JP2008143514A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用空調装置において、エアミックス空間での温風流れのうち冷風通路から見て奥側の部分の温度を下げ、冷温風の混合性を向上させる。
【解決手段】エアミックス空間に配置するバッフル20の形状を、冷温風流れの幅方向で空間を複数に分割する複数の分割板21と、分割板21によって区切られた複数の空間のうちの一空間を上下に区画して冷風流れを遮断する冷風遮断板22と、一空間のヒータコア側であって、冷風遮断板22よりも下側に設けられ、温風流れを遮断する温風遮断板23と、一空間を区画する分割板21の冷風遮断板22よりも下側であって、ヒータコア15側に設けられた連通窓部24とを有する形状として、一空間の冷風遮断板22よりも下側の空間に流入した冷風が、連通窓部24を通って、一空間の隣の空間である混合風通路27に流れ込むようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷風と温風との風量割合を調整して車室内吹出空気温度を調整するエアミックス方式の車両用空調装置に関するものである。
図11に、従来におけるバッフルの斜視図を示す。また、図12に、車両用空調装置内の冷風通路と温風通路の合流部位の概念図を示す。
従来、車両用空調装置として、ケース内の冷風通路と温風通路の合流部位に、冷風と温風の混合性を向上させるためのバッフルを配置した構成のものがある。このようなバッフルとしては、図11に示すように、例えば、温風が流れる温風通路51と、冷風と温風の混合風が流れる混合風通路52とが、冷温風流れの幅方向で交互に配置された構造のバッフル50がある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、例えば、図12に示すように、車両用空調装置内のエアミックス空間61に対して、図中左下側から温風が流れ込み、図中下側から冷風が流れ込む場合のように、温風流れと、冷風流れの2つの風流れが合流して1つの風流れとなる場合では、エアミックス空間61において、合流部位よりも空気流れ上流側の温風通路から見た冷風流れの奥側(冷風流れの温風通路から離れた側)の部分62まで温風が到達せず、また、合流部位よりも空気流れ上流側の冷風通路から見た温風流れの奥側(温風流れの冷風通路から離れた側)の部分63まで冷風が到達しないため、空調風は、図中の左から右に向かって、高温から低温の層状になってしまう。
そこで、上記した図11に示す構造のバッフル50を冷風通路と温風通路の合流部位に配置すれば、温風がバッフル50内の温風通路51を流れることにより、冷風流れを横切って、温風が冷風流れの奥側の部分62まで到達するので、バッフルを用いない場合と比較して、エアミックス空間61の空調風における冷風流れの奥側の部分62の温度を上げ、冷温風の混合性の向上を図ることが可能となる。
一方、図12に示す冷風通路と温風通路に対して、合流部位に連なる冷風通路と温風通路との位置を入れ替えた場合では、合流部位よりも空気流れ上流側の冷風通路から見た温風流れの奥側(温風流れの冷風通路から離れた側)の部分62まで冷風が到達せず、合流部位よりも空気流れ上流側の温風通路から見た冷風流れの奥側(冷風流れの温風通路から離れた側)の部分63まで温風が到達しないため、空調風は、図12中の右から左に向かって、高温から低温の層状になってしまう。
そこで、上記した図11に示す構造のバッフル50を、このような冷風通路と温風通路の合流部位に配置すれば、冷風が温風流れを横切って、冷風が温風流れの奥側の部分62まで到達するので、バッフルを用いない場合と比較して、エアミックス空間61の空調風における温風流れの奥側の部分の温度を下げ、冷温風の混合性の向上を図ることが可能となる。
特開2004−237940号公報
しかし、上記した構造のバッフルを用いても、前者では、温風流れの奥側の部分63に届く冷風が少なく、後者では、冷風流れの奥側の部分63に届く温風が少ないため、エアミックス空間61の温風通路側の領域と冷風通路側の領域との間に温度差が生じ、エアミックス空間61での冷温風の混合性が不十分であった。
本発明は、上記点に鑑み、エアミックス方式の車両用空調装置において、冷温風の混合性をさらに向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、バッフル(20)が、冷温風流れの幅方向で空間を複数に分割する複数の分割板(21)と、分割板(21)によって区切られた複数の空間のうちの一空間を、冷風の流入側の空間とその反対側の空間とに区画するとともに、冷風流れを遮断する冷風遮断板(22)と、一空間の温風通路(18)側であって、冷風遮断板(22)よりも冷風の流入側に設けられ、温風流れを遮断する温風遮断板(23)と、一空間を区画する分割板(21)のうち、冷風遮断板(22)よりも冷風の流入側であって、温風通路(18)側の領域に設けられ、一空間と一空間の隣の空間とを連通させる連通窓部(24)とを有している。そして、一空間の隣の空間(27)を温風と冷風とが流れ、一空間のうち冷風の流入側とは反対側の空間(28)を温風が流れ、一空間のうち冷風の流入側の空間に流入した冷風が、連通窓部(24)を通って、一空間の隣の空間(27)に流れ込むようになっていることを第1の特徴としている。
