JP2008174322A - 圧着用紙作成装置 - Google Patents

圧着用紙作成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008174322A
JP2008174322A JP2007007149A JP2007007149A JP2008174322A JP 2008174322 A JP2008174322 A JP 2008174322A JP 2007007149 A JP2007007149 A JP 2007007149A JP 2007007149 A JP2007007149 A JP 2007007149A JP 2008174322 A JP2008174322 A JP 2008174322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
adhesive
sheet
pressure
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007007149A
Other languages
English (en)
Inventor
Goshi Mitsui
郷史 三井
Toshiaki Kanemura
俊明 金村
Takao Yorifuji
隆雄 依藤
Katsumi Maeda
克己 前田
Yuichiro Iegaki
雄一郎 家垣
Hideyoshi Niinuma
英好 新沼
Yoichi Tamagawa
洋一 玉川
Hideki Takahashi
秀樹 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd, Casio Electronics Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2007007149A priority Critical patent/JP2008174322A/ja
Publication of JP2008174322A publication Critical patent/JP2008174322A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】電子写真方式で塗布(転写)が可能な実用性のある粉体接着剤を用いて圧着用紙を作成する際、作業者の介入を少なくして効率的に処理する。
【解決手段】圧着はがき用紙に再剥離可能な接着剤を塗布する接着剤塗布部25と、該接着剤塗布部25にて塗布された接着剤を定着する定着部26と、該定着部26にて接着剤が定着された圧着はがき用紙を折曲する本折部27と、該本折部27にて折曲された圧着はがき用紙を加熱、加圧して圧着する圧着手段43と、該圧着手段43にて形成された圧着用紙を裁断する切断分離部29と、装置本体10の電源5をオフした後も該電源オフ前の各種設定条件を記憶保持する制御部3とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、接着剤が塗布された印刷済みのシート状部材から圧着用紙を作成する圧着用紙作成装置に関する。
従来、特定の個人のみへ文字情報を伝達するために、一般に、文字記載物を封書の形態にし、開封後に始めて当該個人が文字情報を確認できるようにしていた。
近年、個人情報保護が厳しく問われるようにもなり、各種事業所等では、例えば、個人の各種データ、成績表、給与明細書等の個人情報は、これを文字記載物の内部の印字箇所に記録して、印字箇所の周縁部もしくは文字記載物の全面を接着や圧着により封筒状やカード状にして配布したりしている。
このうち、はがきサイズのカード状のものは圧着はがきと呼ばれており、通常の郵便はがきと同じ料金で利用できることから、情報提供者側の利便性が高い印字(印刷)情報秘匿システムとして、広告宣伝のダイレクトメール等にも汎用されている。
このような圧着はがき等による印字情報秘匿システムを利用するには、従来、専門の製造業者に委託するか、高価な圧着はがき等製造・印刷装置を導入するかして秘匿情報を作成していた。
これらの圧着はがき等製造・印刷装置を用いて秘匿情報を作成するには、接着剤を情報印字の後に塗布する方法や、情報印字の前に塗布する方法等があるが、いずれにしても秘匿情報を大量に作成するという前提が必須であり高価であった。
また、そのような製造業者への委託は、個人情報の流出の問題も潜在的に存在しており好ましい秘匿情報の作成方法とはいえない。
ところで、近年、パソコンやプリンタの発達と相侯って、小規模事業所や個人でも利用できるように、少量単位でも簡易に圧着はがきを作成できるようにしたものも提案されている。
例えば、感圧接着剤を予め塗布した剥離紙付きはがき用紙が販売されている。これは、2つ折り内部の印字面に所定の文字情報等を印字後に、感圧接着剤部分を圧着して投函用の圧着はがきを完成させるものである。
また、例えば、粘着フイルムとはがき用紙を一組にしたものが販売されている。これは、2つ折り内部の印字面に所定の文字情報等を印字後に、2つ折り内部に粘着フイルムを挟むようにして圧着して、投函用の圧着はがきを作成できるようにしたものである。
しかしながら、これでもコスト高は避けられず、取り扱いが煩雑であり、個人的に数枚の圧着はがきを作成するのなら良いが、ある程度の枚数単位で、安価で、迅速に、且つ対需要即応体制で作成できるものではない。
そこで、粘着剤を内包したマイクロカプセルから成るトナー状粘着剤を静電印刷法により基材の表面に転写してフラッシュ定着させ、接着時には圧力によりマイクロカプセルを破壊しカプセル内の粘着剤を浸出させるようにして、圧着はがきを容易に作成できるとする提案がなされている。また、この提案では、粘着剤を溶融、混練、粉砕した粉砕トナーも示唆されている。(例えば、特許文献1参照。)
また、事務用プリンタや複写機の交換用の印字用カートリッジに圧着用物質を入れて、それら事務用プリンタ又は複写機による印字作業と同様の操作で圧着用物質を官製はがきや封筒に塗布し、その後、圧着専用機にかけるようにし、圧着専用機にかけるところまでを1台のプリンタ又は複写機で出来るとする提案がなされている。また、この提案では、二つ折りの片面、三つ折の中央両面に圧着用物質を塗布することが示唆されている。(例えば、特許文献2参照。)
