JP2011012716A - 一方向クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】一方向クラッチにおいて、部品点数を増大させることなく、バックラッシュを小さくすると共に静粛性や耐久性を向上し得る。
【解決手段】アウタ部材2の内歯車2bに噛合する歯車部4aを有する遊星歯車部材4に、歯車部に対して同軸かつ一体にフランジ部4cを介してロック歯部4bを設ける。インナ部材3に、ロック歯部4bを受容するU字状壁部3bを設け、U字状壁部にロック歯部の一部の歯が係合し得る係合部5を設ける。ロック歯部によりロック状態を実現することから、歯車部が歯数に制約を受けても、ロック歯の歯数(ピッチ)を任意に細かく設定することができ、遊星歯車部材の回転に伴うロック状態の間隔が細かくなり、部品点数が増加することなく、一方向クラッチにおけるバックラッシュを低減できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、一方向クラッチに関し、特に、負荷側から駆動側が逆駆動されることを防止するのに適した一方向クラッチに関するものである。
従来、一方向クラッチが用いられている機械装置は種々あり、例えばコピー機の紙送り機構においては、紙詰まりの際の用紙除去に支障が生じないようにするために、用紙搬送ローラと駆動モータとの間に一方向クラッチが設けられている。
この一方向クラッチとして、内歯車を有するアウタ部材と、アウタ部材に同軸的に且つ回動自在に受容されると共に、その外周部に凹部を有するインナ部材と、凹部に回転自在に受容され且つ内歯車に噛合する遊星歯車とを有し、アウタ・インナ部材の相対回転により転動する遊星歯車の一方への転動時には遊星歯車の一部の歯が係合するが、他方への転動時には係合解除となるように凹部側に係合部を設け、アウタ・インナ部材の相対回転の一方向へはトルクが伝達され、他方向へはトルクが伝達されなくなるようにしてものが知られている(例えば特許文献1・2参照)。
特許第3862360号公報 特開2005−172199号公報
上記特許文献1のものでは、一方向クラッチにおけるバックラッシュを低減するために、遊星歯車の隣り合う歯の間隔よりも狭くかつ歯先部分の歯厚よりも広い間隔を有する複数の突起を凹部の凹面に設けている。しかしながら、突起の形状は、遊星歯車の係合・非係合位置間の移動量の制限を受け、小さい突起となり、その成形性に難があるという問題がある。
また、上記特許文献2のものでは、凹部の凹面に歯先が摺接しながら遊星歯車が回転するものにおける静粛性や耐久性を改善すべく、遊星歯車の移動範囲規定手段(ガイド)を設けて遊星歯車のフリー回転時に歯先が凹部の凹面に当たらないようにしている。それにより、静粛性や耐久性が向上するが、別部品を設けてガイドするこようにしていることから、部品点数の増大や大型化してまうという問題がある。
このような課題を解決して、部品点数を増大させることなく、バックラッシュを小さくすると共に静粛性や耐久性を向上し得る一方向クラッチを提供するために、本発明に於いては、内歯車を有するアウタ部材と、前記アウタ部材と同軸上で相対回転自在であり且つその外周部に凹部を有するインナ部材と、前記凹部内に転動可能に緩く受容され且つ前記内歯車に噛合する歯車部を有する遊星歯車部材とを備え、前記アウタ部材に対して前記インナ部材が一方へ回転する向きには、その回転に伴って前記遊星歯車部材が前記凹部内で自由に回転し、前記アウタ部材に対して前記インナ部材が他方へ回転する向きには、その回転に伴って回転しようとする前記遊星歯車部材が前記アウタ部材と前記インナ部材との間でロック状態になる一方向クラッチであって、前記遊星歯車部材が、前記歯車部と同軸に設けられ且つ外周面に複数のロック歯が設けられたロック歯部を有し、前記インナ部材が、前記ロック歯部の一部のロック歯が係合し得る係合部を有し、前記ロック歯部の一部のロック歯が前記係合部と係合することにより前記ロック状態になるものとした。
これによれば、遊星歯車部材に設けたロック歯部のロック歯が係合部に係合してアウタ・インナ部材のロック状態になることから、アウタ部材の内歯車に噛合する歯車部を係合状態にしてロック状態にする必要が無く、遊星歯車として機能する歯車部の歯数とは関係なくロック歯の歯数(ピッチ)を設定することができ、ロック歯のピッチを細かく設定することにより、一方向クラッチにおけるバックラッシュを低減できる。
