JP2008132913A - 車両用アルミニウムホイールの塗装方法 - Google Patents

車両用アルミニウムホイールの塗装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両用アルミニウムホイールの表面近くの微小欠陥を潰し(封孔処理を行い)、塗装の焼付工程において塗装面に膨れ(フクレ)が発生しない車両用アルミニウムホイールの塗装方法を提供すること。
【解決手段】切削粗加工を施した車両用アルミニウムホイールの表面に、径がφ5mm以上の球状体又は多面体を少なくとも含む加工材を衝突させ、車両用アルミニウムホイールの表層加工処理を行い、その後、カラー塗装、切削仕上加工、クリア塗装を行う車両用アルミニウムホイールの塗装方法の提供による。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラー(有色)領域と光輝領域とを有する車両用アルミニウムホイールの塗装方法に関する。
自動車に燃費向上が強く求められ、加えて自動車の高級化が進んでいることから、車両用ホイールとして、アルミニウムを鋳造してなる鋳造物が広く使用されるようになってきている。そして、近年、鋳造物である車両用アルミニウムホイールにおいては、デザイン性に優れることから、光輝面を有する車両用アルミニウムホイールのニーズが高まっている。このような車両用アルミニウムホイールは、鋳造法によって車両用アルミニウムホイールを得た後に、その表面に、例えば有機系焼付け塗装あるいは電界着色アルマイト処理を行うことによってカラー(有色)塗装を施し、その後、塗装した面の一部を切削して光輝面を形成し、更にクリア塗装を行うことによって作製される。
ところが、このような従来の製造手段を用いると、図5の(a)に示されるように、車両用アルミニウムホイール10の表面近傍に存在する微小欠陥12(鋳造欠陥)が、図5の(b)に示されるように、表面が切削工具14で切削されることによって、表面に露出してしまう。そのため、その後、表面に塗装を施すと、先ず、塗装のうちの塗装皮膜形成工程において、図5の(c)に示されるように、表面が塗装皮膜16によって被覆され、塗装皮膜16と微小欠陥12aとの間に空気18が混入する。そして、その後の(塗装のうちの)焼付工程の際に、図5の(d)に示されるように、混入した空気18が膨張し、塗装面20に膨れ(フクレ)が発生するという問題が生じることがあった。尚、光輝面を有する車両用アルミニウムホイールについて、かかる観点より改善を提案する先行文献は存在しないようである。
特公平8−11366号公報
そこで、上記問題を解決するため、切削によって露出する車両用アルミニウムホイールの表面近傍に存在する微小欠陥を、ショットピーニング処理を用いて修復しようと試みた。ショットピーニング処理とは、微小粒を高速で投射することにより、鋳造物の表面を塑性変形させ、圧縮残留応力を発生させて、機械的強度を向上させる技術である(例えば、特許文献1を参照)。
しかし、ショットピーニング処理では、その効果は車両用アルミニウムホイール(鋳造物)の表面だけを処理するに止まり、車両用アルミニウムホイールの表面近くの微小欠陥を潰すまでの効果は有しておらず、車両用アルミニウムホイールの表面の性状劣化等を、むしろ誘発してしまうおそれがあることが判明した。
本発明は、上記した事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、車両用アルミニウムホイールの表面近くの微小欠陥を潰し(封孔処理を行い)、塗装の焼付工程において塗装面に膨れ(フクレ)が発生しない車両用アルミニウムホイールの塗装方法を提供することにある。
即ち、先ず、本発明によれば、鋳造物である車両用アルミニウムホイールに、切削粗加工をする工程と、切削粗加工を施した車両用アルミニウムホイールの表面に、比重が2以上で径がφ5mm以上の球状体又は多面体を少なくとも含む加工材を衝突させ、車両用アルミニウムホイールの表層加工処理を行う工程と、表層加工処理を行った車両用アルミニウムホイールの表面に、カラー塗装を行う工程と、カラー塗装を行った車両用アルミニウムホイールの表面のうち光輝面とする部分に、切削仕上加工をする工程と、切削仕上加工を施した車両用アルミニウムホイールに、クリア塗装を行う工程と、を有する車両用アルミニウムホイールの塗装方法が提供される(第1の塗装方法ともいう)。
