JP2008159613A - 磁気ランダムアクセスメモリ及びその書き込み方法 - Google Patents

磁気ランダムアクセスメモリ及びその書き込み方法 Download PDF

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Abstract

【課題】書き込み電流を低減する。
【解決手段】磁気ランダムアクセスメモリは、磁化方向が固定された固定層11と磁化方向が反転可能な記録層13と固定層及び記録層の間に設けられた非磁性層12とを有し、固定層及び記録層の間に流す電流の向きに応じて固定層及び記録層の磁化方向が平行状態又は反平行状態となる磁気抵抗効果素子MTJと、電流により発生した磁場を集中させ、磁場を記録層の磁化に作用させるヨーク層YKとを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気ランダムアクセスメモリ及びその書き込み方法に関する。
近年、スピン注入磁化反転型の磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)は、微細化、隣接セルへの誤書き込み防止等の観点から有利と考えられている。
しかし、磁化反転に必要な書き込み電流の電流密度が1E7A/cmと大きい。従って、書き込み配線に流す必要のある電流量が実用に対して大きく、書き込み電流の低減が必要となっている。
尚、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のようなものがある。
特開2004−128011号公報 特開2004−153181号公報 特開2004−128430号公報 特開2005−203535号公報
本発明は、書き込み電流を低減することが可能な磁気ランダムアクセスメモリ及びその書き込み方法を提供する。
本発明の第1の視点による磁気ランダムアクセスメモリは、磁化方向が固定された固定層と磁化方向が反転可能な記録層と前記固定層及び前記記録層の間に設けられた非磁性層とを有し、前記固定層及び前記記録層の間に流す電流の向きに応じて前記固定層及び前記記録層の前記磁化方向が平行状態又は反平行状態となる磁気抵抗効果素子と、前記電流により発生した磁場を集中させ、前記磁場を前記記録層の磁化に作用させるヨーク層とを具備する。
本発明の第2の視点による磁気ランダムアクセスメモリの書き込み方法は、磁化方向が固定された固定層と磁化方向が反転可能な記録層と前記固定層及び前記記録層の間に設けられた非磁性層とを有し、前記固定層及び前記記録層の間に流す電流の向きに応じて前記固定層及び前記記録層の前記磁化方向が平行状態又は反平行状態となる磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素子の側面を囲むヨーク層とを備え、書き込み動作時に前記固定層及び前記記録層の間に前記電流を流すことにより、前記電流により発生した磁場が前記ヨーク層に集中して前記磁場が前記記録層に作用するとともに、前記電流によるスピン偏極電子が前記記録層に作用する。
本発明によれば、書き込み電流を低減することが可能な磁気ランダムアクセスメモリ及びその書き込み方法を提供できる。
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
以下に説明する第1乃至第6の実施形態では、ヨーク層を有する磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)について説明する。第7の実施形態では、各実施形態の磁気ランダムアクセスメモリのセルレイアウト例について説明する。第8の実施形態では、各実施形態の磁気ランダムアクセスメモリに用いられる磁気抵抗効果素子であるMTJ素子(Magnetic Tunnel Junction)について説明する。
[1]第1の実施形態
第1の実施形態は、MTJ素子の周囲にヨーク層を設け、このヨーク層にMTJ素子に流す書き込み電流によって発生した磁場を集中させ、この磁場を記録層の磁化に作用させる例である。
[1−1]構造
図1は、本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの断面図を示す。以下に、第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの構造について説明する。
図1に示すように、半導体基板(シリコン基板)1内には、STI(Shallow Trench Isolation)構造の素子分離領域2が形成されている。半導体基板1上にはゲート絶縁膜(図示せず)を介してゲート電極3が形成され、このゲート電極3の両側の半導体基板1内にソース/ドレイン拡散層4a、4bが形成され、スイッチング素子として機能するトランジスタ(例えばMOSトランジスタ)Trが形成されている。
トランジスタTrのソース/ドレイン拡散層4aにはコンタクト5が接続され、このコンタクト5上には下部電極10を介してMTJ素子MTJが形成されている。MTJ素子MTJは、固定層(ピン層)11と非磁性層12と記録層(フリー層)13が順に積層された積層構造となっている。MTJ素子MTJの上面にはコンタクト21が接続され、このコンタクト21には配線22が接続されている。この配線22には、例えば電源端子及び接地端子に接続されている。
トランジスタTrのソース/ドレイン拡散層4bにはコンタクト6が接続され、このコンタクト6上には配線7が形成されている。この配線7には、例えば電源端子及び接地端子に接続されている。
MTJ素子MTJの近傍には、固定層11、非磁性層12及び記録層13の側面を囲むように筒状のヨーク層YKが形成されている。このヨーク層YKの材料としては、例えば、磁性材料からなる。具体的には、NiFe、CoFe、CoFeNi、CoFeB、IrMn、PtMn等があげられる。
ヨーク層YKは、MTJ素子MTJと空間を設けて形成されていてもよい。ヨーク層YKとMTJ素子MTJとの間に空間が存在する場合は、ヨーク層YKを高透磁率材料で形成すると、磁場がこの空間を通るため、磁場を横方向に影響させることができる。
ヨーク層YKの縦幅W1は、MTJ素子MTJの膜厚より厚くしてもよい。つまり、ヨーク層YKの上面はMTJ素子のMTJの上面より高く、ヨーク層YKの底面はMTJ素子MTJの底面よりも低くなっている。ヨーク層YKの横幅W2は、例えば2nmより厚くすることが望ましい。
[1−2]原理
図2は、本発明の第1の実施形態に係るヨーク層の磁場アシストの原理を説明するための図を示す。以下に、第1の実施形態に係る磁場アシストの原理について説明する。
