JP2011075039A - 車両用パワーユニットにおけるクラッチアクチュエータ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧室の油圧変化に応じて動力伝達の断・接を切換えるようにしてクランクシャフトおよび駆動輪間の動力伝達系の途中に介設される油圧クラッチと、油圧室の油圧を制御する油圧制御弁ならびに該油圧制御弁を駆動するアクチュエータで構成されてエンジン本体に取付けられるクラッチアクチュエータを備える車両用パワーユニットにおいて、クラッチアクチュエータにおける油圧制御弁の作動音が外部に伝わるのを抑制する。
【解決手段】クラッチアクチュエータA1,A2のうち油圧制御弁94を支持する弁ホルダ96がエンジン本体11に取付けられ、油圧制御弁94の少なくとも一部の周囲を覆うオイル溜まり131を弁ホルダ96との間に形成する蓋部材132が、弁ホルダ96に密着してエンジン本体11に取付けられる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、油圧室の油圧変化に応じて動力伝達の断・接を切換えるようにしてクランクシャフトおよび駆動輪間の動力伝達系の途中に介設される油圧クラッチと、前記油圧室の油圧を制御する油圧制御弁ならびに該油圧制御弁を駆動するようにして前記油圧制御弁に連結されるアクチュエータで構成されてエンジン本体に取付けられるクラッチアクチュエータを備える車両用パワーユニットに関し、特に、クラッチアクチュエータ構造の改良に関する。
油圧クラッチの油圧室の油圧を制御する油圧制御弁と、油圧制御弁を駆動するようにして油圧制御弁に連結されるアクチュエータとで構成されるクラッチアクチュエータが、エンジン本体に取付けられるようにした車両用パワーユニットが、特許文献1および特許文献2で開示されるように既に知られている。
特開2008−057620号公報 特開2008−138541号公報
ところが、上記特許文献1および特許文献2で開示されるものでは、クラッチアクチュエータにおける油圧制御弁の作動音が外部に伝わってしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、油圧制御弁の作動音が外部に伝わるのを抑制し得るようにした車両用パワーユニットにおけるクラッチアクチュエータ構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、油圧室の油圧変化に応じて動力伝達の断・接を切換えるようにしてクランクシャフトおよび駆動輪間の動力伝達系の途中に介設される油圧クラッチと、前記油圧室の油圧を制御する油圧制御弁ならびに該油圧制御弁を駆動するようにして前記油圧制御弁に連結されるアクチュエータで構成されてエンジン本体に取付けられるクラッチアクチュエータを備える車両用パワーユニットにおいて、前記クラッチアクチュエータのうち前記油圧制御弁を支持する弁ホルダが前記エンジン本体に取付けられ、前記油圧制御弁の少なくとも一部の周囲を覆うオイル溜まりを前記弁ホルダとの間に形成する蓋部材が、前記弁ホルダに密着して前記エンジン本体に取付けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、オイルポンプからのオイルが供給されるべき油路が、前記オイル溜まりを介して前記オイルポンプに接続されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記油圧制御弁が備えるダンパ室に前記オイル溜まりが連通されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、複数の前記クラッチアクチュエータが上下に並んで配置され、それらのクラッチアクチュエータがそれぞれ備える油圧制御弁のうち最上方の油圧制御弁の上端ならびに最下方の油圧制御弁の下端間にわたって前記オイル溜まりが形成されることを第4の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記エンジン本体は、前記クランクシャフトを回転自在に支持するクランクケースと、該クランクケースを側方から覆って該クランクケースに取付けられるエンジンカバーとを備え、前記クラッチアクチュエータがその長手方向を前記エンジンカバーに沿わせるようにして前記エンジンカバーに取付けられることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記クラッチアクチュエータが前記エンジン本体の内面に取付けられ、前記弁ホルダの上部に、前記オイル溜まりから溢れたオイルをエンジン本体内に排出する排出口が設けられることを第6の特徴とする。
本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、前記アクチュエータが、側方に突出したカプラを有するソレノイドであり、該ソレノイドを覆うように形成される前記蓋部材に、前記カプラを突出せしめる開口部が設けられることを第7の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記蓋部材および前記弁ホルダが、ボルトによる共締めで前記エンジン本体に締結されることを第8の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、オイルポンプが、絞り手段を介して前記オイル溜まりに接続されることを第9の特徴とする。
