JP2001153119A - 抜け止めリング及び抜け止めリングの製造方法 - Google Patents
抜け止めリング及び抜け止めリングの製造方法Info
- Publication number
- JP2001153119A JP2001153119A JP33774499A JP33774499A JP2001153119A JP 2001153119 A JP2001153119 A JP 2001153119A JP 33774499 A JP33774499 A JP 33774499A JP 33774499 A JP33774499 A JP 33774499A JP 2001153119 A JP2001153119 A JP 2001153119A
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- annular groove
- spring
- cutting
- retaining ring
- coil spring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価な抜け止めリング及び抜け止めリングの
製造方法を得る。 【構成】 自由状態における外径が筒状部材内面に形成
した環状溝の内径よりも大きいコイルスプリングを一周
以下の長さに切断した切断スプリングからなり、この切
断スプリングの一端部が内周方向または軸方向に曲折さ
れている抜け止めリング。曲折部は、取り外しの際の引
っかけ部となる。
製造方法を得る。 【構成】 自由状態における外径が筒状部材内面に形成
した環状溝の内径よりも大きいコイルスプリングを一周
以下の長さに切断した切断スプリングからなり、この切
断スプリングの一端部が内周方向または軸方向に曲折さ
れている抜け止めリング。曲折部は、取り外しの際の引
っかけ部となる。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、環状部材の内周面に形成した環
状溝に嵌めて、該環状部材内に嵌めた部材の抜け止めを
図る抜け止めリング及び該抜け止めリングの製造方法に
関する。
状溝に嵌めて、該環状部材内に嵌めた部材の抜け止めを
図る抜け止めリング及び該抜け止めリングの製造方法に
関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】この種の抜け止めリングと
して従来、Cリングと呼ばれる不完全リングが一般的に
用いられている。この名は、その平面形状に由来するも
ので、その自由状態における外径は、環状溝(筒状部
材)の内径よりも大きく、環状溝に嵌めるときは径を縮
小させた状態で該環状溝に位置を一致させる。そして、
そのまま外力を開放して環状溝内で自由状態にすると、
筒状部材内に嵌めた部材の抜け止めが図られる。このC
リングには、環状溝に嵌めた後、外す必要が生じた際の
治具の挿入部として穴部等の治具係合部が形成されてい
る。このCリングは、機能面からは特別な問題はない
が、プレス成形するためのコストが高い。特に規格外寸
法で少量の場合には一層コスト高である。
して従来、Cリングと呼ばれる不完全リングが一般的に
用いられている。この名は、その平面形状に由来するも
ので、その自由状態における外径は、環状溝(筒状部
材)の内径よりも大きく、環状溝に嵌めるときは径を縮
小させた状態で該環状溝に位置を一致させる。そして、
そのまま外力を開放して環状溝内で自由状態にすると、
筒状部材内に嵌めた部材の抜け止めが図られる。このC
リングには、環状溝に嵌めた後、外す必要が生じた際の
治具の挿入部として穴部等の治具係合部が形成されてい
る。このCリングは、機能面からは特別な問題はない
が、プレス成形するためのコストが高い。特に規格外寸
法で少量の場合には一層コスト高である。
【0003】
【発明の目的】本発明は、より安価な抜け止めリング及
び抜け止めリングの製造方法を得ることを目的とする。
び抜け止めリングの製造方法を得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、市販のコイルスプリングを用
いて従来のCリングに相当する抜け止めリングを得るこ
とに成功したものである。すなわち、本発明は、筒状部
材の内周面に形成した環状溝に挿入する抜け止めリング
の態様では、コイルスプリングを一周以下の長さに切断
した切断スプリングからなること;切断スプリングの自
由状態における外径が上記環状溝の内径よりも大きいこ
