JP2008138541A - クラッチアクチュエータを備えるエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチアクチュエータを備えるエンジンにおいて、クラッチアクチュエータ用のカバーを無くして部品点数の増加を抑えると共に、クラッチアクチュエータの組み付け性を向上させる。
【解決手段】クランクシャフト21の回転駆動力の駆動輪側への伝達を断続するツインクラッチ26と、該ツインクラッチ26及びクランクシャフト21を収容するエンジンケース14Aと、前記ツインクラッチ26の断続動作を制御するクラッチアクチュエータ91a,91bとを備えるエンジン13において、前記クラッチアクチュエータ91a,91bが、クランク軸方向視で前記ツインクラッチ26の周囲に配置されると共に、前記エンジンケース14A内に配置される。
【選択図】図5

Description

この発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両に好適なクラッチアクチュエータを備えるエンジンに関する。
従来、上記エンジンにおいて、クランクシャフト、クラッチ機構及び変速機構を収容するエンジンケースの上面に、油路の切り替えを制御することで他の部材(例えば変速機構)の動作を制御する油路制御装置を配置し、かつ該油路制御装置を覆うカバーを別途設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭63−125490号公報
ところで、上記従来の構成においては、油路制御装置(他の部材の動作を制御する装置)を覆う専用のカバーを設けることから、部品点数が増加して重量及びコストに影響を与えるという課題がある。また、油圧を用いて他の部材の動作を制御する油路制御装置がエンジンケース外に配置されるため、該油路制御装置とエンジンケースとの間に渡る油圧経路がエンジンケース内外を跨ぐこととなり、油路制御装置とエンジンケースとの間に高いシール性が要求されて油路制御装置の組み付け性に影響を与えるという課題がある。
そこでこの発明は、前記他の部材の動作を制御する装置に関して、ここでは特に、クラッチ機構の断続動作を制御するクラッチアクチュエータを備えるエンジンにおいて、クラッチアクチュエータ用のカバーを無くして部品点数の増加を抑えると共に、クラッチアクチュエータの組み付け性を向上させることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、クランクシャフト(例えば実施例のクランクシャフト21,221)の回転駆動力を駆動輪(例えば実施例の後輪11)に伝達する動力伝達経路中に設けられて前記クランクシャフトの回転駆動力の駆動輪側への伝達を断続するクラッチ機構(例えば実施例のツインクラッチ26)と、該クラッチ機構及びクランクシャフトを収容するエンジンケース(例えば実施例のエンジンケース14A,214A)と、前記クラッチ機構の断続動作を制御するクラッチアクチュエータ(例えば実施例のクラッチアクチュエータ91a,91b,91a’,91b’)とを備えるエンジン(例えば実施例のエンジン13,13a,13b,13b’,13c,213,213a,213b)において、前記クラッチアクチュエータは、クランク軸方向視で前記クラッチ機構の周囲に配置されると共に、前記エンジンケース内に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記エンジンケースは、前記クランクシャフトを回転自在に支持するクランクケース(例えば実施例のクランクケース14,214)を有し、該クランクケースに前記クラッチアクチュエータが設けられることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記エンジンケースは、前記クランクシャフトを回転自在に支持するクランクケース(例えば実施例のクランクケース14,214)と、該クランクケースに結合されてこれと共に前記クラッチ機構を収容するクラッチ室(例えば実施例のクラッチケース105A,225A)を形成するクラッチカバー(例えば実施例のクラッチカバー105,225)とを有し、前記クラッチアクチュエータが前記クラッチカバーに設けられることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記クラッチ機構は、前記クラッチアクチュエータを経て供給される油圧により断続動作が制御され、前記クラッチアクチュエータは、複数の油路が接続されるシリンダ(例えば実施例のシリンダ93,93’)と、該シリンダ内で作動して前記各油路の連通状態を切り替えるピストン(例えば実施例のピストン94)と、該ピストンの作動を制御するリニアソレノイド(例えば実施例のリニアソレノイド95)とを有してなり、前記シリンダが、前記エンジンケースに一体に設けられることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記クラッチ機構の上方に前記クラッチアクチュエータが配置されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記クラッチ機構の下方に前記クラッチアクチュエータが配置されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記クラッチ機構の後方であって、前記駆動輪を軸支するスイングアーム(例えば実施例のスイングアーム9)の前端部を揺動可能に支持する左右一対のピボットフレーム(例えば実施例のピボットプレート8)の間、かつ前記スイングアームの前端部の上方に、前記クラッチアクチュエータが配置されることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記クランクシャフトとカムシャフト(例えば実施例のカムシャフト101,102)との間に掛け回されるカムチェーン(例えば実施例のカムチェーン103)と前記クラッチ機構との間に、前記クラッチアクチュエータが配置されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、エンジンケースの外壁をクラッチアクチュエータのカバーとして利用できるため、別途カバーを設けることを不要とし、部品点数の増加を抑えて重量及びコストの低減を図ることができる。また、クラッチアクチュエータをクラッチ機構に近づけることができるため、これらの間に渡る連係手段の簡素化及びコンパクト化を図ることができる。
特に、前記連係手段が油圧経路の場合、エンジンケース外にクラッチアクチュエータを設けると、該クラッチアクチュエータのエンジンケースへの取り付け部位(油圧経路がエンジンケース内外を跨ぐ部位)における高いシール性が要求されるが、クラッチアクチュエータをエンジンケース内に設けることで、クラッチアクチュエータの取り付け部位における高いシール性が不要となり、クラッチアクチュエータの組み付け性の向上を図ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、比較的剛性の高いクランクケースでクラッチアクチュエータを支持できるため、別途クラッチアクチュエータの支持構造を設けることを不要とし、エンジンケース構造の簡素化を図ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、クラッチアクチュエータ及びクラッチ機構を近接配置できるため、これらの間に渡る連係手段をより一層簡素化及びコンパクト化できる。また、前記連係手段をクラッチカバーに集約できるため、クラッチ制御系の組み付け性及びメンテナンス性を向上できる。
請求項4に記載した発明によれば、シリンダにピストンを挿入すると共にリニアソレノイドを取り付けることのみで、クラッチアクチュエータの組み立て及びエンジンケースへの組み付けを容易に行うことができる。
請求項5に記載した発明によれば、車体上部から延びるクラッチアクチュエータに対する電力供給ハーネスを短縮でき、かつその接続作業を容易にできる。