さらに本発明は、第9の特徴の構成に加えて、前記絞り手段が、直列に接続される第1および第2オリフィスから成ることを第10の特徴とする。
なお実施の形態の第1オイルポンプ75が本発明のオイルポンプに対応し、実施の形態のソレノイド95が本発明のアクチュエータに対応し、実施の形態の潤滑油路102が本発明の油路に対応し、第1オイル溜まり131が本発明のオイル溜まりに対応する。
本発明の第1の特徴によれば、油圧制御弁の少なくとも一部の周囲を覆うようにして弁ホルダおよび蓋部材間にオイル溜まりが形成されるので、オイル溜まりに常時貯留されるオイル量を少なくしつつ、油圧制御弁の作動音が外部に伝わるのを抑制することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、オイルポンプからのオイルが供給されるべき油路には、前記オイル溜まりからオイルが供給されることになり、油路構成を簡略化しつつ油路にオイルを供給することができるとともに、オイル溜まりのオイル切れを防止することができる。
本発明の第3の特徴によれば、油圧制御弁が備えるダンパ室に、オイル溜まりからオイルを常時供給するようにしてダンパ室のオイル切れを防止することができる。
本発明の第4の特徴によれば、上下に並ぶ複数のクラッチアクチュエータがそれぞれ備える油圧制御弁のうち最上方の油圧制御弁の上端ならびに最下方の油圧制御弁の下端間にわたって前記オイル溜まりが形成されるので、複数のクラッチアクチュエータの上下に突出することなく、複数のクラッチアクチュエータに対応した最小限の容量でオイル溜まりを形成することができる。
本発明の第5の特徴によれば、クラッチアクチュエータがその長手方向をエンジンカバーに沿わせるようにしてエンジンカバーに取付けられるので、クラッチアクチュエータの長手方向をエンジンカバーと直交させる場合に比べて、クラッチアクチュエータを取付けることによるエンジン全体の大型化を回避することができる。
本発明の第6の特徴によれば、オイル溜まりから溢れたオイルをエンジン本体内に排出する排出口が弁ホルダの上部に設けられるので、オイル溜まりからのエア抜きを可能としつつ、オイル溜まりに貯留されるオイル量を適正に保つことができる。
本発明の第7の特徴によれば、アクチュエータがソレノイドであり、該ソレノイドを覆うように形成される蓋部材に、ソレノイドのカプラを突出せしめる開口部が設けられるので、蓋部材の内側にカプラを配置する場合に比べてクラッチアクチュエータに蓋部材をより近づけて配置することができる。
本発明の第8の特徴によれば、蓋部材および弁ホルダが共締めでエンジン本体に締結されるので、蓋部材および弁ホルダをエンジン本体に取り付けるための部品点数を低減することができる。
本発明の第9の特徴によれば、オイルポンプから吐出されるオイルが絞り手段で減圧されてオイル溜まりに供給されるので、弁ホルダおよび蓋部材間にシール部材を介装することが不要となる。
さらに本発明の第10の特徴によれば、第1および第2オリフィスを直列に接続して絞り手段を構成するので、オイル溜まりに供給されるオイルをより減圧することができる。
実施例1の車両用パワーユニットの側面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 図4の5ー5線断面図である。 図5の6−6線断面図である。 図4の7−7線断面図である。 図4の8−8線断面図である。 図4の9矢視図である。 実施例2の蓋部材の正面図である。 図10の11−11線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1について図1〜図9を参照しながら説明すると、先ず図1において、車両に搭載されるパワーユニットPは、エンジンEと、該エンジンEおよび駆動輪間に介設される変速機(図示せず)とで構成されるものであり、エンジンEのエンジン本体11は、クランクシャフト17を回転自在に支承するクランクケース12と、前上がりに傾斜して該クランクケース12の前側上部に結合されるシリンダブロック13と、該シリンダブロック13の上部に結合されるシリンダヘッド14と、シリンダヘッド14の上部に結合されるヘッドカバー15とを備え、前記クランクケース12の下部にオイルパン16が結合される。
図2を併せて参照して、前記クランクケース12の右側面には、エンジン本体11の一部を構成して前記クランクケース12の一部を覆うエンジンカバー18が結合されており、このエンジンカバー18に、第1メインシャフト20の一端部が回転自在に支承され、第1メインシャフト20には、第1メインシャフト20を同軸に囲繞する第2メインシャフト21が複数のニードルベアリング22を介して相対回転自在に支承される。
前記変速機は、第1および第2メインシャフト20,21と、それらのメインシャフト20,21と平行な軸線を有するカウンタシャフト(図示せず)との間に選択的に確立可能な複数変速段のギヤ列(図示せず)が設けられて成る。