次に、本発明によれば、鋳造物である車両用アルミニウムホイールに、切削粗加工をする工程と、切削粗加工を施した車両用アルミニウムホイールの表面に、比重が2以上で径がφ5mm以上の球状体又は多面体を少なくとも含む加工材を衝突させ、車両用アルミニウムホイールの表層加工処理を行う工程と、表層加工処理を行った車両用アルミニウムホイールの表面のうち光輝面とする部分に、切削仕上加工をする工程と、切削仕上加工を行った車両用アルミニウムホイールの表面に、カラー塗装を行う工程と、カラー塗装を施した車両用アルミニウムホイールに、クリア塗装を行う工程と、を有する車両用アルミニウムホイールの塗装方法が提供される(第2の塗装方法ともいう)。単に、本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法というとき、第1の塗装方法と第2の塗装方法の両方を指す。
車両用アルミニウムホイールの塗装方法とは、車両用アルミニウムホイールを得るための塗装手段である。加工材に含まれる球状体又は多面体の径は、好ましくはφ5〜20mmであり、より好ましくはφ8〜15mm程度である。正多面体ではない場合の多面体の径は、多面体の中心を通り多面体の外面と外面とを結ぶ距離の最大値と最小値の平均とする。加工材の比重は、2〜10であることが好ましく、5〜10であれば、より好ましい。
本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法においては、表層加工処理が、車両用アルミニウムホイール及び加工材を収容した揺動容器を揺動させることによって行なわれることが好ましい。微小欠陥を潰すことが出来る(封孔処理)とともに、鋳肌面を保持しつつ平滑化することが可能だからである。
本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法においては、上記加工材が、少なくとも金属材料又はセラミック材料からなるものを含むことが好ましい。
本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法においては、上記切削仕上加工が、車両用アルミニウムホイールの表面から深さ0.05〜1.0mmの部分を切削する加工であることが好ましい。
次に、本発明によれば、溶解工程、鋳造工程、熱処理工程、及び上記した何れかの車両用アルミニウムホイールの塗装方法を用いた加工及び塗装工程、を有する車両用アルミニウムホイールの製造方法が提供される。鋳造工程における鋳造手段としては、重力鋳造法、低圧鋳造法、スクイーズ法、高圧ダイカスト法等が例示される。熱処理工程は、溶体化処理、水冷、及び時効処理からなるものである。
本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法は、切削粗加工された車両用アルミニウムホイールの表面に対し、所定以上の径を有する加工材を衝突させる表層加工処理を施すので、車両用アルミニウムホイールの表面近くの微小欠陥が潰され(封孔処理が施され)、その後の塗装の焼付工程においても塗装面に膨れ(フクレ)が発生しない、という優れた効果を奏する。
以下、本発明について、その実施形態を説明するが、本発明はこれらに限定されて解釈されるべきものではない。本発明の要旨を損なわない範囲で、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良、置換を加え得るものである。
図1の(a)〜(f)は、本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法のうち第1の塗装方法の一実施形態を示す系統図である。鋳造法によって成形された鋳造物である車両用アルミニウムホイール10の表面10aの近傍には、どうしても鋳造欠陥である微小欠陥12が生じてしまい(図1の(a)を参照)、その表面10aに切削工具14によって切削粗加工を施すと、欠陥12aが新たな表面に露出してしまう(図1の(b)を参照)。
そこで、本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法では、欠陥12aが露出された車両用アルミニウムホイール10の表面10aに対し、径がφ5mm以上の球状体又は多面体を少なくとも含む加工材22を衝突させる表層加工処理を施す(図1の(c)を参照)。表層加工処理は、車両用アルミニウムホイール10及び加工材を収容した揺動容器を揺動させることによって行うことが出来る。この表層加工処理によって車両用アルミニウムホイール10の封孔処理がなされる。即ち、欠陥12aが露出された車両用アルミニウムホイール10の表面10aの近傍である表面10aから3mm程度までの表層部24に存在する微小欠陥12bを潰すことが出来る。