と;及び該切断スプリングの一端部が内周方向または軸
方向に曲折されていること;を特徴としている。
いて従来のCリングに相当する抜け止めリングを得るこ
とに成功したものである。すなわち、本発明は、筒状部
材の内周面に形成した環状溝に挿入する抜け止めリング
の態様では、コイルスプリングを一周以下の長さに切断
した切断スプリングからなること;切断スプリングの自
由状態における外径が上記環状溝の内径よりも大きいこ
と;及び該切断スプリングの一端部が内周方向または軸
方向に曲折されていること;を特徴としている。
【0005】また本発明は、筒状部材の内周面に形成し
た環状溝に挿入する抜け止めリングの製造方法の第一の
態様では、自由状態における外径が環状溝の内径よりも
大きいコイルスプリングを一周以下の長さに切断するス
テップ;及び該切断スプリングの一端部を内周方向また
は軸方向に曲折するステップ;を有することを特徴とし
ている。
た環状溝に挿入する抜け止めリングの製造方法の第一の
態様では、自由状態における外径が環状溝の内径よりも
大きいコイルスプリングを一周以下の長さに切断するス
テップ;及び該切断スプリングの一端部を内周方向また
は軸方向に曲折するステップ;を有することを特徴とし
ている。
【0006】また本発明は、筒状部材の内周面に形成し
た環状溝に挿入する抜け止めリングの製造方法の第二の
態様では、コイルスプリングを一周以下の長さに切断す
るステップ;このコイルスプリングを、その自由状態に
おける外径が環状溝の内径よりも大きくなるように整形
するステップ;及び該切断スプリングの一端部を内周方
向または軸方向に曲折するステップ;を有することを特
徴としている。つまり、切断スプリングの外径は、コイ
ルスプリングの状態で環状溝の内径より大きくても、切
断後に環状溝の内径より大きくなるように整形(変形)
してもよい。
た環状溝に挿入する抜け止めリングの製造方法の第二の
態様では、コイルスプリングを一周以下の長さに切断す
るステップ;このコイルスプリングを、その自由状態に
おける外径が環状溝の内径よりも大きくなるように整形
するステップ;及び該切断スプリングの一端部を内周方
向または軸方向に曲折するステップ;を有することを特
徴としている。つまり、切断スプリングの外径は、コイ
ルスプリングの状態で環状溝の内径より大きくても、切
断後に環状溝の内径より大きくなるように整形(変形)
してもよい。
【0007】
【発明の実施形態】図3は、本発明による抜け止めリン
グの形成手順の一例を示している。まず、密着コイルば
ね10を用意し、この密着コイルばね10から、一周以
下の長さでほぼ一周に近い長さの切断スプリング11を
切り出す。次に、この切断スプリング11の一端部を、
内周方向または軸方向に曲折して曲折部12を形成す
る。この曲折部12は、切断スプリング11を環状溝に
挿入した後、外す必要が生じたときの引っかけ部とな
る。また、挿入時に最後に押し込むとき、指先を傷つけ
ない。
グの形成手順の一例を示している。まず、密着コイルば
ね10を用意し、この密着コイルばね10から、一周以
下の長さでほぼ一周に近い長さの切断スプリング11を
切り出す。次に、この切断スプリング11の一端部を、
内周方向または軸方向に曲折して曲折部12を形成す
る。この曲折部12は、切断スプリング11を環状溝に
挿入した後、外す必要が生じたときの引っかけ部とな
る。また、挿入時に最後に押し込むとき、指先を傷つけ
ない。
【0008】図1、図2は、この切断スプリング11を
用いて封止栓20を筒状部材21内に嵌めて固定する態
様を示している。封止栓20は円柱体からなり、その外
周面に形成した環状溝20aにOリング20bを嵌着し
ている。
用いて封止栓20を筒状部材21内に嵌めて固定する態
様を示している。封止栓20は円柱体からなり、その外
周面に形成した環状溝20aにOリング20bを嵌着し
ている。
【0009】筒状部材21には、その端部から順に、封
止栓20の外径に対応する大径部21aと、小径部21
bとが形成されており、この大径部21aと小径部21
bの間に係止段部21cが形成されている。また、大径
部21aには、係止段部21cとの距離Sを封止栓20
の長さSに対応させた位置に環状溝21dが形成されて
いる。
止栓20の外径に対応する大径部21aと、小径部21
bとが形成されており、この大径部21aと小径部21
bの間に係止段部21cが形成されている。また、大径
部21aには、係止段部21cとの距離Sを封止栓20