第1メインシャフト20と、第1メインシャフト20を同軸に囲繞する伝動筒軸24との間に複数のニードルベアリング25が介装されており、第1メインシャフト20に相対回転可能に装着される伝動筒軸24には、クランクシャフト17からの回転動力が一次減速装置26、ダンパばね28および伝動部材29を介して入力されるものであり、伝動部材29は伝動筒軸24に相対回転不能に支持され、一次減速装置26の一部を構成する被動ギヤ27が前記ダンパばね28を介して前記伝動部材29に連結される。
前記クランクシャフト17および前記駆動輪間の動力伝達系の途中には、第1および第2油圧クラッチ30,31が介設されるものであり、第1油圧クラッチ30は、前記伝動筒軸24および第1メインシャフト20間に設けられ、第2の油圧クラッチ31は、前記被動ギヤ27および前記伝動部材29を第1の油圧クラッチ30との間に挟むようにして前記伝動筒軸24および第2メインシャフト21間に設けられる。
第1の油圧クラッチ30は、前記伝動筒軸24を囲繞する内筒部32aならびに該内筒部32aを同軸に囲繞する外筒部32bを有して前記伝動部材29および前記被動ギヤ27側を閉じた有底の二重円筒状に形成されて前記伝動筒軸24に固定される第1クラッチアウタ32と、第1クラッチアウタ32の内筒部32aおよび外筒部32b内に同軸に挿入される第1円筒部33aを有して第1メインシャフト20に固定される第1クラッチインナ33と、第1クラッチアウタ32の外筒部32bに相対回転不能に係合される複数枚の第1摩擦板34…と、第1クラッチインナ33の第1円筒部33aに相対回転不能に係合されるとともに第1摩擦板34…と交互に配置される複数枚の第2摩擦板35…と、相互に重なって配置される第1および第2摩擦板34…,35…のうち第1クラッチアウタ32の開口端側の端部に配置される摩擦板(この実施例では第2摩擦板35)に対向して第1クラッチアウタ32の外筒部32bに相対回転不能に係合される受圧板36と、第1および第2摩擦板34…,35…を前記受圧板36との間に挟んで第1クラッチアウタ32の内筒部32aおよび外筒部32bに液密かつ摺動可能に嵌合されるリング状の第1ピストン37と、第1クラッチアウタ32の内筒部32aに係合されるリテーナ39および第1ピストン37間に縮設される第1クラッチばね38とを備え、第1クラッチインナ33およびエンジンカバー18間にシール付きのボールベアリング40が介装される。
第1クラッチアウタ32の閉塞端および前記第1ピストン37間には、第1油圧室41が形成されており、前記第1クラッチばね38は第1油圧室41の容積を縮小する側に前記第1ピストン37を付勢するばね力を発揮する。而して第1油圧室41に油圧が作用すると、第1ピストン37は第1クラッチばね38のばね力に抗して、第1および第2摩擦板34…,35…を前記受圧板36との間に挟圧する側に移動し、第1および第2摩擦板34…,35…が摩擦係合することで第1クラッチアウタ32および第1クラッチインナ33間、すなわち伝動筒軸24および第1メインシャフト20間で動力が伝達されることになる。
第2の油圧クラッチ31は、前記伝動筒軸24を囲繞する内筒部42aならびに該内筒部42aを同軸に囲繞する外筒部42bを有して前記伝動部材29および前記被動ギヤ27側を閉じた有底の二重円筒状に形成されて伝動筒軸24に固定される第2クラッチアウタ42と、第2クラッチアウタ42の内筒部42aおよび外筒部42b内に同軸に挿入される第2円筒部43aを有して第2メインシャフト21に固定される第2クラッチインナ43と、第2クラッチアウタ42の外筒部42bに相対回転不能に係合される複数枚の第3摩擦板44…と、第2クラッチインナ43の第2円筒部43aに相対回転不能に係合されるとともに第3摩擦板44…と交互に配置される複数枚の第4摩擦板45…と、相互に重なって配置される第3および第4摩擦板44…,45…のうち第2クラッチアウタ42の開口端側の端部に配置される摩擦板(この実施例では第4摩擦板45)に対向して第2クラッチアウタ42の外筒部42bに相対回転不能に係合される受圧板46と、第3および第4摩擦板44…,45…を前記受圧板46との間に挟んで第2クラッチアウタ42の内筒部42aおよび外筒部42bに液密かつ摺動可能に嵌合されるリング状の第2ピストン47と、第2クラッチアウタ42の内筒部42aに係合されるリテーナ49および第2ピストン47間に縮設される第2クラッチばね48とを備える。
第2クラッチアウタ42の閉塞端および前記第2ピストン47間には、第2油圧室51が形成されており、前記第2クラッチばね48は第2油圧室51の容積を縮小する側に前記第2ピストン47を付勢するばね力を発揮する。而して第2油圧室51に油圧が作用すると、第2ピストン47は第2クラッチばね48のばね力に抗して、第3および第4摩擦板44…,45…を前記受圧板46との間に挟圧する側に移動し、第3および第4摩擦板44…,45…が摩擦係合することで第2クラッチアウタ42および第2クラッチインナ43間、すなわち伝動筒軸24および第2メインシャフト21間で動力が伝達されることになる。