これによれば、温風通路(18)側、すなわち、バッフルの中央よりも温風入口側の領域に設けられた連通窓部(24)から冷風が一空間の隣の空間に流れ込むようにしているので、単に、温風通路と混合風通路とが冷温風流れの幅方向で交互に配置されているバッフルを用いた場合と比較して、温風流れの奥側、すなわち、エアミックス空間の温風入口側の部分に多くの冷風を導くことができる。
この結果、温風流れの奥側部分の温度を下げることで、エアミックス空間の温風通路側領域と冷風通路側領域の温度差を小さくでき、冷温風の混合性を向上させることができる。
この具体例として、バッフル(20)に、一空間の隣の空間のうち連通窓部(24)よりも温風流れの上流側に、連通窓部(24)を有する分割板(21)から冷温風流れの幅方向に延びて、連通窓部(24)から流出する冷風流れを温風流れから保護する保護壁(41)を設けることが好ましい。
これにより、温風流れによって、連通窓部から流出した冷風が冷風通路側に押しやられることを防ぐことができるからである。
また、本発明では、バッフル(20)が、冷温風流れの幅方向で空間を複数に分割する複数の分割板(21)と、分割板(21)によって区切られた複数の空間のうちの一空間を、温風の流入側の空間とその反対側の空間とに区画するとともに、温風流れを遮断する温風遮断板(22)と、一空間の冷風通路(16)側であって、温風遮断板(22)よりも温風の流入側に設けられ、冷風流れを遮断する冷風遮断板(23)と、一空間を区画する分割板(21)のうち、温風遮断板(22)よりも温風の流入側であって、冷風通路(16)側の領域に設けられ、一空間と一空間の隣の空間とを連通させる連通窓部(24)とを有している。そして、一空間の隣の空間(27)を温風と冷風とが流れ、一空間のうち温風の流入側とは反対側の空間(28)を冷風が流れ、一空間のうち温風の流入側の空間に流入した温風が、連通窓部(24)を通って、一空間の隣の空間(27)に流れ込むようになっていることを第2の特としている。
これによれば、冷風通路(16)側、すなわち、バッフルの中央よりも冷風入口側の領域に設けられた連通窓部(24)から温風が一空間の隣の空間に流れ込むようにしているので、単に、冷風通路と混合風通路とが冷温風流れの幅方向で交互に配置されているバッフルを用いた場合と比較して、冷風流れの奥側、すなわち、エアミックス空間の冷風入口側の部分に多くの温風を導くことができる。
この結果、冷風流れの奥側部分の温度を上げ、エアミックス空間の温風通路側領域と冷風通路側領域の温度差を小さくでき、冷温風の混合性を向上させることができる。
この具体例として、バッフル(20)に、一空間の隣の空間のうち連通窓部(24)よりも冷風流れの上流側に、連通窓部(24)を有する分割板(21)から冷温風流れの幅方向に延びて、連通窓部(24)から流出する温風流れを冷風流れから保護する保護壁(41)を設けることが好ましい。
また、例えば、連通窓部(24)は、一空間を区画する2枚の分割板(21)の両方に設けられていることが好ましい。また、バッフルの形状を、一空間と、冷風遮断板および温風遮断板が配置されていない空間とが冷温風流れの幅方向で交互に配置された形状とすることができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
図1に、本実施形態の車両用空調装置における室内空調ユニット10の縦断面図を示す。図1の前後上下の各矢印は、車両搭載状態での方向を示しており、図1の紙面垂直方向が、車両左右(幅)方向であり、後述するユニットケース12の幅方向およびエアミックス空間19での冷温風流れの幅方向である。
この室内空調ユニット10は、車室内前部に位置する計器盤(インパネ)の内側において車両左右方向の略中央部に搭載される。室内空調ユニット10のうち、車両前方側の上方部に送風機11が配置されている。この送風機11は遠心式多翼ファン(シロッコファン)により構成される送風ファン11aを有し、この送風ファン11aを図示しない電動モータにより回転駆動する構成になっている。
送風機11のスクロールケーシング11bの巻始め部であるノーズ部11cは、送風ファン11aの下側に位置しており、そして、スクロールケーシング11bの巻終わり部11dはノーズ部11cの車両前方側に所定間隔を隔てて対向配置されている。
送風ファン11aの吸入側には図示しない内外気切替箱が接続され、この内外気切替箱を通して導入される外気または内気を送風ファン11aにより吸入して図1の矢印aのようにユニットケース12内の最前部の空間12aへ向かって上方から下方へと送風する。
ユニットケース12は送風ファン11aの送風空気が流れる空気通路を構成する。ユニットケース12は周知のごとく複数の分割ケースに分割して樹脂により成形され、この複数の分割ケースをネジ、金属バネクリップ等の締結手段により一体に締結することによりユニットケース12が構成される。
ユニットケース12の内部において送風ファン11aの下方部に冷房用熱交換器をなす蒸発器13が配置されている。より具体的には、蒸発器13はその熱交換コア面が上下方向に延びるように縦配置されている。ただし、蒸発器13の下端部よりも上端部が若干量だけ車両後方側(風下側)に位置するように蒸発器13は傾斜配置されている。
