後全ヘッドをインク排出量の少ない第2の排出モードでインク排出させる方法(図28の例)、(3)全ヘッドをインク排出量の少ない第2の排出モードでインク排出させ、吐出不良ノズルがあるヘッドであるかを判断し、吐出不良ノズルがあるヘッドであればインク排出量の多い第1の排出モードでインク排出させる方法(図29の例)などである。なお、インク排出量の多い第1の排出モード及び相対的(第1の排出モードに比べての意味)にインク排出量の少ない第2の排出モードを行うのであれば、適時利用可能であり、限定されるものではない。
具体的には、図27に示す第5例(インク排出処理5)は、ヘッドユニット11を構成するヘッド101A〜101Lについて吐出不良ヘッドか否かを判別し、吐出不良ヘッドであれば第1の排出モードで液排出を行い、吐出不良ヘッドでなければ第2の排出モードで液排出を行った後、すべてのヘッド101A〜101Lについて吸引が完了したか否かを判別し、吸引が完了すれば、この処理を終了する。
図28に示す第6例(インク排出処理6)は、ヘッドユニット11を構成するヘッド101A〜101Lについて吐出不良ヘッドか否かを判別し、吐出不良ヘッドであれば第1の排出モードで液排出を行い、更に第2の排出モードで液排出を行った後、また、吐出不良ヘッドでなければ第2の排出モードで液排出を行った後、すべてのヘッド101A〜101Lについて吸引が完了したか否かを判別し、吸引が完了すれば、この処理を終了する。
図29に示す第7例(インク排出処理7)は、ヘッドユニット11を構成するヘッド101A〜101Lについて第2の排出モードで液排出を行った後、吐出不良ヘッドか否かを判別し、吐出不良ヘッドであれば第1の排出モードで液排出を行った後、また、吐出不良ヘッドでなければそのまま、すべてのヘッド101A〜101Lについて吸引が完了したか否かを判別し、吸引が完了すれば、この処理を終了する。
このように、ヘッドユニットを構成する個々のヘッドに対応するとメンテナンス時間はかかるが、ポンプ容量が小さくて済むメリットがあり、装置の小型化や低コスト化を図れる。
次に、これらのインク排出処理1ないし7における液排出を行う液排出処理(以下「排出モード処理」という。)1について図30のフロー図を参照して説明する。
ここでは、前述したように、キャッピング手段201の区画された吸引領域であるキャップ部材211でヘッド101のノズル面104をキャッピングした状態で、吸引ポンプ202を駆動することによって吸引領域であるキャップ部材211内を負圧状態にしてヘッド101のノズル面104からインクをキャップ部材211内に吸引排出する吸引動作を行う。
そして、この排出モード処理1においては、インク排出処理における第1の排出モードで液排出を行うときには吸引手段である吸引ポンプ202による吸引量を多くし、第2の排出モードで液排出を行うときには吸引量を少なく設定することで、相対的に排出量の多い第1の排出量で液排出を行う第1の排出モードと、相対的に排出量の少ない第2の排出量で液排出を行う第2の排出モードとを行わせることができ、後述するように、ワイピング時のメンテナンス不良を回避することができる。
そこで、この排出モード処理1における吸引動作処理1について図31のフロー図を参照して説明する。
先ず、対象となるキャッピング手段201の区画された吸引区画(キャップ部材)211に対応する開閉弁214を開放、対象以外の吸引区画に対応する開閉弁214を閉鎖する。そして、共通吸引経路213の大気開放弁216を閉鎖する。
その後、吸引ポンプ202の駆動条件を吸引区画数とモードに合わせた吸引量から求められる設定値に基づいて設定し、設定した駆動条件で吸引ポンプ202を駆動する。その後、共通吸引経路213の大気開放弁216を開放し、吸引区画の開閉弁214を開放して処理を終了する。共通吸引経路213の大気開放弁216を開放することで、キャップ部材211がヘッド101のノズル面104から離間するときの抵抗を抑制し、このとき発生する負圧によるインク排出を抑制することができる。
このように、開閉弁が各吸引区画にそれぞれ対応して設けられているので、個々のヘッド毎に吸引することができ、ヘッドに対する吸引効率がよく、メンテナンス回復性が高くなる。またヘッドユニット側を複雑にすることが無くメンテナンス性を高めることが可能となる。
次に、この吸引動作処理1における吸引ポンプ駆動処理の異なる例について図32ないし図34のフロー図を参照して説明する。
キャップ内吸引に用いる吸引ポンプ202の駆動条件は、吸引ポンプ202を回転駆動するモータ317によって異なっている。
つまり、回転数の可変量に自由度が少ないモータ317を用いた場合には駆動時間を制御因子とし、図32に示す第1例(吸引ポンプ駆動処理1)のように、吸引ポンプ202のモータ317を一定の回転数で回しておき、指定した駆動時間が経過したときに、モータ317の回転を停止する制御を行う。
また、回転数の自由度が大きいモータ317を用いた場合には回転数を制御因子とし、図33に示す第2例(吸引ポンプ駆動処理2)のように、吸引ポンプ202のモータ317を指定の回転数で回しておき、一定の駆動時間が経過したときに、モータ317の回転を停止する制御を行う。
また、厳密に回転数を管理できるパスルモータをモータ317に用いた場合には、パルス数を制御因子とし、図33に示す第3例(吸引ポンプ駆動処理3)のように、吸引ポンプ202のモータ317を起動し、指定のパルス数だけ動作させ、モータ317の回転を停止する制御を行う。
なお、以下の実施形態における吸引ポンプ駆動についてもこれらの吸引ポンプ駆動処理1〜3を適用できるので説明を省略する。
このように、この実施形態においては、ノズルを回復するメンテナンス動作を行うとき、吸引手段を動作させてヘッドから第1の排出量で液体を排出させる第1の強制排出動作(第1の排出モード)及びヘッドから第1の排出量より少ない第2の排出量で液体を排出させる第2の強制排出動作(第2の排出モード)を行わせる制御を行う制御手段を備えて、図23ないし図29で説明したように吐出不良ヘッドについては第1の排出モードで液体を排出させるとともに、吐出不良でないヘッドについても第2の排出モードで液体を排出させる。
これによって、吐出不良ヘッドと吐出不良でないヘッドがワイピング方向で重複している場合に吐出不良でないヘッドのノズルにワイパー部材で拭き取った廃液が侵入して、吐出不良でないヘッドが吐出不良になることを防止できる(ワイピング時のメンテナンス不良を回避できる。)。