図2に示すように、配線(MTJ素子)の周りにヨーク層YKが無い場合、配線の発生磁場は、配線の中心をピークにして外側に向かって徐々に弱くなる。しかし、本実施形態のように配線(MTJ素子)の周りにヨーク層YKを配置した場合、配線の発生磁場はヨーク層YKに集中するため、ヨーク層YKの部分がピークとなり、その両側で徐々に弱くなる分布となる。このように、MTJ素子MTJの近傍にヨーク層YKを配置すると、このヨーク層YKに集中した磁場の影響をMTJ素子MTJが受けることとなる。
[1−3]書き込み動作
(平行磁化型)
図3(a)乃至(c)は、本発明の第1の実施形態に係る平行磁化型のMTJ素子を用いた場合の書き込み動作を説明するための図を示す。以下に、第1の実施形態に係る平行磁化型のMTJ素子を用いた場合の書き込み動作について説明する。
図3(a)に示すように、MTJ素子MTJの初期状態では、固定層11及び記録層13の磁化は平行状態であり、記録層13の磁化は紙面の右方向を向いているとする。ここでは、この状態を例えば“1”データが記録されているとする。
このような初期状態のMTJ素子MTJに対して、図3(b)に示すように、固定層11から記録層13へ書き込み電流Iを流すことで、2つの作用A、Bが記録層13の磁化に影響を与える。
第1の作用Aは、書き込み電流Iの周囲に発生した電流磁場Hがヨーク層YKに集中し、このヨーク層YKの磁場Hが記録層13の磁化に作用する。電流磁場Hの方向は、ヨーク層YKを上から見た場合、反時計回りとなる。
第2の作用Bは、スピン注入効果によりスピン偏極電子が記録層13の磁化に作用する。スピン注入効果による方向は、紙面の左方向となる。
以上の結果、図3(c)に示すように、スピン注入効果による磁化反転作用Bに対して、ヨーク層YKの電流磁場Hによる作用Aが歳差運動を助ける働きを成し、作用A、Bの合成力によって記録層13の磁化が反転して紙面の左方向を向く。これにより、固定層11及び記録層13の磁化は反平行状態となり、“0”データが書き込まれる。
(垂直磁化型)
図4(a)乃至(c)は、本発明の第1の実施形態に係る垂直磁化型のMTJ素子を用いた場合の書き込み動作を説明するための図を示す。以下に、第1の実施形態に係る垂直磁化型のMTJ素子を用いた場合の書き込み動作について説明する。
図4(a)に示すように、MTJ素子MTJの初期状態では、固定層11及び記録層13の磁化は平行状態であり、記録層13の磁化は紙面の上方向を向いているとする。ここでは、この状態を例えば“1”データが記録されているとする。
このような初期状態のMTJ素子MTJに対して、図4(b)に示すように、固定層11から記録層13へ書き込み電流Iを流すことで、2つの作用A、Bが記録層13の磁化に影響を与える。
第1の作用Aは、書き込み電流Iの周囲に発生した電流磁場Hがヨーク層YKに集中し、このヨーク層YKの磁場Hが記録層13の磁化に作用する。電流磁場Hの方向は、ヨーク層YKを上から見た場合、反時計回りとなる。
第2の作用Bは、スピン注入効果によりスピン偏極電子が記録層13の磁化に作用する。スピン注入効果による方向は、紙面の下方向となる。
以上の結果、図4(c)に示すように、スピン注入効果による磁化反転作用Bに対して、ヨーク層YKの電流磁場Hによる作用Aが歳差運動を助ける働きを成し、作用A、Bの合成力によって記録層13の磁化が反転して紙面の下方向を向く。これにより、固定層11及び記録層13の磁化は反平行状態となり、“0”データが書き込まれる。
上述するように、MTJ素子の平行磁化型及び垂直磁化型のどちらの場合も、ヨーク層YKに集中した磁場Hが、スピン注入磁化反転効果の歳差運動を助ける働きを成し、記録層13の磁化が反転し易くなっている。このため、反転電流が低電流化する。
[1−4]読み出し動作
第1の実施形態の読み出し動作では、磁気抵抗(Magneto Resistive)効果を利用する。
選択セルのMTJ素子MTJにつながるトランジスタTrをオン状態とし、読み出し電流を例えば配線22からMTJ素子MTJを通ってトランジスタTrの方向へ流す。そして、この読み出し電流に基づいて読み出されたMTJ素子MTJの抵抗値により、“1”、“0”データの判別が行われる。
尚、読み出し動作時は、定電圧を印加して電流値を読み出してもよいし、定電流を印加して電圧値を読み出してもよい。
[1−5]効果
上記第1の実施形態によれば、MTJ素子MTJの周囲に筒状のヨーク層YKを形成している。このような構造において、MTJ素子MTJの膜面垂直方向に書き込み電流Iを流すと、この書き込み電流Iにより発生した電流磁場HがMTJ素子MTJの周囲のヨーク層YKに集中する。これにより、スピン偏極電子による磁化反転作用に加えて、このスピンの歳差運動をアシストする方向にヨーク層YKの磁場Hが発生し、記録層13の磁化が反転し易くなる。従って、書き込み電流を低減することが可能となる。
また、書き込み電流を低減するための方法として、磁場アシスト用の電流を流す別の配線を設ける場合も考えられる。この場合、この配線を作製すると、部品及び製造工程が増える不具合や、この配線用に消費電力が増加する問題がある。これに対し、本実施形態では、磁場アシスト効果を得るために、電流を流す別の配線を設けている訳ではない。本実施形態は、ヨーク層YK自身には電流が流れず、電流が流れるのはスピン注入用の電流経路のみである。従って、本実施形態では、電流を流す別の配線を設けていないため、上記のような問題は生じないという利点がある。
また、従来の構造において、容易軸方向に書き込み電流による磁場を発生させようとすると、配線−MTJ間の距離が大きく、また電流経路の折れ曲がり点にMTJ素子が存在するため、効率が悪かった。また、この構造では電流の折れ曲がり部分を作製する必要があり、セル面積を増大させる問題もある。しかし、本実施形態では、電流経路の折れ曲がり部分を形成することなく、ヨーク層YKにより効率よく発生磁場を作用させることができるため、上記の問題が発生する恐れがない。
[2]第2の実施形態
第2の実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態のヨーク層の中間にスリットを形成した例である。尚、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の点については説明を省略する。
[2−1]構造
図5は、本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの断面図を示す。以下に、第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの構造について説明する。
