JP2008008438A - 一方向間欠送りユニット - Google Patents

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Masayuki Ishida
昌幸 石田
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Abstract

【課題】ラチェットと一体のスプロケット部材、これを回転自在に支持する固定軸部材、一方向クラッチ型トルクリミッタ、前記ラチェットに係合された送り爪、該送り爪を支持する揺動部材を組み合わせた一方向間欠送りユニットにおいて、スプロケット部材のバックラッシュ量を減少させて送り精度を向上させることである。
【解決手段】一方向クラッチ型トルクリミッタ4のポケット24に形成された一定方向のクサビ角θの大きさを8°を超え14°以下、望ましくは10°以上14°以下に設定することにより、フリー状態にある転動体26が迅速にロックするようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、インデックステーブル等の部品供給装置等における送りユニットとして使用される一方向間欠送りユニットに関し、特にバックラッシュ対策に関するものである。
この種の一方向間欠送りユニットとして、スプロケットと同軸状態にラチェットが一体化されたスプロケット部材が固定軸部材に回転自在に嵌合され、前記固定軸部材に揺動自在に取付けられた揺動部材、前記揺動部材に設けられ前記ラチェットに係合された送り爪及び一方向クラッチ型のトルクリミッタの組み合わせからなるものが知られている(特許文献1)。
前記トルクリミッタは前記スプロケット部材の内径面又は前記固定軸部材の外径面のどちらかに周方向に所定の間隔をおいて設けられたポケットを有し、各ポケットの底面に周方向に傾斜して設けられたカム面が形成され、各カム面と対向面との間に一定のクサビ角が形成され、前記ポケットに転動体と該転動体をクサビ角の狭小方向に付勢する付勢ばねが収納され、前記スプロケット部材の回転方向によって前記転動体がクサビ角の狭小方向に移動するロック状態と、反対にクサビ角の拡大方向に移動してロックが解除されるフリー状態をとることができる方向性をもつように構成される。
上記の一方向間欠送りユニットは、揺動部材が外部から一定方向に揺動された際に揺動部材に設けられた送り爪によってラチェット及びこれと一体のスプロケット部材を1ピッチだけ回転させ、スプロケット部材に係合された搬送テープに送りを与える。このとき一方向クラッチ型のトルクリミッタはフリー状態になるとともに、一定の空転トルクを発生させ搬送テープが必要以上に軽く送り出される不都合を防止する。
前記揺動部材が反対方向に揺動されると、送り爪がラチェットの上を滑りながら元の位置に戻るが、このときトルクリミッタはロック状態となり、スプロケット部材の逆回転を阻止する。なお、従来においては前記のクサビ角は8°に設定されていた。
特開2005−98490号公報
前記の一方向間欠送りユニットにおいて、揺動部材が元の状態に戻る際、トルクリミッタがフリー状態からロック状態になるまでの時間遅れ、即ちバックラッシュが発生し、スプロケット部材が若干逆転することがあり、これによりスプロケットの静止位置が変動するため位置決め精度が悪化し、送り精度の低下をもたらす問題がある。なお、バックラッシュに起因するスプロケット部材の逆転量はバックラッシュ量と称される。
従来の一方向間欠送りユニットにおける一方向クラッチ型のトルクリミッタは、クサビ角が8°に設定されていたが、その数値はバックラッシュを意識したものではなく、専らロック作用又はロック解除作用が確実に行える観点から定められていた。
発明者は、前記クサビ角とバックラッシュの関連性を追及した結果、従来のクサビ角がバックラッシュを低減する観点からは必ずしも望ましいものでないことが判明した。
そこで、この発明は、クサビ角の観点からバックラッシュを抑制し、スプロケットの位置決め精度を高めて送り精度の向上を図ることを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明は、スプロケット23と同軸状態にラチェット21が一体化されたスプロケット部材6、フレーム1に固定され前記スプロケット部材6が回転自在に嵌合された固定軸部材5、前記固定軸部材5に揺動自在に取付けられた揺動部材7、前記揺動部材7に設けられ前記ラチェット21に係合された送り爪18及び一方向クラッチ型のトルクリミッタ4の組み合わせからなり、前記トルクリミッタ4は前記スプロケット部材6の内径面又は前記固定軸部材5の外径面のどちらかに周方向に所定の間隔をおいて設けられたポケット24を有し、各ポケット24の底面に周方向に傾斜して設けられたカム面25が形成され、各カム面25と対向面との間に一定のクサビ角θが形成され、前記ポケッ24に転動体26と該転動体26をクサビ角θの狭小方向に付勢する付勢ばね27が収納され、前記スプロケット部材6の回転方向によって前記転動体26がクサビ角θの狭小方向に移動するロック状態と、反対にクサビ角の拡大方向に移動してロックが解除されるフリー状態をとることができる方向性をもった一方向間欠送りユニットにおいて、前記ポケット24のクサビ角θが8°を超え14°以下、望ましく10°以上14°以下に設定される。
以上のように、この発明によるとトルクリミッタの転動体を収納したポケットのクサビ角を従来の場合より大きく設定することにより、バックラッシュ量を約27〜63%低減させることができ、スプロケット部材による送り精度を高めることができる。
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
図1から図4に示した実施例1の一方向間欠送りユニットは、フレーム1の板面に設けられた欠円形の凹部2(図3参照)に組み付けられる。フレーム1はその上端面にガイド溝3が設けられ、前記の凹部2の一部がそのガイド溝3に開放される。