この点について図35及び図36を参照して具体的に説明する。図35に示すように、ヘッドユニット11のヘッド101Aとヘッド101Bとはワイパー部材241でワイピングするとき重複領域400が生じる。
ここで、図36に示すように、ヘッド101のノズル102aが正常状態、ヘッド101Bのノズル102bが吐出不良状態となった場合、同図(b)に示すように吐出に問題のあるヘッド101Bのノズル102bから第1の排出量でインクを排出させるとともに、吐出に問題のないヘッド101Aのノズル102bからも第2の排出量でインクを排出させると、ヘッド101Bのノズル面104には排出された残留インク401が、ヘッド101Aのノズル面104には排出された残留インク402が生じる。
そこで、同図(c)に示すようにワイパー部材241でワイピングすると、ワイパー部材241はヘッド101Bのノズル面104の残留インク401を拭き取り、ヘッド101Aのノズル面104に移行し、ヘッド101Aのノズル面104の残留インク402を拭き取って、これらを廃インク403として伴ってヘッドユニット11から離れる。
このとき、ヘッド101Aもインクの排出が行われているので、ヘッド101Bのノズル面104の残留インク401を伴ってワイパー部材241がヘッド101Aのノズル面104をワイピングしても、残留インク401がヘッド101Aのノズル102a内に侵入することが防止され、正常なヘッド101Aを吐出不良にすることなく吐出不良状態のヘッド101Bのノズル102bを正常に回復することができ、しかも、この場合、すべてのヘッドから同じ排出量でインクを排出する場合に比べて、排出量が相対的に少なくなり、廃液量で少なくなる。
したがって、メンテナンス動作において発生する無駄な廃液を少なくすることができ、ノズル数が多数あるライン型ヘッドを用いた場合でも吐出信頼性の良い状態を保つことができる。
このように、液滴を吐出する複数のノズルが並べて形成されたノズル面を有する液体吐出ヘッドを複数個ノズルの並び方向に配列したヘッドユニットと、このヘッドユニットの各液体吐出ヘッドのノズル面をキャッピングするキャッピング手段と、このキャッピング手段で液体吐出ヘッドのノズル面をキャッピングした状態でキャッピング手段内を吸引する吸引手段と、ヘッドユニットに対して異なる液体吐出ヘッドのノズル面がワイピング方向に対して重複する方向にワイピングするワイピング手段とを備える場合、ヘッドユニットの液体吐出ヘッドのノズルから液体を排出させるメンテナンス動作を行うとき、吐出不良状態のノズルを含む液体吐出ヘッドに対しては少なくともノズルから第1の排出量で液体を排出させる第1の強制排出動作を、吐出不良状態のノズルを含まない液体吐出ヘッドに対しては第1の排出量より少ない第2の排出量で液体を排出させる第2の強制排出動作を制御する制御手段を備えることによって、吐出不良でないヘッドのノズルにワイパー手段で拭き取った廃液が侵入して、吐出不良でないヘッドが吐出不良になる、ワイピング時のメンテナンス不良を回避できるとともに、廃液量を少なくすることができる。
この場合、吐出不良状態のノズルを含む液体吐出ヘッドに対しては第1の強制排出動作とともに第2の強制排出動作を行うことで、メンテナンス動作が簡単になる。また、吐出不良状態のノズルを含まない液体吐出ヘッドに対してのみ第2の強制排出動作を行うことで、無駄な廃液の発生をより低減することができる。
また、複数のヘッドユニットのうち吐出不良状態のノズルを含む液体吐出ヘッドを含むヘッドユニットに対してのみ第1の強制排出動作を含むメンテナンス動作を行うことで、無駄な廃液の発生をより低減することができる。
また、キャッピング手段は各液体吐出ヘッド毎に区画された吸引区画を有することで、問題のあるヘッド以外の吸引を行わないようにすることができて、無駄な廃液の発生を低減することができる。この場合、キャップ部材の各吸引区画について個別に吸引手段で吸引を行うことで、無駄な廃液の発生を低減することができる。さらに、複数の吸引区画に共通の吸引手段と、この共通の吸引手段に対応するキャッピング手段の各吸引区画との間に介在する開閉弁とを備えていることで、1つの吸引手段によって個別的な吸引を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について図37をも参照して説明する。なお、図37は同実施形態におけるインク経路の模式的説明図である。
ここでは、前述した(図12参照)キャッピング手段201の各吸引区画(キャップ部材211)に対応する個別吸引経路212に設けた開閉弁214に代えて、それぞれ吸引ポンプ202A〜202Dを備えたものである。この場合、前述した共通吸引経路213の吸引ポンプ202はなくしている。吸引ポンプ202A〜202Dとしては、図14で説明した吸引と圧開放の両者が可能であるものを用いることが好ましい。なお、その他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
この実施形態におけるメンテナンス動作は、図19ないし図22で説明した前記第1実施形態におけるメンテナンス動作1〜4と同様であり、インク排出処理を行った後にワイピング動作を行う。また、インク排出処理は、図23ないし図29で説明した第1実施形態におけるインク排出処理1〜7と同様である。さらに、インク排出処理における排出モード処理は、図30で説明した第1実施形態における排出モード処理1と同様であって、各吸引区画からの吸引動作によってヘッド101のノズル102からインクを吸引して排出させる。
そこで、この実施形態における排出モード処理1の吸引動作処理について図38のフロー図を参照して説明する。
この吸引動作処理2では、吸引ポンプ202A〜202Dを駆動する各モータの駆動条件をモードに応じた吸引量に基づいて設定し、設定した駆動条件に応じて吸引ポンプ202A〜202Dを駆動する各モータを駆動制御して、吸引ポンプ202A〜202Dを駆動する。
吸引ポンプ202A〜202Dによる吸引後は、図14で説明した圧開放が可能なチュービングポンプを用いている場合には、吸引ポンプを逆転して吸引圧を開放し、キャップ部材211内を大気圧に戻すことが好ましい。図13で説明したチュービングポンプを用いている場合には、ヘッドユニット11がキャップ部材201から離間するときに、吸引方向とは逆回転させ、若干の正圧をキャップ部材211内にかけることで離間の抵抗を失くすことができる。