図5に示すように、第2の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、ヨーク層YK1、TK2の中間にスリット30が形成されている点である。
このスリット30は、MTJ素子MTJの記録層13の周囲に位置することが望ましい。つまり、記録層13の側面がヨーク層で囲まれないようにする。これは、ヨーク層YK1、TK2の端部からの漏れ磁場作用を記録層13により与えるためである。スリット30の幅W3は、MTJ素子MTJ素子の膜厚程度が望ましい。
[2−2]原理
図6は、本発明の第2の実施形態に係るヨーク層のスリットからの磁場分布の原理を説明するための図を示す。以下に、第2の実施形態に係るヨーク層のスリットからの磁場分布の原理について説明する。
図6に示すように、ヨーク層YK1、TK2にスリット30を形成した場合、このスリット30部分において、ヨーク層YK1、TK2に集められた高密度の磁場H2が等高線のように分布する。従って、この部分にMTJ素子MTJの記録層13が位置するように配置することで、上記第1の実施形態で説明したヨーク層YKの電流磁場Hによる作用Aの効果を高めることができる。
[2−3]書き込み動作
図7(a)乃至(c)は、本発明の第2の実施形態に係る平行磁化型のMTJ素子を用いた場合の書き込み動作を説明するための図を示す。以下に、第2の実施形態に係る平行磁化型のMTJ素子を用いた場合の書き込み動作について説明する。
図7(a)に示すように、MTJ素子MTJの初期状態では、固定層11及び記録層13の磁化は平行状態であり、記録層13の磁化は紙面の右方向を向いているとする。ここでは、この状態を例えば“1”データが記録されているとする。
このような初期状態のMTJ素子MTJに対して、図7(b)に示すように、固定層11から記録層13へ書き込み電流Iを流すことで、2つの作用A、Bが記録層13の磁化に影響を与える。
第1の作用Aは、書き込み電流Iの周囲に発生した電流磁場がヨーク層YK1、TK2に集中する。そして、ヨーク層YK1、TK2を上から見た場合、反時計回りをする磁場H1が記録層13の磁化に作用する。さらに、ヨーク層YK1、TK2のスリット30に発生した磁場H2も記録層13の磁化に作用する。
第2の作用Bは、スピン注入効果によりスピン偏極電子が記録層13の磁化に作用する。スピン注入効果による方向は、紙面の左方向となる。
以上の結果、図7(c)に示すように、スピン注入効果による磁化反転作用Bに対して、ヨーク層YK1、TK2の電流磁場H1、H2による作用Aが歳差運動を助ける働きを成し、作用A、Bの合成力によって記録層13の磁化が反転して紙面の左方向を向く。これにより、固定層11及び記録層13の磁化は反平行状態となり、“0”データが書き込まれる。
尚、第2の実施形態は、平行磁化型だけでなく、垂直磁化型にも適用することも勿論可能である。
[2−4]効果
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第2の実施形態では、ヨーク層YK1、TK2にスリット30を形成している。このため、スリット30に発生した高密度磁場H2により、MTJ素子MTJがヨーク層YK1、TK2の磁場アシスト効果を受け易くなり、書き込み電流をさらに低減することができる。
[3]第3の実施形態
第3の実施形態は、第2の実施形態の変形例であり、第2の実施形態の2分されたヨーク層の上側部分のみになっている例である。尚、第3の実施形態では、第1及び第2の実施形態と同様の点については説明を省略する。
[3−1]構造
図8は、本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの断面図を示す。図9(a)乃至(f)は、本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのヨーク層の底面の位置を示した模式図である。以下に、第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの構造について説明する。
図8に示すように、第3の実施形態では、第2の実施形態のヨーク層YK1、YK2のうち上側部分のヨーク層YK1のみになっている。例えば、ヨーク層YK1は、MTJ素子MTJ上のコンタクト21の周囲にのみ形成されている。従って、MTJ素子MTJの下部分の側面は、ヨーク層YK1で囲まれていない。
ここで、ヨーク層YK1の底面は、記録層13の周囲に位置することが望ましい。具体的には、図9(a)に示すように、ヨーク層YK1の底面は、記録層13の上面と底面の間に位置することが望ましい。尚、ヨーク層YK1の底面は、記録層13の上面と一致させてもよいし(図9(b))、記録層13の底面と一致させてもよい(図9(c))。但し、MTJ素子MTJの膜厚は加工寸法に対して薄いため、±50nm程度のずれは生じるものとする。
また、固定層11を配線22側に配置した場合は、ヨーク層YK1の底面は、固定層11の周囲に配置させてもよい。具体的には、図9(d)に示すように、ヨーク層YK1の底面は、固定層11の上面と底面の間に位置させてもよい。また、ヨーク層YK1の底面は、固定層13の上面と一致させてもよいし(図9(e))、固定層11の底面と一致させてもよい(図9(f))。
このような図9(a)乃至(f)の配置であれば、ヨーク層YK1の底面からの漏れ磁場を記録層13の磁化に作用させることができ、磁場アシストの効果を得ることができる。このような効果を考慮すると、記録層13の磁化が漏れ磁場の影響を受け易い図9(a)が最も望ましい例であるといえる。
尚、図9(d)乃至(f)の例において、ヨーク層YK1を延ばしてヨーク層YK1の底面を記録層13に近づけてもよい。この場合、固定層11及び非磁性層12の側面をヨーク層YK1が囲み、ヨーク層YK1の底面は記録層13の上面と底面の間に位置するか、記録層13の上面と一致するか、記録層13の底面と一致している。
[3−2]原理
図10(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係る平行磁化型のMTJ素子において、ヨーク層の磁場アシストの原理を説明するための図を示す。図10(c)及び(d)は、本発明の第3の実施形態に係る垂直磁化型のMTJ素子において、ヨーク層の磁場アシストの原理を説明するための図を示す。以下に、第3の実施形態に係る磁場アシストの原理について説明する。
