JP2008168741A - ロックシステム - Google Patents

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雅樹 藤本
Toru Suzuki
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Abstract

【課題】車両の不使用時におけるハンドルのロックがより確実に行われる技術を提供する。
【解決手段】ロックシステム100は、ハンドル側の回転を車輪側に伝達するステアリングシャフト14と、ステアリングシャフト14と係合してステアリングシャフト14の回転をロックするロック機構20と、ロック機構20をステアリングシャフト14の周方向に移動させる移動機構74と、を備える。移動機構74は、ステアリングシャフト14の回転のロックが要求された場合、ステアリングシャフト14とロック機構20とが係合可能なロック位置にロック機構20を移動させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ハンドルの動きをロックする技術に関する。
従来、盗難防止のために、ステアリングシャフトを回転不能にするロック装置が知られている。ロック装置は、一般的に、モータの回転をウォーム、ウォームホイール、ピニオン、ラック等から構成される減速機を介してロックバーに伝達し、ロックバーを動作させることでステアリングシャフトのロック、ロック解除を行う。
また、このようなロック装置とは異なる方式として、特許文献1および特許文献2には、ソレノイドを用いてロックバーを動作させるステアリングロック装置が開示されている。また、特許文献3には、ステアリングシャフトに固着しているカラーに形成されたロック溝の側面に、ステアリングシャフトの回転方向に係止溝を形成する共に、ロッキングロッドの先端に、係止溝に係脱する突縁部を形成したステアリングロック構造が開示されている。
また、特許文献4には、ステアリングホイールと操舵輪の間の操舵特性を調整する駆動機構を利用してステアリングホイールを所定のロック位置まで回転させる車両操舵装置が開示されている。また、特許文献5には、ロックピンのスライドに伴いロックピンの下部に設けられた先細り状の係合部が回動し、非円形のロック孔と当接することでシートバックをがた付きなくロックするロック装置が開示されている。
特開昭62−203853号公報 特開平7−117624号公報 特開平7−119341号公報 特開2006−44485号公報 特開2002−264705号公報
ところで、上述のようなロック装置では、ステアリングシャフトに設けられた溝の位置とロックピンの位置とが合わないとロックが行われないため、運転者の操作や何らかの機構を用いて溝とロックピンとが係合するような動作が必要となる。そのため、このようなロック装置を設けた車両であっても、運転者の操作し忘れなどによりステアリングシャフトがロックされないまま駐車された場合、盗難防止の効果が低くなってしまう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の不使用時におけるハンドルのロックがより確実に行われる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のロックシステムは、ハンドル側の回転を車輪側に伝達する回転軸と、前記回転軸と係合して該回転軸の回転をロックするロック機構と、前記ロック機構を前記回転軸の周方向に移動させる移動機構と、を備える。前記移動機構は、前記回転軸の回転のロックが要求された場合、前記回転軸と前記ロック機構とが係合可能なロック位置に前記ロック機構を移動させる。
この態様によると、駐車中や放置中等の車両の不使用時のように回転軸の回転のロックが要求された場合、回転軸を回転させることなくロック機構が所定のロック位置に移動されるので、ハンドルのロックがより確実に行われる。
前記移動機構は、前記ロック機構を前記回転軸の周方向にガイドするガイド部と、前記ロック機構を前記ガイド部に沿って前記回転軸の周方向に移動させる動力源と、を有してもよい。これにより、簡易な構成でロック機構を回転軸の周方向へ移動させることができる。
回転軸の回転位置の情報とロック機構の回転位置の情報とに基づいて前記動力源による前記ロック機構の移動を制御する制御部を更に備えてもよい。これにより、回転軸の回転位置やロック機構の位置にかかわらずロック機構をロック位置に精度良く移動させることができる。
前記ロック機構は、前記ロック位置において前記回転軸の径方向に移動するロック部材と、前記回転軸の外周部に形成されたロック孔に対して前記ロック部材が係合するように該ロック部材を移動させるソレノイドと、を有してもよい。これにより、一般的な減速機構を用いたロック機構と比較して、簡易な構成で応答性の高いロック動作を行うことができる。
本発明の別の態様もまた、ロックシステムである。このロックシステムは、ハンドル側の回転を車輪側に伝達する回転軸と、前記回転軸と係合して該回転軸の回転をロックするロック部材を有するロック機構と、前記ロック機構を前記回転軸の周方向に移動させる移動機構と、を備える。前記移動機構は、前記回転軸の回転のロックが要求された場合、前記ロック部材が前記回転軸を付勢している際に該回転軸から受ける力により前記ロック機構を前記回転軸と前記ロック部材とが係合可能なロック位置に移動させるように構成されている。
この態様によると、車両の不使用時のように回転軸の回転のロックが要求された場合、回転軸を回転させることなくロック機構が所定のロック位置に移動されるので、ハンドルのロックがより確実に行われる。また、ロック部材が回転軸を付勢している際に回転軸から受ける力を利用してロック機構が回転軸の周方向に移動される。そのため、ロック機構がロック位置にない場合にロック位置に移動させるための動力源が必要なく、簡易な構成でロック機構を回転軸の周方向へ移動させることができる。