特に、前記遊星歯車部材に、前記歯車部と前記ロック歯部との間に同軸にフランジ部を設けると良い。これによれば、歯車部の歯をフランジ部と一体化して形成することができ、それにより歯車部の歯の強度を高めることができると共に、遊星歯車部材の転動においてフランジ部の外周面が凹部の凹面を摺接するようにすることにより、滑らかな面同士の摺接となり、遊星歯車部材の転動時の静音化を向上し得る。
さらに、前記フランジ部は、前記歯車部の歯先円と同一または大径に形成されていると良い。これによれば、歯車部の歯を歯先に至るまでフランジ部と一体に形成することができると共に、歯車部の歯が凹部の凹面に摺接することを確実に防止することができるため、耐久性及び静音化をより一層向上し得る。
また、前記ロック歯部のロック歯と前記係合部との互いに係合する各係合面は、互いに係合する向きが前記ロック歯部の円周方向に対して略直交する向きになるように形成されていると良い。これによれば、ロック歯と係合部との係合方向が、遊星歯車部材の回転方向と略一致するようになるため、ロック時の強度が大きくなり、同じ強度であればロック歯と係合部との大きさを小さくすることができる。
このように本発明によれば、遊星歯車部材を、アウタ部材の内歯車に噛合する歯車部と、歯車部に同軸かつ一体に設けたロック歯部とを有するように形成して、ロック歯部によりロック状態を実現することから、歯車部が歯数に制約を受けても、ロック歯の歯数(ピッチ)を任意に細かく設定することができ、遊星歯車部材の回転に伴うロック状態の間隔が細かくなり、部品点数が増加することなく、一方向クラッチにおけるバックラッシュを低減できると共に、歯車部を係合させてロック状態にしないため、歯車部の歯の強度を必要最小限とすることができ、コンパクト化が可能である。
本発明に基づく一方向クラッチの軸線方向に沿って破断して示す断面図である。 図1のII−II線に沿って見た矢視図である。 図1のIII−III線に沿って見た矢視図である。 一方向クラッチの構成要素を示す分解組立斜視図である。 インナ部材に遊星歯車部材を組み付けた状態を示す要部拡大斜視図である。 図5にアウタ部材を組み付けた状態を示す要部拡大斜視図である。 ロック歯部の係合状態を示す要部拡大正面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に基づく一方向クラッチの軸線方向に沿って破断して示す断面図であり、図2は図1のII−II線に沿って見た矢視図であり、図3は図1のIII−III線に沿って見た矢視図であり、図4は一方向クラッチの構成要素を示す分解組立斜視図である。なお、この一方向クラッチは、例えばプリンタの紙送り機構に設けられるものであって良い。
図示例の一方向クラッチ1は、アウタ部材2と、インナ部材3と、両部材2・3間に介装された図示例では4個の遊星歯車部材4とにより構成されている。それら各部材2・3・4は合成樹脂材を一体成形して形成されるものであって良い。
アウタ部材2は、図2に併せて示されるように、外周面に図示されないモータにギア結合される外歯車2aと、内周面に内歯車2bとを有する浅底の筒状に形成されている。なお、底部の外側には外方に同軸に突出する環状ボス部2cが形成されている。
インナ部材3は、図3に示されるように、アウタ部材2の環状ボス部2cに挿通状態で相対的に回転自在に支持される環状胴部3aと、環状胴部3aの外周面に90度間隔で配置されかつ半径方向外向きに開口する4つのU字状壁部3bと、軸線方向外側端面に形成されたトルク伝達用の一対の係合突部3cとを有する浅底の筒状に形成されている。なお、環状胴部3aの貫通孔に挿通される図示されない軸部材によりインナ部材3が回転自在に支持され、そのインナ部材3に対して上記したようにアウタ部材2が相対的に回転自在に支持される構成となっている。
遊星歯車部材4は、図4では代表して1つのみ図示されているが、その図に示されるように、アウタ部材2の内歯車2bに噛合する歯車部4aと、インナ部材3のU字状壁部3bに受容されるロック歯部4bと、歯車部4aとロック歯部4bとの間に設けられた円筒面を有するフランジ部4cとをそれぞれ同軸に有するように形成されている。なお、フランジ部4cの外径は歯車部4aの歯先円より少しだけ大径にされているが、同一径であっても良く、ロック歯部4bの外径はフランジ部4cの外径と同一であって良い。
アウタ部材2の内歯車2bの歯幅は、遊星歯車部材4の歯車部4aの歯幅に対応する長さにされており、歯車部4aに隣接するフランジ部4cは組み付け状態でインナ部材3側に受容される。ロック歯部4bのロック歯は、断面形状で鋸歯状に形成されていると共に、歯車部4aの歯数の倍またはそれ以上の歯数で設けられている。
