JP2006266477A - 一方向クラッチ - Google Patents

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声一 高田
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Abstract

【課題】単一のころを用い、小型化・高トルク化を図った一方向クラッチにおいて、ころの姿勢を安定化させ、空転トルクの低減を図ることである。
【解決手段】外輪1に対し回転自在に嵌合された欠円軸2の欠円面4と前記外輪1内径面とによりポケット5が形成され、該ポケット5に単一のころ6が収納されるとともに該ころ6の外輪1内径面との接触点においてクサビ角αが形成され、該ころ6を前記クサビ角αの方向に付勢する付勢ばね7が前記ポケット5に収納された一方向クラッチにおいて、前記外輪1の蓋部材に設けた回転中心軸15が外輪1と同芯状態に設けられ、該回転中心軸15が前記ころ6に微小クリアランスをもって貫通された構成とした。
【選択図】 図5

Description

この発明は、小型化・高トルク化を図ったころ形式の一方向クラッチに関し、特にころの作動の安定化を図ったものである。
電機機器や事務機器の駆動部に使用される一方向クラッチとして、小型化・高トルク化を図ったものとして、本願の発明者が先に特許出願をなし、すでに出願公開されたものがある(特許文献1)。
この一方向クラッチは、図9に示したように、外輪31に対し欠円軸33が回転自在に嵌合され、前記外輪31の内径面と欠円軸33の欠円面34とによってポケット35が形成され、該ポケット35に単一のころ36が収納されるとともに該ころ36の外輪31内径面との接触点においてクサビ角αが形成される。該ころ36をクサビ角αの方向に付勢するU字形の付勢ばね37が前記ポケット35のクサビ角α側と反対側に収納される。また、前記ポケット35の開放端面が蓋部材(図示省略)により閉塞される。
前記の一方向クラッチは、外輪31と欠円軸33の一定方向への相対回転によりころ36がクサビ角αの方向に移動してロックすることにより回転が不可能となり、前記と逆方向への相対回転によりロックが解除され空転する。このようにして一方向クラッチの作用を行う。
前記の一方向クラッチは、従来外輪内径面に設けた多数のポケットにそれぞれころを収納し、内部部材の外径面と前記ポケット底面のカム面とによってクサビ角を形成するようにした一方向クラッチに比べ、小型化・高トルク化が図れるとともに、組立て性も良好である等のメリットがあるものである。
特開2003−90357号公報
しかし、前記単一のころ36を用いた一方向クラッチは、ころ36が付勢ばね37によってのみ支持された構造であるので、空転時においてスキュー等が発生してころの姿勢が崩れ、空転トルクが高くなるという問題があった。
そこで、この発明は単一のころを用いた前記一方向クラッチにおいてころの姿勢を安定化させることにより、空転トルクを低く抑えるようにすることを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明は、外輪に対し相対回転可能に嵌合された欠円軸と、その欠円軸に設けた欠円面と外輪内径面によって形成され一方向に狭小となるクサビ角を有するポケットと、該ポケットに組み込まれた単一のころと、該ころを前記クサビ角の方向に付勢する付勢ばねと、前記外輪の開放端面の蓋部材とからなり、前記外輪と欠円軸の相対回転による前記ころのクサビ角方向への移動によるロック作用と、その逆方向の相対回転による該ころのロック解除による空転作用を行うようにした一方向クラッチにおいて、前記蓋部材に前記外輪と同芯状態の回転中心軸が設けられ、該回転中心軸が前記ころの偏芯位置に相対回転可能、かつ微小クリアランスをもって貫通された構成としたものである。
前記の一方向クラッチは、従来の場合と同様に、外輪と欠円軸の相対回転によるころの移動によってロック作用と空転作用が行われるが、ころの移動はこれに貫通される回転中心軸との微小クリアランスの範囲に制限される。
前記の微小クリアランスは、ころのロック作用と空転作用を妨げない最小の大きさに設定されるものとする。
以上のように、この発明においては、ころが微小クリアランスをもって貫通する回転中心軸により支持されるので、一方向クラッチの作動時においてスキュー等を生じることが回避され、空転トルクを低く抑えることができる効果がある。また、前記の微小クリアランスは、ころのロック作用と空転作用を妨げない範囲で最小の大きさに設定されるので、一方向クラッチとしての作用に支障を来たすことがない。
以下、添付図面に基づいてこの発明を実施するための最良の形態を説明する。図1から図3に示した実施形態1の一方向トルクリミッタは、外輪1の内径面に欠円軸2が回転自在に嵌合される。欠円軸2は、外輪1の内径面をその直径と平行の弦を含む面で分割した場合の劣弧側の形状に一致する円弧面3と、欠円面によって形成された欠円面4を有する。その欠円面4と外輪1の内径面とにより、優孤側に欠円形状のポケット5が形成される。前記ポケット5にころ6と、該ころ6をポケット5の一方向に付勢する付勢ばね7が収納される。
前記の外輪1は外環部材8の内部に収納される。外輪1の外径面に設けた軸方向の浅い溝9に、外環部材8内径面の軸方向の凸条11が嵌合され相対的な回転が防止される。外環部材8の一端部に出力歯車12が設けられ、そのボス部13により外環部材8の一方の開放端面が閉塞される。歯車12と反対側の端部は開放されており、その開放端面は蓋部材を兼ねた入力軸14の端面によって閉塞される。入力軸14の端面中心には、前記外輪1と同芯位置において回転中心軸15が設けられ、その回転中心軸15が前記のころ6の偏芯穴20を微小クリアランスΔXをもって相対回転可能に貫通される。回転中心軸15の先端部は外環部材8のボス部13を相対的回転が可能なように貫通して、その外側面において止め輪16が嵌合され固定される。