第1メインシャフト20には、その一端部を開放するとともに第2の油圧クラッチ31に対応する部分で内端部を閉じた中心孔52が同軸に設けられており、第1メインシャフト20に対応する部分でエンジンカバー18には、該エンジンカバー18との間に第1油圧供給室53を形成する第1キャップ54が締結されるとともに、エンジンカバー18および第1キャップ54との間に第2油圧供給室55を形成する第2キャップ56が締結される。またエンジンカバー18の内面側には、第1メインシャフト20の一端部を挿入せしめる凹部57が設けられており、第1の油圧クラッチ30の第1クラッチインナ33と、前記エンジンカバー18における前記凹部57の開口端部との間にシール付きのボールベアリング40が介装されるので、エンジンカバー18、第1メインシャフト20の一端部および第1クラッチインナ33および前記ボールベアリング30によって油室58が形成される。
前記エンジンカバー18には、一端を第1油圧供給室53に通じさせた第1パイプ59の一端部が挿通、支持され、第1パイプ59の他端は第1の油圧クラッチ30に対応する部分まで前記中心孔52に挿入される。また第1キャップ54には、一端を第2油圧供給室55に通じさせた第2パイプ60の一端部が挿通、支持され、第2パイプ60の他端は前記伝動部材29および前記被動ギヤ27に対応する部分まで前記中心孔52に挿入される。而して第1パイプ59の他端外周に固定された環状の第1シール部材61が中心孔52の内周に弾発保持され、第2パイプ60の他端外周に固定された環状の第2シール部材62が中心孔52の内周に弾発保持されており、第2パイプ60の外周と、中心孔52の内周および第1パイプ59の内周間には、第1油圧供給室53に通じる環状の第1油路63が形成され、第2油圧供給室55に通じる第2油路64が第2パイプ60の内周および中心孔52の内周により形成され、第1パイプ59の外周および中心孔52の内周間には油室58に通じる環状の第3油路65が形成される。
而して第1メインシャフト20、伝動筒軸24および第1クラッチアウタ32の内筒部32aには、第1油路63を第1油圧室41に通じさせる第1連通路66が設けられ、第1メインシャフト20、伝動筒軸24および第2クラッチアウタ42の内筒部42aには、第2油路64を第2油圧室51に通じさせる第2連通路67が設けられ、第1メインシャフト20には、第1の油圧クラッチ30に対応した部分で第1メインシャフト20および伝動筒軸24間に介装されるニードルベアリング25側に第3油路65からの潤滑用の油を導く第3連通路68が設けられる。また第1メインシャフト20には、前記中心孔52の内端部との間に間隔をあけた位置に内端閉塞部を配置した潤滑油路69が第1メインシャフト20の他端側に開口するようにして同軸に設けられ、第2の油圧クラッチ31に対応した部分で第1メインシャフト20および伝動筒軸24間に介装されるニードルベアリング25側に前記潤滑油路69からの潤滑用の油を導く第4連通路70が第1メインシャフト20に設けられる。
図3を併せて参照して、前記オイルパン16内に配置されるオイルストレーナ74を介してオイルパン16内の作動油を吸入する第1および第2オイルポンプ75,76が共通なポンプ軸77を有してクランクケース12の下部に配設されており、前記ポンプ軸77には、前記クランクシャフト17から回転動力が伝達される。
第1オイルポンプ75から吐出されるオイルは第1および第2の油圧クラッチ30,31の作動を制御するために用いられ、第2オイルポンプ76から吐出されるオイルは、エンジン本体11の各部潤滑に用いられる。
図4を併せて参照して、前記エンジンカバー18の下部には、オイルフィルタ78が配設されるものであり、このオイルフィルタ78のフィルタケース79は、内方に凹んだ凹部82を有してエンジンカバー18の下部に一体に設けられるケース主部80と、該ケース主部80の開口端を液密に閉じるようにしてケース主部80に締結される蓋部材81とから成り、前記凹部82内には、リング状のフィルタエレメント83を保持する枠部材84がケース主部80および蓋部材81間で弾発保持されるようにして収容され、フィルタケース79内には、前記フィルタエレメント83の外側の未浄化室85と、前記フィルタエレメント83の内側の浄化室86とが形成される。
前記フィルタケース79に対応する部分で、前記エンジンカバー18の内面には、前記未浄化室85に通じる第1通路孔87ならびに前記浄化室86に通じる第2通路孔88を有する継手部材89が締結されており、第1オイルポンプ74から吐出される作動油を導くようにして第1オイルポンプ74のポンプケース90(図3参照)に一端が接続される第1導管91の他端が第1通路孔87に通じるようにして前記継手部材89に接続される。また前記継手部材89には、第2通路孔88に通じるようにして第2導管92の一端が接続されており、第2導管92の他端は、前記エンジンカバー18に設けられる第4油路93の下端に通じるようにしてエンジンカバー18の内面に接続される。
前記第4油路93は、図1で示すように、クランクシャフト17および第1メインシャフト20間で上下に延びるようにしてエンジンカバー18に設けられる。しかもエンジンカバー18の上部内面には、図1および図4で示すように、上下方向に並ぶ複数たとえば上下一対のクラッチアクチュエータA1,A2が配設される。