前記の凹部2に、図3に示したように、一方向クラッチ型のトルクリミッタ4を構成する固定軸部材5、その固定軸部材5の外径面に回転自在に嵌合されたスプロケット部材6及び揺動部材7が組み付けられる。前記の固定軸部材5はその背面に設けた軸部8が凹部2の中心に設けられた軸孔9に挿通され、フレーム1の背面においてナット11により固定される。
前記の固定軸部材5の前面に設けられた軸部12に前記揺動部材7の円板部13の中心孔14が挿通される。その円板部13の前面において軸部12の先端面に座金15が当てられ、ビス16により固定される。また、円板部13にピン17によって送り爪18が回転自在に取付けられる。送り爪18は付勢ばね19により付勢された状態で後述のラチェット21に係合される。
前記のスプロケット部材6は、環状のボス部22が前記固定軸部材5と凹部2の周壁の間に回転自在に嵌合される(図2参照)。ボス部22の前部外径面に周方向のスプロケット23が設けられ、そのスプロケット23の一部が前記のガイド溝3に露出する。また、スプロケット部材6の前面部内周縁にスプロケット23と一体的にこれより小径のラチェット21が設けられる。ラチェット21の前面が前記揺動部材7の円板部13の内面に当てられ、スプロケット部材6の抜け止めが図られる。
前記ボス部22の内径面において、周方向に一定間隔をおいて所要数のポケット24が設けられ、それぞれ固定軸部材5の外径面に対向している。各ポケット24はその底面において周方向に一定の傾斜角をもったカム面25が形成され、そのカム面25と、転動体(ころ)26の接点において固定軸部材5の外径面に引いた接線とによって一定方向に狭小となったクサビ角θが形成される。前記のポケット24に転動体26とこれを前記クサビ角θの狭小方向に付勢する付勢ばね27が収納される。
以上の構成によって、前記スプロケット部材6の回転の方向によって転動体26がクサビ角θの狭小方向に移動してロックする状態と、反対にクサビ角θの拡大方向に移動してロックが解除されるフリー状態の2態様がとれる一方向クラッチ型のトルクリミッタ4が構成される。前記スプロケット23の一部がガイド溝3に突き出し、搬送テープ28に係合される。前記のトルクリミッタ4は、搬送テープ28の送り方向にスプロケット部材6が回転されたとき(図1の矢印A参照)、フリー状態となり、逆方向に回転したときロック状態となるようにその方向性が設定される。
ところで、前記ポケット24のカム面25の傾斜角度によって規定されるクサビ角θは、この実施例の場合は、14°で示しているが、この角度は8°を超え14°以下の範囲で適宜選定される。クサビ角θをこのような数値に選定した根拠となった測定結果を図4に示す。図4は、クサビ角θを8°〜14°の範囲で変化させた場合のバックラッシュ量を示すものである。これによると、従来の8°に比べ、10°の場合で約27%減少し、14°においては約63%減少した。14°を超えると次第にクラッチ作用が不安定になることが予測されるが、14°以下では従来の場合と同等の安定性が得られた。実用的には10°以上14°以下が望ましい。
実施例1の一方向間欠送りユニットは以上のように構成され、次にその作用について説明する。
いま、揺動部材7が駆動源からの作用によって、図1の矢印aの方向に揺動されると、送り爪18がラチェット21に係合し、スプロケット23を含むスプロケット部材6を送り方向(図1の矢印A参照)に回転させ、そのスプロケット23に係合された搬送テープ28に1ピッチの送りを与える。このとき、トルクリミッタ4の転動体26はクサビ角θの拡大方向に移動するためフリー状態となり、同時に空転トルクを発生してスプロケット23の回転、即ち搬送テープ28の送りに一定のトルクを加え、必要以上に軽く送り出されることが無いようにして送り精度を上げている。
次に、揺動部材7が逆方向(矢印b方向)に揺動されると、送り爪18がラチェット21上を元の位置まで戻る。このとき、搬送テープ28に 作用する引き戻し方向の力や送り爪18がラチェット21上を滑って戻る際の影響等により、スプロケット部材6に逆転方向のトルクが作用するが、転動体26がクサビ角θの狭小方向に移動しトルクリミッタ4はロック状態となり、スプロケット23を含んだスプロケット部材6の逆転が防止される。クサビ角θは、従来例(8°)に比べ大きく(8°を超え14°以下、望ましくは10°以上14°以下)設定されているので、転動体26は迅速にロックしバックラッシュ量を減少させる(図4参照)。
次に、図5から図7に示した実施例2の一方向間欠送りユニットは、一方向クラッチ型のトルクリミッタ4を構成するポケット24を固定軸部材5の外径面に形成し、そのポケット24の底面に形成したカム面25と、スプロケット部材6のボス部22の内径面との間でクサビ角θが形成される(図5参照)。そのポケット24に転動体26と付勢ばね27が収納され、その付勢ばね27によって転動体26がクサビ角θの狭小方向に付勢される。クサビ角θは、スプロケット部材6の送り方向への回転方向(矢印A参照)に拡大するように形成される。そのため、スプロケット部材6が揺動部材7によって矢印A方向に回転されるとトルクリミッタ4がフリー状態となり、その逆方向に回転されるとロック状態となる方向性を有する。
その他の構成及び前記クサビ角θの大きさ(8°を超え14°以下、望ましくは10°以上14°以下)は前記の実施例1の場合と同じであるので、同一部分には同一符号を付して示すにとどめその説明を省略する。
以上の実施例2の場合も、実施例1の場合と同様に、バックラッシュ量を減少させる効果が得られる。
実施例1の縦断正面図 図1のX−X線の断面図 実施例1の分解斜視図 同上のバックラッシュ量の測定結果 実施例2の縦断正面図 図5のY−Y線の断面図 実施例2の分解斜視図
符号の説明
1 フレーム
2 凹部
3 ガイド溝
4 トルクリミッタ
5 固定軸部材
6 スプロケット部材
7 揺動部材
8 軸部
9 軸孔
11 ナット
12 軸部
13 円板部
14 中心孔
15 座金
16 ビス
17 ピン
18 送り爪
19 付勢ばね
21 ラチェット
22 ボス部
23 スプロケット
24 ポケット
25 カム面
26 転動体
27 付勢ばね
28 搬送テープ