の長さSに対応させた位置に環状溝21dが形成されて
いる。
【0010】図1、図2の態様において、切断スプリン
グ11の自由状態における外径Dは、環状溝21dの内
径dよりも若干大きい。この外径Dは、密着コイルばね
10として、その外径Dが環状溝21dの内径dよりも
若干大きいものを選択する他(図3)、外径が環状溝2
1dの内径dと同等か若干小さい密着コイルばね10を
切断後に拡径して整形(変形)することでも得ることが
できる。つまり、切断スプリング11は、筒状部材21
の環状溝21dに嵌めるとき、切断スプリング11が若
干撓んで遊びなく環状溝21d内に嵌まる径のものであ
ればよい。
グ11の自由状態における外径Dは、環状溝21dの内
径dよりも若干大きい。この外径Dは、密着コイルばね
10として、その外径Dが環状溝21dの内径dよりも
若干大きいものを選択する他(図3)、外径が環状溝2
1dの内径dと同等か若干小さい密着コイルばね10を
切断後に拡径して整形(変形)することでも得ることが
できる。つまり、切断スプリング11は、筒状部材21
の環状溝21dに嵌めるとき、切断スプリング11が若
干撓んで遊びなく環状溝21d内に嵌まる径のものであ
ればよい。
【0011】筒状部材21に封止栓20を挿入固定する
際には、封止栓20を筒状部材21内に挿入して、その
先端を係止段部21cに当接させ、その状態で、切断ス
プリング11を、その外径が小さくなるように撓ませ
て、筒状部材21内に挿入する。切断スプリング11の
位置が環状溝21dに合致すると、切断スプリング11
は自身の弾性により円形に復帰して環状溝21dに遊び
なく嵌まり、封止栓20の抜け止めが図られる。
際には、封止栓20を筒状部材21内に挿入して、その
先端を係止段部21cに当接させ、その状態で、切断ス
プリング11を、その外径が小さくなるように撓ませ
て、筒状部材21内に挿入する。切断スプリング11の
位置が環状溝21dに合致すると、切断スプリング11
は自身の弾性により円形に復帰して環状溝21dに遊び
なく嵌まり、封止栓20の抜け止めが図られる。
【0012】封止栓20を外しあるいは交換する必要が
生じたときには、筒状部材21の端部から平先ドライバ
等の引っかけ具を挿入して、切断スプリング11の曲折
部12に当て、内径方向にこじりあおると、切断スプリ
ング11は環状溝21dから離脱する。よって封止栓2
0を外すことができる。仮に、曲折部12が存在しない
切断スプリングを環状溝21に挿入すると、抜け止めの
目的を達成することはできるが、環状溝21dから外す
作業が非常に困難なものとなる。
生じたときには、筒状部材21の端部から平先ドライバ
等の引っかけ具を挿入して、切断スプリング11の曲折
部12に当て、内径方向にこじりあおると、切断スプリ
ング11は環状溝21dから離脱する。よって封止栓2
0を外すことができる。仮に、曲折部12が存在しない
切断スプリングを環状溝21に挿入すると、抜け止めの
目的を達成することはできるが、環状溝21dから外す
作業が非常に困難なものとなる。
【0013】封止栓20は、筒状部材21に挿入固定す
べき要素として例示したもので、筒状部材21に挿入固
定すべき要素が封止栓20に限られないことは勿論であ
る。また、図示実施形態では、切断スプリング11を切
り出すコイルばねとして、密着コイルばね10を示した
が、コイルばねは必ずしも「密着」である必要なはい。
べき要素として例示したもので、筒状部材21に挿入固
定すべき要素が封止栓20に限られないことは勿論であ
る。また、図示実施形態では、切断スプリング11を切
り出すコイルばねとして、密着コイルばね10を示した
が、コイルばねは必ずしも「密着」である必要なはい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、コイルスプリングを利
用した着脱に特殊な工具を必要としない安価な抜け止め
リングを得ることができる。
用した着脱に特殊な工具を必要としない安価な抜け止め
リングを得ることができる。
【図1】本発明による抜け止めリングを封止栓の固定に
適用した実施形態を示す、分解状態の斜視図である。
適用した実施形態を示す、分解状態の斜視図である。
【図2】同組立状態の断面図である。
【図3】本発明による抜け止めリングの形成手順を示す
斜視図である。
斜視図である。
10 密着コイルばね 11 切断スプリング 12 曲折部 20 封止栓 21 筒状部材 21a 大径部 21b 小径部 21c 段部係止段部 21d 環状溝
Claims (3)
