JP2008138727A - 一方向クラッチ - Google Patents

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声一 高田
Tsutomu Maiwa
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Abstract

【課題】ころ式一方向クラッチにおいて、転動体の相手部材に接触する部分における面圧を低下させ、許容トルクを高めることである。
【解決手段】転動体3が外輪内径面2a上の点C1において内接する第一の円弧部3aと、前記切欠き平面7上の点C2において接する第二の円弧部3bを有し、前記の点C1と点C2においてそれぞれ接する基準円Cの曲率半径R1及び外輪内径面2aの曲率半径R2を比較基準とし、前記第一及び第二の円弧部3a及び3bがそれぞれ前記曲率半径R1を越えR2未満の大きさの曲率半径R3及びR4を有するように設定した。
【選択図】図1

Description

この発明は事務機の給紙機構等において使用される一方向クラッチに関し、特に単一のころを用いたころ式一方向クラッチの転動体の改良に関するものである。
一方向クラッチの小型化を図るために、単一のころを用いたころ式一方向クラッチは従来公知である(特許文献1)。
特許文献1に記載されたころ式一方向クラッチは、図5及び図6に示したように、内部部材1、その内部部材1に相対回転可能に嵌合された外輪2、前記内部部材1と外輪2間に介在される単一の転動体3、その転動体3を一方向に付勢する付勢ばね4、前記外輪2の一端の開放部に嵌合される蓋部材5とからなる。
前記内部部材1の一部にその半径を超える高さの切欠きによって形成された欠円部6の切欠き平面7と前記外輪2の内径面とによって軸断面形状が欠円形の補形空間8(図5参照)が形成される。
前記蓋部材5には、前記補形空間8に合致する形状の突出部9が形成されるとともに、その突出部9の切欠き形状の平坦面10に連続して前記欠円部6が挿入される欠円形の開口11が形成される。
前記補形空間8の一方の狭小部12を含む側に転動体収納部13、他方の狭小部14を含む側にばね収納部15がそれぞれ設けられる。前記転動体収納部13に収納された転動体3が前記ばね収納部15に収納された付勢ばね4によって前記転動体収納部13側の狭小部12の方向に付勢される。前記の転動体3は図示の場合ころであり、また、付勢ばね4は板ばねをU字形に湾曲したものが使用される。
前記の転動体3は付勢ばね4によって付勢され一点鎖線位置の自由位置から実線位置まで移動し、外輪2の内径面と欠円部6の平面7に接触し、その接触状態においてクサビ角θを生じさせる。
外輪2が内部部材1に対し矢印A方向に相対回転すると転動体3の噛み込みが生じロック状態となり、反対方向に相対回転すると転動体3が付勢ばね4の付勢力に抗して一点鎖線の自由位置に戻り空転状態となる。
特開2003−90357号公報
前記の一方向クラッチにおいてはロック時に作用するトルクによって転動体3の接触部において大きな面圧が発生するため、その面圧を相手材料の強度を考慮した一定値以下となるよう許容トルクを定める必要がある。このため、従来は転動体3としてころを用いることにより、面圧の上昇を防ぐようにしていた。
しかし、ころの径は前記の補形空間8の大きさによって制限されるため、面圧の低減効果にも一定の制限が伴う不利がある。
そこで、この発明は、大きさの制限された補形空間8において、従来のころを転動体としたものに比べロック時における面圧を低減させ許容トルクを高く設定できるようにすることを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明の一方向クラッチは、内部部材1、その内部部材1に相対回転可能に嵌合された外輪2、前記内部部材1と外輪2間に介在される単一の転動体3、その転動体3を一方向に付勢する付勢ばね4、前記外輪2の一端の開放部に嵌合される蓋部材5とからなり、前記内部部材1の一部にその半径を超える高さの切欠きによって形成された欠円部6の切欠き平面7と、前記外輪2内径面とによって軸断面形状が欠円形の補形空間8が形成され、前記補形空間8に合致する形状の突出部9が前記蓋部材5の内面に形成され、前記補形空間8の一方の狭小部12を含む側に転動体収納部13、他方の狭小部14を含む側にばね収納部15がそれぞれ設けられ、前記転動体収納部13に収納された前記転動体3が前記ばね収納部15に収納された前記付勢ばね4によって前記狭小部12の方向に付勢されるようにした一方向クラッチを前提としている。
この発明は、前記の一方向クラッチにおいて、図4に示したように、前記転動体3が外輪内径面2a上の点C1において内接する第一の円弧部3aと、前記切欠き平面7上の点C2において接する第二の円弧部3bを有し、前記外輪内径面2aの中心Oと前記補正空間8の頂部を通る中心線Y1から前記転動体収納部13側に一定距離Sだけ平行移動した位置における基準線Y2上に中心Oを有し、かつ前記の点C1と点C2においてそれぞれ接する基準円Cの曲率半径R1及び前記外輪内径面2aの曲率半径R2を比較基準とし、前記第一及び第二の円弧部3a及び3bがそれぞれ前記曲率半径R1を越えR2未満の間の大きさの曲率半径R3及びR4を有するように設定された構成とした。