前記回転軸は、前記ロック部材が係合可能なように該回転軸の周方向に形成された複数のロック孔と、前記ロック部材の移動方向に対して斜めに、かつ、前記ロック孔に近づくにつれて回転軸の径が小さくなるように形成された傾斜部と、を有してもよい。これにより、ロック部材にはロック孔に近づく向きに傾斜部から力が働き、ロック部材がロック孔に係合するまで確実にロック機構が移動される。
前記移動機構は、前記ロック機構の前記回転軸の径方向への移動を規制するとともに、前記ロック機構を前記回転軸の周方向にガイドするガイド部を有してもよい。これにより、簡易な構成でロック機構を回転軸の周方向へ移動させることができる。
前記ロック機構は、前記ロック部材を前記回転軸の径方向に移動させるソレノイドを有してもよい。これにより、一般的な減速機構を用いたロック機構と比較して、簡易な構成で応答性の高いロック動作を行うことができる。
本発明によれば、車両の不使用時におけるハンドルのロックがより確実に行われる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るロックシステムを備えるに好適なステアリングシステムの一例を模式的に示した構成概略図である。図2は、第1の実施の形態に係るステアリングシステムを説明するための機能ブロック図である。
ステアリングシステム10は、ハンドルとしてのステアリングホイール12の回転を前輪54の動きに変換するシステムである。ステアリングシステム10は、ステアリング装置80と、ステアリング装置の動きを前輪の動きに変換するギヤ装置40とを備える。
ステアリング装置80は、ステアリングホイール12、ステアリングシャフト14、舵角センサ16、イグニッションセンサ18、ロック機構20、トルクセンサ24、電動パワーステアリング(Electric Power Steering:EPS)機構32、連結軸17、およびECU56を有する。
ステアリングホイール12は、車両室内に設けられ、運転者によって回転操作される。ステアリングシャフト14は、ステアリングホイール12とともに回転するように一端がステアリングホイール12に連結されており、ステアリングホイール12の回転を車輪側に伝達する回転軸として機能する。
舵角センサ16は、ステアリングシャフト14に設けられ、ステアリングホイール12の操舵角および操舵方向を検出する。舵角センサ16は、ECU56に接続されている。舵角センサ16の検出結果は、ECU56に出力される。
イグニッションセンサ18は、ユーザによるイグニッション(IG)キーのオンおよびオフの操作を検出する。イグニッションセンサ18は、ECU56に接続されている。イグニッションセンサ18の検出結果は、ECU56に出力される。
ロック機構20は、車両の駐停車時や放置時等の不使用時にステアリングシャフト14のロックを行うために、ステアリングシャフト14と係合してステアリングシャフト14の回転をロックする。ロック機構20は、図2に示すように、ステアリングシャフト14とロック機構20とが係合可能なロック位置において、ステアリングシャフト14の径方向に移動するロック部材と、ロック部材をステアリングシャフト14に対して移動させるソレノイド60と、ロック部材により正常にステアリングシャフト14の回転がロックされているか否かを検出するロック検出センサ62とを有する。ロック検出センサ62は、ECU56に接続されている。ロック検出センサ62の検出結果は、ECU56に出力される。なお、ロック機構20の構造や動作の詳細は後述する。
トルクセンサ24は、ステアリングシャフト14に設けられ、ステアリングシャフト14に与えられるトルクを検出する。トルクセンサ24にはトーションバーが設けられている。トルクセンサ24は、トーションバーの捻れ角度を検出することによってステアリングシャフト14に与えられるトルクを検出する。トルクセンサ24は、ECU56に接続されている。トルクセンサ24の検出結果は、ECU56に出力される。
電動パワーステアリング機構32は、トルクセンサ24のギヤ装置40側に設けられている。電動パワーステアリング機構32は、モータ28、減速機構26、および角度センサ30を有する。モータ28のモータ軸は減速機構26に接続されている。減速機構26にはギヤが設けられ、ステアリングシャフト14に設けられたギヤ部と噛合する。モータ28が作動すると、その回転運動が減速機構26によって減速され、ステアリングシャフト14が回転駆動される。角度センサ30は、モータ28の回転角度を検出する。角度センサ30は、ECU56に接続されている。角度センサ30による検出結果は、ECU56に入力される。
ステアリングシャフト14の他端は、ユニバーサルジョイント34を介して連結軸17の一端に連結されている。連結軸17の他端にはピニオンギヤ(図示せず)が設けられている。
ギヤ装置40は、ギヤボックス44、操舵軸46、タイロッド48、ナックルアーム50を含む。ギヤボックス44は略円筒形状に形成され、軸方向が車両左右方向と平行となるように配置されている。ギヤボックス44の内部には操舵軸46が挿通されている。操舵軸46は、両端がギヤボックス44から突出するよう配置されている。操舵軸46にはラックギヤが設けられている。連結軸17のピニオンギヤと操舵軸46のラックギヤがギヤボックス44内部において噛合し、ラックアンドピニオン機構42が構成されている。ラックアンドピニオン機構42によって、ステアリングホイール12の回転が操舵軸46の軸方向の移動に変換される。
操舵軸46の端部にはそれぞれタイロッド48の一端が連結されている。タイロッド48の他端は、前輪54を支持するナックルアーム50に連結されている。ナックルアーム50は、キングピン52を中心に回動可能に車両に取り付けられる。操舵軸46が軸方向に移動すると、タイロッド48を介してナックルアーム50が回動され、前輪54の向きが変わる。
