JP2003033210A - 傘の柄取付構造 - Google Patents

傘の柄取付構造

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JP2003033210A JP2001224307A JP2001224307A JP2003033210A JP 2003033210 A JP2003033210 A JP 2003033210A JP 2001224307 A JP2001224307 A JP 2001224307A JP 2001224307 A JP2001224307 A JP 2001224307A JP 2003033210 A JP2003033210 A JP 2003033210A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傘の軸杆と柄とをワンタッチで簡単容易に結
合することの出来る傘の柄取付構造を提供すること。 【解決手段】 柄1には、軸杆差し込み孔3と、当該軸
杆差し込み孔3の内周面から外向きに形成された係止孔
4とが設けられ、軸杆2のパイプ材で構成された柄取付
端部2aには、その外周面から出退自在で且つ当該柄取
付端部2aに内装した弾性体(U字形バネ材6)により
突出方向に付勢された係止具5が設けられ、軸杆2の柄
取付端部2aを柄1の軸杆差し込み孔3に差し込んで前
記係止具5を前記係止孔4に嵌合係止させて柄1と軸杆
2とを結合させる構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傘の軸杆と柄との
取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】傘の軸杆に柄を取り付ける為の構造とし
ては、柄に設けられた軸杆差し込み孔に軸杆を圧入して
接着する圧入接着構造と、軸杆端部に螺軸部を形成して
おき、柄のネジ孔に軸杆の螺軸部を螺入するネジ継ぎ構
造とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の圧入接着構造で
は、金属製軸杆の場合、柄との接着強度を高める為に、
軸杆の柄取付端部の表面にローレット加工や糸巻きを施
したり、或いはかしめて変形させておき、当該柄取付端
部の表面に接着剤を塗布した状態で柄の軸杆差し込み孔
にネジ込むように強く圧入して所定深さまで差し込む必
要が有り、手間と多大の労力が必要であって、高齢の作
業者では困難であった。又、接着剤が乾燥して所定の強
度が出るまで出荷することが出来なかった。
【0004】一方、ネジ継ぎ構造では、作業そのものは
簡単容易に行えるが、ネジ込み終了時の柄の向きが一定
でないので直棒状の柄の取り付けに限定され、U字形等
の方向性のある柄の取り付けには採用することが出来な
いばかりでなく、柄と軸杆との嵌合深さが浅くなるの
で、使用時に柄と軸杆とのネジ嵌合部に集中する応力に
より、特に木製の柄の場合、当該柄のネジ孔が変形して
がたつきが生じ易く、長期間の使用に耐え得ないという
致命的な問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る傘の柄取付構造を提供すること
を目的とするものであって、その手段を後述する実施形
態の参照符号を付して示すと、柄1には、軸杆差し込み
孔3と、当該軸杆差し込み孔3の内周面から外向きに形
成された係止孔4とが設けられ、軸杆2のパイプ材で構
成された柄取付端部2aには、その外周面から出退自在
で且つ当該柄取付端部2aに内装した弾性体(U字形バ
ネ材6)により突出方向に付勢された係止具5が設けら
れ、軸杆2の柄取付端部2aを柄1の軸杆差し込み孔3
に差し込んで前記係止具5を前記係止孔4に嵌合係止さ
せて柄1と軸杆2とを結合させる構成となっている。
【0006】上記構成の本発明を実施するについて、前
記柄1の軸杆差し込み孔3には、その開口端から前記係
止孔4の近傍位置まで、軸杆差し込み孔長さ方向と平行
で前記係止孔4側が浅くなる係止具案内用傾斜溝9を形
成することが出来る。
【0007】又、前記係止具5が軸杆2の柄取付端部2
aの周壁に設けられた係止具出退孔7から当該柄取付端