請求項6に記載した発明によれば、エンジン全体ひいては車両の低重心化を図ることができる。また、クラッチアクチュエータがクラッチ機構への供給油圧を制御するものである場合、これらをエンジンケース下部内側のオイルポンプの近くに配置することで、該オイルポンプとクラッチアクチュエータとの間の油路を短縮できる。
請求項7に記載した発明によれば、左右ピボットプレート間かつスイングアーム前端部上方に形成される空間をクラッチアクチュエータの配置スペースとして有効利用できる。
請求項8に記載した発明によれば、クラッチ機構とカムチェーンとの間に形成される空間をクラッチアクチュエータの配置スペースとして有効利用できる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示すように、自動二輪車(鞍乗り型車両)1の前輪2を軸支するフロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して車体フレーム5前端部のヘッドパイプ6に操舵可能に枢支される。ヘッドパイプ6からはメインフレーム7が後方に延びてピポットプレート8に連なる。ピボットプレート8にはスイングアーム9の前端部が上下揺動可能に枢支され、該スイングアーム9の後端部に後輪11が軸支される。スイングアーム9と車体フレーム5との間にはクッションユニット12が介設される。メインフレーム7の下方には、自動二輪車1の原動機であるエンジン(内燃機関)13が配設される。
図2を併せて参照し、エンジン13は、クランク軸線(クランクシャフト21の回転中心軸線)C1を車幅方向(左右方向)に沿わせた並列四気筒エンジンであり、そのクランクケース14上にはシリンダ部15が立設される。シリンダ部15は、クランクケース14と一体に設けられるシリンダ15aと、該シリンダ15a上に取り付けられるシリンダヘッド15bとを有してなる。なお、図中符号Gはエンジン側面視におけるエンジン重心を示す。
シリンダ15a内にはピストン17が嵌装され、該ピストン17の往復動がコンロッド17aを介してクランクシャフト21の回転動に変換される。クランクシャフト21の回転駆動力は、後述のツインクラッチ式変速機23に入力された後、クランクケース14後部左側から例えばチェーンドライブ式の動力伝達機構を介して後輪11に伝達される。
シリンダヘッド15b内には、クランクシャフト21と平行な吸排気用カムシャフト101,102及びこれらに対応する吸排気バルブ101a,102aを主とする動弁機構が設けられる。各カムシャフト101,102の右端部とクランクシャフト21の右端部との間にはカムチェーン103が掛け回される。
シリンダヘッド15bの後部には各気筒に対応するスロットルボディ18が接続され、シリンダヘッド15bの前部には各気筒に対応する排気管19が接続される。各排気管19は適宜屈曲しつつクランクケース14下に取り回され、これらが一本に集合した後に例えば上方に延びて車体後部上側のサイレンサ19aに接続される(図1参照)。
エンジン13は、変速機部分を一体に設けた構造をなし、そのクランクケース14の後部は後述のツインクラッチ式変速機23及びその変速段を変化させるチェンジ機構24を収容するミッションケース22を構成する。すなわち、クランクケース14にはシリンダ15a及びミッションケース22が一体形成される。クランクケース14右側面には該面から右方に突出するクラッチカバー105が取り付けられ、クランクケース14下面には該面から下方に突出するオイルパン106が取り付けられる。以下、クランクケース14、クラッチカバー105、及びオイルパン106等の集合体をエンジンケース14Aとする。
ツインクラッチ式変速機23のツインクラッチ26はクランクシャフト21の右側部後方に位置する。クランクシャフト21の右端部には不図示の点火タイミングプレート等が設けられ、これらと共にツインクラッチ26を覆うように前記クラッチカバー105が設けられる。クラッチカバー105は、クランクケース14右側部と共にツインクラッチ26等を収容するクラッチケース105Aを構成する。
ここで、エンジン13は、クランクシャフト21並びにツインクラッチ式変速機23におけるクランクシャフト21と平行なメインシャフト28及びカウンタシャフト29の主要三軸を三角配置してなる。具体的には、クランクシャフト21及びメインシャフト28の軸線C1,C2は、クランクケース14における後ろ上がりに傾斜した上下分割平面B上に配置され、カウンタシャフト29の軸線C3は、前記分割平面Bよりも下方かつクランクシャフト21の後方に配置される。メインシャフト28の後方には前記チェンジ機構24が配置される。
またここで、図3に示すように、自動二輪車1は、エンジン13に連設される前記ツインクラッチ式変速機23と、前記チェンジ機構24に駆動機構39を設けたギヤシフト装置41と、ツインクラッチ式変速機23及びギヤシフト装置41を作動制御する電子コントロールユニット(ECU)42とを主とする自動変速システムを備える。
ツインクラッチ式変速機23は、内外シャフト43,44からなる二重構造の前記メインシャフト28と、該メインシャフト28と平行に配置される前記カウンタシャフト29と、メインシャフト28及びカウンタシャフト29に跨って配置される変速ギヤ群45と、メインシャフト28の右端部に同軸配置される前記ツインクラッチ26と、該ツインクラッチ26にその作動用の油圧を供給する油圧供給装置46とを有してなる。以下、メインシャフト28、カウンタシャフト29及び変速ギヤ群45からなる集合体をトランスミッション47とする。
メインシャフト28は、内シャフト43の右側部を比較的短い外シャフト44内に相対回転自在に挿通してなる。内外シャフト43,44の外周には変速ギヤ群45における六速分の駆動ギヤ48a〜48fが振り分けて配置される。一方、カウンタシャフト29の外周には変速ギヤ群45における六速分の従動ギヤ49a〜49fが配置される。各駆動ギヤ48a〜48f及び従動ギヤ49a〜49fは各変速段同士で互いに噛み合い、それぞれ各変速段に対応する変速ギヤ対を構成する。
ツインクラッチ26は、互いに同軸に隣接配置される油圧式の第一及び第二ディスククラッチ(以下、単にクラッチということがある)51a,51bを有してなり、これら各クラッチ51a,51bに前記内外シャフト43,44がそれぞれ同軸に連結される。各クラッチ51a,51bが共有するクラッチアウタ56(図4参照)には、クランクシャフト21のプライマリドライブギヤ58aに噛み合うプライマリドリブンギヤ58が同軸に連結され、これら各ギヤ58,58aを介して各クラッチ51a,51bにクランクシャフト21の回転駆動力が入力される。各クラッチ51a,51bにおける動力伝達は、油圧供給装置46からの油圧供給の有無により個別に断続可能とされる。
油圧供給装置46は、クランクケース14の下部内側に同軸配置された第一及び第二オイルポンプ31,32と、第一オイルポンプ31の吐出口から延びる主送給油路34と、第二オイルポンプ32の吐出口から延びる送給油路35と、送給油路35の下流側が接続される第一及び第二クラッチアクチュエータ91a,91bと、該各クラッチアクチュエータ91a,91bから各クラッチ51a,51bの接続側油圧室54a,54b(図4参照)に延びる第一及び第二供給油路92a,92bとを主としてなる。
第一オイルポンプ31はエンジン13内各部へのオイル圧送用とされ、その吐出口が主送給油路34を介して不図示のメインオイルギャラリーに接続される。一方、第二オイルポンプ32はツインクラッチ26作動用の油圧発生源とされ、その吐出口がツインクラッチ26への送給油路35に接続される。
送給油路35と第一又は第二供給油路92a,92bとは、各クラッチアクチュエータ91a,91bの作動により個別に連通可能であり、送給油路35と第一供給油路92aとが連通した際には、第二オイルポンプ32からの比較的高圧の油圧が第一供給油路92aを介して第一クラッチ51aの接続側油圧室54aに供給され、第一クラッチ51aが切断状態から接続状態に切り替わる。一方、送給油路35と第二供給油路92bとが連通した際には、第二オイルポンプ32からの油圧が第二供給油路92bを介して第二クラッチ51bの接続側油圧室54bに供給され、第二クラッチ51bが切断状態から接続状態に切り替わる。