このように配置された蒸発器13を送風ファン11aの送風空気の全量が車両前方側から後方側へと通過する。蒸発器13は、冷媒通路をなす偏平状のチューブ(図示せず)と空気側伝熱面積を増大するコルゲート状の伝熱フィンとを交互に多数積層して接合した周知の熱交換コア部を有している。
冷凍サイクルの減圧手段(図示せず)にて減圧された低圧冷媒が蒸発器13の熱交換コア部のチューブにて蒸発器13の通過空気から吸熱して蒸発することにより通過空気が冷却される。
ユニットケース12のうち、蒸発器13の下方に位置する最底部位に排水口14を開口して蒸発器13の凝縮水を排出するようになっている。
そして、ユニットケース12内において、蒸発器13の風下側(車両後方側)に暖房用熱交換器をなす温水式ヒータコア15が配置されている。より具体的には、ヒータコア15の上端部が蒸発器13の上端部に近接し、かつ、ヒータコア15の下端部が蒸発器13の熱交換コア面から車両後方側へ離れるようにヒータコア15は傾斜配置されている。したがって、蒸発器13とヒータコア15は山形状(逆V状)の配置形態をなしている。
ただし、ヒータコア15は蒸発器13よりも高さ寸法が大幅に小さくしてあるので、ヒータコア15の下端部とユニットケース12の底面部との間にヒータコア15をバイパスして冷風が流れる冷風通路16が形成される。
つまり、蒸発器13とヒータコア15は、互いの一端部が山形状(逆V状)の形態にて近接するように配置され、この互いの一端部が送風機11に隣接配置されている。そして、ヒータコア15のうち送風機11から離れる側の端部の側方に冷風通路16が形成される構成となっている。
ヒータコア15は、車両エンジン(図示せず)からの温水を熱源として空気を加熱するものである。具体的には、ヒータコア15は、図示しないが、温水通路をなす偏平状のチューブと空気側伝熱面積を増大するコルゲート状の伝熱フィンとを車両左右方向に交互に多数積層して接合した周知の熱交換コア部15aと、多数本のチューブの上下両端部に接合され、チューブに対する温水流れの分配、集合を行うタンク部15b、15cとを有している。なお、本実施形態では、下側タンク部15bが温水入口タンク部で、上側タンク部15cが温水出口タンク部になっている。
蒸発器13とヒータコア15との間に、エアミックスドア17を、その回転軸17aを中心として、回転可能に配置している。ここで、エアミックスドア17は周知のごとくヒータコア15の熱交換コア部15aを通過する温風通路18の温風とヒータコア15をバイパスして冷風通路16を通過する冷風との風量割合を調整して車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段である。
エアミックスドア17は平板状のドア本体部の端部に回転軸17aを一体に設けた片持ちドアにより構成されている。回転軸17aはヒータコア15の下端部の車両前方側部位に配置され、回転軸17aの軸方向は車両左右方向(図1の紙面垂直方向)に延びるように配置され、回転軸17aの両端部はユニットケース12の左右の側壁部の軸受孔(図示せず)に回転可能に支持される。
回転軸17aの一端部はユニットケース12の外部へ突出して温度調整操作機構(図示せず)に連結される。これにより、温度調整操作機構の操作力にてエアミックスドア17を、回転軸17aを中心として回転操作できる。なお、温度調整操作機構は本例ではサーボモータを用いたアクチュエータ機構により構成される。
エアミックスドア17は回転軸17aを中心として図1の1点鎖線位置17bと破線位置17cとの間で回転可能になっている。エアミックスドア17の1点鎖線位置17bはヒータコア15の熱交換コア部15cを通過する温風通路18を全閉して冷風通路16を全開する最大冷房位置である。これに対し、エアミックスドア17の破線位置17cは冷風通路16を全閉して、温風通路18を全開する最大暖房位置である。
ユニットケース12の内部において、温風通路18と冷風通路16の合流部位に、温風通路18の温風b1、b2と冷風通路16を通過する冷風c1、c2とを混合する空気混合部をなすエアミックス空間19が形成されている。
本実施形態では、ヒータコア15の空気出口側の面である空気出口面15dの直後であって、ヒータコア15の空気出口面15dから温風が吹き出される温風吹出空間に対して、図中下側から冷風通路16の冷風が流入するようになっており、エアミックス空間19は、ヒータコア15の空気出口面15dの直後の温風吹出空間自体に形成されている。なお、温風吹出空間とは、ヒータコア15の空気出口面15dと、ケース壁面(空気出口面15dに対向するユニットケース12の車両後方側内壁面)12bとによって挟まれている空間である。
また、本実施形態では、図1中の矢印b1、b2、c1、c2のように、空気出口面15dからの温風b1、2cの向きは、右斜め上方向であり、温風吹出空間に流入する冷風通路16からの冷風c1、c2の向きは、左斜め上方向であり、両者の向きは、概略直交している。なお、両者の向きは、概略直交の関係に限らず、両者が交差する関係でも、互いに平行な関係でも良い。
また、本実施形態では、バッフル20から流出する冷風と温風との混合風の向きは上方向である。なお、バッフル20から流出する混合風の向きは、上方向に限らず、他の方向であっても良い。
また、図1に示すように、ユニットケース12内部のエアミックス空間19、すなわち、ヒータコア15の空気出口面15dの直後に形成される温風吹出空間に、冷温風の混合促進用バッフル20が配置されており、このバッフル20に対して、図中左側から温風が流入し、図中下側から冷風が流入するようになっている。