U字状壁部3bは、インナ部材3の周方向の一方の側ではロック歯部4bとフランジ部4cとを合わせた長さ(インナ部材3の軸線方向長さ)の短い幅にて形成され、インナ部材3の周方向の他方の側では遊星歯車部材4の全長(軸線方向長さ)と略同一長さの長い幅にて形成されている。U字状壁部3bのインナ部材3の周方向に対応する内幅は、ロック歯部4bが少しだけ移動し得る長さに設定されている。
そして、U字状壁部3bの上記した短い幅の方には、その内周面に係合部5が設けられている。係合部5は、図示例では、U字状壁部3bの全体としてU字状をなす内周面に対して半径方向外向きに切り取って形成された段部からなる。遊星歯車部材4がU字状壁部3b内を係合部5側に転動した場合には、ロック歯部4bの一部(1つ)のロック歯が係合部5に係合し得るようにされている。
次に、各部材2・3・4の組み付け要領について説明する。図5に示されるように、遊星歯車部材4のロック歯部4bがインナ部材3のU字状壁部3bにより受容される状態に載置する。その状態のインナ部材3に対してアウタ部材2を同軸に被せるように、アウタ部材2の環状ボス部2cをインナ部材3の環状胴部3aに嵌装する(図6)。
図6の嵌装状態で、各遊星歯車部材4の歯車部4aはアウタ部材2の内歯車部2bと噛合する。また、環状ボス部2cの内周面と環状胴部3aの外周面とには、アウタ部材2とインナ部材3とが互いに同軸に対向しかつ重ね合わされた状態で互いに嵌り合う周方向突部2dと周方向溝3dとが設けられている。図6に示されるように、周方向突部2dと周方向溝3dとの凹凸係合により、アウタ部材2とインナ部材3とは、互いに相対回転可能であるが軸線方向には抜け止めされた状態で一体的に組み付けられる。
このようにして組み付けられた一方向クラッチ1では、インナ部材3に対してアウタ部材2が相対的に図2の矢印Aの向きに回転しようとする場合には、歯車部4aが内歯車2bと噛合している遊星歯車部材4が矢印A方向に転動する。これにより、図7に示されるように、ロック歯部4bの一部のロック歯が係合部5に係合し、遊星歯車部材4の転動が止められて、アウタ部材2とインナ部材3とが互いにロック状態になる。モータでアウタ部材2が駆動される場合には、モータトルクがインナ部材3に伝達され、例えばインナ部材3に連結される紙送りローラ(図示せず)が回転する。
逆に、上記紙送りローラが停止時に紙に加わる張力で図2の矢印Aの向きに回転しようとするトルクがインナ部材3に作用した場合には、アウタ部材2に対してインナ部材3が相対的に矢印Aの向きに回転するため、ロック歯部4bに対して係合部5が先行するようになり、両者の係合状態が解除されて一方向クラッチ1のロック状態が解除される。その状態では、遊星歯車部材4はU字状壁部3bの長い幅の方により押されるようになり、内歯車2bに歯車部4aが噛み合いながら遊星歯車部材4がフリー回転する。
上記したように、遊星歯車部材4のフランジ部4cの外径は歯車部4aの歯先円より大径であることから、上記遊星歯車部材4のフリー回転状態ではフランジ部4cの外周面がU字状壁部3bの内周面に摺接する。フランジ部4cの外周面は円周となるように形成されており、フランジ部4cの外周面とU字状壁部3bの内周面との接触状態は遊星歯車部材4の回転位置にかかわらず常に一定である。
従来のように歯車の歯先が直接U字状壁部3bの内周面(凹部の凹面)に摺接する場合には、歯数に対応した多角形の各角部が摺接するのと同じようになる。その場合には、遊星歯車部材4の回転位置により段差が生じて摺接するようになるため、タタキ音が発生する。
それに対して、本発明の上記構造によれば、常に同一径のフランジ部4cの外周面が摺接し得るため、上記したようなタタキ音は発生せず、静粛性が確保される。
また、フランジ部4cが歯車部4aと一体成形により形成されていることにより、歯車部4aの強度が高くなり、遊星歯車部材4を小径化した場合の歯車部4aの強度を高く保つことができ、一方向クラッチ1を何等問題なくコンパクト化し得る。
また、従来の遊星歯車を用いた一方向クラッチでは、遊星歯車の歯の一部を、凹部に設けた係合部に係合させてロック状態にしており、その場合には遊星歯車の隣り合う歯の間隔によるバックラッシュが大きかった。
