JP2008162787A - エレベータ用巻上機 - Google Patents
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Abstract
【課題】オイルシールから漏れた油が制動面へと達するのを防ぎ、かつ、万一の際にも制動面へと油が達する可能性を極力抑え、更に、油が回転体側面全体に広がることを防ぐと共に、油が漏れた事実をいち早く覚知することができ、加えて、回転体から排出される油の回収及び保守作業が容易なエレベータ用巻上機を得る。
【解決手段】エレベータ用巻上機において、綱車と一体に形成され内周に制動面1bを有する回転体1と、回転体の内側に設けられ制動面を押圧する制動片を有する制動機と、回転体の中央に軸受3を介して回転自在に軸支された回転軸2と、回転軸を軸止する回転軸支持部と、軸受端に設けられ軸受の潤滑油が漏れるのを防止するオイルシール4と、回転体の制動機側の側面に円周方向に亘って制動機側へと張出して設けられ前記オイルシールから漏れた油が流れ込む溝5とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】エレベータ用巻上機において、綱車と一体に形成され内周に制動面1bを有する回転体1と、回転体の内側に設けられ制動面を押圧する制動片を有する制動機と、回転体の中央に軸受3を介して回転自在に軸支された回転軸2と、回転軸を軸止する回転軸支持部と、軸受端に設けられ軸受の潤滑油が漏れるのを防止するオイルシール4と、回転体の制動機側の側面に円周方向に亘って制動機側へと張出して設けられ前記オイルシールから漏れた油が流れ込む溝5とを備える。
【選択図】図2
Description
この発明は、エレベータ用巻上機に関するものである。
従来におけるエレベータ用巻上機においては、図13に示すような、綱車1aと一体に形成され、内周に制動面1bを有する回転体1と、この回転体1の内側に設けられ、制動面1bを押圧する制動片を有する制動機と、回転体1の中央に設けられた回転軸2と、この回転軸2を回転自在に支持する軸受3と、この軸受3端に設けられ、軸受の潤滑油が漏れるのを防止するオイルシール4と、回転体1の制動機側の側面1cと制動面1bとが交わる部分に円周方向に亘って設けられ、オイルシール4から漏れて前記側面1cを伝わってきた油が流れ込む溝5と、溝5に溜まった油を外部に排出するための、溝5から回転体1の外周部に向かって放射状に設けられた貫通孔6とを、備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示された従来におけるエレベータ用巻上機においては、オイルシールから漏れた油を受ける溝が制動面の端に位置しており、万一、油が溝壁を越えてしまった場合に、直ちに制動面へと油が流れ出てしまう可能性があるという課題がある。また、オイルシールから漏れた油は、回転体外周部に達するまで外部へと排出されないために、この漏れた油が外部へ排出される過程で、油が回転体側面全体に広がってしまい、加えて、オイルシールから油が漏れてしまった事実の覚知にも時間がかかるという課題もある。更に、漏れた油が排出される回転体外周部には、ステータ(図13における7)が配置されているため、回転体から排出された油の回収及び保守作業が困難であるという課題がある。
この発明は、前述のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、オイルシールから漏れた油が制動面へと達するのを未然に防ぎ、かつ、万一の際にも制動面へと油が達する可能性を極力抑えることができるエレベータ用巻上機を得るものである。
また、第2の目的は、オイルシールから漏れた油が回転体側面全体に広がることを防ぐと共に、オイルシールから油が漏れてしまった事実をいち早く覚知することができるエレベータ用巻上機を得るものである。
加えて、第3の目的としては、回転体から排出されるオイルシールから漏れた油の回収及び保守作業が容易なエレベータ用巻上機を得るものである。
また、第2の目的は、オイルシールから漏れた油が回転体側面全体に広がることを防ぐと共に、オイルシールから油が漏れてしまった事実をいち早く覚知することができるエレベータ用巻上機を得るものである。
加えて、第3の目的としては、回転体から排出されるオイルシールから漏れた油の回収及び保守作業が容易なエレベータ用巻上機を得るものである。