- 【請求項1】 筒状部材の内周面に形成した環状溝に挿
入する抜け止めリングにおいて、 コイルスプリングを一周以下の長さに切断した切断スプ
リングからなること;この切断スプリングの自由状態に
おける外径が上記環状溝の内径よりも大きいこと;及び
該切断スプリングの一端部が内周方向または軸方向に曲
折されていること;を特徴とする抜け止めリング。 - 【請求項2】 筒状部材の内周面に形成した環状溝に挿
入する抜け止めリングの製造方法において、 自由状態における外径が上記環状溝の内径よりも大きい
コイルスプリングを一周以下の長さに切断するステッ
プ;及び該切断スプリングの一端部を内周方向または軸
方向に曲折するステップ;を有することを特徴とする抜
け止めリングの製造方法。 - 【請求項3】 筒状部材の内周面に形成した環状溝に挿
入する抜け止めリングの製造方法において、 コイルスプリングを一周以下の長さに切断するステッ
プ;このコイルスプリングを、その自由状態における外
径が上記環状溝の内径よりも大きくなるように整形する
ステップ;及び該切断スプリングの一端部を内周方向ま
たは軸方向に曲折するステップ;を有することを特徴と
する抜け止めリングの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33774499A JP2001153119A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 抜け止めリング及び抜け止めリングの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33774499A JP2001153119A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 抜け止めリング及び抜け止めリングの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001153119A true JP2001153119A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18311561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33774499A Pending JP2001153119A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 抜け止めリング及び抜け止めリングの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001153119A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1300477C (zh) * | 2003-08-25 | 2007-02-14 | 日东工器株式会社 | 止动环及配有止动环的液压/气动装置 |
JP2007132377A (ja) * | 2005-11-08 | 2007-05-31 | Ntn Corp | 摺動式等速自在継手 |
JP2011220488A (ja) * | 2010-04-13 | 2011-11-04 | Nsk Ltd | 外輪回転形転がり軸受、及びそのシール装置取り外し方法、並びに圧延機 |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33774499A patent/JP2001153119A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1300477C (zh) * | 2003-08-25 | 2007-02-14 | 日东工器株式会社 | 止动环及配有止动环的液压/气动装置 |
JP2007132377A (ja) * | 2005-11-08 | 2007-05-31 | Ntn Corp | 摺動式等速自在継手 |
JP4637723B2 (ja) * | 2005-11-08 | 2011-02-23 | Ntn株式会社 | 摺動式等速自在継手 |
JP2011220488A (ja) * | 2010-04-13 | 2011-11-04 | Nsk Ltd | 外輪回転形転がり軸受、及びそのシール装置取り外し方法、並びに圧延機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030624 |