また、感熱接着剤を含むトナーを用い、電子写真方式により画像を対需要即応式で作成する方法が提案されている。この提案では、感熱接着剤の軟化温度は電子写真方式用のトナーの結着樹脂の軟化温度よりも高くなるように構成し、また、感熱接着剤の電子写真方式用トナーに占める割合を5〜60重量%とし、また、感熱接着剤の組成は熱接着性樹脂、ホットメルト及びワックス類からなる群より選ばれる1種類以上を含むようにすることが提案されている。(例えば、特許文献3参照。)
特開平09−104849号公報(段落0005、0014、図1、図3、図6) 特開2000−006553号公報(要約、図なし) 特開2004−126231号公報(段落0085〜0087、図なし)
しかしながら、特許文献1の技術は、マイクロカプセル式のトナーについては構成及び組成について記載されてはいるが、粉砕トナーについては単なる思い付き程度に示唆されているのみであり、具体的な組成、製法、及び用法についての記載がなく、これでは、この分野の当業者といえども有用な粉砕トナーを作成することは勿論、試作することさえ出来ない。
また、特許文献2の技術は、圧着専用機にかける前までの官製はがきや封筒による印字情報秘匿書類を作成するものであり、投函用に完成するには圧着専用機にかけなければならない点で利便性と経済性に欠けるものであり、また対需要即応性には程遠いものと言わざるを得ない。
また、特許文献3の技術では、単に感熱接着剤の軟化温度が電子写真方式用のトナーの結着樹脂の軟化温度よりも高く設定されているというのみで、感熱接着剤を含むトナーの詳細な処方等の説明はない。
ところで、対需要即応性のある圧着はがきの作成方法としては、個人的にも使用できる小型の電子写真式プリンタのトナーカートリッジに収容して使用可能な粉体接着剤を具体的に実現し、その粉体接着剤を現像、転写及び定着によって同プリンタで可変情報を印字(又は印刷、以下同様)した紙面に塗布できればよいと考えられる。
但し、そのように印字後の用紙に対する接着剤の塗布を電子写真式プリンタを用いて行うものとすると、粉体接着剤は通常のトナーとほぼ同様の形態のものでないと、接着剤として塗布(現像、転写、及び定着)は出来ないと考えられる。
しかしながら、トナー状の圧着はがき用粉体接着剤は、従来の提案技術である上記の各特許文献には思い付き程度に示唆されてはいるものの、既に述べたように具体的な材料処方も具体的な用法も開示されていない。
また、そのようなトナー状の圧着はがき用粉体接着剤は今日まで市場に流通もしていない。流通している圧着はがき用粉体接着剤は液状または粘着シート状のものだけである。
そこで、本発明者は、上記従来の提案技術が示唆するところに基づいて、プリンタを用いて塗布できることを前提としたトナー状の接着剤(熱可塑性樹脂粉体)を試作してみることにした。
プリンタ又は複写機を用いて塗布できることを前提として試作されたトナー状接着剤の材料処方は、結着樹脂として、ポリエステルを約95%、帯電制御剤として、LR147を約2%、ワックスとして、ppを約2%とした。
尚、上記の材料処方は、圧着はがき用接着剤であること、及びプリンタを用いて塗布できること(つまりトナーと類似した粉体性質を持っていること)の両条件を満たすものとの考えに基づいて処方したものであり、ポリエステルは現在プリンタのトナーとして主に使用されている結着樹脂材料である。
次に、これらの材料を、三井鉱山製へンシェルミキサーFM20にて混合し、二軸連続混練機により混練した。その後、粗砕、粉砕、分級を経て、最後にへンシェルミキサーにて疎水性シリカと混合し、中心粒径9μmのトナーと類似の粉体を得た。
この粉体を、粉体接着剤として感光体ドラムに現像し、往復はがきの折り合わせ面に転写し、定着させて、用紙を取り出し、圧着専用機にかけて貼り合わせた。このとき、貼り合わせる貼り付けローラの設定温度を、120℃、130℃、140℃、150℃の4段階に分けて設定し、それぞれの設定温度において貼り合わせた圧着はがきを作成した。
この圧着はがきの貼り付けに上記のように圧着専用機を用い、貼り付けローラの温度設定に通常のトナーの溶融温度よりも高い温度が含まれているのは、それぞれ従来の提案技術の示唆に応じたものである。
そして、特には図示しないが、上記設定温度ごとに作成された圧着はがきを評価してみることにした。
この評価では、剥離力(圧着はがきの貼り付け部を剥離する際の力の強さ)、文字オフセット(圧着はがきの貼り付け部を開封(剥離)したとき、可変情報印字トナーが、もともと印字されていた面から脱離して接着対面へ転移して付着してしまうという現象)について視認により良し悪しを決定した。
結果としては、上記のように作成された接着剤では、はがきが貼りつく接着力(=剥離力)の温度設定領域(140℃、150℃)においては、接着剤が下地の印字情報を剥がしてしまうという「文字オフセット」が発生するという問題があることが判明した。
つまり、先行技術が示唆する範囲で作成された接着剤(軟化温度がトナーの結着樹脂の軟化温度よりも高い接着剤)では、通常トナーで可変情報を印字後に接着剤単体で印字面に塗布を行った場合、又は感熱接着剤を含むトナーで可変情報の画像を形成した場合、その後の接着剤による接着を実現するための加熱によって、紙面に定着されていたトナーが再溶融してしまい、文字オフセットが発生する。
この文字オフセット現象は、熱圧着で軟化溶融した可変情報印字トナーと接着剤の両者が共に強く結着し、はがきを開封するとき可変情報印字トナーが対向面の接着剤に強く引っ張られ、その力が紙と可変情報印字トナーとの接着力を凌いで、可変情報印字トナーが対向面側に転移することによって起こると考えられる。
また、接着力が余りに強いと、圧着はがきの開封時に、はがき用紙まで破れてしまうという不具合も発生する。また、封筒、薬袋、汎用の袋等の作製では、接着力はいくら強くても支障はないが、逆に接着力が弱すぎると、接着面が自然に剥がれて使用に耐えない。これが圧着はがきであると、郵送途中で自然開封状態になって、圧着はがきのような圧着印刷物の作製では用を成さなくなる。
従って、圧着印刷物の作製では自然剥離の生じない十分な接着力を持ち、かつ紙破れも文字オフセットも発生しない剥離性を持った粉体接着剤を作製する必要があり、そのためには更なる何らかの工夫が必要である、ということが判明する。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、電子写真方式で塗布(転写)が可能な実用性のある粉体接着剤を用いて圧着用紙を作成する際、作業者の介入を少なくして効率的に処理可能な圧着用紙作成装置を提供することである。
