JP2008125956A - リサイクル傘の手元の取付け構造 - Google Patents

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博己 佐藤
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Abstract

【課題】傘の中軸に対する手元の取付けおよび取外しを容易にし、かつ手元が中軸から不用意に外れないようにする。
【解決手段】傘の手元10の中軸挿入孔10a内に挿入されるパイプ状中軸2内に、中軸2の壁面に形成された孔84を通じて出没可能な手元固定ピン81と、手元固定ピン81を突出方向に付勢するバネ部材82とを収容し、手元10の中軸挿入孔10aの周壁10bには、手元固定ピン81と係合する係合凹部90を内周面から途中まで形成し、係合凹部90から外周面までは、係合凹部90に係合した手元固定ピン81を針状工具により外部から押圧するのを可能にする細孔91を設ける。
【選択図】図10

Description

本発明は、製作時における組立てが容易であるのみでなく、修理および分解が容易で、材質別に分別することができ、さらに再利用を可能にすることを目的としたリサイクル傘に関し、特に中軸(支柱)に対する手元の取付け構造に関するものである。
通常の傘は、金属製部材(中軸、親骨,支え骨等)と、一般に合成樹脂(以下単に「樹脂」と呼ぶ)からなる非金属製部材(手元、上ろくろ、下ろくろ、シート等)から構成されているが、各部材は恒久的にあるいは分解が極めて困難な状態で連結されている。
したがって、従来の傘は、製作時における組立てに手間がかかるのみでなく、壊れた傘を廃棄する場合に、金属製部材と非金属製部材とを分離して分別廃棄することが困難なため、貴重な資源のリサイクルを困難にしていた。
最近、特に環境汚染問題がクローズアップされている中、傘の分別廃棄を義務付ける地方自治体も多くなってきたために、傘の金属製部材と非金属製部材との分別廃棄を容易にすることが要望されている。
特許文献1には、傘の中軸(支柱)と手元とをワンタッチで簡単容易に結合することができ、かつ一旦組み付けた手元を容易に中軸から取り外すことができる手元の取付け構造が開示されている。
この傘は、手元の中軸挿入孔に挿入される中軸のパイプ状端部内に、この端部の壁面に形成された孔を通じて外周面に出没可能な先端部を備えた係止ピンと、上記先端部が中軸の端部の外周面から突出する方向に上記係止ピンを付勢するバネ部材とが収容され、手元の中軸挿入孔の周壁には、上記係止ピンの先端部と係合して手元を中軸に係止する係止孔が形成された構成を有する。そして、例えば交換等のために手元を中軸から取り外すときには、手元の外周面に開口する係止孔に臨んでいる係止ピンの頭を押すだけで容易に取り外すことができる利点を有するものである。
特開2003−33210号公報
しかしながら、特許文献1に開示された傘の手元の取付け構造においては、手元の外周面に係止孔が開口していることにより、不用意に係止孔にピン等を差し込んだ場合に手元が中軸から外れてしまう問題があり、また外観上の問題もあるため、キャップあるいは玉留めを用いて係止孔の開口部を閉塞する必要があった。
また、このような中軸と手元の係止構造は回転方向のガタツキが生じ易いため、特許文献1に開示された傘の手元の取付け構造においては、中軸の端部の周壁に先端から所要長さの凹入溝または切欠き溝を形成するとともに、手元の中軸挿入孔の内周に、上記溝に係合する突起を形成して、中軸と手元との相対的回転を防止しているが、中軸の周壁の肉厚が比較的薄いため、所期の回転方向の抵抗力が得られにくいという問題があった。