部2a内に入り込むのを防止する係止具没入防止手段
(スペーサー8)を併設することが出来る。この場合、
係止具5を付勢する前記弾性体としてU字形バネ材6を
使用し、当該U字形バネ材6の少なくとも一端外側に前
記係止具5を取り付け、前記係止具没入防止手段とし
て、前記U字形バネ材6の両端間が一定間隔以内に狭ま
るのを防止する弾性体製のスペーサー8を介装すること
が出来る。
【0008】前記係止孔4は柄1の外周面に開口させ、
この係止孔4の外側開口端より前記係止具5を押し込む
ことにより柄1と軸杆2とを離脱出来るように構成する
ことが出来る。この場合、前記係止孔4の外側開口端を
閉塞するキャップ17を装着することが出来る。
【0009】前記柄1が合成樹脂で成形されるときは、
その軸杆差し込み孔3には成形時の中型の抜き勾配が設
けられるので、このような場合、前記軸杆2に外嵌させ
た、先端側が薄肉となった環状体10を、当該軸杆2と
柄1の軸杆差し込み孔3との間の隙間に圧入するように
構成出来る。
【0010】更に、軸杆2の柄取付端部2aの長さに対
し柄1の軸杆差し込み孔3の深さが深くて且つばらつき
が有る場合は、当該柄1の軸杆差し込み孔3の奥端に弾
性体12を内装しておき、係止具5が係止孔4に係合す
る深さまで軸杆2の柄取付端部2aを柄1の軸杆差し込
み孔3に差し込んだとき、当該柄取付端部2aが前記弾
性体12を圧縮するように構成することが出来る。
【0011】又、柄1が軸杆2の周りで自転することは
係止具5と係止孔4との嵌合により防止されるが、この
係止具5に応力集中するのを防止する為、柄1の軸杆差
し込み孔3に内側に突出する突起13を形成すると共
に、軸杆2の柄取付端部2aには、その先端から所要長
さの凹入溝14を軸杆長さ方向と平行に形成しておき、
当該凹入溝14と前記突起13との嵌合により軸杆2と
柄1との相対回転を防止するように構成することが出来
る。
【0012】更に、前記係止孔4は柄1の外周面に開口
させることにより当該係止孔4の加工が簡単になるが、
この場合、当該柄1の軸杆2側の端部に軸杆長さ方向に
摺動自在な玉留め15が外嵌されるときは、当該玉留め
15が少なくとも後退非作用位置にあるとき、この玉留
め15により前記係止孔4の外側開口端が塞がれるよう
に構成することが出来る。
【0013】以下に本発明の好適実施形態を添付図に基
づいて説明すると、図1〜図3に於いて、1は合成樹脂
製の柄であって、金属パイプ製の軸杆2の柄取付端部2
aを差し込む軸杆差し込み孔3を備えている。この軸杆
差し込み孔3は、その奥端側が軸杆2の外径と略同一の
内径を有し且つ開口端側が若干大径となる抜き勾配を有
するものであり、奥端に近い側に半径方向に貫通する係
止孔4を備えている。
【0014】軸杆2の柄取付端部2aには、これを柄1
の軸杆差し込み孔3の奥端付近まで差し込んだとき、前
記係止孔4に嵌合する係止具5が設けられている。この
係止具5は、軸杆2の柄取付端部2a内に挿入し得るU
字形バネ材6(板バネを使用しているが、バネ線材を使
用することも出来る)の一端外側に固着された円柱状ピ
ンから成るもので、前記U字形バネ材6をその弾性に抗
して両端間の間隔を狭めた状態で軸杆2の柄取付端部2
a内に挿入し、当該軸杆2の柄取付端部2aの周壁に設
けられた係止具出退孔7に係止具5を前記U字形バネ材
6の弾性復帰力で嵌合突出させている。
【0015】尚、前記U字形バネ材6の両端外側に係止
具5を取り付け、軸杆2の柄取付端部2aの直径方向両
側に係止具5を突設させることも可能であるし、それぞ
れ前記U字形バネ材6等の弾性体で突出方向に付勢され
た、独立した複数の係止具5を設けることも出来る。こ
れら複数の係止具5が設けられる場合、柄1の軸杆差し
込み孔3には、各係止具5に対応して複数の係止孔4が
設けられる。
【0016】前記U字形バネ材6の両端部間には、ゴム
等から成るスペーサー8が介装されている。このスペー
サー8は、U字形バネ材6の一端内側に接着等の適当な
手段で固着されるもので、係止具5をU字形バネ材6の
弾性に抗して係止具出退孔7の方へ押し込んだとき、当
該スペーサー8がU字形バネ材6の両端部間の間隔が一
定距離以内に狭まるのを規制することにより、前記係止