この発明に係る、エレベータ用巻上機においては、綱車と一体に形成され、内周に制動面を有する回転体と、前記回転体の内側に設けられ、前記制動面を押圧する制動片を有する制動機と、前記回転体の中央に軸受を介して回転自在に軸支された回転軸と、前記回転軸を軸止する回転軸支持部と、前記軸受端に設けられ、前記軸受の潤滑油が漏れるのを防止するオイルシールと、前記回転体の前記制動機側の側面に円周方向に亘って、前記制動機側へと張出して設けられ、前記オイルシールから漏れた油が流れ込む溝と、を備えた構造とする。
この発明はエレベータ用巻上機に関し、綱車と一体に形成され、内周に制動面を有する回転体と、前記回転体の内側に設けられ、前記制動面を押圧する制動片を有する制動機と、前記回転体の中央に軸受を介して回転自在に軸支された回転軸と、前記回転軸を軸止する回転軸支持部と、前記軸受端に設けられ、前記軸受の潤滑油が漏れるのを防止するオイルシールと、前記回転体の前記制動機側の側面に円周方向に亘って、前記制動機側へと張出して設けられ、前記オイルシールから漏れた油が流れ込む溝と、を備えた構造としたことで、オイルシールから漏れた油が制動面へと達するのを未然に防ぎ、かつ、万一の際にも制動面へと油が達する可能性を極力抑えることができるという効果を奏する。
また、オイルシールから漏れた油が回転体側面全体に広がることを防ぐと共に、オイルシールから油が漏れてしまった事実をいち早く覚知することができるという効果も奏する。
加えて、回転体から排出されるオイルシールから漏れた油の回収及び保守作業が容易になるという効果も合わせ奏する。
また、オイルシールから漏れた油が回転体側面全体に広がることを防ぐと共に、オイルシールから油が漏れてしまった事実をいち早く覚知することができるという効果も奏する。
加えて、回転体から排出されるオイルシールから漏れた油の回収及び保守作業が容易になるという効果も合わせ奏する。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図中、同符号は同一部分もしくは相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化もしくは省略する。
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明の実施の形態1を示すもので、図1はエレベータ用巻上機の正面図、図2は断面図である。
図において1は、綱車1aと一体に形成されて内周に制動面1bを有する回転体で、前記回転体1の内側には、前記制動面1bを押圧する前記制動面1bに対向した制動片を有する制動機8が設けられている。前記回転体1の中央には、回転軸2が軸受3を介して回転自在に軸支され、前記回転軸2は、その前記制動機8側において、前記回転体1の前記制動機8側の側面1cと対向する回転軸支持部9に軸止され、そして、前記軸受3の前記制動機8側の端には、前記軸受3の潤滑油が漏れるのを防止するオイルシール4が取付けられている。また、前記回転体1の外側には、ステータ7が配置される。
図1及び図2は、この発明の実施の形態1を示すもので、図1はエレベータ用巻上機の正面図、図2は断面図である。
図において1は、綱車1aと一体に形成されて内周に制動面1bを有する回転体で、前記回転体1の内側には、前記制動面1bを押圧する前記制動面1bに対向した制動片を有する制動機8が設けられている。前記回転体1の中央には、回転軸2が軸受3を介して回転自在に軸支され、前記回転軸2は、その前記制動機8側において、前記回転体1の前記制動機8側の側面1cと対向する回転軸支持部9に軸止され、そして、前記軸受3の前記制動機8側の端には、前記軸受3の潤滑油が漏れるのを防止するオイルシール4が取付けられている。また、前記回転体1の外側には、ステータ7が配置される。
前記回転体の制動機側の側面1cの前記オイルシール4付近には、前記オイルシール4から漏れ出た油が流れ込む、前記制動機8側へと張出した溝5が、前記回転体の制動機側の側面1cの円周方向に亘って設けられている。そして、前記回転軸2の前記オイルシール4と前記回転軸支持部9との間の円周方向に亘っては、前記オイルシール4から漏れ出た油が前記回転軸支持部9へと伝わるのを防止するための、第1の突起10が設けられており、前記第1の突起10は先鋭状、すなわち、前記第1の突起10の断面は軸径方向の外側にいくに従って先が窄まる楔形とする。