そして、上記表層加工処理を施した後、車両用アルミニウムホイール10の表面に、例えば有機系焼付け塗装あるいは電界着色アルマイト処理によって、カラー塗装を行う(図1に示さない)。次いで、車両用アルミニウムホイール10の表面のうち光輝面とする部分において、表面から深さ0.05〜1.0mmの部分を切削し(図1の(d)を参照)、その後、クリア塗装を行う(図1の(e)を参照)。表層部24には、元々存在した微小欠陥12bは潰され、封孔処理がなされているため、塗装(塗装皮膜形成及び焼付)が行われても、塗装面の膨れ(フクレ)が発生することはない(図1の(f)を参照)。従って、欠陥のない車両用アルミニウムホイールを得ることが出来る。
本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法における表層加工処理工程で使用する加工材は、径がφ5mm以上の球状体又は多面体が少なくとも含まれるものである。径がφ5mm未満の場合には、加工処理部分が表面から浅く、鋳造部品表面に存在する微小欠陥を潰す作用、又は微小欠陥を封孔する作用が小さくなる。加工材は、例えば金属球、又はアルミナやジルコニア等のセラミック球、を含むものが好ましい。金属球又はセラミック球を単独で用いてもよく混合して用いてもよい。更に、カットワイヤ、金属粒、研削剤乃至研磨剤、乾燥砂、等を混合し、2以上の混合物として、用いることも出来る。又、球状体として大小の異なる金属球又はセラミック球を用いることも好ましい。大きさの異なる加工材を混在させることにより、それら加工材が、より均一に漏れなく車両用アルミニウムホイール表面に対し衝突及び擦り動きを繰り返すとともに、加圧されて車両用アルミニウムホイール表面の平滑性を向上させ得るものと考えられるからである。
金属球又はセラミック球の径、あるいは、金属球又はセラミック球を構成する具体的な材料は、揺動容器の内容積等を考慮して決定すればよい。例示すると、φ5〜20mmの鋼球、超鋼球、ステンレス球、ジルコニア球を好適に用いることが出来る。表層加工処理の上記効果を、より大きなものとするためには、比重が大きい材料を用いることが好ましいので、この観点から、超鋼球、ジルコニア球が望ましい。加工材として混合可能なカットワイヤを例示すると、φ0.6〜1.2mm×長さ0.6〜1.2mmのステンレス製カットワイヤを挙げることが出来る。
加工材の投入量は、車両用アルミニウムホイールを除く揺動容器の内容積に対し、体積比で概ね5〜30%であることが好ましい。加工材が揺動容器の中で自由に動き、加工材と車両用アルミニウムホイールの表面との衝突回数が確保されることを担保するためである。5体積%未満では、加工材は揺動容器の中で自由に動くものの、車両用アルミニウムホイールの表面の面積に対し加工材が少なすぎる結果、加工材と車両用アルミニウムホイールの表面との衝突回数及び加圧力が確保されずに、車両用アルミニウムホイールの封孔処理が良好になされないおそれがあり、好ましくない。30体積%より多いと、加工材が揺動容器の中で自由に動く範囲が限定され、加工材と車両用アルミニウムホイールの表面との衝突回数及び加圧力が確保されずに、同じく車両用アルミニウムホイールの封孔処理が良好になされないおそれがあり、好ましくない。
次に、加工材と車両用アルミニウムホイール表面とを衝突させる場合(表層加工処理)における揺動条件について記載する。本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法においては、揺動条件を限定するものではないが、より好ましい条件としては、以下の通りである。
振動数は、概ね3〜30Hzであることが好ましい。より好ましい振動数は5〜20Hzであり、特に好ましい振動数は8〜15Hzである。加工材と車両用アルミニウムホイール表面との単位時間あたりの衝突回数を確保するためである。振動数が3Hz未満では、加工材と車両用アルミニウムホイール表面との衝突回数が確保されず、加工材が車両用アルミニウムホイール表面の微小欠陥を潰せず、好ましくない。又、加工材の数にもよるが、振動数が30Hzより多くても、欠陥を潰す効果は小さく、振動数を上げるために費やすエネルギー対効果は低下するため、好ましくない。尚、本明細書において、振動数とは時間あたり繰り返される揺動の回数を指し、単位はヘルツ(Hz)である。
又、揺動の揺れ幅は、概ね10〜120mmであることが好ましい。より好ましい揺れ幅は20〜100mmであり、特に好ましい揺れ幅は30〜80mmである。揺動容器内での加工材の移動範囲を適切に設定することを通して、加工材と車両用アルミニウムホイール表面との単位時間あたりの衝突回数を確保するためである。揺れ幅が10mm未満では、加工材と車両用アルミニウムホイール表面との衝突回数が確保されず、加工材が車両用アルミニウムホイール表面の微小欠陥を潰せず、好ましくない。又、揺れ幅が120mmより大きくても、加工材が車両用アルミニウムホイール表面に接している時間が長くなるだけで、加工材と車両用アルミニウムホイール表面との衝突回数は増加せず、表面の微小欠陥を潰す効果は大きくはない。尚、揺動容器は、その中の鉛直方向の長さ(揺動容器で形成される加工材が移動し得る閉空間高さ)が、30〜200mmとなるものであることが望ましい。