具5が係止具出退孔7から軸杆2の柄取付端部2a内に
外れてしまうのを防止する係止具没入防止手段を構成し
ている。
【0017】柄1の軸杆差し込み孔3の内周面には、そ
の開口端から前記係止孔4の近傍位置まで、軸杆差し込
み孔3の長さ方向と平行で前記係止孔4側が浅くなる係
止具案内用傾斜溝9が形成されている。又、軸杆2に
は、軸杆長さ方向に摺動自在に合成樹脂製環状体10が
外嵌されている。この環状体10は、柄1の端面に当接
するフランジ部11を有し、当該フランジ部11と先端
10aとの間の薄肉部分10bの外周面が、先端10a
側ほど薄肉となるように傾斜せしめられている。
【0018】軸杆2の柄取付端部2aに柄1を取り付け
るときは、図2及び図3Aに示すように、軸杆2の柄取
付端部2aから突出している係止具5を、柄1側の係止
具案内用傾斜溝9の最も深い開口端に嵌合させた状態
で、軸杆2の柄取付端部2aを柄1の軸杆差し込み孔3
内に差し込む。この結果、係止具5は、柄1側の係止具
案内用傾斜溝9によって内側へU字形バネ材6の弾性に
抗して退入せしめられながら係止孔4に向かって移動す
ることになる。そして、係止具5が係止孔4に対応する
深さまで軸杆2の柄取付端部2aが柄1の軸杆差し込み
孔3内に差し込まれると、図1及び図3Bに示すよう
に、係止具5がU字形バネ材6の弾性復帰力で係止孔4
内に突出移動して嵌合する。この後、図2に示すように
予め軸杆2に外嵌されている環状体10を柄1側へ摺動
移動させ、そのテーパー状の薄肉部分10bの先端10
aを柄1の軸杆差し込み孔3の開口端と軸杆2との間の
環状の隙間に差し入れ、係る状態で、当該環状体10の
フランジ部11が柄1の端面に当接するまで、更に環状
体10を強く柄1側に押し込んで、図1に示すように、
そのテーパー状の薄肉部分10bの全体を柄1の軸杆差
し込み孔3の開口端と軸杆2との間の環状の隙間に圧入
することにより、軸杆2に対する柄1の取り付けが完了
する。
【0019】上記のようにして軸杆2に取り付けられた
柄1は、軸杆2より抜けること及び軸杆2の周りで自転
することは、係止具5と係止孔4との嵌合により防止さ
れており、そして柄1の軸杆差し込み孔3が抜き勾配を
有するものでありながら、当該軸杆差し込み孔3の開口
端と軸杆2との間の環状の隙間が環状体10によって埋
められているので、軸杆2に対する柄1の振れは確実に
防止されている。
【0020】又、柄1が破損したときや別デザインの柄
1を使用したいとき等、柄1を交換する必要が生じたと
きは、柄1に表面に開口している係止孔4に細い棒状体
を差し込む等して、当該係止孔4内の係止具5をU字形
バネ材6の弾性に抗して押し込み、当該係止具5を係止
孔4内から内側へ退入させる。このとき、係止具5を押
し込み過ぎるのをスペーサー8が抵抗になって制限する
ので、簡単に係止具5が軸杆2内に外れてしまうことは
避けられる。しかして、係止具5を係止孔4内から内側
へ退入させた状態で柄1を軸杆2から抜き取る方向に引
っ張れば、軸杆2の柄取付端部2aより柄1を抜き取る
ことが出来る。この後、先に説明した取付方法により新
しい柄1を軸杆2の柄取付端部2aに取り付ければ良
い。尚、前記スペーサー8は弾性体から成るから、軸杆
2の柄取付端部2a内に係止具5を組み込むときは、係
止具5及びU字形バネ材6を軸杆2の柄取付端部2a内
に挿入し得る状態まで、スペーサー8を弾性に抗して強
力に圧縮させるようにU字形バネ材6の両端間の間隔を
狭めることが出来る。
【0021】尚、環状体10を使用しないで、従来採用
されていた方法、即ち、取り付け状態に於いて、柄1の
軸杆差し込み孔3の開口端付近に位置する軸杆2の外周
面に予め接着テープを巻き付けておく方法により、軸杆
差し込み孔3の開口端と軸杆2との間の環状の隙間を埋
めるようにしても良い。しかしながら、上記実施形態の
ようにフランジ部11を有する環状体10を使用すると
きは、当該フランジ部11により柄1の端面に開口して
いる係止具案内用傾斜溝9の端部を閉塞することも出来
る。
【0022】図4は、柄1の軸杆差し込み孔3の深さが
軸杆2の柄取付端部2aの長さより長いが、その長さの
差にばらつきが有る場合の好適な変形例を示している。
即ち、柄1の軸杆差し込み孔3の奥端に、ゴム等の弾性