この際、前記第1の突起10の先端は、前記溝5の前記制動機8側の側壁端よりも前記オイルシール4側に位置するように設ける。換言すれば、前記溝5の前記制動機8側の側壁端は、前記第1の突起10の先端よりも、前記制動機8側に位置するよう、十分に張出した状態になっている。
そして、前記回転体1躯体内には、前記溝5から前記回転体1の反制動機側(すなわち前記綱車1a側)の側面1dへと向けて、放射状に延びる貫通孔6が穿通されており、また、前記綱車1a側面外周端部の円周方向に亘っては、第2の突起11が備えられている。
この際、前記第1の突起10の先端は、前記溝5の前記制動機8側の側壁端よりも前記オイルシール4側に位置するように設ける。換言すれば、前記溝5の前記制動機8側の側壁端は、前記第1の突起10の先端よりも、前記制動機8側に位置するよう、十分に張出した状態になっている。
そして、前記回転体1躯体内には、前記溝5から前記回転体1の反制動機側(すなわち前記綱車1a側)の側面1dへと向けて、放射状に延びる貫通孔6が穿通されており、また、前記綱車1a側面外周端部の円周方向に亘っては、第2の突起11が備えられている。
前記オイルシール4から漏れ出た前記軸受3の潤滑油であるグリースやグリースから経年変化等で分離した油は、前記回転体1を伝って前記溝5へと流れ込む。また、前記回転軸2を伝う油は、前記第1の突起10により前記溝5へと滴下される。そして、前記溝5内に溜まった油は、前記貫通孔6を通り前記回転体の反制動機側の側面1dへと排出され、前記回転体の反制動機側の側面1dを前記第2の突起11まで伝った後、巻上機外へと滴下される。
以上のように構成されたエレベータ用巻上機においては、前記オイルシール4から漏れ出た油は、前記オイルシール4に比較的近い箇所から前記回転体の反制動機側の側面1dへと排出されるため、油が前記回転体の制動機側の側面1c全体に広がることを防ぎ、かつ、前記オイルシール4から油が漏れてしまった事実をいち早く覚知することができる。
また、前記と同様な理由により、油が前記制動面1bへと達するのを未然に防ぎ、安定したブレーキ制動力を確保すると共に、万一の際にも制動面へと油が達する可能性を極力抑えることが可能である。加えて、排出された油が前記ステータ7側へと流れることはなく、油の回収及び保守作業が容易となる。
また、前記と同様な理由により、油が前記制動面1bへと達するのを未然に防ぎ、安定したブレーキ制動力を確保すると共に、万一の際にも制動面へと油が達する可能性を極力抑えることが可能である。加えて、排出された油が前記ステータ7側へと流れることはなく、油の回収及び保守作業が容易となる。
なお、本実施の形態の巻上機においてはトラクション式を想定しており、前記綱車1aの溝部に油が付着するとトラクション能力に影響が出るため、前記第2の突起11を備え、前記綱車1aの溝部への油の付着を防止している。しかし、実施に係る巻上機が巻胴式の場合は、前記綱車1aの溝部への油の付着による巻上能力への影響は少ないと考えられるため、前記第2の突起11は備えなくともよい。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2を示すもので、要部を拡大した断面図である。
前記実施の形態1において、前記回転軸2の前記オイルシール4と前記回転軸支持部9との間の円周方向に亘って設けられた、前記オイルシール4から漏れ出た油が前記回転軸支持部9へと伝わるのを防止するための第1の突起10は、図3に示すように前記回転軸支持部9側面に円周方向に亘って設けることも可能である。
この際、前記実施の形態1同様、前記第1の突起10の先端部は、前記溝5の前記制動機8側の側壁端部よりも前記オイルシール4側に位置するように設け、また、換言すれば、前記溝5の前記制動機8側の側壁端部は、前記第1の突起10の先端部よりも、前記制動機8側に位置するよう、十分に張出した状態にする必要がある。
以上のように構成しても、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
図3は、この発明の実施の形態2を示すもので、要部を拡大した断面図である。
前記実施の形態1において、前記回転軸2の前記オイルシール4と前記回転軸支持部9との間の円周方向に亘って設けられた、前記オイルシール4から漏れ出た油が前記回転軸支持部9へと伝わるのを防止するための第1の突起10は、図3に示すように前記回転軸支持部9側面に円周方向に亘って設けることも可能である。