図5を併せて参照して、前記両クラッチアクチュエータA1,A2は、油圧制御弁94…に、該油圧制御弁94…を駆動するアクチュエータであるソレノイド95が連結されて成るリニアソレノイド弁であり、両クラッチアクチュエータA1,A2の油圧制御弁94…は、弁ホルダ96に設けられた支持孔97…に嵌合、支持され、前記ソレノイド95…は前記弁ホルダ96から突出するようにして前記油圧制御弁94…に連結される。而して弁ホルダ96がセパレートプレート98を前記エンジンカバー18の内面との間に介在させて前記エンジンカバー18の内面に取付けられることによって前記クラッチアクチュエータA1,A2がエンジン本体11に取付けられるものであり、エンジン本体11への取付け状態で、前記両クラッチアクチュエータA1,A2の長手方向は、エンジンカバー18の内面に沿ってほぼ水平となる。
図6において、前記油圧制御弁94は、円筒状の弁ケース104と、該弁ケース104に摺動可能に嵌合される弁体105と、該弁体105を前記ソレノイド95側に付勢するばね106とを備える。前記弁体105の一端には、前記ソレノイド95の作動ロッド107が連接され、前記ソレノイド95とは反対側で前記弁ケース104の端部を閉じる蓋部材108および弁体105間に形成されるダンパ室109に前記ばね106が収容される。
前記弁体105の中間部には環状凹部110が設けられ、弁体105の他端側外面および弁ケース104の内面間には、前記弁体105に前記ソレノイド95側に向けての油圧力を及ぼすフィードバック用油圧室111が環状に形成される。また前記弁ケース104には、前記ソレノイド95側から順に、ドレンポート112、出力ポート113、入力ポート114、フィードバックポート115および連通ポート116が設けられ、前記出力ポート113は前記環状凹部110内に常時連通し、前記フィードバックポート115は前記フィードバック用油圧室111に常時連通するとともにオリフィス117を介して前記出力ポート113に連通し、前記連通ポート116は前記ダンパ室109に常時連通する。
而して前記弁体105は、前記環状凹部110を介して前記入力ポート114および前記出力ポート113間を連通する後退位置と、前記環状凹部110を介して前記出力ポート113および前記ドレンポート112間を連通する前進位置(図6で示す位置)との間を、前記ソレノイド95から作用する後退方向の力と、前記ばね106のばね力ならびに前記フィードバック用油圧室111の油圧力による前進方向の力とがバランスするように移動する。これにより前記出力ポート113からは、前記ソレノイド95が発揮する電磁力に比例する油圧が出力される。
前記エンジンカバー18には、上方のクラッチアクチュエータA1で制御された油圧を導く第5油路100が第1油圧供給室53に通じるようにして設けられるとともに、下方のクラッチアクチュエータA2で制御された油圧を導く第6油路101が第2油圧供給室55に通じるようにして設けられる。また前記油室58に通じる潤滑油路102も第5および第6油路100,101と平行にして前記エンジンカバー18に設けられる。
図7において、前記弁ホルダ96および前記セパレートプレート98に対応する部分で前記エンジンカバー18の内面には、前記第4油路93の上端に通じる入口孔118と、前記第5油路100に通じる第1溝119と、前記第6油路101に通じる第2溝120とが設けられ、第1溝119は上方のクラッチアクチュエータA1の出力ポート113およびフィードバックポート115に対応する位置にわたって形成され、第2溝120は、下方のクラッチアクチュエータA2の出力ポート113およびフィードバックポート115に対応する位置にわたって形成される。
図8において、前記セパレータプレート98には、第1溝119を上方のクラッチアクチュエータA1の出力ポート113およびフィードバックポート115に連通せしめる連通孔121,122と、第2溝120を下方のクラッチアクチュエータA2の出力ポート113およびフィードバックポート115に連通せしめる連通孔123,124と、前記エンジンカバー18の入口孔118に同軸に連なる入口孔125とが設けられる。
図4に注目して、前記エンジンカバー18および前記セパレートプレート98の入口孔118,125には、フィルタ126を装着せしめた有底円筒状のフィルタケース127が嵌合、固定されており、このフィルタケース127の一部を臨ませる通路孔128が前記入口孔118,125と同軸にして前記弁ホルダ96に設けられ、前記フィルタケース127の閉塞端には、第1オリフィス129が設けられる。すなわち前記通路孔128は、第1オリフィス129を介して第4油路93に通じることになり、この通路孔128は、前記両クラッチアクチュエータA1,A2における油圧制御弁94…の入力ポート113に連通する。
図9を併せて参照して、前記両クラッチアクチュエータA1,A2の油圧制御弁94…の少なくとも一部、この実施例1では油圧制御弁94…の大部分の周囲を覆う第1オイル溜まり131が、前記弁ホルダ96と、該弁ホルダ96に密着してエンジン本体11のエンジンカバー18に取付けられる平板状の蓋部材132との間に形成される。