前記目的を達成するため、本発明は、
印刷済みのシート状部材から圧着用紙を作成する圧着用紙作成装置において、
前記シート状部材に再剥離可能な接着剤を塗布する塗布手段と、
該塗布手段にて塗布された前記接着剤を定着する定着手段と、
該定着手段にて前記接着剤が定着された前記シート状部材を折曲する折曲手段と、
該折曲手段にて折曲された前記シート状部材を加熱、加圧して圧着する圧着手段と、
装置本体の電源をオフした後も該電源オフ前の各種設定条件を記憶保持する制御部と、を少なくとも備えていることを特徴とする。
前記制御部は、前記シート状部材が全て処理されたことを条件として前記電源をオフ制御することを特徴とする。
また、前記制御部は、前記シート状部材が前記給紙部にセットされたことを条件として、前記電源オン、モード設定、処理開始、処理終了の一連の制御を行うことを特徴とする。
さらに、前記制御部は、各種データを記憶保持する記憶部と、前記シート状部材の量、及び前記接着剤等の消耗品の量から夫々の残量を演算する演算部と、該演算部での演算結果に基づき作業終了時間、前記シート状部材の残量、前記消耗品の交換時間、前記消耗品の残量等を表示する表示部と、を有することを特徴とする。
前記制御部は、前記シート状部材に印刷未済品又は規格外品が混入し、該混入を検出したことを条件として前記印刷未済品又は規格外品を排除する制御を行うことを特徴とする。
前記制御部は、予め登録された管理者に対し、処理中又は処理終了時にエラー情報、処理量、前記接着剤等の消耗品の残量を含む各種情報のメール送信を行うことを特徴とする。
前記制御部は、前記シート状部材の補給時、前記接着剤等の消耗品の交換時、又は処理の実行時、における停止操作に基づき、処理動作を一旦停止する制御を行うことを特徴とする。
前記制御部は、前記シート状部材の残量無し検知を条件として処理動作を禁止し、該シート状部材の補給検知を条件として禁止を解除する制御を行うことを特徴とする。
前記圧着用紙が蓄積される排紙部に、該圧着用紙の無断取り出しを防止するキーロック手段を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、装置本体の電源をオフした後も、電源オフ前の各種設定条件を記憶保持する制御部を備えているので、作業者の介入を少なくして効率的に処理可能な圧着用紙を作成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
最初にトナー状の粉体接着剤の材料処方及び具体的な作製方法について説明する。尚、この粉体接着剤は、秘匿情報印刷面を圧着後の剥離開封時に、反対面への文字移りが発生しない粉体接着剤として開発されたものである。
先ず、結着樹脂として軟化温度110±4℃の炭化水素系樹脂(シクロオレフィンとエチレンの共重合体)90質量%以上、帯電制御剤0.3〜3質量%、ワックス1〜9質量%を用意する。
これらを、ミキサーにて混合し、その混合物を二軸スクリュー混練機にて温度をかけながら混練し、この混練物を冷却し、機械式粉砕機にて2mm程度にまで粉砕し、気流式粉砕機にてさらに微粒子にまで粉砕し、適切な粒子径に分級を行う。
その後、この混練粉砕物を、シリコンオイル又はアルキルジシラザンにて表面処理済みのシリカ微粒子0.1〜5質量%(対混練粉砕品)及びアルミナを外添し、軟化温度106℃で、平均粒径(体積D50)9.0μmの第2の粉体接着剤としてのトナー状の透明な粉体接着剤を得る。
(実施形態2)
図1は、実施形態2としての圧着用紙作成装置1の構成を模式的に示す図である。
同図に示すように、圧着用紙作成装置1は、不図示の印刷部で印刷された印刷済用紙(8,11)をストックする給紙部22と、この印刷済用紙に接着剤を塗布して圧着用紙を作成する装置本体10と、作成された圧着用紙を一時的にストックする排紙収納部31とを有している。
印刷済用紙は、例えば3つ折り圧着はがき用紙8や2つ折り圧着はがき用紙11である。この印刷済用紙には、印刷データ(相手先郵便番号、住所、相手先への通知内容等)に基づく内容が印刷されている。
装置本体10には、制御部3、作業者によって操作される操作パネル7、及び電源5が内蔵されている。制御部3は、各種データを記憶保持する記憶部50と、印刷済用紙の量及び接着剤等の消耗品の量から夫々の残量を演算する演算部51と、該演算部51での演算結果に基づき作業終了時間、印刷済用紙の残量、消耗品の交換時間、消耗品の残量等を表示する表示部52とを有している。
そして、前述した記憶部50に、後述する各種制御フローのプログラムの内容が記憶されている。なお、本実施形態では、制御部3、操作パネル7、及び電源5を、圧着用紙作成装置1に内蔵した場合について説明するが、これに限らず、これらを圧着用紙作成装置1と別体(外部接続)で構成しても良い。
この圧着用紙作成装置1は、用紙搬送方向上流側(図では右側)から下流側(図の左側)へ、給紙部22、識別コード読取部23、仮折部24、接着剤塗布部25、仮・本定着部26、本折部27、形状整頓部28、切断分離部29、及び排紙収納部31で構成されている。
識別コード読取部23は、識別用コード16(図2(a)(b)参照)を読み取るために設けられているが、給紙用紙に白紙が混入していた場合には、これを識別する機能も有している。
図2(a)は、印刷される2つ折り(以下、V折りともいう)圧着はがき用紙11の印刷例を示す図であり、同図(b)は、3つ折り(以下、Z折りという)圧着はがき用紙8の印刷例を示す図である。
同図(a)に示すように、V折り圧着はがき用紙11は、第1面(表面)が2つの単面に別れており、面aには非秘匿情報12と差出人名13等が印刷され、面bには郵便番号14、住所と宛名15、識別用コード16等が印刷されている。
また、第2面(裏面)も2つの単面に分かれており、図では陰になって見えないが、面c及び面dには秘匿情報が印刷されている。このV折り圧着はがき用紙11は、最終的に折り線17で山折りされる。
また、同図(b)は、Z折り圧着はがき用紙8を示しており、第1面、第2面ともに3つの単面に分かれている。第1面は、図2(b)に示すように、面A及び面Bには例えば請求明細書のような秘匿情報が2つの単面に連続して印刷され(勿論、単面ごとに別々でもよい)、面Cには同図(a)の面bと同様に、郵便番号14、住所と宛名15、識別用コード16等が印刷されている。