上述の事情に鑑み、本発明の目的は、中軸からの手元の取外しが容易であるのみでなく、キャップあるいは玉留め等を用いて開口部を閉塞する必要がなく、かつ中軸に対する手元の回転方向の抵抗力を高めた傘の手元の取付け構造を提供することにある。
なお、以下の説明において、上部または上方は傘の石突き側を意味し、下部または下方は傘の手元側を意味するものとする。
本発明は、手元の中軸挿入孔に挿入される中軸のパイプ状端部内に、この端部の壁面に形成された孔を通じて外周面に出没可能な先端部を備えた手元固定ピンと、上記先端部が中軸の端部の外周面から突出する方向に上記手元固定ピンを付勢するバネ部材とが収容され、手元の中軸挿入孔の周壁には、上記手元固定ピンの先端部と係合する係合部が形成されてなる傘の手元の取付け構造において、
上記係合部が、中軸挿入孔の内周面から周壁の中途まで形成された係合凹部からなり、この係合凹部に係合した手元固定ピンを針状工具により外部から押圧するのを可能にする細孔が係合凹部から外周面に通じていることを特徴とするものである。
上記細孔の内径は、上記係合凹部の内径の三分の一程度(約1mm程度)に設定されることが望ましい。
また、上記係合凹部は、手元の中軸挿入孔の内周面に環設された溝によって形成することができる。あるいは、手元の中軸挿入孔の内周面の一部を、該軸挿入孔に圧入された円筒状ブッシュの内周面によって形成し、このブッシュに上記係合凹部を形成することもできる。
さらに、上記中軸のパイプ状端部の先端と、手元の中軸挿入孔の底壁との間に、中軸と手元との間の相対的回転を防止する凹凸係合手段が設けられており、この凹凸係合手段は、中軸の先端縁の一部に形成された切欠けと、中軸挿入孔の底壁に形成された、上記切欠けと係合する係合部からなることが好ましい。
本発明によれば、手元の中軸挿入孔の周壁に形成された、手元固定ピンの先端部と係合する係合部が、中軸挿入孔の内周面から周壁の中途まで形成された係合凹部からなり、この係合凹部に係合した手元固定ピンを針状工具により外部から押圧するのを可能にする細孔が上記係合凹部から外周面に通じていることにより、中軸からの手元の取外しの容易性を維持しながら、キャップあるいは玉留め等を用いて開口部を閉塞しなくと、機能上も外観上も問題がなくなる。
そして、手元の中軸挿入孔の内周面に環状溝によって上記係合凹部を形成することにより、あるいは、円筒状のブッシュに上記係合凹部を形成することにより、係合凹部の作成がより容易となる利点がある。
また、中軸の下端と手元本体の中軸挿入孔の底壁との間に、中軸と手元本体との間の相対的回転を防止する凹凸係合手段を設けたことにより、中軸に対する手元の回転方向の抵抗力を高めることができる。
以下、図面を参照して本発明による傘の手元の取付け構造の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明による手元の取付け構造を備えた傘の閉状態における全体構成を、一部を省略して示す概略図である。
図1において、この傘1は、金属製の中軸(支柱)2と、この中軸2の上端部に嵌装固定された合成樹脂製の上ろくろ3と、この上ろくろ3に根元部を枢着された複数の金属製親骨4と、これら親骨4に沿って張架された布製または樹脂製の生地(シート)Sと、上ろくろ3を生地Sとともに中軸2に固定する陣笠5と、中軸2に摺動自在に嵌装された合成樹脂製の下ろくろ6と、この下ろくろ6に根元部を枢着されかつ先端部を親骨4の中間部の点Pにおいて枢着された複数の金属製支え骨8と、中軸2の下端部に固定された合成樹脂製の手元10とを備えている。中軸2の上端には石突き14が嵌着されている。
また、この傘1の閉状態において、下ろくろ6を手元10に近接した位置に係止するための金属製留め金(はじき)12が、中軸2の外周面から突出する方向にばね付勢された態様で中軸2に出没自在に設けられている。