そして、この実施形態においても、第1の排出モードでは吸引量を多く、第2の排出モードでは吸引量を少なく設定して前述した図23ないし図29で説明したインク排出処理1〜7のいずれかを行うことができ、ワイピング時のメンテナンス不良を回避することができるとともに、メンテナンス動作において発生する無駄な廃液を少なくすることができる。
また、この実施形態によれば、開閉弁が少なく構成が単純であり、吸引ポンプがキャップ部材にそれぞれ接続されていることから、ポンプ出力を小さくすることが可能となり、ポンプがキャップ部材と一対一対応することで吸引力の細かい設定が可能となる。
このように、キャッピング手段は各液体吐出ヘッド毎に区画された吸引区画を有し、キャッピング手段の各吸引区画に個別に対応する複数の吸引手段を備え、キャッピング手段の各吸引区画について個別に吸引手段で吸引を行うことで、各吸引区画に対応した吸引力で吸引を行うことができる。
次に、本発明の第3実施形態について図39をも参照して説明する。なお、図39は同実施形態におけるインク経路の模式的説明図である。
ここでは、吸引ポンプ202の排出側を、循環経路151を介してインク供給経路134のフィルタ137の上流側と供給ポンプ133との間に接続するとともに、循環経路151には逆止弁152を介在している。なお、その他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
この実施形態におけるメンテナンス動作は、図19ないし図22で説明した前記第1実施形態におけるメンテナンス動作1〜4と同様であり、インク排出処理を行った後にワイピング動作を行う。また、インク排出処理は、図23ないし図29で説明した第1実施形態におけるインク排出処理1〜7と同様である。さらに、インク排出処理における排出モード処理は、図30で説明した第1実施形態における排出モード処理1と同様であって、各吸引区画からの吸引動作によってヘッド101のノズル102からインクを吸引して排出させる。
そこで、この実施形態における排出モード処理1の吸引動作処理について図40のフロー図を参照して説明する。
この吸引動作処理2では、先ず、対象となる吸引区画(キャップ部材211)に対応する開閉弁214を開放、対象以外の吸引区画に対応する開閉弁214を閉鎖する。そして、共通吸引経路213の大気開放弁216を閉鎖する。
その後、吸引ポンプ202の駆動条件を吸引区画数と吸引モードの吸引量の設定値に基づいて設定し、設定した駆動条件で吸引ポンプ202を駆動する。
次いで、対象となる吸引区画(キャップ部材211)に対応する開閉弁214を閉鎖し、共通吸引経路213の大気開放弁216を開放した後、吸引ポンプ202のモータの駆動条件を吸引経路の液排除用に設定し、設定した駆動条件でモータを駆動して吸引ポンプ202を駆動する。そして、吸引区画のすべての開閉弁214を開放する。このようにすることで、ヘッド101からキャップ部材211が離間するときの抵抗を抑制し、このとき発生する負圧によるインク排出を抑制することができるとともに、また吸引経路のインクを排出しておくことで、次回の圧力変動などの吸引条件のばらつき小さくすることができる。
そして、この実施形態においても、第1の排出モードでは吸引量を多く、第2の排出モードでは吸引量を少なく設定して前述した図23ないし図29で説明したインク排出処理1〜7のいずれかを行うことができ、ワイピング時のメンテナンス不良を回避することができる。
また、ここでは、キャップ部材内に排出された廃液は循環経路151を経てインクフィルタ137でろ過されて、再度印写に利用されるので、メンテナンス動作による廃液の排出を抑えることができる。
次に、本発明の第4実施形態について図41をも参照して説明する。なお、図41は同実施形態におけるインク経路の模式的説明図である。
ここでは、サブタンク14のインクをヘッドユニット11側に圧送する送液ポンプ153を設け、送液ポンプ153でインク供給路138を介してヘッド101Dにインクを送液することで、ヘッド101の共通液室107Dの一端部側から入り、他端部より排出されてヘッド101Cの共通液室107Cに入り、他端部より排出されてヘッド101Bの共通液室107Bに入り、他端部より排出されてヘッド101Cの共通液室107Cに入り、他端部より排出され、返還経路154から返還弁155を介して、再びサブタンク14に戻される。なお、その他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
この実施形態におけるメンテナンス動作は、図19ないし図22で説明した前記第1実施形態におけるメンテナンス動作1〜4と同様であり、インク排出処理を行った後にワイピング動作を行う。また、インク排出処理は、図23ないし図29で説明した第1実施形態におけるインク排出処理1〜7と同様である。
そこで、この実施形態におけるインク排出処理の排出モード処理について図42ないしのフロー図を参照して説明する。
この排出モード処理2では、ヘッド101に対してインクを供給する供給動作開始処理をした後、キャップ部材211を通じた吸引動作処理を行ってヘッド101からインクを排出させ、その後ヘッド101に対するインク供給を停止する供給動作停止処理をする。
ここで、供給動作開始処理として、図43に示す供給動作開始処理1を行い、送液ポンプ153のモータの駆動条件をモードに合わせて、つまり、インク返還弁155が開放状態でインク排出時間中にインク排出量以上のインクを送液できる条件に設定し、設定した駆動条件で送液ポンプ153を駆動させてインクの送液を開始させる。送液が開始されると、サブタンク14からヘッド101へインクが送られ、過剰になったインクはヘッド101の返還側から返還経路154を通じてサブタンク14に戻る循環状態になる。
この循環状態でのヘッド吸引時には、前述した図40で説明した第3実施形態と同様の吸引動作処理3を行い、吸引するヘッド101に対応する吸引区画(キャップ部材211)の開放弁214を開放し、それ以外の区画の開放弁214と大気開放弁216を閉じ、排出モードの排出量に応じた吸引量から求められる設定値により吸引ポンプ202の駆動条件を設定して吸引動作を行う。
吸引後は、図44に示す供給動作停止処理2を行って、送液を停止し、大気開放弁216を開放して吸引経路以下を大気圧とし、吸引経路のインクを排出して、吸引区画のすべての開放弁216を開放する。