この際、前記実施の形態1同様、前記第1の突起10の先端部は、前記溝5の前記制動機8側の側壁端部よりも前記オイルシール4側に位置するように設け、また、換言すれば、前記溝5の前記制動機8側の側壁端部は、前記第1の突起10の先端部よりも、前記制動機8側に位置するよう、十分に張出した状態にする必要がある。
以上のように構成しても、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図4及び図5は、この発明の実施の形態3を示すもので、図4は要部を拡大した断面図、図5は図4中の矢印A方向より見た矢視図である。
前記実施の形態1又は実施の形態2において、前記回転軸2もしくは前記回転軸支持部9の円周方向に亘って設けられている前記第1の突起10に関して、必ずしも前記回転軸2もしくは前記回転軸支持部9の全円周方向に亘って設けられる必要はなく、前記第1の突起10の鉛直上方側に位置する一部分を欠切した切り欠き部12を設けることができる。
図4及び図5は、この発明の実施の形態3を示すもので、図4は要部を拡大した断面図、図5は図4中の矢印A方向より見た矢視図である。
前記実施の形態1又は実施の形態2において、前記回転軸2もしくは前記回転軸支持部9の円周方向に亘って設けられている前記第1の突起10に関して、必ずしも前記回転軸2もしくは前記回転軸支持部9の全円周方向に亘って設けられる必要はなく、前記第1の突起10の鉛直上方側に位置する一部分を欠切した切り欠き部12を設けることができる。
以上のように構成することにより、前記実施の形態1で得た効果はそのままに、加えて、巻上機の回転停止時等に、前記溝5のうち鉛直上方側に位置する部分に溜まった油が前記第1の突起10へと向けて滴下した際、油が前記第1の突起10を越えて流れ出ることを防止することができる。
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4を示す、要部を拡大した断面図である。
前記実施の形態1から実施の形態3において、前記回転体1躯体内に穿通された前記貫通孔6の内径に関して、ある中途部分から前記回転体の制動機側の側面1c寄りを相対的に小径に、前記中途部分から前記回転体の反制動機側の側面1d寄りを相対的に大径とすることにより、段差13を設ける。
図6は、この発明の実施の形態4を示す、要部を拡大した断面図である。
前記実施の形態1から実施の形態3において、前記回転体1躯体内に穿通された前記貫通孔6の内径に関して、ある中途部分から前記回転体の制動機側の側面1c寄りを相対的に小径に、前記中途部分から前記回転体の反制動機側の側面1d寄りを相対的に大径とすることにより、段差13を設ける。
巻上機の回転停止時等には、前記貫通孔6のうち鉛直上方側に位置して停止したものにおいては、前記回転体の反制動機側の側面1d側が相対的に高く、また、前記溝5側が相対的に低い状態となってしまい、前記貫通孔6内の油が前記溝5の方へと逆流してしまう恐れがあるが、前記段差13を設けることにより、前記段差13に油が一時的に溜まり、逆流を防ぐ効果が期待できる。
なお、この場合において前記貫通孔6の内径を段階的に変化させることにより、前記段差13を複数設けることも可能である。
なお、この場合において前記貫通孔6の内径を段階的に変化させることにより、前記段差13を複数設けることも可能である。
実施の形態5.
図7は、この発明の実施の形態5を示す、要部を拡大した断面図である。
前記実施の形態4において、前記貫通孔6内に設けられた前記段差13部分に、前記貫通孔6の小径部分を大径部分内部へと延長させた第1の円筒状突起14を突設する。
図7は、この発明の実施の形態5を示す、要部を拡大した断面図である。
前記実施の形態4において、前記貫通孔6内に設けられた前記段差13部分に、前記貫通孔6の小径部分を大径部分内部へと延長させた第1の円筒状突起14を突設する。
前記第1の円筒状突起14を設けることにより、前記段差13部分に一時的に溜めることのできる油の量を前記実施の形態4と比べて多くすることができるため、逆流がより起こりにくくなる。即ち、前記実施の形態4において、前記貫通孔6の小径部分と大径部分との内径差を大きくするのと同様の効果を、前記貫通孔6の内径差はそのままに得ることができる。
実施の形態6.