また、第2面(裏面)も3つの単面に分かれており、図では陰になって見えないが、面Dには同図(a)の面aと同様に非秘匿情報12と差出人名13等が印刷されている。さらに、面E及び面Fには、面A及び面Bとは異なる秘匿情報が印刷されている。このZ折り圧着はがき用紙8は、最終的に折り線19で谷折りされ、折り線21で山折りされる。
図3(a)〜(e)は、装置本体10における圧着はがきの作製工程順に、図2(b)に示したZ折り圧着はがき用紙8(以下、単に用紙8という)の状態を平面図、斜視図、側断面図等で示す図である。
図3(a)〜(e)には、装置本体10における用紙8の搬送方向を矢印dで示している。すなわち、用紙8も、矢印d方向に搬送されながら、仮折り、接着剤塗布、仮定着、展開、3つ折り、圧着、切断分離の処理を経て、Z折り圧着はがきとして完成される。
また、図3(a)〜(e)には、第1面及び第2面の各単面を、図2(b)と同一の面記号A〜Fで示している。
次に、図1に基づき、圧着用紙作成装置1による圧着はがき作成処理について説明する。
事前に、下地として印刷された用紙が、図3(a)に示したABC面を上側に、かつC面を給紙部22の左側にしてセットされる。
続いて、図1の給紙部22から用紙8又は用紙11が仮折部24に給紙される。尚、この給紙では、図1には、図示の煩雑さを避けるため、矢印方向に搬送される用紙8又は11を圧着はがき1通分しか示していないが、実際には、未だ所定形状に裁断されていない圧着はがき2通分の用紙8又は11が矢印方向に搬送される。
この仮折部24への搬送途上で、識別コード読取部23によって、図2(a)又は図2(b)に示した識別用コード16が読み込まれ、その読み込まれた識別用コード16が制御部3によって認識される。
識別用コード16は、例えば一連番号をバーコードで表すようにしてもよい。この場合、識別コード読取部23はバーコード読み取り機で構成される。
仮折部24においては、例えば用紙8の場合は、図3(b),(c)に示すように、用紙の一部(表裏で面Cと面Fの部分)が矢印jで示すように折り込まれる。この用紙の一部が折り込まれた用紙8は、接着剤塗布部25へと搬送される。
接着剤塗布部25は、粉体接着剤収容部36、この粉体接着剤収容部36の下端開口部に設けられた接着剤塗布ローラ37、この接着剤塗布ローラ37に対向して圧接する転写ローラ38、接着剤塗布ローラ37の周面を清掃するクリーナ39等で構成されている。
接着剤塗布部25に搬入された用紙8又は11は、接着剤塗布ローラ37と転写ローラ38とにより挟持されて搬送されながら上面に粉体接着剤が塗布される。
この粉体接着剤が塗布される上面は、用紙8の場合であれば図3(c)の面Fとこの折られた面Fに並んでいる面Aであり、この面Fと面Aに、一度に粉体接着剤が塗布される。
粉体接着剤が塗布された用紙8又は11は、仮・本定着部26へと搬送される。仮・本定着部26の用紙搬入部には下無端熱ベルト42と、この下無端熱ベルト42を上下内外から挟むようにして加圧ローラ43と44が配置されて仮定着部を形成している。
下無端熱ベルト42の下面(外側)に位置する加圧ローラ44は、常時下無端熱ベルト42の下面に当接している。また、加圧ローラ44に対向配置された加圧ローラ43は、仮定着のときは下方に移動して下無端熱ベルト42を加圧ローラ43に向けて押圧する。
これにより、用紙8又は11は、下無端熱ベルト42と加圧ローラ44によって挟持されて搬送されながら、熱と圧力を加えられて、粉体接着剤が紙面に仮定着される。
この粉体接着剤を紙面に仮定着された用紙8又は11は、続いて本折部27へと搬送される。本折部27に搬入された用紙8又は11は、先ず一旦上記折られた面が広げられる。
図3(d)は、矢印mで示すように広げられた用紙8第1面(表面の面A、面B、面C)を示しており、面Aには上記の粉体接着剤が仮定着されている。また、第2面(裏面)の面Fには上記の粉体接着剤が仮定着されている。
この後、本折部27において、用紙8の場合は、図3(e)に示すように、面Fが面E側に折り込まれ、続いて、いま折り込まれて面Fと二重になった面Bが面A側に折り込まれる。これにより用紙8がZ折りにされる。
このV折り又はZ折りにされた用紙11又は8は、再び仮・本定着部26へと搬送される。ただし、今度は、用紙11又は8は、下無端熱ベルト42と上無端熱ベルト45とが対向配置されている本定着部に搬入される。
下無端熱ベルト42の内部には、上述した加圧ローラ43を含む3個の加圧ローラが配設されている。また、上無端熱ベルト45の内部にも、下無端熱ベルト42の内部の上記3個の加圧ローラと対になって対向する位置に3個の加圧ローラが配設されている。
これらの加圧ローラは、それぞれ無端熱ベルトを対向部方向へ押圧する。これにより、V折り又はZ折りにされた用紙11又は8は、下無端熱ベルト42と上無端熱ベルト45とにより挟持されて搬送されながら、粉体接着剤の塗布面(用紙8では面A及び面F)とその対向面(用紙8では面B及び面E)とがそれぞれ圧着される。
続いて用紙11又は8は、形状整頓部28へと搬送される。形状整頓部28では、用紙11又は8は、斜行を矯正され、搬送幅方向を位置合わせされて、更に、切断分離部29へと搬送される。
切断分離部29では、スプリッタにより用紙11又は8が不図示の裁断線に沿って裁断され、独立した2通のV折り又はZ折りの圧着はがき11´又は8´として完成する。
この完成した2通のV折り又はZ折りの圧着はがき11´又は8´は、排紙収納部31に収納される。
次に、図4に基づき、圧着用紙を作成する際の作業の処理フローを説明する。そして、これが本実施形態における基本の処理フローとなる。
まず、圧着用紙の作成作業を開始するに際し,作業者は圧着用紙作成装置1の電源5を入れ(S2)、更に用紙サイズ、折る条件等の基本的な処理の条件を設定する(S3)。次いで、給紙部22に印刷済み用紙をセットし(S4)、自動処理釦等をオン操作することに基づき、自動的に圧着用紙を作成する処理を開始する(S5)。
ここで、圧着用紙の作成処理中においては、給紙部22における用紙切れや消耗品(例えば接着剤)の交換等により、不定期に処理が中断する場合がある。このため、S6において、処理を停止する必要があるか否かを判断する。そして、停止する必要がない場合はS8に進み、ここで排紙収納部31に蓄積された圧着用紙の取り出しを行う。