このようにすることで、ヘッド101からキャップ部材211が離間するときの抵抗を抑制し、このとき発生する負圧によるインク排出を抑制することができるとともに、また吸引経路のインクを排出しておくことで、次回の圧力変動などの吸引条件のばらつき小さくすることができ、順次ヘッドを吸引していく図27で説明した排出モード処理を実行する場合、各ヘッド間の吸引ばらつきが押さえられ、吐出不良の回復性が安定する。
また、吸引対象ヘッドにはメンテナンス時の吸引によって供給経路にも圧力変動が引き起こされ、隣接ヘッドにも影響を及ぼすことがある。吸引対象ヘッドの影響で隣接ヘッド内は負圧となり、隣接ヘッドはノズルのメニスカスにヘッド内部方向の圧力がかかる。この圧力が大きいと、メニスカスが後退しノズルから大気を吸引してしまい吐出不良を引き起こす。そこで、吸引時にインク循環を行い、十分にインクを供給することで、上記のような吐出不良を引き起こす要因を排除することができ、メンテナンス信頼性が向上する。さらに隣接ヘッドの影響を考慮して強力な吸引ができなかった問題を解消することができる。
そして、この実施形態においても、第1の排出モードでは吸引量を多く、第2の排出モードでは吸引量を少なく設定して、前述した図23ないし図29で説明したインク排出処理1ないし7を行うことで、ワイピング時のメンテナンス不良を回避することができる。また、ここでは、この実施形態は第1実施形態の利点を加味しながら、ヘッド−サブタンク14間のインク循環を利用し、吸引回復を行うことで、メンテナンスの信頼性を高め、強力な回復性を得ることができる。
次に、本発明の第5実施形態について上述した図41をも参照して説明する。
この実施形態におけるインク経路は、図41で示す第4実施形態と同様の構成であるので、説明を省略する。
この実施形態では、第1の排出モードでは、上述した図42に示す排出モード処理2を行ってインク供給とキャップ吸引を併用してヘッド101からインクを排出させる。また、第2の排出モードでは、図45に示す排出モード処理3を行って、インク供給だけを行ってヘッド101からインクを排出させる。
つまり、第1の排出モードについては、排出モード処理2における供給動作開始処理として、図46に示す供給動作開始処理2を行い、インク返還弁155を閉鎖状態として、インク排出時間中にインク排出量以上のインクを送液できる設定値を供給ポンプ153の駆動条件として設定し、送液ポンプ153を駆動させインク送液を開始させる。この送液に伴ってサブタンク14からヘッド101へインクが送られ、過剰になったインクはヘッド内圧を急激に上昇させる。
そして、この状態で図47に示す吸引動作処理4を行ってインク吸引を行う。つまり、吸引するヘッド101に対応する吸引区画211の開放弁214を開放し、それ以外の区画の開放弁214と大気開放弁216を閉じる。そして、第1の排出モードに合わせた排出量に応じた吸引量を、図48に示す予め定めた吸引区画と吸引量の相関テーブルから求められる設定値により設定し、吸引ポンプ202のモータの駆動条件を吸引区画数とモードに合わせて設定し、設定した駆動条件で吸引ポンプ202のモータを駆動して吸引ポンプ202を駆動することでインク吸引を行う。なお、相関テーブルには、吸引区画、吸引量に応じたパルス数の関係を格納している。
このインク吸引後、図49に示す供給動作停止処理1に移行し、送液を停止し、インク返還弁155を開放して過剰インクをサブタンク14へ戻すことでヘッド101内圧を大気圧まで下げ、キャップ部材211側の大気開放弁216を開放して吸引経路以下を大気圧とし、吸引経路212、213のインクを排出して、吸引区画のすべての開閉弁212を開放する。
これに対して、第2の排出モードについて、図45に示す供給動作開始処理2を行って、インク返還弁155を閉鎖し、所定のインク排出量の設定値により供給ポンプ153の駆動条件を設定し、送液ポンプ153を駆動させてインク送液を開始させる。送液に伴いサブタンク14からヘッド101へインクが送られ、過剰になったインクはヘッド内圧を急激に上昇させる。内圧がノズル102に張ったインクメニスカスの表面張力を上回ったとき、ヘッド101のノズル102よりインクが排出される。第2の排出モードの廃液量を供給した後に、図49に示す供給動作停止処理1に移行して、送液を停止し、インク返還弁155を開放して過剰インクをサブタンク14へ戻すことで、ヘッド内圧を大気圧まで下げ、インクの排出を終了する。
このように、ヘッド内を加圧してインクを排出させることで、メンテナンス時のヘッドにまつわる隣接ヘッドへの影響を無くすることができるとともに、第1の排出モードではヘッドからの加圧排出とキャップ部材側の吸引排出を組み合わせることで、強力な回復性を付与することができる。また、ヘッドからの加圧排出を利用することで、吸引ポンプの出力を下げることができ、装置の小型化、低騒音化を図ることができる。
また、吸引ポンプの吸引量に対してヘッドの廃液量は、図50に示されるように吸引区画の位置や配管長、配管径等の影響によって異なっている。そこで、吸引ポンプの吸引量を吸引区画毎に吸引区画に対応する値に基づいて変化させることで、ヘッドからの排出量を所定の値にすることができ、吐出不良の回復性のばらつきを抑制し、信頼性を高めることができる。この場合、吸引区画に対応する値は第1の排出モード、第2の排出モードに対応する値、例えば各モードにおける強制排出量に対応した値に基づいて設定することで、ヘッドからの排出量を所定の値にすることができ、吐出不良の回復性のばらつきを抑制し、信頼性を高めることができる。
このように、吸引時の第1の排出モードでは加圧排出と吸引排出の併用により吸引量を多くし、第2の排出モードでは加圧排出のみを行って吸引量を少なくすることができ、前述した図23ないし図29で説明したインク排出処理1〜7を行うことで、ワイピング時のメンテナンス不良を回避することができる。また、ここでは、ヘッドへの送液ポンプを利用してヘッド内圧を上げ、加圧排出と吸引回復を行うことで、メンテナンスの信頼性を高め、強力な回復性を得ることができ、ポンプの低出力化が可能となる。さらに、吸引区画ごとに最適なポンプ駆動を行うことで、メンテナンスの安定性、信頼性を高めることができる。
次に、本発明の第6実施形態について図51を参照して説明する。なお、図51は同実施形態におけるインク経路の模式的説明図である。