また、本実施の形態に係るステアリングシステム10は、図2に示すように、ロック機構20をステアリングシャフト14の周方向に移動させる移動モータ22を備える。回転位置検出センサ58は、ステアリングシャフト14の周方向へのロック機構20の回転位置を検出する。回転位置検出センサ58は、ECU56に接続されている。回転位置検出センサ58の検出結果は、ECU56に出力される。なお、移動モータ22を含む移動機構の詳細については後述する。
ECU56は、舵角センサ16およびトルクセンサ24の検出結果を利用して、ステアリングシャフト14を駆動する目標アシストトルクを算出する。ECU56は、算出した目標アシストトルクを発生させるための電流をモータ28に供給するよう、制御電流を駆動回路64に出力する。駆動回路64は、ECU56から供給された制御電流に応じた電流をバッテリ66からモータ28に供給し、モータ28を作動させる。
ECU56は、このように操舵角やトルクに応じてユーザによるステアリングホイール12の操舵をアシストする。ECU56は、イグニッションセンサ18によってイグニッションキーがオンにされたと検出されてからオフにされたと検出されるまでの間、ユーザによるステアリングホイール12の操舵をアシストする操舵アシスト制御を実行する。
また、ECU56は、イグニッションセンサ18、車輪速センサ36、シフトポジションセンサ38、トルクセンサ24等の検出結果から、車両が走行中でない不使用時でありステアリングシャフト14のロックが要求されていると判断した場合、ロック機構20や移動モータ22を駆動させるための電流をそれぞれに供給するために、制御電流を駆動回路68に出力する。駆動回路68は、ECU56から供給された制御電流に応じた電流をバッテリ66からソレノイド60や移動モータ22に供給し、ソレノイド60や移動モータ22を作動させる。
(ロック機構)
次に、本実施の形態に係るロック機構の詳細について説明する。図3は、第1の実施の形態に係るロック機構の概略構成を示す断面図である。本実施の形態に係るロック機構20は、ソレノイドを利用した直動型のアクチュエータであり、ソレノイド60と、ソレノイド60への通電に応じてステアリングシャフト14の径方向に移動するロック部材としてのロックピン70と、ロックピン70により正常にステアリングシャフト14の回転がロックされているか否かを検出するロック検出センサ62と、ソレノイド60、ロックピン70およびロック検出センサ62を収容するケース72とを備える。
ロックピン70は、ステアリングシャフト14に対してロックピン70が係合しているロック状態を検出するための第1の被検出部材70aと、ステアリングシャフト14に対してロックピン70が解除されているアンロック状態を検出するための第2の被検出部材70bとを有する。
ロック検出センサ62としては、例えば、光学式センサや磁気式センサを採用することができる。また、ロック検出センサ62の方式に応じて、第1の被検出部材70aおよび第2の被検出部材70bは、例えば、ロックピン70の外周面と反射率が異なる部材や、ロックピン70と透磁率の異なる部材を採用することができる。
(ロックシステム)
次に、本実施の形態に係るロックシステムについて詳細に説明する。図4は、第1の実施の形態に係るロックシステムの概略構成を示した模式図である。図5は、第1の実施の形態に係る移動機構を説明するための概略構成を示した模式図である。
本実施の形態に係るロックシステム100は、図4に示すように、ステアリングホイール12の回転を前輪54側に伝達するステアリングシャフト14と、ステアリングシャフト14と係合してステアリングシャフト14の回転をロックするロック機構20と、ロック機構20をステアリングシャフト14の周方向に移動させる移動機構74とを備える。ステアリングシャフト14は、その外周面の周方向に複数のロック孔14aがロックピン70と係合可能なように形成されている。ステアリングシャフト14の外側には、車両本体に固定されているハウジング78が配置されている。
また、図5に示すように、移動機構74は、ロック機構20をステアリングシャフト14の周方向にガイドするガイド部としてのガイドレール76と、ロック機構20をガイドレール76に沿ってステアリングシャフト14の周方向に移動させる動力源としての移動モータ22と、を有している。ハウジング78の外周面には複数のギヤ歯78aが環状に設けられている。移動モータ22の回転軸22aは、ステアリングシャフト14の周方向に移動可能な状態でガイドレール76に支持されている。また、歯車82は、回転軸22aの端部に固定されており、移動モータ22の駆動により回転される。
本実施の形態に係る移動機構74は、ステアリングシャフト14の回転のロックが要求された場合、ステアリングシャフト14とロック機構20とが係合可能なロック位置にロック機構20を移動させる。これにより、車両の不使用時のようにステアリングシャフト14の回転のロックが要求された場合、ステアリングシャフト14を回転させることなくロック機構20が所定のロック位置に移動されるので、ステアリングホイール12のロックがより確実に行われる。
また、移動機構74は、移動モータ22を駆動することで歯車82とギヤ歯78aが噛み合い、ロック機構20をハウジング78に対してガイドレール76に沿って移動させることができる。これにより、簡易な構成でロック機構20を回転軸の周方向へ移動させることができる。
本実施の形態に係るロック機構20は、ロックピン70とロック孔14aとの位相が同期しているロック位置においてステアリングシャフト14の径方向に移動するロックピン70と、ステアリングシャフト14の外周部に形成されたロック孔14aに対してロックピン70が係合するようにロックピン70を移動させるソレノイド60とを有しているので、一般的な減速機構を用いたロック機構と比較して、簡易な構成で応答性の高いロック動作を行うことができる。