前記蓋部材132は、前記両クラッチアクチュエータA1,A2のソレノイド95…をも覆うようにして前記弁ホルダ96から張り出すように形成されるものであり、前記ソレノイド95…の周囲を下方から囲むようにして前記エンジンカバー18の内面に突設された支持壁133に前記蓋部材132は複数たとえば2本のボルト134…で締結される。また前記弁ホルダ96の外周部に配置される複数たとえば4本のボルト135…による共締めで前記蓋部材132、弁ホルダ96およびセパレートプレート98がエンジンカバー18の内面に締結される。
ところで、弁ホルダ96に上下一対の油圧制御弁94…が嵌合、支持されるものであるが、前記第1オイル溜まり131は、図4で示すように、最上方の油圧制御弁94の上端ならびに最下方の油圧制御弁94の下端間にわたって形成される。
また第1オイル溜まり131には、第1オイルポンプ75に通じる第4油路93が絞り手段130を介して接続されるものであり、この絞り手段130は、前記フィルタケース127に設けられた第1オリフィス129と、前記通路孔128および第1オイル溜まり131間を結んで弁ホルダ96に設けられる第2オリフィス137とで構成され、絞り手段130は、第1および第2オリフィス129,137が直列に接続されて成る。
前記弁ホルダ96および第1セパレートプレート98に、第1オイル溜まり131に通じる連通路136が設けられており、この連通路136は、前記エンジンカバー18の内面に開口する潤滑油路102に連通する。すなわち第1オイルポンプ75からのオイルが供給されるべき潤滑油路102が、第1オイル溜まり131を介して第1オイルポンプ75に接続される。
また前記弁ホルダ96には、前記両油圧制御弁94…の連通ポート116…を第1オイル溜まり131に連通させる連通孔138…が設けられており、第1オイル溜まり131は、ダンパ室に109…に連通される。また弁ホルダ96の上部には、第1オイル溜まり131から溢れたオイルをエンジン本体11内に排出する排出口139が設けられる。
ところで前記ソレノイド95…は、側方に突出するカプラ95a…を有するものであるが、前記蓋部材132には、それらのカプラ95a…を突出させる開口部140,140が設けられる。
前記弁ホルダ96の前記ソレノイド95…側の部分には、前記ドレンポート112…に通じる排出孔141,141が第1油溜まり131の外方に位置するようにして設けられており、排出孔141…から排出されるオイルをソレノイド95…側に導くガイド手段142が弁ホルダ96に設けられる。
而して前記ガイド手段142は、前記両排出孔141…間の中央部に配置されて弁ホルダ96に設けられる中央壁143と、前記排出孔141…から前記ソレノイド95…側に向かう案内通路を前記中央壁143との間に形成する上下一対の側壁144,144とから成る。
また前記蓋部材132と、エンジンカバー18との間には、エンジンカバー18に設けられた支持壁133が底壁となるようにして上方に開放した第2オイル溜まり145が、前記ソレノイド95…の周囲にオイルを溜めるようにして形成されており、この第2オイル溜まり145の底部は、第1オイル溜まり131の底部よりも下方に配置される。
しかも第1オイル溜まり131は、その上部から溢れたオイルを第2オイル溜まり145に供給し得るようにして第2オイル溜まり145に隣接して配置されるものであり、弁ホルダ96の上部側面には、第1油溜まり131の上部から排出口139を介して排出されるオイルを溜める上部オイル溜まり146を形成する凹部147が、その上部溜まり146から溢れたオイルを第2オイル溜まり145に供給するようにして設けられ、該凹部147の両側側面が滑らかに彎曲して形成される。
次にこの実施例1の作用について説明すると、クラッチアクチュエータA1,A2のうち油圧制御弁94…を支持する弁ホルダ96がエンジン本体11に取付けられ、油圧制御弁94…の少なくとも一部(この実施例1では大部分)を覆う第1オイル溜まり131を弁ホルダ96との間に形成する蓋部材132が、弁ホルダ96に密着してエンジン本体11に取付けられるので、第1オイル溜まり131に常時貯留されるオイル量を少なくしつつ、油圧制御弁94…の作動音が外部に伝わるのを抑制することができる。
また第1オイルポンプ75からのオイルが供給されるべき潤滑油路102が、第1オイル溜まり131を介して第1オイルポンプ75に接続されるので、潤滑油路102には、第1オイル溜まり131からオイルが供給されることになり、油路構成を簡略化しつつ潤滑油路102にオイルを供給することができるとともに、第1オイル溜まり131のオイル切れを防止することができる。
また油圧制御弁94…が備えるダンパ室109…に第1オイル溜まり131が連通されているので、ダンパ室109…に、第1オイル溜まり131からオイルを常時供給するようにしてダンパ室109…のオイル切れを防止することができる。
また一対のクラッチアクチュエータA1,A2が上下に並んで配置され、それらのクラッチアクチュエータA1,A2がそれぞれ備える油圧制御弁94…のうち最上方の油圧制御弁94の上端ならびに最下方の油圧制御弁94の下端間にわたって第1オイル溜まり131が形成されるので、両クラッチアクチュエータA1,A2の上下に突出することなく、両クラッチアクチュエータA1,A2に対応した最小限の容量で第1オイル溜まり131を形成することができる。