次いで、作業者は、S9において、作業の最後に電源5をOFFに操作し、作業を終了する。なお、前述したS6において、処理を停止する必要がある場合は、S7に進み、消耗品の取替えや用紙補充等を行ってから、S8に移行する。
以上が、一般的な圧着用紙を作る作業の流れとなる。
次に、前述した図4の処理フローに、新たな処理を追加して作業を行う場合について説明する。
(追加処理1)
図4に示したS3(条件設定)において、作業者は作業を行う上で、電源5の投入後、毎回、用紙サイズや折る条件等の条件設定を行う必要がある。しかし、圧着はがきの作成フォーマットの多くは、ある程度定められた条件を使用することが多い。このため、条件設定を毎回入力するのは手間が掛かるし、作業ミスの発生原因ともなる。そこで、これを回避するため、電源5がオン操作された後の図4のS3では、図5に示す制御フローを追加する。
すなわち、図5の制御フローにおいて、S31では、前回の処理終了時の条件設定に関するデータをオペレーションパネル等に表示する。このように前回のデータを表示できるのは、制御部3において、前回の条件設定に関するデータを記憶保持しているためである。
また、S32では、表示された前回の設定条件を読み出して前回の条件と同一か否かを判断する。その結果、同一条件の場合は、そのまま選択により処理を終了する。また、これ以外でも、過去の実施記録、履歴、処理枚数毎に条件をソートし、これをオペレーションパネル上に表示して、簡単な選択操作により同一の条件設定で処理を終了する。
一方、S32で、前回と同一条件でない場合、すなわち、過去に登録した条件がないときや、新規作成する必要がある場合は、S33で、履歴のソート、結果の処理を行い(S33)、更にS34で、条件選択ならびに新規条件を設定して処理を終了する。
この処理フローにより、制御部3では前回の条件設定に関するデータを記憶保持しているため、作業者は改めて条件設定を行う手間を省くことができる。また、前回の条件設定を記憶保持できるため、長時間の連続処理の分割(作業の中断)を行うことが容易となり、作業延長コストや、中断後の再開の段取り時間の短縮を図ることができる。
なお、図4に示したS3では、前回条件を読み出して処理を実行するとしたが、条件を実施回数毎に並べ替えても良い。また、用紙の処理枚数の多い順の条件や、登録オペレ一夕ごとの条件等を表示し、選択することも可能である。
(追加処理2)
次に、図4のS10(作業終了)において、作業終了時に熱源などの温度維持のため、電源5をONの状態で維持することは、用紙補給後に継続処理を行う場合等には有効となる。しかし、圧着用紙作成後の電力消費は無駄な電力となる。この場合は、作業者が電源5をOFFにしない限り、装置本体10の電源5をOFFとすることはできない。
このため、図4のS10において、図6の制御フローを追加する。
すなわち、S40において、電源5を自動的にOFFとする自動OFFモードとなっているか否かを判断する。そして、自動OFFモードでなければそのまま処理を終了する(S41)。また、自動OFFモードである場合は、まず設定条件を保存し(S42)、次いで、電源5を自動的にOFFとして(S43)、処理を終了する。この場合、制御部3では、電源5がOFFされる前に設定されていた各種設定条件を記憶保持する。
例えば、条件設定により、給紙部22内の用紙がなくなった時点で電源5をOFFとする設定(自動OFFモード)を、条件設定段階又は作業処理中に割り込み可能とすることで、最後の用紙補給後に電源5をOFFにすることとなる。この場合は、例えば給紙部22内の用紙がなくなったことを検出するセンサ(図示せず)を設ける。あるいは、一定時間以上にわたって識別コード読取部23でコード読取りがなされなかった場合に、用紙切れと判断することもできる。
以上により、プリンタなどの事務機器と異なり、複数の作業者がオペレートすることの少ない圧着用紙作成装置1においては、消費電力の削減が可能となる。
なお、上記の説明では、給紙部22内の処理が終わった時点で電源5を自動的にOFFするとしたが、多段給紙の場合にはそれぞれの段数で停止することも可能である。また、条件設定のタイミングについては、圧着用紙の作成処理前に通常の設定を行っても良いし、また、処理中に終了の条件設定を割り込ませることも可能である。
(追加処理3)
次に、前述した図4の制御フローの全体において、用紙を給紙部22にセットした後から電源OFFまで自動(フルオートモード)で一連の処理を実行することができれば便利である。これは、同一設定にて圧着用紙の作成処理を行う用途がほとんどの場合であることを考慮したものである。
この場合は、図4の制御フローに代えて、図7に示す制御フローが実行される。そして、制御部3において、用紙が給紙部22にセットされたことを条件として、電源オン、モード設定、処理動作、処理終了の一連の制御を行う。
すなわち、図7の制御フローにおいて、処理開始後のS51において、フルオートモードか否かを判断し、Noならそのまま処理を終了する。また、Yes(フルオートモード)なら、S52〜S55の処理を行ってから処理を終了する。この場合は、S52で給紙部22に用紙をセットし、S53で電源5をONとする。また、S54で圧着はがき作成に関する自動処理を行い、給紙部22に用紙がなくなったことが検知されると、S55で電源5を自動的にOFFとする。
このように、作業者が電源オンから電源OFFなどの作業を行うことなく、用紙を給紙部22にセットした段階から自動で一連の処理を実行することができる。そして、電源OFFまで自動にて行うことで、人が介在する作業を極力減らすことができる。
なお、以上の説明では、用紙を給紙部22にセットした後に自動的に電源オン、圧着はがき作成処理の開始、処理終了による電源OFFまで行うこととした。しかし、これに限らず、例えば電源オン後に、作業者に対して前回処理内容の確認工程を挿入することもできる。
(追加処理4)
次に、圧着用紙の作成時において、処理途中の消耗品交換のタイミングや用紙補充のタイミングは重要である。
これは、圧着用紙の作成が同一条件による連続処理が主体であるため、途中で装置が停止することは作業実績上大きなロスタイムとなるからである。これを改善するため、作業者への情報として、図4のS5(自動処理)において、図8に示すような情報表示の制御フローを追加する。