(ロックシステムのロック/アンロック動作)
図6は、第1の実施の形態に係るロックシステム100のロック動作を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、イグニッションキーがオンにされたときに開始される。なお、ロックシステム100は、イグニッションキーのオンに連動させてロックシステムのロック動作を開始する代わりに、イグニッションキーとは別に設けられたロックスイッチを操作することによりロック動作を開始するように構成されていてもよい。
ECU56は、イグニッションセンサ18の検出結果を利用してイグニッションキーがオフにされたか否かを判定することにより(S10)、ロック機構20によるステアリングシャフト14の回転のロックが要求されているか否かを判定する。
イグニッションキーがオフにされていないと判定された場合(S10のNo)、ECU56は、ロック機構20によるステアリングシャフト14の回転のロックが要求されていないと判定し、引き続きイグニッションキーがオフにされたか否かを所定時間ごとに判定する。イグニッションキーがオフにされたと判定された場合(S10のYes)、ECU56は、ロック機構20によるステアリングシャフト14の回転のロックが要求されていると判定し、車輪速センサ36やシフトポジションセンサ38の検出結果を利用して車速が0でシフトポジションがPレンジであるか否かを判定する(S12)。
車速が0でない、あるいは、シフトポジションがPレンジでないと判定された場合(S12のNo)、ロックシステム100を動作させるのは適当ではないため、再度S10の処理に戻る。これにより、誤って走行中にイグニッションキーがオフにされても、ロックシステム100が動作することを防止することができる。
一方、車速が0である、かつ、シフトポジションがPレンジであると判定された場合(S12のYes)、不図示の報知手段によりロックシステム100の動作が開始させることが運転者や乗員に対して警告される(S14)。報知手段としては、音声を発するスピーカ、操作パネルの所定箇所に設けられている点灯部、液晶ディスプレイ等の表示部を適宜選択することができる。
報知手段による警告が開始された後、ECU56は、駆動回路68を介して移動モータ22を制御し、ロック機構20をロックピン70とロック孔14aとが係合可能なロック位置まで移動させる(S16)。この際、ECU56は、舵角センサ16の検出結果に基づくステアリングシャフト14の回転位置の情報と回転位置検出センサ58の検出結果に基づくロック機構20の回転位置の情報とに基づいて移動モータ22によるロック機構20の移動を制御するとよい。これにより、イグニッションオフ時のステアリングシャフト14の回転位置やロック機構20の位置にかかわらずロック機構20をロック位置に精度良く移動させることができ、車両の不使用時におけるハンドルのロックがより確実に行われる。
ロック機構20が所望のロック位置まで移動されると、ECU56は、駆動回路68を介してソレノイド60に通電し、ロックピン70がロック孔14aに挿入されるようにロック機構20を制御する(S18)。そして、ロック検出センサ62の検出結果により、ロックピン70がロック孔14aに対して正常に挿入されロックが完了されているか否かを判定する(S20)。ロックが完了されていると判定された場合(S20のYes)、報知手段によるロック動作の警告が解除され(S22)、ロック動作の処理が終了する。
ロックが完了されていないと判定された場合(S20のNo)、例えば、ロックピン70とロック孔14aとの位相が合っていないため、ロックピン70がステアリングシャフト14の外周面にぶつかりロック検出センサ62により第1の被検出部材70aが検出されない場合が考えられる。この場合、ECU56は、舵角センサ16の検出結果に基づくステアリングシャフト14の回転位置の情報と回転位置検出センサ58の検出結果に基づくロック機構20の回転位置の情報とに基づいて再度移動モータ22によるロック機構20の移動を制御する。これにより、何らかの原因でロックピン70がロック孔14aに挿入されずにロック動作が完了されていない状態で車両が放置されることが防止され、盗難防止の効果を更に高めることができる。
図7は、第1の実施の形態に係るロックシステム100のアンロック動作を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、イグニッションキーがオフにされたときに開始する。
ECU56は、イグニッションセンサ18の検出結果を利用してイグニッションキーがオンにされたか否かを判定する(S30)。イグニッションキーがオンにされていないと判定された場合(S30のNo)、ECU56は、ロック機構20によるステアリングシャフト14の回転のアンロックが要求されていないと判定し、引き続きイグニッションキーがオンにされたか否かを所定時間ごとに判定する。
イグニッションキーがオンにされたと判定された場合(S30のYes)、ECU56は、ロック機構20によるステアリングシャフト14の回転のアンロックが要求されていると判定し、その時点でロック状態になっているか否かを判定する(S32)。
ロック検出センサ62の検出結果に基づいてロック状態でないと判定された場合(S32のNo)、これ以降のアンロック動作は必要ないため、そのままエンジンが始動される(S42)。一方、ロック検出センサ62の検出結果に基づいてロック状態であると判定された場合(S32のYes)、不図示の報知手段によりロックシステム100によるアンロック動作が開始させることが運転者や乗員に対して警告される(S34)。