またエンジン本体11の一部を構成するエンジンカバー18に、前記クラッチアクチュエータA1,A2がその長手方向をエンジンカバー18に沿わせるようにして取付けられるので、クラッチアクチュエータA1,A2の長手方向をエンジンカバー18と直交させる場合に比べて、クラッチアクチュエータA1,A2を取付けることによるエンジンE全体の大型化を回避することができる。
またクラッチアクチュエータA1,A2が前記エンジン本体11におけるエンジンカバー18の内面に取付けられ、前記弁ホルダ96の上部に、第1オイル溜まり131から溢れたオイルをエンジン本体11内に排出する排出口139が設けられるので、第1オイル溜まり131からのエア抜きを可能としつつ、第1オイル溜まり131に貯留されるオイル量を適正に保つことができる。
また油圧制御弁94…を駆動するのは、側方に突出したカプラ95a…を有するソレノイド95…であり、該ソレノイド95…を覆うように形成される蓋部材132に、前記カプラ95a…を突出せしめる開口部140…が設けられるので、蓋部材132の内側にカプラ95a…配置する場合に比べてクラッチアクチュエータA1,A2に蓋部材132をより近づけて配置することができる。
しかも蓋部材132および弁ホルダ96が、ボルト135…による共締めでエンジン本体11のエンジンカバー18に締結されるので、蓋部材132および弁ホルダ96をエンジン本体11に取り付けるための部品点数を低減することができる。
また第1オイルポンプ75が、絞り手段130を介して第1オイル溜まり131に接続されており、第1オイル溜まり131の油圧を低くして、弁ホルダ96および蓋部材132間にシール部材を介装することが不要となる。
さらに絞り手段130が、直列に接続される第1および第2オリフィス129,137から成るものでああり、第1オイル溜まり131に供給されるオイルをより減圧することができる。
また前記油圧制御弁94…のドレンポート112…および弁ホルダ96の排出孔141…からオイルが排出されるのであるが、そのオイルはガイド手段142によってソレノイド95…側に導かれることになり、油圧制御弁94…から排出されるオイルでソレノイド95…を冷却するようにしたので、ソレノイド95…を冷却するためのオイルを導く油路を、油圧制御弁94…で油圧を制御されるべきオイルを導く油路とは別に設けることが不要となり、簡略化したコンパクトな構造でソレノイド95…を冷却することができる。
また油圧制御弁94…を支持してエンジン本体11に取付けられる弁ホルダ96にガイド手段142が設けられるので、ガイド手段142を構成する専用の部品を不要として部品点数を少なくした構造で、油圧制御弁94…から排出されるオイルを分散することなく的確にソレノイド95…に導くことができる。
ところで、油圧制御弁94…の少なくとも一部の周囲にオイルを溜める第1オイル溜まり131が、前記弁ホルダ96および蓋部材132間に形成されており、前記油圧制御弁94…から排出されるオイルをソレノイド95…の周囲に溜める第2オイル溜まり145が前記蓋部材132およびエンジン本体11のエンジンカバー18間に形成されるので、第1オイル溜まり131によって油圧制御弁94…の作動音が外部に伝わるのを抑制しつつ、第2オイル溜まり145のオイルでソレノイド95…を冷却することができる。
しかも第1オイル溜まり131が、その上部から溢れたオイルを第2オイル溜まり145に供給し得るようにして第2オイル溜まり145に隣接して配置されるので、第2オイル溜まり145に確実にオイルを供給してソレノイド95…の冷却性を高めることができる。
また第2オイル溜まり145の底部が第1オイル溜まり131の底部よりも下方に配置されており、第2オイル溜まり145により多くのオイルを貯留してソレノイド45…の冷却性を高めることができる。
また弁ホルダ96の上部側面に、第1油溜まり131の上部から排出口139を介して排出されるオイルを溜める上部オイル溜まり146を形成する凹部147が、該上部溜まり146から溢れたオイルを第2オイル溜まり145に供給するようにして設けられ、該凹部147の両側側面が滑らかに彎曲して形成されるので、上部溜まり146から第2オイル溜まり145側に滑らかにオイルを供給して、ソレノイド95…の冷却性を高めることができる。
また蓋部材132にカプラ95a…を突出せしめる開口部140…が設けられることにより、クラッチアクチュエータA1,A2に蓋部材132をより近づけて配置することが可能であり、第1および第2オイル溜まり131,145の容量を小さくすることができる。
さらに一対のクラッチアクチュエータA1,A2が上下に並んで配置されるので、第2オイル溜まり145内では、上方のクラッチアクチュエータA1のソレノイド95を冷却したオイルが下方のクラッチアクチュエータA2のソレノイド95を順次冷却するようにして冷却性能の向上を図ることができる。