体12が内装され、係止具5が係止孔4に係合する深さ
まで軸杆2の柄取付端部2aを柄1の軸杆差し込み孔3
に差し込んだとき、当該柄取付端部2aが前記弾性体1
2を圧縮するようにしている。具体的に説明すると、図
4に示すように、軸杆2の柄取付端部2aを柄1の軸杆
差し込み孔3に差し込む途中に於いて、係止具5と係止
孔4との間の残距離L1が、このときの軸杆2の柄取付
端部2aの先端から弾性体12までの残距離D2より大
きいように構成されている。この構成により、軸杆2に
柄1を取り付けた状態に於いて、当該軸杆2と柄1との
間には、この両者を互いに離間させる方向に弾性体12
の圧縮反力が作用しているので、柄1の軸杆差し込み孔
3の深さに多少のばらつきがあっても前記弾性体12の
圧縮反力が多少変化するだけで、がたつきなく柄1を軸
杆2に取り付けることが出来る。
【0023】図5は、軸杆2と柄1との相対回転をより
強力に防止する手段を組み込んだ変形例を示している。
即ち、柄1の軸杆差し込み孔3には、内側に突出する突
起13が形成され、軸杆2の柄取付端部2aには、その
先端から所要長さの凹入溝14が軸杆長さ方向と平行に
形成され、当該凹入溝14と前記突起13との嵌合によ
り軸杆2と柄1との相対回転、即ち、軸杆2を自転中心
とする柄1の自転を防止するようにしている。尚、図示
例では、直径方向2箇所に突起13及び凹入溝14を形
成しているが、突起13及び凹入溝14は各1つでも良
いし、各3つ以上でも良い。又、軸杆2側の凹入溝14
を、軸杆2の周壁を内側に凹入変形させて構成している
が、軸杆2の周壁にその先端から切欠き溝を形成し、当
該切欠き溝を前記凹入溝14とすることも出来る。勿
論、柄1の軸杆差し込み孔3の全長にわたって連続する
突条形の突起13を設け、軸杆2の柄取付端部2aに
は、その全長にわたって凹入溝14を形成することも出
来る。
【0024】軸杆2は、柄取付端部2aを含めてその全
長が1本の金属製パイプ材から構成されている場合の
他、図6に示すように、木製の軸杆本体2bの先端に金
属製パイプ材から成る柄取付端部2aを接続して成るも
のであっても良い。
【0025】図7は、柄1の軸杆2側の端部に玉留め1
5が装着されている場合の変形例を示している。玉留め
15は、柄1の軸杆2側の端部に外嵌固定された環状ベ
ース16に軸杆2の長さ方向に一定範囲内で摺動自在に
外嵌された環状体から成るもので、閉じられた傘の軸杆
2の周囲に集合された各支骨の先端部に対し外嵌する進
出作用位置(図示の位置)と、後退させて各支骨の先端
部から外れた後退非作用位置との間で、指先操作により
移動せしめられるものであるが、図7Aでは、環状ベー
ス16によって柄1側の係止孔4の外側開口端が塞がれ
る位置に当該係止孔4(軸杆2側の係止具5)が設けら
れている。従って、玉留め15が進出作用位置(図示の
位置)と後退非作用位置との何れの位置にあるときも、
当該玉留め15により前記係止孔4の外側開口端が塞が
れることになる。又、図7Bでは、柄1側の係止孔4の
外側開口端が環状ベース16から外れており、玉留め1
5を図示のように進出作用位置に移動させた状態では、
係止孔4の外側開口端が露出し、玉留め15を後退非作
用位置に移動させた状態では、係止孔4の外側開口端が
当該玉留め15により塞がれるので、係止孔4を利用し
て係止具5を操作し、柄1を交換することが出来る。
【0026】以上の各変形例は、それぞれ組み合わせる
ことが出来る。又、例えば図7Aに示すように構成した
り、係止孔4の外側開口端をパテ等の適当な固定栓で塞
いでしまうか又は最初から柄1の表面には開口しない係
止孔として、柄1の交換が出来ないように構成すること
も出来るが、柄1の表面に開口する係止孔4である場
合、図1Bに仮想線で示すように、係止孔4の外側開口
端に着脱自在なキャップ17を装着しておくことも出来
る。
【0027】
【発明の効果】本発明の傘の柄取付構造は以上のように
実施し且つ使用することができるものであって、係る本
発明の柄取付構造によれば、柄取付作業に際し、軸杆に
対するローレット加工、接着剤塗布、糸巻施工、かしめ
等の一切の補助作業無しに、単に柄の軸杆差し込み孔に