報知手段による警告が開始された後、ECU56は、駆動回路68を介してソレノイド60に通電し、ロックピン70がロック孔14aから抜き出されるようにロック機構20を制御する(S36)。そして、ロック検出センサ62の検出結果により、ロックピン70がロック孔14aに対して正常に抜き出されアンロックが完了されているか否かを判定する(S38)。アンロックが完了されていると判定された場合(S38のYes)、報知手段によるアンロック動作の警告が解除され(S40)、エンジンが始動され(S42)、アンロック動作の処理が終了する。
アンロックが完了されていないと判定された場合(S38のNo)、例えば、ロック中における運転者のステアリングホイール12の操作によりロックピン70がロック孔14aの壁面に押し付けられ、摩擦によりロックピン70がロック孔14aからうまく抜き出されない場合が考えられる。この場合、ECU56は、再度、駆動回路68を介してソレノイド60に通電し、ロックピン70がロック孔14aから抜き出されるようにロック機構20を制御する(S36)。そして、ECU56は、ロック検出センサ62により第2の被検出部材70bが検出されアンロックが完了するまで同様の処理を繰り返す。これにより、アンロックが完了されていない状態でエンジンが始動されることを防止することができる。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態に係るロックシステムの概略構成を示した模式図である。図9は、第2の実施の形態に係るステアリングシステムを説明するための機能ブロック図である。本実施の形態に係るロックシステムを備えるに好適なステアリングシステムは、図1におけるステアリングシステム10とほぼ同様なためその説明を省略する。また、本実施の形態に係るロック機構は、図3におけるロック機構20とほぼ同様なためその説明を省略する。なお、図9に示す機能ブロック図は、図2に示す機能ブロック図に対して、回転位置検出センサ58と移動モータ22とが設けられていない点を除いてほぼ同様なためその説明を省略する。その他、第1の実施の形態と同様の内容については適宜説明を省略する。
本実施の形態に係るロックシステム200は、図8に示すように、ステアリングホイール12の回転を前輪54側に伝達するステアリングシャフト14と、ステアリングシャフト14と係合してステアリングシャフト14の回転をロックするロック機構20と、ロック機構20をステアリングシャフト14の周方向に移動させる移動機構174とを備える。ステアリングシャフト14は、その外周面の周方向に複数のロック孔114aがロックピン70と係合可能なように形成されている。
本実施の形態に係る移動機構174は、ステアリングシャフト14の回転のロックが要求された場合、ロックピン70がステアリングシャフト14を付勢している際にステアリングシャフト14から受ける力によりロック機構20をステアリングシャフト14とロックピン70とが係合可能なロック位置に移動させるように構成されている。
これにより、車両の不使用時のようにステアリングシャフト14の回転のロックが要求された場合、ステアリングシャフト14を回転させることなくロック機構20が所定のロック位置に移動されるので、ハンドルのロックがより確実に行われる。また、ロックピン70がステアリングシャフト14を付勢している際にステアリングシャフト14から受ける力を利用してロック機構20がステアリングシャフト14の周方向に移動される。そのため、ロック動作が要求された際にロック機構20をロック位置に移動させるためのモータのような動力源が必要なく、簡易な構成でロック機構20をステアリングシャフト14の周方向へ移動させることができる。
具体的には、本実施の形態に係る移動機構174は、ロック機構20をステアリングシャフト14の周方向にガイドするガイドレール176をステアリングシャフト14の外周面に沿って配置している。ガイドレール176は、不図示のハウジングに設けられており、ハウジングは車両本体に固定されている。
ロック機構20は、ガイドレール176と係合する凸部20bが設けられている。そして、ロック機構20は、凸部20bがガイドレール176と係合することでステアリングシャフト14の径方向への動きが規制されるとともに、ステアリングシャフト14の周方向への移動が可能となる。このように、本実施の形態に係るロックシステム200は、簡易な構成でロック機構20をステアリングシャフト14の周方向へ移動させることができる。
また、ステアリングシャフト14は、ステアリングシャフト14の周方向にロックピン70が係合可能なように形成された複数のロック孔114aと、ロックピン70の移動方向X1に対して斜めに、かつ、ロック孔114aに近づくにつれてステアリングシャフト14の径が小さくなるように形成された傾斜部114bとを有する。
ロック動作が要求された際、ロックピン70とロック孔114aとの位相が一致していない場合、ソレノイド60が制御されてロックピン70の突出量が増加すると、ロックピン70が傾斜部114bに当接する。そのため、ロックピン70は、傾斜部114bから受ける反力によりロック孔114aに近づく向きX2に力が働き、ロック機構20が周方向X3に移動する。これにより、ロック機構20は、ロックピン70とロック孔114aとが係合するロック位置まで他の動力源を用いることなく確実に移動される。
また、本実施の形態に係るステアリングシャフト14は、2つの傾斜部114bの間にロック孔114aが設けられた領域が全周にわたり形成されている。そのため、ロック機構20がステアリングシャフト14の周方向のどの位置にあっても、ロック機構20を移動させる動力源を用いることなく、ステアリングホイール12のロックをより確実に行うことができる。