図10(a)及び図10(c)は、ヨーク層YK1の底面が記録層13の周囲に位置するように、固定層11よりも記録層13が上方に位置するように配置している。一方、図10(b)及び図10(d)は、ヨーク層YK1の底面が固定層11の周囲に位置するように、記録層13よりも固定層11が上方に位置するように配置している。
これらの構造では、第2の実施形態と異なり、高密度磁場H2の等高線は発散する分布になると考えられる。しかし、これらの構造でも、ヨーク層YK1の端部にMTJ素子MTJを配置しておけば、強い磁場分布中にMTJ素子MTJを配置することができ、磁場のアシスト効果を実現することができる。
[3−3]効果
上記第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第3の実施形態では、ヨーク層YK1の底面の周囲にMTJ素子MTJを形成している。このため、ヨーク層YK1の底面から発生する高密度磁場H2により、MTJ素子MTJがヨーク層YK1の磁場アシスト効果を受け易くなり、書き込み電流をさらに低減することができる。
[4]第4の実施形態
第4の実施形態は、第2の実施形態の変形例であり、第2の実施形態の2分されたヨーク層の下側部分のみになっている例である。尚、第4の実施形態では、第1及び第2の実施形態と同様の点については説明を省略する。
[4−1]構造
図11及び図12は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの断面図を示す。以下に、第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの構造について説明する。
図11及び図12に示すように、第4の実施形態では、第2の実施形態のヨーク層YK1、YK2のうち下側部分のヨーク層YK2のみになっている。従って、ヨーク層YK2は、MTJ素子MTJより下方に配置されており、コンタクト5上の配線8の周囲に形成されている。
ここで、図11の構造は、RIE加工と側壁残しエッチングにより実現されている。つまり、コンタクト5、6上に配線8、7をRIE加工により形成し、この配線8、7上にヨーク層YK2、YK3を形成する。その後、エッチングにより、配線8、7上のヨーク層YK2、YK3が除去される。従って、図11の構造では、ヨーク層YK2、YK3は、配線8、7の側面にのみ形成されている。
一方、図12の構造は、配線下にバリアメタル層を形成するのと同様の方法で、ダマシンプロセスにより実現されている。つまり、コンタクト5、6上に絶縁膜が形成され、この絶縁膜内にコンタクト5、6上を露出する溝が形成される。そして、この溝内にヨーク材が形成され、このヨーク材上に配線材が形成される。その後、CMPにより平坦化され、溝内にヨーク層YK2、YK3及び配線8、7が形成される。従って、図12の構造では、ヨーク層YK2、YK3は、配線8、7の側面及び底面に形成されている。
尚、各図では、MTJ素子MTJは固定層11を記録層13より下方に位置するように配置しているため、ヨーク層YK2の上面は固定層11の付近に位置している。しかし、MTJ素子MTJは記録層13を固定層11より下方に位置するように配置した構造(トップピン構造)とし、ヨーク層YK2の上面を記録層13に近づけてもよい。
図13(a)乃至(f)は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのヨーク層の上面の位置を示した模式図である。本実施形態では、MTJ素子MTJの上部分の側面は、ヨーク層YK2で囲まれていない。以下に、ヨーク層YK2の上面の具体的な位置について説明する。
記録層13を配線22側に配置した場合は、ヨーク層YK2の上面は、固定層11の周囲に配置させてもよい。具体的には、図13(a)に示すように、ヨーク層YK2の上面は、固定層11の上面と底面の間に位置させてもよい。また、ヨーク層YK2の上面は、固定層13の底面と一致させてもよいし(図13(b))、固定層11の上面と一致させてもよい(図13(c))。但し、MTJ素子MTJの膜厚は加工寸法に対して薄いため、±50nm程度のずれは生じるものとする。
また、固定層11を配線22側に配置した場合は、ヨーク層YK2の上面は、記録層13の周囲に位置することが望ましい。具体的には、図13(d)に示すように、ヨーク層YK2の上面は、記録層13の上面と底面の間に位置することが望ましい。尚、ヨーク層YK2の上面は、記録層13の底面と一致させてもよいし(図13(e))、記録層13の上面と一致させてもよい(図13(f))。
このような図13(a)乃至(f)の配置であれば、ヨーク層YK1の底面からの漏れ磁場を記録層13の磁化に作用させることができ、磁場アシストの効果を得ることができる。このような効果を考慮すると、記録層13の磁化が漏れ磁場の影響を受け易い図13(d)が最も望ましい例であるといえる。
尚、図13(a)乃至(c)の例において、ヨーク層YK2を延ばしてヨーク層YK2の上面を記録層13に近づけてもよい。この場合、固定層11及び非磁性層12の側面をヨーク層YK2が囲み、ヨーク層YK2の上面は記録層13の上面と底面の間に位置するか、記録層13の上面と一致するか、記録層13の底面と一致している。
[4−2]原理
図14(a)及び(b)は、本発明の第4の実施形態に係る平行磁化型のMTJ素子において、ヨーク層の磁場アシストの原理を説明するための図を示す。図14(c)及び(d)は、本発明の第4の実施形態に係る垂直磁化型のMTJ素子において、ヨーク層の磁場アシストの原理を説明するための図を示す。以下に、第4の実施形態に係る磁場アシストの原理について説明する。
図14(a)及び図14(c)は、ヨーク層YK2の上面が固定層11の周囲に位置するように、固定層11よりも記録層13が上方に位置するように配置している。一方、図14(b)及び図14(d)は、ヨーク層YK2の上面が記録層13の周囲に位置するように、記録層13よりも固定層11が上方に位置するように配置している。
これらの構造では、第2の実施形態と異なり、高密度磁場H2の等高線は発散する分布になると考えられる。しかし、これらの構造でも、ヨーク層YK2の端にMTJ素子MTJを配置しておけば、強い磁場分布中にMTJ素子MTJを配置することができ、磁場のアシスト効果を実現することができる。
[4−3]効果
上記第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第4の実施形態では、ヨーク層YK2の上面の周囲にMTJ素子MTJを形成している。このため、ヨーク層YK1の上面から発生する高密度磁場H2により、MTJ素子MTJがヨーク層YK2の磁場アシスト効果を受け易くなり、書き込み電流をさらに低減することができる。