図2は、図1の傘1の上端部の分解正面図である。なお、図2においては、一対の上ろくろ位置決め孔16を備えた中軸2が、その軸線の周りで90°回転した状態で示されている。上ろくろ3は、上ろくろ本体18と、親骨枢支ディスク20と、親骨外れ防止ナット22とによって構成されている。上ろくろ3の上には生地Sを介して陣笠5が螺着される。
図3A〜図3Dは上ろくろ本体18を示し、図3Aは平面図、図3Bは正面図、図3Cは底面図、図3Dは図3Aの3D−3D線に沿う断面図である。
この上ろくろ本体18は、中軸2の上ろくろ位置決め穴16に係入される互いに対向する一対の突起24,24を内周面に備えた中軸挿通孔26と、親骨4の根元部を収容するための8個の親骨収容溝28を周縁にほぼ等間隔に放射状に形成した円板状のフランジ30とを同軸的に備えた円筒体からなり、フランジ30の上方には、環状の親骨枢支ディスク20が嵌着される円筒部31が連接され、さらにこの円筒部31の上方には、雄ねじ32が上端まで形成されているとともに、この上端から軸線を含む面に沿って下方へ延びる一対の割溝34,34が設けられている。
上ろくろ本体18の内周面に形成されている上記一対の突起24,24は、図3Aおよび図3Cから明らかなように、上記割り溝34,34および軸線を含む面に対して軸線上で直交する面上にあり、かつ上記円筒部31からフランジ30に亘る内周面に形成されている。そして上記割り溝34,34は、上ろくろ本体18の上端から軸線と平行に下方へ向かってフランジ30を通過してフランジ30の下方まで延びている。
フランジ30には、一つの同心円上に整列する8個のディスク位置決め孔36が、隣接する親骨収容溝28,28の間の位置においてフランジ30を貫通して形成されている。
図4A〜図4Dは親骨枢支ディスク20を示し、図4Aは平面図、図4Bは正面図、図4Cは底面図、図4Dは図4Aの4D−4D線に沿った断面図である。
上ろくろ本体18のフランジ30上に添接可能に構成された親骨枢支ディスク20は、上ろくろ本体18のフランジ30とほぼ同径の外径と、上ろくろ本体18の円筒部31に嵌着可能な内径の軸孔37とを備えて環状に構成され、フランジ30の親骨収容溝28に対応する8個の親骨収容溝38を備えている。またその底面には、フランジ30の8個のディスク位置決め孔36に嵌合する8本の位置決め突起40を備え、この親骨枢支ディスク20がフランジ30上に添接されると、双方の親骨収容溝28,38が一致するように構成されている。
親骨枢支ディスク20の上面には、親骨4の根元部に形成された突軸44(図5A)を枢支するための突軸枢支溝42が、各親骨収容溝38の両側に親骨収容溝38と直交するように形成されている。また、親骨枢支ディスク20の上面の軸孔37の周囲には突縁46が形成されている。
図5Aは、親骨4の根元部を示す底面図、図5Bは親骨4の根元部が親骨枢支ディスク20に枢支された状態を示す平面図である。親骨4の根元部4aは、上記親骨収容溝28,38内に挿入可能なように平に潰されるとともに、枢軸となる突軸44が一体に形成されている。そして、突軸44を備えた全ての親骨4の根元部4aを、図5Bに示すように親骨枢支ディスク20の上面に開口する親骨収容溝38および突軸枢支溝42に取り付けると、図5Bに示す状態となる。
図6A,図6Bは親骨外れ防止ナット22の断面図および底面図を示し、その軸孔47の内周面には、上ろくろ本体18の円筒部31の雄ねじ32に螺着される雌ねじ48を備え、かつ底面の軸孔47の周囲には、親骨枢支ディスク20の突縁46に嵌着される環状凹部50を備えている。この親骨外れ防止ナット22は、図5Bに示すようにすべての親骨4の根元部4aを取り付けた親骨枢支ディスク20に上方から嵌着することによって、親骨4の外れ防止して、上ろくろ3に対する親骨4の取り付け作業を容易にする機能を有する。