前記の欠円軸2は入力軸14の前記回転中心軸15を設けた端面と同じ端面において偏芯位置に設けられる。
前記のころ6、外輪1の内径、回転中心軸15等の大きさの関係を示すため、図4において付勢ばね7を省略した図を示している。この図に示したように、ころ6の直径hは外輪1の内径Hより若干小さく形成される。その差をδで示す。また、ころ6が回転中心軸15の中心点Oを中心とし欠円面4を基準に直角座標(X軸、Y軸)をとった図4の状態において、回転中心軸15の周りに微小クリアランスΔXがあるように設定される。微小クリアランスΔXはころ6が前記の差δの範囲内でころ6が欠円面4上を移動した場合に、ころ6が回転中心軸15に干渉することがない最小のクリアランスに設定される。なお、ころ6の中心点をOで示す。
図4の状態からころ6が前記δの範囲内で左右いずれかに移動した場合、ころ6は外輪1の優弧側のY軸左右同一角度の二点A、Bと、また劣孤側のY軸左右同一角度の二点A、Bにおいて噛み込みを生じる。この実施形態1においては、点AとAにおいて噛み込みを生じる場合の点Aにおける接線の欠円面4に対する角度αをクサビ角と称する。クサビ角αにころ6が噛み込む作用をロック、噛み込んだ状態をロック状態と称する。
図5は付勢ばね7を追加してころ6をクサビ角αの方向に付勢するとともに、外輪1と欠円軸2との相対回転によりころ6が点AとAに噛み込んでロックした状態を示す。なお、外輪1と欠円軸2の相対回転の方向が前記と逆の場合は、ころ6が点BとBに噛み込んでロックするが、付勢ばね7の付勢力によりロックに至ることが阻止される。従って、ころ6は点AとAにおいてロックし、それらの点から前記B、Bに至る途中の点C、Cまでの範囲においてロックが解除され、外輪1と欠円軸2とが空転状態となる。
ころ6の以上の作動は、回転中心軸15が存在しない従来構造の場合と変るところがない。即ち、ころ6は微小クリアランスΔXの存在により外輪1に干渉することなく本来の作用を行う。この微小クリアランスΔXは、前記の干渉を生じない範囲で最小限の大きさに設定され、この範囲内で空転時におけるころ11のスキュー等が防止される。
実施形態1の一方向クラッチは以上のようなものであり、欠円軸2を有する入力軸14が図2の矢印Aに回転した場合、ころ6は回転中心軸15の回りを前記微小クリアランスΔXの範囲内で偏芯回転しロック状態となる。これによって、入力軸14から歯車12に対するトルクの伝達が行なわれる。逆に、入力軸14と欠円軸2が前記矢印Aと反対方向に回転すると、ころ6はクサビ角αの反対方向に移動してロックが解除され、欠円軸2が空転するため入力軸14から歯車12へのトルクの伝達が遮断される。
前記空転時において、ころ6の軸芯が傾くことがあると空転トルクが発生する不都合があるが、前記のようにころ6がその軸芯に対し微小クリアランスΔX以上傾くことが防止されるので、空転トルクの増大を防止することができる。
次に、図6から図8に示した実施形態2の基本的構造は前述の実施形態1の場合と同じである。前記と相違する点は、円板形の内輪17の片面に欠円軸2が形成された点、その内輪17が入力歯車18の内径面に溝19と凸条21とからなる回り止めを施して嵌合した点、前記回転中心軸15の端面に前記内輪17が嵌合された点において相違する。前記の回転中心軸15は内輪17、ころ6、外環部材8のボス部13を回転可能な状態に貫通し、ボス部13の外面で止め輪16により固定される。
この場合の作用は、歯車18が入力部、歯車12が出力部となり、前記と同様の作用で一方向クラッチの作用を行なう。この場合も、前記の図4に示したと同様の微小クリアランスΔXを回転中心軸15ところ6の偏芯穴20との間に設けるものとする。
実施形態1の断面図 図1のX−X線の断面図 実施形態1の分解斜視図 実施形態1の大きさ関係の説明図 実施形態1のロックとその解除状態の説明図 実施形態2の断面図 図6のX−X線の断面図 実施形態2の分解斜視図 従来例の断面図
符号の説明
1 外輪
2 欠円軸
3 円弧面
4 欠円面
5 ポケット
6 ころ
7 付勢ばね
8 外環部材
9 溝
11 凸条
12 出力歯車
13 ボス部
14 入力軸
15 回転中心軸
16 止め輪
17 内輪
18 入力歯車
19 溝
20 偏芯穴
21 凸条

Claims (2)

  1. 外輪に対し相対回転可能に嵌合された欠円軸と、その欠円軸に設けた欠円面と外輪内径面によって形成され一方向に狭小となるクサビ角を有するポケットと、該ポケットに組み込まれた単一のころと、該ころを前記クサビ角の方向に付勢する付勢ばねと、前記外輪の開放端面の蓋部材とからなり、前記外輪と欠円軸の相対回転による前記ころのクサビ角方向への移動によるロック作用と、その逆方向の相対回転による該ころのロック解除による空転作用を行うようにした一方向クラッチにおいて、前記蓋部材に前記外輪と同芯状態の回転中心軸が設けられ、該回転中心軸が前記ころの偏芯位置に相対回転可能、かつ微小クリアランスをもって貫通されたことを特徴とする一方向クラッチ。
  2. 前記の微小クリアランスが、前記ころのロック作用と空転作用を妨げない最小の大きさに設定されたことを特徴とする請求項1に記載の一方向クラッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100451391C (zh) * 2007-01-15 2009-01-14 吴学新 耦合式离合器
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CN102119284A (zh) * 2008-08-04 2011-07-06 金钟起 离合器

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