チェンジ機構24は、各シャフト28,29と平行に配置されるシフトドラム24aの回転により複数のシフトフォーク24bを移動させ、カウンタシャフト29への動力伝達に用いる変速ギヤ対を切り替える。シフトドラム24aの左端部には前記駆動機構39が配設される。なお、図中符号S1はトランスミッション47の変速段検知用に駆動機構39の作動量を検出するセンサを示す。
電子コントロールユニット(ECU)42は、各種センサからの情報等に基づき、ツインクラッチ式変速機23及びギヤシフト装置41を作動制御してトランスミッション47の変速段(シフトポジション)を変化させる。
そして、前記各クラッチ51a,51bの一方を接続すると共に他方を切断し、内外シャフト43,44の一方に連結される何れかの変速ギヤ対を用いて動力伝達を行う。また、内外シャフト43,44の他方に連結される変速ギヤ対の中から次に用いるものを予め選定し、この状態から前記各クラッチ51a,51bの一方を切断すると共に他方を接続することで、前記予め選定した変速ギヤ対を用いた動力伝達に切り替わり、もってトランスミッション47のシフトアップ又はシフトダウンがなされる。
トランスミッション47は、各変速段に対応する駆動ギヤ48a〜48fと従動ギヤ49a〜49fとが常に噛み合った常時噛み合い式とされる。各ギヤは、シャフトに対して相対回転自在なフリーギヤとシャフトに対して相対回転不能にスプライン嵌合するスライドギヤとに大別され、前記チェンジ機構24により任意のスライドギヤを適宜スライドさせることで、何れかの変速段に対応する変速ギヤ対を用いた動力伝達を可能とする。
図4に示すように、ツインクラッチ26は、クラッチケース105A内において奇数ギヤ用の第一クラッチ51aを右側(エンジンケース14A外側)に、偶数ギヤ用の第二クラッチ51bを左側(エンジンケース14A内側)にそれぞれ配置してなる。各クラッチ51a,51bは、その軸方向で交互に重なる複数のクラッチ板を有する湿式多板クラッチとされる。
各クラッチ51a,51bは、外部からの供給油圧によりプレッシャプレート52a,52bを軸方向で変位させて所定の係合力を発揮する油圧式のもので、前記プレッシャプレート52a,52bをクラッチ切断側に付勢する戻しスプリング53a,53bと、プレッシャプレート52a,52bにクラッチ接続側への押圧力を付与する接続側油圧室54a,54bと、プレッシャプレート52a,52bにクラッチ切断側への押圧力を付与する切断側油圧室55a,55bとをそれぞれ有する。切断側油圧室55a,55bには、第一オイルポンプ31からの油圧が比較的低圧状態で常時作用する。一方、接続側油圧室54a,54bには、第二オイルポンプ32からの比較的高圧な油圧を供給可能とされる。
各クラッチ51a,51bは、単一のクラッチアウタ56を共有して略同一径に構成される。クラッチアウタ56は右方に解放する有底円筒状をなし、その内部右側には第一クラッチ51a用のクラッチセンタ57aが、内部左側には第二クラッチ51b用のクラッチセンタ57bがそれぞれ配置される。クラッチセンタ57aは内シャフト43の右端部に相対回転不能に支持され、クラッチセンタ57bは外シャフト44の右端部に相対回転不能に支持される。
クラッチアウタ56の左側にある底部には、スプリングダンパーを介してプライマリドリブンギヤ58が連結され、該プライマリドリブンギヤ58にクランクシャフト21のプライマリドライブギヤ58aが噛み合う。クラッチアウタ56は、プライマリドリブンギヤ58から前記スプリングダンパーを介して駆動される。クラッチアウタ56のハブ部56aには、前記各オイルポンプ31,32駆動用のドライブスプロケット56bが一体回転可能に設けられる。クラッチアウタ56の外壁部の内周右側には第一クラッチ51a用の複数のクラッチプレート61aが、内周左側には第二クラッチ51b用の複数のクラッチプレート61bが、それぞれ相対回転不能に支持される。
第一クラッチ51aのクラッチセンタ57a左側のフランジ部64aには内壁部65aが突設され、該内壁部65aの外周に複数のクラッチディスク66aが相対回転不能に支持される。各クラッチディスク66aと各クラッチプレート61aとは、クラッチ軸方向で交互に重なって配置される。
フランジ部64aの右方には前記プレッシャプレート52aが対向配置され、このプレッシャプレート52aの外周側とフランジ部64aの外周側との間に、前記各クラッチプレート61a及び各クラッチディスク66aが積層状態で配置される。
プレッシャプレート52aの内周側とフランジ部64aの内周側との間には、前記切断側油圧室55aが形成されると共に、プレッシャプレート52aを右方(フランジ部64aから離間する側、クラッチ切断側)に付勢する戻しスプリング53aが配設される。
プレッシャプレート52aの内周側の右方には、クラッチセンタ57a右側の中央筒部62aの外周に一体的に設けられたサポートフランジ部67aが対向配置され、このサポートフランジ部67aとプレッシャプレート52aの内周側との間に、前記接続側油圧室54aが形成される。
一方、第二クラッチ51bのクラッチセンタ57b左側のフランジ部64bには内壁部65bが突設され、該内壁部65bの外周に複数のクラッチディスク66bが相対回転不能に支持される。各クラッチディスク66bと各クラッチプレート61bとは、クラッチ軸方向で交互に重なって配置される。
フランジ部64bの右方には前記プレッシャプレート52bが対向配置され、このプレッシャプレート52bの外周側とフランジ部64bの外周側との間に、前記各クラッチプレート61b及び各クラッチディスク66bが積層状態で配置される。
プレッシャプレート52bの内周側とフランジ部64bの内周側との間には、前記切断側油圧室55bが形成されると共に、プレッシャプレート52bを右方(フランジ部64bから離間する側、クラッチ切断側)に付勢する戻しスプリング53bが配設される。
プレッシャプレート52bの内周側の右方には、クラッチセンタ57b右側の中央筒部62bの外周に一体的に設けられたサポートフランジ部67bが対向配置され、このサポートフランジ部67bとプレッシャプレート52bの内周側との間に、前記接続側油圧室54bが形成される。
各クラッチ51a,51bは、エンジン停止状態(各オイルポンプ31,32の停止状態)では、各戻しスプリング53a,53bの付勢力によりプレッシャプレート52a,52bが右方に変位し、各クラッチプレート61a,61b及び各クラッチディスク66a,66bの摩擦係合を解除したクラッチ切断状態となる。また、エンジン運転状態であっても油圧供給装置46からの油圧供給が停止された状態では、プレッシャプレート52a,52bに戻しスプリング53a,53bの付勢力及び各切断側油圧室55a,55bの油圧が作用し、前記同様にクラッチ切断状態となる。
一方、第一クラッチ51aにおいて、エンジン運転状態かつ油圧供給装置46から接続側油圧室54aに比較的高圧の油圧が供給される状態では、切断側油圧室55aの油圧及び戻しスプリング53aの付勢力に抗してプレッシャプレート52aが左方(フランジ部64a側、クラッチ接続側)に変位し、各クラッチプレート61a及び各クラッチディスク66aを挟圧してこれらを摩擦係合させることで、クラッチアウタ56とクラッチセンタ57aとの間でのトルク伝達を可能としたクラッチ接続状態となる。
同様に、第二クラッチ51bにおいて、エンジン運転状態かつ油圧供給装置46から接続側油圧室54bに比較的高圧の油圧が供給される状態では、切断側油圧室55bの油圧及び戻しスプリング53bの付勢力に抗してプレッシャプレート52bが左方(フランジ部64b側、クラッチ接続側)に変位し、各クラッチプレート61b及び各クラッチディスク66bを挟圧してこれらを摩擦係合させることで、クラッチアウタ56とクラッチセンタ57bとの間でのトルク伝達を可能としたクラッチ接続状態となる。