図2に、このバッフル20の斜視図を示す。また、図3、4に、それぞれ、図2中のA−A線断面図、B−B線断面図を示す。
図2〜4に示すように、バッフル20は、冷温風流れの幅方向で空間を複数に分割する複数の分割板21と、分割板21によって区切られた複数の空間のうちの一空間を上下に区画するとともに、冷風流れを遮断する冷風遮断板22と、一空間のヒータコア15側(車両前方側)であって、冷風遮断板22よりも下側に設けられ、温風流れを遮断する温風遮断板23と、一空間を区画する分割板21のうち、冷風遮断板22よりも下側であって、ヒータコア15側に設けられた連通窓部24とを有する形状である。
本実施形態では、複数の分割板21は、互いに平行に配置されており、分割板21は温風流れに対して平行である。分割板21は、ユニットケース12の車両後方側内壁面12b際からヒータコア15の空気出口面15d側(車両前方側)に向かって延びている。
冷風遮断板22は、その板面が冷風流れに対向するように、隣り合う分割板21の間に略水平な状態で配置されており、ユニットケース12の車両後方側内壁面12b側からヒータコア15の空気出口面15d側(車両前方側)に向かって延びている。
温風遮断板23は、その板面が温風流れに対向するように、その板面が車両左右方向に平行な状態で配置されている。
連通窓部24は、分割板21によって区画された隣同士の空間を連通させるために分割板21に対して設けられた窓部分であり、分割板21の一部が省略されたような部分、すなわち、分割板21に設けられた開口部である。言い換えると、分割板21は連通窓部24を除く形状となっている。
また、連通窓部24は、本実施形態では、分割板21のヒータコア15側の領域に、冷風遮断板22から分割板21の下端までわたって形成されており、図2〜4に示されるように、連通窓部24の形状は平行四辺形である。連通窓部24は分割板21の車両前後方向における中央よりもヒータコア15側に配置されており、この連通窓部24はすべての分割板21に設けられている。なお、連通窓部24の位置および形状は、任意に変更可能であり、例えば、連通窓部24を分割板21の下端よりも上側に位置させても良く、連通窓部24の形状を長方形、台形、円、三角形等の他の形状としても良い。
また、複数の分割板21の車両後方側内壁面12b側につながっている温風誘導板25を有している。温風誘導板25は、分割板21に垂直であり、車両後方側内壁面12bに沿った形状であり、図示しないが、車両後方側内壁面12bに接している。また、冷風遮断板22が配置されている空間の上方には屋根26が設けられている。
そして、一空間の隣の空間を温風と冷風とが流れ、一空間の冷風遮断板22よりも上側の空間を主として温風が流れる。すなわち、隣り合う分割板21によって挟まれた空間であって、冷風遮断板22が配置されていない空間が温風と冷風とがぶつかって混合風となって流れる混合風通路27である。
一方、隣り合う分割板21によって挟まれ、冷風遮断板22が配置された空間のうち、冷風遮断板22よりも上側の空間がバッフル20の温風通路28である。このバッフル20の温風通路28では、冷風遮断板22によって、冷風流れが遮られており、屋根26によって、温風の上方への抜けが防止されているので、ヒータコア15からの温風を車両後方側内壁面12bぎわまで導くことができる。なお、本実施形態では、冷温風の幅方向において、混合風通路27とバッフル20の温風通路28とが交互に配置されている。
さらに、一空間の冷風遮断板22よりも下側の空間(バッフル20の温風通路28の下側の空間)に流入した冷風が、連通窓部24を通って、一空間の隣の空間である混合風通路27に流れ込むようになっている。
このため、図3に示すように、混合風通路27では、車両後方側(ユニットケース12の車両後方側内壁面12b側)の領域を、図3中の矢印c1のように冷風が主に流れ、この冷風流れc1よりも車両前方側(ヒータコア15側)の領域を、図3中の矢印b1のように温風が主に流れる。また、図4に示すように、バッフル20の温風通路28では、図4中の矢印b2のように、ヒータコア15からユニットケース12の車両後方側内壁面12bに向かって温風が流れる。
そして、図4に示すように、バッフル20の温風通路28の下側の空間に流入した冷風は、図4中の矢印c2のように、連通窓部24から隣の混合風通路27に流入して、混合風通路27のヒータコア15側の領域を上方に向かって流れる。なお、図3中の矢印c2も、連通窓部24から流入した冷風流れを示しており、図3では、紙面の奥側から混合風通路27に冷風が流れ込む様子を示している。また、混合風通路27では、温風の一部が図3中の矢印b3のように冷風流れc2よりもヒータコア15側の領域を上方に向かって流れる。
また、図2に示すように、バッフル20は、車両の幅方向(ユニットケース12の幅方向)の両端に位置する分割壁21に突起部29が形成されており、この突起部29が、図示しないユニットケース12に形成されたバッフル固定用孔に、はめ込まれることで、バッフル20がユニットケース12に取り付けられる。なお、バッフル20は、例えば、樹脂等によって一体成形されるものである。