本実施の形態に係るロックシステム200のロック動作は、図6に示す第1の実施の形態に係るロックシステム100のロック動作とほぼ同様であるが、ロック機構20を移動モータ22を用いて移動させるS16の処理が必要ない。そのため、ロックシステム200は、簡易な構成で応答性の高いロック動作を行うことができる。
(第3の実施の形態)
図10は、第3の実施の形態に係るロックシステムの概略構成を示した断面図である。図11は、第3の実施の形態に係るロックピンの概略構成を示した斜視図である。本実施の形態に係るロックシステムを備えるに好適なステアリングシステムは、図1におけるステアリングシステム10とほぼ同様なためその説明を省略する。また、本実施の形態に係るステアリングシステムの機能ブロック図は、図9で説明した第2の実施の形態に係る機能ブロック図と同様なためその説明を省略する。その他、前述の各実施の形態と同様の内容については適宜説明を省略する。
本実施の形態に係るロック機構120は、ソレノイドを利用した直動型のアクチュエータであり、ソレノイド60と、ソレノイド60への通電に応じてステアリングシャフト14の径方向に移動するロック部材としてのロックピン170と、ロックピン170により正常にステアリングシャフト14の回転がロックされているか否かを検出するロック検出センサ62と、ソレノイド60、ロックピン170およびロック検出センサ62を収容するケース172とを備える。
ロックピン170は、ステアリングシャフト14に対してロックピン170が係合しているロック状態を検出するための第1の被検出部材70aと、ステアリングシャフト14に対してロックピン70が解除されているアンロック状態を検出するための第2の被検出部材70bとを有する。
本実施の形態に係るロックシステム300は、図10に示すように、ステアリングホイール12の回転を前輪54側に伝達するステアリングシャフト14と、ステアリングシャフト14と係合してステアリングシャフト14の回転をロックするロック機構120とを備える。ステアリングシャフト14は、その外周面の周方向に複数のロック孔214がロックピン170と係合可能なように形成されている。ステアリングシャフト14の外側には、車両本体に固定されているハウジング178が配置されている。
図11に示すように、ロックピン170は、ソレノイド60から駆動力を受ける本体部170aと、本体部170aより小径で本体部170aのステアリングシャフト14側に設けられた小径部170bと、ロック孔214と係合しロックされるように小径部170bの先端部に設けられたロック部170cとを有する。ロック部170cは、方向によって直径が異なる異方性形状であり、本実施の形態では楕円形状をしている。ロック部170cの先端側には、ロックピン170がロック孔214と係合する際の衝突音を抑制するための消音部材170dが設けられている。消音部材170dは、例えば、ゴムのような弾性体や樹脂が好ましい。
図12は、ロック部170cとロック孔214との関係を示すための模式図である。ロック部170cと係合するロック孔214は、ロック部170cが侵入可能な大きさで形成された開口部214aと、開口部214aより内部に開口部214aの開口幅W1より広い幅W2で形成された係合部214bとを有する。
ロック部170cの短径の長さL1は、ロック部170cが開口部214aに侵入可能な程度に、開口部214aの開口幅W1より小さくなるように設定されている。また、ロック部170cの長径の長さL2は、開口幅W1より大きく、かつ、係合部214bの幅W2より小さく設定されている。
ロックピン170の外周面には、ガイド溝180が形成されている。また、ケース172の内周面には、ガイド溝180にはまるガイドピン182が設けられている。ガイド溝180は、ロックピン170の先端側から後端側に向かってロックピン170の軸方向と平行に形成された直線部180aと、直線部180aの後端側からロックピン170の周方向に螺旋状に設けられた螺旋部180bと、螺旋部180bの後端側からロックピン170の先端側に向かってロックピン170の軸方向と平行に形成された固定部180cとを有する。ガイド溝180には、ガイドピン182と係合する際の摺擦音を抑制するための部材を設けるとよい。このような部材としては、例えば、摩擦係数の低い樹脂が好ましい。
次に、本実施の形態に係るロックシステム300の動作について説明する。ロックシステム300は、ステアリングシャフト14の回転のロックが要求された場合、ソレノイド60に通電し、ロックピン170をステアリングシャフト14側に送り出す力を発生させる。ロックピン170は、ガイドピン182にガイド溝180の直線部180aが係合した状態で矢印Yの方向に回転せずに直線移動する。その際、ロック部170cは、開口部214aに侵入した後、係合部214bに到達する。
ロックピン170が更にステアリングシャフト14側に送り出されると、ガイドピン182にガイド溝180の螺旋部180bが係合されるようになるため、ロックピン170が矢印R方向に回転し始める。そして、ロック部170cは、係合部214bの空間内で回転し、図10や図12の点線で示す位置になることで、開口幅W1より大きい長径部が開口部214aから抜け出なくなる。
その後、ロックシステム300は、ロックピン170をステアリングシャフト14側から抜き出す向きの力を発生するようにソレノイド60を制御する。これにより、ロックピン170は、ガイドピン182にガイド溝180の固定部180cが係合するようになる。固定部180cは、ロックピン170の軸方向と平行に形成されているため、ガイドピン182と固定部180cとが係合している状態では、ロックピン170は回転しない。そのため、本実施の形態に係るロックシステム300は、何らかの要因によりロックピン170を回転する力が加わっても、ロック部170cがロック孔214から外れることはなく、確実にロック状態を維持することができる。