なお、親骨外れ防止ナット22の代わりに、上ろくろ本体18の円筒部31の根元に比較的きつく嵌着される親骨外れ防止リングを用いてもよい。
以上のような構成を有する上ろくろ本体18および親骨枢支ディスク20を備えた上ろくろ3を中軸2に取り付ける場合には、先ず上ろくろ本体18の突起24,24と、中軸2の上ろくろ位置決め孔16,16との方位を整合させた態様で上ろくろ本体18を上方から中軸2に挿入するが、突起24,24が中軸2に当接すると、割溝34,34が突起24,24よりも下方まで延びていることにより、上ろくろ本体18が弾性的に開いて中軸2の外周面における突起24,24の摺動が許容され、突起24,24が上ろくろ位置決め孔16,16に係入した時点で、上ろくろ本体18は原状に復帰する。
次に、上方から中軸2に挿入した親骨枢支ディスク20を上ろくろ本体18の円筒部31に嵌着し、親骨枢支ディスク20の位置決め突起40を上ろくろ本体18のフランジ30の位置決め孔36に嵌合させた状態で、親骨枢支ディスク20にすべての親骨4の根元部を枢支させた後、親骨枢支ディスク20の上方に露出する雄ねじ32に親骨外れ防止ナット22を螺着して親骨枢支ディスク20の上面に蓋をする。
図7A,図7Bは陣笠と呼ばれる固定部材5の断面図および底面図を示し、この陣笠5は、その中軸2に挿通する軸孔51の中間部に、上ろくろ本体18の雄ねじ32に嵌着される雌ねじ52を備え、かつその底面に、親骨外れ防止ナット22を収容する凹部52を備えている。そして、中軸2が挿通される中心孔(図示せず)を備えた生地Sを親骨外れ防止ナット22上に被せた後、陣笠5を上ろくろ本体18の雄ねじ32の上端部に螺着することにより、上ろくろ3が中軸2に強固に固定される。
次に、中軸2に摺動自在に嵌装される下ろくろ6は、図8A〜図8Dに示す支え骨枢支部材54と、この支え骨枢支部材54の下側に連結される、図9A〜図9Cに示すような下ろくろ本体56とから構成されている。
図8Aは支え骨枢支部材54の平面図、図8Bは正面図、図8Cは底面図、図8Dは図8Aの8D−8D線に沿った断面図である。
中軸2が通る軸孔57を備えた支え骨枢支部材54は、支え骨8の根元部を収容するための8個の支え骨収容溝58を軸孔57の周囲にほぼ等間隔に放射状に形成した比較的厚い環状の支え骨枢支ディスク部60と、このディスク部60の下面から同軸的に一体に垂設された、下ろくろ本体56との連結用円筒部62とから構成され、ディスク部60の下面には、図5Aに示した親骨4の場合と同様に支え骨8の根元部に形成された突軸(図示せず)を枢支するための、突軸枢支溝42と同様の突軸枢支溝64が、各支え骨収容溝58の両側に支え骨収容溝58と直交するように形成されている。またディスク部60の下面には、下ろくろ本体56に対して支え骨枢支部材54を位置決めするための位置決め穴66も開口している。連結用円筒部62の外周には、係合突条68が環設されている。
図9Aは下ろくろ本体56の平面図、図9Bはその正面図、図9Cは図9Aの9C−9Cに沿った断面図である。上記支え骨枢支部材54の軸孔57と同径の軸孔67を有し、かつ傘1の開閉操作時の掴み部となる細長い円筒部70を備えた下ろくろ本体56は、支え骨枢支部材54のディスク部60とほぼ同径のフランジ70を上端に備え、上面中央には、支え骨枢支部材54の円筒部62を取り外し可能に嵌着させる凹部72が同軸的に開口している。凹部72の内周面には、支え骨枢支部材54の円筒部62の外周面に形成された突条68と係合する溝74が環設されている。また、円筒部70の周面には、「はじき」と呼ばれる留め金12を出没させる細長い開口部76が形成されている。