ここでは、サブタンク14のインクをヘッドユニット11側に圧送する送液ポンプ153を設け、送液ポンプ153でインク供給路138を介して個々のヘッド101A〜101Dにインクを送液するとともに、各ヘッド101A〜101Dと送液ポンプ153との間には、各ヘッド毎に供給路を開閉するヘッド供給弁161〜161Dを介在させている。また、各ヘッド101A〜101Dからの返還流路は1つにまとめられて返還経路154となり、インク返還弁155を経て、サブタンク14に接続される。なお、その他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
この実施形態におけるメンテナンス動作は、図19ないし図22で説明した前記第1実施形態におけるメンテナンス動作1〜4と同様であり、インク排出処理を行った後にワイピング動作を行う。また、インク排出処理は、図23ないし図29で説明した第1実施形態におけるインク排出処理1〜7と同様である。
そこで、この実施形態におけるインク排出処理の排出モード処理について説明すると、前述した図42で説明した排出モード処理2と同様に、ヘッド101に対するインク供給動作を開始をした(供給動作開始処理)後、キャップ部材211を通じた吸引動作を行ってヘッド101からインクを排出させ、その後インク供給動作を停止する(供給動作訂正処理)。
ここでの供給動作は、図52に示す供給動作開始処理3によって行い、対象ヘッド101のヘッド供給弁161を開放し、対象ヘッド101以外のヘッド供給弁161を閉鎖し、更にインク返還弁155を閉鎖した後、送液ポンプ153のモータの駆動条件をモードに合わせて、つまり、インク返還弁155が開放状態でインク排出時間中にインク排出量以上のインクを送液できる条件に設定し、送液ポンプ153を駆動させてインクの送液を開始させる。送液が開始されると、サブタンク14からヘッド101へインクが送られ、過剰になったインクはヘッド101の内圧を急激に上昇させる。
この状態でのヘッド吸引は、図53に示す吸引動作処理4によって行い、吸引するヘッド101に対応する吸引区画2111の開放弁214を開放し、それ以外の区画の開放弁214と大気開放弁216を閉じる。そして、第1の排出モードに合わせた排出量に応じた吸引量を、図54に示す予め定めた吸引区画と吸引モードの相関テーブルから求められる設定値により設定し、吸引ポンプ202のモータの駆動条件を吸引区画数と排出モードに合わせて設定し、設定した駆動条件で吸引ポンプ202のモータを駆動して吸引ポンプ202を駆動することで吸引動作を行う。なお、相関テーブルには、吸引区画、吸引モードに応じたパルス数の関係を格納している。
そして、吸引後は、図55に示す供給動作停止処理3を行い、送液を停止し、インク返還弁155を開放し、過剰インクをサブインクタンク14へ戻すことでヘッド内圧を大気圧まで下げ、全てのヘッド供給弁161を開放し、ヘッド101の内圧を一定化する。またキャップ部材211側の大気開放弁216を開放して個別吸引経路212の開閉弁214より下流側の吸引経路を大気圧とし、吸引経路のインクを排出して、吸引区画211のすべての開閉弁214を開放する。
このように構成することで、ヘッドがキャップから離間するときの抵抗を抑制し、このとき発生する負圧によるインク排出を抑制することができる。また、吸引経路のインクを排出しておくことで、次回の圧力変動などの吸引条件のばらつき小さくすることが可能であり、順次ヘッドを吸引していく図27で説明した排出モード処理5を行う場合、各ヘッド間の吸引ばらつきが抑えられ、吐出不良の回復性が安定する。
さらに、吸引ポンプの吸引量を吸引区画毎に変化させることで、ヘッドからの排出量を一定にすることができ、吐出不良の回復性のばらつきを抑制し、信頼性を高めることができる。
また、対象ヘッドの吸引の影響で隣接ヘッド内は負圧となることを、ヘッドへの供給系を個別に分割しインク供給弁を設けて制御することで、ヘッドの吸引による影響波及を解消することができ、メンテナンス信頼性が向上と共に、強力な吸引や強力なヘッドへの加圧ができなかった問題を解消することができる。
さらに、ヘッドからの加圧排出とキャップ側の吸引排出を組み合わせることで、強力な回復性を付与することができる。またヘッドからの加圧排出を利用することで、吸引ポンプの出力を下げることが可能となり、個別ヘッドへの加圧が可能な同構成ではインク送液ポンプの出力を低減することが可能となる。ポンプの出力を押さえることで、装置の小型化や低騒音化、省電力化を図れる。
このように、吸引時の第1の排出モードでは加圧排出と吸引排出の併用により吸引量を多く、第2の排出モードでは加圧排出のみを行って吸引量を少なくすることができ、前述した図23ないし図29で説明したインク排出処理1ないし3を行うことでワイピング時のメンテナンス不良を回避することができる。また、ここでは、個別のヘッドをそれぞれ加圧することができ、当該ヘッドに対して吸引回復を行うことで、吐出不良の回復性を高め、メンテナンスの信頼性を得ることができる。さらに、ヘッド加圧の相互作用によりインク送液ポンプと吸引ポンプの低出力化が可能となる。また、吸引区画ごとに最適なポンプ駆動を行うことで、メンテナンスの安定性、信頼性を高めることができる。
次に、本発明の第7実施形態について図56を参照して説明する。なお、図56は同実施形態におけるインク経路の模式的説明図である。
ここでは、第6実施形態と同様に、サブタンク14のインクをヘッドユニット11側に圧送する送液ポンプ153を設け、送液ポンプ153でインク供給路138を介して個々のヘッド101A〜101Dにインクを送液するとともに、各ヘッド101A〜101Dと送液ポンプ153との間には、各ヘッド毎に供給路を開閉するヘッド供給弁161〜161Dを介在させている。また、各ヘッド101A〜101Dからの返還流路は1つにまとめられて返還経路154となり、インク返還弁155を経て、サブタンク14に接続される。一方、第6実施形態と異なり、各吸引区画(キャップ部材211)に対応する個別排出経路212の開閉弁214は設けていない構成としている。なお、その他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
この実施形態におけるメンテナンス動作は、図19ないし図22で説明した前記第1実施形態におけるメンテナンス動作1〜4と同様であり、インク排出処理を行った後にワイピング動作を行う。また、インク排出処理は、図23ないし図29で説明した第1実施形態におけるインク排出処理1〜7と同様である。