次に、本実施形態における吹出開口部について説明する。車室内の異なる複数部位に空調風を吹き出すための複数の吹出開口部30〜32がユニットケース12のうちエアミックス空間19の風下側部位に配置されている。本実施形態では、エアミックス空間19の風下側部位とはエアミックス空間19の上方側部位のことである。
複数の吹出開口部30〜32のうちフット開口部30は、エアミックス空間19のすぐ上方の車両前方寄りの部位に配置され、フットドア33により開閉される。フットドア33は回転軸33aを中心として回転可能な板ドアからなる。
フット開口部30は、より具体的にはユニットケース12の左右の側壁部に分岐して開口し、このユニットケース12の左右の側壁部の開口にはそれぞれ左右のフット吹出ダクト(図示せず)が接続され、この左右のフット吹出ダクトの下流側端部に位置するフット吹出口から空調風(主に温風)を乗員足元部へ吹き出すようになっている。
なお、フットドア33はフット開口部30とフェイス・デフロスタ用吹出通路34を開閉するようになっている。
ユニットケース12の上面部のうち車両後方側部位にフェイス開口部31が開口し、このフェイス開口部31よりも車両前方側部位にデフロスタ開口部32が開口し、このフェイス開口部31とデフロスタ開口部32は、上述の吹出通路34を経てエアミックス空間19に連通可能になっている。そして、フェイス開口部31とデフロスタ開口部32は、回転軸35aを中心として回転可能な板ドアからなるフェイスドア35により開閉される。
フェイス開口部31にはフェイス吹出ダクト(図示せず)が接続され、このフェイス吹出ダクトの先端部に設けられたフェイス吹出口から空調風(主に冷風)を乗員上半身へ向かって吹き出すようになっている。
デフロスタ開口部32にはデフロスタ吹出ダクト(図示せず)が接続され、このデフロスタ吹出ダクトの先端部に設けられたデフロスタ吹出口から空調風(主に温風)を車両窓ガラスの内面に向かって吹き出すようになっている。
なお、フットドア33とフェイスドア35は吹出モードドアであり、両ドア33、35の回転軸33a、35aはユニットケース12の外部に突出して図示しないリンク機構を介して共通の吹出モード操作機構(図示せず)に連結される。これにより、吹出モード操作機構の操作力によりリンク機構を介してフットドア33とフェイスドア35を連動して回転操作し、吹出モードを切り替えることができる。なお、吹出モード操作機構は本例ではサーボモータを用いたアクチュエータ機構により構成される。
次に、上記構成に基づいて本実施形態の作動を説明する。空調装置の風量切替スイッチ(図示せず)が投入されて、送風機11のファン駆動用モータ(図示せず)に通電されると、送風ファン11aが回転駆動される。すると、図示しない内外気切替箱を通して導入される外気または内気が送風ファン11aにより吸入され図1の矢印aのようにユニットケース12内の最前部の空間12aへ向かって上方から下方へと送風される。
この送風空気の全量が最初に蒸発器13を車両前方側から車両後方側へと通過して冷却され、冷風となる。この冷風は、エアミックスドア17の開度により冷風通路16を通過する冷風と温風通路18を通過してヒータコア15で加熱される温風とに振り分けられる。この冷風と温風はヒータコア15の風下側に形成されるエアミックス空間19で混合して所定温度の空調風となる。
そして、エアミックス空間19で混合した所望温度の空調風は、吹出モードドア33、35により切替開閉されるフット開口部30、フェイス開口部31およびデフロスタ開口部32のいずれか1つあるいは複数の開口部から車室内へ吹き出して、車室内の空調作用あるいは車両窓ガラスの防曇作用を発揮する。
次に、本実施形態の主な特徴について説明する。
本実施形態の室内空調ユニット10では、図1に示すように、ヒータコア15とフット開口部30とが車両前方側(図1中左側)に位置し、冷風通路16とフェイス開口部31とが車両後方側(図1中右側)に位置している。
このため、上記した背景技術の欄で説明したように、単に、温風通路51と混合風通路52とが冷温風流れの幅方向で交互に配置された構造のバッフル50(図11参照)を、本実施形態のエアミックス空間19に設置した場合では、ヒータコア15からの温風を、冷風流れの奥側、すなわち、フェイス開口部31側に導くことができるものの、温風流れの奥側、すなわち、フット開口部30側に届く冷風が少ない。
この結果、フット開口部30とフェイス開口部31の両方から空調風が吹き出すB/LもしくはFOOTモードでは、フット開口部30からの空調風の温度がフェイス開口部31からの空調風の温度よりも高くなり、フット開口部30とフェイス開口部31からの空調風の温度差が大きくなってしまう。
これに対して、本実施形態のバッフル20を用いた場合では、バッフル20の下から上がってきた冷風が、一空間の冷風遮断板22よりも下側の空間、すなわち、温風通路28の下側の空間に流入し、冷風遮断板22に当たった後、ヒータコア15側に位置する連通窓部24を通って、一空間の隣の空間である混合風通路27に流れ込むため、連通窓部24の上部に位置するフット開口部30への冷風量を多くできる。
この結果、B/LもしくはFOOTモードにおけるフット開口部30とフェイス開口部31からの空調風の温度差を小さくすることができる。
(第2実施形態)
図5に、本実施形態におけるバッフル20の斜視図を示す。また、図6に、図5中のバッフル20を上からみたときの部分拡大図を示す。なお、図5では、図2と同様の構成部に図2と同一の符号を付している。以下では、第1実施形態との相違点を説明する。