なお、各クラッチ51a,51bのクラッチ接続状態から接続側油圧室54a,54bへの油圧供給が停止すると、切断側油圧室55a,55bの油圧及び戻しスプリング53a,53bの付勢力によりプレッシャプレート52a,52bが左方に変位し、各クラッチプレート61a,61b及び各クラッチディスク66a,66bの摩擦係合を解除してクラッチアウタ56とクラッチセンタ57a,57bとの間のトルク伝達を不能とした前記クラッチ切断状態となる。
クラッチカバー105の内側には、該クラッチカバー105とメインシャフト28(内シャフト43)の右端部とに跨る第一,第二,第三パイプ111,112,113が配設される。各パイプ111,112,113はメインシャフト28と同軸配置されるもので、内周側から順に第一,第二,第三の順に所定の隙をもって重なるように配置される。
内シャフト43の右側部内には、右方に向けて概ね三段階に拡径する右中空部114が形成される。右中空部114は、内シャフト43における左端開口から第二クラッチ51b近傍まで至る主供給油路71と隔壁を介して隔てられ、この右中空部114内にその右端開口から各パイプ111,112,113の左側部が挿入される。
第一パイプ111の左側外周は右中空部114の左側内周に油密に保持され、第二パイプ112の左側外周は右中空部114の中間部内周に油密に保持され、第三パイプ113の左側外周は右中空部114の右側内周に油密に保持される。
各パイプ111,112,113の右端部は、それぞれ環状のホルダ111b,112b,113b内に油密に挿通保持される。各ホルダ111b,112b,113bは、各パイプ111,112,113の右端部を保持した状態で、クラッチカバー105の外側壁にケース内側で固定される。
第一パイプ111内の空間及び各パイプ111,112,113間に形成される環状の空間は、メインシャフト28内で同軸に重なる複数のシャフト内油路115,116,117を構成する。
具体的には、第一パイプ111内の空間は第一シャフト内油路115として機能し、その右端部がクラッチカバー105内に形成された第二供給油路92bと連通し、左端部が内外シャフト43,44及びクラッチセンタ57bを貫通する接続側油路115aを介して第二クラッチ51bの接続側油圧室54bと連通する。
また、第一パイプ111と第二パイプ112との間の空間は第二シャフト内油路116として機能し、その右端部がクラッチカバー105内に形成されたカバー内主供給油路71aと連通し、左端部が内シャフト43及びクラッチセンタ57aを貫通する切断側油路116aを介して第一クラッチ51aの切断側油圧室55aに連通する。
さらに、第二パイプ112と第三パイプ113との間の空間は第三シャフト内油路117として機能し、その右端部がクラッチカバー105内に形成された第一供給油路92aと連通し、左端部が内シャフト43及びクラッチセンタ57aを貫通する接続側油路117aを介して第一クラッチ51aの接続側油圧室54aに連通する。
また、内シャフト43内の主供給油路71は、その右端部が内外シャフト43,44及びクラッチセンタ57bを貫通する切断側油路118aを介して第二クラッチ51bの切断側油圧室55bに連通する。この主供給油路71及び切断側油路118aを介して、第一ポンプ31からの油圧が第二クラッチ51bの切断側油圧室55bに比較的低圧状態で供給される。また、前記カバー内主供給油路71a、第二シャフト内油路116、及び切断側油路116aを介して、第一ポンプ31からの油圧が第一クラッチ51aの切断側油圧室55aに比較的低圧状態で供給される。
そして、第一クラッチアクチュエータ91aの作動により送給油路35と第一供給油路92aとが連通した際には、第一供給油路92a、第三シャフト内油路117及び接続側油路117aを介して、第二オイルポンプ32からの油圧が第一クラッチ51aの接続側油圧室54aに比較的高圧状態で供給される。また、第二クラッチアクチュエータ91bの作動により送給油路35と第二供給油路92bとが連通した際には、第二供給油路92b、第一シャフト内油路115及び接続側油路115aを介して、第二オイルポンプ32からの油圧が第二クラッチ51bの接続側油圧室54bに比較的高圧状態で供給される。
図6、7に示すように、各クラッチアクチュエータ91a,91bは、前記送給油路35及び第一又は第二供給油路92a,92bが接続されるシリンダ93と、該シリンダ93内で作動して前記各油路35,92a,92bの連通状態を切り替えるピストン94と、該ピストン94の作動を制御するリニアソレノイド95とを有してなる。各リニアソレノイド95は前記ECU42により駆動制御されるもので、各シリンダ93の一端側にほぼ同軸に接続される。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、その軸線を左右方向に沿わせ、互いに平行かつ例えば前後に並んだ状態で、クラッチケース105A上部(ツインクラッチ26の上方)のアクチュエータ設置部97内に配置される。換言すれば、各クラッチアクチュエータ91a,91bは、エンジン側面視(クランク軸方向視、軸線C1に沿う矢視)で(換言すれば、クランク軸(軸線C1)と直交する平面への投影図上で)、ツインクラッチ26の周囲に配置される。
アクチュエータ設置部97は、クラッチケース105A上部において上方(クラッチケース105A外側)に突出し、各クラッチアクチュエータ91a,91bがクラッチケース105A内のクラッチ配置空間に突出することを抑えた上で、これらをクラッチケース105A内に配置可能とする。
また、アクチュエータ設置部97は、左右方向でクランクケース14側とクラッチカバー105側とに跨って設けられることで、これらの合わせ面Dを境に分割構成される。以下、アクチュエータ設置部97におけるクランクケース14側の部位をケース側半体98、クラッチカバー105側の部位をカバー側半体99とする。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、クラッチケース105Aにおける前記合わせ面Dを境に、シリンダ93が左側(エンジンケース14A内側に相当するクランクケース14側)、リニアソレノイド95が右側(エンジンケース14A外側に相当するクラッチカバー105側)となるように配置される。
ここで、各クラッチアクチュエータ91a,91bのシリンダ93は、アクチュエータ設置部97のケース側半体98の外壁に一体形成される。各シリンダ93は前記合わせ面Dにおいてクラッチカバー105側に開放し、クランクケース14にクラッチカバー105を取り付ける前において、各シリンダ93内にピストン94を挿入すると共にリニアソレノイド95を取り付けることが可能である。
なお、各クラッチアクチュエータ91a,91bの左右を入れ替えて配置することも可能であり、かつこの場合、シリンダ93をクラッチカバー105に一体形成することも可能である。
また、アクチュエータ設置部97のケース側半体98の外壁内には、クラッチカバー105内に形成された前記送給油路35及び各供給油路92a,92bが前記合わせ面Dを跨いで延出し、該各油路35,92a,92bがシリンダ93に直接的に接続される。すなわち、シリンダ93がエンジンケース14Aと別体である場合と比べて、各油路35,92a,92bとシリンダ93との位置合わせが不要となり、各クラッチアクチュエータ91a,91bの組み付け工数を削減すると共に精度管理を容易にしてコスト低減を図っている。
送給油路35は、エンジン側面視でクランクケース14下部内側の第二オイルポンプ32の吐出口から略垂直に上方に延び、アクチュエータ設置部97内の各クラッチアクチュエータ91a,91bに至る。すなわち、アクチュエータ設置部97及び各クラッチアクチュエータ91a,91bは、エンジン側面視において第二オイルポンプ32のほぼ真上に位置する。これにより、送給油路35長さを最短に抑えて油圧経路の簡素化及びコンパクト化を図っている。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、それぞれシリンダ93を介してアクチュエータ設置部97(ケース側半体98)に支持され、リニアソレノイド95はアクチュエータ設置部97(カバー側半体99)に直接は支持されない。換言すれば、各クラッチアクチュエータ91a,91bは、アクチュエータ設置部97においてクランクケース14に支持される。