そこで、この実施形態におけるインク排出処理の排出モード処理について説明すると、前述した図42で説明した排出モード処理2と同様に、ヘッド101に対するインク供給動作を開始をした(供給動作開始処理)後、キャップ部材211を通じた吸引動作を行ってヘッド101からインクを排出させ、その後インク供給動作を停止する(供給動作訂正処理)。
ここでの供給動作は、前述した図52の供給動作開始処理3を行って、対象ヘッド101のヘッド供給弁161を開放し、対象ヘッド101以外のヘッド供給弁161を閉鎖し、更にインク返還弁155を閉鎖した後、送液ポンプ153のモータの駆動条件をモードに合わせて、つまり、インク返還弁155が開放状態でインク排出時間中にインク排出量以上のインクを送液できる条件に設定し、送液ポンプ153を駆動させてインクの送液を開始させる。送液が開始されると、サブタンク14からヘッド101へインクが送られ、過剰になったインクはヘッド101の内圧を急激に上昇させる。
この状態でのヘッド吸引は、前述した図38で説明した吸引動作処理2によって行い(ただし、吸引ポンプは吸引ポンプ202のみである。)、吸引ポンプ202を駆動するモータの駆動条件を吸引モードの排出量から求められる設定値により設定し、設定した駆動条件に応じて吸引ポンプ202を駆動するモータを駆動する。吸引後は、前述した図55で説明した供給動作停止処理3を行って、送液を停止し、インク返還弁155を開放して過剰インクをサブタンク14へ戻すことでヘッド内圧を大気圧まで下げ、全てのヘッド供給弁161を開放し、ヘッド101の内圧を一定化する。また、キャップ部材211側の大気開放弁216を開放して吸引経路を大気圧とし、吸引経路のインクを排出して、吸引区画のすべての弁を開放する。
このように構成することで、ヘッドがキャップから離間するときの抵抗を抑制し、このとき発生する負圧によるインク排出を抑制することができる。また、吸引経路のインクを排出しておくことで、次回の圧力変動などの吸引条件のばらつき小さくすることが可能である。
また、ヘッドユニットの全てのヘッドを同時に吸引するため、対象ヘッドのインク排出による隣接ヘッドへの影響はなく、メンテナンス信頼性が向上する。
さらに、ヘッドからの加圧排出を利用することで、ヘッドユニット全体を吸引している吸引ポンプの出力を下げることが可能となり、ポンプの出力を抑えることで、装置の小型化や低騒音化、省電力化を図れる。
このように、吸引時の第1の排出モードでは加圧排出と吸引排出の併用により吸引量を多く、第2の排出モードでは加圧排出のみを行って吸引量を少なくすることができ、前述した図23ないし図29で説明したインク排出処理1〜7を行うことでワイピング時のメンテナンス不良を回避することができる。また、ここでは、個別のヘッドをそれぞれ加圧することができ、ヘッドユニット全体の吸引を行うことで、簡易な構成でメンテナンスの信頼性を得ることができる。また、ヘッド加圧を利用することで吸引ポンプの低出力化が可能となる。
次に、本発明の第8実施形態について図57をも参照して説明する。なお、図57は同実施形態におけるインク経路の模式的説明図である。
ここでは、図39で説明した第3実施形態と同様に、吸引ポンプ202の排出側を循環経路151を介してインク供給経路134のフィルタ137の上流側と供給ポンプ133との間に接続するとともに、循環経路151には逆止弁152を介在している。
加えて、サブタンク14から各ヘッド101へのインク供給経路には、それぞれ抵抗部162A〜162Dを設け、各抵抗部162A〜162Dの抵抗値は吸引ポンプ202から遠くなる区画に対応するヘッド101ほど、供給抵抗値が相対的に小さく設定されている。この供給抵抗値は、流量に応じて抵抗値が大きく影響するようにするため、それぞれのヘッド101の流路断面積及び抵抗部位長を異ならせることで設定している。
つまり、吸引ポンプ202により一定量排除されたときのヘッドからの排出量は、供給抵抗がない場合、図58に実線で示すように、吸引区画の位置や配管長、配管径等の影響によって吸引ポンプ202から遠くなると吸引排出される廃液量が低下する。ここで、ヘッド101に適度な抵抗を与えると、図59に示すように、吸引ポンプ202に近い吸引区画(ここでは、吸引区画1ほど吸引ポンプに近く、以下吸引区画2、3、4の順に吸引ポンプから離れるものとする。)に対応するヘッド101ほどインク排出量を押さえること可能となり、図58に破線で示す抵抗ありの場合のように、各吸引区画間の廃液量を均等化することが可能となる。なお、図59に示す「条件A」は第1の排出モード時の平均的な吸引圧、「条件B」は第2の排出モード時の平均的な吸引圧、「条件C」は最大吐出時に吐出する液量相当が排出される吸引圧を示している。
この実施形態におけるメンテナンス動作は、図19ないし図22で説明した前記第1実施形態におけるメンテナンス動作1〜4と同様であり、インク排出処理を行った後にワイピング動作を行う。また、インク排出処理は、図23ないし図29で説明した第1実施形態におけるインク排出処理1〜7と同様である。
そこで、この実施形態におけるインク排出処理の排出モード処理は、前述した図30で説明し排出モード処理1を行い、キャップ部材211を通じた吸引動作を行ってヘッド101からインクを排出させる。ヘッド吸引時には、図40で説明した吸引動作処理3を行って、吸引対象ヘッド101に対応する吸引区画の開閉弁214を開放し、それ以外の吸引区画の開閉弁214と大気開放弁216を閉じ、吸引モードに合わせた吸引量から求められる設定値により吸引ポンプ202の駆動条件を設定し、吸引ポンプ202を駆動して吸引動作を行う。吸引後は、大気開放弁216を開放して吸引経路以下を大気圧とし、吸引経路のインクを排出して、吸引区画のすべての開閉弁214を開放する。
このように構成することで、ヘッドがキャップから離間するときの抵抗を抑制し、このとき発生する負圧によるインク排出を抑制することができる。また、吸引経路のインクを排出しておくことで、次回の圧力変動などの吸引条件のばらつき小さくすることができる。さらに、順次ヘッドを吸引していく図27で説明したようなインク排出処理を行う場合、各ヘッド間の吸引ばらつきが抑えられ、吐出不良の回復性が安定する。
このように、吸引時の第1の排出モードでは加圧排出と吸引排出の併用により吸引量を多く、第2の排出モードでは加圧排出のみを行って吸引量を少なくすることができ、前述した図23ないし図29で説明したインク排出処理1ないし7を行うことでワイピング時のメンテナンス不良を回避することができる。また、ここでは、第3実施形態の利点を加味しながら、吸引排出量を均等化することができるので、回復性のばらつきを抑え、かつ最適な条件とすることで全体の廃液量を抑えることができる。