このために、制御部3は、給紙部22にセットされた用紙の量及び消耗品の量から、夫々の残量を演算する演算部51(図1参照)と、その演算結果に基づき用紙の残量や消耗品の残量等を表示する表示部52(図1参照)とを有している。
すなわち、図8の制御フローにおいて、処理開始後、S61において、ディスプレイパネル等への表示モードを変更するか否かを判断する。そして、YesならS62へ移行して複数の表示モードの中から特定の表示選択を行う。
このS62では、作業終了予定の時刻表示、消耗品の残り時間表示、用紙の残り枚数表示の少なくともいずれか1つを選択して、S64に移行する。このS64では、選択された表示単位に換算するための演算処理を行う。例えば、給紙部22内の用紙(消耗品)に対する消耗品の寿命計算を行う。次に、S65では、演算処理の結果表示を行い、処理を終了する。
なお、S61において、表示モードを変更しない(No)ならS63へ移行し、通常表示を行って処理を終了する。
以上により、ディスプレイパネル等への表示により、処理条件による用紙の補充タイミングや、消耗品の交換タイミングを予め作業者に示すことができる。また、情報の表示単位を時間に換算することで、時間管理が可能となり、装置の停止時間を短縮することができる。
なお、上記の説明では、消耗品の終了時間、圧着はがき作成処理の終了時間等を表示するとした。しかし、これに限らず、例えば表示単位については、それぞれ選択可能とし、枚数表示、残り時間表示、時計による予告表示などを選択する形式であってもよい。
(追加処理5)
次に、圧着用紙の作成時において、プリンタなど機器により事前に印刷された用紙を圧着用紙として作成する際には、白紙用紙(印刷未済用紙)の混入というケースが発生するおそれがある。
白紙を圧着用紙として作成してしまうと、その後の作業において白紙用紙の仕分けが必要となり、作業効率が低下する。そこで、図4のS5(自動処理)において、図9に示す制御フローを追加する。この制御フローにより、給紙部22から給紙搬送された白紙が、実際の折り工程、もしくは接着剤の塗布工程までの間にセンサにて判定識別し、排紙する。
すなわち、図9の制御フローにおいて、処理開始後に、給紙部22から給紙搬送された用紙の検出処理を行うべく(S71)、S72において、用紙検出によって白紙があるか否かを判断する。そして、白紙がなければ処理を終了し、白紙があった場合は、S73で白紙の排出処理を行ってから処理を終了する。
これにより、白紙用紙を圧着用紙として作成してしまう無駄をなくすことができる。ならびに、作業者が白紙用紙を取り除く作業ロスをなくすことが可能となる。
なお、上記説明では、給紙搬送された用紙に白紙が混入した場合、この白紙をセンサーによって読み取り、排除するとした。しかし、例えば白紙に限らず、指定した条件に合致しない用紙、ダブルフィード,寸法違いの用紙などを取り除くことも可能である。
(追加処理6)
次に、圧着用紙を作成する作業において、自動処理を行う場合、まれに発生する用紙ジャム、消耗品の交換タイミングによる装置の停止が発生することがある。
そこで、図4のS5(自動処理)において、図10に示す制御フローを追加する。このとき、装置停止によるロス時間を最小限にするため、予め登録された作業管理者(アドレス)にエラーの情報交換、消耗品の予告/交換情報をネットワークを介しメール送信などで転送する。この場合、制御部3において、処理中又は処理終了時にメール送信を行う。
すなわち、図10の制御フローにおいて、処理開始後のS81において、予め登録された作業管理者にエラー送信を設定するか否かを判断する。エラー送信を設定しない場合は、そのまま処理を終了する。また、エラー送信を設定する場合は、S83に移行し、ここでエラーの検出処理(外部からの応答処理を含む)を行い、S84に進む。
このS84では、予め登録された作業管理者の登録内容と照合し、合致しているか否かを判断する。そして、合致していればS85において、エラー情報を予め登録された作業管理者に送信処理した後に処理を終了する。また、S84で、登録内容と合致していなければ、そのまま処理を終了する。
こうして、予め登録された管理者に対し、処理中又は処理終了時にエラー情報、処理量、消耗品の残量を含む各種情報のメール送信を行うこととしたので、装置の停止時間を極力抑えることができる。
なお、上記の説明では、予め登録された作業管理者(アドレス)にエラー情報を転送するとしたが、これに限らず、例えば登録されたアドレスに複数の転送を行うことも可能である。また、登録された管理者からの問い合わせについて、エラー情報送信以外にも処理枚数、消耗品の残量などを応答することができる。
(追加処理7)
次に、圧着用紙を作成する作業において、連続して同一の条件にて用紙を処理する必要が生じる場合がある。その際に、用紙の補充タイミングを圧着用紙作成装置1の停止タイミングのみとすると、該圧着用紙作成装置1の停止状態から作業者が用紙を補給することになる。このため、作業者の待ち時間が多く発生する。
これに対し、図4のS7(消耗品取替え、用紙補充)において、図11に示す制御フローを追加し、用紙の補充などで使える一時停止キー(ボタン)を設定することとする。これにより、装置の処理タイミングによらず、停止ボタンを押された装置は、処理中の圧着用紙作成を終えた段階において一時停止する。この場合、停止ボタンを押した後に用紙が給紙部22に残っている場合でも、用紙の補充を可能とすることで、待ち時間を短縮することが可能となる。
すなわち、図11の制御フローにおいて、処理開始後のS91において、一時停止キー(ボタン)のオン操作等により一時停止フラグがあるか否かを判断し、なければそのまま処理を終了する。また、一時停止フラグがあれば、S93において、一時中断処理して用紙補給等の作業を行い、継続処理を行ってから処理を終了する。
なお、用紙の補給モード時、処理の実行中に装置を一旦停止して用紙補給を行うようにすることもできる。また、一時停止により用紙を補給することとしたが、トナーカートリッジなどの消耗品の交換予告や交換後の動作でも、同様に処理可能である。
さらに、用紙切れが発生した場合、装置の処理を速やかに停止させ、作業者の用紙補充後に自動的に復帰し、処理を再開するようにしても良い。また、複数同時作業でも同様に再開処理を行うことができる。このような制御も、制御部3にて行うことが可能である。こうして、停止再開に係わる作業効率が増大する。