図5、6に示すように、本実施形態のバッフル20は、混合風通路27の連通窓部24よりも温風流れb1の上流側に、連通窓部24から流出する冷風の流れc2を温風流れb1から保護する保護壁41が設けられている(なお、温風流れb1と冷風流れc2については図3を参照)。この保護壁41は、連通窓部24を有する分割板21から冷温風流れの幅方向に延びている。ただし、保護壁41は、混合風通路27の温風入口側の一部分を覆っている状態であって、温風入口側の全領域を覆っている状態ではない。
この保護壁41により、図6からわかるように、温風流れb1によって、連通窓部24から流出した冷風c2が押しやられるのを防いで、冷風c2を確実に上方(フット開口部30)へ導くことができる。
なお、図6では、1つの混合風通路27を構成する2枚の分割板21の両方に連通窓部24が設けられているので、両方の分割板21にそれぞれ保護壁41が設けられているが、片方の分割板21のみに保護壁41を設けても良い。また、1つの混合風通路27を構成する2枚の分割板21の片方にのみ連通窓部24が設けられている場合では、その連通窓部24が設けられている分割板21に保護壁41を設ければ良い。
(第3実施形態)
第1、第2実施形態では、エアミックス空間19に流入する温風の流れ方向は略右方向(図1中の矢印b1参照)であり、エアミックス空間19に流入する冷風の流れ方向は略上方向(図1中の矢印c1参照)であり、バッフル20に対して、図1中左側から温風が流入し、図1中下側から冷風が流入する場合を例として説明したが、本実施形態では、第1実施形態に対して、温風通路18と冷風通路16の位置を入れ替え、バッフル20に流入する温風流れと冷風流れの向きを入れ替えた場合を説明する。
図7に、本実施形態の車両用空調装置における室内空調ユニット10の縦断面図を示し、図8に、図7中のバッフル20の斜視図を示す。また、図9、10に、それぞれ、図8中のC−C線断面図、D−D線断面図を示す。なお、図7〜10では、図1〜4と同様の構成部に図1〜4と同一の符号を付している。
本実施形態では、図7に示すように、ヒータコア15は、送風機11から離れて配置されており、冷風通路16はヒータコア15よりも送風機11に近い側に配置されている。そして、図7中の矢印c1、c2のように、冷風通路16からエアミックス空間19に流入する冷風の流れ方向は右斜め上方向(略右方向)であり、図7中の矢印b1のように、温風通路18からエアミックス空間19に流入する温風の流れ方向は略上方向である。
図8に示すように、本実施形態のバッフル20は、第1実施形態で説明した図2に示すバッフル20と同様の形状であり、第1実施形態に対してバッフル20に流入する冷風流れと温風流れとを入れ替えたことにともなって、バッフル20を構成する構成部の一部を変更したものである。
すなわち、本実施形態のバッフル20は、図2中の冷風遮断板22を、温風流れを遮断する温風遮断板22に変更し、図2中の温風遮断板23を、冷風流れを遮断する冷風遮断板23に変更し、図2中の温風誘導板25を、冷風を誘導する冷風誘導板25に変更し、バッフル20の温風通路28を、バッフル20の冷風通路28に変更したものである。
なお、連通窓部24は、一空間を区画する分割板21のうち、温風遮断板22よりも下側であって、分割板21の車両前後方向における中央よりも冷風通路16側の領域に配置されている。
また、本実施形態では、隣り合う分割板21によって挟まれた空間であって、温風遮断板22が配置されていない空間が混合風通路27であり、隣り合う分割板21によって挟まれ、温風遮断板22が配置された空間のうち、温風遮断板22よりも上側の空間がバッフル20の冷風通路28である。
このため、図9に示すように、混合風通路27では、車両後方側の領域を、図9中の矢印b1のように温風が主に流れ、この温風流れb1よりも車両前方側の領域を、図9中の矢印c1のように冷風が主に流れる。
また、図10に示すように、バッフル20の冷風通路28では、図10中の矢印c2のように、エアミックス空間19よりも空気流れ上流側の冷風通路16からの冷風が流れる。一方、バッフル20の冷風通路28の下側の空間に流入した温風は、図9、10中の矢印b2のように、連通窓部24から隣の混合風通路27に流入して、混合風通路27の冷風通路16側(図中左側)の領域を上方に向かって流れる。また、混合風通路27では、冷風の一部が図9中の矢印c3のように温風流れb2よりも冷風通路16側(図中左側)の領域を上方に向かって流れる。
このように、本実施形態によれば、バッフル20の下から上がってきた温風が、図9、10の矢印b2のように、一空間の温風遮断板22よりも下側の空間に流入し、温風遮断板22に当たった後、連通窓部24を通って、一空間の隣の空間である混合風通路27に流れ込むため、連通窓部24の上部に位置するフット開口部30への温風量を多くできる。
この結果、B/LもしくはFOOTモードにおけるフット開口部30とフェイス開口部31からの空調風の温度差を小さくすることができる。
なお、本実施形態に対して第2実施形態を組合せることも可能である。すなわち、本実施形態のバッフル20に対して、第2実施形態のように、混合風通路27の連通窓部24よりも冷風流れc1の上流側で、連通窓部24から流出する温風流れb2を冷風流れc1から保護する保護壁41を設けても良い(図5、6、9参照)。