なお、上述の実施の形態では、ロックピン170の外周面に形成されたガイド溝180とケース172の内周面に設けられたガイドピン182との係合によりロックピン170が回転する構成について説明したが、ロックピン170の外周面に設けられたガイドピンとケース172の内周面に形成されたガイド溝との係合によりロックピン170が回転する構成としてもよい。
図13は、第3の実施の形態に係るロックシステム300のロック動作を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、イグニッションキーがオンにされたときに開始される。
S50からS54の処理は、第1の実施の形態で説明したS10からS14までの処理と同様なため説明を省略する。
S54において報知手段による警告が開始された後、ECU56は、トルクセンサ24から入力された検出結果に基づいて操舵入力が有るか否かを判定する(S56)。操舵入力が有ると判定された場合(S56のYes)、運転者がステアリングホイール12を操作していることが想定されるため、運転者がステアリングホイール12の操作をやめるまでS54の処理を繰り返し警告を続ける。これにより、運転者がステアリングホイール12を操作中に、後述する電動パワーステアリング機構32の作動によるステアリングホイール12を回転する力の発生を防止することができる。
操舵入力がないと判定された場合(S56のNo)、ECU56は、駆動回路64を介して電動パワーステアリング機構32のモータ28を制御し、ステアリングシャフト14をロックピン170とロック孔214とが係合可能なロック位置まで移動させる(S58)。本実施の形態に係るロック位置は、ステアリングシャフト14の周方向に対するロックピン170とロック孔214との位相が一致する位置である。この際、ECU56は、舵角センサ16の検出結果に基づくステアリングシャフト14の回転位置の情報に基づいてモータ28によるステアリングシャフト14の回転を制御するとよい。これにより、イグニッションオフ時のステアリングシャフト14の回転位置にかかわらずステアリングシャフト14をロック位置に精度良く移動させることができ、車両の不使用時におけるハンドルのロックがより確実に行われる。
ステアリングシャフト14が所望のロック位置まで移動されると、ECU56は、駆動回路68を介してソレノイド60に通電し、ロックピン70がロック孔214に挿入されるようにロック機構120を制御する(S60)。そして、ロック検出センサ62の検出結果により、ロックピン70がロック孔214に対して正常に挿入されロックが完了されているか否かを判定する(S62)。ロックが完了されていると判定された場合(S62のYes)、電動パワーステアリング機構32の作動が停止するとともに(S64)、報知手段によるロック動作の警告が解除され(S66)、ロック動作の処理が終了する。
ロックが完了されていないと判定された場合(S62のNo)、例えば、ロックピン170とロック孔214との位相が合っていないため、ロックピン170がステアリングシャフト14の外周面にぶつかりロック検出センサ62により第1の被検出部材70aが検出されない場合が考えられる。この場合、ECU56は、舵角センサ16の検出結果に基づくステアリングシャフト14の回転位置の情報に基づいて再度モータ28によるステアリングシャフト14の回転を制御する。これにより、何らかの原因でロックピン170がロック孔214に挿入されずにロック動作が完了されていない状態で車両が放置されることが防止され、盗難防止の効果を更に高めることができる。
図14は、第3の実施の形態に係るロックシステム300のアンロック動作を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、イグニッションキーがオフにされたときに開始する。
S70からS74の処理は、第1の実施の形態で説明したS30からS34までの処理と同様なため説明を省略する。
S74において報知手段による警告が開始された後、ECU56は、トルクセンサ24から入力された検出結果に基づいて操舵入力が有るか否かを判定する(S76)。操舵入力が有ると判定された場合(S76のYes)、運転者がステアリングホイール12を操作していることが想定されるため、運転者がステアリングホイール12の操作をやめるまでS74の処理を繰り返し警告を続ける。これにより、運転者がステアリングホイール12を操作中に、後述する電動パワーステアリング機構32の作動によるステアリングホイール12を回転する力の発生を防止することができる。
操舵入力がないと判定された場合(S76のNo)、ECU56は、駆動回路68を介してソレノイド60に通電し、ロックピン170がロック孔214から抜き出されるようにロック機構120を制御する(S78)。
そして、ロック検出センサ62の検出結果により、ロックピン170がロック孔214に対して正常に抜き出されアンロックが完了されているか否かを判定する(S80)。アンロックが完了されていると判定された場合(S80のYes)、報知手段によるアンロック動作の警告が解除され(S82)、エンジンが始動され(S84)、アンロック動作の処理が終了する。
アンロックが完了されていないと判定された場合(S80のNo)、例えば、ロック中における運転者のステアリングホイール12の操作によりロックピン170がロック孔214の壁面に押し付けられ、摩擦によりロックピン170がロック孔214からうまく抜き出されない場合が考えられる。この場合、ECU56は、再度、駆動回路68を介してソレノイド60に通電し、ロックピン170がロック孔214から抜き出されるようにロック機構120を制御する(S78)。
なお、ロックピン170がロック孔214の壁面に押し付けられているような場合、S78の処理に先立ち、電動パワーステアリング機構32によりステアリングシャフト14をわずかに回転させてもよい。これにより、それまでロック孔214の壁面に押し付けられていたロックピン170が離間し抜き出しやすくなる。