それに対して、遊星歯車としての歯車部4aではなく、ロック歯部4bの歯を係合部5に係合させてロック状態としており、ロック歯部4bの歯を係合状態に合わせて設計できる。図7に示されるように、ロック歯部4bの歯6は、ロック歯部4bの円周方向(矢印B)に対して直交する(90度)面6aを有する。係合部5を形成する段の面も、ロック状態においてロック歯部4bの円周方向Bに対して直交する(90度)ように形成されており、ロック状態で互いに正対して係合する。
このような形状同士の係合により、ロック歯部3bの回転方向のトルクが分力として逃げることなく係合部5により受け止められる。これにより、ロック歯部4bの歯6の高さなどの形状を小さくしても十分な係合力が得られ、歯6の高さを小さくかつピッチも小さくすることができる。そのようにロック歯部4bを形成することにより、細かいピッチでロック状態になり得るため、従来の遊星歯車の歯を係合させてロック状態にしていた構造のものに対してバックラッシュが小さくなるため、高精度かつ高品質な一方向クラッチを提供し得る。
また、遊星歯車として機能する歯車部4aと、ロック状態を実現するロック歯部4bとを1つの部材である遊星歯車部材4として形成することができる。その遊星歯車部材4を一体成形することができるため、従来のアウタ・インナ部材と遊星歯車との3部品と部品点数は何等変わらずに一方向クラッチを構成することができ、部品点数の増加を伴わずにバックラッシュの小さな一方向クラッチ1を実現し得る。
なお、ロック歯部4bの歯6の係合する面6aと係合部5とをロック歯部4bの円周方向Bに対してそれぞれ90度になる面として形成したが、90度に限られるものではなく、ロック状態のトルク設計値が確保されるのであれば略90度であって良く、それにより成形誤差が許容され、加工コストの低廉化を促進し得る。
また、ロック歯部4bもフランジ部4cと一体成形されており、それにより歯6の強度も高まり、耐久性も向上する。フランジ部4cは歯車部4aとロック歯部4bとの間に設けられており、上記したようにフランジ部4cの外周面をU字状壁部3bの内周面に摺接させている。ロック状態で係合部5及びロック歯部4bの係合部分と歯車部4a及び内歯車2bの噛合部分とが遊星歯車部材4の軸線方向に互いにずれており、係合部分と噛合部分とが力点と作用点となる杆において、その支点がフランジ部4cとなり得るため、歯車部4aやロック歯部4bの各歯先に荷重が加わることがなく、過荷重による各歯の摩耗や変形を防止し得る。
本発明にかかる一方向クラッチは、バックラッシュを小さくすることができ、プリンタの紙送り機構に限られず、種々の装置に用いられる一方向クラッチとして有用である。
1 一方向クラッチ
2 アウタ部材
2b 内歯車
3 インナ部材
3b U字状壁部
4 遊星歯車部材
4a 歯車部
4b ロック歯部
4c フランジ部
5 係合部
6 歯
6a 面

Claims (4)

  1. 内歯車を有するアウタ部材と、前記アウタ部材と同軸上で相対回転自在であり且つその外周部に凹部を有するインナ部材と、前記凹部内に転動可能に緩く受容され且つ前記内歯車に噛合する歯車部を有する遊星歯車部材とを備え、前記アウタ部材に対して前記インナ部材が一方へ回転する向きには、その回転に伴って前記遊星歯車部材が前記凹部内で自由に回転し、前記アウタ部材に対して前記インナ部材が他方へ回転する向きには、その回転に伴って回転しようとする前記遊星歯車部材が前記アウタ部材と前記インナ部材との間でロック状態になる一方向クラッチであって、
    前記遊星歯車部材が、前記歯車部と同軸に設けられ且つ外周面に複数のロック歯が設けられたロック歯部を有し、
    前記インナ部材が、前記ロック歯部の一部のロック歯が係合し得る係合部を有し、
    前記ロック歯部の一部のロック歯が前記係合部と係合することにより前記ロック状態になることを特徴とする一方向クラッチ。
  2. 前記遊星歯車部材に、前記歯車部と前記ロック歯部との間に同軸にフランジ部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の一方向クラッチ。
  3. 前記フランジ部は、前記歯車部の歯先円と同一または大径に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の一方向クラッチ。
  4. 前記ロック歯部のロック歯と前記係合部との互いに係合する各係合面は、互いに係合する向きが前記ロック歯部の円周方向に対して略直交する向きになるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の一方向クラッチ。
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