フランジ70の上面には、支え骨枢支部材54の位置決め用孔66に係入する2本の位置決め用突起78,78が凹部72を挟んで対向しており、さらに、突起78,78と90°偏位した位置のフランジ70の周縁の上面の2箇所には、その部位のフランジ部分が下方へ湾曲した態様でフランジ70の厚さとほぼ同一の深さを有する凹溝80,80が形成されている。これら凹溝80,80は、支え骨枢支部材54が下ろくろ本体56に嵌着された場合に、ディスク部60との間に間隙を形成し、支え骨枢支部材54を下ろくろ本体56から取り外す場合には、適当な取外し用工具の先端をこの間隙に挿入し、かつこの工具をこじることにより、係合突条68と係合溝74との係合が外れて、支え骨枢支部材54と下ろくろ本体56とを分離させることができ、これによって、支え骨8が下ろくろ6から外れるようになっている。
図10は、中軸2の下端部とともに示す手元10の一部を断面とした分解正面図である。手元10の中軸挿入孔10aに挿入されるパイプ状の中軸2の下端部の内部には、図11A,図11Bに示すような手元固定ピン81と、図12A〜図12Cに示すようなバネ部材82とが収容されている。図13Aは、図10の13A−13A線に沿った拡大断面図である。中軸2の先端縁の一部には回転防止用の切欠き83が形成されている。
図11A,図11Bに示す手元固定ピン81は、中軸2の壁面に開けられた小孔84から出没可能な先端部81aと,小孔84よりも大径のフランジ部81bと、先端部81aとほぼ同径の後端部81cとからなり、図12A〜図12Cに示すバネ部材82は、コ字状に折り曲げられた板バネよりなり、ピン81を保持する前板部82aと、両側板部82b,82bとを備えている。前板部82aには一端から溝82cが中央部まで切り込まれ、この溝82cに後端部81cの根元が挿入されたピン81は、図13Aに示すように、その先端部81aが中軸2の小孔84から突出するようにバネ部材82により弾性的に付勢された状態で支持されている。そして、ピン81の先端部81aを押圧すると、図13Bに示すように、バネ部材82の両側板部82b,82bが撓んで、ピン81の先端部81aが中軸2の外周面から没入するように構成されている。
一方、手元10の中軸挿入孔10aの周壁10bには、手元固定ピン81の先端部81aと係合する係合凹部90が中軸挿入孔10aの内周面から周壁10bの途中まで形成されており、図13Bに示すように、バネ部材82の付勢力に抗してピン81の先端部81aを没入させた状態で、中軸2の下端部を手元10の中軸挿入孔10aに挿入すると、中軸2の下端が中軸挿入孔10aの底端に達した時点でピン81の先端部81aが係合凹部85に係入して、手元10が中軸2に固定される。
係合凹部90からは細孔91が周壁10bの外周面に通じており、この細孔91は、係合凹部90の内径の三分の一程度の内径(約1mm程度)を有し、図13Bに示すような取外し工具Tが備えている針状ピンPの先端が挿入可能である。
手元10の中軸挿入孔10aの底壁には、中軸2の切欠き83と係合する係合部94が設けられている。図14Aは手元10の要部の拡大平面図を示し、図14Bは図10の14B−14B線に沿った拡大断面図である。この係合部94は、中軸2の切欠き83が約90°の角度間隔を保って4個形成されている場合には、図14Aおよび図14Bに示すように、4個の切欠き83に係入し得る十字状の突縁で構成され、中軸2の切欠き83が約180°の角度間隔を保って2個形成されている場合には、図14Cに示すようにI字状の突縁で構成される。