以上のように、この発明によれば、転動体3の曲率半径R3、R4が従来の場合より大きく設定されるので、外輪内径面2aと切欠き平面7における面圧は従来の場合よりも低下する。これにより許容トルクを高く設定することができる効果がある。
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
図1から図4に示した実施例の一方向クラッチは、前述した従来例のものと同様に、内部部材1、その内部部材1に相対回転可能に嵌合された外輪2、前記内部部材1と外輪2間に介在される単一の転動体3、その転動体3を一方向に付勢する付勢ばね4、前記外輪2の一端の開放部に嵌合される蓋部材5(図2(a)(b)参照)とからなる。
前記内部部材1は、図2(a)に示したように、円柱部17の長さ方向の半分強の範囲にその円柱部17の半径を超える高さの切欠きによって欠円部6が形成される。この欠円部6は、円柱部17と共通の円弧面18と切欠き平面7を有する。
前記の内部部材1の円柱部17及び欠円部6が円筒状の外輪2の内部に回転自在に嵌合され、図3に示したように、円柱部17の先端部と欠円部6の後端部が外輪2の両端部からそれぞれ露出する。
図1の軸断面形状から分かるように、前記の切欠き平面7と外輪2の内径面とによって欠円形の補形空間8(図1参照)が形成される。この補形空間8は、その中に外輪2の中心を含む大きさであり、欠円部6と合わせることよって、補形空間8の優弧と欠円部6の円弧面18の劣弧とが円(外輪2の内径面)を形成する。補形空間8の一方の狭小部12を含む部分が転動体収納部13、他方の狭小部14を含む部分がばね収納部15となっている。
前記の蓋部材5は、図2から図4に示したように、外輪2の前記欠円部6の端部が突き出した方の端面を閉鎖する円板部19と、その内面の中央部に突き出した突出部9からなる。突出部9は、前記の補形空間8の断面形状に合致する円弧面20と平坦面21とからなる断面形状を有し、その平坦面21に連続し前記内部部材1の欠円部6が貫通する欠円形の開口11が設けられる(図2(b)参照)。
前記付勢部材4は、ばね性ある板ばねをU字状に湾曲したものである。
前記の転動体3は、従来の円筒ころと異なった異形の断面形状を有する。その断面形状は、図4において一点鎖線で示したように、外輪内径面2a上の点C1において内接する第一の円弧部3aと、前記切欠き平面7上の点C2において接する第二の円弧部3bを含む。
前記外輪内径面2aの中心Oと前記補正空間8の頂部を通る中心線Y1から前記転動体収納部13の狭小部12側に一定距離Sだけ平行移動した位置における基準線Y2上に中心Oを有し、かつ前記の点C1と点C2においてそれぞれ接する基準円Cの曲率半径R1及び前記外輪内径面2aの曲率半径R2を比較基準とする。
前記第一の円弧部3aの曲率半径R3及び第二の円弧部3bの曲率半径R4は,それぞれ前記の基準となる曲率半径R1を越えR2未満の大きさを有するように設定される。なお、曲率半径R3とR4は同一である場合もあれば、異なる場合もある。
前記の第一の円弧部3aと第二の円弧部3bの両端部は、転動体収納部13側に面した部分においては適宜な円弧状曲線によって滑らかに連続される。また、ばね収納部15側に面した部分は平坦なばね接触面22となり、この面に前記付勢ばね4のばね片が押し当てられる。
前記基準円Cは、従来の円筒ころを使用した場合に相当し、その曲率半径R1に比べ、転動体3の第一の円弧部3aの曲率半径R3及び第二の円弧部3bの曲率半径R4の方が大きくなるよう設定されるので、外輪内径面2aと切欠き平面7における面圧は従来の場合よりも低下する。
実施例の一方向クラッチは以上のように構成され、次にその作用について説明する。
図1の状態から、外輪2がクサビ角θの狭小方向(矢印A参照)に内部部材1に対して相対回転すると、転動体3が外輪内径面2aと切欠き平面7に接触点において噛み込みを生じてロックし、外輪2と内部部材1との間のトルクの伝達が行われる。回転方向が前記と逆の場合は、転動体3が付勢ばね4の付勢力に打ち勝って後退し、平面7の接触点を支点に揺動して一点鎖線で示した自由状態となって外輪2と内部部材1は空転状態となる。これによりトルクの伝達が遮断される。
前記ロック時における転動体3の接触部における転動体3の曲率半径R3、R4が従来の円筒ころの場合に比べ相対的に大きいため、面圧が従来の場合より低下する。
実施例の縦断正面図 (a)同上の分解斜視図、(b)同上の蓋部材の斜視図 同上の縦断側面図 同上の説明図 従来例の縦断正面図 (a)同上の分解斜視図、(b)同上の蓋部材の斜視図
符号の説明
1 内部部材
2 外輪
2a 外輪内径面
3 転動体
3a 第一の円弧部
3b 第二の円弧部
4 付勢ばね
5 蓋部材
6 欠円部
7 切欠き平面
8 補形空間
9 突出部
10 平坦面
11 開口
12 狭小部
13 転動体収納部
14 狭小部
15 ばね収納部
17 円柱部
18 円弧面
19 円板部
20 円弧面
21 平坦面
22 ばね接触面