図8は、この発明の実施の形態6を示す、要部を拡大した断面図である。
前記実施の形態1において、前記綱車1a側面外周端部の円周方向に亘って設けられた前記第2の突起11は、前記回転体の反制動機側の側面1dに配置することもできる。なおこの際、水平面への投影において、前記回転体の反制動機側の側面1dに配置された前記第2の突起11の先端は、前記綱車1a側端より張出した状態とする。
以上のような構成によっても、漏れ出た油の排出動作や得られる効果は前記実施の形態1と同様である。
図8は、この発明の実施の形態6を示す、要部を拡大した断面図である。
前記実施の形態1において、前記綱車1a側面外周端部の円周方向に亘って設けられた前記第2の突起11は、前記回転体の反制動機側の側面1dに配置することもできる。なおこの際、水平面への投影において、前記回転体の反制動機側の側面1dに配置された前記第2の突起11の先端は、前記綱車1a側端より張出した状態とする。
以上のような構成によっても、漏れ出た油の排出動作や得られる効果は前記実施の形態1と同様である。
実施の形態7.
図9及び図10は、この発明の実施の形態7を示すもので、図9は要部を拡大した断面図、図10は図9中の矢印B方向より見た矢視図である。
前記実施の形態1から実施の形態6において、前記回転体1躯体内に穿通された前記貫通孔6の前記回転体の反制動機側の側面1d側の口部に油収集容器15を、容器固定手段16でもって固定する。
図9及び図10は、この発明の実施の形態7を示すもので、図9は要部を拡大した断面図、図10は図9中の矢印B方向より見た矢視図である。
前記実施の形態1から実施の形態6において、前記回転体1躯体内に穿通された前記貫通孔6の前記回転体の反制動機側の側面1d側の口部に油収集容器15を、容器固定手段16でもって固定する。
この際、前記油収集容器15を透明又は半透明の容器とすることで、前記油収集容器15内の油有無の確認を容易に行える。また、前記貫通孔6の前記回転体の反制動機側の側面1d側の口部に第2の円筒状突起17を設けることにより、巻上機の回転停止時等に、鉛直上方側に位置して停止した前記油収集容器15から前記貫通孔6内へと油が逆流するのを防止することができる。
以上のような構成によって、前記実施の形態1と同様の効果において、油の回収及び保守作業が更に容易になる。
以上のような構成によって、前記実施の形態1と同様の効果において、油の回収及び保守作業が更に容易になる。
実施の形態8.
図11及び図12は、この発明の実施の形態8を示すもので、図11は要部を拡大した断面図、図12は図11中の矢印C方向より見た矢視図である。
前記実施の形態7において、前記貫通孔6の前記回転体の反制動機側の側面1d側の口部に固定された油収集容器15内に油吸収素材18を備える。前記油吸収素材18としては例えばフェルト等を使用する事が考えられる。
以上のような構成によって、前記実施の形態7と同様の効果が得られる上、前記油吸収素材18が前記油収集容器15内に流入した油を吸収する事により、前記油収集容器15内から前記貫通孔6への油逆流を防止する効果が増すと共に、油の回収及び保守作業が更に容易になる。
図11及び図12は、この発明の実施の形態8を示すもので、図11は要部を拡大した断面図、図12は図11中の矢印C方向より見た矢視図である。
前記実施の形態7において、前記貫通孔6の前記回転体の反制動機側の側面1d側の口部に固定された油収集容器15内に油吸収素材18を備える。前記油吸収素材18としては例えばフェルト等を使用する事が考えられる。
以上のような構成によって、前記実施の形態7と同様の効果が得られる上、前記油吸収素材18が前記油収集容器15内に流入した油を吸収する事により、前記油収集容器15内から前記貫通孔6への油逆流を防止する効果が増すと共に、油の回収及び保守作業が更に容易になる。
また、前記油吸収素材18を前記貫通孔6内に備えることにより、更なる油吸収効果を期待することも可能である。
1 回転体
1a 綱車
1b 制動面
1c 回転体の制動機側の側面
1d 回転体の反制動機側の側面
2 回転軸
3 軸受
4 オイルシール
5 溝
6 貫通孔
7 ステータ
8 制動機
9 回転軸支持部
10 第1の突起
11 第2の突起
12 切り欠き部
13 段差
14 第1の円筒状突起
15 油収集容器
16 容器固定手段
17 第2の円筒状突起
18 油吸収素材
1a 綱車
1b 制動面
1c 回転体の制動機側の側面
1d 回転体の反制動機側の側面
2 回転軸
3 軸受