各リニアソレノイド95における電力供給ハーネス接続用のカプラ96は、アクチュエータ設置部97のカバー側半体99の外壁に形成された切り欠きから外部に取り出される。カプラ96の基部は切り欠き内にシール部材を介して嵌合し、この状態でクランクケース14とクラッチカバー105とが結合されることで、カプラ96の基部がクランクケース14及びクラッチカバー105にシール状態で挟持される。すなわち、エンジンケース14Aにおけるカプラ取り出し部の形成及びそのシール構造が容易に実現可能とされる。
以上説明したように、上記実施例におけるエンジン13は、クランクシャフト21の回転駆動力を駆動輪(後輪11)に伝達する動力伝達経路中に設けられて前記クランクシャフト21の回転駆動力の駆動輪側への伝達を断続するツインクラッチ26と、該ツインクラッチ26及びクランクシャフト21を収容するエンジンケース14Aと、前記ツインクラッチ26の断続動作を制御するクラッチアクチュエータ91a,91bとを備えるものにおいて、前記クラッチアクチュエータ91a,91bが、クランク軸方向視で前記ツインクラッチ26の周囲に配置されると共に、前記エンジンケース14A内に配置されるものである。
この構成によれば、エンジンケース14Aの外壁をクラッチアクチュエータ91a,91bのカバーとして利用できるため、別途カバーを設けることを不要とし、部品点数の増加を抑えて重量及びコストの低減を図ることができる。また、クラッチアクチュエータ91a,91bをツインクラッチ26に近づけることができるため、これらの間に渡る連係手段(油圧経路)の簡素化及びコンパクト化を図ることができる。
また、上記エンジン13においては、前記エンジンケース14Aが、前記クランクシャフト21を回転自在に支承するクランクケース14を有し、該クランクケース14に前記クラッチアクチュエータ91a,91bが設けられることで、比較的剛性の高いクランクケース14でクラッチアクチュエータ91a,91bを支持できるため、別途クラッチアクチュエータ91a,91bの支持構造を設けることを不要とし、エンジンケース構造の簡素化を図ることができる。
さらに、上記エンジン13においては、前記エンジンケース14Aが、前記クランクケース14に結合されてこれと共に前記ツインクラッチ26を収容するクラッチケース105Aを形成するクラッチカバー105を有し、前記クラッチアクチュエータ91a,91bが前記クラッチケース105A内に設けられることで、クラッチアクチュエータ91a,91b及びツインクラッチ26を近接配置できるため、これらの間に渡る連係手段をより一層簡素化及びコンパクト化できる。
また、上記エンジン13においては、前記ツインクラッチ26が、前記クラッチアクチュエータ91a,91bを経て供給される油圧により断続動作が制御され、前記クラッチアクチュエータ91a,91bが、複数の油路35,92a,92bが接続されるシリンダ93と、該シリンダ93内で作動して前記各油路35,92a,92bの連通状態を切り替えるピストン94と、該ピストン94の作動を制御するリニアソレノイド95とを有してなり、前記シリンダ93が、前記エンジンケース14Aに一体に設けられることで、シリンダ93にピストン94を挿入すると共にリニアソレノイド95を取り付けることのみで、クラッチアクチュエータ91a,91bの組み立て及びエンジンケース14Aへの組み付けを行うことができるので、前記組み立て及び組み付け作業が容易になる。
さらに、上記エンジン13においては、前記ツインクラッチ26の上方に前記クラッチアクチュエータ91a,91bが配置されることで、車体上部から延びるクラッチアクチュエータ91a,91bに対する電力供給ハーネスを短縮でき、かつその接続作業を容易にできる。
なお、図7,8に示すように、前記クラッチアクチュエータ91a,91bに代わり、エンジンケース14Aと別体のシリンダ93’を有するクラッチアクチュエータ91a’,91b’を採用した構成としてもよい。
各クラッチアクチュエータ91a’,91b’のシリンダ93’は、例えば平板状のベース部材93a上に互いに平行に並んだ状態で固定される。ベース部材93aは、例えばアクチュエータ設置部97のケース側半体98の外壁にケース内側からボルト等により固定され、もって各クラッチアクチュエータ91a’,91b’が上記実施例と同様の配置でクラッチケース105A内に支持される。ベース部材93aには、アクチュエータ設置部97の外壁内に延出する各油路35,92a,92bと各シリンダ93’とを連通する連通路93bが形成される。
上記変形例においても、前記クラッチアクチュエータ91a’,91b’が、クランク軸方向視で前記ツインクラッチ26の周囲に配置されると共に、前記エンジンケース14A内に配置されることで、エンジンケース14Aの一部をクラッチアクチュエータ91a’,91b’のカバーとして利用できると共に、ツインクラッチ26とクラッチアクチュエータ91a’,91b’との間に渡る連係手段の簡素化及びコンパクト化を図ることができる。
特に、ツインクラッチ26とクラッチアクチュエータ91a’,91b’とが油圧経路を介して連係する場合、エンジンケース14A外にクラッチアクチュエータ91a’,91b’を設けると、該クラッチアクチュエータ91a’,91b’のエンジンケース14Aへの取り付け部位(油圧経路がエンジンケース14A内外を跨ぐ部位)における高いシール性が要求されるが、クラッチアクチュエータ91a’,91b’をエンジンケース14A内に設けることで、クラッチアクチュエータ91a’,91b’の取り付け部位における高いシール性が不要となり、クラッチアクチュエータ91a’,91b’の組み付け性の向上を図ることができる。
次に、この発明の第二実施例について図9,10を参照して説明する。
この実施例のエンジン13aは、前記第一実施例のものに対し、前記各クラッチアクチュエータ91a,91bを前記ツインクラッチ26の下方に配置した点を主に異なるもので、前記第一実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、その軸線を左右方向に沿わせ、互いに平行かつ前後に並んだ状態で、クラッチケース105A下部(ツインクラッチ26の下方)のアクチュエータ設置部97a内に配置される。
アクチュエータ設置部97aは、クラッチケース105A下部かつ第二オイルポンプ32近傍において例えば上方(クラッチケース105A内側)に突出するもので、左右方向でクランクケース14側(ケース側半体98a)とクラッチカバー105側(カバー側半体99a)とに分割構成される。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、クラッチケース105Aの合わせ面Dを境に、シリンダ93が左側、リニアソレノイド95が右側となるように配置される。各クラッチアクチュエータ91a,91bのシリンダ93は、アクチュエータ設置部97aのケース側半体98aの外壁に一体形成され、もって各クラッチアクチュエータ91a,91bがクランクケース14に支持される。
アクチュエータ設置部97aのケース側半体98aの外壁内には前記送給油路35及び各供給油路92a,92bが延出し、該各油路35,92a,92bが各シリンダ93に直接的に接続される。各供給油路92a,92bは各シリンダ93から前記合わせ面Dを跨いでクラッチカバー105側に延出し、送給油路35は第二オイルポンプ32の吐出口からクラッチカバー105を経ることなくクランクケース14内を延びて各クラッチアクチュエータ91a,91bに接続される。なお、各リニアソレノイド95のカプラ取り出し部の構造は前記第一実施例と同様である。
以上説明したように、上記第二実施例におけるエンジン13aにおいても、前記クラッチアクチュエータ91a,91bが、クランク軸方向視で前記ツインクラッチ26の周囲に配置されると共に、前記エンジンケース14A内に配置されることで、エンジンケース14Aの一部をクラッチアクチュエータ91a,91bのカバーとして利用できると共に、ツインクラッチ26とクラッチアクチュエータ91a,91bとの間に渡る連係手段の簡素化及びコンパクト化を図ることができる。