このように、停止ボタン等が押されると、装置の処理タイミングによらず、処理中の圧着用紙作成を終えた段階において一時停止する。また、停止ボタンを押した後に用紙が給紙部22に残っている場合でも、用紙の補充を可能とすることで、作業者の待ち時間を減らすことができる。これにより、効率の良い圧着用紙作成作業を行うことができる。
以上説明した本実施形態によれば、圧着用紙作成において作業者の介在する作業について、自動的な電源オンや白紙用紙の除去により、無人状態での自動処理時間を長くすることができる。
また、作業管理者にエラー情報を送信することで、装置の停止時間を短くすることができる。さらに、装置の一時停止による用紙補給、消耗品交換、処理終了の時間表示等により、装置前での人の待ち時間を減らすことができる。また、用紙補給後の自動スタート、条件設定のメモリ機能を利用することにより、人の作業時間を減らすことができる。
以上により、実質的な処理能力を向上させることができる。
(実施形態3)
前述した第1の実施形態によれば、処理の自動化が進められ、作業者が装置の前にいなくても圧着用紙作成処理を進めることができる。
特に、自動電源オフなどの機能が備わった場合などは、作業者が、最終確認を行うことなく装置作業は終了となる。その場合、排紙収納部31に作成された圧着用紙が残る状態が発生することになる。自動電源オフ以外の場合でも、作業者が不在のタイミングが多くなり、排紙収納部31の圧着用紙については、保護することが必要となる。この場合、排紙収納部31にキーロックを備えることで、情報保護の観点からも、またー連の自動処理を進める上でも有効な手段とすることができる。
すなわち、この実施形態では、排紙収納部31に、該排紙収納部31を開閉する鍵47を取り付けている(図1参照)。この鍵47は、通常はロックされていて、作業管理者によってのみ開錠(アンロック)することができる。このように、排紙収納部31にキーロック機能を付加したことにより、情報が記載されたメディアの保護という効果が得られる。
なお、鍵47としては、本実施形態のように物理的なキーでも良いが、これに限らず、例えばオペレーションパネル操作による暗証番号でも良い。また、USBメモリのような外部からの電子的な照合キーでも良い。
圧着はがき作成装置の内部構成を示すブロック図である。 (a)は、2つ折り(V折り)圧着はがき用紙の印刷例を示す図、(b)は、3つ折り(Z折り)圧着はがき用紙の印刷例を示す図である。 (a)〜(e)は、3つ折り(Z折り)圧着はがき用紙の作成順に該3つ折り(Z折り)圧着はがき用紙の状態を平面図、斜視図、側断面図等で示す図である。 圧着はがき作成装置の制御フローチャートを示す図である。 同上の制御フローチャートを示す図である。 同上の制御フローチャートを示す図である。 同上の制御フローチャートを示す図である。 同上の制御フローチャートを示す図である。 同上の制御フローチャートを示す図である。 同上の制御フローチャートを示す図である。 同上の制御フローチャートを示す図である。
符号の説明
1 圧着用紙作成装置
3 制御部
5 電源
7 操作パネル
8 3つ折り(Z折り)圧着はがき用紙
8´ 完成Z折り圧着はがき
10 装置本体
11 2つ折り(V折り)圧着はがき用紙
11´ 完成V折り圧着はがき
12 非秘匿情報
13 差出人名
14 郵便番号
15 住所と宛名
16 識別用コード
17 折り線
18 秘匿情報
19、21 折り線
22 給紙部
23 識別コード読取部
24 仮折部
25 接着剤塗布部
26 仮・本定着部
27 本折部
28 形状整頓部
29 切断分離部
31 排紙収納部
36 粉体接着剤収容部
37 接着剤塗布ローラ
38 転写ローラ
39 クリーナ
42 下無端熱ベルト
43、44 加圧ローラ
45 上無端熱ベルト
47 鍵
50 記憶部
51 演算部
52 表示部

Claims (9)

  1. 印刷済みのシート状部材から圧着用紙を作成する圧着用紙作成装置において、
    前記シート状部材に再剥離可能な接着剤を塗布する塗布手段と、
    該塗布手段にて塗布された前記接着剤を定着する定着手段と、
    該定着手段にて前記接着剤が定着された前記シート状部材を折曲する折曲手段と、
    該折曲手段にて折曲された前記シート状部材を加熱、加圧して圧着する圧着手段と、
    装置本体の電源をオフした後も該電源オフ前の各種設定条件を記憶保持する制御部と、を少なくとも備えている
    ことを特徴とする圧着用紙作成装置。
  2. 前記制御部は、前記シート状部材が全て処理されたことを条件として前記電源をオフ制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧着用紙作成装置。
  3. 前記制御部は、前記シート状部材が前記給紙部にセットされたことを条件として、前記電源オン、モード設定、処理開始、処理終了の一連の制御を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧着用紙作成装置。
  4. 前記制御部は、
    各種データを記憶保持する記憶部と、
    前記シート状部材の量、及び前記接着剤等の消耗品の量から夫々の残量を演算する演算部と、
    該演算部での演算結果に基づき作業終了時間、前記シート状部材の残量、前記消耗品の交換時間、前記消耗品の残量等を表示する表示部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の圧着用紙作成装置。
  5. 前記制御部は、前記シート状部材に印刷未済品又は規格外品が混入し、該混入を検出したことを条件として前記印刷未済品又は規格外品を排除する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の圧着用紙作成装置。
  6. 前記制御部は、予め登録された管理者に対し、処理中又は処理終了時にエラー情報、処理量、前記接着剤等の消耗品の残量を含む各種情報のメール送信を行う
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の圧着用紙作成装置。