[5]第5の実施形態
第5の実施形態は、第1の実施形態などのMTJ素子上のコンタクトを小さくした例である。尚、第5の実施形態では、第1の実施形態と同様の点については説明を省略する。
[5−1]構造
図15乃至図18は、本発明の第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの断面図を示す。以下に、第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの構造について説明する。
図15乃至図18に示すように、第5の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、MTJ素子MTJ上のコンタクト21を細く形成している点である。このため、コンタクト21がキャップ層20を介して記録層13と接触する部分の面積は、記録層13の面積よりも小さくなっている。
ここで、図15の構造は、第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態のコンタクト21を細くした例である。この場合、コンタクト21は、MTJ素子MTJ(記録層13)の中央に位置しているが、中央からずらして配置してもよい。
図16の構造は、第3の実施形態の変形例であり、第3の実施形態のコンタクト21を細くした例である。この場合、ヨーク層YK1はコンタクト21を囲み、ヨーク層YK1の下面からの漏れ磁場によるアシスト効果が得られる。
図17の構造は、MTJ素子MTJ及びコンタクト21をリング状にし、コンタクト面積を減少させている。この場合、MTJ素子MTJの内側にヨーク層YK1aを設け、MTJ素子MTJの外側にもヨーク層YK1bを設けている。
図18の構造は、第4の実施形態のような下側部分のみヨーク層YK2を形成した構造において、上側のコンタクト21を細くした例である。この場合、ヨーク層YK2は下側のコンタクト5の側面部分に配置され、ヨーク層YK2の上面からの漏れ磁場によるアシスト効果が得られることに加えて、加工し易さの利点がある。
このような図15乃至図18の構造において、MTJ素子MTJとコンタクト21の間には、キャップ層20が形成されている。但し、キャップ層20は、MTJ素子MTJとコンタクト21の間に必ずしも設けなくてもよい。このキャップ層20の抵抗値は、記録層13の抵抗値より例えば一桁程度高いことが望ましい。このキャップ層20の材料としては、例えば、非磁性層12の材料、シート抵抗の大きいバリアメタル材料等が挙げられる。ここで、非磁性層12の材料としては、後述する[8−2]欄を参照されたい。バリアメタル材料としては、例えば、次の(a)〜(k)の材料が挙げられる。
(a)Ti
(b)Ta
(c)Tiを含む化合物(例えば、TiN、TiW、TiSiN、TiSi、TiB、TiB、TiC)
(d)Taを含む化合物(例えば、TaB、TaB、TaC、TaN、Ta、Ta、TaN)
(e)Zrを含む化合物(例えば、ZrB、ZrB、ZrC、ZrN)
(f)Hfを含む化合物(例えば、HfB、HfC、HfN)
(g)Vを含む化合物(例えば、VB、VB、VC、VN)
(h)Nbを含む化合物(例えば、NbB、NbB、NbC、NbN)
(i)Crを含む化合物(例えば、CrB、CrB、CrB、Cr、CrN、CrN)
(j)Moを含む化合物(例えば、Mo、MoB、MoB、MoB、Mo、MoC、MoN)
(k)Wを含む化合物(例えば、W、W、W、WC、WC、W、WN)
キャップ層20は、プロセスの容易性からMTJ素子MTJ素子と同一の平面形状が望ましいが、異なる平面形状でもよい。キャップ層20の上面(コンタクト21側の面)の面積は、コンタクト21の底面(キャップ層20側の面)の面積よりも大きいことが望ましい。
[5−2]製造方法
図19(a)乃至(g)は、本発明の第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程の断面図を示す。以下に、第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造方法について説明する。ここでは、図15の構造を例に挙げて説明する。
まず、図19(a)に示すように、絶縁膜40内にコンタクト5及び下部電極10が形成される。
次に、図19(b)に示すように、下部電極10及び絶縁膜40上に、固定層11、非磁性層12、記録層13、ハードマスクとなるコンタクト21が順に堆積される。
次に、図19(c)に示すように、ハードマスクとなるコンタクト21がリング状に加工され、このコンタクト21を用いて固定層11、非磁性層12、記録層13も加工される。これにより、リング状のMTJ素子MTJが形成される。
次に、図19(d)に示すように、側壁絶縁膜41が堆積され、この側壁絶縁膜41上にヨーク層YKが堆積される。
次に、図19(e)に示すように、MTJ素子MTJ及びコンタクト21の側面にヨーク層YKが残るようにエッチング除去される。そして、コンタクト21上の側壁絶縁膜41がエッチング除去され、コンタクト21の上面が露出される。
次に、図19(f)に示すように、層間絶縁膜42が堆積され、コンタクト21の上面が露出するまでCMPで平坦化される。
次に、図19(g)に示すように、コンタクト21に接続する配線22が形成される。これにより、図17の構造が完成する。
[5−3]効果
上記第5の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第5の実施形態では、MTJ素子MTJ上のコンタクト21を細くすることで、このコンタクト21の記録層13に接触する面積を記録層13の面積よりも小さくしている。このため、書き込み動作時に、コンタクト21とMTJ素子MTJとの局所的な接触部分から磁化反転が生じ、磁壁移動効果により磁化反転が伝播することで、素子全体の磁化が反転する。このため、書き込み動作時、ヨーク層YKの磁場アシスト効果に加えて、小コンタクトの効果により、書き込み電流をさらに低減することができる。さらに、記録層13よりも高抵抗のキャップ層20を設けることで、電流拡散による効果の減少を防ぐことができる。
[6]第6の実施形態
第6の実施形態は、第2の実施形態と同様、ヨーク層にスリットを形成した例である。但し、第2の実施形態では、スリットがMTJ素子の膜面に対して平行方向に形成されていたのに対し、第6の実施形態では、スリットがMTJ素子の膜面に対して垂直方向に形成されている。尚、第6の実施形態では、第1及び第2の実施形態と同様の点については説明を省略する。
[6−1]構造