軸杆の柄取付端部を差し込むだけで、軸杆に対し柄を、
抜け止め及び相対回転出来ない状態に取り付けることが
出来、柄取付作業の手間及び労力の大幅な軽減、延いて
はコストダウンを図ることが出来、高齢者でも容易に傘
の組立作業に従事させることが出来る。しかも、接着剤
が乾燥しなければ集荷出来ないというような不都合も無
いし、ネジ継ぎ構造のように柄のデザインが限定された
り、経年劣化で柄にがたつきが生じ易いというようなこ
とも無い。
【0028】尚、請求項2に記載の構成によれば、柄の
軸杆差し込み孔に対し軸杆の柄取付端部を挿入すると
き、係止具案内用傾斜溝により係止具を係止孔に自動的
に導くことが出来、柄取付作業が一層容易になる。
【0029】又、請求項3に記載の構成によれば、軸杆
に柄を組み付けるときや柄の交換の為に、係止具を軸杆
の柄取付端部の表面から退入させるとき、誤って係止具
を押し込み過ぎて軸杆の柄取付端部内に落ち込んでしま
うことが無くなり、柄取付作業や柄の交換作業を一層容
易に行える。この場合、請求項4に記載の構成によれ
ば、係止具没入防止手段の構成が簡単になり、安価に実
施出来る。
【0030】更に、請求項5に記載の構成によれば、一
旦組み付けた柄を取り外すことが容易に出来るので、間
違って取り付けた柄の交換や、破損した柄の取り替え、
或いは別のデザインの柄との交換作業等も簡単容易に行
える。この場合、請求項6に記載の構成によれば、係止
孔の外側開口端をキャップで閉塞しておくことが出来る
ので、意味が判らずに係止孔にピン等を差し込んだ為に
柄が外れてしまうというような不都合も無くなる。
【0031】又、請求項7に記載の構成によれば、柄が
合成樹脂製で軸杆差し込み孔に抜き勾配が設けられる場
合でも、柄をがたつきなく強固に取り付けることが出
来、しかも、軸杆にテープを巻く等の作業に比べて作業
性が良いし、柄からはみ出たテープが見栄えを悪くする
ようなことも無い。
【0032】又、請求項8に記載の構成によれば、柄に
設けられる軸杆差し込み孔の深さに多少のばらつきが有
る場合でも、軸杆に対し柄をしっかりと組付けることが
出来る。
【0033】又、請求項9に記載の構成によれば、柄と
軸杆との間に作用する相対回転力を係止具のみで受け持
たせる場合と比較して、係止具や係止孔の破損を防止
し、耐用年数を永くすることが出来る。
【0034】更に、請求項10に記載の構成によれば、
係止孔は柄の外周面に開口しても良いので、当該係止孔
の加工が簡単容易に行えるにもかかわらず、柄の軸杆側
の端部に玉留めが装着されている場合、この玉留めが少
なくとも後退非作用位置にあるとき、当該玉留めにより
前記係止孔の外側開口端を塞ぐことが出来るので、キャ
ップ等、係止孔の外側開口端を塞ぐ専用の手段を使用す
る必要がなく、しかも常に前記係止孔の外側開口端が露
出している場合よりも、請求項5に記載の構成による効
果が得られ易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図は傘の軸杆とこれに取り付けられた柄と
を示す側面図であり、B図は軸杆と柄との取付構造を示
す要部の縦断側面図である。
【図2】 軸杆と柄との結合直前の状態を示す要部の縦
断側面図である。
【図3】 A図は軸杆と柄との結合直前の状態を示す要
部の横断面図であり、B図は同結合状態での要部の横断
面図である。
【図4】 第一変形例を示す要部の縦断側面図である。
【図5】 A図は第二変形例を示す要部の縦断側面図で
あり、B図は同要部の横断面図である。
【図6】 第三変形例を示す要部の縦断側面図である。
【図7】 A図は第四変形例を示す要部の縦断側面図で
あり、B図は第五変形例を示す要部の縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1 合成樹脂製の柄 2 金属パイプ製の軸杆 2a 柄取付端部 3 軸杆差し込み孔 4 係止孔 5 係止具 6 U字形バネ材(弾性体) 7 係止具出退孔 8 ゴム等から成るスペーサー(係止具没入防止手
段) 9 係止具案内用傾斜溝 10 合成樹脂製環状体 11 フランジ部 12 ゴム等の弾性体 13 突起 14 凹入溝 15 玉留め