更には、揺動の延べ揺動時間は、概ね10秒〜3分であることが好ましい。より好ましい揺動時間は、20秒〜2分である。加工材と車両用アルミニウムホイール表面との延べ衝突回数を確保するためである。延べ揺動時間が10秒未満では、加工材と車両用アルミニウムホイール表面との延べ衝突回数が確保されず、加工材が車両用アルミニウムホイール表面の微小欠陥を潰せず、好ましくない。又、延べ揺動時間が3分より多くても、表面の欠陥を潰す効果は小さく、時間対効果は向上しないため、好ましくない。
図2は、本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法における切削粗加工後の、表面の加工処理に用いる揺動装置の一の実施形態を示す上面図である。図3は、図2におけるA矢視図(正面図)であり、この図3にのみ、揺動板の上に、車両用アルミニウムホイール及び加工材を収容した揺動容器が示されている。図4は、図2のB矢視図(側面図)であって、振動抑制用錘を透視した(振動抑制用錘を除いて視た)図である。
図2〜図4に示される揺動装置2では、揺動にかかる動力は、原動機36により与えられる。原動機36で生じた回転運動は、伝導部材35により回転軸40に伝わり、これを回転させる。回転軸40の回転運動は、それに備わるクランク38によって往復運動に変換される。そして、クランク38とコンロッド41を介し接続される揺動板42は、直線運動案内器として設けられた4つのリニア軸受43a,43b,43c,43dに沿って、上下方向(鉛直方向)に、直線状の往復運動をする。
この揺動板42の往復運動により、揺動板42の上に固定された被揺動体44(車両用アルミニウムホイール及び加工材を収容した揺動容器)も、上下方向に揺動する。回転軸40に備わるクランク39には、錘32が取り付けられており、揺動板42の往復運動及び被揺動体44の揺動にともなって発生する振動を打ち消し、これを抑制する。
揺動装置2では、原動機36、回転軸40(クランク38,39)、コンロッド41、揺動板42、リニア軸受け43a,43b,43c,43d(直線運動案内器)、及び錘32を有する揺動機構は、台板33を介して基台53の上に載置されている。即ち、揺動機構は、台板33の上にまとめて載置され、更に、その台板33が、基台53の上に載置されている。そして、基台53の下には、防振器として4つの空気ばね31が備わり、基台53の上には、空気ばね31に対応する位置に、2つの振動抑制用錘54が備わっている。1つの振動抑制用錘54は、2つの空気ばね31に対応して設けられている。尚、図2〜図4に示される原動機36は電動機であるが、原動機は電動機に限定されず、内燃機関等であってもよい。
台板33には2つの軸受45が取り付けられ、回転軸40は、この2つの軸受45により、台板33と平行に回転自在に取り付けられる。そして、回転軸40は、伝導部材35を介して原動機36(の回転軸)と接続される。伝導部材35は、例えばVベルトであり、原動機36(の回転軸)及び回転軸40にそれぞれ設けられたプーリー37を介して回転運動を伝達する。インバータによって周波数を調節する原動機36の回転制御と併せて、これらプーリー37の径等を変更することによって、回転軸40の回転数を制御することが出来る。そして、この回転数の制御によって、揺動板42の往復運動(即ち被揺動体44の揺動)にかかる振動数を制御することが可能である。
回転軸40の仕様は限定されず、所定の強度を有するものであれば、径、材料等は限定されない。又、伝導部材35の仕様も限定されず、タイミングベルトやギア等でもよい。軸受45は、回転運動する回転軸を支えるものであれば限定されない。
回転軸40には、それぞれクランク38,39が備わり、それらクランク38とクランク39とは、180°反対方向を向いている。そして、揺動板42が、回転軸40のクランク38とコンロッド41を介して接続され、クランク39には、錘32が取り付けられる。このようなクランク38,39の態様により、既述のように、原動機36の与えた回転運動が、クランク38に接続された揺動板42の、上下方向の往復運動に変換され、揺動板42に固定された被揺動体44が、上下方向に揺動する。