(他の実施形態)
(1)上記した各実施形態では、連通窓部24はすべての分割板21に設けられていたが、必ずしもすべての分割板21に設けなくても良い。例えば、混合風通路27の車両左右片側に位置する分割板21にのみ連通窓部24を設けても良い。
(2)第1、第2実施形態のバッフル20は、冷温風流れの幅方向での両端に、混合風通路27が位置していたが、温風通路28が両端に位置していても良い。同様に、第3実施形態のバッフル20において、冷温風流れの幅方向での両端に冷風通路28を配置しても良い。
(3)第1、第2実施形態では、バッフル20は温風誘導板25を有していたが、温風誘導板25を省略した形状としても良い。同様に、第3実施形態のバッフル20において、冷風誘導板25を省略しても良い。この場合、仕切板21がユニットケース12の車両後方側内壁面12bに接するように、バッフル20を配置することが望ましい。
(4)第1、第2実施形態では、バッフル20は、冷温風の幅方向において、混合風通路27と温風通路28とが交互に配置されていたが、交互に配置されていなくても良い。同様に、第3実施形態のバッフル20において、冷温風の幅方向に混合風通路27と冷風通路28とが交互に配置されていなくても良い。
(5)第1、第2実施形態では、バッフル20は、冷温風の幅方向において、混合風通路27と温風通路28とが、交互に配置されており、隣り合う温風通路28同士は、その間に位置する混合風通路27によって、分け隔てられていたが、隣り合う温風通路28同士を車両後方側でつないだ形状としても良い。
すなわち、第1、第2実施形態のバッフル20の形状を以下のように変更しても良い。図示しないが、例えば、第1実施形態で説明した図2に示すバッフル20の形状を、混合風通路27よりも車両後方側(混合風通路27よりも車両後方側内壁面12b側)で、隣り合う温風通路(これを第1温風通路と呼ぶ)28同士を冷温風流れの幅方向でつなげる第2温風通路を備える形状とする。これにより、上記した各実施形態で説明したように、フット開口部30への冷風量を多くできることに加えて、フェイス開口部31への温風量を多くできる。この結果、上記した各実施形態よりもB/LもしくはFOOTモードにおけるフット開口部30とフェイス開口部31からの空調風の温度差を小さくすることができる。
なお、すべての温風通路28が車両後方側でつながっていなくても良いが、フェイス開口部31への温風量を多くするという観点では、すべての温風通路28を、冷温風流れの幅方向でつなげるように、第2温風通路を配置することが好ましい。
同様に、第3実施形態のバッフル20の形状を、混合風通路27よりも車両後方側で、隣り合う冷風通路(これを第1冷風通路と呼ぶ)28同士を冷温風流れの幅方向でつなげる第2冷風通路を備える形状としても良い。
(6)第1、第2実施形態では、冷風遮断板22は、分割板21によって区切られた複数の空間のうちの一空間を上下に区画していたが、この一空間の区画は、上下に限らず、少なくとも冷風の流入側とその反対側とに区画していれば良い。同様に、第3実施形態の温風遮断板22も、分割板21によって区切られた複数の空間のうちの一空間を上下に区画していたが、位置空間の区画は、上下に限らず、少なくとも温風の流入側とその反対側とに区画していれば良い。
(7)第1、第2実施形態では、バッフル20の配置場所が、ヒータコア15の空気出口面15dの直後の温風吹出空間自体に形成されたエアミックス空間19であったが、バッフル20の配置場所は、ヒータコア15の空気出口面15dの直後の温風吹出空間に限られず、温風通路18と冷風通路16との合流部位であれば、任意に変更可能である。したがって、第1、第2実施形態では、温風遮断板23および連通窓部24は、一空間のヒータコア15側に配置されていたが、温風通路18側に配置されていれば良い。
本発明の第1実施形態における室内空調ユニット10の縦断面図である。 図1中のバッフル20の斜視図である。 図2中のA−A線断面図である。 図2中のB−B線断面図である。 本発明の第2実施形態におけるバッフル20の斜視図である。 図5中のバッフル20を上からみたときの図である。 本発明の第3実施形態における室内空調ユニット10の縦断面図である。 図7中のバッフル20の斜視図である。 図8中のC−C線断面図である。 図8中のD−D線断面図である。 従来におけるバッフルの斜視図である。 温風通路と冷風通路の合流部位の概念図である。
符号の説明
10…室内空調ユニット、12…ユニットケース、
12b…ユニットケース12の車両後方側内壁面(ケース壁面)、
20…バッフル、21…分割板、22…冷風遮断板、23…温風遮断板、
24…連通窓部24…温風誘導板、27…混合風通路、28…温風通路。

Claims (6)

  1. 車室内へ向かって空気が流れる空気通路を形成するユニットケース(12)と、
    前記ユニットケース(12)内に配置され、空気を加熱する暖房用熱交換器(15)と、
    前記ユニットケース(12)内にて前記暖房用熱交換器(15)を通過して温風が流れる温風通路(18)と、
    前記ユニットケース(12)内にて前記暖房用熱交換器(15)をバイパスして冷風が流れる冷風通路(16)と、
    前記温風通路(18)を通過する温風と前記冷風通路(16)を通過する冷風との風量割合を調整するエアミックスドア(17)と、
