JP2008139498A - 封印シール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂からなり一方の表面が粗面化された基材シート2、当該基材の粗面化された一方の面の上にパターニングされたインク層3を設け、さらに前記基材シートのもう一方の面に粘着層4を設け封印シールを得る。
【選択図】図1
Description
この問題を改善するために、シールにインク層を設け、溶剤が滴下されたかどうかを判断する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
本発明は、物品またはそのパッケージを封印するために用いられる封印シールであって、安価な構成で、耐水性に優れ、かつ溶剤によるシールの不正剥離の認識性に優れた封印シールを提供する。
(1)物品またはそのパッケージを封印するために用いられる封印シールであって、
樹脂からなり一方の表面が粗面化された基材シート、当該基材の粗面化された面にパターニングされたインク層、および前記基材シートのもう一方の面に設けられた粘着層を含む、封印シール。
(2)前記インク層が溶剤により溶解し、変形または流失することによって、溶剤が滴下されたことが検知できる(1)記載の封印シール。
(3)前記インク層が、染料、極性有機溶剤、非極性有機溶剤、および高分子化合物を含む、(1)または(2)記載の封印シール。
(4)前記インク層の極性有機溶剤が、炭素数が3から6のアルコールから選ばれる一種以上のアルコールであり、かつ、非極性有機溶剤がトルエン、m−キシレン、およびp−キシレンから選ばれる一種以上の芳香族炭化水素である、(1)〜(3)いずれかに記載の封印シール。
(5)前記インク層の極性有機溶剤がn−ブタノールであり、非極性有機溶剤がm−キシレンである、(1)〜(4)いずれかに記載の封印シール。
(6)前記基材シートが格子状に凹部または凸部を形成されることにより粗面化されている(1)〜(5)いずれかに記載の封印シール。
(7)前記粘着層の、基材シートが設けられた面とは反対の面に設けられた第二の基材シート、
当該第二の基材シートの上に設けられた水溶性インク層、および
当該水溶性インク層の上に設けられた第二の粘着層をさらに含む(1)〜(6)いずれかに記載の封印シール。
(8)前記粘着層の、基材シートが設けられた面とは反対の面に設けられた、第二の基材シート、
当該第二の基材シートの上に設けられた印刷層、および
当該印刷層の上に設けられた第二の粘着層をさらに含み、
前記第二の基材シートが、剥離された際に前記印刷層が痕跡となり剥離が検知できるように破壊される脆弱なシートである(1)〜(6)いずれかに記載の封印シール。
(9)前記粘着層の、基材シートが設けられた面とは反対の面に設けられた第二の基材シート、
当該第二の基材シートの上に設けられた水溶性インク層、
当該水溶性インク層の上に設けられた第三の基材シート、
当該第三の基材シートの上に設けられた印刷層、および
当該印刷層の上に設けられた第二の粘着層をさらに含み、
前記第三の基材シートが剥離された際に前記印刷層が痕跡となり剥離が検知できるように破壊される脆弱なシートである(1)〜(6)いずれかに記載の封印シール。
また、基材シートの表面積が大きくなり、不正行為に用いられた溶剤に対する基材シートの膨潤性または溶解性が向上し、インクが基材シートへ浸透しやすくなり、インクの定着性が向上することも期待できる。
不正行為に極性有機溶剤Aが用いられた場合は、基材シートは当該極性有機溶剤Aには溶解・膨潤しないため、Aに溶解した染料等が基材シートに定着しにくい。しかし、インク層に非極性有機溶剤Bを含ませておけば、当該非極性有機溶剤Bが基材シートを膨潤、溶解するため、染料等を基材シートに定着させ易くなる。さらに、非極性有機溶剤Bと不正行為に用いられた極性有機溶剤Aの親和性が良好であれば、当該非極性有機溶剤Bは、不正行為に用いられた極性有機溶剤Aが基材シートを膨潤または溶解することを補助するため、結果として染料等の基材シートへの定着が促進される。また不正行為に非極性有機溶剤が用いられた場合は、染料等は問題なく基材シートに定着する。
不正行為に非極性有機溶剤Bが用いられた場合は、前記同様の理由から、そのままでは染料等が基材シートに定着しにくい。しかし、インク層に極性有機溶剤Aを含ませておけば、前記と同じメカニズムにより染料等は安定して基材シートに定着する。また不正行為に極性有機溶剤が用いられた場合は、染料等は問題なく基材シートに定着する。