図15は、手元10が中軸2に取り付けられた状態を示す要部の断面図である。中軸2から手元10を取り外す場合には、図13Bに示すような工具Tの針状ピンPを細孔91から挿入して手元固定ピン81の先端部81aを押圧し、この先端部81aを中軸2の外周面から没入させることにより、中軸2を手元10から容易に引き抜くことができる。
図16Aはおよび図16Bは、手元10に係合凹部90を形成する場合の別の実施の形態を示し、図16Aは、中軸挿入孔10aの内周面に形成した環状溝92によって係合凹部90を形成した場合、図16Bは、手元10に嵌着したブッシュ93に形成した透孔93によって係合凹部90を形成した場合である。図16A,16Bに示す構成は、いずれも係合凹部90の形成を容易にした態様である。なお、上記ブッシュ93は手元と同様の合成樹脂で形成されるのが好ましい。
図17Aは木棒からなる中軸2′の下端部を示す要部の正面図、図17Bは中軸内に手元固定ピンおよびバネ部材を収容した状態を示す断面側面図である。本実施の形態においては、図17Bに示すような形状を有する板バネ部材85を収容するための軸線方向に延びる幅の狭い溝86が中軸2′に形成され、この溝86の上部には、手元固定ピン81′を収容する孔87が形成されている。バネ部材85は、中軸2′の溝86内に固定されている根元部85aと、細長い弾性アーム部85bとからなり、弾性アーム部85bの先端にピン81′が固定されて、中軸2′の外周面から弾性的に出没するように構成されている。
次に親骨4に対する生地(シート)の取付け構造について図18および図19A,図198Bを参照して説明する。図18は生地Sの部分的裏面図、図19Aは図18のA部の拡大図、図19Bは生地Sのループ状片96に親骨を挿通した状態を示す図18のA部の拡大図である。
本実施の形態においては、8本の親骨4が上ろくろ3を中心にして取り付けられる生地Sの裏面の親骨4との接触部に、各親骨4がそれぞれ挿通されるループ状片96が予め生地Sに縫い込まれている。
生地Sに対するループ状片96の取付け位置は、親骨4の両端のほぼ中間に対応する位置で、かつ親骨4に対する支え骨8の枢支点P(図1参照)よりも先端側に設定される。そして、親骨4に対する生地(シート)Sの取付けに際しては、親骨4の組付けに先立って8本の親骨4を所謂「お猪口」状態にすることにより、各親骨4の露先側からそれぞれループ状片96を親骨4に挿入することができ、これによって生地Sと8本の親骨4とを容易に結合することができる。
次に、上述のような構成を有する傘1の好ましい分解手順について説明する。
(1)先ず、傘1を開いた状態で、支え骨枢支部材54を前記した態様で下ろくろ本体56から外し、すべての支え骨8の根元部を支え骨枢支部材54から外す。
(2)陣笠5を緩む方向に回して上ろくろ本体18の円筒状部分31から外して中軸2から抜き取り、次いで親骨外れ防止ナット22を円筒状部分31から外して、すべての親骨4の根元部を親骨枢支ディスク20から外して、親骨4を生地Sおよび支え骨8とともに中軸2から取り去る。この際、親骨4を所謂「お猪口」状態にすることにより、生地Sのループ状片96を各親骨4の露先側に抜くことにより、生地Sを親骨4から外すことができる。
(3)親骨枢支ディスク20、上ろくろ本体18、支え骨枢支部材54および下ろくろ本体56を中軸2から上方へ抜き去る。
(4)図13Bに示すような手元取外し工具Tの針状ピンPを手元10の細孔91に挿入して手元固定ピン81を押圧してピン81を中軸2内に押入れて手元10を中軸2から外す。
このようにして、金属製部材と樹脂製部材とが容易に分離され、完全な分別廃棄を可能にする。