    前記エアミックスドア(17)により温度調整された空調風を車室内の複数の部位に吹き出す複数の吹出開口部(30〜32)とを有する車両用空調装置において、
    前記ユニットケース(12)内の前記温風通路(18)と前記冷風通路(16)との合流部位に、バッフル(20)が配置されており、
    前記バッフル(20)に対して、前記温風通路(18)から温風が流入し、前記冷風通路(16)から冷風が流入するようになっており、
    前記バッフル(20)は、
    冷温風流れの幅方向で空間を複数に分割する複数の分割板(21)と、
    前記分割板(21)によって区切られた複数の空間のうちの一空間を、冷風の流入側の空間とその反対側の空間とに区画するとともに、冷風流れを遮断する冷風遮断板(22)と、
    前記一空間の前記温風通路(18)側であって、前記冷風遮断板(22)よりも冷風の流入側に設けられ、温風流れを遮断する温風遮断板(23)と、
    前記一空間を区画する前記分割板(21)のうち、前記冷風遮断板(22)よりも冷風の流入側であって、前記温風通路(18)側の領域に設けられ、前記一空間と前記一空間の隣の空間とを連通させる連通窓部(24)とを有しており、
    前記一空間の隣の空間(27)を温風と冷風とが流れ、
    前記一空間のうち前記冷風の流入側とは反対側の空間(28)を温風が流れ、前記一空間のうち前記冷風の流入側の空間に流入した冷風が、前記連通窓部(24)を通って、前記一空間の隣の空間(27)に流れ込むようになっていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記バッフル(20)は、前記一空間の隣の空間のうち前記連通窓部(24)よりも温風流れの上流側に、前記連通窓部(24)を有する前記分割板(21)から冷温風流れの幅方向に延びて、前記連通窓部(24)から流出する冷風流れを温風流れから保護する保護壁(41)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 車室内へ向かって空気が流れる空気通路を形成するユニットケース(12)と、
    前記ユニットケース(12)内に配置され、空気を加熱する暖房用熱交換器(15)と、
    前記ユニットケース(12)内にて前記暖房用熱交換器(15)を通過して温風が流れる温風通路(18)と、
    前記ユニットケース(12)内にて前記暖房用熱交換器(15)をバイパスして冷風が流れる冷風通路(16)と、
    前記温風通路(18)を通過する温風と前記冷風通路(16)を通過する冷風との風量割合を調整するエアミックスドア(17)と、
    前記エアミックスドア(17)により温度調整された空調風を車室内の複数の部位に吹き出す複数の吹出開口部(30〜32)とを有する車両用空調装置において、
    前記ユニットケース(12)内の前記温風通路(18)と前記冷風通路(16)との合流部位に、バッフル(20)が配置されており、
    前記バッフル(20)に対して、前記温風通路(18)から温風が流入し、前記冷風通路(16)から冷風が流入して、前記バッフル(20)から冷風と温風との混合風が流出するようになっており、
    前記バッフル(20)は、
    冷温風流れの幅方向で空間を複数に分割する複数の分割板(21)と、
    前記分割板(21)によって区切られた複数の空間のうちの一空間を、温風の流入側の空間とその反対側の空間とに区画するとともに、温風流れを遮断する温風遮断板(22)と、
    前記一空間の前記冷風通路(16)側であって、前記温風遮断板(22)よりも温風の流入側に設けられ、冷風流れを遮断する冷風遮断板(23)と、
    前記一空間を区画する前記分割板(21)のうち、前記温風遮断板(22)よりも温風の流入側であって、前記冷風通路(16)側の領域に設けられ、前記一空間と前記一空間の隣の空間とを連通させる連通窓部(24)とを有しており、
    前記一空間の隣の空間(27)を温風と冷風とが流れ、
    前記一空間のうち前記温風の流入側とは反対側の空間(28)を冷風が流れ、前記一空間のうち前記温風の流入側の空間に流入した温風が、前記連通窓部(24)を通って、前記一空間の隣の空間(27)に流れ込むようになっていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 前記バッフル(20)は、前記一空間の隣の空間のうち前記連通窓部(24)よりも冷風流れの上流側に、前記連通窓部(24)を有する前記分割板(21)から冷温風流れの幅方向に延びて、前記連通窓部(24)から流出する温風流れを冷風流れから保護する保護壁(41)が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記連通窓部(24)は、前記一空間を区画する2枚の前記分割板(21)の両方に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 前記一空間と、前記冷風遮断板および温風遮断板が配置されていない空間とが、冷温風流れの幅方向で交互に配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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