図1は本発明の第一の態様を示す断面図である。図1において1は溶剤検知が可能な封印シールであり、表面が粗面化された基材シート2、パターニングされたインク層3、粘着層4を含んでいる。不正行為者が、封印シールを剥がすために溶剤を滴下すると、溶剤は直接パターニングされたインク層3に浸透すると共に、基材シート2の粗面化された表面の凹部を伝って前記インク層3の裏側にも到達し、当該インク層3が溶解する。その結果、インク層3のパターンが滲む等の変形をおこしたり、流されて欠損(流失)したりすることにより溶剤滴下があったことが検知される。
さらに、基材シート2が、不正行為者が滴下した溶剤または前記インク層3に含まれる有機溶剤により膨潤または溶解されると、当該インク層3に含まれる染料等が基材シート2に浸透し定着するため、不正がより確実に検知される。
続いて当該インク層3の上に市販の接着剤組成物を用いて粘着層4を設けた。
エンボス加工を施していないポリスチレンからなる基材シートを用い、実施例と同様にして封印シールを得て、エタノール滴下による溶剤滴下検知試験を行った。
その結果、インク層が溶解しにくく、インク層のパターンが十分変形しなかったため、溶剤が滴下されたことが十分に感知できなかった。
不正行為者が、そのまま封印シールを剥がすと、脆弱な基材シート10が破壊され、印刷層11が物品等に痕跡として残り、剥離があったことが検知される。また、不正行為者が第二の粘着層12の接着力を弱めるため溶剤または水を滴下して剥離しようとすると、前述のとおり、溶剤検知が可能な封印シール1または水検知が可能な封印シール6により溶剤または水が滴下されたことが検知される。
2 基材シート
3 インク層
4 粘着層
5 線状にパターニングされたインク層
6 水検知が可能な封印シール
7 剥離検知が可能な封印シール
8 第二の基材シート
9 水溶性インク層
10 脆弱な基材シート
11 印刷層
12 第二の粘着層
Claims (9)
- 物品またはそのパッケージを封印するために用いられる封印シールであって、
樹脂からなり一方の表面が粗面化された基材シート、当該基材の粗面化された面にパターニングされたインク層、および前記基材シートのもう一方の面に設けられた粘着層を含む、封印シール。 - 前記インク層が溶剤により溶解し、変形または流失することによって、溶剤が滴下されたことが検知できる請求項1記載の封印シール。
- 前記インク層が、染料、極性有機溶剤、非極性有機溶剤、および高分子化合物を含む、請求項1記載の封印シール。
- 前記インク層の極性有機溶剤が、炭素数が3から6のアルコールから選ばれる一種以上のアルコールであり、かつ、非極性有機溶剤がトルエン、m−キシレン、およびp−キシレンから選ばれる一種以上の芳香族炭化水素である、請求項1記載の封印シール。
- 前記インク層の極性有機溶剤がn−ブタノールであり、非極性有機溶剤がm−キシレンである、請求項1記載の封印シール。
- 前記基材シートが格子状に凹部または凸部を形成されることにより粗面化されている請求項1記載の封印シール。
- 前記粘着層の、基材シートが設けられた面とは反対の面に設けられた第二の基材シート、
当該第二の基材シートの上に設けられた水溶性インク層、および
当該水溶性インク層の上に設けられた第二の粘着層をさらに含む請求項1記載の封印シール。 - 前記粘着層の、基材シートが設けられた面とは反対の面に設けられた、第二の基材シート、
当該第二の基材シートの上に設けられた印刷層、および
当該印刷層の上に設けられた第二の粘着層をさらに含み、
前記第二の基材シートが、剥離された際に前記印刷層が痕跡となり剥離が検知できるように破壊される脆弱なシートである請求項1記載の封印シール。 - 前記粘着層の、基材シートが設けられた面とは反対の面に設けられた第二の基材シート、
当該第二の基材シートの上に設けられた水溶性インク層、
当該水溶性インク層の上に設けられた第三の基材シート、
当該第三の基材シートの上に設けられた印刷層、および
当該印刷層の上に設けられた第二の粘着層をさらに含み、
前記第三の基材シートが剥離された際に前記印刷層が痕跡となり剥離が検知できるように破壊される脆弱なシートである請求項1記載の封印シール。
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