4 オイルシール
5 溝
6 貫通孔
7 ステータ
8 制動機
9 回転軸支持部
10 第1の突起
11 第2の突起
12 切り欠き部
13 段差
14 第1の円筒状突起
15 油収集容器
16 容器固定手段
17 第2の円筒状突起
18 油吸収素材
Claims (14)
- 綱車と一体に形成され、内周に制動面を有する回転体と、
前記回転体の内側に設けられ、前記制動面を押圧する制動片を有する制動機と、
前記回転体の中央に軸受を介して回転自在に軸支された回転軸と、
前記回転軸を軸止する回転軸支持部と、
前記軸受端に設けられ、前記軸受の潤滑油が漏れるのを防止するオイルシールと、
前記回転体の前記制動機側の側面に円周方向に亘って、前記制動機側へと張出して設けられ、前記オイルシールから漏れた油が流れ込む溝と、
を備えたことを特徴とするエレベータ用巻上機。 - 前記回転軸の円周方向に亘って設けられ、前記オイルシールから漏れた油を前記溝に滴下する突起を備えたことを特徴とする、請求項1に記載のエレベータ用巻上機。
- 前記回転軸支持部の円周方向に亘って設けられ、前記オイルシールから漏れた油を前記溝に滴下する突起を備えたことを特徴とする、請求項1に記載のエレベータ用巻上機。
- 前記突起は、端部が先鋭状であることを特徴とした請求項2又は請求項3のいずれかに記載のエレベータ用巻上機。
- 前記突起の、少なくとも鉛直上方側に位置する一部分を欠切した切り欠き部を備えたことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載のエレベータ用巻上機。
- 前記溝から前記回転体の反制動機側の側面へと放射状に穿通され、前記溝に溜まった油を外部に排出する貫通孔を備えたことを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれかに記載のエレベータ用巻上機。
- 前記貫通孔内に油吸収素材を備えたことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ用巻上機。
- 前記貫通孔の内径において、ある中途部分から前記回転体の制動機側寄りを相対的に小径に、前記中途部分から前記回転体の反制動機側寄りを相対的に大径とすることにより形成された段差を備えたことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ用巻上機。
- 前記段差部分に設けられ、油の逆流を防止する円筒状突起を備えたことを特徴とする請求項8に記載のエレベータ用巻上機。
- 前記回転体の反制動機側の側面の円周方向に亘って設けられ、前記貫通孔より排出された油を外部に滴下する突起を備えたことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載のエレベータ用巻上機。
- 前記綱車の側端面の円周方向に亘って設けられ、前記貫通孔より排出された油を外部に滴下する突起を備えたことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載のエレベータ用巻上機。
- 前記回転体の反制動機側の側面の前記貫通孔口部に固定された油収容容器を備えたことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載のエレベータ用巻上機。
- 前記油収容容器内に油吸収素材を備えたことを特徴とする請求項12に記載のエレベータ用巻上機。
- 前記回転体の反制動機側の側面の前記貫通孔口部に油の逆流を防止する円筒状突起を備えたことを特徴とする請求項12又は請求項13のいずれかに記載のエレベータ用巻上機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006356784A JP2008162787A (ja) | 2006-12-29 | 2006-12-29 | エレベータ用巻上機 |
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---|---|---|---|
JP2006356784A JP2008162787A (ja) | 2006-12-29 | 2006-12-29 | エレベータ用巻上機 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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