被揺動体44が載せられ固定される揺動板42は、使い勝手がよく応用性に優れた平板として構成され、4つのリニア軸受43a,43b,43c,43dに、移動自在に取り付けられる。リニア軸受は直線運動案内器の1つであり、往復運動を行う揺動板の案内に、例えば玉やころを用いた軸受である。
直線運動案内器としては、リニア軸受の他に、無限摺動用ボールスプライン軸受や無給油軸受等を採用することが出来る。その詳細仕様、及び、揺動板を直線運動案内器に取付する態様については、高速の往復運動が実現出来、且つ、往復運動の際に外れ難いものであれば、限定されるものではない。又、揺動板42は、被揺動体444を固定出来れば形状等は限定されず、被揺動体44である揺動容器の形状に合わせて決定すればよい。
本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法は、カラー(有色)領域と光輝領域とを有する車両用アルミニウムホイールを製造するための一手段として、好適に利用することが出来る。
(a)〜(f)は、本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法の一実施形態を示す系統図である。 本発明に係る車両用アルミニウムホイールの塗装方法に用いる揺動装置の一の実施形態を示す上面図である。 図2に示される揺動装置のA矢視図である。 図2に示される揺動装置の(振動抑制用錘を除いた)B矢視図である。 (a)〜(d)は、車両用アルミニウムホイールの塗装面に膨れ(フクレ)が発生するメカニズムを示す系統図である。
符号の説明
2:揺動装置、10:車両用アルミニウムホイール、10a:(車両用アルミニウムホイールの)表面、12:微小欠陥、12b:表層部に存在する微小欠陥、14:切削工具、16:塗装皮膜、18:混入空気、20:塗装面、22:加工材、24:表層部、31:空気ばね、33:台板、35:伝導部材、37:プーリー、36:原動機、38,39:クランク、40:回転軸、41:コンロッド、42:揺動板、43a,43b,43c,43d:リニア軸受、44:被揺動体、45:軸受、53:基台、54:振動抑制用錘。

Claims (6)

  1. 鋳造物である車両用アルミニウムホイールに、切削粗加工をする工程と、
    切削粗加工を施した前記車両用アルミニウムホイールの表面に、比重が2以上で径がφ5mm以上の球状体又は多面体を少なくとも含む加工材を衝突させ、前記車両用アルミニウムホイールの表層加工処理を行う工程と、
    前記表層加工処理を行った前記車両用アルミニウムホイールの表面に、カラー塗装を行う工程と、
    前記カラー塗装を行った前記車両用アルミニウムホイールの表面のうち光輝面とする部分に、切削仕上加工をする工程と、
    前記切削仕上加工を施した前記車両用アルミニウムホイールに、クリア塗装を行う工程と、を有する車両用アルミニウムホイールの塗装方法。
  2. 鋳造物である車両用アルミニウムホイールに、切削粗加工をする工程と、
    切削粗加工を施した前記車両用アルミニウムホイールの表面に、比重が2以上で径がφ5mm以上の球状体又は多面体を少なくとも含む加工材を衝突させ、前記車両用アルミニウムホイールの表層加工処理を行う工程と、
    前記表層加工処理を行った前記車両用アルミニウムホイールの表面に、切削仕上加工をする工程と、
    前記切削仕上加工を行った前記車両用アルミニウムホイールの表面に、カラー塗装を行う工程と、
    前記カラー塗装を施した前記車両用アルミニウムホイールに、クリア塗装を行う工程と、を有する車両用アルミニウムホイールの塗装方法。
  3. 前記表層加工処理が、前記車両用アルミニウムホイール及び前記加工材を収容した揺動容器を揺動させることによって行なわれる請求項1又は2に記載の車両用アルミニウムホイールの塗装方法。
  4. 前記加工材が、少なくとも金属材料又はセラミック材料からなるものを含む請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用アルミニウムホイールの塗装方法。
  5. 前記切削仕上加工が、車両用アルミニウムホイールの表面から深さ0.05〜1.0mmの部分を切削する加工である請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用アルミニウムホイールの塗装方法。
  6. 溶解工程、鋳造工程、熱処理工程、及び請求項1〜5の何れか一項に記載の車両用アルミニウムホイールの塗装方法を用いた加工及び塗装工程、を有する車両用アルミニウムホイールの製造方法。
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