Claims (2)

  1. スプロケット(23)と同軸状態にラチェット(21)が一体化されたスプロケット部材(6)、フレーム(1)に固定され前記スプロケット部材(6)が回転自在に嵌合された固定軸部材(5)、前記固定軸部材(5)に揺動自在に取付けられた揺動部材(7)、前記揺動部材(7)に設けられ前記ラチェット(21)に係合された送り爪(18)及び一方向クラッチ型のトルクリミッタ(4)の組み合わせからなり、前記トルクリミッタ(4)は前記スプロケット部材(6)の内径面又は前記固定軸部材(5)の外径面のどちらかに周方向に所定の間隔をおいて設けられたポケット(24)を有し、各ポケット(24)の底面に周方向に傾斜して設けられたカム面(25)が形成され、各カム面(25)と対向面との間に一定のクサビ角θが形成され、前記ポケット(24)に転動体(26)と該転動体(26)をクサビ角θの狭小方向に付勢する付勢ばね(27)が収納され、前記スプロケット部材(6)の回転方向によって前記転動体(26)がクサビ角θの狭小方向に移動するロック状態と、反対にクサビ角の拡大方向に移動してロックが解除されるフリー状態をとることができる方向性をもった一方向間欠送りユニットにおいて、前記ポケット(24)のクサビ角θが8°を超え14°以下に設定されたことを特徴とする一方向間欠送りユニット。
  2. 前記のクサビ角θが10°以上14°以下であることを特徴とする請求項1に記載の一方向間欠送りユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014004015A1 (en) * 2012-06-25 2014-01-03 Long Thomas F Automatic resetting torque limiter capable of high speed continuous operation in released mode
CN108223613A (zh) * 2016-12-15 2018-06-29 博格华纳公司 低侧隙的多模式离合器

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