本発明による手元の取付け構造を備えた傘の閉状態における全体構成を、一部を省略して示す概略図 傘の上端部の分解正面図 上ろくろ本体の平面図 上ろくろ本体の正面図 上ろくろ本体の底面図 図3Aの3D−3D線に沿う断面図 親骨枢支ディスクの平面図 親骨枢支ディスクの正面図 親骨枢支ディスクの底面図 図4Aの4D−4D線に沿った断面図 親骨の根元部の底面図 親骨の根元部が親骨枢支ディスクに枢支された状態を示す平面図 親骨外れ防止ナットの断面図 親骨外れ防止ナットの底面図 陣笠の断面図 陣笠の底面図 支え骨枢支部材の平面図 支え骨枢支部材の正面図 支え骨枢支部材の底面図 図8Aの8D−8D線に沿った断面図 下ろくろ本体の平面図 下ろくろ本体の正面図 図9Aの9C−9Cに沿った断面図 中軸の下端部とともに示す一部を断面とした手元の分解正面図 手元固定ピンの正面図 手元固定ピンの側面図 バネ部材の平面図 バネ部材の正面図 バネ部材の側面図 図10の13A−13A線に沿った拡大断面図 図13Aの手元固定ピンが押圧された状態を手元取外し工具とともに示す拡大断面図 手元の要部の拡大平面図 図10の14B−14B線に沿った拡大断面図 図14Bの変形を示す拡大断面図 中軸と手元との結合状態を示す断面図 手元に係合凹部を形成する場合の別の実施の形態を示す断面図 手元に係合凹部を形成する場合の別の実施の形態を示す断面図 中軸の下端部を示す要部の正面図 木棒からなる中軸内に手元固定ピンおよびバネ部材を収容した状態を示す断面側面図 生地の部分的裏面図 図18のA部の拡大図 生地のループ状片に親骨を挿通下状態を示す図18のA部の拡大図
符号の説明
1 傘
2 中軸
3 上ろくろ
4 親骨
6 下ろくろ
8 支え骨
10 手元
12 支え骨
16 上ろくろ位置決め穴
18 上ろくろ本体
20 親骨枢支ディスク
22 親骨外れ防止ナット
24 係合突起
28,38 親骨収容溝
30 フランジ
34 割溝
42,64 突軸枢支溝
54 支え骨枢支部材
81 手元固定ピン
82 バネ部材
90 係合凹部
91 細孔

Claims (4)

  1. 手元の中軸挿入孔に挿入される中軸のパイプ状端部内に、該端部の壁面に形成された孔を通じて外周面に出没可能な先端部を備えた手元固定ピンと、前記先端部が前記中軸の端部の外周面から突出する方向に前記手元固定ピンを付勢するバネ部材とが収容され、前記手元の中軸挿入孔の周壁には、前記手元固定ピンの先端部と係合する係合部が形成されてなる傘の手元の取付け構造において、
    前記係合部が、前記中軸挿入孔の内周面から前記周壁の中途まで形成された係合凹部からなり、該係合凹部に係合した前記手元固定ピンを針状工具により外部から押圧するのを可能にする細孔が前記係合凹部から前記外周面に通じていることを特徴とするリサイクル傘の手元の取付け構造。
  2. 前記係合凹部が、前記手元の中軸挿入孔の内周面に環設された溝からなることを特徴とする請求項1記載の手元の取付け構造。
  3. 前記手元の中軸挿入孔の内周面の一部が、該中軸挿入孔に圧入された円筒状ブッシュの内周面によって形成され、前記係合凹部が前記ブッシュに形成された孔からなることを特徴とする請求項1記載の手元の取付け構造。
  4. 前記中軸のパイプ状端部の先端と、前記手元の中軸挿入孔の底壁との間に、前記中軸と前記手元との間の相対的回転を防止する凹凸係合手段が設けられ、該凹凸係合手段は、前記中軸の先端縁の一部に形成された切欠けと、前記中軸挿入孔の底壁に形成された、前記切欠けと係合する係合部とからなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の手元の取付け構造。
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