Claims (2)

  1. 内部部材(1)、その内部部材(1)に相対回転可能に嵌合された外輪(2)、前記内部部材(1)と外輪(2)間に介在される単一の転動体(3)、その転動体(3)を一方向に付勢する付勢ばね(4)、前記外輪(2)の一端の開放部に嵌合される蓋部材(5)とからなり、前記内部部材(1)の一部にその半径を超える高さの切欠きによって形成された欠円部(6)の切欠き平面(7)と、前記外輪(2)内径面とによって軸断面形状が欠円形の補形空間(8)が形成され、前記補形空間(8)に合致する形状の突出部(9)が前記蓋部材(5)の内面に形成され、前記補形空間(8)の一方の狭小部(12)を含む側に転動体収納部(13)、他方の狭小部(14)を含む側にばね収納部(15)がそれぞれ設けられ、前記転動体収納部(13)に収納された前記転動体(3)が前記ばね収納部(15)に収納された前記付勢ばね(4)によって前記狭小部(12)の方向に付勢されるようにした一方向クラッチにおいて、前記転動体(3)が外輪内径面(2a)上の点(C1)において内接する第一の円弧部(3a)と、前記切欠き平面(7)上の点(C2)において接する第二の円弧部(3b)を有し、前記外輪内径面(2a)の中心(O)と前記補正空間(8)の頂部を通る中心線(Y1)から前記転動体収納部(13)側に一定距離(S)だけ平行移動した位置における基準線(Y2)上に中心(O)を有し、かつ前記の点(C1)と点(C2)においてそれぞれ接する基準円(C)の曲率半径(R1)及び前記外輪内径面(2a)の曲率半径(R2)を比較基準とし、前記第一及び第二の円弧部(3a)及び(3b)がそれぞれ前記曲率半径(R1)を越え(R2)未満の大きさの曲率半径(R3)及び(R4)を有するように設定されたことを特徴とする一方向クラッチ。
  2. 前記転動体(3)のばね収納部(15)側の面にばね接触面(22)が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の一方向クラッチ。
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