次に、本発明の第9実施形態について図60及び図61を参照して説明する。なお、各図は、同実施形態におけるヘッドユニットとメンテナンスユニットの動作説明に供する説明図である。ここでは、前記各実施形態と対応する部材には同じ符号を付して説明する。
この実施形態は、用紙搬送経路の横にメンテナンスユニット12を設置し、ヘッドユニット11とメンテナンスユニット12が移動する構成としている。
この場合のメンテナンス動作は、まず、図60(a)に示すようにヘッドユニット11とメンテナンスユニット12が印字状態にある状態から図60(b)に示すようにヘッドユニット11がメンテナンスユニット12上に移動し停止した後、図60(c)に示すようにメンテナンスユニット12がヘッドユニット11と密着する(キャップ部材211がノズル面に密着する)位置まで上昇し、キャッピング状態となる。
そして、キャッピング後のメンテナンス動作は、インク排出処理を行い、その後にワイピングを行う。ワイピング動作は、図61(a)に示すようにメンテナンスユニット12をワイパー部材241の天面より0.2から0.5mm程度低いワイピングポジションへ下降停止させ、図61(b)に示すように、ヘッドユニット11が平行移動することでヘッドユニット11のノズル面をワイピングする。その後、図61(c)に示すように、ヘッドユニット11は印字状態の位置に移動して停止し、メンテナンスユニット12が真下に下降停止する。この状態から、図61(d)に示すように、ヘッドユニット11がメンテナンスユニット12の真上に移動する過程で、各ノズルから順次、廃インク受け188に空吐出動作を行い、その後、ヘッドユニット11を印字位置に移動させ印字状態に復帰する(図60(a))。
このような構成とした場合でも、前述した第1実施形態ないし第8実施形態で説明したメンテナンス動作を行うことによって、同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態の説明に供する画像形成装置の一例を示す側面概略説明図である。 同装置の画像形成部及び搬送機構部の概略を示す斜視説明図である。 同装置のヘッドユニット及びメンテナンスユニットの概略を示す斜視説明図である。 同装置のヘッドユニットの一例を示すノズル側から見た平面説明図である。 同ヘッドユニットのヘッドを示すノズル側から見た平面説明図である。 同ヘッドユニットのヘッド回り部分を示すノズル側から見た要部拡大説明図である。 同装置のヘッドユニットの他の例を示すノズル側から見た平面説明図である。 同ヘッドユニットのヘッドを示すノズル側から見た平面説明図である。 同ヘッドユニットのヘッドのノズル列に対する色の割り当て例の説明に供する要部拡大説明図である。 同装置のワイピング手段の説明に供する説明図である。 同装置のヘッドユニットに対するワイピング手段に関係の説明に供する説明図である。 同実施形態のインク経路の説明に供する模式的説明図である。 吸引ポンプの一例を示す説明図である。 吸引ポンプの他の例を示す説明図である。 同装置の制御部の概要を示すブロック説明図である。 同装置のヘッドの維持回復処理の説明に供するフロー図である。 同装置のヘッドユニットとメンテナンスユニットの相対移動の一例の説明に供する説明図である。 同装置のヘッドユニットとメンテナンスユニットの相対移動の他の例の説明に供する説明図である。 図16のヘッドの維持回復処理におけるメンテナンス動作処理の第1例の説明に供するフロー図である。 同じくメンテナンス動作処理の第2例の説明に供するフロー図である。 同じくメンテナンス動作処理の第3例の説明に供するフロー図である。 同じくメンテナンス動作処理の第4例の説明に供するフロー図である。 同じくメンテナンス処理におけるインク排出処理の第1例の説明に供するフロー図である。 同じくインク排出処理の第2例の説明に供するフロー図である。 同じくインク排出処理の第3例の説明に供するフロー図である。 同じくインク排出処理の第4例の説明に供するフロー図である。 同じくインク排出処理の第5例の説明に供するフロー図である。 同じくインク排出処理の第6例の説明に供するフロー図である。 同じくインク排出処理の第7例の説明に供するフロー図である。 同じくインク排出処理における液排出処理(排出モード処理)の第1例の説明に供するフロー図である。 同じく排出モード処理における吸引動作処理の第1例の説明に供するフロー図である。 同じく吸引動作処理における吸引ポンプ駆動処理の第1例の説明に供するフロー図である。 同じく吸引ポンプ駆動処理の第2例の説明に供するフロー図である。 同じく吸引ポンプ駆動処理の第3例の説明に供するフロー図である。 同実施形態の作用説明に供する異なるヘッド間でのワイピング領域の重複領域の説明に供する要部拡大説明図である。 同じく重複領域のワイピング動作の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態におけるインク経路の説明に供する模式的説明図である。 同実施形態における吸引動作処理の第2例の説明に供するフロー図である。 本発明の第3実施形態におけるインク経路の説明に供する模式的説明図である。 同実施形態における吸引動作処理の第3例の説明に供するフロー図である。 本発明の第4実施形態におけるインク経路の説明に供する模式的説明図である。 同実施形態における排出モード処理の第2例の説明に供するフロー図である。 同排出モード処理における供給動作開始処理の第1例の説明に供するフロー図である。 同じく供給動作停止処理の第1例の説明に供するフロー図である。 本発明の第5実施形態における排出モード処理の第3例の説明に供するフロー図である。 同排出モード処理における供給動作開始処理の第2例の説明に供するフロー図である。 同じく吸引動作処理の第4例の説明に供するフロー図である。 同吸引動作処理の相関テーブルの説明に供する説明図である。 同じく供給動作停止処理の第2例の説明に供するフロー図である。 同実施形態の作用効果の説明に供する説明図である。 本発明の第6実施形態におけるインク経路の説明に供する模式的説明図である。 同実施形態における供給動作開始処理の第4例の説明に供するフロー図である。 同じく吸引動作処理の第4例の説明に供するフロー図である。 同吸引動作処理の相関テーブルの説明に供する説明図である。 同じく供給動作停止処理の第3例の説明に供するフロー図である。 本発明の第7実施形態におけるインク経路の説明に供する模式的説明図である。 本発明の第8実施形態におけるインク経路の説明に供する模式的説明図である。 同実施形態の作用説明に供する説明図である。 同じく作用説明に供する説明図である。 本発明の第9実施形態におけるヘッドユニットとメニスカスユニットの相対移動構成をその動作とともに説明する説明図である。 同じく図60に続く動作を説明する説明図である。 比較例におけるヘッドユニットに対するワイピング手段に関係の説明に供する説明図である。 同比較例における異なるヘッド間でのワイピング領域の重複領域の説明に供する要部拡大説明図である。 同じく重複領域のワイピング動作の説明に供する説明図である。