  7. 前記制御部は、前記シート状部材の補給時、前記接着剤等の消耗品の交換時、又は処理の実行時、における停止操作に基づき、処理動作を一旦停止する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の圧着用紙作成装置。
  8. 前記制御部は、前記シート状部材の残量無し検知を条件として処理動作を禁止し、該シート状部材の補給検知を条件として禁止を解除する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の圧着用紙作成装置。
  9. 前記圧着用紙が蓄積される排紙部に、該圧着用紙の無断取り出しを防止するキーロック手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の圧着用紙作成装置。
JP2007007149A 2007-01-16 2007-01-16 圧着用紙作成装置 Withdrawn JP2008174322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007007149A JP2008174322A (ja) 2007-01-16 2007-01-16 圧着用紙作成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007007149A JP2008174322A (ja) 2007-01-16 2007-01-16 圧着用紙作成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008174322A true JP2008174322A (ja) 2008-07-31

Family

ID=39701630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007007149A Withdrawn JP2008174322A (ja) 2007-01-16 2007-01-16 圧着用紙作成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008174322A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012108742A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Kyocera Mita Corp ドライバープログラム
JP2013216062A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Gradco Japan Ltd 製本装置
JP2015019306A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 キヤノン株式会社 印刷制御装置、印刷制御方法、プログラム、及び記憶媒体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012108742A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Kyocera Mita Corp ドライバープログラム
JP2013216062A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Gradco Japan Ltd 製本装置
JP2015019306A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 キヤノン株式会社 印刷制御装置、印刷制御方法、プログラム、及び記憶媒体
US9792538B2 (en) 2013-07-12 2017-10-17 Canon Kabushiki Kaisha Printing system, printing apparatus, and control using sheet attribute information

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008155412A (ja) 圧着印刷物作製装置
JP2008174322A (ja) 圧着用紙作成装置
JP2007193004A (ja) 圧着装置
JP2008179018A (ja) 圧着用紙作成装置及び判別処理装置
JP2008181027A (ja) 熱可塑性透明樹脂粉体、その製造方法及び塗布方法並びにそれを用いた圧着印刷物作製方法
JP2007210255A (ja) 用紙印刷・後処理における用紙ジャム自動復旧システム
JP2008162029A (ja) 袋作製・圧着印刷物作製・カラー印刷物作成兼用の画像記録装置
JP2008173831A (ja) 圧着印刷物作製装置、圧着印刷物作製方法、圧着印刷物作製処理プログラムを記録した記録媒体
JP2008046311A (ja) 粉体接着剤及びその製造方法
JP4622964B2 (ja) シート折り目展開装置
JP2008149638A (ja) 圧着印刷物作成方法及びその接着剤塗布方法
JP2008179022A (ja) 圧着用紙作成装置
JP4894394B2 (ja) 圧着シート作製装置
JP4840024B2 (ja) 再剥離性接着シートの貼付け方法
JP2008169284A (ja) 粉体接着剤塗布方法
JP2007182294A (ja) 圧着装置
JP2008170659A (ja) 粉体接着剤
JP4760354B2 (ja) 圧着はがきの接着剤塗布方法、塗布装置及び圧着はがき作成装置
JP2007041093A (ja) 熱可塑性透明樹脂粉体、その製造方法及び塗布方法並びにそれを用いた再剥離性接着シートの作成方法
JP2007144321A (ja) 粉体接着剤塗布装置
JP5235510B2 (ja) 画像形成装置
JP2007038476A (ja) 粉体接着剤とその製造方法及び塗布方法並びにそれを用いた圧着はがきの作成方法
JP2008073971A (ja) 圧着はがき作成装置
JP2008178985A (ja) 圧着印刷物作製装置及びそれを用いた圧着印刷物作製システム
JP2008168535A (ja) 圧着印刷物作成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100406