ECU56は、ロック検出センサ62により第2の被検出部材70bが検出されアンロックが完了するまで同様の処理を繰り返す。これにより、アンロックが完了されていない状態でエンジンが始動されることを防止することができる。
以上、本発明を上述の各実施の形態を参照して説明したが、これは例示であり、本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
第1の実施の形態に係るロックシステムを備えるに好適なステアリングシステムの一例を模式的に示した構成概略図である。 第1の実施の形態に係るステアリングシステムを説明するための機能ブロック図である。 第1の実施の形態に係るロック機構の概略構成を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るロックシステムの概略構成を示した模式図である。 第1の実施の形態に係る移動機構を説明するための概略構成を示した模式図である。 第1の実施の形態に係るロックシステムのロック動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係るロックシステムのアンロック動作を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るロックシステムの概略構成を示した模式図である。 第2の実施の形態に係るステアリングシステムを説明するための機能ブロック図である。 第3の実施の形態に係るロックシステムの概略構成を示した断面図である。 第3の実施の形態に係るロックピンの概略構成を示した斜視図である。 ロック部とロック孔との関係を示すための模式図である。 第3の実施の形態に係るロックシステムのロック動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係るロックシステムのアンロック動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ステアリングシステム、 12 ステアリングホイール、 14 ステアリングシャフト、 14a ロック孔、 16 舵角センサ、 17 連結軸、 18 イグニッションセンサ、 20 ロック機構、 22 移動モータ、 24 トルクセンサ、 32 電動パワーステアリング機構、 36 車輪速センサ、 38 シフトポジションセンサ、 56 ECU、 58 回転位置検出センサ、 60 ソレノイド、 62 ロック検出センサ、 70 ロックピン、 74 移動機構、 76 ガイドレール、 80 ステアリング装置、 100 ロックシステム、 114a ロック孔、 114b 傾斜部。

Claims (8)

  1. ハンドル側の回転を車輪側に伝達する回転軸と、
    前記回転軸と係合して該回転軸の回転をロックするロック機構と、
    前記ロック機構を前記回転軸の周方向に移動させる移動機構と、を備え、
    前記移動機構は、前記回転軸の回転のロックが要求された場合、前記回転軸と前記ロック機構とが係合可能なロック位置に前記ロック機構を移動させることを特徴とするロックシステム。
  2. 前記移動機構は、
    前記ロック機構を前記回転軸の周方向にガイドするガイド部と、
    前記ロック機構を前記ガイド部に沿って前記回転軸の周方向に移動させる動力源と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のロックシステム。
  3. 回転軸の回転位置の情報とロック機構の回転位置の情報とに基づいて前記動力源による前記ロック機構の移動を制御する制御部を更に備えることを特徴とする請求項2に記載のロックシステム。
  4. 前記ロック機構は、
    前記ロック位置において前記回転軸の径方向に移動するロック部材と、
    前記回転軸の外周部に形成されたロック孔に対して前記ロック部材が係合するように該ロック部材を移動させるソレノイドと、
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のロックシステム。
  5. ハンドル側の回転を車輪側に伝達する回転軸と、
    前記回転軸と係合して該回転軸の回転をロックするロック部材を有するロック機構と、
    前記ロック機構を前記回転軸の周方向に移動させる移動機構と、を備え、
    前記移動機構は、前記回転軸の回転のロックが要求された場合、前記ロック部材が前記回転軸を付勢している際に該回転軸から受ける力により前記ロック機構を前記回転軸と前記ロック部材とが係合可能なロック位置に移動させるように構成されていることを特徴とするロックシステム。
  6. 前記回転軸は、
    前記ロック部材が係合可能なように該回転軸の周方向に形成された複数のロック孔と、
    前記ロック部材の移動方向に対して斜めに、かつ、前記ロック孔に近づくにつれて回転軸の径が小さくなるように形成された傾斜部と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載のロックシステム。
  7. 前記移動機構は、前記ロック機構の前記回転軸の径方向への移動を規制するとともに、前記ロック機構を前記回転軸の周方向にガイドするガイド部を有することを特徴とする請求項5または6に記載のロックシステム。
  8. 前記ロック機構は、前記ロック部材を前記回転軸の径方向に移動させるソレノイドを有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のロックシステム。
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