また、上記エンジン13aにおいては、前記ツインクラッチ26の下方に前記クラッチアクチュエータ91a,91bが配置されることで、エンジン全体ひいては車両の低重心化を図ることができる。また、クラッチアクチュエータ91a,91bがツインクラッチ26への供給油圧を制御するものである場合、これらをエンジンケース14A下部内側の第二オイルポンプ32の近くに配置することで、該第二オイルポンプ32とクラッチアクチュエータ91a,91bとの間の油路を短縮できる。
なお、前記第一実施例の変形例の如く、エンジンケース14Aと別体のシリンダ93’を有するクラッチアクチュエータ91a’,91b’を採用した構成としてもよい。また、各クラッチアクチュエータの左右を入れ替えて配置した構成としてもよく、かつこの場合、シリンダをクラッチカバー105に一体形成した構成としてもよい。
次に、この発明の第三実施例について図11,12を参照して説明する。
この実施例のエンジン13bは、前記第一実施例のものに対し、前記各クラッチアクチュエータ91a,91bを前記ツインクラッチ26の後方に配置した点を主に異なるもので、前記第一実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、その軸線を左右方向に沿わせ、互いに平行かつ上下に並んだ状態で、クラッチケース105A後部(ツインクラッチ26の後方)かつ前記分割平面Bよりも下方のアクチュエータ設置部97b内に配置される。
アクチュエータ設置部97bは、クラッチケース105A後部において例えば前方(クラッチケース105A内側)に突出するもので、左右方向でクランクケース14側(ケース側半体98b)とクラッチカバー105側(カバー側半体99b)とに分割構成される。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、クラッチケース105Aの合わせ面Dを境に、シリンダ93が左側、リニアソレノイド95が右側となるように配置される。各クラッチアクチュエータ91a,91bのシリンダ93は、アクチュエータ設置部97bのケース側半体98bの外壁に一体形成され、もって各クラッチアクチュエータ91a,91bがクランクケース14に支持される。
アクチュエータ設置部97bのケース側半体98bの外壁内には前記送給油路35及び各供給油路92a,92bが延出し、該各油路35,92a,92bが各シリンダ93に直接的に接続される。なお、各リニアソレノイド95のカプラ取り出し部の構造は前記第一実施例と同様である。
以上説明したように、上記第三実施例におけるエンジン13bにおいても、前記クラッチアクチュエータ91a,91bが、クランク軸方向視で前記ツインクラッチ26の周囲に配置されると共に、前記エンジンケース14A内に配置されることで、エンジンケース14Aの一部をクラッチアクチュエータ91a,91bのカバーとして利用できると共に、ツインクラッチ26とクラッチアクチュエータ91a,91bとの間に渡る連係手段の簡素化及びコンパクト化を図ることができる。
なお、第一実施例の変形例の如く、エンジンケース14Aと別体のシリンダ93’を有するクラッチアクチュエータ91a’,91b’を採用した構成としてもよい。また、各クラッチアクチュエータ91a’,91b’の左右を入れ替えて配置した構成としてもよく、かつこの場合、シリンダ93をクラッチカバー105に一体形成した構成としてもよい。
ここで、図13,14に示すエンジン13b’は、上記第三実施例の変形例として、前記エンジンケース14A(クランクケース14)の後部(ツインクラッチ26の後方)において、前記分割平面Bを跨ぐようにアクチュエータ設置部97b’を設け、該アクチュエータ設置部97b’内に前記各クラッチアクチュエータ91a’,91b’を配置したものである。
各クラッチアクチュエータ91a’,91b’はエンジンケース14Aと別体のシリンダ93’を有するもので、その軸線を左右方向に沿わせ、互いに平行かつ分割平面Bを跨いで上下に並んだ状態で配置される。
アクチュエータ設置部97b’は、クランクケース14後部において後方(クラッチケース105A外側)に突出するもので、クランクケース14の直ぐ後方に位置する車体フレーム5の左右ピボットプレート8間であってスイングアーム9の前端部上方に形成される空間内に入り込む。以下、アクチュエータ設置部97b’における分割平面Bよりも上側の部位を上側半体98b’、下側の部位を下側半体99b’とする。
各クラッチアクチュエータ91a’,91b’を固定するベース部材93aは、アクチュエータ設置部97b’の上下半体98b’,99b’の一方の外壁にケース内側からボルト等により固定され、もって各クラッチアクチュエータ91a’,91b’がクランクケース14内に支持される。ベース部材93aには、アクチュエータ設置部97b’の外壁内に延出する各油路35,92a,92bと各シリンダ93’とを連通する連通路93bが形成される。
各リニアソレノイド95における電力供給ハーネス接続用のカプラ96は、アクチュエータ設置部97b’の上下半体98b’,99b’の外壁に形成された切り欠きから外部に取り出される。カプラ96の基部は切り欠き内にシール部材を介して嵌合し、この状態でクランクケース14の上下半体が結合されることで、カプラ96の基部がクランクケース14にシール状態で挟持される。
上記変形例におけるエンジン13b’によれば、前記ツインクラッチ26の後方であって、前記駆動輪を軸支するスイングアーム9の前端部を揺動可能に支持する左右一対のピボットプレート8の間、かつ前記スイングアーム9の前端部の上方に、前記クラッチアクチュエータ91a’,91b’が配置されることで、左右ピボットプレート8間かつスイングアーム9前端部上方に形成される空間をクラッチアクチュエータ91a’,91b’の配置スペースとして有効利用できる。また、クラッチアクチュエータ91a’,91b’がクランクケース14の分割平面Bを跨いで配置されることで、各クラッチアクチュエータ91a’,91b’のカプラ取り出し部の形成及びそのシール構造を容易に実現できる。
次に、この発明の第四実施例について図15を参照して説明する。
この実施例のエンジン13cは、前記第一実施例のものに対し、前記各クラッチアクチュエータ91a,91bを前記ツインクラッチ26の前方に配置した点を主に異なるもので、前記第一実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、その軸線を左右方向に沿わせ、互いに平行かつ上下に並んだ状態で、クラッチケース105A前部のアクチュエータ設置部97c内に配置される。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、前記カムチェーン103の後側のチェーンラインよりも後方であって、概ねクランクシャフト21の真上に位置するエンジン重心Gの近傍に配置される。なお、各クラッチアクチュエータ91a,91bの左右の向きは前記各実施例と同様に問わない。また、各クラッチアクチュエータ91a,91bは、そのシリンダ93がアクチュエータ設置部97cに一体形成されるが、エンジンケース14Aと別体のシリンダ93’を有するクラッチアクチュエータ91a’,91b’を採用した構成としてもよい。
上記第四実施例におけるエンジン13cによれば、前記クランクシャフト21とカムシャフト101,102との間に掛け回されるカムチェーン103と前記ツインクラッチ26との間に、前記クラッチアクチュエータ91a,91bが配置されることで、ツインクラッチ26とカムチェーン103との間に形成される空間をクラッチアクチュエータ91a,91bの配置スペースとして有効利用できる。また、エンジン重心G近傍にクラッチアクチュエータ91a,91bを配置することで、エンジン全体のマスの集中を図ることができる。
次に、この発明の第五実施例について説明する。なお、前記各実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