図20乃至図22は、本発明の第6の実施形態に係るヨーク層の縦方向のスリットの模式図を示す。以下に、第6の実施形態に係るヨーク層の縦方向のスリットについて説明する。
図20乃至図22に示すように、第6の実施形態では、第2の実施形態と異なり、ヨーク層YKにMTJ素子MTJの膜面に対して垂直方向(縦方向)のスリット50が形成されている。つまり、これまでの実施形態では、ヨーク層YKの近くの高磁界分布を利用したものであったが、本実施形態では、磁界のベクトルの向きも考慮し、高磁界中にMTJ素子MTJを存在させるものである。
ここで、図20の構造では、MTJ素子MTJの磁化容易軸方向の両端部のヨーク層において、MTJ素子MTJの膜面に対して垂直方向にスリット50が形成されている。このスリット50により、ヨーク層YK1、YK2は2つに分断されている。
図21の構造では、MTJ素子MTJの磁化容易軸方向の両端部のヨーク層において、MTJ素子MTJの膜面に対して垂直方向に延びた楕円状のスリット50が形成されている。
図22の構造では、MTJ素子MTJの磁化容易軸方向の両端部のヨーク層において、MTJ素子MTJの膜面に対して斜め方向にスリット50が形成されている。このスリット50により、ヨーク層YK1、YK2は2つに分断されている。
尚、スリット50の位置は、MTJ素子MTJの磁化容易軸方向の両端部に形成することに限定されない。例えば、スリット50は、MTJ素子MTJの磁化困難軸方向の端部に形成してもよく、この場合はMTJ素子MTJの磁化困難軸方向の一端部のみに形成することが望ましい。さらに、MTJ素子が垂直磁化型の場合、スリット50はどの位置にいくつでも形成することが可能である。
[6−2]原理
図23(a)及び(b)は、本発明の第6の実施形態に係るヨーク層のスリットからの磁場分布の原理を説明するための図を示す。以下に、第6の実施形態に係るヨーク層のスリットからの磁場分布の原理について説明する。
図23(a)に示すように、MTJ素子MTJに書き込み電流を流すと、この書き込み電流による磁場Hがヨーク層YKに集中する。この磁場Hの磁場ベクトルは、ヨーク層YKを上から見た場合、MTJ素子MTJの周りを回る方向に発生する。
よって、図23(b)に示すように、この磁場ベクトルを遮断する方向にスリット50を形成すると、このスリット50を横切るように磁場ベクトルが発生する。これにより、スリット50の周辺では、ヨーク層YK1、YK2に集められた磁場Hが分布する。このため、この付近にMTJ素子MTJを配置すると磁場のアシスト効果が期待できる。
[6−3]効果
上記第6の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第6の実施形態では、ヨーク層YKにスリット50を形成している。このため、スリット50の領域に発生した磁場ベクトルにより、MTJ素子MTJがヨーク層YKの磁場アシスト効果を受け易くなり、書き込み電流をさらに低減することができる。
[7]第7の実施形態
第7の実施形態では、各実施形態の6F(2F×3F)のセルレイアウトについて説明する。尚、本実施形態の説明図ではヨーク層は省略する。
[7−1]レイアウト例1
図24(a)は、本発明の第7の実施形態に係るメモリセルのレイアウト例1の概略的な平面図を示す。図24(b)は、図24(a)のXXIVB−XXIVB線に沿った断面図を示す。以下に、第7の実施形態に係るレイアウト例1について説明する。
図24(a)及び(b)に示すように、レイアウト例1では、ソース線bBLの一部が斜めに配置されている。従って、ソース線bBLは、斜めに延在する第1の部分と、ビット線BLと平行に延在する第2の部分とを有する。ソース線bBLの第1の部分は、隣接するMTJ素子MTJ1とMTJ素子MTJ2との間に配置され、ソースコンタクトCSに接続されている。ソース線bBLの第2の部分は、第1の部分の両端からビット線BLと平行にそれぞれ延在している。このため、図24(b)に示すように、ソース線bBLの第2の部分は、MTJ素子MTJ1の付近ではMTJ素子MTJ1に接続するコンタクトC1より奥に延在し、MTJ素子MTJ2の付近ではMTJ素子MTJ2に接続するコンタクトC2の手前に延在している。
以上のようなレイアウト例1によれば、ソース線bBLの一部を斜めに配置してビット線BLと同一方向に延在させることで、メモリセルMCの面積を6Fにすることができる。
[7−2]レイアウト例2
図25(a)は、本発明の第7の実施形態に係るメモリセルのレイアウト例2の概略的な平面図を示す。図25(b)は、図25(a)のXXVB−XXVB線に沿った断面図を示す。以下に、第7の実施形態に係るレイアウト例2について説明する。
図25(a)及び(b)に示すように、レイアウト例2では、レイアウト例1と同様、ソース線bBLの一部が斜めに配置されている。しかし、レイアウト例2では、次のような点がレイアウト例1と異なる。
レイアウト例2のソース線bBLは、第1の斜め方向に延在する第1の部分と、第2の斜め方向に延在する第2の部分と、ビット線BLと平行に延在する第3の部分とを有する。ソース線bBLの第1の部分は、ソースコンタクトCSからMTJ素子MTJ1に第1の斜め方向(上面から見ると左上方向)に配置されている。ソース線bBLの第2の部分は、ソースコンタクトCSからMTJ素子MTJ2に第2の斜め方向(上面から見ると右上方向)に配置されている。これら第1及び第2の部分の交点がソースコンタクトCSに接続されており、第1及び第2の部分はV字型となっている。ソース線bBLの第2の部分は、第1の部分又は第2の部分の端部からビット線BLと平行に延在している。
以上のようなレイアウト例2によれば、上記レイアウト例1と同様の効果を得るだけでなく、各セルがビット線BLに対して同じ向きで動作できるという効果も得られる。
[7−3]レイアウト例3
図26は、本発明の第7の実施形態に係るメモリセルのレイアウト例3の概略的な平面図を示す。以下に、第7の実施形態に係るレイアウト例3について説明する。
図26に示すように、レイアウト例3では、ソース線とビット線を同一方向に延在させ、ゲート電極(活性領域)を斜め方向に延在させている。
以上のようなレイアウト例3によれば、ゲート電極(活性領域)を斜めに配置し、ソース線とビット線とを同一方向に延在させることで、メモリセルMCの面積を6Fにすることができる。
[8]第8の実施形態
第8の実施形態では、各実施形態で用いられるMTJ素子について説明する。
[8−1]磁化配置
MTJ素子MTJの固定層11及び記録層13の磁化方向は、膜面に対して垂直方向を向いていてもよいし(垂直磁化型)、膜面に対して平行方向に向いていてもよい(平行磁化型)。