本発明の実施例2について図10および図11を参照しながら説明すると、実施例1で説明した開口部140…を有する蓋部材132に代えて、開口部を有しないがカプラ95aを収容し得るように膨らんだ膨出部150aを有する蓋部材150を用いるようにしてもよく、この実施例2によっても実施例1と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
11・・・エンジン本体
12・・・クランクケース
17・・・クランクシャフト
18・・・エンジンカバー
30,31・・・油圧クラッチ
41,51・・・油圧室
75・・・オイルポンプである第1オイルポンプ
94・・・油圧制御弁
95・・・アクチュエータであるソレノイド
95a・・・カプラ
96・・・弁ホルダ
102・・・油路である潤滑油路
109・・・ダンパ室
129・・・第1オリフィス
130・・・絞り手段
131・・・オイル溜まりである第1オイル溜まり
132,150・・・蓋部材
135・・・ボルト
137・・・第2オリフィス
139・・・排出口
140・・・開口部
A1,A2・・・クラッチアクチュエータ
P・・・パワーユニット

Claims (10)

  1. 油圧室(41,51)の油圧変化に応じて動力伝達の断・接を切換えるようにしてクランクシャフト(17)および駆動輪間の動力伝達系の途中に介設される油圧クラッチ(30,31)と、前記油圧室(41,51)の油圧を制御する油圧制御弁(94)ならびに該油圧制御弁(94)を駆動するようにして前記油圧制御弁(94)に連結されるアクチュエータ(95)で構成されてエンジン本体(11)に取付けられるクラッチアクチュエータ(A1,A2)を備える車両用パワーユニットにおいて、前記クラッチアクチュエータ(A1,A2)のうち前記油圧制御弁(94)を支持する弁ホルダ(96)が前記エンジン本体(11)に取付けられ、前記油圧制御弁(94)の少なくとも一部の周囲を覆うオイル溜まり(131)を前記弁ホルダ(96)との間に形成する蓋部材(132,150)が、前記弁ホルダ(96)に密着して前記エンジン本体(11)に取付けられることを特徴とする車両用パワーユニットにおけるクラッチアクチュエータ構造。
  2. オイルポンプ(75)からのオイルが供給されるべき油路(102)が、前記オイル溜まり(131)を介して前記オイルポンプ(75)に接続されることを特徴とする請求項1記載の車両用パワーユニットにおけるクラッチアクチュエータ構造。
  3. 前記油圧制御弁(94)が備えるダンパ室(109)に前記オイル溜まり(131)が連通されることを特徴とする請求項2記載の車両用パワーユニットにおけるクラッチアクチュエータ構造。
  4. 複数の前記クラッチアクチュエータ(A1,A2)が上下に並んで配置され、それらのクラッチアクチュエータ(A1,A2)がそれぞれ備える油圧制御弁(94)のうち最上方の油圧制御弁(94)の上端ならびに最下方の油圧制御弁(94)の下端間にわたって前記オイル溜まり(131)が形成されることを特徴とする請求項1記載の車両用パワーユニットにおけるクラッチアクチュエータ構造。
  5. 前記エンジン本体(11)は、前記クランクシャフト(17)を回転自在に支持するクランクケース(12)と、該クランクケース(12)を側方から覆って該クランクケース(12)に取付けられるエンジンカバー(18)とを備え、前記クラッチアクチュエータ(A1,A2)がその長手方向を前記エンジンカバー(18)に沿わせるようにして前記エンジンカバー(18)に取付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用パワーユニットにおけるクラッチアクチュエータ構造。
  6. 前記クラッチアクチュエータ(A1,A2)が、前記エンジン本体(11)の内面に取付けられ、前記弁ホルダ(96)の上部に、前記オイル溜まり(131)から溢れたオイルをエンジン本体(11)内に排出する排出口(139)が設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用パワーユニットにおけるクラッチアクチュエータ構造。
  7. 前記アクチュエータが、側方に突出したカプラ(95a)を有するソレノイド(95)であり、該ソレノイド(95)を覆うように形成される前記蓋部材(132)に、前記カプラ(95a)を突出せしめる開口部(140)が設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両用パワーユニットにおけるクラッチアクチュエータ構造。
  8. 前記蓋部材(132,150)および前記弁ホルダ(95)が、ボルト(135)による共締めで前記エンジン本体(11)に締結されることを特徴とする請求項1記載の車両用パワーユニットにおけるクラッチアクチュエータ構造。
  9. オイルポンプ(75)が、絞り手段(130)を介して前記オイル溜まり(131)に接続されることを特徴とする請求項1記載の車両用パワーユニットにおけるクラッチアクチュエータ構造。
  10. 前記絞り手段(130)が、直列に接続される第1および第2オリフィス(129,137)から成ることを特徴とする請求項9記載の車両用パワーユニットにおけるクラッチアクチュエータ構造。
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