符号の説明
9…廃液タンク
11、11Y、11M、11C、11K…ヘッドユニット
12、12Y、12M、12C、12K…メンテナンスユニット
13、13Y、13M、13C、13K…インクカートリッジ
14、11Y、11M、11C、11K…サブタンク
21…搬送ベルト
100…ヘッド支持部材
101、101A〜101L…ヘッド(液体吐出ヘッド)
102…ノズル
104…ノズル面
133…供給ポンプ
138…供給経路
151…循環経路
153…送液ポンプ
154…返還経路
155…返還弁
161A〜161D…供給弁
162A〜162D…供給抵抗部

201、201Y、201M、201C、201K…キャッピング手段
202、202A〜202D…吸引ポンプ
204、204Y、204M、204C、204K…ワイピング手段
211、211A〜211L…キャップ部材(吸引区画)
212、212A〜212L…個別吸引経路
213…共通吸引経路
214、214A〜214L…開閉弁

Claims (14)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルが並べて形成されたノズル面を有する液体吐出ヘッドを複数個ノズルの並び方向に配列したヘッドユニットと、
    このヘッドユニットの各液体吐出ヘッドのノズル面をキャッピングするキャッピング手段と、
    このキャッピング手段で液体吐出ヘッドのノズル面をキャッピングした状態でキャッピング手段内を吸引する吸引手段と、
    前記ヘッドユニットに対して異なる液体吐出ヘッドのノズル面がワイピング方向に対して重複する方向にワイピングするワイピング手段と、
    前記ヘッドユニットの前記液体吐出ヘッドのノズルから液体を排出させるメンテナンス動作を行うとき、吐出不良状態のノズルを含む前記液体吐出ヘッドに対しては少なくとも前記ノズルから第1の排出量で液体を排出させる第1の強制排出動作を、吐出不良状態のノズルを含まない前記液体吐出ヘッドに対しては前記第1の排出量より少ない第2の排出量で液体を排出させる第2の強制排出動作を制御する制御手段
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、吐出不良状態のノズルを含む前記液体吐出ヘッドに対しては前記第1の強制排出動作とともに前記第2の強制排出動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、吐出不良状態のノズルを含まない前記液体吐出ヘッドに対してのみ前記第2の強制排出動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記ヘッドユニットを複数個有し、吐出不良状態のノズルを含む液体吐出ヘッドを含むヘッドユニットに対してのみ前記第1の強制排出動作を含むメンテナンス動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記キャッピング手段は各液体吐出ヘッド毎に区画された吸引区画を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、前記キャッピング手段の各吸引区画について個別に前記吸引手段で吸引を行うことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置において、複数の前記吸引区画に共通の吸引手段と、この共通の吸引手段に対応する前記キャッピング手段の各吸引区画との間に介在する開閉弁とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6に記載の画像形成装置において、前記キャッピング手段の各吸引区画に個別に対応する複数の吸引手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項6に記載の画像形成装置において、前記吸引手段による吸引量を前記キャッピング手段の各吸引区画に対応する値に基づいて変化させることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9に記載の画像形成装置において、前記キャッピング手段の各吸引区画に対応する値が、前記第1の強制排出動作及び第2の強制排出動作に対応する値であること特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項9に記載の画像形成装置において、前記キャッピング手段の各吸引区画に対応する値が、それぞれの吸引区画の強制排出液量に対応する値であること特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項6に記載の画像形成装置において、前記液体吐出ヘッドに対して液体を供給する液体供給経路には、前記吸引手段から吸引区画までの配管容積に応じた流体抵抗を有することを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の画像形成装置において、前記ヘッドユニットの各液体吐出ヘッドを支持するヘッド支持部材は前記液体吐出ヘッドのノズル面と同じ平面上にあり、ヘッド支持部材と液体吐出ヘッドとの隙間は樹脂にて充填されていることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の画像形成装置において、1つの前記ヘッドユニットによる記録領域は媒体の幅に対応した領域であることを特徴とする画像形成装置。
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