尚、垂直磁化型のMTJ素子MTJであれば、従来のように素子形状の長手方向で磁化方向が決定されることがなくなるという利点がある。
[8−2]材料
MTJ素子MTJは、例えば以下のような材料からなる。
固定層11及び記録層13の材料には、例えば、Fe、Co、Ni又はそれらの合金、スピン分極率の大きいマグネタイト、CrO、RXMnO3ーy(R;希土類、X;Ca、Ba、Sr)などの酸化物の他、NiMnSb、PtMnSbなどのホイスラー合金などを用いることが好ましい。また、これら磁性体には、強磁性を失わないかぎり、Ag、Cu、Au、Al、Mg、Si、Bi、Ta、B、C、O、N、Pd、Pt、Zr、Ir、W、Mo、Nbなどの非磁性元素が多少含まれていてもよい。
非磁性層12の材料には、Al3、SiO、MgO、AlN、Bi、MgF、CaF、SrTiO、AlLaOなどの様々な誘電体を使用することができる。これらの誘電体には、酸素、窒素、フッ素欠損が存在していてもよい。
固定層11の非磁性層12と反対側の面には、固定層11の磁化方向を固着させるための反強磁性層を設けてもよい。この反強磁性層の材料としては、Fe−Mn、Pt−Mn、Pt−Cr−Mn、Ni−Mn、Ir−Mn、NiO、Feなどを用いることが好ましい。
尚、垂直磁化型のMTJ素子MTJを実現するための垂直磁気材料の例としては、例えば次のようなものがある。
まず、固定層11及び記録層13の垂直磁気材料に使用されるような高い保磁力を持つ磁性材料は、1×10erg/cc以上の高い磁気異方性エネルギー密度を持つ材料により構成される。以下、その材料例について説明する。
(例1)
「Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)のうちの少なくとも1つと、Cr(クロム)、Pt(白金)、Pd(パラジウム)のうちの少なくとも1つとを含む合金からなるもの」
例えば、規則合金としては、Fe(50)Pt(50)、Fe(50)Pd(50)、Co(50)Pt(50)などがある。例えば、不規則合金としては、CoCr合金、CoPt合金、CoCrPt合金、CoCrPtTa合金、CoCrNb合金などがある。
(例2)
「Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つ又はこれらのうちの1つを含む合金と、Pd、Ptのうちの1つ又はこれらのうちの1つを含む合金とが、交互に積層された構造を持つもの」
例えば、Co/Pt人工格子、Co/Pd人工格子、CoCr/Pt人工格子などがある。Co/Pt人工格子を使用した場合及びCo/Pd人工格子を使用した場合においては、抵抗変化率(MR比)は、約40%、という大きな値を実現できる。
(例3)
「希土類金属のうちの少なくとも1つ、例えば、Tb(テルビウム)、Dy(ジスプロシウム)、又は、Gd(ガドリニウム)と、遷移金属のうちの少なくとも1つとからなるアモルファス合金」
例えば、TbFe、TbCo、TbFeCo、DyTbFeCo、GdTbCoなどがある。
次に、記録層13は、上述のような高い保磁力を持つ磁性材料から構成することもできるし、組成比の調整、不純物の添加、厚さの調整などを行って、上述のような高い保磁力を持つ磁性材料よりも磁気異方性エネルギー密度が小さい磁性材料から構成してもよい。以下、その材料例について説明する。
(例1)
「Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つと、Cr、Pt、Pdのうちの少なくとも1つとを含む合金に、不純物を添加したもの」
例えば、規則合金としては、Fe(50)Pt(50)、Fe(50)Pd(50)、又は、Co(50)Pt(50)に、Cu、Cr、Agなどの不純物を加えて磁気異方性エネルギー密度を低下させたものなどがある。例えば、不規則合金としては、CoCr合金、CoPt合金、CoCrPt合金、CoCrPtTa合金、又は、CoCrNb合金について、非磁性元素の割合を増加させて磁気異方性エネルギー密度を低下させたものなどがある。
(例2)
「Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つ又はこれらのうちの1つを含む合金と、Pd、Ptのうちの1つ又はこれらのうちの1つを含む合金とが、交互に積層された構造を持つものであって、前者の元素若しくは合金からなる層の厚さ、又は、後者の元素若しくは合金からなる層の厚さを調整したもの」
Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つ又はこれらのうちの1つを含む合金についての厚さの最適値と、Pd、Ptのうちの1つ又はこれらのうちの1つを含む合金についての厚さの最適値とが存在し、厚さがこれら最適値から離れるに従い、磁気異方性エネルギー密度は、次第に低下する。
(例3)
「希土類金属のうちの少なくとも1つ、例えば、Tb(テルビウム)、Dy(ジスプロシウム)、又は、Gd(ガドリニウム)と、遷移金属のうちの少なくとも1つとからなるアモルファス合金の組成比を調整したもの」
例えば、TbFe、TbCo、TbFeCo、DyTbFeCo、GdTbCoなどのアモルファス合金の組成比を調整し、磁気異方性エネルギー密度を小さくしたものがある。
[8−3]平面形状
上記各実施形態では、MTJ素子MTJの平面形状を楕円にしていたが、これに限定されない。MTJ素子MTJの平面形状は、例えば、長方形、正方形、円、六角形、菱型、平行四辺形、十字型、ビーンズ型(凹型)等、種々に変更することが可能である。
平行磁化型のMTJ素子MTJの場合、形状磁気異方性を利用するときは、例えば、MTJ素子MTJの短辺方向(磁化困難軸方向)をF(最小加工寸法)とすると、長手方向(磁化容易軸方向)は2F程度にした形状が望ましい。
垂直磁化型のMTJ素子MTJの場合、磁化方向は形状に依存しないため、上述するいずれの形状を用いてもよい。
[8−4]トンネル接合構造
MTJ素子MTJは、1重トンネル接合(シングルジャンクション)構造でもよいし、2重トンネル接合(ダブルジャンクション)構造でもよい。
1重トンネル接合構造のMTJ素子MTJは、図1などに示すように、固定層11と、記録層13と、固定層11及び記録層13間に設けられた非磁性層12とを有する。つまり、MTJ素子MTJが非磁性層を1層有する。
2重トンネル接合構造のMTJ素子MTJは、第1の固定層と、第2の固定層と、第1及び第2の固定層間に設けられた記録層と、第1の固定層及び記録層間に設けられた第1の非磁性層と、第2の固定層及び記録層間に設けられた第2の非磁性層とを有する。つまり、MTJ素子MTJが非磁性層を2層有する。