図16に示すエンジン213は、クランク軸線C1’を車幅方向(左右方向)に沿わせたV型四気筒エンジンであり、そのクランクケース214上には、斜め上前方に起立する前傾シリンダ部215及び斜め上後方に起立する後傾シリンダ部216がそれぞれ立設される。各シリンダ部215,216は、クランクケース214と一体に設けられるシリンダ215a,216aと、該シリンダ215a,216a上に取り付けられるシリンダヘッド215b,216bとを有してなる。
各シリンダ215a,216a内には不図示のピストンが嵌装され、該ピストンの往復動がコンロッドを介してクランクシャフト221の回転動に変換される。クランクシャフト221の回転駆動力は、その右端部のプライマリドライブギヤ58a’から前記ツインクラッチ式変速機23に入力された後、クランクケース214後部左側から例えばチェーンドライブ式の動力伝達機構を介して後輪11に伝達される。
エンジン213は、変速機部分を一体に設けた構造をなし、そのクランクケース214の後部は前記ツインクラッチ式変速機23及びチェンジ機構24を収容するミッションケース222を構成する。すなわち、クランクケース214には各シリンダ215a,216a及びミッションケース222が一体形成される。
クランクケース214右側面には該面から右方に突出するクラッチカバー225が取り付けられ、クランクケース214下面には該面から下方に突出するオイルパン226が取り付けられる。以下、クランクケース214、クラッチカバー225、及びオイルパン226等の集合体をエンジンケース214Aとする。
ツインクラッチ式変速機23のツインクラッチ26及びその前方のプライマリドライブギヤ58a’は、クランクケース214の右側面よりも右方に突出し、これらツインクラッチ26及びプライマリドライブギヤ58a’を覆うように、前記クラッチカバー225が設けられる。クラッチカバー225は、クランクケース214の右側部と共にツインクラッチ26及びプライマリドライブギヤ58a’を収容するクラッチケース225Aを構成する。
ここで、エンジン213は、クランクシャフト221、メインシャフト28及びカウンタシャフト29の主要三軸を三角配置してなる。具体的には、クランクシャフト221及びカウンタシャフト29の軸線C1’,C3は、クランクケース214における略水平な上下分割平面B’上に配置され、メインシャフト28の軸線C2は、前記分割平面B’よりも下方かつカウンタシャフト29よりも前方に配置される。
エンジン213は、並列四気筒エンジンに比べてクランクシャフト221長さが短く、クランクケース214の左右幅も狭いことから、相対的にクラッチカバー225の右方への突出量が大きくなる。このようなクラッチカバー225の内側に、前記各クラッチアクチュエータ91a’,91b’が設けられる。クラッチカバー225内には前記送給油路35及び各供給油路92a,92bが形成される。
図17,18(a)に示すように、各クラッチアクチュエータ91a’,91b’は、その軸線を例えば前後方向に沿わせ(左右方向と直交させ)、互いに平行かつ例えば上下に並んだ状態で、クラッチカバー225前部(ツインクラッチ26の前方)のアクチュエータ設置部227内に配置される。
各クラッチアクチュエータ91a’,91b’は、シリンダ93’が後側、リニアソレノイド95が前側となるように配置される。各シリンダ93’を固定するベース部材93aは、アクチュエータ設置部227の外壁(クラッチカバー225の右外側壁)にクラッチカバー225内側からボルト等により固定され、もって各クラッチアクチュエータ91a’,91b’がクラッチケース225A内に支持される。ベース部材93aには、アクチュエータ設置部227の外壁内に延出する各油路35,92a,92bと各シリンダ93’とを連通する連通路93bが形成される。
以上説明したように、上記第五実施例におけるエンジン213においても、前記クラッチアクチュエータ91a’,91b’が、クランク軸方向視で前記ツインクラッチ26の周囲に配置されると共に、前記エンジンケース214A内に配置されることで、エンジンケース214Aの一部をクラッチアクチュエータ91a’,91b’のカバーとして利用できると共に、ツインクラッチ26とクラッチアクチュエータ91a’,91b’との間に渡る連係手段の簡素化及びコンパクト化を図ることができる。
なお、図18(b)に示すように、前記クラッチアクチュエータ91a’,91b’に代わり、エンジンケース214A(クラッチカバー225)に一体形成されたシリンダ93を有する前記クラッチアクチュエータ91a,91bを採用した構成としてもよい。
上記変形例によれば、前記シリンダ93が前記エンジンケース214Aに一体に設けられることで、シリンダ93にピストン94を挿入すると共にリニアソレノイド95を取り付けのみで、クラッチアクチュエータ91a,91bの組み立て及びエンジンケース214Aへの組み付けを容易に行うことができる。
次に、この発明の第六実施例について図19,20(a)を参照して説明する。
この実施例のエンジン213aは、前記第五実施例のものに対し、前記各クラッチアクチュエータ91a,91bを前記ツインクラッチ26の上方に配置した点を主に異なるもので、前記第五実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、その軸線を左右方向に沿わせて互いに平行かつ前後に並んだ状態で、クラッチケース225A上部(ツインクラッチ26の上方)のアクチュエータ設置部227a内に配置される。
アクチュエータ設置部227aは、クラッチケース225A上部において上方(クラッチケース225A外側)に突出するもので、クランクケース214側(ケース側半体228a)とクラッチカバー225側(カバー側半体229a)とに分割構成される。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、クラッチケース225Aの合わせ面D’を境に、シリンダ93が右側、リニアソレノイド95が左側となるように配置される。各クラッチアクチュエータ91a,91bのシリンダ93は、アクチュエータ設置部227aのカバー側半体229aの外壁に一体形成され、もって各クラッチアクチュエータ91a,91bがクラッチカバー225に支持される。アクチュエータ設置部227aのカバー側半体229aの外壁内には前記送給油路35及び各供給油路92a,92bが延出し、該各油路35,92a,92bが各シリンダ93に直接的に接続される。
以上説明したように、上記第六実施例におけるエンジン213aにおいても、前記クラッチアクチュエータ91a,91bが、クランク軸方向視で前記ツインクラッチ26の周囲に配置されると共に、前記エンジンケース214A内に配置されることで、エンジンケース214Aの一部をクラッチアクチュエータ91a,91bのカバーとして利用できると共に、ツインクラッチ26とクラッチアクチュエータ91a,91bとの間に渡る連係手段の簡素化及びコンパクト化を図ることができる。
また、前記ツインクラッチ26の上方に前記クラッチアクチュエータ91a,91bが配置されることで、車体上部から延びるクラッチアクチュエータ91a,91bに対する電力供給ハーネスを短縮でき、かつその接続作業を容易にできる。
なお、図20(b)に示すように、各クラッチアクチュエータ91a,91bが、クラッチケース225Aの合わせ面D’よりも右側に位置する構成とすれば、アクチュエータ設置部227aにおけるケース側半体228aの構成を簡素化できる。
また、図20(c)に示すように、エンジンケース214A(クラッチカバー225)と別体のシリンダ93’を有する前記クラッチアクチュエータ91a’,91b’を採用した構成としてもよい。この場合、各シリンダ93’を支持するベース部材93aをアクチュエータ設置部227a(クラッチカバー225)の外壁に固定するか、あるいは図20(d)に示す如くアクチュエータ設置部227a(クラッチカバー225)に別途内壁227a’を形成し、該内壁227a’にベース部材93aを固定するようにしてもよい。
次に、この発明の第七実施例について図21を参照して説明する。