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北 愈鶴 大阪府松原市河合2丁目5番17号

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柄には、軸杆差し込み孔と、当該軸杆差し
    込み孔の内周面から外向きに形成された係止孔とが設け
    られ、軸杆のパイプ材で構成された柄取付端部には、そ
    の外周面から出退自在で且つ当該柄取付端部に内装した
    弾性体により突出方向に付勢された係止具が設けられ、
    軸杆の柄取付端部を柄の軸杆差し込み孔に差し込んで前
    記係止具を前記係止孔に嵌合係止させて柄と軸杆とを結
    合させるようにした、傘の柄取付構造。
  2. 【請求項2】前記柄の軸杆差し込み孔には、その開口端
    から前記係止孔の近傍位置まで、軸杆差し込み孔長さ方
    向と平行で前記係止孔側が浅くなる係止具案内用傾斜溝
    が形成されている、請求項1に記載の傘の柄取付構造。
  3. 【請求項3】前記係止具が軸杆の柄取付端部の周壁に設
    けられた係止具出退孔から当該柄取付端部内に入り込む
    のを防止する係止具没入防止手段が併設されている、請
    求項1又は2に記載の傘の柄取付構造。
  4. 【請求項4】前記弾性体はU字形バネ材から成り、当該
    U字形バネ材の少なくとも一端外側に前記係止具が取り
    付けられ、前記係止具没入防止手段として、前記U字形
    バネ材の両端間が一定間隔以内に狭まるのを防止する弾
    性体製のスペーサーが介装されている、請求項3に記載
    の傘の柄取付構造。
  5. 【請求項5】前記係止孔は、柄の外周面に開口し、この
    係止孔の外側開口端より前記係止具を押し込むことによ
    り柄と軸杆とを離脱出来るようにした、請求項1〜4の
    何れかに記載の傘の柄取付構造。
  6. 【請求項6】前記係止孔の外側開口端を閉塞するキャッ
    プが装着されている、請求項5に記載の傘の柄取付構
    造。
  7. 【請求項7】前記軸杆には、先端側が薄肉となった環状
    体が軸杆長さ方向に摺動自在に外嵌され、当該環状体が
    軸杆と柄の軸杆差し込み孔との間の隙間に圧入されてい
    る、請求項1〜6の何れかに記載の傘の柄取付構造。
  8. 【請求項8】柄の軸杆差し込み孔の奥端には弾性体が内
    装され、係止具が係止孔に係合する深さまで軸杆の柄取
    付端部を柄の軸杆差し込み孔に差し込んだとき、当該柄
    取付端部が前記弾性体を圧縮するようにした、請求項1
    〜7の何れかに記載の傘の柄取付構造。
  9. 【請求項9】柄の軸杆差し込み孔には、内側に突出する
    突起が形成され、軸杆の柄取付端部には、その先端から
    所要長さの凹入溝が軸杆長さ方向と平行に形成され、当
    該凹入溝と前記突起との嵌合により軸杆を自転中心とす
    る柄の自転を防止するようにした、請求項1〜8の何れ
    かに記載の傘の柄取付構造。
  10. 【請求項10】前記係止孔は柄の外周面に開口し、当該
    柄の軸杆側の端部には、軸杆長さ方向に摺動自在な玉留
    めが外嵌され、この玉留めが少なくとも後退非作用位置
    にあるとき、当該玉留めにより前記係止孔の外側開口端
    が塞がれるように構成された、請求項1〜の何れかに記
    載の傘の柄取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008125955A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Moonbat Co Ltd リサイクル傘の手元の取付け構造
JP2008125956A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Misuzu Seiko Kk リサイクル傘の手元の取付け構造
CN107627848A (zh) * 2017-09-11 2018-01-26 安徽信息工程学院 一种汽车仪表结构

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