2重トンネル接合構造の場合、1重トンネル接合構造の場合よりも、同じ外部バイアスを印加したときのMR(Magneto Resistive)比(“1”状態、“0”状態の抵抗の変化率)の劣化が少なく、より高いバイアスで動作できる。すなわち、2重トンネル接合構造は、セル内の情報を読み出す際に有利となる。
その他、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図。 本発明の第1の実施形態に係るヨーク層の磁場アシストの原理を説明するための図。 図3(a)乃至(c)は、本発明の第1の実施形態に係る平行磁化型のMTJ素子を用いた場合の書き込み動作を説明するための図。 図4(a)乃至(c)は、本発明の第1の実施形態に係る垂直磁化型のMTJ素子を用いた場合の書き込み動作を説明するための図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係るヨーク層のスリットからの磁場分布の原理を説明するための図。 図7(a)乃至(c)は、本発明の第2の実施形態に係る平行磁化型のMTJ素子を用いた場合の書き込み動作を説明するための図。 本発明の第3の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図。 図9(a)乃至(f)は、本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのヨーク層の底面の位置を示した模式図。 図10(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係る平行磁化型のMTJ素子において、ヨーク層の磁場アシストの原理を説明するための図、図10(c)及び(d)は、本発明の第3の実施形態に係る垂直行磁化型のMTJ素子において、ヨーク層の磁場アシストの原理を説明するための図。 本発明の第4の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図。 本発明の第4の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図。 図13(a)乃至(f)は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのヨーク層の上面の位置を示した模式図。 図14(a)及び(b)は、本発明の第4の実施形態に係る平行磁化型のMTJ素子において、ヨーク層の磁場アシストの原理を説明するための図、図14(c)及び(d)は、本発明の第4の実施形態に係る垂直行磁化型のMTJ素子において、ヨーク層の磁場アシストの原理を説明するための図。 本発明の第5の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図。 図19(a)乃至(g)は、本発明の第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程の断面図。 本発明の第6の実施形態に係るヨーク層の縦方向のスリットの模式図。 本発明の第6の実施形態に係るヨーク層の縦方向のスリットの模式図。 本発明の第6の実施形態に係るヨーク層の縦方向のスリットの模式図。 図23(a)及び(b)は、本発明の第6の実施形態に係るヨーク層のスリットからの磁場分布の原理を説明するための図。 図24(a)は、本発明の第7の実施形態に係るメモリセルのレイアウト例1の概略的な平面図、図24(b)は、図24のXXIV−XXIV線に沿った断面図。 図25(a)は、本発明の第7の実施形態に係るメモリセルのレイアウト例2の概略的な平面図、図25(b)は、図25のXXV−XXV線に沿った断面図。 本発明の第7の実施形態に係るメモリセルのレイアウト例3の概略的な平面図。
符号の説明
1…半導体基板、2…素子分離領域、3…ゲート電極、4a、4b…ソース/ドレイン拡散層、5、6、21…コンタクト、7、8、22…配線、10…下部電極、11…固定層、12…非磁性層、13…記録層、20…キャップ層、30、50…スリット、40、41、42…絶縁膜、MTJ…MTJ素子、YK、YK1、YK1a、YK1b、YK2、YK3…ヨーク層、Tr…トランジスタ。

Claims (5)

  1. 磁化方向が固定された固定層と磁化方向が反転可能な記録層と前記固定層及び前記記録層の間に設けられた非磁性層とを有し、前記固定層及び前記記録層の間に流す電流の向きに応じて前記固定層及び前記記録層の前記磁化方向が平行状態又は反平行状態となる磁気抵抗効果素子と、
    前記電流により発生した磁場を集中させ、前記磁場を前記記録層の磁化に作用させるヨーク層と
    を具備することを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 前記ヨーク層は、前記磁気抵抗効果素子の側面を囲むことを特徴とする請求項1に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  3. 前記ヨーク層の端部は、前記記録層の上面と底面の間に位置することを特徴とする請求項1に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  4. 磁化方向が固定された固定層と磁化方向が反転可能な記録層と前記固定層及び前記記録層の間に設けられた非磁性層とを有し、前記固定層及び前記記録層の間に流す電流の向きに応じて前記固定層及び前記記録層の前記磁化方向が平行状態又は反平行状態となる磁気抵抗効果素子と、
    前記磁気抵抗効果素子の側面を囲むヨーク層と
    を備え、
    書き込み動作時に前記固定層及び前記記録層の間に前記電流を流すことにより、前記電流により発生した磁場が前記ヨーク層に集中して前記磁場が前記記録層に作用するとともに、前記電流によるスピン偏極電子が前記記録層に作用することを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリの書き込み方法。
  5. 前記磁気ランダムアクセスメモリは、前記記録層に接続され、前記記録層との接触面積が前記記録層の面積よりも小さいコンタクトをさらに備え、
    前記書き込み動作時、前記コンタクトと前記記録層との接触した部分から前記記録層の磁化が反転し、磁化反転の伝播により前記記録層の全体の磁化が反転することを特徴とする請求項4に記載の磁気ランダムアクセスメモリの書き込み方法。
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