この実施例のエンジン213bは、前記第五実施例のものに対し、前記各クラッチアクチュエータ91a,91bを前記ツインクラッチ26の下方に配置した点を主に異なるもので、前記第五実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、その軸線を左右方向に沿わせて互いに平行かつ前後に並んだ状態で、クラッチケース225A下部(ツインクラッチ26の下方)のアクチュエータ設置部227b内に配置される。
アクチュエータ設置部227bは、クラッチケース225A下部において下方(クラッチケース225A外側)に突出するもので、前記アクチュエータ設置部227a同様、クランクケース214側とクラッチカバー225側とに分割構成される。
各クラッチアクチュエータ91a,91bは、前記第六実施例同様、クラッチケース225Aの合わせ面を境にシリンダ93とリニアソレノイド95とが左右に振り分けられるか、あるいは前記合わせ面よりも右方(クラッチカバー225側)となるように配置される。また、エンジンケース214A(クラッチカバー225)と別体のシリンダ93’を有する前記クラッチアクチュエータ91a’,91b’を採用した構成としてもよく、この場合、各シリンダ93’が固定されるベース部材93aをアクチュエータ設置部227b(クラッチカバー225)の外壁に固定するか、あるいはアクチュエータ設置部227b(クラッチカバー225)内に別途設けた内壁に固定すればよい。
以上説明したように、上記第七実施例におけるエンジン213bにおいても、前記クラッチアクチュエータ91a,91bが、クランク軸方向視で前記ツインクラッチ26の周囲に配置されると共に、前記エンジンケース214A内に配置されることで、エンジンケース214Aの一部をクラッチアクチュエータ91a,91bのカバーとして利用できると共に、ツインクラッチ26とクラッチアクチュエータ91a,91bとの間に渡る連係手段の簡素化及びコンパクト化を図ることができる。
また、前記ツインクラッチ26の下方に前記クラッチアクチュエータ91a,91bが配置されることで、エンジン全体ひいては車両の低重心化を図ることができ、かつ第二オイルポンプ32とクラッチアクチュエータ91a,91bとの間の油路を短縮できる。
なお、この発明は上記各実施例に限られるものではなく、例えば、クラッチアクチュエータがクラッチへの供給油圧を制御するものではなく機械的動力や電力を制御するものであってもよく、同様にクラッチとクラッチアクチュエータとの間の連係手段が油圧経路ではなく機械的又は電気的なものであってもよい。
また、この発明の構成は、単気筒エンジン、並列(直列)エンジン、クランク軸線を前後方向に沿わせた縦置きエンジン等、各種形式のレシプロエンジンに適用できる。さらに、当該エンジンを搭載する車両は、自動二輪車に限らず、三輪又は四輪の鞍乗り型車両、あるいは低床の足載せ部を有するスクータ型車両であってもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の右側面図である。 上記自動二輪車のエンジンの右側面図である。 上記エンジンのツインクラッチ式変速機の構成図である。 上記ツインクラッチ式変速機のツインクラッチの断面図である。 上記エンジンのクラッチケースの右側面図である。 図5のA−A断面図である。 上記実施例の変形例を示す図5に相当する右側面図である。 図7のA−A断面図である。 この発明の第二実施例を示す図5に相当する右側面図である。 図9のA−A断面図である。 この発明の第三実施例を示す図5に相当する右側面図である。 図11のA−A断面図である。 上記第三実施例の変形例を示す図5に相当する右側面図である。 図13のA−A断面図である。 この発明の第四実施例を示す図5に相当する右側面図である。 この発明の第五実施例を示す図2に相当する右側面図である。 図16に示すエンジンのクラッチカバーを主とした図5に相当する右側面図である。 (a)は図17のA−A断面図、(b)は(a)の変形例を示す断面図である。 この発明の第六実施例を示す図15に相当する右側面図である。 (a)は図19のA−A断面図、(b),(c),(d)は(a)の変形例を示す断面図である。 この発明の第七実施例を示す図15に相当する右側面図である。
符号の説明
1 自動二輪車(車両)
8 ピボットプレート(ピボットフレーム)
9 スイングアーム
11 後輪(駆動輪)
13,13a,13b,13b’,13c,213,213a,213b エンジン
14,214 クランクケース
14A,214A エンジンケース
21,221 クランクシャフト
C1,C1’ クランク軸線
26 ツインクラッチ(クラッチ機構)
91a,91b,91a’,91b’ クラッチアクチュエータ
93,93’ シリンダ
94 ピストン
95 リニアソレノイド
101,102 カムシャフト
103 カムチェーン
105,225 クラッチカバー
105A,225A クラッチケース(クラッチ室)

Claims (8)

  1. クランクシャフトの回転駆動力を駆動輪に伝達する動力伝達経路中に設けられて前記クランクシャフトの回転駆動力の駆動輪側への伝達を断続するクラッチ機構と、該クラッチ機構及びクランクシャフトを収容するエンジンケースと、前記クラッチ機構の断続動作を制御するクラッチアクチュエータとを備えるエンジンにおいて、前記クラッチアクチュエータは、クランク軸方向視で前記クラッチ機構の周囲に配置されると共に、前記エンジンケース内に配置されることを特徴とするクラッチアクチュエータを備えるエンジン。
  2. 前記エンジンケースは、前記クランクシャフトを回転自在に支持するクランクケースを有し、該クランクケースに前記クラッチアクチュエータが設けられることを特徴とする請求項1に記載のクラッチアクチュエータを備えるエンジン。
  3. 前記エンジンケースは、前記クランクシャフトを回転自在に支持するクランクケースと、該クランクケースに結合されてこれと共に前記クラッチ機構を収容するクラッチ室を形成するクラッチカバーとを有し、前記クラッチアクチュエータが前記クラッチカバーに設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のクラッチアクチュエータを備えるエンジン。
  4. 前記クラッチ機構は、前記クラッチアクチュエータを経て供給される油圧により断続動作が制御され、前記クラッチアクチュエータは、複数の油路が接続されるシリンダと、該シリンダ内で作動して前記各油路の連通状態を切り替えるピストンと、該ピストンの作動を制御するリニアソレノイドとを有してなり、前記シリンダが、前記エンジンケースに一体に設けられることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のクラッチアクチュエータを備えるエンジン。
  5. 前記クラッチ機構の上方に前記クラッチアクチュエータが配置されることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のクラッチアクチュエータを備えるエンジン。
  6. 前記クラッチ機構の下方に前記クラッチアクチュエータが配置されることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のクラッチアクチュエータを備えるエンジン。
  7. 前記クラッチ機構の後方であって、前記駆動輪を軸支するスイングアームの前端部を揺動可能に支持する左右一対のピボットフレームの間、かつ前記スイングアームの前端部の上方に、前記クラッチアクチュエータが配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のクラッチアクチュエータを備えるエンジン。
  8. 前記クランクシャフトとカムシャフトとの間に掛け回されるカムチェーンと前記クラッチ機構との間に、前記クラッチアクチュエータが配置されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のクラッチアクチュエータを備えるエンジン。
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